遠く、遥かな太陽の赤

眩しくて、熱くて、最高で

　「 ...ﾔﾚﾔﾚ 」

　( ...一方、無駄な肉の多い様に見える夢魔は ...身長で言えば灰良以下とはいえど、それでもかなりの長身 ...
　　鷹人とは頭2〜3個程離れていて ... ...かなり離れている事も良く分かる
...そう言う事に気がついてるからこそ、ちょっと困った様子の夢魔 )


　「 ....ﾏｧ、ね 」

　( ...香りはちょっと塩っぽさがありながら、見た目は半透明に近く透けている ...
　...具として小さな肉団子いり、 ...小腹を満たすものとしても優れてる )

____但し … 鳥脚を伸ばした際は白黒と並ぶ位のもの …


「[ｽﾞｽﾞｯ…もぐ __もぐ]… くはぁ〜っ…"あんくろ汁"っ
　思い出すでありますなぁ〜っ …ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ味、柔らかい肉！
　豪快に飲んでも…とてもすっきり！好みの味であります… 」


( 鷹人は ___ そんなこと気にすら留めない … こういう
心配を吹き飛ばすような喜び、夢魔が秘める良さも知って
… 何かしら吹っ切れたと言うのもあるけど __元々こう )


「 はぁ〜っ…　プリンは料理も上手いでありますな！
　ハインとは大違いで … 生産でもやっていけそうで
　中々羨ましい手腕であります！__馳走になりました。」


____あっという間に…　一滴残らずお皿は空っぽ

(/ ...寒いｹﾄﾞ、未だ起きる？ )

(/…プリンが居ると、もっと起きたくなるであります)

(/ ...ﾅﾆそれ、ふふ ... ... ....ﾏｧ嬉しいけど )

(/… 寒い中で、肉体労働は堪えるであります)

(/ ...だろうﾈ ...ｵﾂｶﾚｻﾏだけど ...無理はｷﾝﾓﾂ
　....ワとハインの絡みも良いけど、...蒼と少年、とかもしたくなるﾈ )

(/…今からやる、でありますか？___今晩は…
　…ちょっぴり、したいであります)

(/ ... ....ﾅﾆを？ )

(/… 欲張りなのは分かってるであります、が！！
　… 交わりたいであります、… )

(/ ....寝るかもしれないｹﾄﾞ、それでも良いのなら ....
　　...寒いし、ｱﾀﾀﾏﾙ？ )

(/… 暖まる、であります！)

　　　___ｵｰｹｰ、来て良いよ ...


　( ...両腕広げて、鷹人を迎え入れる体勢に )

[___かぷっ]


( … 抱き、包帯に牙を引っ掛けて … )

「 … 聞くべきか否かで戸惑うでありますが …
　　始めて会ったとき…ハインを誘惑したのは 」

( ___はらり )


[じっ]　…　どういう意図を抱えていたのでありますか？

　　_____ﾅﾝﾄﾅｸ？

　　( ...水色の瞳と金色の瞳が、あどけなく覗き込む
　　...だってそれが本心 )


　　「 いやまぁ、ｲﾀｽﾞﾗｺﾞｺﾛでは有るんだけどﾈ ....
　　　まさかあんなにがっつかれるとは思ってもｲﾅｶｯﾀｶﾗ ....


　　...ｹﾓﾉらしくて、あのハインもワは好きだけど 」

「 … カラダを許す理由に足りないでありますな
　　　　今のハインを除いて、でありますが。… 」


　( ゆっくり唇を寄せ、少ない布を …上から剥ぎ
　慎重な手付きが…じれったく…浮かぶ汗が肌に跳ねる )

　「 雌を知らぬハインに … いきなりプリンみたいな
　 可愛い牝、が寄り付いけばあぁもなるであります…が

　　… 好きのキモチは隠したくないであります …正直
　最初で、大分こうしてやりたいだとか…揺れたであります 」

　「 ...ワは本当ならｲﾛｲﾛな事にちょっかい掛けるつもりだったんだｹﾄﾞ
　　ﾀﾞｲｲｯﾎﾟﾒでへし折られたんだよね、ハインに ... 」

　( 自分から唇を寄せつつ、鷹人の後頭部を寄せて深々と口付け ...
　　...口の中に舌を入れて歯まで舐めながら、慣れた舌遣いを披露する )


