一人の役者にして一輪の花にして一等星
夢を喰らう 希望を奪う そんな少女 魔性の魅力に囚われたらもう最期。
でも仕方ない それはあなた達の罪 と誰かが言う。
つみ ばつ
罪 には 罰 を 罪深い咎人達よ
エゴイスト selfish
其の執行人には ----執行人には
目を付けられない様に生活を送って下さい
( 目の前に聳えるのはやはり …気圧す事を知る館
感じる威圧はまるで…眠る竜の眼前を通るように )
「 …… 」
__二人の話と 感じ続ける無形の威風
疑いようもない【山場】を肌に感じて
小さな小娘は …奮った勇気にニスを塗る
_______
[くるり]___小娘はふたりに振り向き
[ ぎゅーっ ]
:…元気に二人に抱き付き、抱き締める
___果たして意味はあるだろうか
…それでも、小娘はこれを選ぶ
言葉より …伝わりやすい行為だから
___心配、させませんから!
・さぁ リュックを閉めろ
・荷物は万全
・刃のない聖剣片手に握り
「 行ってきまぁ〜っ すっ 」
____手を振り …門へ駆けていく
・ 百目の館 1F
[ガチャン] ______
「 おぉ …! 」
駆けていく子を見送り
_____門が閉まったその後で。
「 ねぇ、ロイ 」
「 ん、何スか? 」
「 多分アルスターは無自覚だよね、抱き締めたりしてるの 」
「 …あぁ、そうッスね、でも…だからこそこう、もっと肩入れとかしたくならないッスか? 」
「 ペースが狂わされるのは事実、かな
正直に言うと、本当にあの子なら、"なれる"と思ってる 」
「 …そこまで絆されるもんとは、面白いッスね?私はただ単にあの子について行く事が家族間でのごちゃごちゃ解消にも…繋がると思った事と…、まぁ、やっぱり希望だからッスかね! 」
「 魔性の子供だよ、あの子は。でも嫌いって気持ちが湧き上がらないのが不思議、だよ。
一応アルスターの為に、色々準備しようかな 」
旅は道連れ 世は情け
...ひっそりと手を振り見送る喰人鬼に、大きく手を振り頑張っての声をあげた鳥人。
心配はもうしていない、だってあの子は
【楽しもうとしている】んだから
────百目の屋敷───
一言で表すのならば、ボロ屋敷と言っても良い。
( 見た目に似合った内装 …木製の床は一歩進む度に
[ギシギシ]と音を立て軋み、[ヒュウゥゥ]と隙間風の吹く音は
入って来た侵入者の不安を煽る )
襖で分けられた部屋は沢山 ... ...照らす灯りは所々に置かれた行燈のみ ... 掛け軸には瞼付きの一つ目。壁画も飾られてはいるがどれもこれも"和"を意識したもの。
__目の前には階段とこの屋敷を支えてるであろう大きな木の柱が聳え立つ。
恐らく屋敷の主は、3Fに。
コロン コロン コロン
( 階段の上から、小さなビー玉サイズの"何か"が一つ転がり落ちて来る ... ...それだけならまだしも、追い討ちをかける様に )
____ギシ、ギシ、ギシ ....
上の階から、足音が聞こえ ...
ゆっくり、ゆっくり、下へ向かって来る
歓迎ムード、とは行かないらしい。
百目の屋敷1F アルスター/HP99:🥩100/100 [正常]
予てより怖じ気と困難の先触れに浸る場は
__過去を思えど良く感ずを避けて寄り来た
しかし生意気なる小娘は折れず_寧ろ
「 ( 気の引き締めは得意ですっ! ) 」
___叩き付けられた挑戦に燃え、
先を照らすランタンの中に火を入れた
______
「 …(さてっ …言葉が通じるといいんですが…っ) 」
( 近く、…遠くあるのに近く感じる何たるかの気配を
…感じ取れば、すぐさま頭を下げる用意と… __
聖剣のツカに手を伸ばせる心構えを整える )
「 …えぇーっ …
へろーっ! ないす、とぅーみーちゅーっ!
___っです!」
__さて 小娘に対する反応は…
____誰だ、貴様?____
( ..返答、あり )
一段 また一段 丁寧に階段を降りて気配は近付く
( ...その気配はまた、"別"。屋敷全体から漂う気配とは別の、大きくて ……小娘に対する警戒心が、よりはっきりと分かる )
___プチュンッ。
( ビー玉サイズの転がっていた ...何かを踏み潰し
降り立つは_____ )
「 ...ないす、とぅ ... ...ど、どこの言葉なんだ?
...と言うか貴様は一体何者だ?何の用 ...いや
______"剣"の遣いか?、小娘 」
口調には似合わぬ、身丈と声色。目が隠れる程長い黒髪のおかっぱ頭を携え、菊と桜の模様が入った和服を着用した_______小娘とそう年齢的に変わらなさそうな、子。
そして、質問の返答を求める前に
パチンッ 指を鳴らせば …"敵意"はハッキリ
更に闇は濃く広がる
「 何の目的にせよ、帰って貰おうか、もし直ぐに出て行くのならば痛い目は見ないで済む ...それでも 」
[ガラララッ] ...襖は開かれて
小娘を見詰める 監視する 睨む
巨大な目玉(球体)が十数、アルスターを向く。
屋敷は3Fと言う短い階層、しかし
...初手から全力で行くが吉と、言わんばかり。
___来るのならば容赦はしない。
( その一言を合図に静かに戦火は切られる ...屋敷の主人を、置いて
....ころころ転がり、突撃する目玉達! ...意外と速い! )
「あっ はいっ あのっ …あの…?」
( しゃべる前の、…考える段階で 既に言葉は奔流に。
とんとん拍子で悪い方向に進むことだけが分かり… )
__「違う」と口に含めた時、目の前にあるのは…
"攻撃"!
