解決事務所 パワフル☆ピース

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1:薫:2017/07/31(月) 14:52

初めて小説書きます!薫(かおる)です。
地道に更新していきます!
文章もかなりゴタゴタで読みにくいと思いますが、よろしくお願いします!
また、読んだ感想、アドバイスもお願いします!辛口OKです(荒らしは止めてください)
それでは、『解決事務所 パワフル☆ピース』(略して解フル☆)はじまります!

68:Rinon◆V6:2017/08/04(金) 13:42

キタ━━━━。゚+❀(≝∀(≝∀≝)∀≝)。゚+.❀━━━━!!!
ヒンメルちゃあぁぁぁんっ!!!
ごめん、私…トウナちゃんとミオウちゃんに負けないくらいヒンメルちゃん好きだわ〜♡

ユイカちゃん!!もしかして…モナミちゃんのこと、とか…?
うーん、続きが気になる!!

69:薫:2017/08/04(金) 15:28

りのちー、ありがとう‼

正直、ヒンメルが1番忘れ去られるキャラじゃないかと思ってたんだよね。

嬉しい(*≧∀≦*)

あと、続きは…………この後アップする(と思う)本編で!

70:Rinon◆V6:2017/08/04(金) 15:33

私、猫LOVEなのよね〜♡
ヒンメルちゃんとか、可愛すぎる♡

更新、待ってるね〜

71:薫:2017/08/04(金) 16:00

ユイちゃん………ごめん、ごねんね。

わたしのせいで神野さんとの関係も微妙になっちゃったかもだし、わたしが「ユイちゃんって呼んでいい?」なんて言ったから…………。

本当にわたし………神野さんの言うとおり、ウザい人だよ。

でも、だからこそ!

事務所の仕事、頑張ってユイちゃんと……ううん、ユイカと、神野さんと、真路さんともっと仲良くなるんだから!

◆☆◆☆◆☆◆☆◆☆◆☆

「質問です」

真路さんが相変わらず話に割り込んで、すっと手をあげる。

「なに?ミオウ」

「はい、ララさん。あの、ラウノさんからは事務所を必要とす
る人の前には事務所へ続く道が現れる……みたいなことお聞き
したんですけど。依頼もあるんですか?」

たしかに!ラウノさんはそう言ったね。

相変わらず、解決事務所は謎だよ。

「ちょっと、ラウノ全然説明してないじゃない。本当に良いと
ころで適当ね。」

あのしっかりした感じのラウノさんでも適当なんですか。

わたし、大丈夫かな?

でも頑張る‼ポジティブ、前向き、プラス思考‼

「あのね、悩みを持ってる誰でも事務所にこれるわけじゃない
の。私やソウマ、ヒンメルが、事務所を必要とする人が事務
所に来れるように裏仕事をするの。で、この子は事務所が必
要だから来れるようにしよう、っていうのを依頼って呼んで
るの」

なんか難しい。

それに依頼っていう言葉と意味があってない気がするけど……まぁいっか。

って、ヒンメルも仕事するのー?

ネコなのに!

「じゃあ何でその人の個人情報とか、悩みを持ってるかとかが
わかるんですか?」

今度はわたしが質問する。

でも、ここは普通じゃないんだった。

ララさんは占いが得意みたいだし、また占い?

「お前の思っている通りだ。説明めんどくせーし。ここが普通
じゃないから、って思っときな。」

ヒンメルと遊んでたソウマが話に割り込んで来る。

ソウマは人の気持ちとかよめるんだよね。

本当、便利ですねー‼

「で、話をもどして。真田唯科さんの事なんだけど………」

ララさんは一度言葉を切って、わたしに向き直った。

「トウナ。あなた、なにか知ってるでしょ。」



友達関係で、こんなにドキドキしたことはない。

わたしは関係ない、って言うのは簡単。

でも……関係ある、って認めるのは難しい。

「えっとね……」

知ってるよ。

その一言が言えるように。

大きく、大きく息を吸う。

言ったわたしは、必ず成長するんだから………

「知ってる………よ」

72:薫:2017/08/04(金) 16:03

りのちーもネコ好きなんだ!

ミオウと一緒〜‼

さて、次の次くらいの章で、ヒンメルが活躍する……かもよ!(保証はないけど……あとはネタばれになっちゃうので‼)

73:薫:2017/08/04(金) 16:12

K 解決事務所、初仕事! の前にトウナの告白

に続きます!

だんだん山場に近づいている………?

それに、もう12章!

章によって題名が合ってなかったり、字数がバラバラだったりするけど………ぜひ見てください‼

そして皆さん、コメントありがとうございます‼

コメントしてくれたらコメント返します‼

返信の返信に返せるかは微妙ですが………。

74:薫:2017/08/04(金) 16:29

K 解決事務所、初仕事! の前にトウナの告白


わたしの言葉を聞いて、みんなの注目がわたしに集まる。

ララさんも、真路さんも、ヒンメルも、ソウマも。

ソウマは、わたしの考えがわかるはずなのに。

あえて言わない。

それが逆に優しさで…………。

「あのね、わたしね、ユイカにも、神野さんにも、真路さんにも………ひどい事、してたんだ。わたし………。」

「モナミ?」

真路さんが声を出す。

「あのね、わたしね………」

この前あったことを細かく説明する。

神野さんの傘にズッコケて、神野さんを怒らせてしまったこと。

神野さんにうざいって言われたこと。

わたしのせいで、ユイカもひどい事を言われてしまったこと。

わたしがユイカと神野さんの関係に関係あるニックネームで呼んでいいか聞いて、ユイカに無理をさせてしまったこと。

そのあと、ユイカとの間に見えない壁が出来てしまったこと。

そして、今に至ること。

最後の方は、もう半泣きだった。

わたしって、弱い人間だったんだなぁ。

「だから、わたしは………わたしは、全部わたしの価値観で物事を決めてたんだ。だから、わたし………わたし、みんなに嫌な思いさせてたんだ。だからずっと独りぼっちだったんだ………」

静かな沈黙。

そこには、わたしの嗚咽と鼻をすする音だけがひびいている。

「…………帰る」

不意に真路さんが、鞄を持って立ち上がる。

誰も引き留めなかった。

誰も何も言わなかった。

ドアを開け、真路さんが出ていく。

誰も何も言わなかった。

あえて何も言わないのか、言えないのか。

しばらくしてわたしが立ち上がると…………

誰もこの部屋にいなかった。

もう嫌だ。わたし………。

75:薫:2017/08/04(金) 16:33

L 解決事務所、初仕事! の前にミオウの告白

に続きます。

今日明日あたりに1話完結、かな?

今からわたしは塾に行ってきます‼(←どうでもいいか)

トウナが早く続き書いて!っていいそうだから、早く書かないと(汗)

ということで!

次のミオウの告白もぜひ読んで下さい!

(なんか主要人物のミオウよりも、ユイカの方が出番多いんだよなぁ←独り言)

76:Rinon◆V6:2017/08/04(金) 17:59

>>72
そうだね〜♪
ミオウちゃんみたいなクールな子も好きだし♡
ヒンメルちゃん、待ってる〜〜!!

トウナちゃん…!辛いだろうに…


あ、そうだ…薫先生!ひとつ、提案が。。。
あのですねェ…わ、私とっ!コラボしませんかっ?!
嫌だったらいいのよ、すっぱり断ってくれて構わないからね!

小説更新とともに、こちらのお返事も待ってまーす!

77:薫:2017/08/04(金) 20:37

りのちー‼わたしも、いつか機会があればと思ってたんだ!

コラボ、スッゴい嬉しい‼

オーケーだよ!

どうする?解フル☆のトウナ主人公でもいいんだけど…………。

それかね、じ、つ、は…………。

解フル☆始まってすぐ言うのもだけど、最後にドッキリを持っていくつもりなの!(秘密だよ‼)

だから、トウナ以外の主人公で解フル☆コラボとかどう?

伏線にもなるし、刺激もほしいかと思って。

こちらこそ、嫌なら言ってね。

あと、これからどうやって話し合う?

今のところ、ここでいいけど………。

また意見あったらよろしく!

