初めて小説書きます!薫(かおる)です。
地道に更新していきます!
文章もかなりゴタゴタで読みにくいと思いますが、よろしくお願いします!
また、読んだ感想、アドバイスもお願いします!辛口OKです(荒らしは止めてください)
それでは、『解決事務所 パワフル☆ピース』(略して解フル☆)はじまります!
りのちーありがとう‼
私も、りのちーがたとえ私のことを忘れても、大好きだからね、りのちーの小説もりのちーのことも!りのちー、FIGHT!
@ 事務所の1コマ〜ダジャレ対決〜
ふふっ。
負ける気がしない!
だって、いつもお父さんのくだらないダジャレ聞いてるから‼
「いくよ、ソウマ!布団が〜っ、吹っ飛んだ‼」
まずは定番から。
「次はオレだな。アルミ缶の上にあるミカン!」
まだまだだねぇ、ソウマ。
「レモンの入れもん!」(わたし)
「イクラはいくら?」(ソウマ)
「冷やし中華は冷やし中か?」(わたし)
「忍者は何人じゃ?」(ソウマ)
「猫がねこんだ!」(わたし)
「このソーダはうまソーダ‼」(ソウマ)
なかなかやるね、ソウマ。
ん?何をしてるかって?
へへっ。
ソウマとわたしでダジャレ言い合って、先に笑った方が負け!っていう勝負。
ララさんとヒンメルに至っては、呆れてほっといてくれる。
「次はわたし!えっと………」
「瓜売りが瓜売りに来て瓜売り残し、売り売り帰る瓜売りの声」
「「ミオウッ⁉」」
後ろから声が聴こえて振り向くと、ミオウが立っていた。
ミオウ、それって早口言葉だよね!
でも、なんか笑える!
「ははっ。ミオウ、面白い」
「プッ。ホントだな。勝者ミオウだ」
ソウマもわたしもミオウに負けた‼
「次は早口言葉で勝負だよ!」
「おう、負けねぇぜ?」
この時、ミオウは頭に?マークを浮かべ、ララさんとヒンメルは呆れてため息をついていたんだとか………
A ラウノさんからの連絡
に続きます
A ラウノさんからの連絡
「くだらない勝負はおしまいにして。ミオウから、報告があるのよね」
ララさんが仕切り直して、ミオウに報告を促す。
………そんなにくだらなかったかなぁ。
でも、この楽しさが分からないなんて、逆に言えばララさん可哀想。
でも、人それぞれの楽しみかたがある!
おっと、ミオウの話を聞かないと。
「ラウノさんに連絡を取りました。事務所に反対している人のことですが………」
ミオウの話し方は上手い。
思わずごくっとツバを飲んじゃう。
事務所反対の人………
「事務所に招いた人で、唯一前向きにならなかった人がいるとのことです。で、その人は確か、吸血鬼だったんだとか」
「吸血鬼⁉」
思わずすっとんきょうな声を出してしまう。
そんな人間以外の人の相談にものるの?
事務所、謎だ。
「ラウノさんによると、人間ではない者のため、事務所のことを知りすぎたのではないか、と。まあ、ラウノさんの仮説だそうですが」
ふうん。
一理ある、ね。
その可能性、高いんじゃない?
前向きになれなかったから事務所を批判する。
で、人間じゃないから事務所を詳しく知ることができた。
吸血鬼なら特別な力を持っていてもおかしくない。
だから沖縄から事務所に続く道を遮断。
なかなか筋が通っていると思う。
「ねぇ、それ有力な説だね。ほら、ソウマもララさんも……」
二人を見ると、強張った顔でフリーズしていた。
どぉしたの?
ヒンメルも、珍しく(?)動揺してるっぽい。
すると、ララさんはミオウに厳しく言った。
「ねえ、そのこともっと詳しく知ることはできない?ほら、リウンとラウノに連絡取って。かなりひどいわ。事務所始まって以来の大事件よ」
………そんなに?
ソウマもヒンメルも頷いてるけど、そんなに?
わたしとミオウは頭に?マークを浮かべつつ、連絡を取ることにした。
B 1年後には、もう。。。
に続きます。
ララさんが焦ってる理由は?
最初からよーく読むとわかる………かも。
(この時点でわかったら、わたしから解フル☆愛読者&熱心なファンで賞をあげる!あれ、そんなのいらない?あはははは!byトウナ)
どうも、薫です!
いきなりですが、解フル☆登場人物の男子の名前を創作板で募集しています!
詳しくは、創作板『薫の小説裏設定集』へgo♪
期限は3話完結まで!
ぜひぜひ考えてみてくださ〜い!
B 1年後には、もう。。。
ミオウがラウノさんに電話をしている間、わたしはなにが大変な事なのか、1人で考えていた。
最初に沖縄の道が遮断されたときも、かなり深刻な雰囲気だった。
でも、今回の慌てよう。
これからの事務所が心配になるほどだよ。
「電話終わったわ。今度事務所に来てもらって話をしたいと思うんだけど、どうかしら?」
ミオウ、ナイス!
そうすれば、みんなで効率よく話し合えるし☆
でも、ララさんは論外というように首を振った。
「あら、知らないの?事務所員を卒業したラウノたちはここに来れないわ。」
え………
「ラウノさんだって、事務所員だったし………」
「だった、でしょ。今はちがうのよ。事務所員の任期は1年。役目を終えたら、本当に事務所を必要とする悩みを持つまで、ここには来れないわ」
そんな………
「あなたたちも、来年度にはここに来れないわ」
事務所のシステム。
決まりなんだから。
そう思ったけど、胸がチクリと痛んだ気がした……けど……気のせいだよね。
C ラウノさんとリウンさん
に続きます。
C ラウノさんとリウンさん
ラウノさんたちは事務所に来れない………ということで、またまたあのオシャレカフェで待ち合わせすることになっちゃいましたっ!
あの、わたしが入り口でウジウジしてたあの………
わたしには似合わない、オシャレカフェ‼
ミオウと初めて会ったところだね。
今は7月。
もうすぐ夏休み!
ってとき。
ラウノさんとリウンさんに日程と場所を合わせます、って言ったら、このオシャレカフェになっちゃったんだよぉ。。。
でも、事務所反対の吸血鬼さんのことも知りたいし!
事務所の仕事だっ‼
わたしがえいやっと店内に入ると、みんな集まっていた。
「うわっ、わたし待ち⁉ごめんっ‼」
でも、なんでみんなこんなオシャレカフェに普通に入れるのーっ‼
でも、この前は45分ドアの前にいたんだから、進歩だよね?
ね?
うんって言ってーーーー‼‼‼
あ、早く席に着かなきゃ。
「じゃあ、改めて自己紹介ね。わたしからでいい?知ってると思うけど、春十良乃。前代の解決事務所員、リベルテ*ソフィアの一員だったの。」
ラウノさんたちのコンビ名、リベルテ*ソフィアっていうんだ!
なんか格好いい!
「次はあたしね。あたしは麻知咲里雲(まちさき りうん)リウンって呼んでね。リベソフィのリーダーだったわ。今は福岡県にいるの。よろしくね。」
リウンさん!
はじめましてだね!
わたしもミオウも、頭をさげる。
次はわたしだね!
「浄坂桃奈、解決事務所員です!パワフル☆ピースのリーダー!よろしくお願いします‼」
悪くないね!
次はミオウだ‼
「真路美桜、小6の解決事務所員です。よろしくお願いします」
よし、自己紹介終了!
ここからが大切だね‼
吸血鬼さんの情報、GETしちゃうんだから!
D 吸血鬼REO(れお)
に続きます。
D 吸血鬼REO
「あの。今までの流れ、軽く説明しますね」
わたしが言うと………ちゃんとミオウが反応してくれた。
わたしが説明するより、ミオウが説明する方がずっといい。
「まず、はじまりは…………」
わたしも頑張らないと。
ミオウみたいに賢くなるぞっ☆
えいえい、おーーー!