「…答を示す時間ありましたかっ?
こんなのっ 問答になってませんっ!」
( 応ずるを既にかばんから"張"とある本を抜き… )
『 止・ま・れーッ! 』
[張り付けの本]___ 接近する目玉を停止させ!
( 更に、"速倍"とある薬をがぶ飲み …少し蒸せ
その上でより素早い動きで"惑"とある本を抜き…! )
『 "あす"と"あした"は違う意味ーっ! 』
[惑わしの怪書]___ 停止した目玉を混乱させ…
(その上で目玉の文字通り目の前に進み…
大盤振る舞いの三冊目!…"飛"とある本!)
『 かっとばせーッ! 』
[シャウトショットの本]
(__快声が目玉を逆向きに… 停止を解除し
混乱オマケつきのお返しが吹き飛んでいく!)
____ぜぇっ ぜぇっ…っ!
( …大声出しすぎて、息を整えて )
[ばっ]・挙手を行う!
「 話せますよねっ!?…えぇとこんにちは!
話しましょう!…諦めません!敵じゃないです! 」
__伝えたいことがめちゃめちゃ
____ …早い、そして、強い、..とても変な異能を使っているな....
[ドグシャァァァッ...]
( 妖子を通り過ぎて壁に目玉が激突する音 ...
...墨のような液体が飛び散る音が少なからず響いて ...思わず表情を濁す )
「 話せるのは認める、しかし話す理由が無い
...そもそもだ、貴様は何故こんな辺境に来たんだ?敵じゃないと言ってはい、そうですかと“主人”の元へと案内すると思うか? ....なぁ
敵じゃ無いと言うのならば
抵抗せずに大人しくやられるか? 」
( 不可思議な術を堪能するのも悪くは無いが
何にせよ 何の許可もなく
侵入して来た事には変わらない )
そこで、私の答えは一つだ ……
「 貴様みたいな小娘と!問答する義理は無い!💢 」
( メカクレおかっぱ髪の隙間から、血走る黄眼
...ご機嫌斜めで、小娘が何かを伝えたりしようとする前に )
いざ、覚悟ぉっ!!
( 両手を広げて、飛び掛か_______ )
こてっ
古臭い屋敷,先程の飛ばされた目玉の衝撃で
床から飛び出た木片に、気付かず ...
___こける体勢で小娘の方へっ!
___はぁ… はぁ… …っ!!?
( 相も変わらず悪ぅいとんとん拍子が来るっ。
…息つく間も僅か2秒、その間に答える暇も
余裕も与えられずに敵意は膨れ上がって…!
__その割に色々言われるから余計に戸惑う )
「 …っ 答えっ …させたいんですかっ!
追い出したいんで…っ[ぜぇ]__『覚悟ぉっ!!』
もぉどっちですかぁっ!!?」
___使った本をかばんに戻して[眠]とある本を___っ
「 『ひつじが…っ』…[こてっ] 」
_____へぇっ?
(__それは "転倒" __それは"事故"
"予想外"の出来事に小娘は素頓狂に驚き__)
…[ はっ ] っ『ひつ[ガブッ]』「!"!!"」
_____挙げ句慌てて舌噛んだ
_________________________
[ ゴ"イィィ"ィィィ"ン!!"! ]
_____ブぅっ ヘェっッ!?
___目が火花と化しておでこの痛みが爆発。
…真っ赤になっちゃったおでこ、__頭突き。
__衝撃で本を放り出して小娘は仰向けに倒れ…
ぅ … …ぅ …!!
[う"えぇ"ぇぇん"っッ!!!!"!!]
___悲鳴と混ぜこんで泣きだした
_____敵が、…危険がそばにあるというのに。
___自分がこけたと気付いたのは
小娘と激突する1秒前で ...
「 ………[ あっ ] かわっっッ 」
______ [ ゴ"イィィ"ィィィ"ン!!"! ]
( ………Critical hit!!! )
______[ シュゥウウウウウウウ... ]
( 髪の毛は捲れて、小さく綺麗な橙に近い目がハッキリと見える ..ただし、ぐるぐる目で、かの妖はうつ伏せになって身体を震わせている ...
....煙もおでこから出ている、漫画みたいに )
....泣き出す声に、隙だらけの小娘に
...ぴくりとも反応しない
____何故なら
ひぐっッ ....えぐッ ..ぃ、ぃだい、いッだい!
うェ ..ぅうううう ...ぬし、しゃまぁあ ...!!
( 小娘と同じ様に、泣きじゃくっているから )
..なんだかすっかり、戦闘は考えられないムードがその場に漂う。
やれやれ、視てたけれど
………何をしてるのかねぇ、本当
( ...一つの目玉から、スピーカーの様に
中から外へと、その倒れた妖とは違う ...
大人びた声が響いては、どうにも呆れたらしい様子 )
___パンッッ!!!
( 両手が大きく叩かれる音が響き ...屋敷全体に
広がる 『主人』の声 ... ... )
瞼の裏は暗闇で 目を見開けば光ばかり
あんなに眩しい太陽も 閉じて遮りゃ薄明るく
万物平等に信じられるは ただ自身の眼なり
闇を視るか光を視るかは 自らの判断へ委ねて
しかし今はただ ___凱旋しよう、夢の中へ
【 百目・眠透眼夢 】
( ___小娘や妖の周りに集った目玉 ...
