それでも、生きていたいから____
【>>2】はじめに
【>>3】ルール
【>>4〜】etc…
◆自宅◇寝室◆
ボフッ!
気持ちの良い音と共にベッドへ飛び乗る。布団と無数のぬいぐるみ達が私を温かく迎えてくれる。
「リリー…」
私は小さい頃、お母さんに作ってもらった一番お気に入りのぬいぐるみ、『リリー』に話しかけた。
「怖いの、怖いの、怖いの…。ねぇ、どうすれば良い?爽華にこんな話できないよ…、心配なんてかけたくないんだよ…。ねぇ助けてよ、リリー…!」
私は必死に話しかけた。思いなんて、届く筈ないのに____。
「大丈夫だよ、梦。私は梦の全てを見てきた。きっともうすぐ救世主がやってくるから。大丈夫、大丈夫__」
リリーから、そんな声が聞こえたような気がした。
「……………………ッ…!」
私が今頼れるのはリリーしか居ない。
ぬいぐるみだけど、それでも___!
だが、リリーの言っていることは…。
全て正しかったのだ。
少し間を置いたら書きます。
20:匿名:2016/12/07(水) 20:28 救世主?…やっぱりぬいぐるみなんてでたらめしか言わないか…。
少しでもアテにした私が馬鹿だったけど、…少しでも、少しでも、希望が見えた気がしたのに____。
◆翌日◇放課後◆
「よぉし!今日もぉ、張り切ってぇ、梦をぉ、いじめちゃうぞぉ!」
実香がそう言うと、榊がバケツを持って来た。
「ゴミはバケツのゴミ箱に居なきゃなぁ。ハハッ!」
私が榊が手にしているゴミ箱に入れられようとしたその時。
「梦〜!勝手に先行っちゃってマジごめん!あ、ねぇ。今日一緒に帰らな…」
教室に____
爽華が入って来た。
「え…?」
「え…?」
「え…?」
「え…?」
教室に居る4人全員がほぼ同時に頭にクエスチョンマークを浮かべた。
「ゆ………め…?さか…き…みつる…と……まの…ざ…き………みか…?」
爽華は途切れ途切れに状況を整理しようとしているところだった。
「ッ……な…なんで………新野が此処に……」
「爽華ちゃん!?ど、どうして…?」
「……爽華…………………」
「……ッ…」
爽華はうつむいて黙りこくっていた。
…が、すぐに前を向いた。
「…行くよ、梦」
それだけ言うと、爽華は私の手を無理矢理ぐいっと引っ張りながら教室から出た。ついでに私も出ることになる。
◆下校中◇帰り道◆
「梦…あんた……」
「は、はい……………」
「いじめられてたの、ずっと…隠してたの…?」
そんな爽華の顔は不安げだ。
「…うん……」
「なんで…なんで言ってくれなかったの!?早く言ってくれれば………!」
「…だって、爽華に迷惑かけたくなかったし…」
「迷惑なんかじゃない!なに言ってんの!?……馬鹿みたい」
爽華はそう言い捨てると、走って帰って行った。
すみません、榊充は真野崎実香のことを『真野崎』と呼んでいます。
一度『実香』と呼んでいたのはミスです、すみません。
面白いね!
ただ、1つアドバイスと言うか、あくまでも私の意見を言わせてもらうと、会話が続くところは「」の横に名前の頭文字だけでも書くと分かりやすくなると思います。
まあ、他に読んでる人はそんなに思わないかもだし、別にスルーしてくれても大丈夫だけど…笑
でも、しぐれんってすごいなぁ。小説私が知ってるだけで2つ目だよね。私は今書いてるので精一杯かな笑
前も言った気がするけど、やっぱりしぐれんの方が文才あると思う!この小説も前に書いてたのも、すごく面白いから
あ、長文になってしまった……ごめんなさい。それじゃあ、これからも読みに来るね。
横割り込み失礼ですけど、「」の横に名前の頭文字置いたら台本書きになっちゃいますよ…
25:越後:2016/12/10(土) 09:14 >>23
セリフの横に名前付けると小説じゃなくなるんだよなぁ...
