( グレーの空の下には、生命力が微塵も感じられない貧しい街があった。沈んだ人々は、今日もまた煙草を片手に、社会から除け者にされた者同士で、社会そのものを残酷だと批判し合う。蔓延する絶望と怠惰。僕は、遅かれ早かれ、この最底辺の街に行き着く運命だったのだろう。全ては、時間の問題だ )
2:名無しの罪人:2020/03/17(火) 01:50 ( 落ち着きを取り戻すことのできない僕は、ひたすらに書斎のような部屋を歩き続ける。そして、僕が部屋中をうろうろする中、それを黙って見ている対象は、椅子に縛られていた )
僕は、堕落の民を解放してやりたい。彼らは、社会から与えられる、見えざる重圧に支配されている。僕は、その理不尽な支配を打ち砕きたい。それが僕の償いであり、唯一の使命だ。彼らに信念を芽生えさせるには、まず彼らに人間としての自覚を思い出させることが必要だ。それには、僕が分解者となって社会を解体し、しかるべき体制を敷く。その第一歩がこれだ。
( 怒りのあまり、言葉の羅列が次々と口から出てしまう。その怒りは、机に立てかけた剣を手に取り、それを握りしめるよう、僕に働きかけた。そしてその怒りは、僕の握る剣をある対象に向けさせた )
まず、堕落の象徴である貴様の死を持って、終わりの始まりとする。死ぬがいい。悪魔マルファス。
( 剣を振り下ろす。自ずとその対象には、真上から真下にかけて、鋭い斬撃が入った。そして、その忌々しい対象には、厳格な死が与えられた。彼の生は破壊されたのだ )
悪魔は、人の魂を歪ませる。誘惑は、人の正気を狂わせる。だから斬らなくちゃいけない。ただでさえ、人間には大きな欠陥があるのだから。
( 用を済ませた僕は、フードをかぶってその部屋から立ち去った )
グァカカ!グァカカーッ グァッッカかカカカカカカッッ
( 深夜の街中は、家も職もないどうしようもない人間たちが屯している。彼らのような信念に大きな欠如が見られる人間が一番危ない。悪魔の格好の餌食となる。目先だけの快楽だけを得ようとして、決して現実を見ようとしない。だからこそ、信念というものを失う )
「 おい、そこの兄ちゃん 」
( 僕が、ちょうど連中の隣を通りかかると、声がかけられた。それに続いて、複数人の男たちが、僕の進もうとしていた道を、立ち塞ぐ )
「 高価そうな服、着てるじゃねえか、兄ちゃんよ。なぁ、お前はこの道を使いたい。そうだろ、んん?だったら、俺たちに通行料を払え。その身なりから、支払えるだけの金はあるってハッキリと分かるぜ 」
( 不当な通行料を要求してきた大男は、紛れもない悪人のように思える。だが違う。この男だって被害者なのだ。僕は、男の目を覗いた。男は、一見、笑っているように見えるが、これは操られているだけだ。正確には、そうせざるを得ないんだ。彼の悲哀に満ちた目を見れば分かる )
こんな腐った社会だから無理もない。君たちがなぜ、野蛮になるのかも、理解ができる。だがそれでは、人間の価値としては無に等しい。いや、マイナスとも言える。だから、今の君たちは死んだほうが、救われるべき人間のためになる。
「 お前はバカだ。この状況を見ても、人間とか価値とか言ってられるなんてよ。お前は動物以下のマヌケだぜ。兄ちゃんよぉ!お前ら、やれ! 」
( 男の合図と共に、背後から締め付けられる感覚に襲われた。つまり、後ろから抑えつけられたのだ。僕は、両手が封じられた。前からは、すぐに、男の拳が飛んできた )
ぐっ…
「 ほらほらどうした。兄ちゃん!さっきまでの威勢はどこにいったんだぁ!? 」
( 僕は両手の自由を求めて抵抗したが、相手の力量に屈し、その隙にも相手の拳が右頬、左頬へと容赦なく打ち込まれた。揺らぐ視界とともに激しい嘔吐感がこみ上げる )
「 おっ、いいものもってるじゃねえか。なんだ、この剣はぁ? 」
( 背後から抑えつけている男に寄りかかる形で、僕はぐったりした。その隙に、腰の剣を取られてしまったようだ。まずいことになった)
「 銀でかっけぇじゃねえか。これってこうやって使」
( 男が、剣を僕に向けたその一瞬、彼はトマトが潰れるように肉片という肉片が飛び散った。それらは僕に全面的にかかった。後ろの男は、その気色の悪さからか、ビビって僕を解放する。おかげで、僕の身体は血の水たまりに倒れる形で浸かった )
この剣は…徹底的な破壊をもたらす…。特別なんだ。
しかし腐れたマンスチーズの汁すら出ないじゃないか!?