...見てるだけで、頭は働かなくなるし ...何やら煙の様な物も撒かれて ...吸えば吸う程、身体から力は抜かれる ....
次第に瞼が重くなる ...眠気に誘われて )
[ とす、とす ] ( 倒れた妖とそう変わらぬ足音
...小娘へと近付く )
大丈夫、今は寝てくれて良いよ
襲いはしない、ただ ...詫びをするだけだよ
( 嘘偽り無い声、今はただ ...任せて良い )
___え"ぇぇ"んッ … …ずぅっ…
( 泣く、…けど 小娘の復帰は 嘘泣き疑うほど早くて
涙眼拭って もう、戦意が出なさそうなお目眼さん…?
…を 前に一旦、…ティッシュで顔を拭いて、…ハンケチ
とりあえず挨拶代わりに差し出して __色々 考える… )
「 (ぃぅ… ひ"りひり"するっ…!… じゃなくて!
…この、人? …方?通さない、だとか ヌシサマだとか…
お目眼ってこの人 … っぽく、見えましたけど…) 」
(思案は素早く …また、没頭も深い
___気付けば寄るのが危険であると忘れ)
____肌身に"迫って"迂闊にも …気付く。
「 ?… …[スン] ❗ ❗ ❗っっ… 」
(小娘は鼻を抑え 眼を見開いてバッグを探る)
「(ゼボフルラン!?イソフルラン!?クロロホルム!?
…ハロタン エンフルラン …なんなの…っ!?)ッッ」
__煙から抜け出そうともがいても …大分吸ってしまった
「っ… …(ほ、…ん …き つ…けっ…)」
( 鞄から取り出す __[醒]とある本と、薬
…煙の種類がなにかも分からない だが今は…
__薬の蓋を開いて飲み込もうと口を開き… )
「 (あ) 」 __煙が口に入り込む
[カチャンッ] … … … くぅ…
___割れた瓶が液体をぶちまける
アルスター/HP.95:🥩100/96 [ねむい]
______________________
______館の前
「 [ぽん][ぽん] 」
__二人の肩へ同時に手を置き
( 何者かと振り向けば… )
[ いない ]
___不思議に思う数秒内…
[ ガチャン ]
___館の扉が開き …閉まる
( 小娘が眠りについた後___ )
百目の屋敷 ?F
( ...どうやら寝かせられて ...掛け布団に包まれつつ
柔らかいクッションが頭を包んでいる様子 )
.......
“....て、反省はしたのかい? ... 『サイ』”
「 ...すみません主様、一生の不覚 ...
侵入者を撃退するのに、主様の手を煩わせ “サイ”
...っ 」
“ ...聞くけれど、この子が何か敵意を持って来た?
...何も無かったろ?無害だったろ? ...それに組織の者がちゃんと二人ついてたじゃないか ...何をそんなに”
「 で、ですけれども ...敵意を隠すのが上手だったかもしれません!ましてや奇妙な術を ...! 」
“ 本だとか薬だろう? ...大丈夫、それなら今少し《視た》けれども ... ...これはあの子の力じゃ無い
サイは知らないかもだけれど ... ...『図書館』には良くある妖力だとかが込められた本さ 薬も化学物質がただ練り合わされた物 ...何も心配する必要はないんだ ”
「 ぐ、ぅ ...ですが ...! 」
____何やら、話し合って(?)いる様子。
“ ...兎に角この子は、私が視ていて気に入った
だからこうしてるんだ ... ...それに関しての異議は唱えさせないよ ”
「 ...っ、ぐ、ぅぐぐぐ ..かし、こまり ..です 」
( ...あからさまに不満そう .... ...嫌そうに歯軋りする音迄聞こえる )
[ ...ぴと ]( ...額の上に乗せられる氷水の入った袋 ...
...舌もいつの間にか、怪我は無い )
“ あぁ、ご苦労だね ... ...多分そろそろ目、覚ますだろうね ...良いかい?暴れても此方に加入はしない事 ..
...啖呵を切って来ても、見逃す事 ...
...話し合いが出来そうならば、出て来ると良い ”
「 ...わか、りました ...っ ...何故此奴なんかに... 」
( ....気配は、一際大きい 屋敷の主人のみ )
____館の前
「 ───出来たッス!『五月雨』と『浮波降八』
どうッスか、これで負けッ ....
「 ……『七刺九突』 」
…うぐぐッ、なんでそんなに強いンスか〜!? 」
( ……なんか遊んでる )
「 それにしても、アルスターちゃんは大丈夫ッスかね、結構長いッスけど 」
「 多分アレに付き合わされてる、だからだいじょ… 」
( 気楽な談義中
不意に肩に置かれた手、気配、いつの間にか消えて
中へと入ったのが、分かれば )
「 へ、い、今のは一体なんス … 」
「 ロイは此処で待ってる。私が行く 」
「 なら私もいく[ ヒュンッ!!! ] ...ッス? 」
( 鳥人が言い終える前に、消えた喰人鬼 )
「( ...明らかに数字詐欺してるッスよね、アルスターちゃん。...貴女は、一体 )」
まだ何を、隠してるンスか___?
アルスター/HP99:🥩100/67 [ぽわぽわ]
____ピク
……ふぁ __助けてくれてありがとう …ございます
「 でも… 戦闘そのものを見逃したのは
…わたしに興味あってのことなんですか?」
( 小妖が離れる気配を感じて __小娘は起き上がる )
「 はじめまして、お屋敷の… 主人さん!
