一人の役者にして一輪の花にして一等星
夢を喰らう 希望を奪う そんな少女 魔性の魅力に囚われたらもう最期。
でも仕方ない それはあなた達の罪 と誰かが言う。
つみ ばつ
罪 には 罰 を 罪深い咎人達よ
エゴイスト selfish
其の執行人には ----執行人には
目を付けられない様に生活を送って下さい
( そんな隙だらけの獲物を、チャンスを、“狩る側”は逃がさない )
________ヒュォォォォォォォオオオオッ!
空中に留め続けようと、小娘を浮かす程強い風が地から吹き荒れ続ける!
そして、その空気に潜るように降下して行ったハーピー。剣では防ぎ辛い、下からの投石。骨も空気に乗せて、攻撃に使用する。
「 使える物なら、何でも使うッスよ。其れぐらいには本気ッスから!! 」
_____風の刃差し迫る中 小娘は念じ …唱える
:"死の徒 マコ=ジャ":われが至りて沈むモノ:
__来たれ して 見せよ!__
(瞬間 光りの剣に吹き荒れるような紫の業炎が纏わり__
更に激しき起爆の衝撃を以て小娘を斜め下に着地させる❗)
[ボォワァッ] [ガキャッ]
「 っ とぉっ! …成る程!"ネクロパムダー"の力でしたか! 」
(__若干、姿勢を崩しながらも回避し 小娘はまじまじと
紫の業炎を発して煌めく光りの剣を掲げ 眺める… )
「 ...ちょこまかと、良く動くッスね?器用な物ッス。......さっきから変な専門用語ばっか、一体なんッスか!?......ぐッ! 」
[ バサッバサッ ][ ....ドゴッ ]
( 激しく翼を動かし、“大袈裟な程”、剣から発された紫色の業火を躱す。強めの起爆により小石は弾け飛び、軽く羽根に当たる。...幸い打撲程度で済み流血はしていないが、其れでも痛い事に変わらず顔が歪む )
「 ......厄介ッスね、その剣。先程から属性とか転々としてるッス .....便利で羨ましいッスねぇっ!! 」
( 徐々に眼は鋭利さを増し、放つ光も派手に強く。口調も其れでいて荒く。
崩した所、隙を逃さずに羽根を放つ。怪我した場も含めて。 )
[ ヒュンッヒュンッヒュンッ .....ピシッ! ]
( 紙の様に切る程度なので切れ味は弱いが、数が多い。常人は既に羽根の雨に飲まれて体中至る所が小さな切り傷で一杯になる...だろう )
「 (…避け…?)…わぅっ …だだ弾幕っ!? 」
( 対する小娘も打たれた1手を見るや慌て
急ぎ返しの手を叩き出す___ )
( 二の足しっかりと踏み 撫でるように左右へ
紫炎に輝く剣を振り回しては "その業炎"を…
扇の形に散らして己の前方に夜行の鬼火が群れを為す!)
「(……読みが正しければっ)」
___その瞬間 小娘は凝視する…
________ヒィッ!!
( 的中したかの様に、開口一番情けない声。繰り広げられ、開花を始めた紫火の蕾。此方だけにのみ飛来を見せる炎の弾幕を躱す、躱す、飛び躱す、必死の形相 )
( 炎に触れた羽根は勢い良く燃えて、その場で炭となる。風は吹いても吹いても、炎を消せる程の風圧では無い )
「 ....ッ!こっ のッ、ふざけんじゃねぇッスぅっ..!!
一体何なんスかその剣はぁ!? 」
【 エアロスター 】
[ ビュオンッ! ]
( 彼女の今打てる威力が一番高い技。翼で纏めて風を打ち出しても、消せるは炎一塊のみ。全てが消せる訳じゃない。高低の有利は掴んでいる、.....だが 武器 、獲物の弱さ ....其れらが少女と、圧倒的な差を生んでいた )
____読みどおりっ!
「 ふふんっ! 終わった後でなら幾らでもっ 」
( 光りの剣を地面に突き刺し、 …一部の焔を
背中に擦り付け… 弾幕が消えるのを見越し!)