これじゃあせっかくのシャンパン・ショーが台無しだ!!!グァカカーッ!
(真っ二つになったぞ!?誰だ!?答え?知らない!
しかしマルファスでもあるんだろうグァカカーッ!だが何で喋っている?
ー人間の常識では切られて喋られるわけないからだーグァカカーッッ!! )
だが嬉しい日じゃないかパントモフ!人生最低の日にしようじゃないか!?
( 文字通り、身体が爆裂した大男を目の前にして、連中は急いで立ち去った。一方の、顔をボコボコにされた僕は、血の水たまりの上で、剣に手を届けることだけに集中した。呪われた破壊の力を司る剣。これは、僕が肌身離さずに管理している。この剣は僕にしか扱えない。もし、僕以外の別の者が扱おうとするものならば、その者には、その者が想像する破壊がもたらされる。今、目の前で起きた出来事のように )
8:マルファス◆U6:2020/03/17(火) 03:29
( その男の付近にある自販機には悪魔が張り込んでいた!)
あんみつコーラとは!レモン牛乳とは!あずきサワーとは!
グァッカカカカーーーッ!!!人間とはやはり長く付き合えそうだ!
しかし美味い!不味いなぁーー それにしても血の匂いだ!近くには
ケーキ屋なんてものは無いはずだ!なら何故だ!?豚肉屋があるからだ!
( 脳震盪のせいか、今、向こうの自販機ら辺から、ぼやけた視界の中で、見覚えのある悪魔の姿が映る。いや違う。マルファスを殺害したのは、およそ二年前。それから、ずっと妄想に苛まれている。奴が僕の心の中に現れるのだ )
なぜ、現れる?お前が僕の妄想であるとしたら、お前は僕の一部ということになる。今じゃ分からないよ。お前が深層の心理に眠る僕の本性なのか、それとも全くの別人格なのか…。
( 僕は問いただす )
なぜ現れるんだ?どうしてなんだ!言え!言えよ!!
「 なんだぁ、あの男。一人で喋ってるぞ。それに赤いゲロ塗れだ 」
「 きっと薬が切れて、頭がどうかしたんだろう。ああいうのは関わらない方がいい。目も合わせるなよ 」
(新しい世界が出来たって聞いたけど、まさか貧町だとは
思いもせなかったわ…人間の姿のまま来て良かった〜…
しかも何か見たことあるやつがいるし… と言うかもう一人のやつ…
…嗚呼、ヤバイ系だなアレ…俺はなくても他のやつがなるんだろうな
あの剣…まぁ、俺の槍と似たような物か… とりあえず、回復させないとな
あの子…)
↑心声
(もしかしてあの子…悪魔とか天使とか分かる系?
……だったら、俺の正体直ぐ分かるじゃん。
まぁ、回復させるけど)
↑心声
(………悪魔が狂わすか
あの腐れ天使どもが、まだ言ってるのかよ…
本当…こういう時限ってあいつらを恨みたがるわ〜…
はぁ〜…あの子本気で大丈夫かこれ…)
↑心声
おい、そこ小僧
大丈夫か? 怪我
結構ヤバそうな感じだけど…
15:??? 人間:2020/03/17(火) 08:57流石に死んではないだろう?