急に来てごめんなさい!…レイチェル・アルスターって言います!」
___礼儀正しく正座で軽く頭を下げる
「 月の姉妹 __探求の小徒です! 」
....なァに、理由としては単純な事
「 “もし”見るのならば直接な方が ...鮮明に残るからね
最も、戦闘をする気は全く無いけれど .... 」
ほら、頭は上げて良いよ ...探求者
“声”は上部から聞こえる ...見上げれば
2mはあろうと言う ..."主人"がそこに胡座をかいてる
顔の下はヴェールで隠されており ...晒されるは赤眼(右)と何も無い、見れば見るほど吸い込まれそうな眼(左)
...和装ではあるが、肩や肘等所々は出ている ...
___首や腕に結ばれた数珠の様に連ねられた目玉が、小娘を見て離さない
「 ...よし、それじゃあ私も自己紹介!
_____百目の屋敷、当主!!
アイチョウ・フクフマ
藍蝶 福負廻 ....私は歓迎しよう、来訪を! 」
______さて、何から話す?
「 聞くより見るに勝ることなし。一理あります!」
___[ひょん]と面を上げれば眼前に巨体
…経験がなければ卒倒しちゃいそう
__和装に、…"眼"。
( …さっきの妖怪?さんとの強い関係を予測して
けれど、血縁が無さそうな呼び方には少し考察
…そういう"種族"なのかもしれない。…思考は3秒 )
「 まぁまぁ!… お急かししなくても。
これでもお近づきの印に… [ごそごそ]」
___バッグの中身を"わざと"探る
"本" "薬" "小道具"。…戦闘力になり得る
そんな物が、没収されて、いるか…どうか…?
( 漁られた痕跡は残っているものの …結果で見れば
減った物、と言うのは一才無かった )
興味が無いか、実力に自信があるか … 。
「 …ふふふ、色々話したい事があるのさ!
あの子は元気かい? …あの"飢えたる子"は! 」
( …悪や闇と言った気配が今の所微塵も感じられない
驚く位有効的で、見下している視線とは言え……
立場を悪用している訳でも無さそう
…くつくつと笑う姿は何処か不気味だけど )
指の間で綺麗な青い義眼を転がしながら
…顔が近付く
やめときなよ、戦うのなんて …
身体を傷物になんかしたく、無いだろう?
[ 話す: 選択肢 ]
【 ア・スフクターとの関係 】 __解禁。
___威圧を乗り越え …思索、__小娘のターン
(伺って分かったのは"要素"が少し。
途切れ途切れでもこれで充分だ!)
___思索
___まず…
「(…さっきの子があたしを警戒する理由と正当性は…ある。
武力行為に及んで失敗したけど、…"危険度"はこの人に
…伝わってる筈。__聞く前にあたしの事を幾らかは
知ってるみたいだし … 証拠から来る判断は、こう)」
___"100%[フルコンディション]のあたしに勝てる自信がある"
「(…理知的な風だし、__知った上で危険となれば
何も手を打たない筈がなさそう __もしくは他に…?
___でも、…話はできそう … さて…っ)」
( ごそごそとバッグの中から …"ラム酒"を出して!
差し出し、…警戒の度合いを眼で見て探る__)
「 いえいえ! お近づきに、っと思いましてっ
あ、お酒 大丈夫でした? … 」
__少々ラベルは古いが 質の良いコルクに色味…
…コレクションのようなものだけど、"価値"はある
___話をまずは、…伸ばそうとして
ぎょろり
( 酒を差し出された瞬間に瞳は小娘からラベルへ
...年代的には多少古いが その方が好む
ゆっくりと、口角が上がり ....転がす目玉を一度置く )
「 くふふ、酒を飲みながら賽子を転がすのは楽しいからねぇ ...嗜む程度とは言えない位には、大好きなのだから ..喜んで!
ツマミは?香り付けは?私は何方でも構わない 」
( ...掴み所がいまだ見えない しかし次の瞬間
徐に何個かの目玉に指を突っ込み、一ノ目が青い目玉な賽子二つ、続けて壺を二つ取り出して___ )
「 もっとも、コレが無ければ
_____何も始まらないけれどね 」
( 髪をかきあげて、後ろで結び ...
にたりと笑う ...不気味な、位 _____ )
ころんっ
( 壺に落とされた、賽子
...もう一つにも入れられて 小娘の前へ )
___さぁ、酒を注いでくれ
......( 飴細工賽子と言っても、恐らく気付かない )
[?]
( 疑問 …小娘には"酒の嗜み"を解す歳がない
双六に用いる賽子を、いかに用いるのか 又は
手に持った酒の行き先について …わかる筈の
詳しい答えがわからず、少なくとも迷う )
__困惑のはて…言われた通りに壷の中へ酒を注ぐ
[こぽこぽこぽ ___]
「 …スフクター、さんにはお世話になっています
此処に行き着くまで 結構、迷惑も掛けちゃいました 」
(…)
「 …知ってたんですね。あたしとスフクター、さんのこと 」
[ ごくんっ ]
( 注がれた直後、一気に全部飲み干し …少々赤らむ顔。口内にて賽子を転がしながら…頬杖を膝の上につき、見下ろしながらゆっくりと口は弧を描く )
「 あぁ、知っていた …いや、見ていたさ。
昔からずっと、ね …何せあの子は、格が違うんだ ..今は抑えがついているけれど、それでも数字詐欺には違いないしねぇ ... 」
酒で口は進む。べらべらと饒舌に。
「 まぁでも、探求者な妹と …その姉によって、あの子は人の心を取り戻した…それって何気に凄い事だからねぇ、誇りなよ?(…まぁ、まだ“あれ”になる可能性は充分あるんだけど …) 」
不意に、片手を上げて …鋭い五指を上へと振る
[ ぴしゃんっ ] ──閉じられていた襖が開けられる音
注ぐは尽きぬ陽光、壺に落ちるは梅の花弁
枯れる事を知らぬ、屋敷の中からしか見えない樹
「 私がここにいる理由は、この景色と
─ある子達を見守る為 」
「 まま ま …待ってくだ…しゃ、いろ…いろ!」
( 頭がこんがらがる。"見てる"の意味はなんとなく
分かるけど 飲んだ賽子はどういう意味を持っているか
姉のことをどれくらい知ってて姉妹だと言い切ったのか
____いや そんなことよりも… )
「 すっ …すふくたー …さんが __格が違うって
なんです… 抑え… って…!? ま、前…っ
スフクター さんが言ってた事と違うじゃ…ないですか…!!」
______それに…
「 …景色…? 」
「 はいはい、慌てなくともゆっくり言うからさ?
