『 あはは、ばけものーー! 』
『 おいおい、自、さつするなよ?』
まわりにいる奴らは最低なやつばっかり。
誰も私のことなんかわかってくれない。
……でも胸が痛い。涙が溢れる。
私は“ばけもの”だ。フツウじゃない。
「 こんな世界なんてだいっきらい……」
登場人物
「 じろじろみらないで 」
・空羽 美憂( そらはね みゆう )
中学生の時にいじめられていた。
相手を見るだけで石化させる能力をもつ。
コントロールしてるが感情が不安定になったりすると暴走してしまう
家族以外の人が苦手というか嫌い。不登校だったがとある高校にいくことに…?
「 美憂ちゃん!私、美憂ちゃんと仲良くなりたいの… 」
・夜音 せな ( よるね せな )
高校一年生でそのとある高校に入ってきた美憂と仲良くなりたいと意気込む。
悪口をいわれてもいつもにこにこ。何をいわれても常に微笑んでいる。
光と闇を操る能力をもつ。
「 ………やめろ 」
・天野 竜飛( あまはら りゅうひ )
せなのクラスメイト。しっかりしてるように見えて人見知りだったりする
双子らしい。
テレポートの能力を持っている。
story
中学のときにいじめられて不登校になった空羽美憂。
高校一年生になっても引きこもっていた。
ある日、両親にとある学校にいくように勧められる。
いってみるとそこは自分と同じような能力をもつもの…〈能力者〉だけの学校だった。
国家プロジェクトがどうたらこうたら…などまぁいい加減な学校だけど日に日に学校というものが好きになっていき…?
こんな感じですね!!
まぁ要するに能力者達がschoollifeを全力で楽しむ小説です!
ギャグありシリアスあり…!
めちゃくちゃかもしれませんがよろしくお願いします!
1話 ハチャメチャschoollife、はじまります!?
……朝も昼も夜ももうわからない。そんなのドウデモイイ。
私はそんなことを思いつつも目の前の液晶画面だけに注目する。
いつ敵がでてくるか…よし!今だ!
剣と銃を器用に使いながら敵をやっつける。雄叫びをあげて消えていく。
イヤホンをつけてるから尚更。え?何故イヤホンでやるのかって?
なんとなく…ってとこ。
深い意味なんてない。と、毎日のようにゲームをやっていた。
これからも永遠にこの日常が続く……と思っていた。
ガチャ!!
勢いよくドアが開き、仁王立ちをしてこちらを見つめている母親。
オーラ的に怒っては………ないね。うん。
私がずっと母親を見ていると母親はどかどかと部屋の中に入り込んでくる。
「 あ、ちょ… 」
何してるの、という前に母親は私の目の前に紙を突きつけてくる。
その紙にはこうかいていた。
希望丘高校 入学許可書
………え?
「 あなたにはこれからそこに行ってもらいます 」
「 ……………えーーーーーーー!? 」
これが私のはじまりの朝。
訂正です!希望丘高校ではなく、希望丘学園・高等部にします
「 絶対に嫌 」
とにかく私は着替えてリビングに行こうと廊下にでる。
ひんやりして冷たい…。夏というのにクーラーがガンガン効いてる…。
下に誰かいるのか話し声がするし…いいや、能力で動けなくしてやろう。
私の能力はコントロールできたら動けなくすることもできる。
ドアノブをもつ。なんだか重たい……。片手じゃなんだか開けなくて両手で掴む。
そしてあける。ゆっくり、ゆっくりと…。
ドアをあけ、座っていた母親と男の人。
男の人は三十路くらいだろう。そして髪の毛はぼさぼさ。服も所々ほつれているというだらしない感じがした。
どこか天然そうというか…悪くいうとバカっぽい。
「 やぁ、君が空羽美憂さん? 」
あははと陽気な声を出し頭をかきながら私を見つめる。私はすうっと息を吸い睨みつける。
「 入学しませんから。それに私はフツウなんかじゃない 」
私がぷいっとそっぽを向こうとする。
「 美憂…希望丘学園はただの学校じゃないの 」
椅子から立ち上がり私の肩にそっと触れる。
……?私は意味がわからなかった。
すると次の瞬間、男の人はとんでもないことをいう。
「 君さ、能力を持ってるだろ?人を石にできる 」
「 っ!?」
私の体に衝撃が走る。確かに持ってる…けど私はそれをきっかけにいじめられた…。
何故、あいつが知ってる?ナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼ?