　　「 ...偶にはﾖｸﾎﾞｳのままに、ああしてされるのも、悪くない ...そうｵﾓｴﾀけどね 」

「 ___…結んだ雌は逃がさないでありますし
　ハインはこう見えて…執着するでありますからな？ 」　


( 手慣れた舌遣いに…うっとりと、…身を任せかけ
負けじと根本へ絡ませる … 固いものが当たり )


[___じゅる　…　ちゅぷ　____]

「 … あのときはハインもどうかしてたであります
　　昂りに身を任せて、あんなことを __… 」

......ねぇ、ハイン

___…プリン？

　　　「 ワはね、ハインの全てがﾄﾘｺになったよ

　　...ﾔｾｲﾐ溢れる所も、ﾄﾘｱﾀﾏみたいな所も、...ｹﾅｹﾞな所も ...ｾﾞﾝﾌﾞ、ね 」


　　　_____...ﾀﾌﾞﾝ夢魔としては失格なﾎﾄﾞ
　　　　　....惹かれてるんだからね

_____…　…　同じこと　…


「 … 言ってみたかったであります __でも…
　　何より、…嬉しい言葉であひます … な」


　_____プリン　…

　「 .... ....ﾊｽﾞｶｼｲから、忘れてね ...ﾅﾆﾓ、かも 」

「 … じゃ、…貪るだけ ___食べるであります 」


( … 身を乗り出して )

　「 ....好きにして、いいﾖ ...ハイン 」

　　( ...無抵抗に、無防備に )

「 … そう __食べるであります 」

( 少ない布を __剥き、…豊かで無防備な
愛しい…愛しい夢魔の…カラダを晒させて )


　…　隠したくなる愛情も　…　ハインとプリンの…

( ___固いものを…擦り付けて … 触れる粘膜 )

　…　普段似合わない相愛も __全部、纏めて　…

　　　(___つぷ…ぷ…ぷ … ずぶっ　____)


[__ん…むっ]
「 …腹の底に…沈めてやるであります
　だから…正直に受け止めるで …あります

　　　　　____プリン。」


( … 突いた先で __夢魔の…暖かい感触を色濃く感じ
…一旦、反論もキスで塞いで__脚を絡め…股を開かせる )

(/_____zzZ)

(/ ....ｺﾞﾒﾝ )

(/…　ﾊｯ!?___ね、寝てないでありますっ…寝てない…っ)

(/ ...その反応は寝てたんだよなぁ )

(/ムググッ…　…ウグ〜っ！！)

(/ ...さて、どうしたいのさ？ ...今日は )

(/…　先ずは蒼君を動かす事かな？
　　時間があれば君向けのショーを。
　　…そして現在の進行の報告！　)

(/ ... ...先に進行の報告から聞こうか！！！ )

(/エスパージム近くの海岸で高レベル鳥ポケモンが
群集する地帯を発見！__虫ジムを制覇した後に来たけど
エスパージムは後回しにしてひたすら強化に臨んでね)

(/結果、新たにガブリアス・ボーマンダ・ドオー
其処にあった洞窟にいたテラスタルルチャブルや
突然遭遇したlv50のリーフィアを戦力に加えた)

(/ ....oh、楽しんでるねぇ！！！ .....既にレベル的には60位ないかな？きのせい？ )

(/ ...うぅむ、やっぱり俺もちょっぴりガチにならないと、かな？ )

(/…その後、レジェンドルートに戻ってヌシミミズを
撃退。__ペパー君の…君のような優しさに触れて奮起し
虫ジムを拠点にマップ左側の…

ヌシオトシドリを相棒のトリュウで粉砕後、捕獲。
__その最中にトリュウの性能をフルで扱える
　　優秀なサポーターを発見、これを仲間に加え…

近くの砂漠へ突撃し…突如現れたドンファン？の
機械化されたような姿のヌシに遭遇。…強かったが
相性抜群のガブリアスが放つじならしで討伐成功…)

(/…とりあえず残るスパイスはあとひとつ。…なんだか
わんこ君が心配になったけれど、何かねあのロボット？

博士によれば"ポケモン"らしいが…本当にそうなのかね？)

