〜第2話〜突然電話来たけど誰からだろ?『もしもし荻原です、はい、まあ!はいわかりました』誰?瑠璃ちゃんのママとかかな?『ママぁ誰から?』『星野先生から、今日の練習はひーちゃんだけ30分早く来てだってさ』え!?星野先生が?私に?『もしかしたら星野先生お得意の地獄の柔軟コースかもしれない・・・でもなんで私?!』どうしよう星野先生の柔軟メッチャ痛いから嫌だな〜ま、その文柔らかくなるんだけどね。『でも普段より30分早いならそろそろ支度しないと、ひーちゃん間に合わなくなるわよ』『はーい!わかってるよ!じゃあ支度してくるからママはおにぎりとお茶用意しといて!』そう言いながら自分の部屋に行ってからまず服を脱いで練習用の黒いレオタードを着る。今は冬で寒いから黒いタイツも履くいてその上にチームカラーの水色のジャージを着る。練習用のレオタードは首のところとノースリーブの袖口のところだけ濃いピンクになっててお気に入りなんだ♪そしたらドレッサーの所で髪をお団子にするんだけど上手くできない・・・3回目位でなんとか出来た〜。それから新体操用の大きなバッグに練習用のリボン、ボール、ロープ、クラブを入れてハーフシューズと汗拭きタオルも入れてまた一階に戻る。それから上着も着てマフラー、手袋もした。『よし!防寒対策バッチリ♪』と呟いてから洗面所で歯も綺麗に磨き、リビングに戻ると『ほら、おにぎりと水筒バッグに入れたから頑張って行ってらっしゃい』とママがバッグを差しだしてくれる。『うん!ママ、行って来ます!』って言ってから蛍光ピンクのフープを肩から掛けて靴を掃いて『じゃあいつもの時間にお迎え来てね』って確認して勢いよく家を飛び出す。『行ってらっしゃ〜い、ママもレオタードにスパンコール付けるの頑張るわ〜』というママの声が背中越しに聞こえる。もう、新体操とレオタード作りは違うのに、それにこれから可愛い娘が地獄の柔軟コースを受けるというのにママってばのんきだなぁ。と思いながら新体操クラブのあるスポーツセンターに向かった。
>>7陽菜汰が着ているレオタードや主具の色などは私のやつを元にしてるよ!