>>23
有難う!って、あぁ、名前はバレちゃったかもしれない…。まぁそれはそれとして。アドバイス有難う。でも、
>>24さんや>>25さんの言う通り、それだと台本書きになっちゃうんですよね〜…。どうしましょうか…。
___この日、私の人生を大きく変える運命が訪れる_____。
◆翌日◆
「はぁ…………」
学校前の坂道を、自転車を降り、てくてくと登っていく。この道を自転車で一気に登ろうとすると非常に危険だ。
だから降りて、自転車を押して歩いているのだ。
チャリチャリと心地良い、何処かの部品の音に耳を澄ませながら。
◆学校◇放課後◆
またいつものように処刑の時間がやってきた。しかも今日は屋上に連れ出されている。寒さからか恐怖からか、膝はガクガクと震え、手にはじわじわと汗が滲んでいる。
その時、屋上のドアがギギギと音を立てて開いた。
「………………実香……」
入って来たのは実香だった。にこにこと笑いながら。だが私がそう呟くと、実香は目を見開いて私を睨んだ。それでハッと気付く。
「…………様」
と付け足すと、実香は先程のようににこにことした笑顔に戻った。
沈黙が続いた後、またドアが開いた。
今度は榊充だった。
「よぉ奴隷。ご主人様への挨拶はどうした?あぁ?」
「………………充様」
「分かってるじゃねぇか」
そう言って榊はふっと鼻で笑った。
ふと榊の手先を見ると____
___手には煉瓦があった。
「あっれぇ〜?もしかしてぇ〜、梦ぇ〜。気付いちゃったぁ〜?んもぉ〜充ってばぁ〜」
「………………悪い」
「ん〜…まぁいっかぁ〜♪とりあえずぅ〜……」
実香がここまで言うと、榊はにやりと不気味に笑った。
そして実香が榊に命令した。
「とりあえずぅ〜……。…殺れ。榊」
「アイアイサーッ!!」
実香が初めて榊のことを『榊』と呼んだ。……だが今はそんなことどうでも良い。今実香は明らかに「殺れ」と言った。…殺されるんじゃないか…?
どっと不安の海が押し寄せ、私の脳が、私自身に「逃げろ」と言った。
その瞬間私はダッと駆け出す。
「ははっ、逃がすかよ!」
「かっ…………………………!」
榊は________
手にしていた煉瓦で私の頭を殴った。
あ、ごめんなさい、確かに台本みたいになりますね……
明かに私の知識不足ですね。すみません。
でも、ネットで見る小説ってよく横に名前書いてあったり、しません……??
いや、なんでもないです。すみません。本当に…
>>29
謝らんで下さい!大丈夫ですよ!
それも1つの意見として、
今後覚えておきますね!
これからトリップ付けます。
32:◆NA:2016/12/11(日) 12:28 「がっ………あ…」
どんどん意識が遠のいていく…。
どんどん意識が朦朧としていく…。
どん…どん…瞼が……下がっ…て……いく………___________
過去終了です。
34:◆NA:2016/12/11(日) 12:41 ◆現在◇病院◆
あぁ…そうか……。
「思い出した…」
私はいじめられてて…。
榊に煉瓦で殴られて…。
それが原因で気絶して…病院に……。
確かに、頭がズキズキと痛む。
病室に戻り、小さな鏡で確認すると、
__頭には包帯が巻いてあった。
「…梦……?」
誰かに名前を呼ばれて、振り返る。そこには……………。
「お母さん…………?」
「梦…梦…………!?あぁぁ…良かった…………」
お母さんはただただ泣いていた。
聞くと、手術中の医者は全力で私を救おうとしていたらしい。
今まで培ってきた直向きな努力の結晶が詰め込まれている天才的な頭脳で。
「そっか……」
とりあえずお母さんが居ることに安心した。
変なところですが切ります…。
36:閖時雨◆YQ:2016/12/11(日) 14:32 「ところで…梦」
「ん?」
「ッ……………………」
何故だかお母さんは黙った。
なにか辛いことがあったのだろうか?
だがそれを何故私に言おうとしているのか。もしかしたら…私になにか関係があるのかもしれない………。
「梦、実はね…」
「う、うん…………」
「…落ち着いて聞いてほしいの」
「え…?」
私とお母さんの間に緊張の糸が張り巡らされる。
「実は…………」
「…ッ」
私はごくりと生唾を飲んだ。
「実は…………
梦の脳にガンが見つかったの」
……………。
…………………。
「………………………は?」
名前…
38:◆NA:2016/12/11(日) 14:33バレてしまった…。
39:◆NA:2016/12/18(日) 21:10 ガ……ン………?え?じゃあ私…。
………死んじゃうの?
