“深淵唱詩”

葉っぱ天国 > ポエム > スレ一覧 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 901-キーワード▼下へ
1:アビス◆wc:2017/10/12(木) 06:11

思いついたら取りあえず書く事に決めた(センスは皆無)。

電柱から覗く君は誰だろか?
私はコソリと確かめゆく
けれども何時もシュッパイする

今日も君はシャッテン延びる電柱から私を見ている
そんな所で見てないで早くお入りよ
けれども君は首を横に振る

レーゲン降る日も
シュタルカー・ヴィント吹く日も
君は只私を柱から覗くだけ

何故かと私は君に聞いた
君は口を開いた
“だって僕はゲシュペンストだから”

2:アビス◆wc:2017/10/12(木) 08:23

誰かに突き落とされ水底に沈んだ私の躰を魚が食む

先ずは皮を剥がされる
血は溢れ水は紅に染まり更に魚が集まり私を食む

食まれて穴の空いた躰に魚がぬらりと入り次にはらわたを荒らされる
美味しいかい?私の躰は?
魚に聞いた
魚は答えた
“美味しくはない 只生きる為に喰らうだけ”

私は笑った
肉を無くし骸となったこの躰で

魚は聞いた
“何故笑う?”
私は答えた
“何時かは貴方達は捕らえられ喰われる”
“そして私の肉を食んだ魚が私を突き落としたあの人の元に食物として届いたらあの人は私を二度“_した”事になるのだから…嗚呼可笑しい”

3:アビス◆wc:2017/10/12(木) 10:14

息絶え人生閉ざした私よ
黄泉比良坂の道を歩め
白の装束纏い白の三角巾を付けて
只々歩め

三本足の烏が道を示す
私が道を外さぬ様に
道を外せば地獄へ落ちると烏が云った

4:アビス◆wc:2017/10/12(木) 11:00

あくる日私は桜の木の下に
“宙ぶらりん”になっている男を見つけた

私は溜め息をひとつ吐き
穴堀金具で桜の木の下に埋める

昨日は女が
其の又昨日は互いの恋叶わぬ男女が

この桜に曰く無く
日増しに桜の下には人が増えて行く

だが其れも今日で終り
私が行くのだから
桜の木は花弁を風に吹かせ喜び舞い踊る

5:アビス◆wc:2017/10/12(木) 12:44

私は道に咲く花を踏み潰す
貴方が“綺麗”と褒めたから

私は篭の中の鳥に手を掛ける
貴方が“可愛い”と云ったから

私を見初め惚れたと云い
私の自由の大半奪い閉じ込めたのは
貴方だ

なのに他に目を向けた
私は貴方の為に自由を手放した
なのに結果はこの仕打ち

貴方が悪い
理由?それは
“私を好き”だと云ったから

私は刃物を降り下ろす
さようなら“貴方”
こんにちは“貴方”

6:アビス◆wc:2017/10/12(木) 16:33

ナハトヒンメルにモーントが浮かぶ
私は貴方と共に其れを見つめる
其処にシュテルンが横切った

私は流れるシュテルンに願う
“貴方と共にずっとこの光景を見れたら良いな”と

貴方は何を願ったの?
貴方は云った
“月が綺麗ですね”

…私は其の言葉に涙した
私の涙を貴方は手を添えて拭って微笑んだ

二人寄り添う姿を
モーントシャインが静かに照らした

7:アビス◆wc:2017/10/13(金) 21:23

“誰か”は友多き
喜しや子

“誰か”は独り
寂しい児

誰かは誰かが羨まし
誰かは誰かが妬ましき
誰かは誰かが憎々し
誰かは誰かが“_している”

8:アビス◆wc:2017/10/13(金) 21:41

夕焼け沈み
“逢魔ヶ刻”が始まるよ
魑魅魍魎が闊歩する

カンラカラカラ笑いをあげる
人通る道は魑魅魍魎の“この世道”

鈴はシャンシャン
太鼓はドン
“宴” “宴”と皆歌う

人間入っちゃいけません
これは魑魅魍魎の宴です
入りたけりゃ“彼方”へどうぞ

魑魅魍魎が“歌う” “歌う”
鈴はシャンシャン
太鼓はドン
血染めの刀 緋色に光る

9:アビス◆wc:2017/10/13(金) 23:36

部屋にあるプッペの螺を回す
プッペは歪な音を立て
ギギリギグルリ踊ってる

プッペは止まったおじぎのまんま
も一度回そう
螺折れた
もういらない

回らないプッペ
役立たず

置いてかれたプッペ
埃を被る

おじぎのプッペ
そのまんま

10:アビス◆wc:2017/10/13(金) 23:39

何か感想が有るなら書いても
良いですよ。

但し
荒し等はお辞め下さい。御願いします

11:アビス◆wc:2017/10/17(火) 01:42

手作り南瓜のランタン持ってゆき
仮装し街を練り歩く

籠にいっぱいお菓子を積めよう
お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ

目の玉抉り
手足の爪を剥がして
端から刻む

12:アビス◆wc:2017/10/20(金) 19:35

くり貫かれた南瓜の気持ちなんて
誰にもわからない

ただ飾りの為に切り取られて
中身をほじられて
何も見えない目と
何も聴こえやしない偽りの口を
彫られて笑う

ケラケラ南瓜は笑う
(お前達も俺と同じ目に遭え)

ケラケラ南瓜は笑う
(痛いだろう?俺も同じ気持ちだ)

ケラケラ南瓜は笑う
(もう笑わないのか?)

