“深淵唱詩”

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1:アビス◆wc:2017/10/12(木) 06:11

思いついたら取りあえず書く事に決めた(センスは皆無)。

電柱から覗く君は誰だろか?
私はコソリと確かめゆく
けれども何時もシュッパイする

今日も君はシャッテン延びる電柱から私を見ている
そんな所で見てないで早くお入りよ
けれども君は首を横に振る

レーゲン降る日も
シュタルカー・ヴィント吹く日も
君は只私を柱から覗くだけ

何故かと私は君に聞いた
君は口を開いた
“だって僕はゲシュペンストだから”

977:アビス◆wc:2020/01/17(金) 22:57

幸せが遠ざかります
此方が手を伸ばしても

幸せと云う奴は足が生えて
憎いあんちきしょうの所へ行き

恋人として
逃げて行くのです

残された私の恋人は
誰なのかしら?

978:アビス◆wc:2020/01/18(土) 17:27

目が覚めると
知らない奴が隣にいる

大概は異性だが
稀に同性もいる

そして大概が
息をしていない

昨夜何があったのか
覚えていないが

相手の首にある
手の痕と

裸体と
手にあるこの感触が
物語っている

生き物は飼わない
昔は飼っていたが

自分の記憶の無い内に
勝手に歿ぬからだ

息をしていようが
息をしていなかろうが
やる事は変わらず

土に埋め
土手の川に流す

悲しんだ事があれば
あったかも知れない

979:アビス◆wc:2020/01/18(土) 23:02

俺を愛していると
目の前にいる女が云った

俺はこの女を知らない
女は俺を知っているらしいが

恋人だと云う
女は自分の事を

誰のかと聞いた
貴方のよと女は云った

とりあえず愛した
知らない女の事を

記憶が無いのを
悟られぬ様に

980:アビス◆wc:2020/01/18(土) 23:08

…どうしても駄目だ
思い出せない

悲しむかもしれないが
女に記憶が無いと
打ち明けた

冗談でしょう?
貴方は何時も御上手なのね

…と
笑い返された

981:アビス◆wc:2020/01/18(土) 23:14

夜になると
無性に何でも良いから
壊したくなる

物は勿論
生物も例外無く

動いている物を
動かない物にしたくなる

気が付くと
隣で寝ている

女の細首に手を掛け
絞めている

982:アビス◆wc:2020/01/18(土) 23:23

ぎりぎりと音を立て
女の首を絞める

抵抗する女の爪が
俺の手首に食い込み
血を流している

痛みはあったが
緩める事は無く
強く絞め続ける

声がしなくなるまで
息をしなくなるまで

愛しているのにと
最期の言葉がそれだった

判らなかった
俺にはその言葉が

983:アビス◆wc:2020/01/19(日) 23:14

何が書きたいのか判らないと
白紙の原稿に向かって呟く

一度こういう気持ちに陥ると
何処か放浪の旅に
出掛けたい気分になる

知らない土地に
一人立って
空を眺めたい

湖へ身を投げて
水面を揺蕩って
魚の口につつかれたい

空を飛ぶ…
…空想をするのも良いな

984:アビス◆wc:2020/01/20(月) 23:03

気にしない
君を思えば

この位の事は
訳なんて無いよ

次に君は僕に
どんな命令をくれるの?

どんな事でも良いよ
だって君の云う事だもん

何も無かったら
何をして良いのか
判らなくなっちゃう

だから僕に
君の言葉で
僕の生きる事を許してよ

985:アビス◆wc:2020/01/20(月) 23:08

…逃げられてしまった
こうして人の身を得ども

本能で生きる動物には
判ってしまうらしい

否 ひどく怯えていたからな
上手く隠した心算なんだが

喰らおうとは思っていない
只 人間達みたいにな

私も動物に触れて
愛でてみたかったんだ

それに今は
さほど腹は減っていない

若しも減っているなら
今頃お前の上半身が
無くなっているさ

986:アビス◆wc:2020/01/21(火) 23:50

法を守っていれば
自分は正義だと
云えるかね?

道徳が備わっていれば
自分は清らかであると
誇れるかね?

外れた思考さえ持たなければ
自分は真人間であると
証明出来るかね?

