其ノ世界ノTrueEND. -prototype-

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6:越後:2017/07/03(月) 20:57

         ◆


越後:2017/07/03(月) 21:18 [返信]

【すみません、>>6で誤爆しました。】
そして場面は変わり―――――
―――――東京都内某所。
簡素な住宅街の中に建つ、至って普通の一戸建て住宅。
その中で、一人の少年がベッドの上に横たわっていた。
「う...よっこいせっ...と...」
呻き声に近い声をあげ、少年はベッドから起き上がる。
その頭部に装着されている、何やら随分と機械的な真っ黒い物を外し、すぐ脇に置いた。
「あ"〜〜〜、今何時だ...まだ二時間はあるか。よし」
そう呟いて、少年は重い腰を上げた。

彼――ビギンの素性を知るものは、ゲーム内には殆どいないと言われている。
と言うのも、彼はアクセサリーとして、HMDと言う、顔の大半を多い尽くす装飾品を着けている。
視野が狭くなるといったデメリットは特に無いのだが、彼はそんな物を着けて只でさえ「正体が誰なのか」が非常に分かりにくいというのに加えて、一切の素性を明かそうとはしなかった。
そのため、彼は誰なのかを知るものは、まずいないと言ってもいいだろう。

そんな「彼の正体」こそが―――――この少年である。
整えられた黒髪に在日アメリカ人である母親譲りの碧眼。...しかし、余り目付きが良いとは言えない。
顔こそ少しやつれているが、彼は俗に言う「イケメン」、と言っても過言ではないだろう。
名前を、三ッ橋 幸斗(ミツバシ ユキト)。
そして今、[Begin]こと幸斗は――――――――――

「―――はぁ...学校行きたくねぇなぁ...」

―――――GWとも気づかず、ただただいじけていた。


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