16:??? 人間:2020/03/17(火) 09:12 (他人から薬中だと勘違いか…
悲惨な目に合い続けて…
…正体出せれるか分からんが)
↑心声
「 ロマンチック逃避行…うぅむ、はてさて次の劇の題目は何にするべきか 」
( 腕を組み悩み続けて早一日、とりあえず気分転換に散歩に来ていたらしい )
(?…ただの人間か…)
↑心声
(回復を続けた)
(劇とかなんやかんや言ってるけど…この貧街で
劇とかあるんだ、来たばっかやから知らないけど…)
↑心声
(回復が終わった)
……小僧、大丈夫か?
血は治まった筈だが…?
「 …そういえば最近は色んな悪魔くんを見なくなったな!疲れから来る幻覚?にしては随分と心だッて有ったし質量だって… 」
( ぶつぶつと独り何かを呟く )
(悪魔?…昔はいたのか…此処は…
まぁ、今のところ俺が悪魔だってことは
バレてないみたいだな…
あいつ…リアル世界と同じように独り言の声がデカイな…)
↑心声
お〜い…そこの兄さんよ
(独り言が大きいやつに聞く)
「 なんだ?僕はこんな辺鄙な街に公園に来なければいけないことでとっても不機嫌なのだが… 」
不機嫌なところすまんな…
さっき此処に来たばっかだから、この街のことを知ってるのかなと
思ってな…
しかも悪魔とか色々と聞いたからな…
この街はどうなっているんだ?
「 僕だってこの街に来たばっかりだし、詳しいことは何も知らない。だが…ここには救われてない人がたくさんいると聞いた。 」
( ムッスーとした顔で )
そうか…
(悪魔が狂わすって言ってる小僧も落ちた人間か…
まぁ、俺はそもそも人間じゃないから良いけど…)
↑小声
「 …キミ、人間を堕ちた呼ばわりなんてするのはやめた方がいいと思うぞ。人間は生まれた時から価値ある存在なのだ……まー、僕の妙なヒューマニズムと捉えてくれても構わないが 」
嗚呼、そうかい
俺は生まれた時から不幸に合い続けられたからな…
俺の場合は化け物だから、あんまり価値なんざないさ…
「 そんなことはないッ!キミだって十分価値ある存在だぞッ!…そんなことを言わないでくれ、それだけで悲しくなってくる。 」
( 相手の肩を揺すって )
じゃあ!
俺の姿を見たとしても
その台詞が言えるのか!?
今は全体隠しているから
分からんだろうが…
「 当たり前ではないか!…生きている限り、どんな生物も皆が皆等しく価値ある存在なのだよ。そこに姿形は関係ないさ。まぁ、僕より価値ある存在はいないがなッ!皆揃って一等賞なのだから! 」
………そうかい
なら…この姿を見ても驚くなよ…
「 勿体振らずに早く出したまえ、僕は全てを寛容な心で受け止めるぞー 」
( 得意そうに )
(本当の姿を見せる)
………本当の悪魔だけど、俺
…………
どうだ? やはり悪魔など醜いであろう?
(姿、片目だけ傷を負っており、翼や尻尾がある
マントを着ている状態)
「 …か、 」
( 瞳を輝かせて )
か?
41:??? 悪魔:2020/03/17(火) 11:18 (目の輝きが眩しいな…)
↑心声
おい…何故そんなに眼を輝やかせているんだ…?
43:??? 悪魔:2020/03/17(火) 11:43 とりあえず、落ち着けよ?
(どうしたら良いか分からん状況)
(…あの小僧は動く気配あるかどうか知らんが
とりあえず、こやつは公園に用があるんじゃなかったか?)
↑心声
「 公園じゃなくて公演。違うぞ 」
勝手に心の中を読むんじゃないよ…
確か…劇だったっけ?
