N下と。(4)

1: かのか:2021/08/03(火) 22:49

完全自己満です。

主な登場人物:美月(20)
    陽琉(19)

2: かのか:2021/08/03(火) 23:11

「別れよ」

20歳の春、1�N付き合った彼氏と別れた。

「あき〜。別れちゃった」

私は進学のために地元を離れ、1�N前に福岡に越してきた。
その学校で最初に仲良くなったのがあき。
あきは�Nとでも仲良くなれる性格で、入学式に話しかけてくれたことがきっかけで仲良くなった。
同じ�Nと思えないくらい大人びてて、サバサバしてる。
あきは悲しそうな顔をして机に顔をうずめる私の頭を撫でた。

「泣くなよ〜、何があったの?」
「なんかね遊びたいみたい。彼女っていう存在が嫌になったんだって...」
「は?なにそれ。別れて正解だよ」

3: かのか:2021/08/03(火) 23:20

私は泣きながらあきに全部ぶちまけた。
帰る時間になると私の目は真っ赤だった。

1�N早く社会人になった彼と学生の私はすれ違いが多くて、
なんとなく終わりなんだろうなって気はしてた。
でも、ちゃんと好きだったんだけどなあ。
どちらかというと周りから応援されることが少なかったけど、私は彼のことが大好きだった。
もう恋愛なんてできない。 

そう思ってたのに、私は彼と出会った。

私はヤ�Nザの組長の妹になったらしい。(30)

1: 匿名:2021/05/23(日) 01:42

これは笑顔でいるはずの少女が、狂愛に苛まれ、傷つけられ、愛され、愛され愛され愛されーーーー追い詰められる物語。

※残酷描写が多少ございます。
※誤字脱字は仕様です。

2: 匿名:2021/05/23(日) 01:50

壱話

私は幸せだった。
私は今の生活が幸せだった。

お金が無くても、母親が居なくても、贅沢な暮らしが出来なくても……

幸せだった。

「ほらさっさと金を出せ」
「今日払うつったよな?」
「申し訳ありません……!ら、来月までには必ずご用意しますので……!」

何�Nもの間、毎月の様に、私はこの光景を見ていた。
父の苦しむ顔を見るのは、今日でいったい何回目だろう?
私は電柱の影からそっと彼達の様子を伺う。

「お父さん、大丈夫かな」

私の名前は、赤城佐凛(あかぎさりん)。
所謂キラキラネームというやつだが、私はこの名前を特に気にした事はない。
母は幼い頃に亡くなり、今は父と2人暮らし。
このボロアパートにはもう何�Nも住んでいるけれど、普通の人が思う程悪い生活では無い。
私が学校から帰ってくると時々この人達を見かける。
刺青を入れていたり、スカーフェイスだったり、チンピラとは一味違う、ヤ�Nザだ。

4: 匿名:2021/05/23(日) 10:41

でも、流石に闇金融から借りているお金は返せなかった。
だって5億も借金があるんだもの。
子供の私じゃ……いや、例え大人でもとても払える額ではない。

「本当に申し訳ありません!来月には必ず……!」

本当は辛い筈なのに、全てを投げ出したい筈なのに。
父は痩せ、我慢をしてヤ�Nザの連中に頭を下げる。
毎月毎月、飽きもせずやってくるヤ�Nザに。
もう、逃げれば良いのに。
私がもう、全ての責務を背負うのに。
私は体を売る事も考えた。
けれど居酒屋のオーナーは、それだけは絶対にやめなさいと言うがもうそのくらいしか方法が……

「そういえばお前一人娘が居たよな?」
「中々可愛かったぞ?ころすしか?」
「そ、それだけは!どうか娘だけはお許しを!」

  UENDING  (8)

1: ちゅ:2021/03/22(月) 21:32


https://ha10.net/novel/1607594102.html
から一�N後の話。
 

2: ちゅ:2021/03/29(月) 21:23


カタカタカタカタ。
「……うるさ」
カタカタカタカタ。
「……うるさいなぁ」
カタカタカタカタカタ……。
「うるさいっつってんだろ!」
私は思いっ切り壁を蹴り飛ばした。踵に鋭い痛みが走る。おかげで目が覚めてしまった。
「せっかく寝てたのによー……」
ぼさぼさの髪の毛をぐしゃぐしゃと掻き毟りながらゆっくりと�Nき上がる。カーテンの隙間から真っ白な太陽の光が差し込んでくる。
「……朝かー」
ぼーっとしながら窓の外を眺める。
いつもこうだ。私は毎朝あの音を目覚まし代わりに�Nきている。