987:アビス◆wc:2020/01/23(木) 00:12

人の心の冷たさよりも
自然の冷たさの方が
暖かいと感じます

988:アビス◆wc:2020/01/23(木) 00:21

天上の星が憎い
輝く星が憎い

輝く星は
私のいる地上を
煌煌と照らす

天上の星を
落としてやりたい

其の輝きを
一切無くして

地上に転がる
そこいらの石ころと変わらぬ
存在へと変えてやりたい

989:アビス◆wc:2020/01/23(木) 00:31

夢を見ていたいのに…なのに…
お前達は何故邪魔をする…?

眠ってはいけないのか
起きてずっとお前達の願いを

聞き入れて
叶えなくてはならないのか?

もう関わらないと決めたのに
だから森の深奥の祠で眠っていたのに

990:アビス◆wc:2020/01/25(土) 00:16

同僚に裏切られて
本当に悲しかった

周りが其の同僚を庇って
私に云った“優しい嘘„の意味が
未だに分からない

じゃあ何で私は
こんなにも悲しい?

じゃあ何で私は
こんなにも苦しい?

教えてくれないか?
優しい嘘とは一体何なのだ?

誰を救う為の
”嘘„なんだ?

991:アビス◆wc:2020/01/25(土) 23:25

…今一度
暗黒の揺り籠の中に戻り
眠ろうと思う

新たなる私と云う
存在を創り出す為に

992:アビス◆wc:2020/01/25(土) 23:34

舌先三寸嘘八百で
私は遊ぶさ皆の事

口先からのでまかせで
渡れ渡れ人の世を

止められはせぬ
止まりやせぬ

楽しき哉
翻弄される
人の子等の姿

993:アビス◆wc:2020/01/27(月) 20:25

こんな所に
来なければ良かった

酒と食と話の混じる
騒がしい所だ

私は嫌と云う程
思い知らされる

自分がどれ程
孤独かと云う事を

各々仲の良い奴と
談笑しているが

自分には
それが無く

只 目の前にある
冷めた料理を
黙々と食べている

何故来てしまったのだろう
こうなると云う事は

過去に何度もあって
判り切っていた筈なのに

無理に話し掛け無くて良い
お前は別の者と
話していれば良い

話題なんて無い癖に
絞り出そうとするな

別の者の所に行って
其の話題を
咲かせるが良い

私が相手ならば
直ぐさま枯れるだろうよ

私なんて者は
薄暗い角で

詩を書いている方が
お似合いなんだ

994:アビス◆wc:2020/01/27(月) 20:28

どうせ誰も
誉めてくれやしないんだから

そんな紙切れ
貰ったって無駄さ

燃やしちまえよ
火ィ点けてさ

焦げる紙が
空に飛ばされる姿を見て
笑えば良いさ

どうせゴミだ
ゴミなんだから

995:アビス◆wc:2020/01/27(月) 20:32

我が村の
海の間際の
赤百合の群生は

空を見る
月を見る
星を見る

潮に晒されても
枯れはせず

996:アビス◆wc:2020/01/27(月) 20:40

繰り返す
繰り返す
繰り返す…

廻る
 廻る
廻る

成した因果は
巡り回りて
自らへと還らん

鳥が鳴いても
血を流せ

足の裏を
焼かれて踊れ

手は這う虫の
餌食となれ

眼球の水晶は
魚の住処

 廻る
廻る
 廻る

繰り返し…
繰り返し…
繰り返し…

997:アビス◆wc:2020/01/27(月) 23:20

忍び寄る

君はまだ
気付かない

忍び寄る

歩く音無く
姿無く

忍び寄る

振り返る
其の既に時遅し

忍び寄る

次は

おまえ

998:アビス◆wc:2020/01/27(月) 23:22

心が叫び続けている
何故 何故 私は
裏切られたのかと

999:アビス◆wc:2020/01/27(月) 23:27

満天の星々よ
道となりて

孤独なる旅人を
天上へと導きたまえ

1000:アビス◆wc:2020/01/27(月) 23:39

先刻も書いた通り
私は名を変えて
何時になるか判らないが
戻ってくるよ
前々からこれは
思っていた事だ
人らしい名が良いなと
ずっと考えていたんだ
名を変えても
「アビス」と
読んでくれても構わないよ

では

また

会う時迄…

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