ヒンメルは、ミオウの告白の次かな?

78:薫:2017/08/04(金) 21:15

L 解決事務所、初仕事! の前にミオウの告白


あえてわたしを一人にしたのか、めんどくさくてわたしを一人にしたのか。

もう、どうしよう。

どうでもよくなっちゃった。

………いいな。

真路さんは強くて。

ユイカは強くて。

神野さんは強くて。

ユイカは、こんなに悩んでないだろうな。

でも、ならなんで解決事務所に依頼が………?

わたし、長所が分からなくなっちゃった。

もう、嫌だよ。

フラフラと、事務所を出る。

あっ。

「真路さん………」

真路さんは、わたしを見て、何か言おうとして………

「うっ、ウザったいんだけど‼」

え………。

言われちゃった。真路さんに。

真路さんは、『あっ』という顔をして、もう一度息を吸った。

「本当にウザったいし、能天気だし。人のこと考えないし。本当に、その……ウザったいの。いいよね。うらやましいよ。」

バカにされた……。

真路さんに。事務所の大事なコンビなのに。

真路さんが認めてなくても、わたしはそう思ってたのに。

わたしを分かってくれる人、いなくなっちゃった……。

「友達関係悩んで?なに泣いてんの。自業自得じゃん。自慢?わたし可哀想でしょって。どーせ、私の学校の肩書きで興味もってんでしょ。もう………ふざけないでよ!私だって、弱音吐きたかった。そんなあんた、し……幸せなんだよ!自覚持ちなよ……浄坂、桃奈っ‼」

なんで。このタイミングで言うの。真路さん………。

真路さんは『言っちゃった』という顔をして……立ち去って行った。

どうしよう。

なんで。

わたしが失っていってる。

味方。仲間。

もう、なんでよ。

こんなのじゃ家に帰れない。泣きはらして目、真っ赤だし。

嫌だ。何で。わたしが、なんで。

どうしよう。

どしようもなくて、もう一度事務所に入る。

すると、やっぱり誰もいない。

もう、なんで。

しゃがみこんだら、また泣けてきた。

すると………軽快に、わたしの前に現れた、空。

79:薫:2017/08/04(金) 21:18

M わたしの青空、本当のわたし
に続きます。

さぁ、どうなるかな?

トウナの取り柄、覚えていて下さいね!

80:Rinon◆V6:2017/08/04(金) 21:57

>>77
え!ほんと?嬉しいっ!!

お、ドッキリ??楽しみにしてる!!

なるほどねェ…えっと、その…私のとこの星川 美藍を主人公にしたいかな!(私は!)
耳が聞こえない主人公が、色々なことを友達と一緒に解決していく、みたいな?

嫌なわけ、ないよっ!

創作板にスレ作ろうか?

ヒンメルちゃん〜♡待ってる〜〜♡♡

81:薫:2017/08/04(金) 22:02

りのちー、お願いできる?スレ。

私は、ミサンガでフラメンコを習ってる子の友達を主人公にしたいな。

でもそうなると、直接解決事務所と関わらないのが難しいところ。

まあ、スレで詳しく話そっか!

82:Rinon◆V6:2017/08/04(金) 23:36

作ってきたよ!URL貼っとくね〜
http://ha10.net/sou/1501857333.html

83:薫:2017/08/05(土) 07:34

M わたしの青空、本当のわたし


わたしの前に現れた空、ヒンメル。

ヒンメルは、すぐに別の部屋へと歩いていく。

待って!

行かないで‼

ヒンメルまで失っちゃうの?

嫌だ、待って!

慌てて追いかけると、見覚えのない不思議な部屋へ着いた。

広くて、狭い。

白と言われれば白。

黒と言われれば黒。

青と言われれば青。

赤と言われれば赤。

そんな、不思議な空間。

すると、今までにあったことが、脳内にクラッシュバックされる。

神野さんに言われたこと。

真路さんに言われたこと。

わたしが失った物、全部。

一度泣き出したら、止まらない。

とどめなく涙が溢れてくる。

「ヒンメル………わたし………わたし………どうすれば……」

ヒンメルの背中に顔を埋める。

もっふもふの、ふわっふわ。

暖かくて、温かい。

わたしの涙をなめてくれるヒンメルに、また違った感情がうまれて、また違った涙が溢れてくる。

わたしが失ったもの。

大切な物。

大好きな物。

そして新たに得た、大切な宝物………



どのくらいたっただろう。

ずっとずっと泣いていた。

好きと嫌いは、隣り合わせ。

長所と短所は紙一重…………………

84:薫:2017/08/05(土) 07:47

「あれ……わたし………何して……」

うっすらと、目を開ける。

寝てた⁉全部夢⁉

いや、違う。実際にあったことだ。

目は泣きすぎて真っ赤だし、ヒンメルの体温がまだのこっているみたい。

でもわたし、どうやって帰って来たんだろ。

あっ!

急いでキービー玉があるかどうか確認する。

………よかった。

鞄の内ポケットのなかに、小銭入れと共に入っていた。

また、解決事務所の謎が増えたよ。まったく。

でも、ヒンメルありがとう。

よしっ!

今日の出来事を思い出す。

わたし、ずっと泣いてたんだ。

真路さんに言われた通り、恥ずかしい。

ずっと泣いていたら、本当に自分が可哀想だと思っちゃう。

でも、泣いてすっきりした!

泣いた分だけ、成長したよ!

よし。もうウジウジしない。

けじめだよ。

明日事務所のみんな……真路さんにも、ちゃんと話して。

ユイカの相談受け入れて。

神野さんとも話して。

そして、わたし………パワフル☆ピースリーダー、浄坂桃奈、
『楽しい』を創ります‼うん、絶対創るんだから‼

85:薫:2017/08/05(土) 07:49

N 本当の告白

に続きます!

86:まい◆8Q:2017/08/05(土) 09:01

りの、薫先生、私もコラボ入れて〜
途中からで申し訳ないんだけど…

87:Rinon◆V6:2017/08/05(土) 09:11

>>86
え!私は全然いいよっ!嬉しいな♪>>82のURLのところに来てよ!!

88:薫:2017/08/05(土) 09:12

まい先生、わたしもOK♪

レインボーハッピーとのコラボはどうする?

まぁ、スレで話そう‼

89:Rinon◆V6:2017/08/05(土) 09:15

>>88
いっぱい書いてきた笑

90:まい◆8Q:2017/08/05(土) 09:23

みんな、ありがとう〜!
(嬉し泣き)
行かせてもらうよっ。

91:薫:2017/08/05(土) 12:09

N 本当の告白

「みなさんおはようございますっ‼先日は、ご迷惑おかけしました‼浄坂桃奈、只今復帰しましたぁ!」

今日は日曜日。

用事もないし、事務所メンバーに会いにきました。

「あら、トウナ。復帰が早いわね。あ、昨日あの後買い物行ってたんだけど。ごねんね〜」

ってちょっちょっ、昨日1人だったのは、買い物行ってたからなんですね。

特に深い意味ないじゃん!

てか、ララさんも買い物行くんだ。

「わたし、昨日反省してきました‼長所は短所になるし、短所は長所になるし!ちゃんとみんなと話したいです!」

「おう。ま、主にミオウとだけどな。あとトウナ、昨日センパイに何吹き込んだんだ?ヒンメルセンパイ、今日は何考えてるか分からないんだけど‼」

ヒンメルセンパイ?

ヒンメル、賢いもんね。変なことしたら、わたしもそう呼ぶ羽目になりそう。

でも、ソウマネコの心もよめるの?