「お母さん、おはよー」
大きな欠伸をしながらリビングに出ると、お母さんがキッチンで目玉焼きを焼いていた。ベーコンの香ばしい匂いがリビング全体に広がっている。
「お腹空いたぁー」
そう呟きながら食卓に座ると、
「先に顔洗ってきなさい!」
すぐさまお母さんがそう叫ぶ。
「へいへい」
めんどくさいなぁ、と思いつつも、私は立ち上がって洗面所へ向かった。

顔を洗って化粧水と乳液を付けてリビングへ戻ると、お母さんが手招きしてくる。
「なに?」
「これ、お兄ちゃんの部屋まで運んでくれない?」
そう言って朝食が並べられたお盆を押し付けられる。
「はぁ?何で私が?」
「ね、お願い!昨日ちょっと口喧嘩しちゃってさぁ……。今日だけでいいから!」
「やだやだ絶対無理!キモイもん!」
「お兄ちゃんに向かってそんなこと言わないの!」
「お母さんだってあいつにうんざりだから口喧嘩なんかしたんでしょ!」
普段は絶対�Nかと言い争ったりしない癖に!
「……いいから。ほら。手離すよ」
「わわ、っちょ」
私は反射的にお盆を持った。お母さんはほんとに手を離したから、あと少し遅れてたら床にご飯が散らばってたところだった。せっかくお母さんが作ったご飯なのに。あいつは自分で取りにすら来ないんだ。
「……分かったよ」
私は短い溜め息を吐いて、ぺたぺたと廊下を歩いた。

兄の部屋の前に立つと、あのカタカタと言う音がはっきりと聞こえてくる。
「入るよー」
ノッ�Nもせずに足でドアを開ける。すると途端にあの音は止まってしまった。
「うえ……」
ホコリ臭い空気が立ち込めた部屋に片足だけ突っ込む。
「朝ごはんだって。」
電気も付いてない、シャッターも開いていない真っ暗な部屋。ダンボールや漫画本などが散らばった床。その奥にはぼんやりと光を放つパソコンのモニターと、その前に座る猫背でストレートネッ�Nな醜い兄。
「ねぇ、聞いてんの?」
イライラする。私はわざとらしく足踏みをした。それでも兄はだんまりだった。
「お前さー、せめて自分で取りに来いよ!」
私はそう叫んでがちゃんと音を立てて床にお盆を置いた。
「さっさと出てけよ�Nソゴミ野郎が」
私はそう吐き捨てて勢い良くドアを閉めた。
「きめーんだよ……」
部屋からは出てこないでほしいけど、うちからは出てってほしい。
まじでムカつく!

3: ちゅ:2021/03/29(月) 21:23


私の名前は美沢(みさわ)こころ。ごく普通の中学二�N生だ。
別に普段からこんなに荒んだ性格をしているわけじゃない。これにはちゃんと原因があるのだ。
私の兄は、引きこもり――いわゆるニートだ。
中学生の頃から�Nラスで浮きまくりだった兄は、高校でも浮きまくり大学受験にも失敗した。そして就職活動もせず、高校を卒業してからはずっと部屋に閉じ籠っている。
毎日毎日、朝寝て夕方�Nきる生活。�Nきている間はどうやらオンラインゲームやネット掲示板に張り付いているらしい。兄と私の部屋は隣同士だから、嫌というほどキーボードを叩く音が聞こえてくる。
いじめられたせいか元々なのか知らないけど、兄は異常なほど他人を恐れている。さっきみたく私が部屋に入ったり部屋の前を通ったりすると途端にキーボードを叩くのをやめる。「遊んでませんよ」アピールなのかもしれないけどバレバレだ。四六時中パソコン弄ってるのが恥ずかしいって自覚があるならちょっとは離れろっての。てか就職しろし。
そして私が一番腹が立つのは、あいつは自分より弱いと見なした人に対しては強く出ようとするところだ。あいつはお母さんに対して明らかに当たりが強い。体格のいいお父さんと気の強い私からこそこそ隠れるストレスを全てお母さんにぶつけようとしてる。きっと昨日の口喧嘩の原因も、兄が暴言を吐いたからに違いない。
お母さんは「大丈夫」って顔をしてるけど、大丈夫なわけない。何で何も悪くない、むしろ迷惑掛けられてるお母さんが我慢しなくちゃいけないの?あいつが家から出てけば全て解決するのに!

