────授業中────(国語)
わたしは全く授業に集中してなかった。
と、言うかできない。
原因はそう、昨日の告白のこと。
わたしが思うことは一つだけ。
……返事はどうするんだろう?……
だって一之瀬さんは美人で優しくてとても人気がある。(主に男子)
わたしのことだってよく気に掛けてくれる。(気に掛けられるようなことは何もしていないのだけれど)
多分…告られたら断らない男子はいないと思う。
……翔真は?
翔真だって例外じゃない。
翔真は返事、どうするんだろう…?
って、
「何考えてんだかっ!わたし!」
別に翔真のことなんてどうでもいいしっ!!
と。
アハハハハハハハ……!
え?は?なに…
教卓を見ると国語担当の松井先生がいぶかしげにわたしを見てる。
「晴山さん?授業中に一体何を言っているんですか?しばらくそこで立っていなさい。」
「は〜い…」
思わず蘭子を見ると、口パクで「大丈夫?」って言ってるし、翔真を見ると、一緒になって笑ってる…
やっちゃった…
>>21に付け加え。
やっちゃった…の後。
優佳がガックリと肩を落としながらそんなことを考えている時。
美香が優佳のことを睨むような目つきでじっと見ていた──