一人の役者にして一輪の花にして一等星
夢を喰らう 希望を奪う そんな少女 魔性の魅力に囚われたらもう最期。
でも仕方ない それはあなた達の罪 と誰かが言う。
つみ ばつ
罪 には 罰 を 罪深い咎人達よ
エゴイスト selfish
其の執行人には ----執行人には
目を付けられない様に生活を送って下さい
からん ころん
( 骨の山のてっぺんに座る。暇そうに肋骨や上腕骨とか使ってパズル。崩れて落ちた。退屈。)
「 4、5、7、8、9、10、11、12、13、22、25、50 どれが良いかな。
咎人は来ないかな。余りに重くて深い罪、私が食べて上げるから 」
此処は罪の間 来ない方がお勧めしましょう。
男も女も老人でも子供でも 機械でも化け物でも神でも平等に捌いて喰べてしまうので。
罪から逃れる術は無いのです。全ては身に降り掛かり身を滅ぼすのです。
…罪を食べる?
(ふと、骨山の狭間から響く声。
声の主は、蒼い双眸で骨上の人物をじっと見つめる年端もいかない少年だった。)
「 そう、罪を食べる 喰らい尽くす、骨の髄まで
罪の質が深くも浅くも 与える罰は皆同じ、平等に 」
こくん がぶり
( 落ちてた骨を鋭利な牙で噛み砕きながら告げる。例え少年でも、彼は悪くないと言う人が居ようとも、与える罰は変わらない。)
( 見た目は少女ながらにして其の眼に既に光は無く、炎の様に赤く赤く照らされた瞳。牙は口を閉じてもはみ出る【 捕食者 】 の牙をしている。
罰は少女にとっての食事ともなるのだ。)
…そうか。おれはクラズマ。
この身に宿る罪を…償うための旅をしている。
一つ質問するぞ。
罪を食えば、そいつはどうなるんだ?
(骨を咀嚼する少女から目を伏せ、尋ねる。)
「 その心意気は偉いよ、とっても偉い、でもだからと言って罪は軽くならない。誰しも小大関係無しに罪を背負うものだから 」
「 罪はその人の人生を表す。 つまり、罪を喰えばその人の存在と言うものが消える、分かりやすく言うなら死ぬ 」
「 でも安心して、骨だけは残してあげるから 」
( 瞬き一度もせずに少年を見詰める。少女にとってそれが至極当然と言わんばかり。)
「 遺言ぐらいは聞くよ、命を噛み締める時間が増えるだけ だけれどね? 」
…確かに、こんな命なら消えた方がマシだな。
(己の胸に触れ、うつむく。)
……それでも、もう一度生きたい。
罪だらけの命でも、居場所があるって分かったんだ。
だからそこへ帰るために。ただいまって言うために。
おれは死なない。
…ところでさ、もう一つ質問だ。
もしも一つの肉体に『二つの魂』が共存しているとしたら…?
「 自身の事を良く知る、其れはとても大事。自身の罪を深く知れば死にたくないと思える。其れが一つの罰。謝罪をするべき、人達への懺悔をする 」
( 冷たく見下ろす、今更何を言うのかと対して期待などせず )
「 居場所なんて無い。咎人に、罪人に、有るべき場所はあの世のみ。今更 更生をしたいだなんて、そんな美味しい話は無し。」
「 そして二つの魂、平等に喰う。何方もあの世行き。命令した方も、執行した方も、罪は同じ。死という罰を与えるのみ。此処に来たからには、代償を払う。たったそれだけ、私が喰べるだけ 」
それでも、あるんだ。
おれの心の中には、あの星の店が…
この命を肯定してくれた。
それを、アイツの言葉を無駄にしたくない。
謝る人がいないならどうすればいい。
この罪もろとも全て消し去ってしまえれば、それで…
……アンタはおれを喰うのか?