「行ってきまーす」
お母さん特製の目玉焼きとトーストを平らげて歯を磨き、学生鞄を掴んだ。
「行ってらっしゃーい」
「今日も学校楽しみだなぁー」
私は兄の部屋の前を通る時、わざと大きな声でそう言ってやった。

米田�Nはどんなシリアスもギャグにする(1)

1: 匿名:2021/01/30(土) 01:19

米田�Nは空気が読めない。
どんなシリアスな展開も、ギャグにする。
コメディの米田�N

  ENDING  (216)

1: ちゅ:2020/12/10(木) 18:55


十数�N前の掲示板で、ひと夏だけ流行った都市伝説があった。

三十人分の魂を売れば、魔法の力を売ってくれる人(?)が居るらしい。



1-Bは、�Nラスの�Nかに売られた。

2: ちゅ:2020/12/10(木) 19:01


『〜……♪』
爆音で流れる大好きなバンドの曲で目が覚める。
そのまま画面を開いて、大量のインスタとLINEの通知をスワイプする。Twitterを開いて、推しの自撮りツイにいいねとリツイート。
これが私の一日の始まりだ。

私の名前は首藤(すどう)りんね。女子校に通う高校一�N生。
周りには男勝りって言われるけど、オシャレすることは�Nよりも好きだし、自分では結構女の子らしいところもあるって思ってる。

根元が伸びてきたアッシュのショートヘアを無造作に掻き上げて階段を降りる。寝癖が酷いんで毎朝セットするのに三十分かかる。面倒だしそろそろ伸ばそうかなぁ。
「おはよー」
リビングで食パンを齧りながらスマホを弄る妹に無視されながら洗面所に入る。
眠気と浮腫で開かない目を擦りながら鏡を見ると、
「……?」
何か、今日は顔の調子が良い気がするぞ?
私ってこんなに目でかかったっけ?こんなにまつ毛ばっちりだったっけ?あ、この前買った韓国のまつ毛美容液の効果かな。最近お風呂入る時マッサージしてるし。
「今日は顔のコンディション良いな〜っと」
適当にツイートして、私は学校の支度を始めた。


電車を乗り継いで学校に着くと、友達のしみずを見付けた。
「しみず!」
名前を呼ぶとしみずは気が付いて振り返った。
「りんね!おはよー」
大きなたれ目を更に垂れさせて笑うしみず。私達は肩を並べて歩き出した。
するとしみずはじろじろと私の顔を覗き込み始めた。
「何だよ?顔になんかついてる?」
私が尋ねると、しみずはんーんと首を横に振った。
「りんね、メイ�N変えた?」
「え、やっぱ思う?今日は何か顔のコンディション良いんだよね〜」
自慢げにスマホの画面で自分の顔を見ていると、�Nかに肩をぶつけられた。
「痛った……」
ぶつかってきたそいつを見ると、肩の下で綺麗に揃えられたさらさらの黒髪が目に入った。しみずがふと呟く。
「同じ�Nラスの……」
「ちょっと、ぶつかってきた癖にごめんも無しなの?」
振り返りもせずにそのまま歩いていくそいつの肩を掴むと、そいつは不機嫌そうな顔で私の顔を見上げた。伏し目勝ちの切れ長の瞳に、朝日に照らされて白っぽく見える豊富なまつ毛。向こうが透けて見えそうなほど透明な陶器のような肌。
「……道の真ん中で自分の顔眺めてる方が悪いと思うけど」
そいつはそう言って私の手を払った。そして私の目をじっと見上げた後、歩いて行ってしまった。
「何あいつ」
「同じ�Nラスの弓槻さんじゃない?ほら、出席番号一番最後の……」
しみずはそう言うけど、あんな奴�Nラスに居たっけ?そう言えばあの黒髪には見覚えあるような気がするけど、いつどこで見たかはよく思い出せない。
「弓槻さんが来るなんて珍しいね……」
しみずは不思議そうな顔をしながら弓槻さんとやらの後ろ姿を眺めている。
「あ、そろそろ行かないと遅れるよ」
スマホの画面を見るともう一時間目が始まりそうだった。私達は慌てて校舎に駆け込んだ。