………とか言っているうちに、ミオウの説明は終了。
するとラウノさんは、一冊のノートを取り出した。
「すごい。全部記録してあるんですね」
ミオウが言うと、ラウノさんは笑って言った。
「うん。リウンがリーダーで、わたしが書記だったから」
すごい。
自分達でやることを考えて、より良くしようとしたんだ。
よし、見習おっ☆
「吸血鬼のことよね。ほら、えっと……名前はREO。れお、ね。幼稚園児くらいの身長に可愛い顔だったわ。でも毒舌で、前向きになってくれなかった。なんか……本当の自分を出していない感じだったわ」
REO……特に聞き覚えない。
うーん。
「このノート、貸してあげるわ。ララさんたちと、よく話し合ってね」
うん。
わたしのやるべきことをしないと!
E 決意表明!
に続きます。
かおるん!やっほ〜
小説頑張って!
>>163
ありがとう‼
もしよければこれからも読んでね‼
頑張るよ☆
E 決意表明!
あれから事務所に戻ったわたしたち。
ララさんたちは話を聞いて、よりあたふためいた。
なんでそんなに慌てるの?
わたしにはよく分からないけど………とりあえず、会議‼
「では第2回、事務所会議を始めます。司会は私ミオウ、書記はララさんです。議題は、『これからの事務所の仕事について』です。意見ある人」
これからの仕事………吸血鬼REOのことや、その他いつも通りの悩み相談の受付についてだ。
わたしは………
「はい!わたしのやりたいことは……両方!どうせなら、この環境も楽しみたい‼相談も受け付けて、REOのことも平行して考える!…………どう?」
わたしの言葉に、ミオウは
「むずかしいと思うけど、賛成」
と言ってくれる。
ララさんは
「実行するのはあなた達よ。自分たちで決めなさい」
と発言。
なら。
「わたし頑張る‼悩み相談も、REOのことも!」
「………それでこそトウナだな」
聞こえた、ソウマの声。
F ララさんの心の声
プロローグと捉えてください。
ごめんなさい!
プロローグじゃなくてエピローグです!
でも、4話のプロローグにもなる……かも。
F ララさんの心の声
わたしが決意を新たにしていたころ、とある事を考えている事務所員がいた――――
∇∀∇∀∇∀∇∀∇∀
吸血鬼、REO。
それは、かつての××××。
しかし、ソウマとのことがあって………。
それが今回の騒動に関係しているのだろうか。
しかし、それは余り関係ない。
過ぎてしまったことだから。
何も出来なかったあたしに出来ること。
それは、事務所員を支えることだった。
その実力が、きっと試される―――――
4話に続く
170:みぃ◆8Q 好きな人じゃない男の子とは楽なのにどうして好きな人は楽じゃないの!?:2017/08/22(火) 07:35 3話読んだよー。
4話も頑張ってね!
始まり方からして、>>168はプロローグの方が近いかな?
【あとがき】
こんにちは。お久しぶりの薫です。
いやぁ、3話は短かったですね〜(書いた人が言うなよ)
4話にくっつけてもよかったんですけど、やっぱり3話として書きたかったんですよね。
ところで、ララさんの意味深発言の意味は分かりましたか?
まだ、分からない……かな?
この時点で分かったら、トウナが解フル☆名誉ファンで賞をくれるそうです(笑)
ヒントは最初の方にあるかな?
それとララさんの発言を合わせれば、分かるかも?
伏線は一応はってあるし、これからもはっていくのでそのうち分かると思います。
そして、お知らせが3つ。
1つ目は、コラボについて。
みぃ先生と、『明スイ』×『解フル☆』でコラボしました。
真美ちゃんとミオウが主人公!
そして、今は『レイハピ』×『解フル☆』で二回目のコラボ中。
藍ちゃんとトウナ、ミオウがショッピングに行きます!
ぜひ読んでくださいね。
そして、2つ目。まぁ、単なる宣伝です。
私の新作
『わじ小ラジオ部ON AIR!』シリーズ
『ガールズバンド フピガルッ!』シリーズ
もぜひ読んでください。
解フル☆を優先しているので、まだまだ進んでいませんが、更新されていたらぜひ目を通していただければと思います。
そして、3つ目。個人的なことなのですが……
私、今年受験生なんです。
なので、勉強を優先させたいので、しばらく更新できないと思います。
でも必ず書くので、どうか待っていてください。
よろしくお願いします。
そして、最後になりましたが、読んでくださった皆さん、コメントをくれた皆さん、本当にありがとうございました。
4話もお楽しみに!
皆さんの1日が良い日になりますように!と願って 薫+*Mio+* (←微妙に名前、変えたんです)
【第4話あらすじ】
REOの事で大騒ぎ!
……になるかと思いきや、そうでもない事務所。
でも、確実に何かが変わっていて……。
そんな中、事務所を必要とした人物は、なんとモナミの好きな人⁉
その相談内容は……なぜか拍子抜けのトウナ。
そしてミオウとモナミの意外な接点も明らかに!
4話もよろしく!(byトウナ)
【登場人物 4話ゲスト】
天宮 大地(あまみや だいち)
モナミが恋をしている男子。
去年トウナと同じクラスだった。
爽やか少年だが、意外な裏の顔が………?
@ 恋する乙女♡
あぁ……神様、女子力をくれぃ!
どうも、ユイカとモナミについていけない。
だってだってぇ!
恋なんて、したことなぁい‼
はい。
今までの、わたしたちの会話をお聞きください。
あ、あはははは……!
*#*#*#*#*#*#*#
夏休み明け、とある日の休み時間。
「ねぇねえ、モナ。天宮くんと進展あった?」
ユイカがなんとなぁく聞くと、モナミははぁっと溜め息をついた。
「それが、なかなか接近出来ないのよ。ほら、天宮くんとわたし、接点がないじゃない。そういえば、ユイは好きな人できたの?ほらほら、最近小松田くんのこと、チラチラ見てるじゃない〜」
ヴッ。
これ、わたしが苦手な恋バナってやつだ。
うわあ、わたし恋したことないし、されたこともない!
「トウナは?好きな人いないの?」
「いない……んですよ」
「だろうね。告白されたことは?」
「ない……んですよ」
「だろうね」
………地味に傷つくよ、モナミ。
「で、ユイの小松田くんは?」
「そ、それが……」
ユイカも恋ってするんだぁ。
ちょっと意外。
ま、女子だし、人間だしね。
「あ、授業始まるじゃん。ごめん!ユイ、あとで聞くね。あ、今日の放課後わたしん家来ない?みんなで恋バナ!」
放課後かぁ。
わたし、なんだかんだ言って事務所に入り浸ってるんだよなぁ。
でも、毎日来いって言われてる訳じゃないし。
別にいいけど……モナミの家に行くなんて初めて!
「家族の方に迷惑にならない?いいなら行くけど……」
「こーゆー時は遠慮する方が失礼よ。それに、今日はチアないんでしょ?おいでよ」
わあ、モナミの家!
「行く!ぜひお邪魔させていただきますっ!」
「ユイも来るでしょ?決まりね。」
今日の放課後、すっごく楽しみ☆
友達と遊ぶなんて、久しぶりだし!
特に、去年までボッチだったわたしは……ね。
うわぁ、わたしが嫌いな社会も頑張れそうだよ!
A モナミの兄弟
一度家に帰って、珍しくあったお菓子をナップサックに詰め込んで家を出る。
わたしはモナミの家の場所を知らないから、近くの公園で待ち合わせ!
いつも事務所に行くときに来る公園だけど、いつもよりキラキラ光って見える☆
モナミの家!
楽しみ過ぎる!
「トウナ。こっち」
わっ、いつの間に!
ひょこっとモナミが現れたかと思ったら、もうスタスタ歩いている。
うわぁ、ワックワク!
