蒼空

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1:ひなんちょびくす:2015/10/04(日) 21:42 ID:y/2

どーしてだろ?
いつからだろ?

キミが好きだ___

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

作者の ひなんちょびくす でーす!!
荒らし、アンチ、悪口は即通報&削除でーす!!

感想くださーい!!!!

では、頑張るぞい(`∀´)b

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

13:ひなんちょびくす:2015/10/10(土) 22:13 ID:y/2

>>12

うん、夏樹は理想の男の子像w
これからも読んでくだせー!!
※私はあなたと話したことあります。さて、だーれだ?

14:ひなんちょびくす:2015/10/10(土) 22:32 ID:y/2

<疑問>

今日は体育大会。

田舎の小さな学校だから、出る競技がたくさんあり、毎日練習を頑張った。

・・・今日は練習の成果を発揮する!

「うわ、絃がなんか違う・・・」
「おー、龍騎おはよー!!」

体操服姿の龍騎。
体操服まで着崩して・・・カッコいいなぁー!!

「絃、今日の髪型頑張ったんだな」
「あ、うん!!」

気付いてくれた!!!!

今日のために昨日から頑張った。

右側を編み混みして、後ろの髪は巻いて、結構高い位置でポニーテールにしている。

編み混みは昨日の夜からした。

寝るとき右側に気を使って、大変だったんだから・・・!!!

「どぉー?」
「どうって?」
「似合うか似合わないか!!」
「ぁあー、可愛い」
「??!!」

え、ちょ!!!!
可愛い??!!

どどどど、どーゆーことですか!!

「ありがとっ」
「おぅ」

平然とした龍騎。

・・・なにウチは動揺してるんだ。
バカみたい。
こんなことで浮かれて。
冗談に決まってるじゃん。

龍騎・・・切なくなるから。
悲しくなるから・・・
ウチ、勘違いするじゃん・・・
やめてよ__

なんて思ってた時だった。

「あーーー!」

大きな声で振り返る。

「・・・夏樹は相変わらずうるせーな」
「だってだって!!!!絃ちゃん見てみろよ!」
「ああ、絃がどした?」
「・・・髪型が、ちげーじゃん!」

・・・なにその反応。
さすが夏樹。

「そーだな」
「そーだなじゃねーよ!なんとも思わねーのかよ??!!」
「可愛いじゃん」
「・・・は?」
「え、可愛いだろ?」

・・・龍騎、ウチ勘違いするから。
なんか、切なくなるから。

「テメー人の女に手出してんじゃねーぞ!」
「いやいや、夏樹の女じゃないから」
「そかそか、ごめん、つい」

そう言いながら夏樹は笑った。

・・・ウチが切ない顔してたのわかったのかな?

助けてくれたのかな?

「夏樹さ、絃のこと好きだろ?」
「・・・そんなんじゃねーよ」
「ふーん」
「てかテメー彼女いるだろ?」
「おう」
「中途半端なことするなよ」

いつも声が低い夏樹。

・・・なんでいつも助けてくれるの?

「あ、絃ちゃん!!」
「ん?」
「髪型、似合ってるよ」
「ありがと」

夏樹、どーして?
どーして助けてくれるの?

15:ひなんちょびくす:2015/10/11(日) 12:49 ID:y/2

<心の変化>

いよいよ始まった体育祭。

「絃ちぃ!!」
「はいー?」
「高橋くん、次のリレー出るよ」
「ぉおー、見よ見よ!!」

ウチと優奈は、テントの一番前に座った。

「ちょ、松田さん」
「・・・なに?」
「そ、そこ邪魔なんだけどっ」
「・・・は?」

ビビりつつ喧嘩を売ってくるのは、あの日優奈を中心となっていじめていた子。

「なんで?ウチが先に前来てたじゃん?」
「わ、私だって見たいもん!!」
「・・・誰を?」
「誰をって、たっ、高橋・・・」

あ、夏樹のこと好きなのか。
ウチが邪魔する意味だよね・・・

「ごめんね、いいよ」
「え、いいの?」
「うん、夏樹のこと、好きなんでしょ?」
「・・・うん」
「頑張りなよ!」

そう言うとウチは優奈を置いて校舎に向かった。

・・・あー、もうイヤだなー
ウチの性格の悪さ。
直したいなー、、、

なんて考えながら屋上の扉を開き、フェンスを越えた所に腰を掛けて、運動場を見下ろす。

「・・・あ」

よく見ると夏樹がアンカーのゼッケンを着て、バトンを待っていた。

「・・・頑張れ」

3位でバトンを受けとると、夏樹は走り出した。

「・・・速っ」

どんどんどんどん抜いていき、ゴールの際は1位だった。

みんなが歓声を挙げると、夏樹はテントに大きく手を振る。

・・・ウチにも振れやー

屋上から、夏樹を観察していた。
すると、なんか様子がおかしい。
焦ってるような、怒ってるような・・・

とわしたのかな?

ジーっと見ていると屋上と運動場の距離で目が合った気がした。

・・・え、目合った?