「教えてあげますよぉーーーぅわぁ〰️〰️ぁっ!!!」
[シュドォッ][ドゥンッ!]
( 紫炎の炸裂推力と悲鳴を並びにぶっ飛び突撃ぃっ、
脚を半ばに開いて両手を前に… 鳥を馬乗りにせんと
接敵を強要する押し倒し攻撃ーーーーーっ!!! )
「 ...ッ、馬鹿正直に突っ込んでっ 来るな...ッスゥッ...!!! 」
( 少女の情けない声に呆気を取られた隙に、羽ばたき躱せず、少女の身体が堂々と身体にぶつかる。急に重さが増えた事により、空中での待機もままならず....ふらふらと落ちては、地面に背を打つ )
[ ドゴォッ ]
「 ぅっ..ぐぅぅぅ...ッ!降りろッスこのっ 燃えるっ、燃えるッスから離れろぉっ!! 」
( 軽く内臓に衝撃が伝わり、軽く唸り声を出す。翼に紫焔が燃え移らない様に咄嗟に縮めては、牙を立てて、逆にこの状況をチャンスに噛みつこうと、肩に向かい大きく口を開ける )
「 うっ …ど、どうですか…ひぇっ!?
わ…わぁっ わぁーーーーーっっ!!!?」
[すぅっ][ばっ]
( 想定外の反撃に突撃成功の余韻に浸る間もなく
必死のマウント防戦開始!牙が迫れば悲鳴と回避!
顔を上げられないよう… 腕の付け根を捕りに掛かる!)
「 も、もっ も、も燃えてませんっ、消えましたよぉっ!
ほらっ 背中!ほらっ!?ひいぃーーーっっ!!! 」
( …起爆推力、その時に使い果たしたであろう
紫炎の残り香が僅かに散るのみ… 小娘は必死に伝える )
「 ひっ、燃えるっ、“また”燃えるっ!やめろっ、やめろっスぅっ!ぐっ、離れ───ッス? .......あ、れ?燃えてな..幻覚?いや、違うッスよね、アレは 確かに
...ッうが 分かったから ...は な せ ッス !!! 」
( 気付けば金色の瞳は潤いを持つ..つまり、軽く涙目になっている、それ程炎は怖い。一つの“トラウマ”でも有るのだから
付け根を抑えられ苦しそうに、低い呻き声を上げながら強目に睨みを効かせる。全て手が塞がれたのに対して、もう何も出来ない。今は何も出来ない )
「 ...取り敢えず話ぐらいは聞くッス か、らぁ!!降りろッスっ、重いんスよぉ!!! 」
( 牙を仕舞い不服そうだが、もう戦えない状況にある中生死は相手の掌の中にある事を理解....無理矢理降ろしてもあの紫の炎に焼かれるだけ。
ただ鉤爪を服に食い込ませ引っ張る、降ろそうとする )
「ひぃぃ… … ぁっ!? ごめっ ごめんなっ ごめんなさ… 」
( 間近に怒る声と顔、小娘は怖じ気に腰を抜かし
…情けない様子を晒しながら、鳥人より降りて
地面にぺたと座り込む… )
____んんっ
「 っ… [どやぁっ]ふふーん! 」
( 息つく途端に胸を張り すっと立ち上がる )
「 わたしの勝ちですねっ!…ねっ? 」
「 ....訳が分からないッスね、どうにも。私なんか本当に最弱候補ッスよ?地位的にも、強さ的にも、生かすメリットが少ないッス。
それに私は、一応アルスターちゃんの命を奪おうとしたッス。大抵許される行為では無いッス、よね?話、しても良いッスけれど有益な情報は全く無いッスよ? 」
( 情緒不安定、其れは互いに言えるだろう。今こうして見れば、普通の小娘。不意をついて息の根を止める事等、鳥人と言う種族の瞬発力と筋力からしたら簡単に出来る。其れをしないのは...少し“重なる”から、かもしれない )
「 勝ちで良いッスよ?...謝らなくても良いッス、私も女の子に対して失礼な言い方をしたッスね、つい 」
( 立ち上がり目線的に見上げる形。鉤爪を地面に立ててから腰を下ろして座る形。...先程まで気力に満ち溢れて居た目も少しばかり、彩が薄くなっている様に見える。ボサボサ髪と合わさり、見た目的に宜しく無い様な... )
「 えっあ、…ぁえ… っ! へ、ヘンな事とかは聞きませんっ
ただちょっと!… ロイ、さんの魔法とか教えて貰ったり…
じゃなくて❗えと!…お お話聞いて貰って…でもなくて❗」
( 急に色々喋られてぐるりと頭を回して… )
