それから一時間後……
魔理沙は霊夢にボコボコにされた挙句、薬の事を全て吐かされた。
力の湧く薬を作って霊夢に効果を試したこと
その薬を売って儲けようとしていたこと
それを聞いた霊夢は「その薬の商業権を私に預けなさい」と言い出すものだから「それはできない」とたまらず反論をする始末である。
長い口論が始まるかと思ったその時、空間が歪むような音がした。
(スキマの音)
ブゥン
「霊夢〜結界の件の道具、見つかったかしら?」
https://i.imgur.com/0PnzsRe.jpg
八雲紫がスキマから姿を現した。
「紫、ちょっと今それどころじゃないの」
魔理沙もそれにうなずいた。
紫は口論しているその状況を見て、口をにんまりとさせ言った。
「貴方達は本当に仲が良いわね〜」
そう言うとフフフと笑う。
そんなんじゃない、とそんな顔を二人(霊夢と魔理沙)はさせる。
からかいを済ませると、紫は再び落ち着いた口調で言った。
「霊夢、これは真面目な話よ」
それに対して霊夢は体の向きを変え、「はいはい」と魔理沙をそっちのけに言った。
「途中邪魔が入ったけど、見つからなかったわ」
あの倉での事である。霊夢は紫から頼み事を受け倉で探し物をしていたのだ。
何のことかと疑問を持った魔理沙はすかさず質問をする。
「結界?道具?何のことだ」