「あっ…真路さん。あの………」

「浄坂さん。ちょっと来て」

真路さんはわたしを外に連れ出す。

昨日、ウザったいって言われたところ。

「あの……浄坂さん。昨日は、その…ごめんなさい。あんなこと言うつもりじゃなかったんだけど。本当に……私、浄坂さんが羨ましくて。私に無いもの沢山持ってて、凄いなって」

うわぁ……

わたしは、考えるより先に口が動いていた。

「うん!あの……こっちもごめんね。真路さんのこと考えないで。えっとさ………」

真路さんみたいな頭いい人にタメ口って、緊張する。

「ねぇ、ミオウ。わたしたち、お互いに無いもの持ってるんだから、すごいよね!あと、短所は長所になるんだもん。せっかくならいい風にとらえようよ!」

緊張する。

でも。

すぅっと息を吸ったら、わたしは手を差し出した。

「一緒に『楽しい』創らない?」

心臓がばくばくいっている。

どのくらい経ったかな。

不意にミオウは言った。

「失敗したくなかった。恥をかきたくなかった。でも……ソウマも言ってたし。『楽しむ心と挑戦する勇気があれば大丈夫』って。だから私………一緒に創ってみようかな。」

そして………わたしの手を握ってくれた。

「トウナ、ありがとう。わたしも、向き合ってみるよ」

向き合う………あっ!

「ミオウ、初仕事だよ!本当の初仕事‼」

ミオウは『あっ!』という顔をして、笑い返してくれた。

ミオウの笑顔、はじめて見たかも。

「行くよ、ミオウ‼」

本当の初仕事は、これからっ!

92:薫:2017/08/05(土) 12:11

O 本当の初仕事
に続きます!

もうクライマックス‼

はやい〜

みなさん、トウナの行動に、注目ですっ☆

93:まい◆8Q:2017/08/05(土) 12:15

頑張って!

94:薫:2017/08/05(土) 12:21

>まい先生、サンキュー!

明スイも楽しみにしてる!

95:薫:2017/08/05(土) 15:22

O 本当の初仕事


ララさんに頼んで、ユイカが事務所に来れるようにしてもらった。

ユイカと話して、仲直りするんだから!

うわぁ、きんちょー!

でも頑張る♪

ポジティブトウナだもん!

ミオウはというと、ユイカが来たらどんな話をするかまとめている。

さっすがエリート‼

やることなすこと頭いい!

ララさんは、水晶を見つめて

「もうすぐ来るわよ」

と一言。

うわぁ、ドキドキだよ☆

で、ユイカが来たらどうするか、作戦(?)はこんな感じ。

まずはミオウが、『秘密を守るから』と話を聞く。

で、「さっきトウナも来た」と言って、わたし登場。

そして話す!

で、注意するのが、ここで全部解決しないこと。

解決事務所は、あくまで人を前向きにして、解決するよう促すのが役目だから。

ちなみに、相談者が前向きになれたら元居た場所に戻る仕組みになっているんだって。

事務所から戻った相談者は、夢を見てたような、でも実体験したような…不思議な感覚になるんだとか。

「来るわよ」

ララさんが短く言う。

ちなみに、ララさんとソウマは黙って見ている。

裏仕事が、2人の役目だからね。

まあ、どうしてもの時には出てくるらしいけど。

わたしも別室で待機。

でも気になるから、バレないようにこっそり見る☆


チリンカラン♪


ドアのベルが鳴る。

ユイカだ………。

ヨシッ。

解決事務所、わたしたちパワフル☆ピース。

初仕事の始まりです!

96:薫:2017/08/05(土) 21:38

「あの、私………」

ユイカが恐る恐る入って来る。

「はじめまして、ユイカさん。ご相談ですね」

ミオウがにっこり、対応する。

「なんで私の名前……」

あ、やっぱり気になるよね。

「お気になさらず。私、真路美桜です。もしよければ、話聞きますよ。秘密は守るので」

ミオウの言葉に、ユイカはあっさり話し出した。

「私の幼馴染の子の話なんですけど……」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ユイカの幼馴染、神野最那実。

小さい頃から仲が良く、モナミは内気なユイカを引っ張って行く存在だった。

そんな二人は小学校に入学し、クラスが別々になった。

内気なユイカにも仲がいい子ができた。

しかし、その仲がいい子はモナミの悪口を言っていた。

それを知ったモナミは、全部自分に合わせて自分以外の友達を作らないか、自分と絶交するかの条件を出した。

そして………ユイカは絶交を選んだ。

それからモナミとユイカは今年初めて同じクラスになった。

ユイカは仲が良いトウナと一緒に居たが、モナミはトウナの悪口を言っていて………

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

そして今に至る。

「要するに、モナミさんと絶交したがやはり仲良くしたい。トウナとも仲良くしたい。どうするか、という事ね。」

ミオウが綺麗にまとめる。

「はい。私、トウナちゃんにもモナにも、嫌われたかと思って………」

目を伏せながら、ユイカが言う。

わたし、全然そんな事思わなかったよ!

「じつは、トウナが居て……」

ミオウの声を聞いて、わたしは姿を現す。

「トウナちゃん……」

「ユイカ‼話聞いたよ‼わたしがユイカを嫌いになるなんてあり得ない!わたしも神野さんも、仲良くするから!ね、お互い本音を言い合おうよ‼わたし、ユイカの事大好きだから‼」

「トウナちゃん……」

そして………ユイカの姿は消えた。

いや、違う。

「元の場所に……戻ったんだ。前向きなれたから」

うん。

上手くいった!

でも。

「明日が勝負‼」

97:薫:2017/08/05(土) 21:41

P 終わった?ううん、始まった。

に続きます。

エピローグのような物と捉えて下さい。

98:Rinon◆V6:2017/08/05(土) 22:10

ミオウちゃん。。。可愛い。。。(´,,•ω•,,`)

トウナちゃん頑張ったね!
長所は短所!良いこと聞いた!!

これからも頑張ってっ!

99:薫:2017/08/05(土) 22:24

りのちーありがとう‼

短所は長所、長所は短所。

例えば

歩き疲れた→体力ついた、健康

みたいに考えればやる気でる!

っていうのと同じ。

トウナのポジティブが私にも移ったかも⁉

100:薫:2017/08/05(土) 22:29

祝・100‼

わたしが言っていいのだろうか…………。

ありがとうございます‼

それでは本編。

どうぞ〜

101:まい◆8Q:2017/08/05(土) 22:35

おめでとう!
これからも解フルファイト!

102:薫:2017/08/05(土) 22:36

まい先生ありがとー‼

明スイも頑張ってね!

103:まい◆8Q:2017/08/05(土) 22:39

いえいえ。
うん、ありがと。
エピローグ楽しみにしてるよ!

104:Rinon◆V6:2017/08/05(土) 22:44

>>99
ほぇ〜
トウナちゃんみたいなポジティブ、大切だね!!

>>100
おめでとう!
これからも、頑張ってねっ!!

105:薫:2017/08/06(日) 07:05

P 終わった?ううん、始まった。


通学路でユイカとモナミの姿を見付けると、全速力で駆け寄った。

うん、二人並んで歩いてる‼

「二人とも〜‼おはよ〜‼」

後ろから二人にぎゅっと抱きつく。

「ね、これからは3人で仲良くしようね!」

モナミ、どんな反応するかな?

ユイカはにっこり笑って

「うん!」

と言ってくれた。

で、モナミは…

「ま、まぁいいけど。別にあんたのこと許したわけじゃ……」

モゴモゴと言ってるけど。

「仲良くっていうのは、ずっと一緒にいるってわけじゃないもんね☆」

するとモナミはこの言葉に……少し安心した表情が浮かんだ。

「ね?これからは本音を話せる本当の友達だよっ!」

この一件で得たものたくさんあるし、モナミに感謝……かも。

ううん、モナミに感謝‼


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


「こんちはー‼あれ、ミオウ何見てるの?」

事務所に入ると、ミオウが芸能雑誌を見ていた。

「みせてみせて………なになに、『今注目の新人アイドルグループ』……あっ、この子かわいー‼」

ふふっ。

『楽しい』を共有できたみたい。

うん、スッゴクいい!

「ねえミオウ、『解決事務所 パワフル☆ピース』って10回言って!」

「解決事務所パワフル☆ピース解決事務所パワフル☆ピース……」

ミオウがいい始める。

わたしはにまっと笑って聞いた。

「終わった?」

「ええ、終わった、よ」

ふっふ〜‼

引っ掛かった!

「なに言ってるの?始まった、でしょ」

「あ!」

もう。解決事務所 パワフル☆ピース終わったら意味ないじゃん!

