“深淵唱詩”

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1:アビス◆wc:2017/10/12(木) 06:11

思いついたら取りあえず書く事に決めた(センスは皆無)。

電柱から覗く君は誰だろか?
私はコソリと確かめゆく
けれども何時もシュッパイする

今日も君はシャッテン延びる電柱から私を見ている
そんな所で見てないで早くお入りよ
けれども君は首を横に振る

レーゲン降る日も
シュタルカー・ヴィント吹く日も
君は只私を柱から覗くだけ

何故かと私は君に聞いた
君は口を開いた
“だって僕はゲシュペンストだから”

991:アビス◆wc:2020/01/25(土) 23:25

…今一度
暗黒の揺り籠の中に戻り
眠ろうと思う

新たなる私と云う
存在を創り出す為に

992:アビス◆wc:2020/01/25(土) 23:34

舌先三寸嘘八百で
私は遊ぶさ皆の事

口先からのでまかせで
渡れ渡れ人の世を

止められはせぬ
止まりやせぬ

楽しき哉
翻弄される
人の子等の姿

993:アビス◆wc:2020/01/27(月) 20:25

こんな所に
来なければ良かった

酒と食と話の混じる
騒がしい所だ

私は嫌と云う程
思い知らされる

自分がどれ程
孤独かと云う事を

各々仲の良い奴と
談笑しているが

自分には
それが無く

只 目の前にある
冷めた料理を
黙々と食べている

何故来てしまったのだろう
こうなると云う事は

過去に何度もあって
判り切っていた筈なのに

無理に話し掛け無くて良い
お前は別の者と
話していれば良い

話題なんて無い癖に
絞り出そうとするな

別の者の所に行って
其の話題を
咲かせるが良い

私が相手ならば
直ぐさま枯れるだろうよ

私なんて者は
薄暗い角で

詩を書いている方が
お似合いなんだ

994:アビス◆wc:2020/01/27(月) 20:28

どうせ誰も
誉めてくれやしないんだから

そんな紙切れ
貰ったって無駄さ

燃やしちまえよ
火ィ点けてさ

焦げる紙が
空に飛ばされる姿を見て
笑えば良いさ

どうせゴミだ
ゴミなんだから

995:アビス◆wc:2020/01/27(月) 20:32

我が村の
海の間際の
赤百合の群生は

空を見る
月を見る
星を見る

潮に晒されても
枯れはせず

996:アビス◆wc:2020/01/27(月) 20:40

繰り返す
繰り返す
繰り返す…

廻る
 廻る
廻る

成した因果は
巡り回りて
自らへと還らん

鳥が鳴いても
血を流せ

足の裏を
焼かれて踊れ

手は這う虫の
餌食となれ

眼球の水晶は
魚の住処

 廻る
廻る
 廻る

繰り返し…
繰り返し…
繰り返し…

997:アビス◆wc:2020/01/27(月) 23:20

忍び寄る

君はまだ
気付かない

忍び寄る

歩く音無く
姿無く

忍び寄る

振り返る
其の既に時遅し

忍び寄る

次は

おまえ

998:アビス◆wc:2020/01/27(月) 23:22

心が叫び続けている
何故 何故 私は
裏切られたのかと

999:アビス◆wc:2020/01/27(月) 23:27

満天の星々よ
道となりて

孤独なる旅人を
天上へと導きたまえ

1000:アビス◆wc:2020/01/27(月) 23:39

先刻も書いた通り
私は名を変えて
何時になるか判らないが
戻ってくるよ
前々からこれは
思っていた事だ
人らしい名が良いなと
ずっと考えていたんだ
名を変えても
「アビス」と
読んでくれても構わないよ

では

また

会う時迄…

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