続き。謎の女視点から始まるよ〜!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ーーー朱雀は、この女を何よりも大事にしてるものね」
暗闇の中、女は自分の胸に手を当ててうっそりと呟いた。
「朱雀さえ手に入れば、この女のためになんでもやってくれるわ…」
女は、透き通る透明な玉を覗き込み、より一層笑みを深くした。
その玉の中には、安倍昌浩と、十二神将達の姿が映っている。
「晴明は…駄目だわ。歳をとりすぎている。老い先短い老人を手に入れてもなんの役にも立たない」
だから、この子供にするの。
愛おしげに玉を撫で、十二神将天一の姿を模した女はもう一度呟いた。
「朱雀さえ手に入れば…愛しい天一のために、なんでもやってくれるわ。そうでしょう………?」
眩い光を放って昌浩達の姿を映すのをやめた玉に照らされて、女は美しくも怪しい微笑みを浮かべた。
「晴明、帰ったぞ」
「あ、朱雀おかえりー。じい様なら、さっきどっかの貴族に呼ばれて出かけてったよ?」
朱雀が邸に戻ると、退出してきた昌浩が顔を出した。
「………そうなのか?」
「うん。俺が帰るのと入れ違いだったかな?青龍と天后が付いて行ってたよ」
思い出すようにして軽く首を傾げながら言う。
「合ってるぞ。ま、そういうわけだ。なんか用事でも言いつけられてたのか?」
昌浩に相槌を打ちながら、物の怪もまた首を傾げた。
それに朱雀は苦笑しながら答える。
「まあな。でも大したことはない。最近都を出てすぐのところでよく妖が人間に襲いかかっているらしくて。それを調べて退治てこい、だと」
「ああ、成程。で?退治たのか?」
「勿論だろう。一応主の命令だ。お…天貴もいたし、俺がやらなきゃ誰がやる」
「ほぇ〜。流石だね〜」
大真面目な顔をした朱雀に昌浩は相変わらずの天貴一筋感に感心していた。
(ーーー穏燈という名は、二人だけの時に使う名だからな…。危ない、うっかり言ってしまうところだった)
一方の朱雀は内心ではそんなことを思いつつ、口では違うことを言う。
「では、俺は晴明が戻るまで異界にいる。…ああ、そうそう、彰子姫が一番市に行くのにばったり会って、それに天貴が付いて行っていた。一応報せておく」
「ぅぇえっ!?ちょ、それ詳しくーーー」
「では」
「ぉおい!待ってってば!」
願い虚しく、隠形して異界へ帰ってしまった。
「また…市に行ったの………!?」
呆れた様子の物の怪に気付かずに、昌浩は愕然としているのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ごめん、中途半端だね…っ!
また後で書けたら書くね!
そうなのかあ〜!
いいですな〜(*^_^*)
>>324
やばい。わくわくします、どきどきします、
咲夜は只今、興奮中です!(#>_<#)
謎の女、怪しい…!何を企んでいるんだっ!
いやあ、貴璃の小説は、センスに磨きがかかってるよね!(←なにこいつ上から目線!)