「もう1回聞く!終わった?」

「ううん、始まった」

解決事務所 パワフル☆ピース 2話に続く

106:薫:2017/08/06(日) 07:20

【あとがき】

↑このあとがきって響き、作家みたいでかっこいい!

というのはさておきまして。

解決事務所 パワフル☆ピース長いので略して解フル☆、どうでしたか?

作者の薫です!

はっきり言って、まだまだ未熟。

感情表現や細かい説明が分かりにくいし、山場でいまいち盛り上がらない←これ、物語では致命傷

というまだ至らないことばかりですが、1話でコメントをくれたみなさん!

ものすごーく励みになりました!

言葉ってすごいですね‼


そしてなんと、デビュー作、しかも一話でコラボしていただくことになりました!

まい先生とRinon先生とのコラボです!

解フル☆の主人公はトウナじゃありません!

これ以上はネタバレかな。

ぜひ読んで下さいね!


この解フル☆はあくまで1話。

アニメで言う、1期1話みたいなものです。

だから話によって長さとかバラバラですし、いきなり春から夏になってるー!とかありますので、温かい目で見てください。

このあとがきも、感謝を表したかったので書きました。

これからもなかったり、あったりだと思います。

ここまで読んでくれたみなさん!コメントくれたみなさん!

本編読んでないけどあとがき見てる人、あとがきでも見てくれてありがとう‼

なんて書くと完結したみたいですね(笑)

解フル☆、まだまだ続きます!

これからもよろしくお願いします‼

感謝の意を込めて 薫

107:薫:2017/08/06(日) 07:27

【2話あらすじ】

やっほー!トウナだよっ☆

なんといきなり大事件発生‼

なんと事務所から沖縄へ続く道が何者かによって遮断されちゃったの‼

でも沖縄には誰にも相談できない悩みを抱えている子がいて……。

絶対助けたい!

でもその子は事務所に来れないし…………ってええ⁉

事務所メンバーで沖縄に出張⁉

観光も兼ねてってねぇ………

どうやって行くの⁉

…………瞬間移動⁉

もう、わたしの平和な日々はどこに行っちゃったの〜‼

でも、解決事務所の名にかけて、絶対その女の子を前向きにするんだから!

次回もお楽しみにねっ☆

108:薫:2017/08/06(日) 07:37

【解決事務所 パワフル☆ピース 登場人物 2話ゲスト】


飴石りんご (あめいし りんご)

小4。主張解決事務所での相談者。

言えない秘密と、友達との間で揺れているが………。


空閑 まこと (くが まこと)

りんごのクラスメイト。

一部の女子から嫌がらせを受けていて………。

109:薫:2017/08/06(日) 07:57

解決事務所の初仕事から、早いこと1ヶ月。

季節は梅雨。

蒸し暑くても、雨で体育がなくなっても、わたしは楽しかった。

友達がいたから。

だから、分からなかった。

遠く離れた沖縄の地で、悩んでる子がいるなんて…………。

110:Rinon◆V6:2017/08/06(日) 08:24


 薫先生へ

解フル☆の愛読者、Rinonです!

モナミちゃんも、結局はいい子なんだと知って安心しました!

感情表現や山場での盛り上がりなど、自分でだめだな、というところが分かっていれば大丈夫だと思います!

偉そうにすみません…。

2話のあらすじ、読んだだけで面白そうです!

これからも、愛読者でいさせてくださいね。

そして、コラボの件をわざわざ書いてくださり、ありがとうございました!

そちらのほうも頑張りましょうね!

ずっとずっと応援しています!!

長文失礼致しました、Rinonより
 

111:薫:2017/08/06(日) 08:31

@ ヤバ×2大事件!


「だ、だ、だ、大事件だーーーーーーーっ‼‼‼‼」

事務所に入るなり、ソウマの大絶叫。

ちょっ、何事⁉

ララさんも深刻な顔をしているし、ヒンメルも『うるさい‼』ってソウマを引っ掻く事はない。

これって、相当ヤバい事件って事?

「なに?一時間後に地球が太陽系からぶっ飛んで爆発するとかいうニュースでも流れたの?」

ミオウが怪訝な顔をしながら、地味に面白いことを言う。

「「ちがう!」」
「ニャーフシャー!」

わたしとミオウ以外の面々が、同時に突っ込む。

ヒンメルまで『ちがーう!』って言ったみたい。

「おいミオウ!地味にくだらん事いってんじゃないよ‼」

「うん、私もくだらないと思う。クラスの男子の受け売りだし」

なーんだ。わたし、面白いと思ったんだけど………。

「で?なにが大事件なの?」

「それが………」

「沖縄から事務所に続く道が何者かによって遮断されちゃったのよ」

ララさんの言葉を聞いても、いまいちピンとこない。

「なんで?ここ◯◯県じゃん。関係ないでしょ。沖縄。第一この事務所◯◯県でしょ?沖縄から来れるなんて、ないない」

「いや、あるある」

ソウマが瞬時に突っ込む。

「てか、ここがなに県とかないし。住所ないんだよ、ここ。それにお前らも普通の人には見えない道通ってきてんだ。この道、日本全国各地にあるぜ。で、沖縄からも来れたんだけど……」

「その道が何者かよって事務所に繋がらないようにされちゃったのよ」

またまたぁ。ソウマの説明もララさんの説明も分かった。

でもさぁ。

「わたしたち、◯◯県に住んでるんだって。 沖縄から来ないんだし、いいじゃん」

「「よくない!」」
「 フーーーッ、シャアーー‼」

みんな、息ぴったり。

するとミオウが、『あっ』という顔をした。

「相談者?沖縄からここに相談しに来れないじゃん」

「ビンゴーーーーーーッ‼」

ソウマ。ビンゴ〜って………

でもなるほど。理解した‼

「お前ら、理解おせー。そーゆーことだよ」

「それに解決事務所へ続く道はかなり手厚く管理されてるわ。なのにのっとるなんて、事務所の事を知っているかつ、事務所を良く思っていない人物がいるという事よね。それはこれからもかなり不安よ。」

たしかに!

「大事件じゃん!」

「だから最初からそう言ってんだって」

ソウマの言うとおり‼

ヤバくない?それになんか怖っ!

「それに………沖縄には、事務所を必要としてる依頼者が居るの」

えーーーっ‼

ちょっと、どうするのーッ‼

112:薫:2017/08/06(日) 08:41

りのちー、ありがとう‼

愛読してくれる人がいるだけで嬉しい‼

これからも頑張るからね!

コラボもだよ!

わたしもりのちーの小説、ずっとファンだからね(*≧∀≦*)

113:まい◆8Q:2017/08/06(日) 09:39

1話完結おめでとう!
私も愛読者だからね♪

114:薫:2017/08/06(日) 13:22

わぁ、まい先生も!ありがとう‼

わたしもまい先生のファンだからね!

115:薫:2017/08/06(日) 17:10

A これからどうする?事務所会議


「えー。コッ、コホン。只今より、第1回事務所会議を始めます。議題は『解決事務所反対派は誰か、どのように沖縄の子の相談にのるのか』です。司会は私ミオウ、書記はララさんです。意見ある人」

よしっ。今から今回の騒動をどうやって解決するかを会議するんだ!

「はい!」

「ん。トウナ」

「はいっ!えーっと、前代事務所員のラウノさんと、えっと…」

もう1人の引っ越しちゃった事務所員さんって……

「リウンな。麻知咲里雲。」

「そう、リウンさんに、事務所反対の人についてきくといいと思います。」

我ながら、ナイスアイデアじゃない?

「それいいわね。直接人と関わった2人なら、あたし達よりいろいろ知ってるかもね。ミオウ、連絡とれる?」

「はい。ラウノさんには」

………わたしじゃないんですね。

「じゃ、情報入り次第そこは考える。次、沖縄の子の相談にどうやってのるか。意見ありますか?」

ミオウがサクサク進める。

「占おうか?」

ララさんはそう言って水晶を取り出した。

「相談者の名前は飴石りんご。(あめいしりんご)沖縄県那覇市に住んでいる小学4年生。友達関係と……自分の秘密で悩んでるみたい」

友達関係………わたしがちょっと前まで悩んでたことだ。

うん。友達関係って複雑だけど、ぜひりんごちゃんに前向きになって貰いたい‼

でもりんごちゃんは、ここには来れないんだよね……。

じゃあいっそ、こっちが沖縄に行っちゃうとか?