気付くと夏樹の姿はなかった。

「・・・あれ?」

ま、いっか。

そう思ってフェンスに寄り掛かって目を閉じた。

・・・龍騎には、優奈が居て、優奈には、龍騎が居る。
あの子は夏樹が好きで、夏樹はあの子が好きなんだろうな。

・・・ウチは?
ウチは、龍騎が好きで、龍騎は優奈が好き。

・・・なんか、泣けてくるよー

初恋なのに失恋だもんね。
ギリギリまで気付かなかったし。
てかもう出遅れた恋だったしね。。。

ウチ、恋愛運ないかも・・・

なんて考えてた時だった。

ガチャっ___

「絃っ??!!」
「・・・え??!!」

息を切らした夏樹の姿。

「何してんのっ」
「たそがれてたの!!」

そう言いながら笑う。

・・・呼び捨てするから龍騎かと思ったし。

「まじ、心配するから」
「なんでーよ!!」
「飛び降りようとしてんのかと」
「・・・なわけ!」
「良かった・・・」
「もー、ありがと」

この時からなのかな?
ウチの中で何かが動き始めたのは。

16: のあ (*´つω・。) Noa ◆Rc:2015/10/11(日) 15:45 ID:s7Y




>>13

実は、分かってますw

日向でしょー?w

日向のこと大好きだからすぐ分かっちゃうんだよn(((

17:ひなんちょびくす:2015/10/11(日) 17:51 ID:y/2

>>16

ぉおー!!
ありがと!!!!!
大好きゆーてくれて嬉しいょーw
どこいっても見つけてくれるし、嬉しいんょー(><)♪
ありがとっ!

18:ひなんちょびくす:2015/10/12(月) 16:58 ID:y/2

<いつだって>

体育祭が終わり、片付けをしていた時だった。

「松田さん!」
「あ、安条さん、どしたの?」

安条胡桃(アンジョウ クルミ)ちゃん。
スゴい可愛くて、モテモテな女の子。

「高橋くん呼んできてくれない??」
「夏樹?いいけど・・・??」
「ごめんね、ありがとう」

安条さんに言われて、夏樹を呼びに行く。

「ねね、夏樹ー!!」
「おぅ、絃ちゃん!!どした?」
「安条さんが呼んでたよ?」
「あ、マジ?どこで?」
「こっち」

夏樹の手を引いて安条さんの元へ向かう。

「安条さん!!」
「あ、松田さん、ありがとう」
「いえいえー!!じゃあ、ウチ片付けてくるね!!」

気を遣い、その場を後にする。

・・・告白かな??

モテモテな安条だし、夏樹付き合っちゃうんだろうなー・・・。

「おーい、絃っ!!」
「あっ、龍騎!!」
「何してんのー?」
「歩いてんのー」
「夏樹は?」
「安条さんといると思うよ」

龍騎は少々驚いた感じ。

「テント、しまいにいかね?」
「あ、いいよ!」

龍騎と一緒に体育倉庫へ向かう。

「龍騎さ、優奈と最近どうなの?」
「ぁあー・・・」
「・・・ん?」
「危機っぽいかなー」
「・・・え?」
「別れそうなんだよな、俺ら」

・・・嘘?

決して喜ぶような問題じゃないのに、なんか嬉しいと思うウチがいる。

・・・イヤだ。

「そっか・・・」
「おぅ」

体育倉庫に着いて、入ろうとした時だった

「ちょ、絃っ」
「・・・っ??!!」

何故か龍騎に抱き締められるウチ。

・・・龍騎、何やってんの??

「・・・ちょ、龍騎っ??!!」
「シー!!」
「ほぇ?」

龍騎に口を押さえられる。

何何何何??

状況が読めない・・・!!!

ちょっと経って体育倉庫の中が少し見えた。

「・・・っ!!」

確かに見えた。

抱き合う男女の姿。

その姿は、紛れもない・・・

夏樹と安条さん。

「なん・・・で」

ウチが好きなのは龍騎。
龍騎のことが大好きで、大好きで、大好きで。

毎日、龍騎に会うために行っていた学校。

・・・アレ?

でも、いつからだろう?

いつから、その龍騎の存在がキミに入れ替わったのかな?

・・・ウチってバカだ。

いつだって助けてくれるのはキミ。
笑顔にしてくれるのも、暗闇から連れ出してくれるのも。

キミの笑顔があったから、今のウチがあるのに。

いつだってウチは、出遅れて、足掻いて、気付くのはいつもこのタイミングなんだ。

どーしてなの?

もう、手遅れなのに____

19:ひなんちょびくす:2015/10/12(月) 20:57 ID:y/2

<利用>

夏樹と安条さんを目撃して1週間が経とうとしていた。

朝のHRの時だった。

「えー、佐々木さんが今日を持って他の学校へ転校しました。」

・・・え??!!

優奈が転校??

最近学校来てないと思ったら転校??

「先生っ!!」
「どうしましたか?」
「どーしてですか??」
「将来やりたいことが見つかったから専門に学びたいらしいですよ」

・・・やりたいこと

優奈の夢?

そう言えば、聞いたことないな・・・
ウチ、優奈に信じてもらえてたのかな?
優奈の心にウチはいたのかな?

ありがと、優奈。
また会う日まで。


昼休み___

「松田さん」
「あ、安条さん」
「報告したいことあるんだ」

・・・報告?