力が抜け倒れそうになる体を母親が支える。
「 違うわ。美憂。希望丘学園はそんな人を集めているの 」
そんな人?さらにわからなくなる。頭がぐるぐるして吐き気がする。
「 詳しくいうとね〜 」
男の人はう〜んと首をかしげる。そして口を開け出す
「 希望丘学園は能力を使うもの・〈能力者〉を集めてる学校なんだ。小学部とかあるぞ。
小、中、高…能力者が全国から集められてできてるんだ。能力のコントロールやそれを活かす方法…
ぶっちゃけいうと秘密なんで詳しく言えないがこれは国家プロジェクトだ 」
「 国家プロジェクト………? 」
私と同じような人がいっぱい…?でも…
「 友達ごっこなんてしないから 」
自分でもわかるくらい冷たい声。
すると男の人はナゼだからニッと笑う
「 面白いな… 」
面白い…?意味がわからない。
本当に今日はおかしな日…。
新しい小説 おめでとうございます。
凄く面白そうな小説ですね。
これからどんなストーリーなのか楽しみです。
>>7
感想、ありがとうございます、!
はい、掛け持ちとか多いですが頑張りますね
>>8
いえいえ。素敵なキャラがたくさん登場で あなたなら素敵な小説に出来ると思います。
あと、オリキャラの非募集スレ 上げておきました。(無駄レス作ってしまいましたが)
>>9僕の小説も批評してほしいです
11:聖夢◆Yc:2017/07/20(木) 12:47
「 でも空羽、意外と綺麗な顔つきしてるしモテるんじゃないか〜? 」
にやにやと笑ってこちらを見つめる。ああ、この先生はそうとうな阿保だ
「 ……ゴマをすって学校にこさせる気ですか?本当に考えることまで阿保なんですね 」
母親はこの先生に2人っきりにさせてほしいと頼まれ外に出た。
その人は一瞬、驚き目を丸くさせたかと思うと笑い出した。
( うん、表情もコロコロ変わるんだな )
なんだか先生っぽくない。
「 いいねぇ〜…!さらに気に入ったよ。あ、名前を言ってなかったな。先生は神谷裕司(かみや ゆうじ)だ 」
神谷裕司……。神というよりかは疫病神でしょ?
「 空羽ひどいぞー!」
けらけらと笑う。普通は傷つくとこでしょ?ほんっとうに可笑しい。
「 空羽、真面目な話をするぞ 」
神谷さんの表情からは笑顔が消えて急に重々しいオーラを放つ。
( この先生、ただの先生じゃない )
なんだか違和感を感じる。
「 空羽はいじめられて…そして先生からも見捨てられて引きこもったんだよな?言い返したりしなかったのか?」
「 そうね、ばけものって言われて言い返せなかったもの。私は小学生の時、クラスメイトを動けなくさせたことがあるの。それから… 」
話したくないのにこの人を見てると話さなきゃと思う。
どうせ嫌な目で見られるのに…
「 …そうか。でも先生はお前の能力、素敵だと思うぞ。それにお前のこと気に入った。空羽は素敵な少女だ。ばけものなんかじゃない 」
頬に伝うあたたかい水。悲しい涙じゃない、嬉しい涙だ。
こんな阿保っぽい先生なのに…。私は理解して欲しかった。家族以外の人にも。
優しくてあたたかい言葉が欲しかった。
「 ………ねぇ先生。」
「 なんだ?」
「 ありがとう。私、希望丘学園に行ってみるよ。まだ怖いけど 」
私と同じ能力者。そして阿保っぽくて頼りなさそうな神谷先生。
少し、期待してる。もし、私にチャンスをくれるのなら…
変わるチャンスを……。