わたしは小走りでついていく。
歩いて3分くらいかな。
入っていったのは、綺麗な一軒家。
「ユイはもう来てるよ。ほらほら、入って」
モナミに急かされて、
「お邪魔しま〜す」
と挨拶。
「いらっしゃい、トウナちゃんかしら。最那実の母、菜津南です。よろしくね」
「はい!モナミちゃんと同じクラスの浄坂桃奈です。お邪魔します。よろしくお願いします‼」
なつなさん……あんまり聞かない名前。
「ごめん、家兄弟がうるさいかもだけど。あ、わたしの部屋行こ」
兄弟かぁ……。
「何人兄弟?」
なんとなく聞いてみた。
せいぜい3人くらいかなぁ、って思ってたけど、予想外の答えが!
「えっと……わたし入れて7人かな。兄貴と姉貴と妹二人、弟二人」
……………凄いですね。
という素敵な(?)家庭を持つモナミを羨ましく思いながら、モナミの部屋に足を踏み入れた。
モナミの兄弟については、創作板を見てみてね!
B ユイカとモナミの恋事情
「で、で、で?ユイはどうなのぉ?」
早速聞くモナミ。
休み時間、言いかけてたやつね。
うーん、気になる。
「えっと……小松田くんのこと、だよね?」
「うんうん!」
頷きまくるモナミ。
好きだねぇ、恋バナ。
「えっと……小松田くんに………そのぉ…」
「なになに?恋しちゃったの?落ちちゃった系?」
落ちちゃった系って……モナミ………。
「うぅん…よく分かんないと言うか……そのぉ…」
「ユイ、覚悟を決めてはっきりと言うのだ!」
モナミも、なんでユイカが恋したことにしたいの?
なんか笑える。
「えっと……小松田くんに、こっ、こ……」
「こ〜?」
モナミ………
なんか、反応がワンパターンだね。
「えっと………告白、されて。その……付き合って、って」
「おおおおおーっ!返事した?付き合います、喜んで♡って」
なんでモナミが決めるんじゃい!
「え、と………まだ…」
「どーせなら付き合お!小松田も良い奴じゃん?」
なぜに疑問系!
「今のところどうしようと思ってる?」
「断ろう……かな」
「なんでぇ!」
「いや、好きじゃない人とは……ね」
モナミはがっかりしてるけど………………あははは、は。
「ま、いーや。わたしね!えっとぉ。ふふふふっ♡」
うふふふ、って……。
「わたしが好きなのはぁ♡」
デレッとしながらほっぺに手を当てる、モナミ。
「天宮大地くん……」
あーあ、ユイカ言っちゃった。
てか、大地好きなの?
「ユイ、言わないのぉ♡にしても、天宮くん、カッコいいよねぇ♡」
大地ねぇ……
「大地かぁ……去年同じクラスだったよ。爽やかだけどちょっとうるさいよね〜」
「トウナ!大地って呼んでんの?なんでそんなに仲良さげに?」
そ、そんなに驚く?
「いや〜、去年同じクラスで隣の席だったからね〜」
「てことは、仲良い?」
今は、そうだなぁ……
「クラス離れてからあんま話してないかな」
「話しかけることは?できる?」
なんでわたしが?
「できるけど。なんでわたし?」
「たしかに……」
ユイカーーーっ!同感ありがとう‼
「いやぁ、だってだって、わたし天宮くんに接点ないし。ほらほらぁ、トウナを通して仲良くできたらなぁ〜ムフフ♡」
なんで自分で話しかけないの!
「でもいいよ。大地そーゆーの気にしなさそうだし。でも、自分で話しかけた方がいいんじゃない?達成感あるってゆーか」
「たしかに……」
ユイカ!同感ありがとーーーっ!
「ま、それもそうねぇ……」
……結局、その日は話すだけ話して、解散したんだけど、ね。
結論、出ずに。
C モナミとミオウの意外な接点
『あ、トウナ、ミオウと知り合いだったよね。伝えてくれないかな。ミキリさんによろしく、って』
そう伝言されたわたしは、次の日に事務所に言った時、ミオウに言った。
「あのね、ミオウ。モナミが『ミキリさんによろしく』だって」
なんとなく言ったつもりだった。
でも、ミオウはヒンメルを撫でている手を止めて、眉をピクッと動かした。
なんか、不味かった……かな?
「トウナ、モナミと同じ学校だったっけ?」
「うん。同じクラスだよ」
「そう」
そして、またヒンメルを撫ではじめた。
「ミオウとモナミはなんで知り合ったの?」
「バレエ教室が同じだったの。あとは………」
「あとは?」
「………なんでもない。モナミはもうバレエ辞めちゃったけどね。まぁ……」
ふと、昔の……知り会ったばかりのミオウが見えた気がした。
てか、モナミもバレエやってたんだ〜初耳!
それに、ミオウと同じってことはミサンガだよね。
意外な接点!
ミオウって自分から友達創るタイプじゃないと思ったんだけど。
ま、いいや。
……あれ?
「そーいえば、ミキリさんって誰?」
ミオウは、また眉をピクッと動かした。
あ、なんかダメだった?
「私の姉。なんでもないよ」
「………?わたし、ミキリさんて誰か聞いたんだけど……」
なんでもない、って……。
「………………」
その日、ミオウは何かが違ったけど………。
D 依頼はまさかのあの人から!
そして、それから何日かが過ぎ。
運動会の練習も始まってます!
特に、わたしたち6年生は小学生として最後の………って、よく聞くフレーズが当てはまるから、絶対に良い思い出作りたい!
運動好きのわたしがみんなの役に立てる唯一の行事と言っても過言じゃぁないんだから!
今年もリレーの選抜メンバーに選ばれたよ!
6年連続‼
すごいでしょ?
そんな時、依頼が来たんだ………!
「トウナ、ミオウ。新たに事務所を必要とする人が現れたわ」
ララさんの言葉に、パッと飛び付く。
事務所に来てすぐのこと。
「おおおぉぉっ!受ける!で、どんな人?」
わたしが興奮気味に言うと、ララさんは水晶を見ながら言った。
うん、楽しみ‼
「名前は……天宮大地。小学6年生で…トウナと同じ学校ね」
大地?
大地が………?
「トウナ、知り合い?」
ミオウの言葉に、コクっと頷く。
「去年同じクラスだったよ!あとあと、友達が大地のこと好きなの!そっち関係だったりして☆」
「可能性はなくはないと思うけど……」
ミオウの返答に、わたしは確信する。
大地はモナミとのことで悩んでいる!
ここに来て前向きになって、サクッとモナミに告白してもらわなきゃ☆
「いや、違うわね。運動会のことで悩んでいるみたいよ」
ズコーーーッ!
運動会って……大地が悩む要素ある?
大地運動得意じゃん!
あーあ、恋愛相談だったらよかったのにぃ。
「だいたい、おめぇらが恋愛相談になんてのれるか?非モテで非リア、好きな人すらいないくせに」
ソウマ!忘れてた!
けど………かなりグサッと来たあぁぁぁぁ!
でも、その分好きな人がいない非モテで非リアな子の相談には乗れるじゃん☆
「………バカポジティブ」
ソウマの言葉は……褒め言葉だよね?
E モナミと大地
で、学校。
朝家を出ると………
「おはよう」
「モッ、モナミ⁉」
そう、モナミがいた。
その訳は……
「大地くんと仲良くなるの!素敵女子は、爽やかな挨拶!キラキラの笑顔!そして清楚な見た目!が条件なのよ」
だそう。
は、はぁ………。
わたしには、どうも良くわからない。
その人が素敵かなんて、関わった人が決めるんだし。
条件なんてあるのかなぁ?
まぁ、いいや。
「大地くんの通学路は?どこ?」
モナミ、残念。
わたし達の通う律鎌小学校の学区は、律鎌町、崎澤町、仲ヶ江町。
で、わたし達の住んでいる町は律鎌町(りつかまちょう)
大地の住んでいるのは仲ヶ江町(なかがえちょう)
つ、ま、り!
「大地とは、通学路が違う!」
頭がいいモナミがなんで気付かないのかな?
通学路は6年間変わってないから、この通学路に誰が通るかくらい、知っててもおかしくない。
つまり、大地は通学路が違うことくらい、気付くよね?