「夏樹と付き合うことになったの」
「・・・っ??!!」
「だから、夏樹に近づかないで?」
「・・・えと」
「じゃあね!!」

・・・え、嘘でしょ??
夏樹と安条さんが・・・??

・・・なんだろう、この胸のモヤモヤ。

「絃っ!!」
「龍騎・・・」

なんでこのタイミングで来るの?
・・・分かんなくなるじゃん。

「絃・・・?」
「龍・・・騎・・・ウチ、ね」
「おう」
「・・・夏樹が、好きなの」
「っ??!!・・・お、おう」
「でも、ね、安条さんと付き合うんだって」

龍騎は、ウチの頭をポンポンしてくれた。

「あ・・・ごめん、ありがと」
「・・・おう」

いきなりこんなこと言われても困るよね・・・

「じゃあ、ウチ戻るね」
「・・・絃っ!!」
「・・・なに?」
「俺、絃のこと好きだ」

・・・やめてよ、今はそんなこと言わないでよ。

「・・・ごめん、ウチ」
「夏樹のこと好きでもいいから!!」
「・・・え?」
「夏樹のために俺を利用してもいいから!」

・・・龍騎

「絃が俺のこと好きになるように努力すっから!」
「・・・うん」
「ゼッテー幸せにするから!!」
「・・・龍騎」
「だから俺と付き合ってくれ」
「・・・うん、分かった」

ごめんなさい。
龍騎を利用しました。

神様、どーして今なの?
今は、龍騎じゃなくて夏樹が好きなのに。

どーして、龍騎のことが好きだったあの頃にこうしてくれなかったの?

・・・ウチは幸せになっちゃ、いけないの?

20:ひなんちょびくす:2015/10/13(火) 02:52 ID:y/2

<幸せ>

龍騎と付き合い始めて1週間。
ウチらの恋は、順調に進んでいた。

「絃、行くぞー」
「はーい」

登下校、龍騎と一緒。

チャリ2ケツ。

ちゃんと龍騎のこと好きになってる。

・・・つもりだった。

「あ、絃ちゃんおはよ!!」
「夏樹、おはよ・・・」

夏樹の隣には、安条さんが必ずいる。

・・・笑顔で話し掛けてくれる夏樹に胸がキューってなる。

ダメだ。
ウチには、龍騎がいる。

「じゃーね、龍騎行こ」
「おぅ」

龍騎の手を引いて早足でその場を離れる。

夏樹は・・・安条さんが好き。
だから、邪魔しちゃダメ。

そう、心に言い聞かせる。

「・・・なぁ、絃?」
「どーしたの?」

龍騎が真剣な表情でウチを見る。

「・・・俺のこと、利用していいって言ったじゃん?」
「うん?」
「俺のこと、好きじゃなくてもいいって言ったじゃん?」
「・・・うん」
「アレ、取り消してくんね?」
「・・・え?」
「やっぱ俺・・・お前のこと本気で好きなんだ」

龍騎?
いきなり、どーしたの?

「本気で好きだから、こんな付き合いはイヤだ。」
「うん」
「だから、ちゃんと俺だけを見てくれよ・・・」
「龍・・・騎・・・」

初めて見た。
こんな龍騎の顔。

ごめんね、ウチがこんな顔させたんだね。
ウチがしっかりしないから。

ごめんね、龍騎・・・

「ウチ、龍騎のこと好きだよ?」
「・・・え?」
「だから、そんな顔しないで?」
「本当・・・か?」
「うん、ウチスゴい幸せだもん、龍騎と付き合えて」

・・・ごめんなさい。
ウチ、嘘つきました。

他人の『幸せ』を願ってついた嘘ならいいかなって。

ウチの嘘で龍騎を幸せに出来るなら、ウチはいくらだって嘘をつく。

・・・神様、そうでしょ?

ウチ、間違ってるかな?

「ありがとな」

龍騎は笑顔で、幸せそうに笑ってウチにキスをした。

ウチは幸せなんだ。

そう、自分に言い聞かせることしか出来なかった。

21:ひなんちょびくす:2015/10/16(金) 18:16 ID:y/2

<大嫌い>

「なぁ、絃ちゃん」
「・・・夏樹」

放課後のことだった。

龍騎が部活の延長練習のため1人で歩いて帰っていたら、夏樹に呼び止められる。

「ごめんな、ちょっといいか?」
「・・・うん?」

ウチらは、川原に腰を下ろした。

「あのな、聞きたいことある」
「なに?」
「龍騎と、付き合ってんの?」
「・・・ど、どーして?」
「いや、気になって・・・」

・・・やめてよ、そういうの。。
勘違いするじゃん・・・

「付き合ってるけど?」
「・・・!!!」

わざと冷たく言い放つ。

本当は、夏樹が好きなんだよって伝えたい。

けど、龍騎のことを本気で好きになるって決めたから__

「俺さ、絃ちゃんのこと好き・・・」
「・・・??!!」
「マジだから」

なんで?
安条さんいるのに?