(/ ......ポケモンだよ？大丈夫大丈夫、ポケモンではあるさ、本当



　　後ペパーは本当優しいけど可哀想だからねぇ ...それでいてとっても良い子だからさ！！！ ....優しくしてあげなよ？ )



(/ ...統一パ、赤城パ、ガチパ、うんうん ___楽しめそうな事も思いついて来たね )

(/ あ、おふろ！！ )

(/…しかし、残る最後のスパイスの名が〖偽竜〗と見えた
　…ドラゴン似で、弱いハズがない。__先程戦ったヌシも
　ガブリアスですら簡単には行かなかったのでね…
　万全を整えるべく、クリアしたエリアを回って
　図鑑を埋めつつ __戦力の増強を図ることにした)

(/____水ジム。…其処で理想的な"親っさん"を見つけた…

　…心地のよい人だったよ、ハイダイという御仁
　是非とも一献傾けてみたい人物だ、しかしまぁ
　未成年の学生に競りをやらせる辺り…そういう
　点でもどえらい人だとも思ったよ、いい人には
　違いあるまいがね、…そしてスター団を攻略だ )

(/…ガブリアス、イワキノ、トリュウで殲滅に挑み
　トリュウのサポーターを協力させた合体技を使い
　ブロロームを前回程苦戦せずに倒すことができた

　___ピーニャという人物なのだが…
　…少々事情が生々しい事が伺えるね
　あれがどう帰結するのか実に興味深い

　___ミライドンは…大型犬か何かなのかね？
　…人に対する態度が尊大な伝説のソレじゃない
　サンドイッチへの反応もそうだが…あまりにも
　飼い犬そのものだ、愛おしくて敵わんよ
　___昔の君を思い出す位だった…)

(/ ただいまっ！！！ ....滅茶苦茶楽しんでくれてるね！！！！ )

(/…くくくっ、その通りさ)

(/ ...ストーリーが終わって、エンディングを迎えた後も 最後まで裏話はあるからさ！ ...楽しんでね？ )


(/ ハイダイさんは戦闘前の口上がとってもかっこいいんだよねぇ ...まぁ、もっとお似合いのポケモンはいるでしょって突っ込みたくなるけどね )



(/ ____スター団の話は、生々しく ...それでいて、彼等は何も悪く無いのがミソだね .....どちらかと言うと下っ端が ... )

(/…組織が辿る末路は、大体が同じようなモノだ)

(/いくら結成した当初の目的、メンバーの能力が良く
論理を欠かない素晴らしい物であったとしても…いや

　　…そうであるほど、時が経てば醜く廃れていく
　後になって参入した末端のモノが、当初の理念など
　知った事では無しに横暴と化すなどよくある話だよ

　……彼らは、まだ二人しか私は知らないが

　___恐らく踏ん切りが付かないまま立ち止まり…
　…悪く言えば腐ってしまった集まりのように思える)

(/…故に気になるね。…彼処まで物わかりの良い
　二人が、どうこの事態に向き合うのか ____)

(/ ....にひひひっ、とってもとっても楽しんでくれてる様で何よりだ！！！ )

(/____窓が…窓が凍る…)

(/ ....寒いねぇ )

(/ あぁ、其方はどうかね？… )

(/ … 私は少々寒すぎてね、防寒具を増やしてみたよ
　　ネックウォーマーだけでも大分違う … しかし
　　降る雪は変わらず綺麗だ …中々清々しく思えるよ )

(/ ... ....雪が若干まだ残ってる、って感じかな？ )

(/ … では私のピンを申請してみるかね？ )

(/ ...んいや、大丈夫 ....さて、何から話す？ )

(/少年の生い立ち)

(/ ....ほう？ )

(/チェーロ君…彼が、昔何をしていたか
君が語ってはくれないかね？ザレッド君 )

(/ 珍しいね ...と言っても、それは殆ど明かした様なものだけどね ？ )

(/…明かすと、語ることは微妙に違う
君は生き生きと語る時ほど物語に味が出る
だから今一度…語ってみては貰えないだろうか？)

(/ ...つってもなぁ ...そんな語る程何かしてた訳じゃ無いんだけど ....うぅむ )

(/ 強いて言うなら___人間であって人間じゃない、かな？ )

(/…ふむ？)

(/ ...にひひ、まぁ、そりゃあそうだろうね
　魔人の ...俺の血が僅かに入り込んでるんだから！ )

(/…ふむふむ、…___そういえば)

(/ ...ん？ )

(/君、…ザレッド君は己の血を分け与える様子を

ちらほらと見掛けるね？…あれの正確な効果は
何なのだろう、…ゾンビめいたモノでは無さそうだが)

(/ ....あ〜〜〜〜、まぁ、何というか ....俺にとってはそれが一番手っ取り早い回復手段と言うか ....


