>>311-312
復重すみません!レスが無駄になってしまいました・・・。
自業自得ですね。ごめんなさい。
では、続きです↓
助けを求めて振り返って美加を見るけど、美加はフイッと視線を逸らせて明後日の方向を向いた。
仲直りしてこい、って本当に何言えば良いわけ?言いたいことが多すぎて要約できないんだけど!
・・・あ。
「そういえば、美加。」
美加に近づいていく。美加は「なんで戻ってくんだよ」と眉をひそめた。
でも、私はそんなことを気にしようと思わなかった。
「なんで私をいじめたわけ?」
「え、えぇえ!?」
私がそう聞くと、さっきまで結花と話していた歌歩が驚きの声を上げた。
その声で一番驚いたの私なんだけど。
「それは放課後に、ね。」
美加はそれだけ言うと、早々と屋上を去っていった。
私たちは呆然としちゃって、何も言葉を発せることができなかった。
まぁ、内田さんは興味なさげに欠伸をしていたけど。
「自由勝手な人よね、美加って」
それは肯定しよう。歌歩も「うんうん!」と頷いている。相川さんは苦笑いをしていた。
・・・さてと、美加も帰っちゃったし私も教室戻ろっかな。
すると、背後から声を掛けられた。
「どこいくの?」
「え、教室?」
疑問に疑問で返してしまった。まぁ、特に問題があるわけじゃないんだけど。
でも、本当に教室に帰った方が良いよね?
「まだ実夜に返事聞かせてもらってないんだけど」
「返事って?・・・まさか」
仲直りしようの返事、だよね?どうしよう、まだ気持ちの整理ついてないんだけど・・・!
私が内心焦って戸惑っていると、歌歩は私の手を掴んだ。
え!?と歌歩のいきなりの行動に更に私の頭の中はパニック状態。
「私と付き合ってくれる?」
「・・・え?」
歌歩は今平然と告白した。しかも、私と言う女に。色々と間違ってる。うん、本当に色々と。
タイミングやら告る性別やら。そりゃもう、色々と。
私は呆然とするより、人生初の告白が女だという複雑な気持ちと気恥ずかしさがこみあげてきた。
「ねぇ、どうなの?」
「・・・いや、歌歩女でしょ!?」
ようやく絞り出された言葉がこれだった。正論は言ったんだから間違いではない気がする。
歌歩は「そうだよ」と軽く言った。・・・ですよね、女装男子とかじゃないですよねー・・・。
「問題ある?」
「あるよ!?私は普通に男子を好きになるよ!?」
「そんな小さいこと言わないでよー」
「小さくないし!歌歩ってソッチ系だったの!?」
「うん、そだよー」
「ごめん、私は常識人だから。付き合えない」
フッたのは間違いではないよね?私って常識人だよ?
歌歩は「なんで〜」とブー垂れていたけど、仕方ない。私に罪は無い。
「じゃあ、教室戻ろっか〜。」
「え、お前立ち直り早くね!?」
相川さんが後ろで驚愕の声を上げる。歌歩は振り返ってピースサインを出した。
次々と屋上を去って行く。私は一人、取り残されるような気がした。
まぁ、仕方ないんだけどね?
そう自分に言い聞かせて孤独に耐えようとした。
「実夜?」
「ん?」
なぜか声を掛けられて、顔を上げる。そこには歌歩たちがいた。
なんで?
「ほら、行くよ?」
「え、なんで?私は」
「まーだそんな事言ってんの?誰ももう気にしてないよ?」
歌歩に言われて、驚きで目を見開く。
だって、散々迷惑かけたし、許されて良いことなの?
「大丈夫だって。」
そう言って歌歩は私の腕を掴んだ。そして、強制的に屋上から出て行った。
その時に、誰かが私たちの様子を冷たい視線で見ていたのは誰も気付くことはなかった。