………さすがに無理か。時間もお金もかかるし。

「トウナに賛成。」

ソウマ⁉あ、ソウマは人の考えてることや思ってることが分かるの。

「トウナ、なに考えてたの?」

ミオウが分からないのも無理はないよね。

「あのね、りんごちゃんがこっちに来れないなら、わたしたちが沖縄に行けないかな……って。」

他の現実的なこと考えよう!

「……乗ったわ」

「ミャーッ☆」

へ?

「現実的に出来るの?わたしたち小学生だしお金もないし時間だって……ねぇ。」

わたしがミオウに同意を求めると、ミオウも頷いてくれた。

「でもそ、れ、が、できちゃうんだな〜」

「お前ら、忘れてないか?ここは普通じゃないんだぜ」

普通じゃない。

その言葉で、わたしたちに希望の光が見えてきた。

116:薫:2017/08/06(日) 17:16

B いざ沖縄へ!………瞬間移動⁉

に続きます。

今回の話(2話)は、短めに終わると思います。

117:まい◆8Q:2017/08/06(日) 18:56

私のファン…!
ありがとう!
私は薫先生の大ファン!

118:薫:2017/08/06(日) 18:59

わたしもまい先生の大ファンだよ!

わたしの大ファンなんて、すごく嬉しい‼

ありがとう‼

119:薫<偽者>Mio6 名前、微妙に変えました:2017/08/06(日) 20:14

B いざ沖縄へ!………瞬間移動⁉


「ちょっとちょっと、瞬間移動って⁉本当に沖縄行っちゃうの⁉」

やっぱり解決事務所、普通じゃなさすぎる!

わたしとミオウが、昨日沖縄に行く方法を聞いたら……


◯○◯○◯○◯○◯○◯○◯○


「「瞬間移動⁉」」

そう、瞬間移動で沖縄へ行くって言われちゃったんだ!

面白そうだけど…………なんか怖い‼

でも瞬間移動なんて、普通じゃ体験できないし………

ってミオウと話してたら、明日月曜日だし、さっさと行っちゃおう‼って言われて。

なんで学校のある日に行くの?

って謎なんだけど、上手くはぐらかされて沖縄に行くことなっちゃったの!

学校もサボって事務所の仕事するんだよ⁉

最初、ララさんは『来れる時に来ればいい』っていってたのに!

でも、人のためでもあるし、自分の成長のためでもあるし、行くことにしたんだ‼


◯○◯○◯○◯○◯○◯○◯○

それで今に至るんだけど………。

ソウマが

「へーきへーき。部屋に入って、絶対沖縄県那覇市に行く‼って叫びゃいいんだから。ま、噛んだり間違えたりしたら一生この部屋に閉じ込められるけどな」

って言うんだもん‼

そりゃあ誰でもこわいよ!

あ、事務所には『瞬間移動の部屋』があって、そこで『絶対◯◯に行く‼』ってはっきり噛まずに言ったらそこに着くんだって。

でも間違えたらこの変な部屋で一生を終えるんだよ!

ホントにホントに、どうしよう!

120:薫:2017/08/06(日) 20:17

≫119

なんか名前微妙に変えたら、偽者ってでちゃいました!

なんかあの、特殊機能ですよね!

本物ですよ!

信じてくださいっ!

121:薫 ごめんなさい:2017/08/06(日) 20:30

>>120

はい!

お騒がせしました!(1人で騒いでただけ?)

あのですね、名前を追加したらそれが特殊機能にあてはまってて。

それも、自分のうち間違えが原因‼

で、偽者と書かれてしまいました!

恥ずかしいかぎりです!

要するに、ちゃんと見直さなかった自己責任………。

アホか!と自分に突っ込みたくなります‼

偽者のところは、見なかったことにしてください!

それで読んでくれる人が減っても、自己責任ですけど。(泣)

122:薫:2017/08/06(日) 21:02

C いざ沖縄那覇市へLet's go‼

に続きます。

これからも読んで下さいね!

123:まい◆8Q:2017/08/06(日) 21:48

薫先生、名前のとなり。
つまり、薫#○○○
数字ふたつ以上か英語小文字2文字でトリップ出来るよ!
薫先生って信じてるから!

大ファンだなんて…!
お互い大ファンなんだね!
ありがとう!

124:薫:2017/08/07(月) 06:53

>>123

まい先生!ありがとう‼

そう、そこ!うち間違えたの‼どんな風にとか、恥ずかしくて言えないくらい単純に!

でもトウナ風に考えれば『間違えたんだから次は気を付けるんだし、打ち間違い気を付けよう、見直し大事だよっていうメッセージにもなったじゃん‼』って感じかな。

信じてくれて本当に本当にありがとう‼

まい先生になんかあったらわたし、絶対信じるからね!

125:薫 正式な名前でもう一度投稿します:2017/08/07(月) 07:44

B いざ沖縄へ!………瞬間移動⁉


「ちょっとちょっと、瞬間移動って⁉本当に沖縄行っちゃうの⁉」

やっぱり解決事務所、普通じゃなさすぎる!

わたしとミオウが、昨日沖縄に行く方法を聞いたら……


◯○◯○◯○◯○◯○◯○◯○


「「瞬間移動⁉」」

そう、瞬間移動で沖縄へ行くって言われちゃったんだ!

面白そうだけど…………なんか怖い‼

でも瞬間移動なんて、普通じゃ体験できないし………

ってミオウと話してたら、明日月曜日だし、さっさと行っちゃおう‼って言われて。

なんで学校のある日に行くの?

って謎なんだけど、上手くはぐらかされて沖縄に行くことなっちゃったの!

学校もサボって事務所の仕事するんだよ⁉

最初、ララさんは『来れる時に来ればいい』っていってたのに!

でも、人のためでもあるし、自分の成長のためでもあるし、行くことにしたんだ‼


◯○◯○◯○◯○◯○◯○◯○

それで今に至るんだけど………。

ソウマが

「へーきへーき。部屋に入って、絶対沖縄県那覇市に行く‼って叫びゃいいんだから。ま、噛んだり間違えたりしたら一生この部屋に閉じ込められるけどな」

って言うんだもん‼

そりゃあ誰でもこわいよ!

あ、事務所には『瞬間移動の部屋』があって、そこで『絶対◯◯に行く‼』ってはっきり噛まずに言ったらそこに着くんだって。

でも間違えたらこの変な部屋で一生を終えるんだよ!

ホントにホントに、どうしよう!

126:薫:2017/08/07(月) 17:12

C いざ沖縄那覇市へLet's go‼


「らしくないわね、トウナ。こわくてウジウジするなんて。」

ララさんに厳しく言われて、ハッとする。

そうだ。わたし、りんごちゃんに前向きになってほしいんだ。

「行くよ!ミオウも、ほら‼」

いい意味で、後先考えずに部屋へ入る。

ミオウの手首をぎゅっとつかんで、目で合図。

せーのっ!

「「絶対沖縄県那覇市へ行く‼」」

ぐるぐるぐる。

視界が回る。そして目の前が真っ暗になって………。


┝┥┝┥┝┥┝┥┝┥


ここは…………どこ?

わたしとミオウは二人で海の前に立っていた。

スマホの位置確認を見たら………沖縄県那覇市!

「ミオウ!ここ、沖縄だよっ‼」

「すごい‼やったねトウナ!」

二人でハイタッチ。

わたしはチビだから、ジャンプしないとミオウに届かないんだけど。

「で、ララさんは…………?」

「きっと来ないよ。ララさんたちは裏方だもん。ちゃんと役目を果たしてくれたわ」

「じゃ、次はわたしたちの番‼まずは……りんごちゃん、探さないとじゃない?」

そう、りんごちゃん。

沖縄県那覇市に住んでる、としか聞いてないから、りんごちゃんを見つけるのも長い道のり……だね。

でも大丈夫!