・・・夏樹変わった。

最低___

「・・・それだけ?」
「??!!」
「じゃあ、ウチいくよ?」
「・・・い、絃っ!!!!」
「・・・なに?」
「お前は、俺のこと好きなのか?」
「・・・何言って」
「龍騎と付き合っててもいいから!!!!俺と付き合ってくれ!!!!」
「っ????!!!!」

・・・大好きだよ?

でも、ごめんね___

「夏樹なんか、大っ嫌い」

「絃っ!!!!」


『大嫌い』

嘘だよ?
本当は『大好き』です。

ごめんね。

でも、安条さんを見てあげて。

ウチと安条さんが逆の立場だったらって考えたら、辛いから___


また、人を傷付けちゃったな・・・

22: のあ (*´つω・。) Noa ◆Rc:2015/10/16(金) 18:20 ID:s7Y




な、なちゅき...←、

絃ちゃん、辛いだろうね、ほんとに。

更新した4分後に書き込むのあでしたww((

23:ひなんちょびくす:2015/10/17(土) 03:14 ID:y/2

>>22

なちゅきねーw
実はいい奴やったり?ww

更新から4分!!!
うふふ(´ψψ` *)
うれちーょん笑笑

24:ひなんちょびくす:2015/10/17(土) 03:34 ID:y/2

<キミとの約束>

「・・・さみっ」
「ねー、寒いね」

気付けば季節は冬。

ここは田舎だから雪が積もる。
イコール寒い。

「絃、風邪引くなよ?」
「うん、大丈夫だってー」
「・・・ん」

龍騎がウチに手の平を向ける。

「え?」
「・・・はい」

え、何?
何がほしいの?

「あぁ!はい!!」
「ち、ちげーよ!!」

あ、そーいうことか!!と思ってスクバから飴を取りだし龍騎の手に乗せた。

「え、何がいるの?味が違うの?何味がいいの?」

龍騎は何故か照れながら怒りながら言った。

「だーかーら、手!!だっつーの!!」
「・・・あーね!!」

手を繋ぎたかったのか!!

理解して手を繋ぐ。

・・・照れてる龍騎。

可愛いーなー!!

「あ、そーいや絃!!」
「んー?」
「誕生日すぐじゃねーの?」
「そだよー、でもクリスマスのが先だねー」
「あ、そだな」

クリスマスってサンタがプレゼントをくれる!!

・・・今年はないかな?

サンタってお母さんだし。
お母さん・・・いないし。

「龍騎なんか欲しいものある?」
「ん?特にねーけど?」
「えー、何かないのー?」

龍騎は少し考えて言った。

「・・・ある」
「なになになに?」
「・・・いと」
「糸?・・・そんなものどーするの?」
「俺、絃めっちゃ好きだから」
「・・・糸が好きなの?」
「おぅ、絃大好きだけど」
「え??!!糸大好きなの??!!」
「おぅ、てか愛しとるかな?」

愛してるの??!!

糸を??!!

「マ、マニアックなんだね」
「は?」
「ちなみにどんな糸がいいの?」
「どんなって、どんな絃も好きだけど?」
「困る!!」
「はぁ??」
「色とか細さとかあるじゃん!!!!」
「・・・色とか細さ??!!」

え、なんで驚くの??!!

「そーだよ!!!どの糸??」
「ちょちょちょちょ、タンマ!!!」
「何??」
「お前が言ってる『いと』って何?」

ウチは、指で表現しながら言った。

「糸だけど?」
「・・・やっぱり」
「え、龍騎?違うの?」
「俺が言ってるのはお前だっての!!!」
「・・・バカか!!!」
「なんだよ」

クリスマスにウチが欲しい??

「変態!!!」
「は?」
「クリスマスに絃が欲しいとか引・く!!!!」
「なんだよ!!!」

ウチらは少しの間見つめ合い、笑いあった。

「絃、クリスマスは俺と過ごしてくんね?」
「・・・しゃーだよ?」
「しゃーなん??!!なら、いい」
「うそうそ!!!いいよ!」

ウチ達は、クリスマスの約束を交わした。

ウチ、約束守るからね___

25:ひなんちょびくす:2015/10/17(土) 12:26 ID:y/2

<真実>

昼休み___

冬だし、寒いし、さすがに屋上には誰もいない。

ウチ1人の屋上。
落ち着くんだなぁー。

ウチは、未だに夏樹を忘れていない。

・・・最低だと思う

どうしても、龍騎を好きになれない。
夏樹を忘れられないんだ。

・・・好きで居たって意味ないのにな。

安条さんとまだ付き合ってるのかな?
・・・幸せなのかな?


ギギィー___
屋上の錆び付いた扉が開く音。
咄嗟に隠れるウチ。

「・・・安条さん?」

姿を現したのは、安条とその友達だった。

「胡桃、相談って?」
「・・・私ね、高橋のことを諦めようと思うの」
「・・・胡桃、どして?」
「松田さんに嘘ついてるんだ」

・・・ウチ?

