私は怖いだけ。
人に触れるのが。人の温もりを知ってしまうのが。
壊してしまうから?壊れてしまうから?
それとも、自分に負けてしまうのが嫌?弱くなりそうなのが嫌?
わからない。でもただ、怖い。
誰かを守りたい、なんて望む割には一番なにかに怯えている。
「零奈は優しいね。」
いつか誰かに言われた言葉。誰だっけ。
……あぁ。___私が愛してコワシタ_
本当は優しくなんて、ない。
ただの自己防衛。
恐怖を隠すように微笑みながら、今日を生きる。
カレン目線で描いてみました
いつも私の遠くに居たあの子。
結氷のように綺麗だったあの子。
私は分かってしまったのか、分かっていたのか
分からないけれど。
あの子はナニカに怯えていたんだろう。
もちろん単なる勘だけれど。
私はあの子を守ってあげたかった。
でも、あの子から拒絶されるのが怖くて。
笑えるよね、少女一人救えない弱虫が、世間一般では
終極の大天使として畏れられているなんて。
「ねぇ、零奈ちゃん....」
この一言ですら言えなかったから。