...取り敢えずほら、落ち着きなよ
焦ってたら聞きたい情報も聞き流しちまうかもねぇ
...ん、美味美味、ふふふ[ガリッ] 」
( 何かを歯で磨り潰し砕く音を響かせた後、一息吐いてから精神を静寂にさせる時間を少し作る
こう言う所は子供らしさが溢れていて可愛く感じる、最も度胸はイカれてるの一言に尽きるが ..簡単に済む話は後回しにして、一番気になってそうなそれを話す )
「 そりゃあ普通、あの子って下から数えた方が良い数字を与えられてるのさ ...でもねぇ、四が付く奴等はとある伝説の生まれ変わりと称されている ...それが、あの子。
『飢餓』の呪いがあの子、ア・スフクター ... 恐らく、無意識に封じられているリミッターって奴が無ければ、上の奴等の首を一人二人は取れると思うよ?あぁ、勿論私も勝てないし ... ...ま、リミッターしてる状態でもそんじょそこらの奴よりは強いんだけどねぇ
アンタは体験してないだろうけれど、その姉は体験したはずさ ...その速さを、ね 」
───もっと詳しく聞くかい?と言っても全部は知らないよ。
「 ッ ん… …ふぅ…[ばんっ]… はい 聞きますっ 」
([__予想外には焦り。慣れる以上は、短く済ます]
…命の管理、情報の収集 集約… 冒険家としては
基本となるそれを小娘は心の核心に置いてある
_すぐにメモとペンを取り… 煌の眼を"話"へと )
_____
「 …わたしが産まれ育った土地でも、特定の数字に
畏怖.強者の意味を持たせ …それを個人へ与える…
という習慣 …もしくはジンクスがありました
ぁ、これはあんまり関係ない …ですね 」
(__意味はある、…少し時間が欲しかったから。
…本人から聞いた話、事情を知る方からの話
この方の話にウソは …無いと、思える
…これらを組み合わせ 小娘は何らかを…
ひとつの"関連"を考察し、掴み …口にはしない )
_____
「 …持ち合わせ程度、って口ぶりですね…
"見た"だけで"当事者"じゃないってこと …ですか?
___はい、まだまだ聞きたいです 」
「 りょ〜かい ...それじゃあ少し長くなるよ? 」
( 注がれていた酒を一気に全部飲み干して、口内を潤してから ...饒舌に語り出す )
「 自分の手で仲間を喰らった事や死者達の呪い
それ等の悲しみがあの子を更に強くさせたの ...
恨み、憎しみ、絶望 ...込められた唸り、叫び、遺言
でも、それらもあの子 ...いいや
グ ー ル
喰人鬼にとっては餌にしか過ぎなかったのさ ...
今まで少なくとも、万は食べたその命が ...余計にあの子を強くして ...更に飢えを覚える 」
食べれば食べる程強くなり そしてそれ以上に
上物を探して ..見つからなければ狂いを始める
それが、『飢餓』の呪い
「 ...私は本当に“見た”だけさ
ただ本当に、遠くから ...出来る限り離れて
獣と呼ぶには可愛い位に ...恐ろしいよ ..
私がよく知ってるのは普段 ...つまり、今のあの子さ
...良く見てきたし、最初は世話をしたからね 」
( ...しんみりとした空気は嫌いだ、だから
区切りがついた?所で )