「そうだっ❗」「 そうだっそうだそうだっ… 」
_____んんんっ!
「 患者さん❗ …そう、患者さん❗…ねえ様の患者さん…
と!ロイさんはこれで落ち着いて… えぇっと、…そう❗
知り合いになれるんですよねっ!? ねっ! 」
( ぴょんと飛び上がって 希望に満ちた…
いや期待に満ちた双眼が鳥人へ向けられる。 )
______あれ____命を奪…う____?
「(……ぁれ ? 今の… ほ、ほんとに コロ… シ ア イ __)」
ぞわっ
[プルプルプルプル]
( …今さらに、青い顔と体の震え )
「 .....こんなちっぽけで、小さな魔法ッスか?ハッ....はは、そッスかぁ。正直そんなの...もっと適任者が居るッスよ、姉貴達とか...ね。勿論何でも聞くッス...よ? 」
( 話を続けようとして違和感に気付く、先程迄の強い心とは本当に違う。何処にでもある一般人の様な弱々しい心と表情。一か八かで、最低限の助言。 )
「 ...アルスターちゃん、悪い事は言わないッス。逃げた方が、良いッスよ。私はまぁ、それらしい骨を見付ける事にするッス。だから、今すぐにでも此処から、離れて下さいッス。そしてもう...来ない事を、オススメするッス 」
( 純粋無垢な眼差し、それ以上に汚れを知ろうとしない...昔の__の様な、その眼差し。向けられたその眼を潰す事は、出来ない )
「 逃す手助けは可能な限りするッス。だから、速く逃げて下さいッス...お願い、ッスから 」
「 (ひぃ!)……っ…はいっ!小さな魔法に… そのっ… 」
( 若干笑顔にひきつりが入る、だがギリで笑顔を保ち
…強まる関心と、探求と 繋がりを求める欲の方向に
とても忠実に!…鳥人へ向ける眼差しは変わらない )
「 …ロイ、さんの個性が乗った独特なあの風っ…!
その"技術"がとっても気になるんですっ!…あ
でもゆくゆくはその"ねえさま"さんにも…っ!」
[チリチリ] [チリチリ]
「へ?」
(「…アルスターちゃん」…と、来たところで…
妙に強く感じる"熱気" "紫火の粉"。
…その後の話を聞かずに振り向けば… )
[ボウゥゥーーーーッ][カチカチカチカチ]
( わやくちゃで拾い忘れた"紫炎の光剣"より広がる
___大炎上❗マッチ一本火事の元❗❗既に火事❗❗)
……わ
「わあぁあぁああああぁああぁぁ❗❗❓️」
「 ...あ〜、もしかしてッスけど私の事、怖 ...いッスよね、そりゃそうッス。さっきまでしっかりと命を賭けた戦闘をしてたッスからね。本当申し訳ないッス。...口先だけなら何とでも言えるし、難しいッスよねぇ 」
( 怯えてない様に振る舞い続ける小娘に、無茶はしなくて良い、という様な優しい笑みを見せる。
変わらない眼差しに緊張感は解れて...やはり、こんな所にいて良い何か思わない )
「 私のなんか平凡極まりないッスよ、まだまだ落ちこぼれッス。....鳥人の恥晒しッス。
姉様達とは住む世界が違うッスよ、本当に ....でも。私はアルスターちゃんを助けたいッス。だから、可能な限 [ メラ メラ ] [ パチ パチ ] り? 」
( 小娘の背後、燃え盛る紫炎。次々と骨を火葬しては広がり広がり、火の海に )
___________っあ
( 落ち着いていた精神も逆戻り )
-------あぁぁぁああああああああああぁぁあッ❗❗❗❗❗
( 重なる大絶叫、汚い悲鳴、頭を抑えてうずくまる )
やめろ、やめろッ、来るな来るな来るなッ❗❗❗燃える、燃える、燃えてしまうッスからぁあああああああ゛ッ❗❗❗❗❗
「 ろろろろっ… ろっ ろぃっ!さ…んんっ!? 」
( 無責任にも思わず助けを求めようとする小娘、は…
鳥人、かの人が 不思議な風を操るアンゲストが。)
_______怯え 恐れ ……叫ぶ姿
…"血筋"は その僅かな時間で。決して多くない情報で
__"今"… 助けを必要としている者を 己のすべき事を示す
「 んんっ…(そもそも…わたしの不始末ッ…)…えぇーーいっ❗」
[バッ]
( 怯えを捨て、恐れを捨て! …蛮勇ならざる、抱くは
"勇気"!
