さようならのプレゼント

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1:クリスタル:2016/12/13(火) 22:02

あたしは、あたしがキライ。そんなあたしの毎日のコト

2:クリスタル:2016/12/13(火) 22:06

あたし、高梨いろは。無気力系女子。小5。あたしには、親友とか、友達とかいない。学校なんか行きたくない。でも、仕方なく行っている。はやく、卒業したい…。

3:クリスタル:2016/12/14(水) 16:29

「どうしたの?高梨さん。」青波悠樹。学校いちのイケメン王子。あたしなんかにかまってるより、他の女子と話せばいいのに。そのたびに、秋尾このかにあたしは睨まれてる。ま、どうでもいいけど。適当に振りほどいて家路につく。明日もきっと青波は絡んで来るんだろう。めんどくさいなぁ。

4:クリスタル:2016/12/14(水) 16:56

次の日。「高梨さん!!」うるさいなぁ。「何…?」目の前の青波の手には、チェックのピン。「高梨さんに似合うと思って。」あ、ありがと…////思わず顔が真っ赤になる。青波に言えない。今、胸がトクンとしたこと。

5:クリスタル:2016/12/14(水) 22:26

その瞬間。あっ…発作だ。心臓がバクバクして、体が床に落ちる。「た、高梨さん!?」あお…。いつもの発作と違う。私の意識は、朦朧として、ブラックアウトした。

ねえ、青波。もし、あたしがあなたのコトがスキと言ったら、あなたはどんな顔をするのかな?あたしは、死んでも、あなたに恋をしたことを永遠に誇りに思うよ。

6:クリスタル:2016/12/15(木) 16:38

あたしは、昔から病弱だった。6才の頃、大病を患った。その病気は、体の中で大きくなり、最悪、他人にも移るという、卑怯な病気だった…。そして、今現在もその病気にかかっている。あたしの病気の犠牲者がいる。幼なじみだった、桐島ゆゆ。ゆゆは、とっても優しくて、唯一の親友と言っても過言じゃない。あたしの病気が移った日、元から病弱だったゆゆは、その日、死んでしまった…。あたしは、もう友達を亡くしたくないから、友達とか親友を作っていない。青波も、あたしから離れた方が良いよ。そう言いたいのに、目を開けることができなかった…。

7:クリスタル:2016/12/15(木) 16:53

青波side
高梨さんは、気づいていないだろうけど 、オレはずっと高梨さんのコトがスキだよ。高梨さん、絶対に死なないで!高梨さんは、結構乙女なのに、自分は向いていないと、思ってるけど、可愛いよ。もし、オレが死んでも、高梨さんに恋をしたことを永遠に誇りに思うよ。お願い、目覚めて!

8:クリスタル:2016/12/16(金) 15:50

『いろはちゃん♪またあえたね!』ゆゆ…!?『いろはちゃん、私の分も生きて。お願い。』ゆゆ、私もそっちへ逝きたい!

パチッ!「高梨さん!」あ、青波!?

9:クリスタル:2016/12/16(金) 22:29

ギュッ。あ、青波!?/////
「良かった…目覚めてくれて。」あ、青波。心配かけて、ごめんね?父と母以外に私を心配してくれる人がいたなんて。嬉しいような、また心配をかけるかもしれないから、不安なような。でも、ひとつ言える。
「あたし、青波のコトが、

    スキ。」

10:クリスタル:2016/12/18(日) 21:11

スキになった理由、そんなのいくらでも付けられる。だって、あなたの優しさに触れたから。

11:クリスタル:2016/12/18(日) 21:27

「ご、ごめん。めい、わくだよね。こんなバカに告白されて。今のこと、忘れて。」軽く笑って、走ろうとした。パシっ。ぎゅっと手をつかまれた。「迷惑なワケないよ?だってさ、
オレも
高梨さんのコトが

    スキだから。」

12:クリスタル:2016/12/20(火) 21:13

ウソ…でしょ?
まさか、青波があたしのコトがスキだなんて。
声にもならない。ほんとに?信じられない。
「ほ、ホント?」「ホントだよ。」真剣なその瞳は、どう見ても、ホンキだった。

ウソ…でしょ?
青波が、高梨いろはに、告白したなんて。
このかは、先生に頼まれた、資料を落とす。どうして、高梨いろはが好きなの?

