遠い街のどこかで。

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1:しおん:2015/08/06(木) 20:27

絶え間なく、セミが鳴き続ける。
太陽が容赦なく照りつける中、僕は、ある人のお墓に来ていた。
墓石に掘られた名前は「近藤ゆかり」。
僕は、その名前から顔をそむけ、お供え物のバームクーヘンをおいた。
それから手を10秒ほど合わせると、そそくさと立ち去る。
僕の時間は、ある時からずっと止まったままだ。
そう、6年前のあの日から―。


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