ふらりふらりと歩く猫 目の前には不思議な館 中は不思議な光景 文字が宙を漂っている ゆらり ゆらり ふより ふより まるで海月の様だ 中に入ったら さっさと閉めてくれ 文字が鳥になって逃げてしまうから 館の主は云う 文字が友だと 館の主は云う 人が信じられないと 猫は問いかける 他に誰もいないのか 宙に漂う文字と君以外に