「 ……… 」
中学以来にきた制服。チェックとかリボンがあって可愛い…。
スカートも短くて本当に好みだ。鏡を見る。
うん、自分でもいうのもなんだがなかなかだ。
その場をくるりとまわってみる。スカートがひらりとまう。
「 よし、いってきます 」
部屋を見渡し今できるとびっきりの笑みを浮かべる。
ま、今日は下見だけだけど…。
いつも歩いてる廊下も照明がいつもより明るく感じてなんだか目がチカチカする。
いつも見てる景色と違う…
私が玄関にて靴をはいてるとお母さんがやってきて心配そうにこちらを見つめる。
「 美憂、辛くなったらいつでも戻ってきてね 」
そういって母はぎゅうっと後ろから抱きつく。ほんのりいい香りがする。
落ち着く香り
「 大丈夫だよ。というか勧めたのはお母さんでしょ?」
私はあははと微笑む。それに私には神谷先生がいるんだから。かけて欲しかった言葉をかけてくれた。
まぁ阿保っぽいけど国に関わってたりする人と思う。
そこはふれないほうがいいけど。
「 いってらっしゃい 」
「 いってきます 」
私はピースをし母親に向ける。
さ、学園に
暑い……ギラギラと照りつける太陽。ゆらゆらと揺れる陽炎。
本当に夏なんだな、と感じる。
本当に暑すぎてどうかなりそう…
私は急いで赤い車を探す。
「 あ、あった 」
家の広い駐車場にとめてあった赤い車。上に屋根みたいのがあるから多分涼しいはず…
どっちにしろ神谷先生が乗ってるから涼しいとは思うけど。
私は車へとあるき出す。
神谷先生はこちらに気づき手を振る。そして助手席ドアを開ける。
急いで駆け込む。
「 はぁ〜…すずしい〜 」
思った通り車の中はクーラーが効いていた。入った途端、ひんやりと冷気がし背中にかいてた汗を冷たくする。
「 はは!引きこもり&不登校だったから今日は特別だ。体力がないだろ?俺かっけ…ぐっ!」
私は思いっきりハイカットで先生の足を踏む。
「 は?体力ぐらいあるし。たまに本屋とかでてますけど?あとかっこいいは絶対にないです 」
「 空羽、恐ろしい生徒…。お前絶対能力者とかじゃなかったら不良とかになってただろ?いや性格がそうか 」
「 先生?これ以上言うと石にしますよ?」
私はにっこりとできるだけ笑い、威圧感をだす。全く、先生っぽくないよね。
「 はい……それより希望丘学園について話そう!」
しゅんとし、すぐさまキラキラと効果音がつきそうな明るすぎる雰囲気になる。
「 希望丘学園はさっきも言った通り全国とかから能力者が集められている!国家プロジェクトのこともあるぞ 」
ほい、っと私にパンフレットを渡す。国家プロジェクトねぇ〜。この先生もそれに関する人なんだろう。普段は演じて。
「 意外と能力者は多いぞ。お前のいく高等部の一年なんか二クラスあるからな 」
私は驚き眉を寄せた。能力者ってそこまでいるものなの…?
「 あ、今驚いただろ〜?」
「 うん、意外といるんですねー… 」
「 全国だから遠いところから来る人は寮があるんだ!空羽の家から希望丘学園は近いからこれはまぁいいな 」
うんうんと頷く先生
「 ま、言ってみたほうがはやいわけだ!」
腕を組みうん!と言う先生。
「 じゃあ出発だ! 」
とてもおもしろいです。
頑張ってください。
>>14
まいさん、感想ありがとうございますね(*^^*)
まだまだ至らないところもありますが楽しんでもらえるよう、頑張ります!