相棒のミオウもいるんだし‼

「ミオウ、掛け声作ろう‼」

「なんで?」

「なんとなく!」

じゃあ………

「パワフル☆ピース、活動開始‼ね」

「普通……じゃない、分かりやすくていいね」

ふふっ。

ミオウもポジティブになって来たね!

じゃ、ここはリーダーのわたしから‼

ミオウとわたし、手と手をかさねて……

「パワフル☆ピース………」

「「活動開始‼」」

127:薫:2017/08/07(月) 17:13

D ヒンメル最強☆

に続きます。

128:Rinon◆V6:2017/08/07(月) 17:32

すご、しゅんかんいどー!!
ミオウちゃんは相変わらず可愛い!
そして次、ヒンエルちゃん!?!?ヒンメルちゃんLOVEな私は見逃せませんね!
楽しみにしてます、薫先生!

129:みぃ◆8Q:2017/08/07(月) 17:40

ヒンメル!?
楽しみ楽しみ〜!
りの、ヒンエルになってるよ!

130:薫:2017/08/07(月) 18:18

>>128
瞬間移動……ちょっと無茶だったかな?

ヒンメル……と言っても直接は出ないんだけど(笑)

>>129
みぃもヒンメルファン?

ありがとう‼

131:薫:2017/08/07(月) 20:53

D ヒンメル最強☆


「りんごちゃんを探すといっても……なんか手掛かりないのかなあ。」

わたしが頭を抱えてると、ミオウが言った。

「たしか小4ってララさん言ってた。この辺で小学校探して聞いてみればいいじゃん。」

ミオウ、ナイスアイデア♪

早速探さないと‼

「じゃ、スマホの地図で………」

ポケットからスマホを出そうとするミオウ。

「待って‼」

わたしはミオウのスマホをポケットに押し込む。

「スマホ禁止ね!せっかくなら楽しまないと‼ほらほら、なんでもパパっと分かったら面白くない!」

わたしが言うと、ミオウはあっさり引き下がってくれた。

*※*※*※*※*※*※

小学校を探してプラプラ歩きながら、ミオウに聞いてみた。

「ミオウは沖縄来たことあるの?」

「バレエの合宿で、1度だけね。」

合宿かあ。

ミサンガでも合宿やってるけど、ミオウはどこ通ってるんだろう。

「ね、バレエってどこ通ってるの?」

「ミサンガ」

うそっ、ミサンガ⁉

「わたしもミサンガだよ!ミサンガでチアダンスやってる」

「知ってるよ。前にさらっと言ってたし」

うーん、覚えないや。

ミオウは些細な発言も覚えててくれるんだなぁ。

「あれ、小学校じゃない?」

ミオウが指差したのは、立派な佇まいの学校。

私立かな?

正門を見ると、案の定『私立朱玉翔陽綾紅女学園』と書かれていた。

ん?もしかして………

「『私立朱玉翔陽綾紅女学園(わたくしりつあかたましょうようあやくれないじょがくえん)ね。崎紅学園の姉妹校。」

やっぱり!てか、こっちの学校名も読むのに一苦労だね。

「略して朱紅学園(あかくれないがくえん)ね。ほら、今昼休みみたいだし。りんごちゃん探すならチャンスよ。」

わたしとミオウはこっそり運動場へ入る。

で、中に入ったら堂々とする。

あれ?

あの子たち、誰かいじめてない?

「なんできてるの。邪魔だよ。」

「こっち来ないで。シッシッ」

ちょっと、ダメじゃん!なにやってるのあの子たち‼

「トウナ。りんごちゃんを探してからよ」

「そっか。えっと……あっ、あなた4年生?」

近くにいた女の子に声を掛ける。

「はい。4年生……です」

「本当に⁉飴石りんごちゃんって知ってる?」

わたしが聞くと、その子は驚いて言った。

「それ………わたしです。わたし飴石りんごです。」

ミオウと顔を見合わせる!

ソウマじゃないけど、ビンゴーーーーーーーッ‼だよ!

「あ、もしかしてヒンメルのおかげかも。私、この前ヒンメルに私の好きなお菓子あげたから……」

うわ、ヒンメルすごい!

ヒンメル先輩って呼ぶことになる日、遠くない……かも。

よし!

「りんごちゃん!わたしたちと話さない?その………悩み事あるでしょ。秘密は守るから!」

ここからが本番なんだから!

132:みぃ◆8Q:2017/08/08(火) 07:48

ヒンメルより、ミオウちゃんの方が好きかも!
ミオウちゃんファンだよ!

133:薫:2017/08/08(火) 10:02

ミオウファンか、ありがとう‼

134:みぃ◆8Q:2017/08/08(火) 10:07

いえいえ////

135:薫:2017/08/09(水) 15:42

E りんごちゃんとまことちゃん


人の少ない校舎裏に行って、りんごちゃんが話始めるのを待つ。

「えっと……お姉さんたち、お名前は……。あと、朱紅学園の児童じゃない………ですよね」

うわぁ、自己紹介忘れてた‼

「わたしは浄坂桃奈。トウナって呼んでね!◯◯県M市立律鎌小学6年だよ!で、こっちが……」

「真路美桜、ミオウって呼んで。朱紅学園の姉妹校、崎紅学園の6年よ。生徒会書記をやってるの。よろしく」

わたしたち二人が自己紹介をすると、りんごちゃんは言った。

「もしかして、わたしの悩みを聴いてくれる………」

りんごちゃん、鋭い‼

「そうだよ。秘密は守るから、話してよ。ねっ☆」

ミオウも『うんうん』って頷いている。

「あの、絶対絶対言いませんか?本当に……」

「うん。約束よ。嫌なことはしないわ。ほら、ゆびきりげんまん。」

ミオウ、ナイス!

ミオウの優しい言葉に、りんごちゃんは安心したみたい。

そして、話してくれた。

「あの………わたしのクラスメイトの子が嫌がらせを受けていて。そんなにひどいことじゃないかもだけど、無視されたり物隠されたり1人ぼっちだったり。その子……空閑まことちゃんって言うんです」

そこで言葉をきって、りんごちゃんは下をむいた。

「わたし最近転校して来たばっかりで。まだ友達らしい友達がいなくて。まことちゃんも仲がいい訳じゃないんだけど、まことちゃんとえっと……仲良くしたくて。嫌がらせを見てるだけじゃ嫌で。でも、わたし……………」

りんごちゃんはもう一度息を吸って、声を出した。

「秘密が……あって。個人的に言いたくないこと、なんですけど……。その、わたし、喘息持ちで。けっこうひどくて……。引っ越して来るまで、入院してたんです。で、また1ヶ月後くらいから東京で長期入院の予定があるんです。わたしは海が好きだから、長期入院まで海が綺麗な沖縄に住む事になったんです。」

………りんごちゃん。

大変なんだね。

「だから今まことちゃんと仲良くしても、わたしまた引っ越しちゃうし………。そうしてまことちゃんがまた嫌がらせ受けちゃうかもだし。だからわたし、どうしたらいいんだろう……って。あ、説明分かりにくい……ですよね。ごめんなさい」

そっか。まとめると、

・嫌がらせを受けているまことちゃんを助けたい

・でもりんごちゃんはまた引っ越しちゃうから、まことちゃんがまた嫌がらせを受けちゃうんじゃないかと心配

・喘息持ちだということは知られたくない

って事かな。

よし。

りんごちゃんが前向きなってくれるように頑張る‼

136:薫:2017/08/09(水) 15:46

F りんごちゃんの決意

に続きます。

今週中に2話完結………かな?

137:みぃ◆8Q:2017/08/09(水) 18:06

応援してるー!
りんごちゃんあきらめないで!

138:薫:2017/08/09(水) 19:01

みぃサンキュー!

りんごちゃんはこれから…………続きは本編で!