「そっか……残念。よく考えれば、住んでいる町でも通学路はいくつもあるし。通学路が同じなんて奇跡なんだね」
モナミ、言い過ぎ。
でも、元気出そうよ!
「学校で話せばいいじゃん。おはよう、って。ちょっとすれ違って挨拶するのは自然でしょ?」
うん、モナミ、頑張って!
学校には、もう沢山の児童が登校していた。
大地、いるかな?
わたしがキョロキョロしていると、モナミは一瞬で大地発見‼
「あそこだ!トウナ、行くよ!」
「え?あ、うん」
早業だ〜
「なんで、こんなに直ぐ分かるの?大地がいるって」
わたしがなんとなく聞くと、モナミは驚いて言った。
「逆に、なんで分かんないの?」
「??え??」
「好きな人は、すぐに見付けられて当然なの!」
う〜ん……イマイチよく分かんないや。
ま、いっか。
「早く行くわよ、トウナ!」
モナミに押されて、わたしは大地の方へ向かった。
大地に挨拶するのに、なんでこんな大げさに………?
大地の近くに行くと……おおっ、ユイカ発見!
友達なら直ぐ見付けられるのに。
「ユイカ〜おはよ!」
わたしが挨拶すると、ユイカは笑って言った。
「おはよ。モナミ、天宮くんに挨拶するんでしょ?だから近くにいた」
おおっ、ユイカさすが!
ここは、さりげな〜く……
チャンス!大地一人だ!
「あっ、大地じゃん!久しぶり!おはよ☆」
よし、成功!
F 気持ち
あとは、大地がモナミに気付いてくれたら……!
「おっ?トウナだ!おはよう‼友達出来たのか?」
キターーーーーーッ!
モナミとユイカの方を見る大地。
「えっとね……こっちが神野最那実。こっちは、真田唯科。わたしの友達だよ!」
わたしが紹介すると、モナミは顔を輝かせて
「おはようございます!天宮くん!」
と言って、ユイカはペコリと頭を下げた。
その時の大地の顔。
ドキッとしちゃう笑顔だったよ。
モナミと上手くいってほしいって思ってたけど、知ってる大地じゃないみたいで……なんか複雑。
去年ボッチで変人扱いされていたわたし。
隣の席で、授業中こっそりお喋りしたり、物を借りあったりした。
わたしの……なんだろう、友達?
友達なのかな?
わたしにとっての大地………。
ねぇ、なんでこんなこと思うの?
わたしじゃないみたい。
トウナ、なにやってんの?
ねぇ、教えて…………
G モナミ、落ち込む(?)
あれから、軽く雑談をしてから教室に入った。
……変な心境のまま。
あれから、授業も頭に入んないし。
もう、なんなの?
トウナ、おかしいよ。
もう………
浄坂桃奈、もう……なんかヤバい……。
「トウナ、トウナ!」
モナミの声。
「え………?」
「もう、今日ずっとこうなんだから!」
……モナミ?
声が上ずっている。
無理して明るく振る舞ってるような感じ。
「もう……あなた、鈍感ね。気付いちゃったのよ、天宮くんはトウナのこと………」
そう、無理して笑うモナミの顔が……クシャッと歪んだ。
「それに……トウナも……全然、分かってないし……」
そうして、モナミの目からポロッとしずくが。
「モナミ⁉」
どうしたの!なんかあった?
わたしが我に帰ってオロオロすると、モナミは言った。
「だから………鈍感」
H 鈍感
鈍感……鈍感………わたし、鈍感?
何に対して?どうして?
わたしが頭に?を浮かべまくっていると、モナミは一言。
「トウナ、わたし、わたし………失恋、したっ…ゥッ…」
失恋?
なんで?
「告白したの?フラれたの?」
わたしがそのまんま言うと、いつの間にか来ていたユイカが廊下へ手招き。
どうしたんだろ?
純粋なわたしには分からない。
ってわたし、純粋なんだね〜
あはは、自分で言っちゃダメか。
……って、違う違う!
モナミのことを第1に考えなきゃ!
廊下へ行くと、ユイカは言いにくそうに口を開いた。
「あのね、詳しいことは言えないけど……トウナちゃん……じゃなかった、トウナ、確かに鈍感かもね……」
えっ⁉
わたし、そんなに?
驚き、桃の木、山椒の木〜って、ふざけてる場合じゃないか。
「いや、その……天宮くんとトウナの雰囲気で分かっちゃうよ。モナも、知りたいとか、知りたくないとか関係なく分かっちゃったんだよ。」
???
ごめんなさい、ユイカ。
わたし、バカなので分かりません!
てか第1、何が分かっちゃうの?
「トウナ……まぁ、その内分かると思うよ」
???
だから、何が……………?
I ジュリちゃん
あの後、習い事で大好きなチア、ミサンガ‼
だったんだけど、イマイチ力が入らず。
なんか、憂鬱……。
わたしは、下を向いてポテポテ歩く。
はあぁ……。
と、目の前に人影。
危ない、ぶつかっ……
「わあっ!」
「キャッ!」
二人でスッテンコロリン☆
って、☆つけるようなモンじゃないか。
あ、ぶつかった子!
「大丈夫?ごめんね、わたしの不注意で……」
「いえいえ、私の方が悪かったです……って、え?トウナ先輩?」
ん?トウナ先輩???
「あのっ、律鎌小学校6年生で、チアダンスと言えばトウナ!と有名な………」
??なんで?
「うん、律鎌小学校6年のチアやってるトウナ……だよ?」
わたしが言うと、その子はパアッと明るくなる。
「私、呉丘珠璃、ジュリです!くれおか、じゅり!あのっ、律鎌小5年の……」
ジュリちゃん……あっ、もしかして!
「あの、ジュリリちゃん?ほら、あの、書類手伝ってくれた……」
「はい!そうです!覚えていてくださって光栄ですっ!」
光栄、って……
「わたし、そんな凄い人じゃないよ?そんな事言わないで……」
そう言うと、ジュリちゃんは首を振る。
いやぁ、そんなに褒められると照れるって!
「あ、ミサンガ遅れちゃう。それでは、失礼します!」
あ……行っちゃった。
でも、なんか心が暖かくなるやり取りだった。
よし、頑張ろう。
事務所の仕事もあるし!
人間って、言葉って、不思議。
ちょっとしたことで喜んだり、悲しんだり。
えっと……イッイチチユウ?
いや、キドアイラク?
うーん、良く分かんないけど、とにかく!
ジュリちゃんに、感謝ッ!
なんか、名前を間違えまくっていてすいません……
基本、
薫+*Mio+*◆v.
薫+*Sena+*◆T.
は私です。ごめんなさいっm(__)m
J 事務所の仕事
ブーッ、ブーッ、ブーッ
スマホが震動する。
……なんだろ?電話だ。
「はい」
『もしもしっ、トウナ?ミオウだけど。ねぇ、あなた事務所の仕事忘れてない?最近顔だしてないから心配するじゃない!』
え?
確かに、最近事務所に顔を出していなかった。
『あなた、ずっと事務所に入り浸ってたのに、来なくなるんだもん。誰でも心配するわよ!』
ミオウ………
こんな私のことも、心配してくれるんだ。
「……ありがとう」
ジュリちゃんの事といい、ミオウのことといい。
心が暖かくなるね。
恵まれてるな、わたし。
「ミオウ……あのさ…」
『言いたくないこと、無理に言わなくていいから。ほら、もう遅いでしょ?おやすみ。また明日、ね』
うん。
ミオウは何でもお見通し。
「……おやすみ」
ありがと、ミオウ。
また明日、ね。
そして、翌日。
事務所に顔を出した!
久しぶりの空気!
「最近来れてなくてごめんなさい!仕事、頑張ろう!」
ミオウ、ソウマ、ララさん、ヒンメルに言うと、ふと気付いた。
次の仕事って……
「大地を前向きにすること……」
でも、大地元気だったよね?
じゃあ、なんで……?
「トウナ。今回は……あなた、相談相手役を降りなさい」
えっ?