私じゃ、ダメなの?

このかは、憤りを感じた。

13:クリスタル:2016/12/22(木) 22:15

「高梨さん。ちょっと来て。」秋尾このかに呼ばれた。あたしは、少し肩をすくめた。
「昨日、青波に告白されてたよね…?」えっ!な、…んで知ってるの?
声にならない声で聞く。

「な…んで高梨さんがスキなの?私じゃ、いけないの?」このかも、声にならない声で聞く。


誰も、知らない恋心。三角関係が、今、始まる。

14:クリスタル:2016/12/23(金) 16:22

このかは、歯がゆかった。そして、


高梨いろはを呪った。

15:クリスタル:2016/12/23(金) 16:50

「青木さん、おはよう。」あたしは、青木さんに声をかけた。「………。(スッ)」無視された?「あの!おは…」「こーのか!オハヨ!」完全に無視された。

そして、あたしは知った。秋尾このかがクラス全員に、あたしを無視するようにしたことを。

「(ボソッ)休み時間に、女子トイレきて。聞きたいこと、あるから。」秋尾このかに耳元で囁かれた。

言わずとも、それはイジメられることを表すんだ。今別のクラスの幼なじみ、星森愛結羽から聞いたから。いや、愛結羽も、イジメられていたから。

キーンコーン。イジメが始まるチャイムがなった。

16:クリスタル:2016/12/23(金) 17:27

ドサッ!痛っ!トイレの壁に叩きつけられる。「あんたが疎ましい!消えろ!」暴言があたしの胸に突き刺さる。
モップを持った秋尾このかは、あたしの頭にモップを落とす。痛い!やめて!倒れたあたしに、バケツに入っている冷たい水をかける。

あたしは、保健室にいる。濡れた制服を脱いでタオルをまとう。高嶋先生が「どうしたの?」と聞いた。あたしは、何でもないと答えるしかなかった。

17:クリスタル:2016/12/23(金) 21:26

母が一応病院に行った方がいいといったので、中央病院に向かった。

結果、大丈夫だということだった。薬も貰って、家に帰った。

「ん?」中央病院の医院長は唸った。
ノートパソコンには、『高梨いろは』とファイルが出ていた。レントゲン写真におかしな点があった。

あたしは、この時予想だにもしなかった。
青波とあたしを引き裂くもう一つの敵がいることに……

18:クリスタル:2016/12/24(土) 10:42

プロフィール 

星森愛結羽

いろはの唯一の友達。ゆゆと、いろはと仲がよい(よかった。)。
いろはの味方。

19:クリスタル:2016/12/24(土) 12:52

学校を早退する事になった。どうやら、病院で検査するらしい。「それじゃあ、高梨さん、明日ね。」青波が声をかけてくれた。そっと、手を振ってクラスを出た。

校門前に、母の車があった。急いで乗りこむ。母は、ミステリー作家。大人に大人気らしい。あたしは、読んだこと無いけど。
「いろは。突然だけど、病院に入院しなくちゃいけないの。」

え………え……!?
「何かいるもの、ある?一応家に戻るから。」家に着いた。あたしは、自分の部屋にある、文庫本6さつ持ってくことにした。少し迷ったけど、青波から貰ったプレゼントーチェックのヘアピンを持って行くことにした。

「いーろはー。早く〜。」はーいと答えながら、車に乗り込んだ。

20:クリスタル:2016/12/24(土) 12:54

>>4は、ヘアピンだよ!


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