「 ここがヶ丘学園… 」
学校とは思えない。外見は中世ヨーロッパのお城みたいで庭も広くて花々が咲き誇ってる。みるからに広く、さすが国家プロジェクト…と言えるくらいのスケールだ。
私は入り口のまえで突っ立ってる。
「 すごいだろー?」
神谷先生はふっふーんと自慢げにいう。私はまだ実感がわかない。これからここの生徒として能力者達と学校生活をすごす。本当に夢なのではないだろうか?
「 夢じゃないぞ。これは現実だ!」
私の思いを察したのかにこりと優しい笑みを浮かべる。
ずるい。こんな時ばかり先生になって。
「 空羽のクラスは一年一組だ 」
「 わかりました 」
ふいに中へと引っ張られる感覚がする。力が入らない。
中も綺麗で広い。私はクリーム色の廊下の上に足をそっと置く。変な感覚がする。ふわふわして…感覚が麻痺ってるのだろう。
それでも私は進む。光のさす教室へと
>>16の最初のセリフがヶ丘学園だけになってますけど正しくは「希望丘学園」です!
新キャラちゃんです!全員、一年一組です
「 ごめんね、竜飛が… 」
・天原 海華( あまはら うみか )
竜飛の双子の妹。自称・しっかりしてる妹。
竜飛とはクラスも一緒。元気で明るく、クラスの中心的存在。
水を操る能力をもつ。それが上手にできたら水中でも息ができるようになる。
「 べっ別に僕は可愛くなんて…というか僕は男です!」
・河合 優希( かわい ゆうき )
可愛くて小動物みたいな男の子。いや男の娘(←)
本人はそれを嫌がって男らしくなりたいと思ってる。
癒しの能力をもつ。
「 は?新入りのくせに生意気だな 」
・黒井
S。とにかくS。頭がよく、スポーツもできなんでもできる。
けど家庭になにかあるらしい。
幻想。(相手に幻覚をみせたりできる)という能力をもっている。
頑張ってください!
応援してます。
>>19
まいさん、ほんっとうにありがとうございます✨
頑張りますね!
またまた新キャラです!
「 校則を守りなさい 」
・由梨音 紗羅 ( ゆりね さら )
副生徒会長で一組の学級委員長。なんでも完璧なお嬢様。校則や風紀に厳しい。
読み取る能力をもつ。(相手の考えてることがわかる)
「 今日も平和だなぁ〜 」
ざわざわとしてる一年一組の教室。日が差して眩しい。
私はいつものみんなをみてほっこりしてしまう。
夜音せな。この一年一組の一員。ただの女子高校生に見えるけど光と闇を操る能力の持ち主の能力者です。
ここの学園は能力者だけが入れる学園。無論このクラスも全員能力者。
「 海華…濡れたぞ?お前の能力のせいで… 」
と、濡れたズボンをギョッとした顔でみつめる彼は天原竜飛。
「 竜飛の能力でテレポートすれば良かったジャーン!けどごめん… 」
むうっと頬を膨らませながらもハンカチを取り出し竜飛のズボンをふいてるのは竜飛の妹・海華。
「 だーかーらー!僕は男ですーー!」
教室の外、男の方から「かわいい!」なんていわれてる本当に女の子にしか見えない男の子、うーん男の娘って言ったほうがいいのかな…。とにかく!河合優希。苗字も河合だものね…。彼は癒しの能力の能力者。
「 黒井さん、何度言ったら校則を守るのかしら!?」
「 いいだろ?別に… 」
昨日、夜遅くまで遊んでて補導されてたらしい黒井凰蝶( くろい あげは )。魅惑の能力の能力者。
そして注意してるのは副生徒会長であり、このクラスの学級委員長・由梨音紗羅。お嬢様らしいの。
( 今日も平和って証ね…。 )
私は微笑ましく、このクラスを見渡す。能力者であってよかったわ…。
それより後から神谷先生から大事な話があるらしいの。何かしら…?
教室は相変わらず日が差して眩しいままだった。
変更です
せなちゃんだけひらがななのもどうかな?と思いましたので“星那”にします!