ララさん、なんで……?
ララさんどーして???
トウナちゃん頑張って!
削除
193: 薫+*Mio+*◆v.:2017/09/01(金) 15:25 みぃ、ありがとう!
ララさん、なかなかスパルタだからね〜
>>192さんも!ありがとうございます。
どんな内容であれ、コメントくださる人がいるのは嬉しいです。(トウナと同じくポジティブに!)
K わたしの役割
なんで……なんで?
「ララさん!なんでそんな急に………」
わたし、何か悪いことした⁉
なんで?
「トウナ。もう多数決で意見は一致しているわ。あなた、最近変よ。それに……ねぇ」
最後の方は、少し笑う。
なんでよ!
「トウナ。あなたが天宮大地くんの悩みを聴き、アドバイスしたら…逆効果なのよ……ふふっ」
なんで笑うの⁉
笑いごとじゃないもん!
「トーナ。お前に恋愛経験0とか言って悪かったな。ははっ」
ソウマも!なんで⁉
てか、恋愛ってなに⁉
なんでを連発するわたし。
「トウナ。じゃあ、言い方変えるわ。あなたは今回、なにもしないのが仕事よ。その方が天宮大地くんにも、トウナにもいいわ」
そんな……
ララさん……大地の為って言われたら、言い返せないよ……。
トウナちゃんって、大地くんに恋したりした???
196:削除:削除削除
197: 薫+*Mio+*◆v.:2017/09/01(金) 20:24 みぃ、ふふふ。
私も予想してなかった進展なんだよ〜〜〜〜〜‼
L あっけない結末
その翌日、ミオウは大地の相談にのったみたい。
でも、私はその内容を全然知らない。
何があったのかも。
意外と大きな仕事だと意気込んでたのに、あっけない。
泰山鳴動して、鼠一匹。
この前ミオウに教えてもらったことわざ。
本当に、そんな感じ。
もう……なんか複雑。
この簡単な結末、なんなの……?
「ミオウ!大地……」
「言えない。言わないし、知らない方がいいわ。仕事よ」
「でもっ………」
「トウナ。自分で見つめ直しなさい。大地くんは、トウナの何………?」
大地は、わたしの…………
わたしの……わたしの……友達?
わたしはボッチじゃなかったじゃん。
大地がいたじゃん。
わたし……大地が好きなんだ。
友達としてか、人としてか、男子としてか分からないけれど…………!
やっぱり好きなんだ〜。
トウナちゃんの鈍感♪
ふふっ。
でもねぇ、男子として好きかは分かってない……かな?
鈍感なんだから〜(作者が言っていいのやら……)
最初は大地は、ゲストキャラクターでそこまで登場しない予定だったんだけどね。
M 運動会でのモナミの言葉
そして、今日は運動会。
もう、難しいことは考えずに楽しんじゃおう!
ってことで。
一生懸命頑張ります!
えっと、次のプログラムは………
「6年生男子100メートル徒競走……」
おっ、大地出るじゃん。
応援しなきゃ!
「トウナ」
あ、モナミ!
「トウナ。応援しなさいよ、天宮くん」
……なんでそんなこと?
「モナミが応援すれば…」
「トウナ、あなたよ。わたしも、悔しいけど天宮くんが幸せにっ、なって……ほしいんだ」
モナミ⁉
なんで泣いてるの⁉
「ごめん、ごめんね。泣くつもりはなかったの……もう、充分泣いたから。だから、トウナ。お願い……」
な、何?
わたしは、モナミの言葉を理解することができなかった………
薫、200おめ♪
トウナちゃん、超可愛い!(鈍感なところとか…)
p(^-^)q!
これからも頑張って!応援してるよ!
リリカ、ありがとう♪
トウナ、可愛い……かな?
でも、かなり鈍感だよね。
自分が鈍感なことすら気付いてないもん。
リリカも小説頑張ってね!
N 『大地ーーーーーっ!頑張れーーーっ‼』
応援、か。
大地を、応援……。
「次、天宮くん走るよ!」
クラスの子の囁き声に顔を上げると、大地が走る準備をしていた。
うわぁ、自分が走った時より緊張する!
ドッキン、ドッキン。
心臓が……もう……ヤバイよ!
「位置に着いて、ようい………」
パンッ!
ピストルの音で、走り出す5人。
タッタッと軽快な足音が目の前に迫る。
大地ッ……!
お願い、勝って!
大地ッ‼‼
抜いて、抜かれてを繰り返して、大地と小松田くんがトップ争いを始める。
小松田くんが勝ったら、わたしたちのクラスに得点が入る。
でも、でも!
わたしが勝ってほしいのは………!
少し、小松田くんが先に出る。
お願い、大地っ………。
私の出来る、精一杯の事……それは……!
「大地ーーーーーっ!頑張れーーーっ‼」
絶叫。いや、応援。
なんでだろう。
周りの目が気にならない。
だって、大地に勝ってほしいから…………‼‼
だって、大地が好きだから……‼
パンパンッ!
1位がゴールしたことを知らせるピストル―――
O まさかの………ッ‼‼
に続きます。4話最終章‼‼はやいっ!
初めてでこの出来とは…素晴らしいと思いますッ!!
…上から目線になってしまいました、すみません。
ミオウちゃんのツンデレ具合が超好みですが、トウナちゃんも可愛い…♡
最終章、楽しみに待ってます。
お互い頑張って更新しましょう!
わぁ、ありがとうございます!!!
凄く嬉しいです…‼
それに、全然上からじゃなないです!
もしよければ、これからも読んでくださいねっ!
>>209
誤字ありました。
暖かい目で見てください……
最終章か〜。
楽しみにしてるね♪
みぃ、ありがとう!
なんか、更新遅れちゃいそうだけど……よければ、読んでっ!
うん!
私、この続きから書こうか?
駄作ですが。
みぃ!岬か。みぃが過ぎなかった漫画のキャラかな…?
続きね、考えたんだけど、私家の外からは書き込めるから。
更新は遅くなるけど、どうにか自分でかきたいなって。
でも、気持ちは嬉しい!!!
本当に来れなくなったら、お願いするから、その時よろしく!
あーっ、誤字っ!
好きって言ってた漫画のキャラ、ね。
薫ちゃんアタリ!
バレちゃった〜。
おせっかいごめんね。
薫ちゃんの作品を駄作にするところだった。
楽しみにしてるね!
もし何かあったら任せて!
良ければ、私の作品も見てくれてたら嬉しいな!
スゴーイ♪ありがとうございます。てるてる
218: 薫+*Mio+*◆v.:2017/09/10(日) 11:48 >>216
そう!前のみぃのメモ覚えてたから(笑)
これからは岬でいいかな?
それとね、岬は小説書くの上手いし、全然駄作にならないよっ!
何かあったら任せるからね!
あと、小説も外出したら絶対読むから!頑張って‼
薫#先生頑張つてください!
220: 薫+*Mio+*◆v.:2017/09/15(金) 16:37 >>219
ありがとうございます!
わけあって更新があまり出来ませんが、応援してくださると嬉しいです‼
O まさかの………ッ‼‼
終わった、なぁ。
小学生としての、運動会。
もう、2度とないんだ。
それを思うと、あーしておけばよかった、こーしておけばよかった、っていうこと、沢山ある。
でも、終わった。
やりきった。
勝ち負けはあるけれど、でも。
「終わったぁ………っ‼」
運動会って、こんなにしみじみするもんなんだ――
「トウナ」
不意に呼ばれて、パッと後ろを向く。
でも、その声の主、すぐに分かるよ。
「大地……」
「トウナ。あそこ、行かない?」
そう言って大地が指差したのは、 中庭。
落ち着いた、小さな日本庭園って感じて、律鎌小の自慢なの。
えっと、今大地、行こうって……
「ふっ、二人で?」
わたしがパニクりながら(?)言うと……大地はうっすら赤くなる。
わぁ、何言ってんのわたし‼
恥ずかしいじゃん!
