初めてです。宜しくお願いします。
「もしも」という言葉はとても便利だと、親友は言った。今となっては理由など聞けないが、きっと、答えは同じなのだ。
この物語は、平凡な私に光をくれた、彼女のお話。
世界はこんなにも美しい。
「…香坂 碧です。……宜しく、お願いします。」
私は、家庭の事情で、都会から田舎へ引っ越してきた普通の、どこにでもいる地味な女子中学生だ。
正直私は、期待していた。田舎だから、私のような地味っ子でも溶けこめるんじゃないか?と。
でも、正直前の学校よりも、とても下品で、うるさかった。またか、と思う。1人はもう慣れているけど、やっぱり寂しいものだ。
そう、絶望していた時だった。彼女が、…彼女だけが、私に話しかけてくれた。
眠たいのでまた明日
「…コウサカさん?……コーサカさーん。」
「ッ!…何ですか?」
「…1時間目、終わっちゃうよ?」
「…は!?嘘でしょう!?」
思わず大声を出してしまう。でも周りの雑音に混じって先生には聞こえてなかったらしい。この時だけ、真面目な人少なくてよかった、と思えた。
「……コウサカさん、眠そうだね。寝てないの?」
「……いろいろ、あっただけです。気にしなくていい。」
「ふーん…。」
それっきり、4時間目の時間まで彼女とは何も話さないまま。…せっかく話しかけてくれたのに。また、冷たく突き放してしまった。本当に自分はダメ人間だ。
「そこ、邪魔なんだけど。」
「…あ、すみません。」
クラスメイトと思われる男子に邪魔と言われる。…正直、期待していたのだ。夢小説みたいに、ちやほやされるのではないか、と。でも、現実なんて甘くない。田舎だから、イケメンもいる。でも、私とは大違いの人ばかり。世界は、いつも私に理不尽だ。
頑張ってください!
4:れんとさん:2016/09/02(金) 20:57 >>3 ありがとうございます。
ー
いつも通りの学校。いつも通りの朝。
何もかもがつまらない。隣の女の子とも、特にこれといって何も話さないまま数日間が過ぎた。
「邪魔くさい。」
「…すみません。」
「お前いつも謝ってばっかりだよな。本当にそう思ってんのかよ。」
「……。」
顔がいい人って、どうして性格が悪いのだろう。性格は顔に現れる、なんて、嘘じゃないの。
「聞いてんのかよ。」
「……すみません。」
「またそれかよ。ウザいんだよ。」
「………ッ。」
謝ることしかできない私。怖くて、涙が出てきそうになるのをぐっと堪えた。
「何してるの、晶ちゃん。」
「…おい、翠。その呼び方やめろって言ってんだろ。」
…ミドリ?私と同じ名前だ。俯いていた顔を上げると、あの子がいた。
「ごめんって、晶ちゃん。」
「みどりお前いい加減に……。」
「怒んないでよー、晶ちゃん。」
「おい!!」
「あはははっ!!!」
怒った晶ちゃん(?)が、ミドリさんを追いかけていく。1人になった私は、席に戻ることにした。
あきらですよね?
6:れんとさん:2016/09/04(日) 01:39 >>5 アキラです。わかりづらくてすみません…!
ーー
「…コウサカさん。」
「………!」
バッ、と起き上がる。隣を見ると、何時もの彼女がいた。
「……今、何時間目?」
「……五時間目。」
サァァッと青ざめていく。寝すぎた。これはヤバイ。隣の彼女はなんで今まで起こしてくれなかったんだ。
「…………はぁ〜。」
「ノート、…写す?」
「………ありがとう、ございます。」
「いいえ。」
そう言ってまた、会話は終了。なんの変哲も無い会話。
そんなありきたりの会話が、私の人生を少し動かすなんて、考えてもなかった
面白い!タメでいいっす!
8:れんとさん hoge:2016/09/04(日) 22:33 >>7 ありがとう。頑張るね
ーー
「はい。これ、社会のノート。」
「…え?」
「寝てたから、写すんでしょ?」
すっかり忘れていた。私達以外だれもいない教室でな、彼女の声がよく響く。
「…そう、だった。
ありがとうございます…。明日、返します。」
そう言い、そそくさと教室を出ようとした時だった。
「待って。」
か弱い彼女の手が、私の腕を掴む。とてもとても、弱い力だった。
「ちょっと一緒に、話さない?」
彼女は、にこりと微笑んだ。
更新してー!