「 其れでも、だよ。償う人はあの世に居る。そこで永遠と罪の清算をすると良い。そして.....貴方みたいな罪人を肯定した、その人はつまり匿った。その人も此処に来たならば食べるべき存在 」
「 食べなければ罪は祓えない、そして私の腹も膨れない、一石-ニ鳥。安心して、ちゃんと美味しく、肉片は残さない予定 」
( 牙を見せながら大きく頷く、『 ただし 』と一言、希望を持たせる一言を付け足し )
「 とある罪人は言った、『他の方法で罪は払えないのか、無いならばこれでどうだ』と、新たな提案をした。其の方法はただ時間の無駄だったから勿論罰は与えたけど。
......貴方は提案出来る?自分も納得出来る、罪の祓い方を。其れを私の判断で決める。
セーフ か アウト
[ 無罪 ] [ 有罪 ] 考えれるものならば、考えると良い 」
分かるんだ。
この肉体が、段々…
世界が廻るたびに、『アイツ』に近付いていること。
だからもう方法は一つしかない。
おれは『コイツ』の罪を自分自身で裁く。
制限時間は10分。
もしもおれが裁けなかったのなら、好きに喰っていい。
これでどうだ。
「 そう、それが貴方の罪。理由はどうあれ貴方は悪神との契約。分かると思うけど、そいつを匿っているような物。当然執行対象になる 」
( 上げた腰をそのまま降ろし、掌を広げて見せた。)
「 “5分”ならばやっても良いよ、それが出来なければ交渉決裂、即罰を与える。勿論失敗しても罰を与える、喰う 」
分かった。
おれはそれだけの糾弾を受けるべき罪人だ。
…だから、ここで必ず自分の命とケジメをつける。
――悪神、いるんだろ。
出てこいよ。
(刹那、風が吹く。揺れる青髪、なびくそれに隠された双眸が、風が止んだ瞬間に深紅に染まっていた。)
…
……――
…あはは、困り者ですね。
勝手に契りを交わされては。
完全受肉だけは程遠い。…ですが、この器は間違いなく私に近付いている。
一歩ずつ、一歩ずつ。罪を重ねるように。
いいでしょう。今ここであなたを殺戮します。
(ぽう。足元に砂時計が形成される。砂が落ち切るのは『10分』。
着実に顕現時間が増えている。しかし、制限時間は『5分』だ。)
「 ......“想像以上”に“想像以下”、それでいて面倒。成る程、貴方達は深く強く食らいつく必要があるみたい。ただ、貴方は罪人、罪を受ける餌。私は執行人、罰を与える捕食者。約束通り5分は見てる、手は出さない。だからと言って、殺れば終わる...なんて、思うな 」
( 無反応。恐るべしと言われるその姿を見ても、驚きもビビリもしない。寧ろ呆れた視線と溜め息。
がさがさと骨山に手を突っ込み何かを取り出す。 ....鋼の一斗缶の被り物。 口元付近だけ綺麗に歯形が着き、食べられている )
「 罪人にはまだだったね、自己紹介。ア・スフクター。呼び方は自由。『 アクター(役者) 』でも 『 アスター(花) 』でも『 アフター(未来) 』でも何でも良い。種族は 【 屍食鬼 (グール) 】。さぁ、遺り少ない時間で自身の罪と言うものを深く深く、理解するが良いよ 」
「 足掻いた所で、罰は与えられるのだから 」
そうですか、ならばアフター。
私が創る『未来』への礎となってもらいましょう。
…この器で魔力を消費するほど、よく馴染む。
完全顕現までの道のりは近いように思えるのですよ。
あなたはその為の轍にしかすぎません。
使役、弐。
『ラインの黄金』。
あなたの罪過を見せて頂きましょうか。
(小さな背から広がった六本の翼。その内二本は鍵で施錠されている。
弐と呼ばれた翼は、前に出ると魔力を生成する。
黄金の槍が無数に連なってアフターに放たれた。)
「 ....貴方達に未来は存在しない、有るのは死、ただ今残り少ない命の時を噛み締めると良い。
私は執行人、罪人よりも、咎人よりも、強く無ければいけない。そんな玩具、喰らい尽く必要も無い 」
( 飛来してくる黄金の槍達。全て見切り必要最低限の動きで躱し続ける。首を曲げる、腰を降ろす、たったそれだけ。
龍の様な牙を大きく見せつけながら、鼻で笑った )
ふふふ、なんとも小賢しい。
完全顕現すれば私と比肩できるでしょう。
今ここで殺戮するには時間が足りませんね。
せめてあと5分、顕現に足る時間が15分であれば。
少ない力ではありますが、あなたの命を消し去ることは可能でしょう。
…未来の話ですが――
――おや?
(くるり。交わされた黄金の槍がこちらに向かった。
蒼く光る右目。空を移して輝く。)
…ぉれは、おれはクラズマだ。
お前みたいなゲス野郎に、くれてやるモンはねえんだよ!!
(『罪過を燃やす』黄金の槍。それが己の喉元に届く瞬間。
左目が、深紅に光った。槍を握りしめた手からポタポタと血が垂れる。)
……私の顕現を妨害した?
(落ちる砂時計。)
「 残念ながら私は“1人”に過ぎない、私より強い子、奴等なんて他にも沢山居る。だからと言って、今の貴方に負ける程私は弱くないけれど 」
( 被り物を外してジッと罪人を見詰め続ける、罪人に対して手出しはしない。どう動くか、どう足掻くかなんて興味は無い...訂正。少しだけ興味が湧いて来た )
「 今しっかり聞いたけれど、もう一度聞こうか。罪人、お前の名前は? 」
( 骨山に腰を掛けて、血の垂れる少年を静かに見る。其の目に何かを感じる、強く生きようとする意志を )
「 罪人に変わりは無い、罰を与えるのに変わりは無い。期待はするな 」
私はロキ、ちがう、ワたシ、……おれ、おれは――
(槍を握る手が緩められる。ゆっくりと赤い瞳に突き刺さる黄金の槍。
ゴオオオ…
燃えていく半身。脳内で響く悪神の叫び声を消すように、クラズマは天まで声を伸ばす。)
…クラズマ。
家名もなにもない、貧民街で生まれた鉄足の人間。
それがおれだ。
(青い空に赤い炎が静かに燃える。澄んだ空と同じ色をした右目で少女をしっかりと見つめ、そう告げた。もうそこに悪神の気配はない。)
「 ....罪人クラズマ、私は貴方について興味が湧いた。ですが平等に罪を与えるのが私の役目。そして貴方は宣言通りに自身の罪を認めて、その罪をしっかりと消した。よって________
今は罪人、貴方の臓器一つを喰らう。その代わりに1々月の猶予を与える。」