「嘘って?」
「まだ、高橋と付き合ってるって」
「・・・胡桃」
「松田さんね、きっとまだ高橋のことが好きなんだと思う」
「・・・え、でも笠原くんと付き合ってるじゃん?」
「・・・見てたら分かるよ、笠原くん大好きとか言ってるけど・・・目は高橋を追ってるんだもん」

・・・嘘?
安条さん、気付いてたんだ・・・

「でも、どーして?なら、どーして松田さんは、高橋くんと付き合わないの?」
「私、見たんだ」
「・・・ん?」
「松田さんが高橋に告白されてるところ」
「嘘??!!」
「本当」
「どーなったの??!!」
「松田さんは、笠原と付き合ってるし、私と高橋はまだ私と付き合ってると思ってるし」
「うんうん」
「・・・夏樹なんか大嫌いって言ってたよ」

・・・待って、見られてたの?

安条さんに・・・??

「私、松田さんに謝ろうと思うんだ」
「そか、私はサポートするから」
「ありがと」

その時だった

や、やばい・・・!!

「・・・ヘックチュン!!!」

「誰??!!」

ウチはくしゃみをしてしまった。

「松田さん・・・??」
「・・・えっと、ごめんなさい!!聞いてました」

すると、安条さんの友達は騎を利かせて言った。

「・・・あ、私教室行きます」

そして、走って行った。

「・・・えと」
「松田さん」
「はい!!!!」
「嘘ついてて、ごめんなさい!!!!」
「いいよ!!!!頭上げて!!」
「私、本当はあのあとすぐに振られたんだ」
「嘘・・・??」
「松田さんが好きなんだって」
「そーなんだ・・・」
「だから、私の分頑張ってね!!!!」

こんな笑顔の安条さん、初めて見た。
でも、ごめんね。
今のウチには、龍騎がいるから・・・

「あ、そうだ!!」
「ん?」
「胡桃って呼んでいい?」
「いいよ!!!!」
「ありがと、ウチのことは、絃って呼んでね!!!!」
「わかった!!」

・・・胡桃って可愛いじゃん

こんな可愛いんだから、彼氏すぐ出来ちゃってるはずなのに・・・きっと、一途だから出来ないんだなー

「じゃあ、ウチ行くね?」
「あ、うん、なんかありがと」
「こっちこそ!!!!」


12月___

ウチの運命の歯車が動き始めた。

26:日向:2015/10/18(日) 18:40 ID:y/2

<笑顔>

安条さんから事実を聞いてからここ数日、夏樹は学校に来ていなかった。

・・・どしたのかな?

龍騎も事情は知らない。

・・・そんな時だった。

「はい、今日は皆さんにお知らせがあります」

担任の中岡先生は言った。

「高橋夏樹くんが、今日を持ちまして転校することになりました」

・・・嘘??!!

「待って待って待って待って・・・どーして?」
「松田さん、落ち着いて」

先生がウチに声をかける。

「先生、夏樹はどこに転校するんですか??!!」
「神奈川だそうよ」
「神奈・・・川??」

神奈川。
ウチの出身地。

・・・どーして?

「どーしてですか?どーして転校しちゃうんですか?」
「将来の夢が見つかったから、専門に頑張りたいって」

・・・将来の夢

夏樹に夢があったんだ・・・


夏樹に本当のこと言いたいよ・・・

大嫌いなんて嘘だよって
本当は、大好きなんだよって・・・


放課後___

「絃、帰ろ?」
「あ、龍騎・・・」

笑顔がひきつる。
龍騎は、何も悪くないから辛い思いさせちゃダメだ。

・・・ウチが我慢するんだ。

「・・・なぁ絃?」
「ん?」
「・・・別れねぇ?」
「え、何言って・・・」
「俺、辛いよ・・・」

辛い・・・?

「絃が無理矢理笑ってんの見るのも、本当は夏樹が好きなのに我慢してんのも・・・」
「・・・龍騎」
「お前が辛いと俺も辛いよ・・・」

龍騎・・・

「ごめんね、龍騎」
「なんで謝ってんだよ」
「ウチのせいで・・・」

龍騎は辛いハズなのに笑顔で言う。

「もういいから!!早く行けよ??」
「ごめんね、ありがとう!!」
「早く!!走れよ!!伝えて来いよ!」

満面の笑みで見送ってくれた。

ウチ、龍騎に何もしてあげられなかった。

・・・ありがとね
・・・ごめんね

龍騎の優しさ、無駄にしないから。

ダメだって、分かってる。
けど、伝えてくるね。

本当、ありがと。

27:日向:2015/10/18(日) 18:43 ID:y/2

>>26

日向=ひなんちょびくす

ですっ!

28:日向:2015/10/18(日) 18:56 ID:y/2

<ごめんね>

ピンポーン___

ドキドキドキドキ・・・

「はーい?」

ガチャ・・・

「夏樹・・・」
「い・・・と・・・」
「忙しいのに、ごめんね」
「おっ、おぅ、どした?」
「伝えたいことがあって、来ました」
「・・・伝えたいこと?」

大きく深呼吸をする。

「・・・夏樹が好きです」
「・・・!!!」
「本当は、大好きです!!」
「・・・でも俺」
「分かってるよ!!神奈川、行くんだよね?」
「・・・おぅよ」
「元気でね!!」
「ごめんな・・・」