　　まぁ、適合すれば普通の人間でも魔力だとか生命力が飛躍的に延びるもので ....適合しなかったらまぁ、かなりの毒にはなるんだけど ...


　　要するにまぁ、便利な血ってところ？ )

(/…しれっとハイリスクな事を言ったね)

(/ふぅむ … 君はなんとも摩訶不思議な生き物だ

　配偶者も配偶者だが…体液から自己進化を

　繰り返す生物が二匹も産まれ … 操る魔法は

　君の血筋特有、その上身体的特徴は人間に近く

　しかし両性の特徴を持つ __成長速度もハーフ)

(/ それが、魔人だからね )

(/ 人間と魔物のハイブリッド、または魔人と魔物、魔人と人間から出来上がる者

　成長の枝は無限に広がり、見た目を人間に寄せる事も魔人に寄せる事も可能な種 ...まぁ、残念ながらその数は多くはないんだけどね？ )


(/ ...俺の血を分けたからこそ、ロッソも射撃が得意分野だし )

(/…なるほど、人にして人にあらず__半人半魔。…か

…羨ましいモノだよ 正に選ばれた素質と言うわけだ
して __ほぉ、…生来か鍛練の賜物と思っていたが
　技能にまで魔人の恩恵は現れる、…か)

(/ といっても、あそこまで才能を伸ばしたのは努力の賜物だけどな？ ...正直射撃での真っ向勝負なら負けるし )


(/ ...いやまぁ、弱点がなくは無いんだけどさ )

(/弱点？…もしや、ハマー…)

(/ .......まぁ、近いし、と言うかそれもではある、よ？ )

(/…何時しか、それを解き明かしてみて構わない…かね？)

(/ ....にひひひ！当然！できるものならね！ )

(/___専用の話が必要になる、…久し振りに読み漁ろうか)

(/ ...んにゃ！にひひ )

・午後:7時以降　_____


『 … 先生、当番なので在庫確認に行って来ます
　　しばらく此処を離れるので、他に用事があれば… 』


( 上着と懐中電灯を手に 長引く仕事中の矢機が聞く )

　「 ...[ ふぁあ ] ...ん、っと ...あぁ、了解した
　　足元には気を付けて行くんだよ ドリフト 」


　( ...かなりの連勤を続ければ眠気も強く ..それでも仕事の手は緩めずに ....
軽く手を振り ...扉を出ていくまで矢機から視線は離さずに )

『 重々承知してます …それと__ 』

(夜は冷える … 防寒具の支度を終えるとドアノブに手を掛け)

『 … 眠気に負けそうならせめてベッドに寝てて下さいね？
　 この前も先生、机に突っ伏してて大変だったんですから 』



[ バタン … ]



___________…




[ﾁﾘﾝﾁﾘﾝﾁﾘﾝ　…　ﾁﾘﾝﾁﾘﾝﾁﾘﾝ]


(　医務室連絡用の … 古くさい設置電話が鳴り響く )

_______ふぅ ...
　　　
　「 ( ....そう簡単に寝れないのが、この仕事だけれどね ...眠気が来ない程忙しいとは言うが ...流石に睡眠時間の量が ...そろそろ限界かな
　　___そこまでして私を頼ってくれるのは嬉しい、が ) 」



　( ...矢機を見送った後で、タオルを顔に乗せて少しだけ休もうとしていた矢先 ...鳴った電話を慣れた様に手に取り ...耳に当てる )


　　「 はい、もしもし ...こちらは医務室、電話先はルージュ ....そちらはのご用件は？ 」

見知らぬ者の声

〖 もしもし はい 緊急の要件でして、ええ
　あなたにしか、お頼みできないのです はい 〗

_____

〖 これから… お伺いしたいのですが、そう…
　50分ほど お時間を頂きたいんですよ はい

　かなりお手数を… 掛けますが 構いませんか 〗


[ツー ツー ツー …]
( ____切れてしまった )

　「 ...返事も待たず、詳しい説明も無し
　　かなり身勝手に近いが ...まぁ、時間は短い方だ ...

