思いついたら取りあえず書く事に決めた(センスは皆無)。
↓
電柱から覗く君は誰だろか?
私はコソリと確かめゆく
けれども何時もシュッパイする
今日も君はシャッテン延びる電柱から私を見ている
そんな所で見てないで早くお入りよ
けれども君は首を横に振る
レーゲン降る日も
シュタルカー・ヴィント吹く日も
君は只私を柱から覗くだけ
何故かと私は君に聞いた
君は口を開いた
“だって僕はゲシュペンストだから”
誰かに突き落とされ水底に沈んだ私の躰を魚が食む
先ずは皮を剥がされる
血は溢れ水は紅に染まり更に魚が集まり私を食む
食まれて穴の空いた躰に魚がぬらりと入り次にはらわたを荒らされる
美味しいかい?私の躰は?
魚に聞いた
魚は答えた
“美味しくはない 只生きる為に喰らうだけ”
私は笑った
肉を無くし骸となったこの躰で
魚は聞いた
“何故笑う?”
私は答えた
“何時かは貴方達は捕らえられ喰われる”
“そして私の肉を食んだ魚が私を突き落としたあの人の元に食物として届いたらあの人は私を二度“_した”事になるのだから…嗚呼可笑しい”
息絶え人生閉ざした私よ
黄泉比良坂の道を歩め
白の装束纏い白の三角巾を付けて
只々歩め
三本足の烏が道を示す
私が道を外さぬ様に
道を外せば地獄へ落ちると烏が云った
あくる日私は桜の木の下に
“宙ぶらりん”になっている男を見つけた
私は溜め息をひとつ吐き
穴堀金具で桜の木の下に埋める
昨日は女が
其の又昨日は互いの恋叶わぬ男女が
この桜に曰く無く
日増しに桜の下には人が増えて行く
だが其れも今日で終り
私が行くのだから
桜の木は花弁を風に吹かせ喜び舞い踊る