ううん、そんな早く死なない筈…。
それに、進行状況も解ってないし…。
死ぬって決めつけるのにはまだ早い。
「お母さん!ど、どれくらい…進んでるの…?」
私が恐る恐る尋ねると、お母さんは目を瞑り、フルフルと首を横に振った。
「余命は……保って6ヶ月よ」
「6ヶ月………………。6ヶ月!?」
「しっ!大声出さないの!」
そうだ、此処は病院。流石に大声は、ね。でも、自分の命があと6ヶ月って聴いて、誰がはいそうですか解りましたって事実を簡単に認められる?
「そんな…………」
気付けば、私の目からは大粒の涙が溢れていた。
「私ッ…まだ…死にたくないッ…!死にたくないよぉ………」
甘えたって、我儘言ったって、どうにもならないことは私が一番よく解ってる。
「__で、相談なんだけど」
「相………談……………………?」
私は涙でびしょびしょの顔のままお母さんの方を見た。上を向いているため首が疲れる。普段はこんなこと無いのに…。これも、ガンのせい……?
「あのね…」
お母さんの声で我に帰る。
そうだ、相談というのはなんなんだ?
……最悪の考えが頭をよぎる。
いや、きっと考え過ぎだ。
そんな決断……迫られたくない。
それに、お母さんはそんな重い相談内容が出てくる程の深刻そうな顔もしてない。…まぁ深刻そうな顔はしてるけど。大丈夫だと自分に言い聞かせる。
「 それでね…」
「うん…」
「相談したいことは2つあるの」
「うん…」
「先ず1つ目。…梦。手術、受けたい?受けたいなら、死ぬ確率も…減る」
「……………………」
「2つ目。これは梦が手術を受けたくないって考えた場合の話よ」
「……………………」
私はごくりと唾を飲んだ。
…緊張していたから。どんな案が出てくるのかということに対して。
「それは……。
寿命をそのまま生きるか、
安楽死するか…」
「…………………!」
答えに…迷った。
だが一先ず。これで良い。
この答えで良い。
きっと、後悔はしない筈だ。
「私……」
「私……」
私はもう理解していた。
手術しようがしまいが、どうせ死ぬんだって。…ならさ。最期まで手術の痛みや苦しみなんて感じずに、寿命をのんびり楽しく過ごしたい。だから…。
「私……手術したくない」
「…………そっか」
お母さんは何処か哀しそうだった。
そして、まるでそれを隠すかのように儚げに笑ってみせた。
私はそれに妙な感情を覚えた。
そんな顔しないでよ、お母さん。
なんとなくこっちまで胸が苦しいよ。
その顔、私の胸を締め付けるんだ。
「…やめて、お母さん。そんな顔しないでよ。お母さんは最期まで、笑って私の側に居てよ。私の側から離れないでよ…………。寂しいんだよ、哀しいんだよ、苦しいんだよ……………!」
私は涙ながらに訴えた。
するとお母さんは「当たり前でしょ」と私を優しく抱き締めてくれた。
___お母さんの暖かくて優しい胸。
いつまで、顔を埋めてられるかな。
もうこれが…最後かな。
そう思うとさっきよりも胸が苦しくなった。
ちょっと暇なので((続き書け
1人ずつ書くと言いましたが、
面倒臭くなったので((おい
まとめて書きます。
+キャラクター
片桐 真優美 Katagiri Mayumi
梦の母。
家事も育児もデキる凄腕ママさん。
片桐 明宏 Katagiri Akihiro
梦の父。真優美とラブラブで、
サラリーマン。仕事が早い。
片桐 翼 Katagiri Tubasa
梦の弟。少々大人びているが、
姉の前では悪戯をしたりと相当子供。
片桐 司 Katagiri Tukasa
梦の弟でもあり、翼の双子の弟。
兄に似てかなりやんちゃ。
すみません…(._.;)
今でも遅いくせに、更新ペースもっと
遅くなります……。ウゥゥ
見てる方は居ないと思いますが、
もしも、万が一、いや億が一、
見ている方がいらっしゃいましたら、
ごめんなさい…。
>>43
頑張って下さい(
...これ序盤のいじめパートは後々伏線として回収するんですよね?
>>44
有難う御座います。
…?え、えぇと…すみません、無知で…。
あれ? スレ主どうたんだろう?
47:檸檬&◆B2:2017/01/14(土) 21:44 >>44頑張ってください。
更新待ってます!