　　　....( にしても )私にしか頼めない、か
　　さて、どんな面倒ごとなのだろうな .... 」


　　( ...受話器を置いて、....本日の診察を[ 面会の為一時停止 ] としておきながら ....静かに待つ )


　　　「 ( ...本当に何も、分からなかったな ) 」

_________

[ガチャ]__ …仕事がら、ちゃんとアポが取れなくて


「 申しわけない。…この次元ではこれで伝わるかな
　これ以上を求められても 互いに困るだけだからね 」


[バタン…]　________



「　個体名は翡翠、本名は匿名希望。___時間はあるね？　」



(目の前に座る人物は …紛れもなく魔人が知る___)

　________


　「 ....時間はあるさ、君について深く知りたい所でもあるが、緊急の要件なんだろう？ 先にそちらから聞かせて貰おう ....余った時間は君への質問タイムだ 」


　　( ....似て異なる雰囲気、...医霊にとっては馴染みあるが、それだからこそ ...対処は事務的 )


　　　「 それじゃあ、早速聞こうか 」


　　　　内に秘める想いは、隠して

翡翠「 … 貴女は、運命についてどう思いますか？ 」

( 膝に肘を乗せ 顎を手で支える姿勢を取ると …
何時ものような調子で __具体性に欠ける言葉 )


「 既にその"正解"は得てる、…貴女の"答え"が知りたい 」


____しかし"知っている"口調は確信を以て鼓膜に響く

　「 宗教の話ならお断り、と言いたいんだけれどね 」

　( ...下顎に手を当てて暫し考えて ...支離滅裂に近い答えを導き出す )



　　「 運命は信じていない、奇跡は信じているよ 」


　　( ...なんともまぁ、屁理屈じみた答え )

翡翠「 … 私が絶対とは言わない。私が勝てない存在
　　　私が覆せない状況。私が知り得ない情報 ____ 」


「 それらが無数に存在するから、全ては成り立っている

"運命"は、…個々に存在する決められた未来へのレール …
そんなものでは無かった___無かったんだ。…そんなものは 」

(_____)


「 … 想定外が奇跡であるなら、わたしは星の数ほど見た
　 わたしたちが成り立つ今や全ては奇跡が造り上げたもの

　しかし … キミや、キミ達は今を自らの意思で思うがまま
　己の領分や知性、力に沿って生きている。…運命は__無い。

　…少なくとも "未来を確定させるレール"は …
　"未来"にしか存在しないものだからね … ___おっと 」


(____)

「 … 言葉を調節するよ、___最初から本題ではあるけど

　キミが知りたい、知らなければならない段階に入ろうか 」

　「 だろうね、そもそも運命なんか医者が信じるには余りにも浅はかなものさ ...助かる運命、助からない運命
　　そんなものは私の腕がどうかに過ぎない ...どんな難病でも後は患者次第　だから私としては“奇跡”はまだ信じるに値する ...首の皮一枚繋がった、とも言うか 」


　　( 行動一つで何かが変わるのならば ...それは自我と勇気の掛け算の結果
　　......そもそもとして )


　　「 私に神様を信じると言う性分は ....
　　　　自分の天敵に頭を下げて靴でも舐めて頼むみたいなものだ ....そんな神聖なもの、合わないだろう？ 」



　　　___...たった一人を除いて、だけれど


　　　( ....濁した言葉は咳払いで更に心の泥の中 )


　　「 ...そもそもなぜ私なのかとか、まだまだ聞きたい所はあるが、 ....回答は、君の題を聞いてからじゃないとね ...質問文が分からないのに答えを導き出すのはとても難しい 」

翡翠「 … わたしの"正解"、それは未来でも今でもない

　　　 …"軌跡"。___貴女の…過去のようなモノだ 」


( 机に"本"を叩きつけ __ その存在を強調し
…… まだ、医霊の手には与えず 本を手に取る )