________ぱんっ!
大きく両手を叩いたっ
「 ま、こんな所かね ... っと 」
「 ……… 」 [スラスラ__]
( ぱん、山彦を帰すようにメモを閉じ …眼を凝らす
恐怖的反応、驚愕的反応 …何れにも属さなかった
…何かへの確信を 食べた味のように理解する )
「 大体、分かりました。ありがとうございます
…ただ あとちょっとだけ …続けさせてください 」
…非礼 __違和感に相対した、だから忘れた
だから知っておくために …聞かされた話に
手垢を付ける事で掴める答えを …確信する
「 それって …あなたの見て聞かない"印象と憶測"か
或いは伝え聞いた話でメイクを施したものと言うか…
…えぇっと つまり …間違った答じゃありませんか?」
「 スフクター、さんが持ってるその…
"呪い"についてなんですけど。
…抱えているものが、"飢え"なら
ちょっと違和感があるんです
それにしては少し…マトモ過ぎて 」
(…笑顔、応対に感性を思い出す…
感情的な感想を封じて冷ややかな思考を。)
「 この私が間違ってる、と ...へぇえ、興味深い
なら、じっくり聞かせて貰おうじゃないか ...なぁ、小娘? ...出した答、私の見ていた事実の矛盾を反論する様な答! ..存分に聞かせて貰おうじゃないか! 」
( 対する眼鬼は興味津々とばかりに、覗き込み ...思わず体中の隠されていた百眼 ... ...掌や肩や臍など、至る所に現れる ...それは、衣服等の布で遮られていても感じる視線 )
( 久し振りに面白い新情報が入ったと言わんばかりに、子供じみて、何処か不気味さを感じる様な笑みがヴェールの下でゆっくりと___ )
「 ほら、もっと聞かせてみなよ!私の答えを打ち破ってみてくれよ! ...ねぇ! 」
( 怒る様子は全く無く、苛立った気も感じず ...ただ早く、その理由を知りたがる ...自身の言った事なんかは、とっくに頭の片隅に置かれて )
_____もし、もし ...小娘の答が良いものならば
もっと面白い物を ...見せるのも良い
_____[ギィ …ギィ]
( 無造作に踏み入る屋敷の中 …空気は何処も薄暗く
僅かに響く床の軋みも不気味な音へと帰属する…
…慣れた話と、新たな"客"は屋敷のまた 奥
小娘のふたりが一戦交えた痕の残る …階段の前へと )
[…剥げた木屑を手に取り 辺りの様子を伺う]
「… (随分と手の掛かる歓迎らしい…
さて、"気憶"はここで途切れた か)」
(「困った」、…様子を露にする程度には
辺りに気配を感じない __痕跡を求め 辺りを歩く)
__________
「 …… ・・・・!? 」
____驚愕する。…発見したモノは…__
_____:波乱の…気配、それをいざ知らず…
小娘は思考と考察 …それにのみ意識を。
_____ぞわっ…
「 ………… (ぃ…いち、…ろく…、じゅういち…) 」
( 数のあらましをも掴むに難い、…十八番を封じ
思案する以上を圧し潰す不気味で多数な瞳の光り
__促されても口が閉じる …冷や汗が滝のように流る )
[「あの えっと」…濁す事すら出来ずににらめっこ]
「(ま まだある… じゅうなな…__)… …
ぁ。…__えっ …と、…ごめんなさい 」
( しどろもどろに瞳から目を逸らす
不気味が言葉へ待ったを掛けるのだ )
「 "目" …隠して いただけ、…ません、か…? 」
____年相応の怖がる …声
「 ………あぁ、悪いね 」
( 怖がる反応、声から…思わず開眼してしまっていた事を詫びつ、十数にも及ぶ瞳を閉じ、顔に着く両眼のみを改めて開き )
「 いかんせん面白そうな事だったからね、酒を飲んでたってのもあるんだけれどさ…これは私の悪い癖かもね、周りが見えなくなってる事 … 」
でも、それ位さ、期待しているんだよ?
…………もっと言えば───
あ な た を ず っ と
見 て い た い
「 なんて、ねぇ 」
( …しかし驚いた、こう見えても矢張り精神性はまだまだ子供だと言う事を含めても…しっかりと自身の意見が言える事 )
この姉妹は、何処かイカれていると判断させるには
尚早だろうか?…否だと、百目は思う。
( __身を撫でる恐怖感から…解放されて尚、言葉が続けて
若干の恐怖を煽ってくる 身が縮みそうな思いだ )
「 ぁ …あはは… 読本とか、観察に便利そう…
(…き、期待が重い風でもないけど __怖い…っ)) )」
________
(…「ふぅ」と息を吐くと、小娘の顔色は並みに戻り)
「 …食人鬼(オーガ)、スフクター さんの種族名でしたね
牙は鋭く、身は固く、素早く。…そして人型生物を…
"機会と気分と、状況によっては食べる種族"。
…行動で名を作る事例は意外と間違いが多いんです
普段の食生は別に人が食べてる物と変わらなくたって
生存、健康面に悪影響を及ぼす訳でもありませんし 」
(メモを開く …これまでの"彼女"の行動)
「 …ちょっと話が逸れちゃいました。えぇと、…つまり
食人鬼が持つ人食いの特徴も …食糧の不足が続いた際の
緊急的な手段、…常用する手段じゃなかった筈です
__食糧を普通に摂取できる状況、スフクターさんから
聞いた話です… 昔はあの人も別に変わった環境とか
不足が起こる出来事がなかった所で暮らしていたと。
…貴女や、この辺りの生活規模 …自然環境からして
飢えたとしても "人を食べ過ぎる" 状況…ましてや
あの人の性格です …そんな状況、例えば大火災とか
__"予想外"の出来事が起こったとしても…
…あなたが言った"万人規模"での人食いなんて
スフクター さんが自ら選んだ行動じゃ無いんです 」
______じゃあ
「 …"意にそぐわない"残酷な出来事を
無理やり体験させられたとして …
当然、人格形成には難が発生しますけど
…スフクター、さん それにしてはマトモ過ぎるんです
社交性 論理感 価値観 …全部、話を聞いたら
すんなり …理解できるくらいに __マトモなんです
…違和感があったのは、そこでした
此処から …ちょっと、仮説になりますけど 」
(…一呼吸 ___目も閉じ開けを繰り返す)
「 …呪いというものがもたらした"飢え"…って
"空腹" じゃ無かったんじゃないでしょうか 」
(__"飢え"、という種類には変わりませんけど…
…と 小娘はふぅと一呼吸をして 一旦話を切る
答えるには …丁度いい位の間が空いて ___)
___小娘の説明に ...悲しきかな 屋敷の主 ...訂正
“百目の妖”は 静かに涙を零す
...自身の方が長い付き合いなのに勘違いしていた事に対する 悲しみや 自身への憎しみ ...等では無く。
心の底から理解をしてくれている ...彼女への友情 優しさ ... ...それが、嬉しくて仕方無かった
「 ...はは、やっぱり直接見る方が分かる事の方が多いんだねぇ ... ...ううん その仮説の方が全然正しいかもしれない ...あぁ 賢いんだねぇ ...なんだかうれしいよ 」
....ねぇ、私は親でも何でも無いんだけれども
「 これからも 仲良くしてやってくれないかい?