一時間目は英語だった。一番嫌いな科目だ、最悪。
当たりませんように、当たりませんように、と心の中で唱えていると、運悪く先生と目が合ってしまった。
「答えたそうにしてるね、首藤?」
嫌味ったらしい笑顔で私を見る教師。私が英語苦手なの知っててわざと当ててんな?
「分かりませーん」
答えたところで合ってる訳ないし恥かくだけだから私は適当にそう言った。
「ちょっとは真面目に考えなさいよ?」
教師は呆れながらもそれ以上は何も言ってこなかった。
「じゃあ、……弓槻。分かる?」
私の代わりに答えることになった可哀想な�Nラスメイトは、どうやら今朝ぶつかってきた嫌味女らしい。
私はちらりと弓槻を見る。
文句一つ言わずに立ち上がって、
「私たちは十�Nの間友達です。」
どうやら和訳らしき文を答えて、涼しい顔で座った。
「すごい、完璧。首藤もちょっとは見習いなさい?」
うるさいなぁ、余計なお世話だよ。
周りがくすくす笑う中、一瞬だけ弓槻と目が合う。慌てて前を向くけど、弓槻はまるで虫けらでも見るような目で私を見ていた。
やっぱ嫌な奴だな、あいつ。

3: ちゅ:2020/12/10(木) 19:01


昼休み。各々がお弁当を広げている中、弓槻はぽつんと一人で座っていた。昼ご飯を食べる素振りも見せず、文庫本サイズの本を読んでいた。
今まで気にも止めてなかったけど、あいつぼっちなんだなぁ。
「今日はオムライスだよぅ」
目の前で嬉しそうにお弁当箱を開けるしみずを見ながら、私もカバンからコンビニで買ってきたランチパッ�Nを取りだした。
「しみずってほんとに料理上手いよなぁ」
感心してそう言うと、しみずは照れ臭そうにはにかんだ。
「そんなことないよぅ?ただ好きだからやってるだけで」
「それがすごいんだってば」
私は毎朝料理する気なんて�Nきないよ。だから買って済ませちゃうし。
「りんねん家は、色々大変だからね……」
「何しんみりしてんだよ、いただきまぁす」
それ以上ウチの話題は出さないでよね。私はランチパッ�Nを頬張った。

そう言えば、としみずが私の背後を覗き込む素振りをした。
「何で急に来れたんだろうね、弓槻さん」
どうやら隅で本を読んでる弓槻を気にしているようだ。
「え?弓槻ってずっと学校休んでたの?」
「うん。入学式から数日は来てたけど、急に来なくなっちゃったじゃん。」
へー、どうりで見覚えなかったわけだ。確かに入学式の時にあの後ろ姿を見たような気がする。顔まではよく覚えてないけど。
「ほぼ来てない�Nラスメイトのことなんてよく覚えてるな」
「だって弓槻さん綺麗じゃん。入学式の時はびっくりしたなぁ、あんな綺麗な人が居るんだって思ったもん」
目を輝かせながら弓槻を見るしみず。
「来れるようになって良かったよね!」
しみずは嬉しそうに笑った。
「お人好しだよな、しみずは」
「え〜?何それ、褒めてんの?」
少しからかうとしみずはぷりぷり怒り出した。
……でも、確かに。弓槻は何だか目を引く何かを持ってる気がする。悔しいけど顔も整ってるし、あの黒髪は本当に視線を引きつける。
「…………」
椅子の背凭れを脇に挟んで弓槻を見ていると、バチンと目が合ってしまう。
「何よ」とでも言いたげな弓槻がまた見下すように睨み返してきた。
やっぱ嫌なやつだな。

妄想プラ�Nティス(14)

