私は、置いてあった広告を何気無く広げてみた。
……すると。
『貴方の大切な人を、生き返らせることができます。ただし、代償は大きいです』
と書いてあった。
なんだこれ、と笑い飛ばそうとしたが、私は"頼んでみる価値があるかもしれない"と思ってしまっていた。
大切な幼馴染みを取り戻せるなら…
___________代償が大きくたって構わない。
プルルルルルルルルル…
電話のコール音が小さな部屋に鳴り響く。
案外早く相手は出た。
『……ご用件は』
「代償がどんなに大きくても構いません。山岸澪を、生き返らせてください」
『……そうですか。了解致しました。今から、彼が最期を迎えた場所に行ってください。其処に彼はいるはずです』
会話はそれだけだった。
それだけと言うと、相手はすぐに電話を切った。
私は洗面所に行って髪型を整た。
そして、バッグや使っていなかった携帯電話などを入れ、すぐに外に出た。
………暑い。
すごく暑い。
それしか言えないくらい暑かった。
だが、私は早足で彼が自殺した場所へと向かう。
「……え?」
そとに彼は立っていた。
あまり信じていなかったもので、正直とても驚いた。
彼は、此方に向かって微笑んだ。
「澪…っ!!」
「……杏子、どうした…?」
私が泣きながら抱き付くと、彼は不思議そうな顔をしながらも受け止めてくれた。
________…その時だった。
何処からか、大きな銃声が聞こえた。
「…?!」
驚く隙もなく、背中に痛みが走る。
私は呆気なく地面に倒れ込んだ。
そこで確かに見えた。
『代償は確かに受け取りました』
と言って、ニヤリと笑う人の姿が。
そこで、私の意識は途切れた。
-END-
最終的に主人公タヒんだっす。
あれですね、あれ。
主の好物のバッドエンド。
『タイセツナヒト、イキカエラセマス』
>>119
タイトルは適当です!!