あたしはナミ!
新世界高校の1年よ。
ここの高校では部活の他に、クラブ活動もしなきゃならないの。
そこで、兄であるゾロとロー、そして友達のルフィに誘われて入ったのが
『なんでも屋クラブ』
だった。
ーーー
「あーあ…おもしろそうだから入ったけど、依頼が来ないと暇ねぇ」
「まあそう言うなよ。お茶入ったから飲め」
「わあ〜!ありがとう、サボ!」
クラブ室にあるソファに寝転がり、適当に折り紙でツルを追っていると、サボがお茶の入った湯呑みをくれた。
なんでも屋クラブのクラブ長であるサボは、ルフィのお兄さんで、ここのお母さんだ。
「おいナミ、下着見えてるぞ」
「見せてんのよ。感謝しなさい。タダよタダ」
「んなモンいやでも家で見てるっつーの」
「なんか言った」
「言ってません」
ゾロは顔が怖いけど、あたしには弱い。これが妹の特権ってもんよ!!
「みんないるかしら」
「ロビン先生!」
すると、あたしとルフィの担任でなんでも屋クラブの顧問であるロビン先生が入ってきた。ガバッと体を起こす。
「依頼者を連れてきたわ。…あら、エースとルフィとローとサンジはいないのね」
「あー…あいつらなら買い出しだ。まあお客さん、適当に座ってくれよ」
「は、はい」
依頼者は、あたしの前にあるもう一つのソファに座った。そしてサボがその前にある小さな机にお茶を置く。
「やだ、ビビじゃない!」
「おお、ビビか」
「ナミさん!ミスターブシドー!」
依頼者はあたしとルフィの隣のクラスのお嬢様のビビだった。
「何々?なんの依頼?」
ゾロとサボもあたしの隣に座る。ロビン先生も事務用の机に座って、話を聞いている。
「こ、告白したい人がいるの」
「なるほど。告白の手伝いね」
「分かった、引き受けよう」
「本当ですか!?サボ先輩!」
「おう!じゃ、この紙にお客さんの学年と名前を書いといてくれ」
「ありがとうございます!!」
ーー
「ぜぇったい相手はコーザよ!」
「いや、意外とルフィかもな」
「こら。依頼者のプライベートに首を突っ込むな。」
「うふふ。告白の日にそれは分かる事じゃない」
「それもそうね」
続く