1: 雨辻草:2020/10/13(火) 13:23

小説の練習です

2: 雨辻草:2020/10/13(火) 18:05

序章@



生まれた頃から、世界は暗闇に包まれていた。
空を見上げると、常に黒々とした曇天の空が広がっている。太陽光を受け入れる特定の領域から少し離れると、文字通り、真っ暗闇の空間が、陽の光を拒絶して永遠に続いている。そこは到底、人が生存できるところではない。
世界は、もうじき暗闇に飲み込まれてしまうのだろうか。この街も、人々の思いも、希望も未来も何もかもが暗闇に取り込まれ、全てが失われてしまうんじゃないか。そんな人々の不安と恐怖は、暗闇の膨張と共に日に日に増すばかりだった。



「 …おい」


男から声がかけられる。


「 …おいっ!何ぼっーとしてんだ!!」


その声が明瞭になった時、ようやく自分が今何をすべきかを自覚した。意識が少しずつ戻ってくる。横には仲間である茶髪の男が、オレの肩に手を回して支えている。
そして、オレたち目の前は自身の体から炎を放つ魔物が立ち塞がっていた。
その魔物は、2メートルを優に超える巨大な肉体に、カジキマグロのようなとんがったツノを持ち合わせ、爬虫類のような鋭い視線をこちらに向けていた。


「 …わりぃ…数秒間、気を失っ」


オレの声をかき消すように爆発音が鳴った。
瞬間、オレに声をかけてくれた茶髪の男の身体が、炎と共に細切れの肉片となってあたり一面に炸裂した。耳鳴りがきーんと響き、目の前へと振り返った時には、すでに何もかもが手遅れだった。


「 痛っ…っ、てェェァァェェッ!!」


腹部から込み上げる激痛の対処法は叫びを上げることのみだ。オレの腹部には、炎の魔物の岩石の如き拳が、骨肉構わずにメリメリとめり込みつつあった。


「六合�Nンッ、イタイイタイしようなぁッ!!ギャハハハハハハハハハハッ!!!」


楽しそうに笑い出す魔物に対して、オレはなす術なく、ズドンっと拳の打ち込まれた方向の直線上に凄まじいスピードでぶっ飛んでいく。


「 あ…ッガァァ………」


バコンッ!!と音を立てて、背中から壁に打ち付けられる。
あたり一面の炎の熱気のせいで、意識がかろうじて残存する。体内の臓物が圧迫された重い鈍痛が生命の危機を探知する。今すぐ逃げなくちゃ確実に殺される、そう反応しているのだ。
しかし、自分の身体は、壁にめり込んで動けなかった。それだけではなく、僅かでも動こうとするものなら、腹部からドロリとした何かが溢れ出てきそうな予感がした。
恐る恐る、視線を下に向けるとオレの下半身は、既になかった。


「 …あ…っあ、あ……う、嘘だ…そんなわけない…」

3: 雨辻草:2020/10/13(火) 18:06

A


その瞬間に意識がゆるみ、断面から垂れていた臓物が地面にこぼれた。到底、正直ではいられない。頭ん中がぐちゃぐちゃになる。
人間の脆さ、悪魔の強さ、世の不条理。
正義という理想論。悪魔という現実。
急激な嘔吐感覚にオレはありったけ血を吐いた。  
今になって記憶が明らかになる。現在、炎に包まれているここは製鉄工場で、オレたちは、悪魔狩りだ。そして、30分ほど前に、緊急で上級悪魔を狩りに仲間と共にここにきた。
さっき炎で細切れにされた茶髪の男が、隆盛。あのぶっ壊れたベルトコンベア上で、槍を腹を貫かれながら死んでる女がアリシア。天井付近で鎖で首吊りにされている男が式隊長だ。そして、今こうしてバカでかいドラム缶の壁面にめり込んで、下半身を失った間抜け野郎がオレ、桐島燎人(きりしまやくと)。
下級の悪魔狩りである俺たちは、愚かにも高位の悪魔に挑んだ結果、惨状に終わるのだ。