「 すわれー!転入生だぞー 」
先生が入っていくと同時に私も教室に入る。
教室の人数は女子男子・合わせて20人。もちろん私も入れて。
隣のクラスも一緒だそうだ。
「 空羽。挨拶よろしく 」
先生がきらりんと手をパーにして顔へとやる。ポーズが厨二っぽい。
私は震える体を抑えるつけながら歩く。そして息を思いっきり吸う。
「 ……空羽美憂、よろしく 」
「 空羽、それだけか〜ぁ?車ではあんなに不良ぽかったのに〜 」
「 先生、うざい 」
「 ふぐぅ… 」
イラっときた私はまた先生の足を思いっきり踏む。すると教室中が笑いに包まれる。
「 ないす!先生ダメでしょー?しかもテンションうざいよ 」
なんて声がする。
( この先生、いつもこのテンションか )
呆れのような尊敬のようなよくわからない感じがする。
「 おいおい、笑うなよー!けど空羽はそうとう不良だぞー?さっきも先生に向かって疫病神とか言ったしな 」
けらけらと笑いながら日誌を開く神谷先生。
「 空羽さん、すごいね! 」
「 別に… 」
なんだか胸があったかい…。
「 空羽。これは試練だ 」
先生はいきなり私の肩を両手で掴んでくいっとこちらにやる。そして小声で呟く。なんだか顔が真剣…。
「 空羽はさ、いじめられてたんだよー!中学校の時にさ…!なんたって能力が人を石にしたり動きを止めたりする能力者だから 」
先ほどの真剣な顔が嘘のように馬鹿っぽい顔になる。みんな「へぇ〜」というような顔をしてる、
「 …… 」
全身の感覚が可笑しい。ふわふわする。心臓が高鳴っていく。
息苦しい…嫌だ。無理。怖い。先生を見つめてる視界が遠ざかっていくような気がした。
( ワタシハバケモノ )
「 ええ!?」
そんな声とともに私は我にかえった。すると先生は石になってた…。
全員の視線がこちらに向く。
「 みないでよ!!」
私は思わず叫んでしまった。やっぱり変わるなんて無理なんだ。
目の縁がじんわりあつい。頭がくらくらして気持ち悪い。
『 ばけものと同じ血が流れてるなんて!』
『 じ、さつして先生の評判さげるな 』
『 小学校の時からいやうまれたときからばけものなんだよね〜 』
いつから私はこうなったの?ただ普通に楽しく毎日を過ごしたかっただけだった。違うよ、能力は素敵だよと言って欲しかった。なんでこんなに辛い目に合わなきゃいけないの?
暗闇の中。私は1人でうずくまってる。
もう消えちゃいたい。お母さん、お父さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん最後まで迷惑かけてごめんなさい
音もなく涙が溢れてくる。
だれ?あなたは?暗闇のなかから手を差し出して…?
『 あなたはばけものなんかじゃない。私の…私たちの仲間だよ 』
無意識に手をつかもうと……───。
「 …… 」
ゆっくり目を開ける。光が差して眩しい。体がふわふわしてる。目の前には真っ白な天井。
「 あなたは私達のクラスメイト 」
さっき暗闇の中できこえた声。私はゆっくり上半身を起こす。するとさっきクラスでみた女の子がこちらを微笑みながらみていた。
「 ばけものじゃないよ?私は夜音星那。光と闇を操る能力の能力者だよ 」
「 光と闇…? 」
驚いて首を傾げた。光と闇なんてスケールがでかいというか魔法見たいというか…
「 簡単にいうと暗いところで光の玉を作ったりできるっていうことかしら 」
ふふっと微笑みながら立ち上がり、お茶をいれてる。
「 … 」
「 さっきの寝言、きいてごめんね。神谷先生もすぐ元どおりになったわ。怖かったわよね。あのね、私、わかるわ。いじめられて辛いってこと… 」
「 あなたに何がわかるの!?ずっと小さい頃から私はさけずんだ目で見られた、ばけものだって言われてきた!」
はい、と渡されたお茶をはじいて怒鳴ってしまった。最低なのはわかってる。けど裏ではいう。それが人だから。
私はその場にいたくなくなってベットから起き上がり、保健室をでていく。
「 やっぱりこんな世界なんて… 」
信じてた私がばかみたい。
ギラギラ輝いてた日はいつのまにか雲に隠れてしまった
タイトルからして、よく見かける学園恋愛系の小説かと思いきや………!