題名どうするか〜…って言ってたけど…
48: 彩目 ◆u6:2020/03/17(火) 12:15
「 題目はその劇の内容を決める大切なものだ、素人が生半可な気持ちで決めたらひどいことになるさ。 」
【 名前ミス 】
そうか…
劇の愛が凄いな…お前さん
そういや、お互い名前言ってなかったな
52:??? 悪魔:2020/03/17(火) 12:32じゃ、俺から言うとするか…
53:マリン・パエスト 世界を変える者の所有者:2020/03/17(火) 12:33 マリン・パエスト…
これが俺の名前だ
んで…お前さんはと…
…メギドねぇ〜…良い名前だな
「 …僕はメギドラオンなのだが 」
( イラッ )
すまんな、最近取得したばっかだからな…
怒らせてすまないよ…
「 あっそうかね、とりあえず僕は今人探しをしているのだよ。協力しろとは言わないから静かにしておいてくれるか? 」
分かったよ…
(その間にあの呪いの剣を札で抑えに行くか…)
↑心声
(剣をそっと札を貼った)
(これで完了…)
↑心声
(はぁ〜…しかし、似ている時間軸の世界だな…
初代当主様の昔の街と似ているからなぁ〜…
…皆んな平等ね。
だったら、許されていない者も平等なのか?
…キンジラ様と似たような考えを持つのもまた珍しい物だ)
↑心声
( 僕はマルファスの幻影から逃げるように、アパートに戻った。僕のアパートは、そう広くない。だが、ここには全ての可能性が詰まっている。唯一の安心の場所。僕は、剣を横に、古びたソファに横たわった )
世の中には、魔力という概念が存在する。人間は、精霊の助力を得ることで、属性の魔法や魔術を使い、そして悪魔を倒してきた。だが僕に、それはなかった。その力には恵まれなかったのだ。その代わり、僕はあらゆる可能性を探求することができる。それは、通信魔法によって、だ。
( ソファのすぐ真横、ローテーブルには、銀色に輝く鎧の頭がある。僕は、それを手に取り、頭に被せた。真っ暗になる視界。しかし、闇はいつしか消え失せてゆく。段々と明らかになる世界。建物がいくつか見えてきた。どうやらここは街中のようだ。今、何をしているか、分からないって?教えるまでもない。僕はソファに寝っ転がって、通信魔法を使っているだけだ。それの媒体が、この鎧の頭だ。しかし、見えている視界は街中で、さっきのアパートじゃないし、それになんだか、視界の高さが違うって?その通りだ。厳密には、僕は僕だが、この身体は僕のものじゃない。通信して、人の思考を支配しているだけだよ )
ありゃ……
いきなり動いてどっか行ったけど…
さっきまで動かなかったからびっくりしたわい…
まぁ…よいわ
さっさと依頼を終わらして
この世界を去らないと…
面倒くさくなるからなぁ〜…
……………
(はぁ…悪魔が悪いって…
あの天使どもが、人間に対して嘘言いやがって…
後で殺害してやろうか…)
↑心声
(ムカつきながら歩く)
………!
(見っけた…)
↑心声
グサッ
モブ「グハァ………」
フン…汚ねぇ花火だこった…
(少しゲートを開けて…)
范無咎、この死体Horrorに渡しといて
范無咎「おうよ」
Спасибо(ありがとう)
んじゃね〜
(ゲートを閉じた)
はぁ〜…まだあるわ…
(本当…依頼だから
仕方なくやってるけど…
面倒いし、叫び声うるさいときあるし…
命乞いとかもうぜ〜し…)
↑心声
( 僕がコントロールしている思考の持ち主は、チャールズという男だ。年齢は52。職は政治家…上院議員だ。この国を運営する行政側の人間。僕の忌むべき存在の一つだ。僕は意図してこの男の思考を乗っ取った。さて、正常にコントロールできているか、まずは動作機能から確かめよう。左手を挙げる信号を送る。スーツから彼の手首からは、高級な時計が露わになった。そして、右手。
69:マリン・パエスト 世界を変える者の所有者:2020/03/17(火) 18:19 モブ「あ…悪魔だ! 此処に悪魔がいるぞ!」
(大声で言う)
うるせぇよ、馬鹿
ザシュ←首斬り
モブ「グハァ…」
(逃げよう…)
↑心声
(人通りの少ない方へ逃げた)
モブ「どこにいる! ってグロい…」
モブ2「おっさんが死んでる…」
モブ「近くにいるかも知れねえ…探すぞ!」
(男たちはどこか行った)
はぁ…油断した…
まだまだいるってのに…
はぁ…面倒い…
(マントのフードを被り、隠れながら移動)
えと…次はと…
…此処に政府なんていんの?