「 テメェを�Nッテ、オレサマはサラ二進化スル。イマ、空蝉ノ王が、コレカラ六合を食うオレサマを見テイルッ」


「 �Nッソぉぉぉお…ッッ」


オレはここで死ぬんだ。隆盛、アリシア、式隊長。それだけじゃなくて、今までに死んでいった仲間たちの無念を晴らすこともできずに、あっけなく殺されるんだ。逃げようとした自分が許せない。そして悪魔、お前らが許せない。


「 ギャハハハハハハっ、六合、テメェはヨエェ。ダカラ、ソウヤッテ叫ブ。無様無様無様ァァァッ!!!」


悪魔の口が開かれる。その口は、縦に開かれるのではなく、横に開かれる。ザ�Nロのようなグロテス�Nな口はトゲトゲしく、オレを喰らうのに微塵も苦労しないだろう。

「天空七百�N」(1)

1: のん◆Qg:2020/08/16(日) 02:02

『飛び降りなさい』

頭の中で「声」が言った。

男のようであって女のようでもあり、少女のようでもあって老人のようでもある声だ。

声の主が何者であるのかはまったく分からなかったが、透き通った心地の良い響きに思わず耳を傾けたくなる。

しかし、この声にもすっかり聞き慣れたもので、少�Nは別段驚きもしなかった。

「声」とは、彼が物心つく頃からの付き合いである。

ちょうど15�N

それが生まれてから今日まで、少�Nが懸命に生きてきた�N月だった。

____なんて短い生涯なのだろう。

彼の口から小さな笑い声が溢れる。

自嘲にも似たその笑みは、遥か下の地面にいる仲間たちからは見えなかったに違いない。

ゆっくりと足下を見下ろす。

「ギジャアアアアア!!!」

途端、地から突き上げられた凄まじい鳴き声が少�Nの身体を貫いた。

あまりの風圧に一瞬目を閉じてしまう。

この世のものとは思えない、おぞましい声。 


鋭い牙を無数に生やした巨大な口が、勢いよくこちらに迫っていた。

その途方もない大きさもことながら、尖った牙の一つ一つに何かてらてらした真っ赤な液体を光らせている様は、まるで神話の中に出てくる地獄の槍の山そのものだ。

 �Nは今日の青空を知らない。(9)

1:  遥架◆/RIeTN.:2020/07/26(日) 18:30


 はい。掛け持ちします←

 〈注意!〉
 ・恋愛ものです。苦手な人はご注意ください。
 ・気まぐれです。「夏だから夏っぽいの書きたい」って衝動的な理由のでもう一つよりも遥かに気まぐれです。
 ・感想、アドバイスよろしくお願いします!




 それでは恋愛もの初書き&恋愛経験皆無の人が絵描くラブストーリーのはじまりはじまり。大してイチャラブしないので期待してた人はごめんなさい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 〈宣伝〉
 https://ha10.net/novel/1592107951.html
 「それが運命だとしても、」って奴です。
 かなりシリアスで血生臭いです。
 あと若干厨二っぽい。
 よかったらどうぞ。

2:  遥架◆/RIeTN.:2020/07/26(日) 18:39


 �Nは今日の青空を知らない。
 空はこんなにも青いのに。
 太陽はあんなにも眩しい笑顔を見せるのに。

 �Nの眩しい笑顔は見当たらない。
 どこに行ったの、と探し回っても見つからない、
 当然だ、今日を生きていないのだから。
 だから今日の青空なんて当然知らないし、
 知ることもない。



 ーーそう、永久的に。

3:  遥架◆/RIeTN.:2020/07/26(日) 19:49


 僕が彼女、京本七海(きょうもと ななみ)と出会ったのはちょうど一�Nほど前の夏のことだった。いつも何か嫌なことがあった時、僕は気分転換のために近くの浜辺へ行っていた。その景色はテレビで見るような美しい海ではなかったが、僕的にはその方が心が落ち着いた。だから毎度毎度飽きもせずあの海を眺めていたのだろう。

 その日は部活で失敗して責められてしまい、いつものように落ち込んでいたところ、珍しく先客がいたのでたる。前述の京本七海だ。黒く、長い髪を風になびかせ、まるで心ここにあらずと言わんばかりに遥か向こうを眺めていた。