中身が深かったり空羽ちゃんかわいそうかわいかったり先生イケメンだったり!!キャラみんな好きなんだけど!!!めっちゃ好き!!
というかストーリー好きですしこのストーリー書いてる作者さん大好きです!!!笑笑
これからも更新頑張ってください!!ずっと楽しみにしてます!!!
>>26
嬉しすぎて泣きますヽ(;▽;)←
感想、ありがとうございますね!!
1話は暗めすぎますがこれからカオスになったりはちゃめちゃになりますね!←
これからも見てくれると嬉しいです
「 そーらーはーね 」
五月蝿い。明るく、軽そうな声。頭がさっきからズキズキって痛いのに…。ベッドで安静にしてるんだから黙ってほしい…。
と、思って私は寝てるふりをする。さっき泣いちゃったからな…。
「 寝てる無理してもだめだぞー?」
けたけたと笑いながらしめていたピンクのカーテンをさっとあける。
「 ………誰のせいと思ってるんですか?」
全く、変わらない阿保な顔を睨みつける。真面目に今、石にしたい人物だ。
泣いたから声がおかしくなってるな。
「 ……あのな、空羽 」
そしてまた真剣な顔つきになる。この人は本当にずるい。
「 なんですか… 」
「 実はな、夜音も…いじめられてたんだ 」
「 え? 」
すごく驚いた。ただそれだけ。
でも可笑しいと思わない?あんなに可愛くてしっかりしてる子が?
「 だろ?夜音はもてるんだな。それですごくかっこいい先輩の告白を断って…でも諦めてなくて先輩がいじめるように頼んで助けて振り向かせようとしたらしい。信じてた先輩に裏切られてショックだったそうだ 」
私の思ったことはまたもや口に出てたらしい。
「 信じてる人に…… 」
そういうところは私と一緒だ。
「 それでもな、夜音はいつも笑ってたそうだ。辛くても…何故だか聞いて見た。するとあいつはいっんだ
『 それでもいつか先輩達と分かり合える日が来るはずです。私は辛くても明日を…未来を捨てません 』
ってな。空羽、いじめられて辛かったかも知れない。すごく傷ついたのかも知れない。けどそれで変わることを諦めちゃだめだ。明日と未来と…世界を捨てるな。嫌いになるな。それにな、お前が変わりたいのなら俺は手伝う。それが教師だ。
一年一組も変わってる奴らばっかだがみんないい奴だ。きっとお前を支えてくれる。保証する。」
また泣いちゃったじゃん…。先生を見てられなくて窓をみる。綺麗な夕日…けど涙で滲む。けど虹色に輝いてるように見える。なんで次から次へといいことをいうのだろう…
「 変わり者って神谷先生もそうだよ…。私、謝る。そして変わるから 」
「 いってこい。みんな教室にいるぞ 」
先生が言う前に私は立ってドアへと駆け出していた。ゆっくり深呼吸をすると胸を触る。
ここからが私の道。
はやくみんなのところへ…
私は駆け出す。光がさす教室へと。
「 …… 」
私は走る。とにかく走る。
あと1つ階段を上がれば教室だ。
今日はほんっとうによくわからない1日だ…
「 はぁはぁ… 」
階段を上がり終わり、少し深呼吸をする。
頭には夜音星那の顔……。
謝らなきゃ…。
( あとちょっと… )
私は歩き出す。
「 これからよろしくね〜 」
……私は今何が起きたのかさっぱりだ…
ドアをあけたらパーンとクラッカーがなって……。
「 一年一組へようこそ!」
みんながそういう。そして夜音星那が近づく。
「 夜音星那… 」
「 何もわからずにいってごめんなさいね 」
しゅんとし、ぺこりと頭を下げる。悪いのは貴方じゃないのに…
けど声が出ない。