はぁ…でも依頼だ
やるしかねぇ…
あ、あ、ですです。私は、この国のために、全力を尽くして、今日も邁進してまいります!!
「 チャールズ上院議員、どうされたんですか? 」
( あらかじめ、声量の調整が必要のようだ。それで、目の前のこの男は誰だろう。記憶を遡行してみよう。この男を見た瞬間、チャールズという男の思考には、ヘンリー、それからゲインズという発想が瞬時に起こった。彼の記憶によれば、ヘンリーは、同じく上院議員。ゲインズは、ガードマンだ。目の前の男は、見た目から察するにゲインズだろう )
あぁ、問題ないよ。ただちょっと喉の調子がねぇ。ともかくご苦労、ゲインズくん。
そういや、依頼者は…
これまた同じ職で…
仲間に裏切られる気持ちは分かるよ…
でも、殺害しないと行けないし…
まぁ、俺には関係ないかw
………………
(この建物か? まさしくザ・政府って
とこだな…ん?
あっ、いた…
こんなにあっさり見つけて良かった〜…
けど…厳重ぽいし…
後で殺害するか…)
↑心声
(徒歩で他の殺害者の方に行った)
(さっきって…あった、白人…
まぁ、後で殺害だし良いっしょ…
あっ、いた)
↑心声
トリャァ!
モブ「ウッ…」
ふぅ〜… パチンッ
(死体はHorrorの方に転送した)
皆んな悪魔っていう存在は昔の話になってのかな…
まぁ、あんまり出てこないしねぇ〜…
次だ、つ…
モブ「全然見つからなねぇ〜な〜…」
モブ2「やっぱり、悪魔は存在しないんじゃね?」
(あぶね〜………焦るなおい…)
↑心声
(通り掛かった男たちは去って行った)
あぶねぇ〜…
次だ、次…
(依頼の方に行った)
カチッカチッ…ボッ
(タバコに火を付けた)
スゥゥ…はぁ〜…
(餓死の死体あるのかよ…
美味しくなさそう…
死を待つ家の死体かよ…)
↑心声
スゥゥ…はぁ〜…
(ほとんど、何でこんな貧街のやつを殺さなきゃいけねぇ〜んだよ…
性格が悪い大金持ちだったら分かるけど…)
↑心声
ザシュ←首斬り
モブ「グヘッ…」
(はぁ…此処に来る前に何かあったんだろうと
思うけど…)
↑心声
スゥゥ…はぁ〜…
「 皆は、悪魔の人権を認めるべきだという意見が強いようだ。だが、チャールズ。君は以前から反対だったな。率直な意見を聞かせてくれ 」
はい。この緊急閣僚会議において、私は素直に意見を述べさせていただきます。まず第一に、悪魔は滅ぼすべきです。彼らには、人権は適用されないし、平和な社会秩序を守るためにも、彼らの存在の抹消は、そもそもの前提であります。なぜならば、彼らには、人間に異能を与える力を有するためです。異能とは、そもそもからして不平等装着であり、人類を極端に歪ませる脅威でありますから、それを抹消するのはしかるべき正当な措置と言ってもよいでしょう。これは正義であります。眼前の悪魔に平伏すのは、敗北を意味する。彼らに決して屈してはなりません。政治とは、公平性を担保するものです。我々は今、国民にどれだけ、公平性を担保できているでしょう。もう一度、自問自答してみてください。すると、自ずとある答えに行き着くはずです。そうなれば、我々は、例の具体案を実現するべきだと確実な理解へと繋がるはずでしょう。
子供「誰か助けて!」
モブ「誰も助けはしねぇよ! とっとと金を出せ!