でも、大地は……こくりと頷いた。
「いいいいっ、いいよっ!行こ行こ‼」
わたしたちは、なんとなぁく気まずくなりながら中庭へ。
すると大地は……どこか改まって、向き直る。
緊張してる……?
ここからは、一瞬の出来事だった。
「トウナ。オレ……1位になったら…言おうと思ってたんだ。その…」
こころなしか、赤くなる大地。
「オレ、トウナのことが好きだ。女子として」
…………………。
…………………。
…………………。
…………………。
………え?
「〜〜〜〜〜〜〜ッ‼‼」
…えええええええーーーっ‼
解フル☆5話へ続く
【あとがき】
どうも!こんにちは、こんばんは、おはようございますっ!
薫です‼
いやあ、大地、初登場にしてやらかしてくれましたねぇ〜
これから、どうなることやら……。
まぁ、大地もトウナも、頑張れ!(丸投げ)
……とか言うと、二人に怒られちゃいますね(笑)
そしてですね、私、今回は解フル☆のとあることについて話すつもりだったんですけど。
非常事態発生です!
知ってる人もいると思いますが、私、家から葉っぱに来れなくなってしまったんです、色々あって。
でも、家の外からは来れるので。
更新がかなり遅くなってしまいますが、続けますので、これからもぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
そして、最後になったけど、いつもコメントをくれる岬、リリカをはじめとする皆さん!本当にありがとうっ!(不自然にタメ口)
凄く嬉しいです‼
返信、遅くなってしまいますが、コメントくださったら嬉しいです。
と、いうわけで!
5話はどうなる……かな?
では、またねっ‼
感謝を込めて 薫
【5話あらすじ】
『浄坂桃奈、大、大、大ピンチ⁉』
色々あった運動会も過ぎ去って、一段落!
かと思いきや、なんと従姉妹の枢(くるる)お姉ちゃんと伯母さん(枢お姉ちゃんのお母さん)が二週間の間、わけあってわたしの家に住むことに!
なんか、面白くなりそうっ☆
……でも、心霊や怪奇現象などなど、不思議なことが大好きな伯母さんに、『何か秘密があるわね』と勘ぐられちゃった!
事務所のことは秘密なのに!
そして次なる相談者は、ミオウの通う学校、崎紅学園の児童会長、茜(あかね)さん⁉
茜さんとミオウの関係とは………?(コラボ小説や短編小説に少し出てるよ!)
事務所の秘密も守らないといけないし、ミオウは
「菅名さん(茜さんの苗字)の相談には、トウナ一人でのって」
とか言うし……。
うえーん、解決事務所、どうなっちゃうのー!
【解フル☆5話ゲスト 登場人物紹介】
浄坂枢(じょうざか くるる)
14歳、中学2年生。
トウナの従姉妹にあたる。
成績優秀で美人、沈着冷静だが、優しくて思いやり溢れる女の子。
母、杏の暴走を止めることも多く、どちらが母だか分からない場面もしばしば。
トウナに慕われており、枢自身もトウナを可愛がっている。
浄坂杏(じょうざか あんず)
トウナの従姉妹、枢の母。
トウナの母、李(すもも)の姉。
明るくておちゃらけているが、根はしっかりしている。
心霊や怪奇現象など、不思議なものが大好き。
菅名茜(かんな あかね)
ミオウのクラスメイト、崎紅学園児童会長。
成績優秀で落ち着いているが、自分の考えは曲げない、いわゆる頑固。
誰に対しても平等で、不公平なことや曲がったことが大嫌い。
テストでは、毎回学年2位。
ミオウと何かあるみたい……?
@ 事務所の1コマ〜早口言葉対決〜
フッフッフ。
負ける気がする。
もう一度言うよ。
負ける気がする。
負ける気がするっ!
だって……相手がミオウなんだもん!
でも、頑張る!……しかないよね?
「せーのっ!生麦生米生卵っ!なまむみにゃまこね&\$#%*……」
「はい、私の勝ちね」
ふえ〜〜〜〜んッ‼‼
負けたぁ〜
でもでも、一回は言えた……よね?
ミオウなんて、ワケわかんない言葉を連呼するだよ!
ミオウ、恐るべし!
「あーあ、にしてもよぉ。だじゃれ対決でも負けただろ?ミオウの脳内、見てみたいわ」
ソウマァァァ!本当だよ!
今風に言うと、それな!
この光景を、ララさんとヒンメルが呆れて(?)見ていた……。
まぁ、いつも通りのこと。
読書板で、読んだ本の感想や紹介をしています。
薫+*Mio+*さんにもご協力お願いしたいのですが、『解決事務所パワフル☆ピース』を掲載してもよろしいですか?
お返事待っています。
お返事遅くなってごめんなさい‼
掲載、大歓迎です!ありがとうございます‼
こちらからお願いしたいです(笑)
よろしくお願いします!
>>227
ご協力ありがとうございます。
これからも頑張ってください。
来月上旬掲載予定です。
A 嬉しいお知らせ
家に帰ると、お母さんが「遅いっ!」と帰宅時間に文句を付ける以外は、何もなかった。
あ〜あっ、つまんないのー!
もう少し面白いこと、起きてよー!
あっ、でももうすぐ修学旅行だしっ!
卒業アルバムの写真も撮ったしっ!
意外と面白いこと、あったよ☆
「ねぇおねーちゃん」
ん?ひのきだ。
ひのきは私の妹。
浄坂、檜。
「ねぇねえ、あのね。これからも2週間くらい、くるるお姉さんが家に来るんだって」
えっ?今なんてっ?
くるるお姉ちゃんが来る……って言ったよね?
「お母さん!くるるお姉ちゃん来るってホント?」
ソッコーで確認。
「え?あぁそうよ。この近く引っ越して来るんだって。だから正式に引っ越すまで家で過ごしてもらうことにしたの」
やったー!
あっ、くるるお姉ちゃんって言うのは、私の従姉妹。
フルネームは浄坂枢。
お母さんのお姉さんのお子さん。
わけあって苗字が『浄坂』なんだよ!
うん、楽しみ!
修学旅行良いなぁ羨ましく思う
231:薫+*Mio+*◆v.:2018/03/23(金) 16:30 Bガールズトーク
「でねでねっ、これから2週間、くるるお姉ちゃんが来るの!」
休み時間。
クラスで仲のいいユイカ、モナミに早速報告していた。
内容は、もちろん…くるるお姉ちゃん!
「枢さん、か…あんま聞かない名前だね。浄坂って苗字なのはなんで?」
「えっと、浄坂って苗字を継ぐ人がいなくて、杏さん…おばさんの方にお姉ちゃんのお父さんが苗字変えたんだって。そんで一人でいいから男の子生まれたら、浄坂って継げるでしょ。でも男の子生まれなかったから、妹で後に結婚したお母さんも、浄坂のままで………」
うーん、自分でもなに言ってるか分かんない!
要するに、難しい!
「えっと……簡単に言えば、浄坂って苗字を継げるのがくるるお姉さんのお母さんしかいなかった。だから結婚するとき、本当ならお母さんが苗字を変えるところを、お父さんが変えた。でも男の子が生まれなかったから、妹であるトウナのお母さんも、結婚しても浄坂って名乗ってる……ってこと?」
分かりにくくなっちゃったね……というユイカの説明は、わたしのグダグダした説明と格が違う!
す、すごい……。
「そのとーり!だからわたしも、本当だったら違う苗字だったんだ!浄坂って気に入ってるけどね」
「「へーえ……」」
二人揃って頷くあたり、さすが幼馴染だ。
「ところで、さっき出てきた杏さんは?」
「ん?あー杏さんね。くるるお姉ちゃんのお母さんなんだけど、おばさんって言ったら怒られちゃって……『お姉さんと呼びなさい!』だって」
「ふーん。面白そう。杏って書いてあんずさん、って名前なのね」
そう言ってクラスの後ろで騒いでる女子グループに、チラッと視線をやる。
「外村杏ちゃんは、普通に『あん』だよね」
なるほど!クラスメイトの杏ちゃんも同じ字だ!