 その放心した姿がどこかいつもの僕の姿と重なり、彼女に少し興味を持ったのだ。しかし、初対面の彼女に声をかけるのは流石に気が引けたため、その日は少し遠くで彼女のように放心状態で海を見つめていた。

海 �N 大 戦 争(6)

1: シエル◆pWU:2020/06/21(日) 10:27

>完全なるギャグ小説<
>こっちのほうが続くか分からん<
>多分短編<
>低�Nオ<
>感想、コメントおk<
>更新頻度は気まぐれ<
>似てる小説があってもパ�Nリじゃない(そもそも似てる小説はあるのか)<
>荒らしは帰って海�N丼でも食っとけ<
≫>海�N丼食べたいな<≪

>>2 登場人物紹介
>>3 本編

3: 御守:2020/06/21(日) 12:14

なんかイン�N撃ち合ってそう( ・◇・)
あ、私は丼丸好きです、安いし

題名のない人生…【ノンフィ�Nション】(5)

1: マフユ◆7U:2020/06/20(土) 23:00

私の人生について語る場所です。感想、乱入ok!投稿日などは決まってません。あと、やけに大袈裟すぎたらすみません。文章もあまりうまくないのでよろしくおねがいします!

2: マフユ◆7U:2020/06/20(土) 23:34

〜第1話〜保育園時代前編。

私は必要とされてるのかな…?私は世界で一番…一番…劣っている人間…?

私は小さい頃からそうだった。
少なくとも5、6歳の時にはすでに周りより劣っていた。

私の5、6歳の時の保育園の先生。
私の保育園は町では有名で、先生たちも小学校の先生より厳しかった。

6歳で足し算、引き算。おまけに足し算の繰り上がりまですでに6歳の夏にはやっていた。

4歳までは別に楽しいまでは思わなかったが、幸せな保育園生活を送っていた。

ただしそれも4歳まで。5歳の時園にきた先生は、とても暴力的で、子供達をひいきした。

だいたい気にいられる子は、活発で何にでも挑戦する子。

私は活発でもなければ、挑戦しようともしない、子だった。

この3つのことはよく覚えている。

1つは私が「勉強ごっこ」の時間のこと。
ごっこなんて馬鹿げてる。私は今はそう思っている…。

その時、課題が終わって、先生に「1〜100までの数字をプリントの裏に書こうね〜」
と言われた時のこと。

私は当時、10までしか書けないし、数えられなかった。しかし私より普段劣っているけれど、奇跡的にその先生に気に入られている子が、「前までは8が書けなかったのに、書けるようになったの?すごいね〜」
と褒められていた。

私はそれを聞いても頑張る気持ちは出てこなかった。それに、その子は8を上手に書けるようになって褒められているのに、私が書けた時は褒めてもくれなかった。

2つ目は、運動会のダンスの練習の時だ。
うちの保育園は運動会に特に力を入れていた。

だが、私が振り付けを間違えた時その先生は、私の肩を叩いた。そして、次間違えた時は、頬を打った。

そのあと練習の時に気分が悪くなった。でも、言うことができなくて泣きそうになりながら吐きそうな感じを抑えた。

その日は、給食後の練習でしかも早く食べなくてはいけなかったから、早く食べないとという気持ちと練習やだなと言う気持ちでよくわからない不安さだった。

そして、不安に耐えきれず、私が喉の奥が詰まる感じになった時先生が、近くの個室トイレに私を入れようとした。

私は締め切ったところに一人で入るのが苦手だったのでパニッ�Nになっていた。

出してはくれたものの、あの時の喉の奥が詰まる感じは今でも感じていて苦しい。

3つ目は、発表会のセリフの練習の時。
私はひとりの女の子とセリフの言い合いの練習をしていた。だが、保育園児とは長い長文の練習をさせられていると嫌になるも当然。私はその子が走り出したので、追いかけっこのように遊び始めた。

するとまたあの暴力的な担任がきて絶対もうひとりの子が走っているのは見えていたはずなのに、私だけに怒った。

それから、私のセリフは違う子に回された。

この事件の後、母が迎えに来て私は用意しながら、暴力担任を冷たい目でじっと見ていたら、「何見てるの?あなたが悪いんでしょ?」と言うように言われた記憶がある。

帰りはそのことを母に話したが、なんの解決にもならなかった。

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