「 けどもう大丈夫!私たちのクラスは変わってるし…まぁ色々だけどきっと美憂ちゃんを支えるって保証するわ。それに、私たちは美憂ちゃんと仲良くしたいの。例え手を振り払われたってね 」
そういって私の手をぎゅっと握る。すごくあたたかい…。
「 私のほうこそ……ごめん…偉そうに…いって 」
途切れ途切れだけど伝えられた。
夜音星那は一瞬、目を丸める。けどすぐさま微笑む。
「 ええ…これからよろしくね美憂ちゃん 」
抱きついてくる。私はただそれを返すだけだ。
「 美憂で…いい 」
「 うん、美憂!改めて一組へようこそ!これから楽しく過ごしていきましょう 」
すごくおかしくて悲しくて楽しくて…いろんな感情が入り混じった今日1日。
大人になって忘れられない。こんな学校も悪くない。
今度はちゃんと綺麗に夕日をみれた。
私のハチャメチャだけど楽しい学校がこれからはじまる。
1話 end
ほかの小説です
魔法の世界
http://ha10.net/novel/1498964607.html
スタードリームプリキュア
http://ha10.net/ss/1488069333.html
mermaidmemory
http://ha10.net/novel/1489284259.html
面白いです
美憂ちゃんと先生のやりとりが好きです
これからも頑張ってください
続き、楽しみです
>>32
すごく遅くなってすみません!!
ありがとうございます😊
コミュカルな感じにしてるのでこれからも楽しみにしてくださいw
亀更新ですが頑張ります!
2話 友達
「 暑い…ひたすら暑い… 」
相変わらずジリジリ照りつける太陽。五月蝿い蝉の鳴き声。どうして夏ってこうなんだろう…。
もう門を通ったからそろそろ靴幅につくはず…。
「 本屋に出かけてたからってなめてた… 」
送ろうか?そう親に言われたのだが甘くなめて断った私を呪う。
くそ…。
「 美憂、お早う 」
後ろから声が聞こえた、と思えばポンっと肩が重くなる。
「 お早う、夜音星那 」
私は絶対死んだ目をしてる。それでもあいつは気にせずににこにこ。なんでこんなに涼しい顔ができるのだろう。こんな暑いと言うのに…。
「 それより知ってる?来週、合宿なの。それで今日は色々と決めるのよ 」
「 は!? 」
なんだそれ…。聞いてないよ!?
「 先生から聞かなかった? 」
“え?”と首を傾げこちらを凝視する夜音星那。
( あのバカ先生…絶対蹴り上げてやる! )
そんな思いを秘め、靴幅に入っていった。
教室はクーラーも入ってるお陰か入った瞬間、ひんやりして気持ちよかった。
「 生き返る〜!」
声に出していられなかった。でも汗でべったりとシャツがくっついて気持ち悪い。
( 着替えを持ってきてよかった… )
「 お早う!空羽さん 」
此方にかけたきた水色の髪の少女。明るくてすごく眩しい…。確か…。
「 あ、天原海華。海華って呼んでね。」
自己紹介しにっこりと笑う彼女。やっぱり眩しく感じた。
( 私とは正反対なタイプ )
少し視界が色褪せた。
「 今日は合宿について話し合うのね。楽しみだわ。」
ふふ、と可愛らしく笑む夜音星那。やっぱりこのクラスは眩しすぎ。
( 能力者とは到底思えない…。)
「 はよー… 」
後ろから気だるげな声が聞こえた瞬間、ドン!と何かにぶつかった。前へ倒れようとしてた時、星那と海華が支えてくれたおかげで地面に顔面をぶつけずに済んだ。
「 邪魔だろ… 」
低い声が突き刺さる。でも私も反撃せずにはいられなかった。