ユイカもモナミも目の付け所が違う、って感じ。
面白いなーっ!
C悩み
その後の授業は、音楽。
教室移動があった。
音楽はちょっと苦手だけど、合奏や演奏は好き!
苦手なものが好きって言うと自分でもよくわからないけど、とにかく好き!
ここでは一人、小走りで階段をかけ降りる。
「なんで北校舎と中校舎の3階って、渡り廊下ないのかな……安全的に?ま、運動になるしいいよねっ!」
端から見れば独り言ばかりのヤバい奴なんだけど……気にしなーい気にしない。
「っ、とと……わっ!」
階段を降りきったところで、抱えていたリコーダーを落としてしまった。
「リコーダー……あっ!」
踊り場に転がっているはずのリコーダーが、なぜか差し出されている。
誰か拾ってくれたんだ。
「ありがとうございます……大地?」
あちゃー大地。
あなた、どんだけタイミングいいの!
「久しぶりトウナ。最近よく会うようになった………気がしたのはオレだけ?」
「そうじゃないっ?!あっ、アハは…ハは」
相変わらず、美形…ですね。
相変わらずって、わたし大地のこと美形とか思ってたっけ!?
思考停止。
その場から逃げてしまった……。
そう、これが最近の悩み。
最近大地が好きなのかもって思って……告白されて……でもモナミも大地のこと好きで……そもそも、恋って好きってなにーー??
な状態。
モナミやユイカには言いづらいし、何より自分でも、「恋に恋してる」感じがあるんだよ。
だからこそ
「よくわかんない……ッッ」
そう、めちゃくちゃ本音!
ごちゃごちゃでよくわからない!
しかーし!人よりバカなため、世の中の分からないこと、人より多いわたし。
わかんないものは、しょーがない。
これから考えよー!
という結論、毎回同じ。
……大丈夫かな……。
恋愛が絡むから良いよね!
235:薫+*Mio+*◆v. 仮復帰中です!:2018/03/24(土) 11:14 >>234
ありがとうございます‼
果たして私に書けるのか……
D事務所にてパニック⁉
放課後。
急いで帰宅して、事務所にgo!
りさな公園の獣道を進んで、プラタナスの木にキービー玉をセット。
木に付いた小さなドアから事務所の中へ!
「こんにちは〜!ヒンメルーー!!」
ネコ好きのミオウに取られる前に、とヒンメルを抱き上げる。
いつもミオウばっかり撫でてるんだから!
「?ヒンメル、首輪壊れてない?」
軽く触る。
「やっぱり壊れてる!直してあげる、ちょっと待ってて……」
って、あれ?
ヒンメル、逃げた!
ネコ用ドアから廊下に……どっか行っちゃった。
「裁縫セットあるかな……ってか、わたし裁縫苦手なんだよな〜」
ヒンメル、だから逃げたのか!
わたしが裁縫すると悲惨なことになりそうだし。
危険を察知!……なんてね。
「ミオウかララさんに直してもらってね……ソウマは……多分無理だよね。でもなーあの人けっこー凄いんだよなー……あれ?」
今さらだけど、二人がいない!
ララさんとソウマ。
どこ行った〜⁉ヒンメルも逃げちゃったし。
ミオウが来るまで、待ちますか。
………裁縫の練習、しておこう。
E流血事件?からの依頼!
「………何やってんのよ」
「あ、あはは……」
ミオウの第一声。
呆れてますね、はい。
「いやーヒンメルの首輪直してあげようと思ったら逃げられちゃって……1人裁縫練習してましたよあはは……」
日本語おかしい……。
自分でも呆れちゃうよ。
でも、みんなもミオウの前に立ってごらん!
つい変な敬語に(変な日本語に)なっちゃうから……。
「勝手に使ってるの?裁縫道具。事務所なんでもあるのね。救急セット、借りていい……」
棚をごそごそやりながら、こっちを見たミオウ。
「何やってんのよ」
怒られました……。
「だって針に糸通らないし!そしたら針刺さったし……」
予想通り。わたし今血だらけです……。
ミオウに手当てをしてもらい。
絆創膏だらけだけど落ち着きました。
ヒンメルはミオウに呼ばれたとたん、嬉しそうに戻って来ました……。
ミオウの一声、って感じ。
この差って、何ですかぁ〜!!
謎の敬語はさておき。
「ミオウ……すごっ」
手際良く、すいすい縫っていくミオウ。
ヒンメルの首輪、綺麗に元通りー!パチパチー!
「ニャーァァ」
「ヒンメルゥ〜わたしとも遊ぼう〜」
わたしが言うと、意外にもあっさりこちらに来てくれたヒンメル。
これ、ミオウが怖いパターンじゃん!
……って思ったけれど、そんなことはなかった。
ミオウは机に向かい、勉強を始めたから。
この前『次のテストで上位15名に入ったら試験なしで中等部に上がれるの』って言ってたなぁ。
ミオウなんて毎回1位だから、余裕じゃない?って思うけど、それ相応の努力をしているのだろう。
ミオウの通う私立校『崎紅学園』は小中一貫であるものの、進学のためには試験があるらしい。
それも、他の公立校からの受験者と同じように。
簡単に言えば、「崎紅学園初等部出身です」と言ったところで「あ、そうですか」と言われる世界……らしい。
要するに、いくら初等部に在籍していても受験に通らない可能性があるということだ。
わたしからしたら、さすがトップ校だな〜って感じなんだけど、ミオウにとっては大きいらしい。
どの学校出身でも、同じようにふるいにかけられる。
そんな中頑張るのは、ミオウらしいし応援したい。
だからいつも通り、
「ヒンメル、こっちで遊ぼう〜」
って、邪魔にならないようにしておく。
「頑張ってるわね、ミオウ。トウナ、その手はどうしたの」
「ララさん!どこ行ってたんですか?」
「買い物よ」
……ララさんが普通じゃないって、忘れてた。(いや、普通なのか?)
「ララさん。実は、ヒンメルの首輪が壊れてたみたいで。トウナは直そうとしたんですけど、ヒンメルが逃げたから、1人で裁縫の練習して、こうなったそうです。首輪は私が直しておきました。トウナも手当てしたので、大丈夫です」
相変わらず分かりやすい説明!
さすがトップ校のトップ!
あ、ソウマは?
「ちょっと外出。それより、依頼よ」
来たっ!
ミオウも参考書を閉じた。
Fララさんにはお見通し
「今回は、ミオウと同じクラスの児童会長からの相談。ミオウ、想像つくわね」
その瞬間、ミオウが少しビクッとした。珍しい。
いつでも冷静なミオウが。
「内容は今度説明するわ。……ミオウ、そろそろ塾の時間じゃない?」
「本当だ。それじゃあ、また。トウナ、手、お大事にね」
「えっ?あぁ、ありがと。じゃーね」
軽く手をふると、ドアがパタッと閉まった。
「手、大丈夫?ヒンメルの首輪直そうとしてくれたんだってね。ありがとう」
「えっ?いえいえ。こんなひどい有り様だし、結局ミオウが全部やってくれたし……」
思いがけず礼を言われて、戸惑う。
わたし、本当に何もしてないけど……。
「いいのよ、トウナ。ところで、さっきの依頼だけど……ミオウにとっては、正直嫌な内容だと思うの。だから…支えてあげて、ミオウを」
ミオウにとって、嫌な内容?
ミオウを、支える……?
「ミオウは、あれでも不器用だし、いろいろと向き合うべき事に向き合えてなかったりするの。だから……」
目をみて、真剣に。
「トウナ、あなたにしかできない仕事よ。お願いね」
「はい……」
予想外に真面目な内容で(普段不真面目なわけじゃないけど)少し変な感じ。
でも、分かってる。
わたしがミオウと向き合って、寄り添っていかないと。
勉強、進路ばかりじゃなくていいんだよ、って。
わたしを見て笑うララさん。
………本当、ララさんにはなんでもお見通しだ。
G鬼となったお母さん
それから、ミオウとソウマがいないということもあって、話し込んでしまった。
学校のこと、チアのこと、ミオウのことソウマのこと、過去の相談、仕事のこと。
ララさんとの話は楽しくて、つい何でも話してしまう。
だから雰囲気で言ってみた。
大地のことで悩んでるって。
からかわれるかと思ったけれど、真面目に聴いてくれた。
「まずは自分の気持ちを大地くんとモナミちゃんにちゃんと話すことが大事かな。その前に、まずは自分の気持ちに向き合わないと」
アドバイスもくれたから、早速明日実行しよう!
