飛雄にょた化!【ハイキュー(にょた影山総受け)】

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176:お香しゃちょー◆kk:2018/01/28(日) 16:56 ID:dXU

ーー攻略されていく

追い詰められていく

少しずつ

息の根を止められていく

影「おい!
いちいち凹んでらんねーぞ!次の一本取り返す!」

烏「絶対止められないスパイクなんかないんだ。迷うなよ」

田「次は決めたれ日向!」

西「ガッとな!!」

日「…はい!!」

第2セット 開始

何度打ってもブロックされる日向のスパイク。

烏(あの7番…マグレじゃねぇ…日向の動きに慣れて来たんだ…!)

研「……」

影「ーー…」

菅(中学の最初で最後の試合で完全にシャットアウトされて、
高校でも周りのみんなの高さに全然、勝てなくて…でも、
やっと手に入れた、自分よりずっとデカい相手と闘う方法
日向にとって、唯一で最強の攻撃
それが)

菅「たった一人のブロッカーに止められた
…日向…大丈夫か…」

菅原のいる方からは、日向の顔は見えない。だから余計、心配だった

日「………、…影山」

影山はただ黙って、日向を見つめる

日「ーーもう一回」

ーーーーーーーーーーーー

やはり、何度打っても止められる日向の攻撃。月島はチラ、とだけ烏養を見る

烏「なんで日向を交替させないのかって言いてぇのか?」

月「…別に…」

烏「これが公式戦なら替えてるかもな…でも今なら解決策を探すチャンス…
でも日向が、戦意を喪失してしまう様なら、一回下げた方がいいかもな」

東峰が打ったスパイクを夜久が上げる。その球は烏野側に降ってくる。チャンスボールだ

滝「…やっぱり…ここは割り切ってあのロン毛兄ちゃんか、ボーズ頭に球集めた方が良いのかもな」

嶋「あのちんちくりんも、もうちょっとって感じなんだけど…やっぱ身長差がキッツいよなあ…」

滝「ちんちくりんの全力ジャンプに対してデカい方は、少しタイミング遅れても追いつけるもんな」

日向が飛んだ。

影(躱した…!)

それに気が付いた影山は、日向のいる方へトスを打つ

しかし、それに負けじと犬岡が飛ぶ

また、球はこちら側へ落とされた。

田「! くそっ」

武「ダメか…」

猫「ーー気力を挫く“人の壁”
打てば打っただけ、心は折れてーー」

影山が感じたピリッとした空気

孤爪が感じたざわ、とした何か

全員が感じたぞく…とした悪寒

猫「ーーーわらった」

ーーーーーーーーーーーー

影「………、…オイ」

日「なんか…違うんだ…」

影「あ?」

日「ブロックで“向こう側”が全然見えなくて、どうすればいいのか全然わかんなかったあの頃の感じとはーー

なんか違う

音駒も、ギリギリでついて来てるの分かる…今まで、ブロックは恐くて嫌なだけだったのに

あいつが目の前に来ると、わくわくするんだ

お前のトスと、あと…何か…何かの工夫で…打ち抜けるんじゃないかって思うんだ
だから、

もう一回、俺にトス上げてくれ」

日向は真っ直ぐ影山を見つめる。

影山も真っ直ぐ日向を見つめた。

影「当たり前だ」

そして、もう一度試合へ集中を向けた。


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