・・・謝らないでよ

「ウチのこと忘れたら承知しないからねー!!」
「忘れねーよ、てか忘れたくても忘れらんねーよ、お前みたいな女男!!」

良かった。
夏樹が笑ってくれた。

「何それー!!」
「怒ってんのかよー」
「もー・・・ありがと」
「・・・??」
「あの時、ごめんね!!」

夏樹は、ワケが分からないって顔をした。

「大嫌いって言っちゃったからさ」
「あぁ、気にしてんじゃねーよ!!らしくねーぞ!!」

夏樹・・・

「そだね!!じゃあ、元気でやれよ!!」
「おぅよ!!お前もな」
「うん!!バイバ・・・」
「・・・??」

バイバイ・・・??
じゃない、違う。

「・・・またね!!」
「・・・おぅよ!!またな」

『バイバイ』って言うと、次会う確信は無いみたいだけどさ、『またね』って言うとね、次会う約束してるみたいじゃん?

・・・また、次会えるんだって思えるんだ。

ちっぽけだけど、夏樹のことが好きだから。

大好きだから。

次いつ会えるか分かんないけど、絶対会うんだ。

・・・その日まで

またね、夏樹・・・

29:日向:2015/10/18(日) 19:30 ID:y/2

<いい思い出>

桜の舞う4月___

絃は、高校3年生になっていた。

「絃ー!!!!」
「愛架ー!!!!」
「おはよぉーーー」
「おっはーー!!!!」

絃は、クラス替えで新しくできた友達の愛架といることが多くなった。

龍騎とはクラスが離れてしまい、会うことも少なくなっていた。

絃は、最近落ち着いていたのに、ここに来る前の明るく、問題児キャラに戻っていた。

自分のことを『ウチ』って言っていたのも、『絃』って言うようになっていた。

学校でも、絃と愛架は結構目立っていた。

「ねねね、愛架ー」
「なんだいー?」
「今日転校生来るんだよねー?」
「いえすいえす」
「ぼーい?がーる?」
「なんと・・・男だよ!!!!」

まぢ???!!!!

「いえーい!!!!イケメンかな???」
「・・・さーね?」
「イケメンでありますように・・・!!!!」

毎日こんな生活をしていた。


ガラガラ___

朝、HR。
転校生を待っている絃。
先生の話も耳に入らず、入り口のドアを見つめる。

「はい、松田さんが待ちきれないようなので、転校生を紹介します」

キター!!!!

「入ってー」

ガラガラ___

みんなの視線がドアに集中する。

「・・・マジか」

絃の目に写るのはカナリのイケメン。

ただ、チャラい。

そんで、似てる・・・

絃よりは暗いけど茶色い髪に着崩した制服。

みんなの目は点。

・・・でも普通にイケメンじゃん!!!!

「自己紹介してねー」
「・・・花元、です。」

・・・花元くん!!!!
イケメン!!!!

「はい、花元くんの席はー・・・」
「あの、先生ー!」
「松田さん、どしたの?」
「質問いいですかー?」
「はい、なんですか?」

先生にじゃなくて、

「花元くんに質問でーす」
「俺?・・・なんすか?」
「下の名前は???」

・・・ちょっと期待。

「・・・音」
「・・・そっか」

・・・違うよね

そんなワケないよね・・・

夏樹なハズないよね・・・

絃はバカだな・・・。

「・・・え、はい」
「ごめんね花元くん、松田さんはあぁゆう性格なの」
「は、はぁ・・・」
「それでね、本当に悪いんだけど、花元くんの席松田さんの隣ね」

・・・絃の隣?

「・・・はい」

近付いてくる花元くん。

ストンと絃の隣に座る。

「・・・えと、花元くん」
「・・・なんすか?」
「松田絃!!ヨロシクね」

花元くんは何故か、一瞬止まって言った。

「松田絃?よろしく」
「絃でいいよ!!」

花元くんに夏樹が重なる。

・・・どーしてだろ?

全然違うのに・・・。

30:日向:2015/10/18(日) 19:40 ID:y/2

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「絃ちんー」
「愛架ちんー」

昼休み、絃の机でお弁当。

「どーした、浮かない顔してー」
「いや、別に・・・」
「絃さ、花元くんのこと好きになったの?」
「・・・なわけっ!!!」
「・・・ふーん?」
「絃好きな人いるもん」
「えっ??!!」

大げさに驚く愛架。

「大げさー」
「誰??!!」
「・・・夏樹」
「・・・は?」
「高橋夏樹ってゆーんだけどね、去年転校したの」
「・・・そーなんだ」
「でね、花元くんが夏樹に似てるの」
「あーね」

・・・似てないけど、似てる。

ワケ分かんないな・・・

「んで、絃はまだ夏樹くんが好きなってワケ?」
「・・・うん」
「ふーん、どうだかね」
「ど、どういう意味よ!!!」

愛架は紙パックのジュースを一口飲んで言った。

「・・・絃、思い出に恋してるんじゃない?」
「・・・え?」
「いい青春の思い出だったから執着しすぎてんじゃないかな?って」
「・・・思い出に恋」
「ま、分かんないけど」

・・・分かんない。
絃も分かんないよ。

夏樹に恋してるんじゃなくて、思い出に恋してるってこと?

・・・分かんない。

・・・思い出に執着しすぎてるのかな?

