*Tangled~自由へと向かって~* 二次創作

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3:AL ◆6.:2021/01/10(日) 09:49 ID:7BY

*第2話 舞踏会の準備*

ーー早起きのラプンツェルは、この日も
朝日が空に昇ったと同時に起きてしまった。
隣に眠る恋人、ユージーンを愛おしげに見つめると
起こしてしまわないよう、忍び足でベッドから
出ると、そのまま忍び足で、この寝室と繋がっている
ラプンツェルの自室に向かった。
自室のカーテンを勢いよく開け
(隣の寝室にユージーンが寝ている為、音はなるべく
立てないように気を付けたが)、朝の光を部屋に
入れた。

「んん、良い気持ち」

ラプンツェルは思わず呟いた。朝の光を部屋に
入れると、次に、ドレッサーに向かい、前より
ずっと短くすっきりした髪を櫛でとかす。 


AL ◆6.:2021/01/10(日) 10:11 ID:7BY [返信]

>>3の続き》

朝の支度が全て終わり、自身の趣味で特技でもある
絵画制作に取り組んだ。両親や城の使用人の了承を
得て、搭の中で暮らしていた頃のように、壁いっぱいに
絵を描いているのだ。
あらかた絵を描き終えると、満足気に微笑み
友達のカメレオン、パスカルに話しかけた。

「どう、パスカル?なかなか良い感じだと思わない?」

パスカルはラプンツェルに返答するように
うんうんと頷いた。

「あら、やっぱりパスカルもそう思う?
うふ、そうよね!」

ラプンツェルがはしゃいでいると、パスカルが
寝室の方を指差した。

「?」

一瞬、ラプンツェルは意味が分からなかったが
すぐに理解し、その大きな瞳を輝かせた。
そして、たたたっと寝室に走り出す。

「ユージーン!!」

寝室に向かってラプンツェルは叫んだ。

「ああ、ラプンツェル。おはよう」

ベッドの上からユージーンが優しく微笑んだ。

「もう!ユージーンったら、お寝坊ね!」

ラプンツェルは咎めるようにユージーンを
見ると、そう言った。

「おいおい、よしてくれよ。君が早過ぎるんだ」

「今日くらい早く起きたって良いじゃない!
もうすぐ舞踏会があるんだから!今日はその準備が
あるのよ!」


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