悩みが晴れて嬉しくて、話が長引いちゃったんだ。
そしたら、ララさんの一言で我に返った。
「トウナ、時間大丈夫?もう17:45だけど」
「えっ、ウソ!早く帰らなきゃ!!」
気をつけて帰ってね、というララさんの言葉を背に、事務所を飛び出した。
最近帰りが遅いって注意されてたんだよなぁ……。
それにもう秋。10月だ。
暗くなるのも早い。
きっと、今まで通り注意で済むよね。
これから気を付けよう!
な〜んて。
みんなの予想通り。お約束とでも言うべきか。
家では、鬼と化したお母さんが待っていました……。
走って帰って、怯えながら戸を開ける。
「た、ただいま〜」
多分、普通にお帰りなさい、って返ってくるよね……?
「トウナ。遅かったじゃない」
ひゃお。お母さん、怖いです……。
「なんでこんなに帰りが遅くなるのか。説明してもらおうじゃない」
「え、えっと……」
「だいたい、暗くなるから早く帰って来るようにって言ったじゃない。あなた、門限は何時でしたっけ?」
「ええ、と……」
怒られた時に感じる孤独感。
ひのきやくぬぎを見ても、どんな顔していいか分からない、って感じだ。
それに、事務所の仕事をしてるなんて、バレちゃいけない。
事務所員だなんて、言ったらララさんやソウマに迷惑がかかるかもしれないし。
お母さんの威圧感に耐えられなくなりそう…になったその時。
「まぁまぁ、いいんじゃないの〜?」
場の空気をぶち壊す声音が響いた。
Hまさかの助っ人(?)
その声は……。
「あんずさん!くるるお姉ちゃんも!!」
いつの間に!気付かなかった!
「やっほー、トウナちゃん」
わぁ、くるるお姉ちゃん……!!!
「ひっさしぶりだねぇ〜大きくなって。だからすもも!ちょっとくらい許してあげなさい。小学生は外に出て遊ばないと〜。健康的じゃないぞっ」
あんずさん……じゃなくてお姉さん。
叔母さんなんだけど、お姉さんって言わないとだから……。
ま、それは置いといて。
「お久しぶりですっ!」
「久しぶりだね。元気してた?」
「くるるお姉ちゃん!元気だったよ〜〜」
「………元気すぎてうるさいくらいよ」
元気すぎるって、良いことじゃん!
お母さんの皮肉は褒め言葉としてとらえま〜す。
「そうだね〜。あんず姉さん、みんなに会えて嬉しいゾッ!」
相変わらず変わった人だ……。
でもでも!くるるお姉ちゃんがいるなら絶対に楽しい!
お姉さんは……うーん…ちょっと、困り者だけどなぁ。
トリップ変えました。これから統一していこうと思います。
ーーーーーーーーーーー
翌日。
「モナミー!ちょっと話そ!ガールズトーク‼」
最高のテンションで、モナミの所へ突撃した。
「なに?トウナ」
ララさんのアドバイス通り、ちゃんと話さないと!
まずは……告白されたことからだよね。
「あのね、モナミ。わたし、大地に告白されたの。女子として好きだって……」
モナミは目を見開き、ハッと息を飲む…(息を飲むって使い方あってるかな?)……かと思いきや、平然としていた。
文字通り、けろっとしている。
「ふうん。で?」
これにはこっちが驚く。
「で?って、モナミ!大地のこと好きじゃないの⁉」
「好きよ」
あっさり、ストレートな言葉が返って来て安心する。
「なら何で?なんで何でなんでー‼」
なにが「なんで」なのか、自分でもよく分からない。
しかしモナミは、またもや平然と答える。
「なんでって、大地くんはトウナのことが好き。バレバレじゃない。とっくに知ってたわよ」
「えっ?えぇ??」
知ってたの⁉なんで⁉
「なんでも何も、近くにいたら凄くよく分かるし……」
失恋したのよ、あたし。そう付け加えて、モナミは力なく笑った。
しかし、それも一瞬。
「で?」
「へっ?」
次の瞬間には、いつもの強気なモナミに戻っていた。
「あなたは?大地くんのこと好きなの?」
そりゃ、もちろん……
「好きだよ」
好きだけど……。
「よく分からない。男子としてなのか、人としてなのか、友達としてなのか……。どんな意味であれ、好きなのにかわりはないけど……」
そう。分からない。自分の気持ちが分からない。ストレートな本音だ。
「よく分かんない。でも、どんな意味であれ、大地が好きなのに変わりはないから……」
そこでモナミは、はぁっと息を吐き出した。
「なによ。なんでそうかなぁ……」
「え?どうしたの?」
怒らせちゃった……?
「何でもない。神様に言ったのよ」
そして軽くウインク。
「いいのよ、あたしは、もう……。だから、トウナ!」
ビシッと指を突きつけてくる。
「その気持ちを大地くんに伝えなさい!」
>>245
Iモナミの失恋(?)
です。
J大地はどんな反応を……?
「………大地」
「何だ?」
口元に笑みを浮かべ、視線を送ってくる大地。
なんなんだよ〜〜〜!!
モナミに言われた通り、大地の所に来たはいいけれど………。
「え、えっと、その、あの……」
美形の爽やか少年のオーラに、戸惑う。
だって!あの話題、持って来にくいじゃん!
でも、これじゃあ埒が明かないし……。
意を決して、口を開く。
「あ、あのね。運動会の日のことなんだけど…」
「ああ。返事する気になった?」
そうです、あの後。
テンパりまくって返事せずに帰って来ました☆
まあ、☆つけるようなものじゃないけど…。
保留したら余計にぐるぐる考えちゃうし、言い出しにくくなるし!
時間がたつと、余計に言いづらい…。
けど!最初の一言を言えたわたしは偉い!……自画自賛したくなる。
「あのね、考えたんだけどね……」
うわーーーっ!
モナミに言われた通りで、良いよねっ⁉
そのままの気持ち、言っちゃっていいよね⁉
「わたしは……」
K転校生が来る⁉
大地のことが好き。でも、それが男子としてなのか、友達としてなのか、そういうのは、ちょっと分からない。
でも、好きな事実に変わりはないと思う…。
そう伝えたら、大地は笑って、一言。
『それでいいよ、トウナ。オレ、最高に嬉しい』
なんか、最近大地が知っている大地じゃないみたい……。
嬉しい、なんて……!
そして、その後衝撃の一言。
『オレ……別に返事が欲しかった訳じゃないんだよな。ただ、自分の気持ちを伝えたかっただけ』
えぇーー!!
って、わたしはぶったまげたけど、確かにそうだ。
付き合ってって言われた訳じゃないし、その場で『ありがとう』って言えば済む話だった…らしい。
わたしが冷静だったら、無駄に悩まなかったのに〜っ!!
と、回想している今は、帰りの会の最中。
担任の松茸先生(相変わらず美味しそうな名前‼)の話は短く簡潔で、面白いから帰りの会は結構好き。
手短に終わり、『さようなら』をしようとしたその時…松茸先生が
「あ、言い忘れてたけど。今度クラスに転校生が来まーす!持久走大会のちょっと前かな?まだ具体的には私も聞いてないから、また今度詳しく話すね〜」
え!?転校生来るの!?
何度か転校生を迎えたことはあるけど、毎回ドキドキする。
興味あるし!
『さようなら』を終えて、わたしは転校生について考えながら教室を出た。
トウナは振られたの!?
両想いだったんだよね