13:アビス◆wc:2017/10/20(金) 19:44

なんか書いてみると
暗いなぁ…どうしても暗くなっちゃうんだよなぁ

14:アビス◆wc:2017/10/20(金) 21:24

親の温もりを求める赤子に
機械仕掛けの小箱を渡した親

赤子は喜び小箱で遊ぶ
小箱は色とりどりだ
けど何処か虚無である

赤子はやがて幼子になった
だが親は変わらず機械仕掛けの小箱を渡す

幼子は物云わぬ小箱と遊ぶ

親は幼子に機械仕掛けの小箱を返せと云う
幼子は其れを拒む

親は首をかしげる
幼子は云った
“親はこの小箱だ お前では無い”

15:アビス◆wc:2017/10/20(金) 22:59

鶏の首を絞めよう
そうすれば朝は来ない筈

コケェと甲高く鳴く声を
この手でキュッと絞めて
其の声が無くなるまで

鶏の首は絞めたよ
コケェと鳴く声無くなった
辛い朝は二度と来ない筈

朝日が刺す
私の体を
鶏はこの手で絞めたのに

どうすれば良い
朝が二度と来ない方法

朝が二度と来ない方法を見つけた
紐を掛けたら
朝は二度と来なくなった

16:アビス◆wc:2017/10/20(金) 23:08

私のここに書いた詩
見てくれる方居ませんか?
(荒しや悪口は厳禁で)

17:アビス◆wc:2017/10/21(土) 23:05

林檎が食べたい
私は母にねだった
母は叶えてくれた
次の日居なくなったけど

林檎が食べたい
私は父にねだった
父は叶えてくれた
次の日居なくなったけど

まだ食べたい
私は姉にねだった
姉は拒否した
次の日姉は林檎になった

私の我が儘
皆聞いたら皆居なくなった

まだ足りない
まだ食べたい
まぁるい林檎
赤い液体滴る林檎

次は貴方が“林檎”だよ

18:ねこさと◆pU:2017/10/22(日) 12:59

こんにちは
とても不思議な世界観の詩でとても好きです。がんばってください
待ってます!

19:ねこさと◆pU:2017/10/22(日) 13:12

楽しみにしてます

20:アビス◆wc:2017/10/23(月) 08:14

>>19
ありがとう!
応援してくれて嬉しいよ!
思い付いた時にしか書けないけど
良いかな?

