カノキド小説+@ 2〜!!

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863:ム◆lU 書きます。:2016/12/25(日) 05:03 ID:9dQ

話を纏めると、此処は行き場のない流れ者が住んでいる山。その流れ者には人間ではないモノが多数居て、彼等もそうらしい。
「で、今日は何処に泊まるんすか、キドさん」
「どうしよ…というか、名前、なんで」
「」
「セトは“サトリ”っていう妖怪でね〜結構無意識に使えちゃうから厄k「カノの人間を襲う癖よりマシっす」…で!僕は猫又だよ〜」
“妖怪”
コレのせいで俺は虐げられていたと言っても過言ではない。
でも、彼等は普通に、幸せそうにしている。とりとめのない話が出来る仲間だっている。
「ツ羨ましいな」
湧いたのは、憧れでもなく方向性の定まらない嫉妬心だった。


エナ:2016/12/25(日) 10:16 ID:Tj2 [返信]

>>862.成る程フムフムd(・д・)
>>863.こ、これは・・・猫又って何だっけ←おい!
>>864.>>865.シンアヤとセトマリ安定のリア充wwww
カノ告白したああああ!!!キドさん了承したああああ!!!

公式でキド父の愛人一人だけだったね。ここは二次創作だから独自設定があるよ。

━続き、side,T━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お姉ちゃん・・・どうしてここに?否、きっとあれは幻覚だ。人間に戻り初めて混乱してるんだ。自分に言い聞かせる。
そして目の前の彼が与える温盛を感じることにした。

くっつき、離れて、くっつき、離れて、数分間繰り返す。
角度を変えながら、食べるように、ガラス繊維を扱うように、強く、優しく。



気付けば姉の幻覚なんて綺麗さっぱり忘れていた。



「ふ・・・あ・・・しゅ、やぁ・・・ふぁ・・・」

「つぼみ・・・ん・・・は・・・・んむ・・・」

お互いを声にならぬ声で呼ぶ。ただただ目の前の彼が愛しい。目の前の彼が・・・・・好き。好きになる。

修哉、好きだよ。大好き。貴方がとんでもなく愛しいの。
もう、婚約者との結婚なんてしないで欲しい。わたしとが良い・・・の。



ここ数日で恋をした。
そしてわたしは・・・・人間に戻りたいと願ってしまった。


「・・・あっ・・・」

「つぼみ!?」

身体が急に熱くなる。彼からの口付けが止まる。

何・・・これ・・・熱い、熱い、熱い、熱い、熱い、嫌だ。
また死ぬの?また大切な人を失うの?
嫌だ!嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!
修哉と一緒に居たい!
修哉、修哉、修哉修哉修哉修哉修哉修哉修哉修哉修哉修哉修哉修哉修哉修哉修哉修哉!!!!!

「修哉あああああああああ!!!」

「つぼみ!!!」

熱くなるわたしを抱き締める。熱いはずなのに・・・。ああ、わたしはやっぱりこの人が好き。ここまでわたしの為に行動する人なんてお姉ちゃんくらいだったと思う。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【父と愛人の娘】が二つの肩書の一つ。まあ、もう一つは【木戸家の次女】。
木戸家が大嫌いだった。父が、使用人が、継母が、嫌いだった。
わたしにとって姉が唯一自分の生きる理由だった。
だから冷たい目を向けられても、罵倒されても、無視されても、我慢した。

「つぼみが死んだら・・・私が悲しい。
いいか、つぼみ、どんなことをされても死ぬな!
つぼみが死んだら私が暴れまわるほど泣くし、悲しむ。
だから・・・死ぬな・・・!!!」

一度死にたいと姉に相談したとき言われた。
泣きながら「死ぬな」「私はお前が居てうれしい」と言われ、自分から死ぬことはしないと誓った。
自分の存在する理由は姉だと思った。

けどやっぱり辛い。わたしはあれ以来死にたいとは思わなかった。けど、[人形になりたい]と思い始めた。人形なら愛でられると思い始めた。




紅い。朱い。燃えている。けどわたしは少し嬉しかった。やっと死ぬんだ。姉には失礼だがやはり消えたいと思っていた。

「つぼみ!!!」

後ろから声がして、振り返ると姉がいた。

「お姉ちゃん!!」


「つぼみ、目の前のドアを開けろ!お前はまだ、生きなきゃいけない」

あれ?何を言ってるの?
姉の言葉を疑った。生きなきゃいけないのは姉だと思う。

「お姉ちゃん、何を言ってるの?生きなきゃいけないのはお姉ちゃんだよ。
わたしが生きていても辛いのを見るだけだよ?」

「馬鹿!お前はまだ充分愛されていないだろ!
お前は木戸家では私以外の人間に愛されていない!
使用人も父も母も、お前への愛はなかった。私だけだった。
私はお前の笑顔が見たい。それにはやはり愛されなきゃだろ?
だから行くんだ。大丈夫、・・・・・だから・・・・」

普通だと砂糖吐くような台詞だけど、わたしにとっては大事な言葉だった。

「ありがとう・・・お姉ちゃん・・・大好きだよ・・・」

姉へ、愛情を呟いてドアを開けた。
振り返ると姉は微笑んでいた。


多分、神さまはわたしの願いを叶えたんだと思う。
わたしは人形になった。【感情少女人形】になった。感情を持ったお人形。
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