________


「 例えば… "貴女の後ろに道はできる"__という言葉がある
　貴女にも、他人にも先のことはまず見えることは無いけど…

　進んで来た道、足跡 … それは"過去"として確定している

　歴史書に描かれた英雄のように、"確定された過去"がある 」

__________


「 … "運命"は、そういうこと。…今から見た未来ではなく

　未来から見た "過去" の事を指している __ 分かるかな


… わたしや、キミが今居る"現在"は

未来から見れば "過去" であり "運命" なんだよ

… 本を読んだ読者だけが結末を知り得ているように

わたしたちの明日は … 明日に居る者しか分からない 」

_____________

「 … 貴女にも、過去がある ___"運命"がある
　未来は変えようがあっても …過去は変えられない



　　　　 ____"ある例外"を除いて 」


か

(____不穏さが … その場に漂い始めた)

　　「 ...さて　何を言いたいのかさっぱりだな 」


　( ...頑なに認めようとはしない ...別に頑固だとか自分の理屈や信念を押し曲げたくないって我儘って訳では無い ....


　　　....もし、彼女の言う通りに過去が運命だとして
　　.....“過去の改変”が可能なのだとすれば

　　　それは禁忌だ


　　　医霊にとっては ___反吐が出るほど憎いものだ )



　　「 ....いや、憶測だけで恨みを持つのは違うな



　　___要件は、と私は聞いているんだけれどね 」


　　( ...先程よりも声は低く、冷たく ...
　　　冗談は通じない、と言った様子だ )

翡翠「 … それが正に要件。___貴女を… 」


( 本を机に置き … 表紙を裏返す )

　〖 ブレシュール・ルージュ 〗


　　「 …守らせてほしい 」


[ﾄﾝｯ]______(医霊の額に指が突かれ)


…　"魂"　へと響く麻酔が伝播する。





「 … こんな方法しか取れない私を信じなくてもいい

　　　　　　　…　許さなくてもいい

　　　… ただ __ 其処に、…"敵"が居ること

　　　… これだけは … 覚えていて欲しいんだ 」



　　　　　　　　　"…彼の為にも"



_____(麻酔が…強く回る)

　　　_____っあ .... ...な　に ...？


( 守るのひと言で出来た困惑は大きな隙を生んで ...
　　麻酔に、落ちる ....落ちて、落ちて ...意識が、飛んでいく ... )



　　　　....きみは、いった、い ....



　　( 謎を残して ....眠りに、つく )

[ぽ___…ん]

( 突いた指先 __"意識"に触れた指がしっかりと掴み
カラダの中から…青白い炎のような"意識"を引き抜き )

[　ぽふん　]

___〖医霊の軌跡〗…それを記す本へと叩き入れた



翡翠「 … 今、こうしていることは"運命"の外側

　これが私の何になるのか … 私は救われるのか __」

(___ひとり言を呟き … "医霊"を開く)


「 … 変わる保証はない、失敗するのかもしれない …
　　　確実なのは ___今 …私を危険に晒すこと。

　　…　実に非合理的な ____私らしくない行為 」



　「 … だがザレッド君。… 私はキミと友達になった 」


[パラパラパラ…]

「 … ならば友達になった者として ___友達の私として 」


[___ｽﾞｽﾞｽﾞ…]
( … ページをめくり ___何度もめくり

　【不自然な漆黒】で塗り潰されたページに辿り着く
　… 上着を脱いで __身軽なシャツとスパッツのみ

　__万年筆を手に取り … そのページと向かい合う )



___"漆黒"が眼を見開く。



翡翠「 … キミへの義理は果たしてみせる 」



_____【ルージュの軌跡:出会いの源】_____

______________

〖…真夜中の森、…夜空は雲に覆われ__辺りは夜闇に沈む
医霊のからだが__明るく見えるほど …濃い暗闇〗


( ___医霊は…目覚める。___"真っ暗な森の中で" )



【 ???の森 】

　　(/ ......さて、これはどこから語ろうか？



　　　私の“生きてた頃”？『幽霊』時代？
　　　赤城にて、　　__魔人の彼と出会った時？ )

(/ ...おっと、失礼__勘違いをしていたみたいだね、訂正しようか ....では、本に書かれた通りに )