21:アビス◆wc:2017/10/23(月) 09:14

今日も“さぁかす”が始まる
だけど貰えるのは拍手じゃ無い
野次なんだ

観客は口々に云う
つまらない
面白くない
退屈だ
毎日そんな事ばっかりだ

どうすれば良い
何が足りない

そうだ
火の輪潜りをする獅子を

お前がやれば良い

劇場は拍手に初めて包まれた
火の輪を潜る獅子は炎に包まれた

次は何にしようか
そうだ
“水中脱出いりゅうじょん”にしよう

飢えた鮫が泳ぐ水槽に
鎖を巻いた

お前を入れて

観客は喜んだ
良いぞ
良いぞ
もっとやれ

観客は虜になった
狂気の“さぁかす”
今宵も始まる

お代はいらない
誰でも寄っといで
なに
道化師になってくれれば良い

一夜限りだ

怖い事は無い

今夜は
お前は
そうだ
猛獣使いになれ

飢えた獣の餌として

22:ねこさと◆pU:2017/10/23(月) 17:34

>>20
はい全然大丈夫です!
待ってまーす

23:アビス◆wc:2017/10/23(月) 22:06

とある所の灰被り
今日も継母に召し使いの様に使われる

とある所の灰被り
今日は姉二人に使われる

灰被りは泣いている
継母 姉二人は
知るか知らずか高らかに笑う

今日は城の舞踏会
継母 姉達
絢爛に着飾る

だけど灰被りには何も無し
そして何時もの様に召し使い

母の墓に寄り添い泣いた
私も行きたかった
踊りたかった

墓の傍に生えるハシバミの木
白い小鳥が止まってる
持っていたのは
ドレスに
金の靴と
銀の靴

灰被りの娘
ドレスに銀の靴を履き
急いで城の舞踏会
いっておいで灰被り

24:アビス◆wc:2017/10/24(火) 00:17

>>23の続き

舞踏会に間に合った灰被り
中で人が楽しく踊る

その中で
一つ高い所から見下ろす王子
舞踏会を兼ねての嫁探し

王子は溜め息
何処にも居ない
我が伴侶になる者が

そんな時
純白のドレスに銀の靴を着た
灰被りの娘を見た王子
気付けば足が自然に娘の元へ

どうか踊っていただけないか
私と共に
この一晩を

王子と灰被りの娘は踊る
楽しい
もう一晩踊りたい
互い互いにそう願う

二晩目の舞踏会
灰被りの娘は金の靴を履いて
やって来た

待っていたよ
さぁ踊ろう

だけど楽しい時間はもう御仕舞い
灰被りの娘は別れを告げて
急いで帰る
脱げた靴も気にせずに

次の日
王子は従者に探させた
片方だけの靴の持ち主を
国中から

長女は考えた
靴が合うには
爪先を切り落とせば良い

次女は考えた
靴が合うには
踵を切り落とせば良い

だけど血が滲んで
どちらも偽物と見抜かれた

次は灰被りの娘の番
靴はピタリとはまった
従者は云った

王子がお待ちです
さぁどうぞ城へ
貴方様をお待ちです

こうして結婚
灰被りの娘と王子様
国中が祝福の声を上げる中

姉二人 媚びへつらい
娘の両脇に座る
その時娘の両肩に止まった白鳩が
姉二人の両目をくり貫いた

痛みにのたうち回る姉二人を
娘はただ冷たい目で見下ろした

25:アビス◆wc:2017/10/26(木) 21:54

急げや急げ
急げや急げ
女王様に首をはねられる

人の言葉を話す不思議なウサギ
懐中時計を見ながら急いで走る

ウサギを追いかけ木の中転がる
机の上の小瓶を飲んだら
小人になった

森の中
さまよい歩くと
イモムシが

ぞんざいな態度で
質問を

キノコを食べれば大きくなる
キノコを食べれば小さくなる
 大きい?
小さい?
どっちだろう

小さな家の公爵夫人
料理人の振り撒くコショウで
くしゃみが止まりゃしない

夫人の赤ん坊
外に出したら
ブタになった

26:アビス◆wc:2017/10/26(木) 22:04

>>25の続き

森の中
再び歩く
すると今度はチェシャ猫だ

ニヤニヤしている
チェシャ猫さん
  どこに行けばいいの

チェシャ猫答えた
この先行けば
三月ウサギと帽子屋のお茶会ニャ

三月ウサギと帽子屋そして
ネムリネズミが
茶会を開いてる
帽子屋はなぞなぞを出してきた

答えが出ない
そりゃそうだ
帽子屋のなぞなぞに

答えはない

ウサギとネズミも好き勝手
女王に刑の宣告を受けて以来
一人と二匹の時間は止まったまんま

だから好き勝手できるんだ
さようなら
狂った永遠のお茶会
2度と来ない

27:アビス◆wc:2017/10/26(木) 22:10

>>26の続き

最初に戻った大広間
金のカギ使って
小さな扉を開けた

開けた先は
とても美しい
赤いバラの庭

手入れをするのは
手足の生えたトランプだ
チョキ チョキ チョキ
ハサミの音

シャワ シャワ シャワと
水やりの音

突然聞こえた高い声
首をおはね
庭師達の首をおはね

首をはねられた庭師達
何が
癪にさわった?

わからない

いいんです
わからなくても
この世界は

28:アビス◆wc:2017/10/26(木) 22:17

>>27の続き

はぁとの女王様の絶対支配
だから
どんな理不尽も

女王様が云えば
まかり通るのデス

他所の世界から
来た人間ニャ
理カイ不能

そんなこんなで
始まる裁判
被告人は

ハァトのジャック

被告人の罪は
盗み

女王様のタルトを
とったんだ

大それた事を
首をおはねはまぬがれない

それでもジャックは訴える
私はやっていない

29:アビス◆wc:2017/10/26(木) 22:23

>>28の続き

けれども
周りが
ジャックの罪をでっち上げ

それにいきどおる少女
ついに切れた
感情の糸

あんた達なんか
ただのトランプの
クセに

その言葉に
怒り舞い上がる
トランプ兵

少女をトラエロ
首をおはね

悲鳴を上げたら

いつの間にか
姉の膝の上で
眠りこけ

30:アビス◆wc:2017/10/26(木) 22:25

>>29の続き

どっちでもいい
こりごりだ
でも楽しかった


ハァトのジャックの最後は
だぁれも知らない

わからない

31:アビス◆wc:2017/10/27(金) 00:03

次はどんなの書こうかな…?


続きを読む 全部 次100> 最新30 ▲上へ