139:薫:2017/08/10(木) 12:32

F りんごちゃんの決意


「あのね、私の意見なんだけど…………逆に考えれば、だよ。少しの期間しか居れないのなら、自分のやりたいことをしたいと思わない?それにね、引っ越しても友達でしょ。引っ越したくらいで友達じゃなくなるんなら、本当の友達じゃないよ。だから、自分の今やるべき事を考えてみればいいんじゃないかな」

ミオウの言葉に、りんごちゃんは考えて…………言った。

「じゃあさ、まことちゃんが…わたしの引っ越した後、また嫌がらせ受けちゃわないかな。そうしたら、わたしと仲良くしても意味ないし…………」

うーん。それは何とも言えないね。

「りんごちゃん。世の中に『絶対』なんてないの。だから保証はできないけどね。まことちゃんと本当の友達になったら、まことちゃんも『りんごちゃんが頑張っているから頑張ろう』って思えるんじゃないかな。それに、意味がないなんてことはない。世の中、どんなことにも意味があるんだから」

わたしの思いを伝えると、ミオウも言った。

「そうよ。意味ないなんてないわ。人間、どんなことにも影響を受けて、これからの人生におおいに役立つわ。ま、私もまだ11年、12年しか生きてないけどね」

そして………みんなでふふっと笑った。

「わたし、決めました。あの、ちょっと来てくれますか?」

りんごちゃんの決意に満ちた目に、わたしとミオウは大きく頷いた。

140:薫:2017/08/10(木) 17:05

G 飴石りんご、堂々宣言☆


りんごちゃんについて行った先は、りんごちゃんのクラスだった。

全然知らない、関係ない学校に入るのは緊張したけど、イタズラのスリルとドキドキがあって面白い‼

昼休みが終わって間もない教室は少しガヤガヤとしていたけれど、りんごちゃんは黒板の前に立って大きな声を出した。

「あの………みんなに、みんなに聴いてほしい事があります‼」

そのはっきりとした口調に、みんなが黙る。

あ、わたしたちは廊下で見守ってまーす!

りんごちゃん、頑張れ‼

「あの………わたしは、喘息持ちで、今まで入院していました。そして、1ヶ月後にも長期入院の予定があります。海が好きだから、入院の前に、と引っ越して来たんです。だから、またすぐに転校します。ここにいる間は短いから……やりたいことをやろうと思って。だからわたしの意見を言います‼」

そして、大声で言った。

「わたし、まことちゃんに嫌がらせをするのに反対します!」

りんごちゃん………!

わたしとミオウは顔を見合わせる。

やったね、りんごちゃん‼

「まことちゃん。わたしと友達になろう‼」

りんごちゃんの言葉に………笑って頷くまことちゃんが見えた。

りんごちゃん、まことちゃん、よかったね。

わたしたちの解決事務所の仕事、無事成功☆

141:薫:2017/08/10(木) 17:10

H 本題はこれから

に続きます。

エピローグのような物ととらえてください。

142:みぃ◆8Q:2017/08/10(木) 18:07

りんごちゃんカッコいい!
ヒロインじゃん!

143:薫:2017/08/10(木) 18:21

みぃ、ありがとう‼

なんか、物語すんなり進みすぎかも………?

リレー、書いたよ!

144:薫:2017/08/10(木) 21:56

H 本題はこれから


あれからりんごちゃんとまことちゃんに挨拶して、事務所に帰って来た。

なんか役目が終わったら、いきなりララさんが現れて、

「はい、お疲れ様」

って言って……………。

気付いたら事務所に帰って来てたの。

解決事務所、やっぱり謎。

そして、わたしたち大事なことを忘れてた‼

『事務所反対の人物』

について!

よし、ラウノさんとリウンさんに話をきいて、本当の問題を解決しなきゃ‼‼


解決事務所 パワフル☆ピース 3話に続く

145:みぃ◆8Q:2017/08/10(木) 22:18

リレー終わったから、創作板戻ろ。
3話も楽しみにしてるよ!

146:薫:2017/08/11(金) 05:13

>>145

OK!
ありがとう

147:薫:2017/08/11(金) 06:24

【あとがき代わりの2人の手紙】

皆さんへ

飴石りんごです!
今日は薫先生に伝言を頼まれました。
『今回は変なミスをたくさんしましてすみません‼2話……の割には雑になっちゃったかもです!』
とのことです。
……先生、雑なのは困りますよ。

あ、わたしは長期入院に入りました。
でもまことちゃんと仲良しです。
これもトウナさんとミオウさんのおかげ。
ありがとうございました!


皆さんへ

空閑まことです。はじめまして!ですね。
物語では直接登場しなかったので、私のことはみんなあんまりしらないかな。
ふふ、でも薫先生が面白いことを思い付いたようです。
自分の物語の登場人物の設定をメモする+裏設定でより物語を楽しめるようにと創作板に『薫の小説裏設定集』というものをつくったんです。
ぜひ覗いてみてください。(亀更新だと薫先生は言ってました)
それでは。



※宣伝

みぃ先生と『解決事務所パワフル☆ピース』✖『*レインボーハッピー*』でコラボしました。ぜひ読んでくださいね。

148:薫:2017/08/11(金) 06:33

【3話あらすじ】

トウナです!

事務所反対派はだれか!

ラウノさんとリウンさんに連絡をとったら、また事務所のシステムを1つ知って………。

そして、反対派に関する情報GET☆

そして、それを踏まえて話し合い‼………なんだけど、漫才になってない⁉

事務所メンバーのお笑い程度に受け流して‼

超短編になると思うけど、笑って読んで!(って、作者が言ってた)

みんな、これからもよろしくねー☆

149:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 09:18

宣伝ありがとう!
そして、3話めっちゃ面白そう。
続きすごい楽しみにしてる。

150:Rinon◆V6:2017/08/11(金) 10:39

これからも頑張ってっ!
ヒンメルちゃんとミオウちゃんのこと、いつまででも大好きだからっ!!
それに薫ちゃんの小説、大大大好きだからっっ!!
FIGHT、薫ちゃんっ!

151:薫:2017/08/11(金) 11:01

りのちーありがとう‼

私も、りのちーがたとえ私のことを忘れても、大好きだからね、りのちーの小説もりのちーのことも!りのちー、FIGHT!

152:薫◆uI 今度こそ正しいトリップ&:2017/08/12(土) 11:34

@ 事務所の1コマ〜ダジャレ対決〜


ふふっ。

負ける気がしない!

だって、いつもお父さんのくだらないダジャレ聞いてるから‼

「いくよ、ソウマ!布団が〜っ、吹っ飛んだ‼」

まずは定番から。

「次はオレだな。アルミ缶の上にあるミカン!」

まだまだだねぇ、ソウマ。

「レモンの入れもん!」(わたし)

「イクラはいくら?」(ソウマ)

「冷やし中華は冷やし中か?」(わたし)

「忍者は何人じゃ?」(ソウマ)

「猫がねこんだ!」(わたし)

「このソーダはうまソーダ‼」(ソウマ)

なかなかやるね、ソウマ。

ん?何をしてるかって?

へへっ。

ソウマとわたしでダジャレ言い合って、先に笑った方が負け!っていう勝負。

ララさんとヒンメルに至っては、呆れてほっといてくれる。

「次はわたし!えっと………」

「瓜売りが瓜売りに来て瓜売り残し、売り売り帰る瓜売りの声」

「「ミオウッ⁉」」

後ろから声が聴こえて振り向くと、ミオウが立っていた。

ミオウ、それって早口言葉だよね!

でも、なんか笑える!

「ははっ。ミオウ、面白い」

「プッ。ホントだな。勝者ミオウだ」

ソウマもわたしもミオウに負けた‼

「次は早口言葉で勝負だよ!」

「おう、負けねぇぜ?」

この時、ミオウは頭に?マークを浮かべ、ララさんとヒンメルは呆れてため息をついていたんだとか………

153:薫◆uI:2017/08/12(土) 11:35

A ラウノさんからの連絡

に続きます

154:薫◆uI:2017/08/13(日) 10:14

A ラウノさんからの連絡


「くだらない勝負はおしまいにして。ミオウから、報告があるのよね」

ララさんが仕切り直して、ミオウに報告を促す。

………そんなにくだらなかったかなぁ。

でも、この楽しさが分からないなんて、逆に言えばララさん可哀想。

でも、人それぞれの楽しみかたがある!