...連絡先 教えてあげるからさ ...それに最悪 此処に帰って ...住んで貰っても 」
「 …まってください …
…本当に "呪い" のこと… 知らないんですか? 」
( 言論、予想をばら蒔いて …息つく小娘
返ってきた言葉に "驚愕" を示すと、
信じられないといった様子へ変わる )
「 … スフクター…さん、… …あの、… アイチョウさん
… ホントに、…あの人のこと それだけしか…? 」
______
「 あっ。… も 勿論! スフクター、さんとは
ずっと仲良くしますっ!… っ… 」
「 …あはは、力不足で御免よぉ…本当に見る事しか
出来なくて…いわば、私のも一種の推測…
…観察眼って奴を光らせて今迄のあの子を見ただけ 」
…逆に言えば、見ても分からない事は多いし…
其れ以上に “不思議”“謎”って物が多いのさ
「 …私はこの屋敷の主だけどねぇ…王では無い
其処の差がデカくてね…もし私が王ならもっと情報を与えられたんだろうけれど … 」
___済まないね、力不足で
( 先程迄の態度とは一転し、情け無さを実感するや否や … …頭を下げて苦笑い )
________________
「 ………ずっと、か …ふふ、なら、安心だよ 」
( …其れでも、この娘ならば…鎖縛を解いて 自由と幸福を教えてくれると信じて…上を向き …熱くなる目頭を抑える )
…良い友を持てた様で、安心したよ
[ … 💦 ]___小娘は迷った。
「( 思えばこの"地"は何処から何処までが"土地"…
"領域"であるか、未だ把握出来て無かったん
でした…っ__もし 想像より何倍も此処が広く
…"少数管理"では追い付かないと判断出来る位…
最低限の情報さえ集めておけば…っ…もーーっ!)」
___後悔。…地図さえ無い、のに此の地を
知るは少々…酷が、過ぎると自責の念。
「 いっ… いえいえっ!突然やってきて
管轄外の事ばかり質問して申し訳ありま…
… (管轄…?)…[はっ]__せんでしたっ! 」
( ばっ、と頭を下げ返して非礼を詫びれば
… 新たに、浮かんだ疑問 __質問の種… )
「 …(💦) あ…あのぅ …は、恥かきついでに…
まだ…! お聞きしたい事があるんです
[ボコ"ォ__ム"!!]__[ギャォーン!]
… け…ど? 」
____下層より …怪獣のような、鳴き声
「 ………その浮かんだ新たな質問に答える前に どうやら来客が来たみたいだねぇ …やれやれ、困ったモノさね 」
( 立ち上がる屋敷の主人 …改めてその体躯が巨大で有る事が分かる …何せ脚が文字通り丸太の様に太く 大きいのだから …とても面倒そうに体を起こして …目が妖しく光り始める )
「 推測に過ぎない まだ視ていないけれども
目的は恐らく …アルスターになるんだろうね、厄介な事に 」
( …それこそ 気付いては居ないがその頭脳と才能は … 羨む者だろう
単に、腹が減っただけの荒くれた怪物かもしれないが … 何にせよ 挨拶も無しに土足で上がって来る様な奴へ出す話も茶も無い )
___“サイ”ッ! ...裏口への案内、頼んだよ
『 ...し、しかし主様 ...っ!? ...っ! 』
___小娘と戦闘をした小柄なおかっぱ頭 ...戸惑いの色を見せながらも強引に、小娘の手を引っ張る
…最も 振り払って加勢に行くのも __また自由
「 …さぁて 行くかねぇっ 」
__屋敷の主人、下層へと歩み寄り …恐竜の様な謎の乱入者へ___
: 壊れる静寂、口にしない疑問 目先の事すら忘れている
__ パンクで安っぽい映画染みた混沌(カオス)が潜り込む
イカれた現実は迫って 窓なんてぶち破り
飛び出したバケモノは戻る絵本も知らない
( 無理に引っ張られた腕の痛みでそれが現実だと思い知る
…いや、今は痛みなんてどうでも良い …"あの声"...
___屋敷ノ者、…否 この地は未知との遭遇に震え
しかし小娘にとっては〖腐る程〗聴いた"鳴声"。
… 恐る恐る 早急に己のバッグを探り… )
____ それは確信に変わった ____
[ゾワァッ__!!]「(た…ッ "たまご" が、無いっ…❗)」
「と __っ 止まって…停まって!…とまってくださいぃっ!
あの声…鳴き声…ッ!____"あたしのカイブツ"です…ッ!
あたしが連れてきた…っ "モンスター" なんですッ!!」
____________
: 静寂 不気味、…イヤな予感に滾らせる雰囲気こそあり
だが… ちょッとした平穏律を保った空間であった一階は
火 カ 爆
の イ 音
海 ブ 祭
ツ 。
____… 本当にその通り。
お伽噺に囚われた怪物が
飛び出したようにしか…
想えぬような "ドラゴン"
〖 ガ"ゥォーーン!! 〗
"レッド・ドラゴン"、カイブツは燃える叫び声を辺りに撒き
床を踏み砕き ___その様は明らかに"正常な生物"が見せる
範疇ではなく …無計画にして〖理性〗のない破壊があった。
____ドラゴン以外に …その場で留まる者は居なかった
おかっぱ頭の幼子従者に無理矢理連れられて、謎の侵入した怪物から距離を取る…しかし小娘の発言に────どうにも不機嫌極まりない顔で…視線は分かり辛いが、髪の下から…睨み上げる視線が注がれる
『 …ハァ〜ッ!!?ふ、ふざけているのか貴様!あんな怪物を引き連れて一体何が目的なんだ!?…やっぱり貴様は主様の敵…この屋敷を破壊しに来た敵なんじゃないか…!?…いや、待て、少し冷静になろう…!
