「塔の上のラプンツェル」の二次創作スレです。
本編から時間が経ち、ユーラプ結婚しているという
世界観です。
⚠️注意⚠️
・ザ・シリーズ観てないです
・荒らし、勝手に小説を進めること禁止
・マイナスコメントはお止めくださいまし
・いつでも感想待ってます!
・こんな話読みたい〜というリクエストも
お受けします。
*第1話 私の人生はここから始まる*
ーー愛するユージーンと結婚をし、皆から
祝福され、ラプンツェルは幸せの絶頂にあった。
隣に寄り添うユージーンを見つめて、うふふと
微笑んだ。
「ラプンツェル、どうした?」
ユージーンの瞳がラプンツェルを見つめ返す。
「いいえ。ただ、塔の中で外を見つめて、想像していた
未来が、現実になったんだと思うと嬉しくて……」
「そうだな、俺も同じ気持ちだよ」
自分の感情を普段あまり口に出さないユージーンも
そう言ってラプンツェルに同調した。
「私の人生はここから始まるのよ」
高い高い空を見上げ、ラプンツェルは呟いた。
*第2話 舞踏会の準備*
ーー早起きのラプンツェルは、この日も
朝日が空に昇ったと同時に起きてしまった。
隣に眠る恋人、ユージーンを愛おしげに見つめると
起こしてしまわないよう、忍び足でベッドから
出ると、そのまま忍び足で、この寝室と繋がっている
ラプンツェルの自室に向かった。
自室のカーテンを勢いよく開け
(隣の寝室にユージーンが寝ている為、音はなるべく
立てないように気を付けたが)、朝の光を部屋に
入れた。
「んん、良い気持ち」
ラプンツェルは思わず呟いた。朝の光を部屋に
入れると、次に、ドレッサーに向かい、前より
ずっと短くすっきりした髪を櫛でとかす。
《>>3の続き》
朝の支度が全て終わり、自身の趣味で特技でもある
絵画制作に取り組んだ。両親や城の使用人の了承を
得て、搭の中で暮らしていた頃のように、壁いっぱいに
絵を描いているのだ。
あらかた絵を描き終えると、満足気に微笑み
友達のカメレオン、パスカルに話しかけた。
「どう、パスカル?なかなか良い感じだと思わない?」
パスカルはラプンツェルに返答するように
うんうんと頷いた。
「あら、やっぱりパスカルもそう思う?
うふ、そうよね!」
ラプンツェルがはしゃいでいると、パスカルが
寝室の方を指差した。
「?」
一瞬、ラプンツェルは意味が分からなかったが
すぐに理解し、その大きな瞳を輝かせた。
そして、たたたっと寝室に走り出す。
「ユージーン!!」
寝室に向かってラプンツェルは叫んだ。
「ああ、ラプンツェル。おはよう」
ベッドの上からユージーンが優しく微笑んだ。
「もう!ユージーンったら、お寝坊ね!」
ラプンツェルは咎めるようにユージーンを
見ると、そう言った。
「おいおい、よしてくれよ。君が早過ぎるんだ」
「今日くらい早く起きたって良いじゃない!
もうすぐ舞踏会があるんだから!今日はその準備が
あるのよ!」