おっと、ミオウの話を聞かないと。

「ラウノさんに連絡を取りました。事務所に反対している人のことですが………」

ミオウの話し方は上手い。

思わずごくっとツバを飲んじゃう。

事務所反対の人………

「事務所に招いた人で、唯一前向きにならなかった人がいるとのことです。で、その人は確か、吸血鬼だったんだとか」

「吸血鬼⁉」

思わずすっとんきょうな声を出してしまう。

そんな人間以外の人の相談にものるの?

事務所、謎だ。

「ラウノさんによると、人間ではない者のため、事務所のことを知りすぎたのではないか、と。まあ、ラウノさんの仮説だそうですが」

ふうん。

一理ある、ね。

その可能性、高いんじゃない?

前向きになれなかったから事務所を批判する。

で、人間じゃないから事務所を詳しく知ることができた。

吸血鬼なら特別な力を持っていてもおかしくない。

だから沖縄から事務所に続く道を遮断。

なかなか筋が通っていると思う。

「ねぇ、それ有力な説だね。ほら、ソウマもララさんも……」

二人を見ると、強張った顔でフリーズしていた。

どぉしたの?

ヒンメルも、珍しく(?)動揺してるっぽい。

すると、ララさんはミオウに厳しく言った。

「ねえ、そのこともっと詳しく知ることはできない?ほら、リウンとラウノに連絡取って。かなりひどいわ。事務所始まって以来の大事件よ」

………そんなに?

ソウマもヒンメルも頷いてるけど、そんなに?

わたしとミオウは頭に?マークを浮かべつつ、連絡を取ることにした。

155:薫◆uI:2017/08/13(日) 10:24

B 1年後には、もう。。。

に続きます。

ララさんが焦ってる理由は?

最初からよーく読むとわかる………かも。

(この時点でわかったら、わたしから解フル☆愛読者&熱心なファンで賞をあげる!あれ、そんなのいらない?あはははは!byトウナ)

156:薫◆uI:2017/08/13(日) 21:23

どうも、薫です!

いきなりですが、解フル☆登場人物の男子の名前を創作板で募集しています!

詳しくは、創作板『薫の小説裏設定集』へgo♪

期限は3話完結まで!

ぜひぜひ考えてみてくださ〜い!

157:薫◆uI:2017/08/13(日) 22:49

B 1年後には、もう。。。


ミオウがラウノさんに電話をしている間、わたしはなにが大変な事なのか、1人で考えていた。

最初に沖縄の道が遮断されたときも、かなり深刻な雰囲気だった。

でも、今回の慌てよう。

これからの事務所が心配になるほどだよ。

「電話終わったわ。今度事務所に来てもらって話をしたいと思うんだけど、どうかしら?」

ミオウ、ナイス!

そうすれば、みんなで効率よく話し合えるし☆

でも、ララさんは論外というように首を振った。

「あら、知らないの?事務所員を卒業したラウノたちはここに来れないわ。」

え………

「ラウノさんだって、事務所員だったし………」

「だった、でしょ。今はちがうのよ。事務所員の任期は1年。役目を終えたら、本当に事務所を必要とする悩みを持つまで、ここには来れないわ」

そんな………

「あなたたちも、来年度にはここに来れないわ」

事務所のシステム。

決まりなんだから。

そう思ったけど、胸がチクリと痛んだ気がした……けど……気のせいだよね。

158:薫◆uI:2017/08/13(日) 22:51

C ラウノさんとリウンさん

に続きます。

159:薫◆uI:2017/08/14(月) 13:25

C ラウノさんとリウンさん


ラウノさんたちは事務所に来れない………ということで、またまたあのオシャレカフェで待ち合わせすることになっちゃいましたっ!

あの、わたしが入り口でウジウジしてたあの………

わたしには似合わない、オシャレカフェ‼

ミオウと初めて会ったところだね。

今は7月。

もうすぐ夏休み!

ってとき。

ラウノさんとリウンさんに日程と場所を合わせます、って言ったら、このオシャレカフェになっちゃったんだよぉ。。。

でも、事務所反対の吸血鬼さんのことも知りたいし!

事務所の仕事だっ‼

わたしがえいやっと店内に入ると、みんな集まっていた。

「うわっ、わたし待ち⁉ごめんっ‼」

でも、なんでみんなこんなオシャレカフェに普通に入れるのーっ‼

でも、この前は45分ドアの前にいたんだから、進歩だよね?

ね?

うんって言ってーーーー‼‼‼

あ、早く席に着かなきゃ。

「じゃあ、改めて自己紹介ね。わたしからでいい?知ってると思うけど、春十良乃。前代の解決事務所員、リベルテ*ソフィアの一員だったの。」

ラウノさんたちのコンビ名、リベルテ*ソフィアっていうんだ!

なんか格好いい!

「次はあたしね。あたしは麻知咲里雲(まちさき りうん)リウンって呼んでね。リベソフィのリーダーだったわ。今は福岡県にいるの。よろしくね。」

リウンさん!

はじめましてだね!

わたしもミオウも、頭をさげる。

次はわたしだね!

「浄坂桃奈、解決事務所員です!パワフル☆ピースのリーダー!よろしくお願いします‼」

悪くないね!

次はミオウだ‼

「真路美桜、小6の解決事務所員です。よろしくお願いします」

よし、自己紹介終了!

ここからが大切だね‼

吸血鬼さんの情報、GETしちゃうんだから!

160:薫◆uI:2017/08/14(月) 13:40

D 吸血鬼REO(れお)

に続きます。

161:薫◆uI:2017/08/15(火) 10:00

D 吸血鬼REO


「あの。今までの流れ、軽く説明しますね」

わたしが言うと………ちゃんとミオウが反応してくれた。

わたしが説明するより、ミオウが説明する方がずっといい。

「まず、はじまりは…………」

わたしも頑張らないと。

ミオウみたいに賢くなるぞっ☆

えいえい、おーーー!

………とか言っているうちに、ミオウの説明は終了。

するとラウノさんは、一冊のノートを取り出した。

「すごい。全部記録してあるんですね」

ミオウが言うと、ラウノさんは笑って言った。

「うん。リウンがリーダーで、わたしが書記だったから」

すごい。

自分達でやることを考えて、より良くしようとしたんだ。

よし、見習おっ☆

「吸血鬼のことよね。ほら、えっと……名前はREO。れお、ね。幼稚園児くらいの身長に可愛い顔だったわ。でも毒舌で、前向きになってくれなかった。なんか……本当の自分を出していない感じだったわ」

REO……特に聞き覚えない。

うーん。

「このノート、貸してあげるわ。ララさんたちと、よく話し合ってね」

うん。

わたしのやるべきことをしないと!

162:薫◆uI:2017/08/15(火) 10:16

E 決意表明!

に続きます。

163:*ももの 冬華*:2017/08/15(火) 17:08

かおるん!やっほ〜

小説頑張って!

164:薫◆uI:2017/08/15(火) 17:24

>>163

ありがとう‼
もしよければこれからも読んでね‼
頑張るよ☆

165:薫◆uI:2017/08/15(火) 19:20

E 決意表明!


あれから事務所に戻ったわたしたち。

ララさんたちは話を聞いて、よりあたふためいた。

なんでそんなに慌てるの?

わたしにはよく分からないけど………とりあえず、会議‼

「では第2回、事務所会議を始めます。司会は私ミオウ、書記はララさんです。議題は、『これからの事務所の仕事について』です。意見ある人」

これからの仕事………吸血鬼REOのことや、その他いつも通りの悩み相談の受付についてだ。

わたしは………

「はい!わたしのやりたいことは……両方!どうせなら、この環境も楽しみたい‼相談も受け付けて、REOのことも平行して考える!…………どう?」

わたしの言葉に、ミオウは

「むずかしいと思うけど、賛成」

と言ってくれる。

ララさんは

「実行するのはあなた達よ。自分たちで決めなさい」

と発言。

なら。

「わたし頑張る‼悩み相談も、REOのことも!」

「………それでこそトウナだな」

聞こえた、ソウマの声。

166:薫◆uI:2017/08/15(火) 20:12

F ララさんの心の声

プロローグと捉えてください。

167:薫◆uI:2017/08/15(火) 21:11

ごめんなさい!
プロローグじゃなくてエピローグです!
でも、4話のプロローグにもなる……かも。


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