…そもそもなんでそんなの持ってるんだ!!? やっぱり貴様は組織とはまた別に刺客として…ぐぅう、主様が迎え入れたからといって貴様が怪しいのに変わりは無いぞ…! 』
───熱くなりやすい性格、頬を大きく膨らませる姿は子供らしいとも言える。質問責めにしながら件のモンスターへは、屋敷の主人が対面す…。
「 ほぉ〜〜、驚いた…竜の怪物なんて滅多に見ないからねぇ、派手に色々とやってくれるじゃないか…
でも流石においたが過ぎるね、───屋敷は兎も角、『あれ』に傷は絶対入れさせないよ 」
( 見た目は確かに人に近い …屋敷の主
しかしその身長と体躯は───人では無いモノの現れである…身長は5m、ドラゴンと向かい合っても怯えた様子が無い …
首に掛けた数珠繋ぎに繋げた目玉へ軽く手を通し、静かにその巨きな目が開かれる )
誘え、払え、転がる賽の目の赴くまま
膨らんだ欲望と共に沈み 閉ざせ
( 主人の身体から目玉がボコボコッと音を立てて産み出され…片手に集める たっぷりと )
【 百目・誅蔭群眼夢 】
────ドラゴンの頭に目玉が拳骨の様に振り落とされて …それが、連続で続く、続く …ジャブとしてはまずまず……?
「 い"っい…いえ!自衛用に持ってる古代遺物でして!
戦闘用途は否定しませんが決して友好はやぶさかとか
では一切ないんですけどええっとええっと!!」
____パニック だ、押しには弱いしすぐ焦る。
〖 グルルルルルルルル … 〗
拳状の目玉が振るわれ 右頬を打たれたは紅い竜
酷くおかしな唸りを上げ __剥いた白眼で"主"を見た。
〖 кто ты ? где мой хозяин 〗
〖 ты враг без ошибок ❗❗ 〗
〖 ゴアアアァァァァァ!!! 〗
( … 完璧にして根幹を間違えた敵視が確立された
疑問や答えを待つ間も無く、赤い竜は明確に
[屋敷の主]を攻撃する!!)
【 フライングストーム 】
__翼を大きく広げ …竜はその場で何度も羽ばたく!
巻き起こる強風が"主"に向かい、逆巻くように
襲い掛かった! ___恐らくは[カマイタチ]…!
〖 выиграть у тебя !!! 〗
( 巨大な翼が 圧し出すように繰り出す風は ___
"剃刀"じみて鋭い空気の塊、…濁流の如く押し寄せて
引き裂き 床を剥がし 尚も迫り来る"カマイタチ"。)
__風が切り裂く。…群塊の目玉が拳を作って殴りかかる
浮き世あれど 此処まではあるまい、遥か離れた現実に
沸き立つ煮え湯を飲ませるような。…眼を覆いたくなる
__それほど迄のグロテスク。…それほど迄の荒唐無稽!
( だからこそ沸き立ち… __収まりはつかぬまま
"化け物"どもが、狂宴の …猛ル …猛々しき
"血祭り"え向かうま、ま__燃える …燃えてしまう )
[グォォッ!!] 〖 я раздавлю тебя ❗ 〗
( 逆巻く風刃の被害を厭わぬ、…ましてや
待たぬ赤き狂竜。豪腕を振るって風に並び
__破壊の渦へと暴れ込む…!!
… 風の刃と __暴れる竜が押し寄せる! )
____あぁもうなんだって良い!さっさと行くぞっ! ... 主様なら大丈夫だろうがそれよりも先に此の儘だと屋敷が崩れる可能性があるっ!
貴様の静止の言葉が効くのならそれに限るし ... ほら さっさと行くのが吉だっ!
( 小娘の手を繋いで 引いて 足早に現場へと向かう
苛立ちは抑えられず 口調は強く 全ては主様の為に
先程から聞こえる轟音からも …激しい戦闘が繰り広げられているのが良く分かる )
カマイタチを浴びて 風刃が全身無差別に襲って来るも 主人たる大目玉はとても楽しそうだ ...
[ ゴォォオオオオ ッ ! ]
( 風渦の中囚われて 赤き竜へと一対一
巨体全てに吹かれる風が切り傷をつけていくも ...それが効いた様子は何も無くて ...寧ろ嬉々として、舌舐めずり ...!
暴れる竜に対して 主人の体中についた【百眼】がロックオン ...! )
「 良い風を吹かせるじゃあないかい ...良いねぇ、とっても気に入ったさ!あっははは!
でもだからと言ってちょっと強風が過ぎるんじゃないか!? そぉら ...落ち着きなよぉっ! 」
バブルガム
【 泡眼夢 】 沸き立ち上がる獣らしさに ...目玉もどんどん溢れて、溢れて、増えて ...!
拳のメリケンサックの様な群塊の目玉の量が増えて ...更に殴る威力も 重さも ...!
体躯を活かした、圧倒的な物理的攻撃 ...!
[ ドッゴゴゴゴゴゴッ ...! ]
連打 連打 連打連打連打連打 ...!
弾けるかのような撃を何発何発と!!