チッ…
オリャャァ!
モブ「グハッ!…」
(槍を思いっきり振った)
餓鬼、平気か?
子供「大丈夫です…ありがとうございます!」
こんな化け物に礼とは…久しぶりに聞いたわ…
子供「化け物? お兄さんが?」
嗚呼…姿見るか?
子供「気になるから見たいです!」
驚くなよ…
(フードを脱いだ)
子供「!?!?!?」
…声は出してないから良いだろう
子供「お兄ちゃん…悪魔だったんだ」
そうだ…流石に困惑したか?
子供「いえ…大丈夫です…」
良い根性じゃねぇか…さっさと行け
子供「すいません!ありがとうございました!」
(少年去る)
(高層ビルの一室って物は中々いいじゃないか!チーズに逃げられずに済む!)
グァッカカカカーーーッ!!!新聞!テレビ!人間とはマルファスの大先輩と呼ばれるべきだな!
まずマルファスへ新聞を届ける上に牛の乳も置いていく人間は間違いなくだ!特典は無いがな!
しかしこれ程住みやすい街もそうは無いなぁグァカカーッ
抑圧!正義!面があるのに大量の腐敗っっ!良いねえ、人間政府と政治と社会ってやつは
顧客作りの達人だぜぇ!そうは思わないかぁ!?グァッカカカカーーーッ!!!
(羊の肉とチーズを貪る契約者たちは返事なく)
………
(さっさと次に行こ…
最後は…嗚呼、さっきの白人か…
厳しいけど…行こうか)
↑心声
(うるせぇ〜やついるわ…)
(フードを被り、タバコを吸う)
スゥゥ…はぁ〜…
(…天眼でも使うか)
↑心声
スペルスキル発動
【天眼】
(嗚呼…悪魔呼ばわりのあいつね〜…
…ドンマイ未来だなぁ
面白そうだし、しばらく様子を見させてもらいますよ〜)
それにしても。
ツマラねぇ奴がいるもんだなァーおい!一から十まで丸パクってるんだってよォっ!
ギャハハハはハハッ!おい見やがれよ!小賢しいことにちょっとだけ変えてるんだってよ!
しかも自分だけの利で他人に押し付けがましいそーじゃねーか!?ギャハハハ!つまんねェー!
(新聞は最高のエンタメだ、人間が互いに噛み付き合っているのを好き勝手解釈している)
しかもなんだぁ!?オリジナル要素もあるそうじゃねぇか。うっわギャハハハは!つまんねー!
何だよ!?最強だってよ!?やっっっっっすいなオイッ!雑魚にしか見えねェー!グァカカーッ
(あいつ結構爆笑するねぇ〜…
面白そうだから見ているだけだけど…
オリジナルねぇ〜…)
↑心声
(気配抹消中)
「 しかし、例の具体案は、市民にパニックを与えてしまう。くわえて、現政権が強権政治だと思われる恐れがある。それに財源はどこから確保するんだ?今は極端な不景気で、税収はおろか、現状の歳出から絞り出すこともできない 」
国防長官、これは、正義を再定義する歴史的転換点なのです。今や裏社会では、その大部分を悪魔が支配しているではありませんか。第一の国家の務めである、治安維持はどうなったのでしょう?不景気の流れと共に、市民は没落していくばかりであります。今なお、ある街では、その街まるごと頽廃と貧困に苦しんでいるのです。そこは、犯罪がはびこり、裏社会的な経済秩序が完成しつつあります。悪魔に人権を保障するなど、ありえません。それ即ち、彼らの蛮行を許容することになるのです。私は彼らの犯した罪に対して、明白なる罰を請求いたします!
(タバコを吸うが相手は気づかない)
スゥゥ…はぁ〜…
しかも何だ!?堂々と名前まで公表されてんなァー!この団体!
なになに?その代表マリン・パエスト〜〜〜〜!?ギャハハハはハハッ!
お前の事だよ
(魔法で盗聴して聞いた)
(最後の審判かよ…
政府側も大変だねぇ〜)
↑心声