ウルトラirregularバカの武勇伝【第七章】

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183:ミルク牧場◆X.:2018/04/15(日) 00:03

「.....どういうことか説明してくれ」
カズマは、眼前に広がる光景に目眩を覚え、思わず頭を押さえた。
「どういうことってどういうことだよ」
目の前には段ボールを滑稽に着こなした(頭に被り、腕と足にそれぞれ長方体のそれがはまっている)クロノがいた。
カズマは、本気でこいつはバカなのか、などと思ってしまった。いやバカなのか。バカだから、段ボールを被っているのか。
疑問が増えるばかりの頭で、眉間を指で押さえる。こころなしか、頭痛がする。
そんなカズマを見て、やれやれ、とクロノはアメリカンかぶれに肩を落とした。
てめー、だれの権限でやれやれしてんだ。今一番やれやれしたいのは俺だっつの。
クロノはおそらく、その声音から状況を理解していないカズマに苛立っているのだろうが、段ボールを装着しているためその顔は確認できない。
非常に滑稽である。気を抜けば笑ってしまいそうだ。
「なんで、そんな格好してんだって話だ!タイヨウまで、何おめかししちゃってんだよ!」
少し目線を左にやると、頭に装飾を施しており母から借りてきたのであろう明るいオレンジの服を身にまとっているタイヨウがいた
「グルグウィントですよ!」
目を「><」の形に、両拳をぐっと握りしめて、ずいとカズマの方向に前のめりになってくるタイヨウの頭をがっと押さえつける。
グルグウィント.....?それってタイヨウの分身のだよな。
ちらりとクロノの方へもう一度目をやると、何となく納得がいった。ぽんと手を叩く。
「じゃあ、クロノのはクロノジェットか」
「当たり前だろ!他に何があるってんだよ!!」
うーん、段ボール愛好家?などと真面目な顔つきでいうと、激しいデコピンを額に食らわされた。脳味噌までその衝撃が染みてきて、額がじーんとする。


ミルク牧場◆X.:2018/04/15(日) 01:43 [返信]

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