ニセモノドウシ。

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧キーワード▼下へ
1:ちあ@ ◆NLsI:2014/02/18(火) 16:34 ID:zME



お久しぶりです。
ちあ@と申します。

この小説は、
後に某サイトで書く予定です。
その時に不完全な出来で公開してしまわないように、
今ここで書き、
推敲し、練り直していくために書くものです。



なので不完全な出来であることを初めにお詫び申し上げます。
書き終わり、
完全版をそちらのサイトで書き始められれば
そこのURL等をここに貼りますので、
是非そちらもご覧ください。

では。

「ニセモノドウシ。」

始めたいと思います。

40:ちあ@◆y6:2015/01/05(月) 18:13 ID:iZ2



>>39

はじめまして!
壁ドン好きです*

そんなに褒めていただいて…恥ずかしいですねなんかw
続きは亀更新ですが、ちょくちょく更新していきます。

41:ちあ@◆y6:2015/02/01(日) 22:54 ID:iZ2













いいよ。ダメだよ。
…どっちの言葉を選べばいいのか、わからない。
わからなくて黙っていれば、ほら、もうすぐ唇が、触れる。






「…だから、なんか言えって」






酸素を失った魚が、酸素を欲して喘ぐように。
私は口から出すべき言葉を探して、パクパクと口を動かす。
何か言葉を発しようとする意思をくみ取ったように浦田は口をつぐんだ。
見計らうように、私は脳内で思考を開始する。


私は、浦田に。
キスされてもいいと思ってる。
それはきっと浦田が好きだからで、それは自覚している。
だけど、だけどそれを言ってしまえば。
さっきの浦田の発言からして、私達の関係は終わってしまう。
それは、嫌だ。


だけどだからと言って、ダメだと言えば。
それは私が浦田を拒絶したことになってしまって。
それはそれで、関係がぎこちなくなってしまう気がする。


ダメだ。考えれば考えるほど、どうしたらいいのか分からない。
そうこうしてるうちにどんどん時間は流れて。







「…だぁぁ、お前早くなんか言えっつんだよもう!!」







浦田が突然、怒鳴るように言って。
私から体を離した。


やばい、やってしまった。怒らせた?
どうしよう、どうしよう。


焦った狼狽の色が浦田に見えないように。
離れた浦田の顔をしっかりと見据えた。…と、






――ちゅっ、と小さなリップ音。








「…スキあり、ってな」








鼻の頭に、柔らかい感触。


…鼻に、キス、された?

42:ちあ@◆y6:2015/03/07(土) 13:59 ID:4jU









じわり、体の芯が熱を上げた。
頬が火照る感じがして、頬を撫でる風が異常に冷たく感じた。






「な、ななな、なにして、」


「鼻にキスした。お前がなんもいわねぇからどうしようかと思って」







さらりととんでもないことを言う浦田。
ふわふわ、頭の中身が浮いているような、浮ついた感覚。
バカ、じゃないの。
そう口から出た声もどこか掠れている。







「…嫌だったなら、すまん」






――嫌じゃ、なかった。


恥ずかしかったけど、嫌じゃ、なかったんだ。
だけどそれを言うことができなくて。
別に、とか。可愛げのない返事をして。
熱くて火照ってて、とにかく見せられるようなものじゃない頬を手で覆った。


くるり、私が背を向ける。
向けたところで目線の先は窓の外だからなにも意味はないし、
むしろ帰りにくくなっただけなのだけど。


私が背を向けたからか、浦田も背を向けたような、スリッパが床をこする音がした。
その音を待っていたかのように私はまた振り返って、そばに置いてあった鞄を手に取る。
浦田の背中を追いかけて、追いついて。
…コイツが本気でさっさと歩いていたら、追いつけるわけなんて無い。


さりげない、不器用でヘタクソな優しさが素直にうれしかった。

43:ちあ@◆y6:2015/03/14(土) 12:16 ID:4jU





http://s.maho.jp/book/c0d8d3jebbb0bc71/6960560250/

魔法のiらんど様にて、ニセモノドウシ。です。


新着レス 全部 <<前 次100> 最新30 ▲上へ
名前 メモ
画像お絵かき長文/一行モード自動更新