考えていると、愛架が言った。

「・・・分かんないけどさ、とりま現実見なよ」
「・・・うん」

現実・・・

この時の絃は愛架の言葉の意味をまだ知らない___

31:日向:2015/10/18(日) 20:20 ID:y/2

<アドバイス>

「絃絃絃絃ーー!!!」
「・・・龍騎ー!!!」
「久しぶり!!!」
「ねー」

放課後のグラウンドの前。

「今帰り?」
「そそ、龍騎は部活ー?」
「おぅよー」
「ガンバ!!!」
「おぅ!なぁ絃?」
「ん、どしたー?」
「お前まだ夏樹のこと好きなのか?」
「・・・分かんない」

絃がそう言うと龍騎は言った。

「・・・勝手なことは言えねーけど、お前も前に進めよ?」
「・・・うん?」

意味深だなー・・・??

「俺は確実に進んでるからな」
「え?」
「彼女できた!!!」

・・・ぇえー!!!

「おめでとっ!!!」
「ありがとなー!!!何気に、絃のおかげだし!!!」
「良かったじゃーん!!!」

龍騎は幸せを掴んでる。

絃も頑張んなきゃ!!!

「あ、絃」
「ん?」
「・・・あ、やっぱ止めとく」
「え、なになになになにー??」
「俺が勝手に言う様なことじゃねーからな、本人に任すわ」
「・・・うん??」

・・・龍騎、なんか今日意味深すぎ。

「とりあえず、現実見ろよバーカ!!!」
「分かってるっつーの!!!てかバカ言うなバカ!!!」
「はは、じゃーな!」
「うん、またね!!!」

・・・龍騎の小さなアドバイス。

最近めっちゃアドバイスされてる気がするな・・・。

32:日向:2015/10/18(日) 20:33 ID:y/2

<寝顔と誘惑>

5時間目の世界史。

一番眠くなるヤツ。
ヤバイ、ヤバイ!!
寝たら単位足りなくなる!!

しかも指導受けたら修学旅行行けなくなる!!

寝るな、絃!!!!!

「すー・・・くー・・・」

・・・あれ?

「すー、くー・・・」

絃じゃないよ??!!
コレさ、隣から聞こえてるよね??

待って、見たい!!!!!
・・・見て、いいよね?

「・・・すー」
「かっ・・・」

ヤバイ、超可愛い!!!!!

待って待って!!!!!
可愛すぎるでしょ??!!

「・・・ん」

起きる?
と思いきやまた寝る。

ぁあー、可愛い

見とれていると・・・

はい来た睡魔ーー
寝るな、自分!!!!!
・・・ダメだ、無理。

絃は、いつの間にか寝ていた。


「・・・ん」

目が覚めると目の前にある顔。

「おはよ」
「・・・おはよって、え??!!」
「どした?」

咄嗟に起き上がる。

「花元くん近いから!!!!!」
「近いって絃が俺の隣で寝てたんじゃん?・・・勝手に!!!!!」

いや、そこ強調しないで

「誘惑されたし」
「は?何??!!」
「キスしといたから」
「・・・はっ??!!」
「・・・プッ、状態に決まってんじゃんか!!!!!絃おもしろすぎ」
「・・・もぉー」

絃完全に花元くんに遊ばれてる。

「でも、寝顔可愛かった」
「・・・絃の寝顔?」
「そ、女の子らしい絃初めて見た」
「ちょ、いちいち失礼なんですけど、花元くん??!!」
「ごめんごめん」
「じゃ、帰りに肉まん奢ってくれたら許す」
「・・・デブるぞ」
「うるさい!!!!!」

そんなこんなでこの時間が楽しかったりするんだな。

33:日向:2015/10/18(日) 21:50 ID:y/2

<彼の言動>

最近、花元くんと仲が良い。

もちろん、愛架がNo.1だけど!

「おい、絃ー」
「なんだよー」
「今日の放課後遊ぼ!」
「・・・はぁ?」

花元くん、ついに壊れたか。

「はぁ、じゃねーよ!!」
「遊ぼの意味でしょ」
「じゃ、今日の放課後俺に付き合えこのバカがー」
「あ、うん、上からだねぇ、棒読みだねぇ。」
「いいから、俺が先約な」

何コイツ!!

いつから俺様キャラなの?

昼休み___

「それは、お主に惚れてますなぁー」
「・・・どーしてだ!」
「見てて分かるしー、聞いてて分かるよ!」
「・・・ないない」

愛架が花元くんは絃が好きだと言う。
けど、有り得ん。

「いいじゃん、イケメンだし!!」
「イケメンだけどー・・・」
「夏樹がぁー、とか言うんでしょが」
「・・・あは、バレた?」
「もー、過去は忘れろやぁー」

・・・んなこと言ったってよぉー

「だって好きなんだもん!!」
「はいはい」
「そこいつも適当だよね??!!」
「だって夏樹とか知らないしー?」
「アレは、イケメンの度を越えたイケメンだね」
「・・・ふーん」

どーして、こう微妙な反応なのかね?

