No.000:プロローグ
__閉鎖空間。
光も差し込まず風も入らない、温度も感じない。
そんな閉鎖された空間に僕は立っていた。
箱の中に閉じ込められているようなそんな感じがした。
呆然とする僕をよそに急に警報音が鳴り、
赤いライトが部屋を染める。
机に何故かあるラジオに電源が入り、音が聞こえた。
「君らには命をかけて、生き延びてもらうよ」
何も感情もこもっていない、性別さえ
判定できない機械音声がとても耳に残る。
僕は、この言葉の意味が分からなかった。
____あの時までは。