滅びるデストルド

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧
2:熊:2016/02/13(土) 10:29 ID:eIQ

平成26年現在、内閣府によると2万5千人から3万人程の自殺者が年間で出ている。その理由は、いじめ、失敗、人生の悲壮感など、様々だ―

第1章1節「モノクロ」

「もう嫌だ、死にたい」
と、いつもの口癖をつぶやきながら帰る穂高改直は今日もいじめられた。
「痛った!針刺さっちまった!」
「不器用だな...」
「おい穂高!お前今俺を不器用だと思っただろ!」
「い、いや...」
「放課後屋上へ来い!」
「はい...」
なぜ僕なのか。なぜ誰も助けてくれないのか。どうしてこんな事をされなくちゃいけないのか。この世界は平等だと誰かが言うが、そんな事は決して無い。幸せに包まれる家庭があれば、絶えることなく恐怖に包まれる家庭だってある。ぼくは不平等な世界の駄目な方にいる。どうしてこうなったんだろう...

放課後になり、改直は屋上へ行った。そこには顔を真っ赤にした不器用な男、詩島がいた。詩島は太った体を震わせながら言った。
「俺は、”不器用”って言葉が世界一嫌いなんだよ!俺は世界一嫌いな言葉を言ったお前えを許さねぇ!」
ふざけるな。そんな事知らなかったんだからしょうがないだろ。
―言ってやる。勇気を出せ。いつものストレス晴らしてやる...!
「ふざ...ごめん。」
―言えなかった。勇気を出せなかった。いつものストレス晴らせなかった...!
「調子に乗るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
詩島が腕を振り下ろす。
(殴られる!)
しかし、詩島はあと1cm程の距離で改直を殴るのを止めた。
「え...?」
「もういい!消えろ!」
そう言い、詩島は早足で帰って行った。
「なんで殴んなかったんだ?...まあいいや、帰ろう...」
改直は学校から出て、そそくさと帰路を急いだ。早く帰らないといけない。なぜなら、地獄は学校だけではないからだ。
「家に帰ってもいいこと無いなぁ...」
改直の両親はいわゆる“暴力親”である。家に帰るのが予定より1分でも遅いと、何をしていたのかと問いただされ、理由も無いのでただ謝ると、殴られる。
「もう嫌だ、死にたい」
そう口走った瞬間、目に映ったのは、人を喰らう怪物だった。
―続―                      


匿名:2016/02/14(日) 16:06 ID:Tlc [返信]


 改行するときは、空欄一つ開けた方が良いと思います。
 また、『!』や『?』等の記号を使う際は、次の台詞との間に一マス開けるのが基本らしいです。
 加えて『…』は単数使用ではなく『……』の様に二個使用するのも、小説の基本となっております。

 以上は、>>2を見てまでの一番気になったところです。
 作品事態はまだ一スレしか上がっていないので何とも言えませんが、>>2冒頭の自殺についての文章は心惹かれる物がありました。
 これからも頑張ってください。


全部 次100> キーワード
名前 メモ