「まぁ、お好きな様に恋しなさい!」
「はいー」

お好きな様に、かー・・・


放課後___

「絃ー!!遅いデブ!!」
「あぁ?!うるせーバカ!!」
「はよ、乗れ!!」
「分かってますわい!」

花元くんのチャリの後ろに乗る。

「重っ!」
「はぁ?!」
「うそうそ!!」
「・・・ふーん」
「マジ、飯ちゃんと食ってんのか?」
「うん、めっちゃ食う」
「体重何キロ?」
「よんじゅう・・・っておい!」
「40?」
「聞くなよ!!」
「41?」
「んーん」
「あ、42か!」
「ゆーかよ!」
「けーち」

乙女に体重を聞くバカ。

「ホントね、そんなんだとね、モテないよ?!」
「別にいいしー」
「モテたい願望ないの??!!」
「ねーよ、てかあんのかよ?!」
「そりゃ、あるよ!!??」
「・・・俺、好きな奴に好かれればいいかなーって奴」
「へー」
「・・・興味ねーな?」
「別にねーよ!!」
「せっかく俺がお前の相手してやってんのによー、そんな態度でよー」

・・・コイツ、いつからこんなキャラ?
え、最初はクールキャラだったよね?
・・・イメージが!!!!

「てか!別に頼んでないしー」
「・・・ま、俺がお前に構ってほしいだけだけどな」
「・・・え?何?」
「なんもー」

本当は聞こえてました。

花元くんさ、時々こう言う意味不な言動するよね。

やめた方がいいと思う!!

勘違いされるよ??!!

・・・現に今、絃が勘違いしてるし。

絃の脳内が100だとしたら

『夏樹』48『花元くん』52

ってなってるよ。

絃、反応に困るから。

34:日向:2015/10/18(日) 22:03 ID:y/2

<班決め>

「修学旅行の班決めしまーす!」

うきゃ!
修学旅行キター!!

「4人ずつの班作ってください!」
「はーい!!!!」
「はい、松田さんいい返事。はい、じゃあ、作ってくださいー!!!!」

4人班かぁー・・・

「絃ちょすーー!!!!」
「愛ちょすーー!!!!」
「なろなろ!」
「もちのろんだよぉー!」

これであと2人。

誰にしよ・・・。

「ねね、愛架どーする?」
「適当に決めてくれろー」
「えぇー!!!!」

どーしよ!!

「あ、花元くんー!!!!」
「・・・あ?」
「なりましょでー!!」
「・・・ヤダ」
「は?」

え、酷くない??!!

「嘘、いいよ」
「焦ったー、マジ焦ったー!!」
「・・・マジ、じわる」
「うるさい!!おい、あと1人どーするの?」

迷っていた時だった。

「まーつーだーさん!!」
「・・・何、アンタ誰?」
「えーと、俺は坂本凛太郎だよー!!」
「・・・ん。で、どしたの?」
「俺、松田さんと同じ班なる」
「あ、マジ??!!助かる!!」

これでオーケー!!!!

修学旅行の班は、絃、愛架、花元くん、坂本凛太郎。

楽しくってか騒がしくなりそうだな。

35:日向:2015/10/19(月) 19:06 ID:y/2

<恋バナ>

ヤッバ!!!
遅刻する!!!

修学旅行当日。
8:00集合
現在7:50

間に合わねぇー!!!

今日はメイクも髪型も頑張った。

・・・が、頑張りすぎて遅刻。

マジ最悪じゃーん!!!


「遅れましたーーー!!!・・・か?」

・・・シーン

え、何?
何か言ってよ・・・

「松田さん」
「は、はい?」
「遅すぎますね」

現在8:20

「あは」
「笑ってないで班のところに並ぶ」
「あーい」

絃は自分の班の列へ向かう。

「みんな、おはよっ!!!」
「・・・絃?」
「な・・・何?」

絃をジーっと見る班員。

「可愛いんだけどー!!!!!」
「・・・へ?」
「絃なんか今日、超ーーー可愛い!!!」
「え、そう?」
「今日化粧濃いね!!!あと服可愛すぎ!!髪型どした??!!」

・・・お、おい
化粧濃い?

確かにいつも学校ではアイメイクだけだからな・・・
今日はちゃんとして来たから!!!
しかも濃い目!!

男ウケが悪いから絶対つけましないけど、今日は男ウケなんて関係ねぇ!って思いつけま着用。

あとアイラインはつり目。
ファンデも下地もしたしー!!
フィーバーしよ!!

服はオール絃の好きなブランド!!!
白のノースリのシャツにダメージジーンズの短パン。
で、腰に赤チェックのシャツを巻いてる!!!
靴もお気に入りの靴!!!
暗い茶色の、足首くらいまでの皮ブーツ。
で、青いニット帽!!!

頑張った、絃!!!

「絃超オシャレ・・・」
「愛架も・・・」

オシャレ・・・?

愛架は白のシャツにオールインワン。

え、待って、え?

「・・・愛架」
「何?」
「向こう着いたら服買おうね」
「・・・うん?」

そして絃達は出発した。


・・・行きのバスで事件は起きた。

36: のあ (*´つω・。) Noa ◆Rc:2015/10/21(水) 19:20 ID:s7Y




事件?!

うわー、すんごい気になる!


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