其れを以ち 燃え拡がる紫炎の中心へと… )
「 突っっかぁぁぁぁぁぁーーーーーーんッ❗❗ 」
「 .......は 」
ーーーーーーーーーーはぁああああああああっ❗❗❓
「 何 してるッスかっ、この馬鹿ぁッ❗❗おかしいッスよ❗イカれてるッスよ⁉アルスターちゃんっ、だ、大丈夫ッスかぁ...!? 」
( 炎の中に飛び込む小娘。馬鹿にして、臆病な者には絶対に出来ない...自身と勇気を持った行動に、昔の自分が振り払われる様な、そんな“幻覚”。過去の何も出来なかった鳥人とは違い、未だ年齢は幼い筈なのに...なのに。
心の底から思うは、“守りたい”気持ち。重なる自分とは違う道を歩んで欲しいと思い、ただ、危険から守りたい )
「 ....まっったくもぉ〜〜〜っ、仕方ないッスね!? 」
( 恐怖。トラウマを刺激する炎。未だに身体は震えているが、其れでも小娘の無事と言う物を心配すれば、そんな物はちっぽけだ。 )
[ バサッ ]
( 翼を広げては風を上へ、上へと吹かせる。炎を飛ばす、可能な限り、踏ん張り、力を込めて。...出せる限りの突風で )
「 っ あちっ …っー あち…ッ! 」
( 弱まる炎を突き進む…! しかし熱い!
構わず拡がる紫炎は"人魂"のように骨塚の
山へと漂い初めた…! 小娘は悲鳴と共に急ぐ❗ )
[カィンッ!] とっ… 「 たぁッ! 」
( やっと火事の中心へたどり着き…
手に持ち、掲げるは光りの剣! )
[カチカチ] [パチッ] [ボボボ…]
__だが 既に拡がった紫炎は収まらない…
「 ひッ…! …! ロイっ…さんっ! 」
離れてッ!
___小娘の表情 …再びきりりと結ぶ
「 んなの言われなくても分かってるッス...よぉッ! 」
( 羽ばたく、空高くへ逃げる、飛ぶ、飛ぶ....飛ぶ )
しかし それでも
[ ジュッ ] 「 〜〜〜〜〜〜ッ...!!! 」
( 拡がった紫炎はそれこそ執着するかの様に、軽くだがしっかりと羽根を焼き焦がす。苦痛に顔を歪めては、バランスを崩して______墜ちる )
[ ガラガラガラ.... ] [ ガシッ ]
( 骨山が崩れ落ち始める。辺りにもう何も残らない。ただ燃えて焼けて、灰となる。そんな中....小娘の襟を少し強引に掴む小さな手。
体格はそこまで小娘と変わらないし ....寧ろ脆弱に見える、が ....小娘をお姫様抱っこして .....其の“一斗缶”は跳ねる! )
「 皆んな無茶し過ぎ、だよっ。此処はわたしのテリトリーなのに 」
( 意識を失っていた筈の少女の声今はまさしく一等星 ...
そのまま一度小娘を背中に回させ鳥人を捕まえては ....優しく受け止める )
「 …… ? ? ?… ぅえっ 高っ!? 」
( 早すぎる二人の動きについてゆけない
気づけば抱えられて宙ぶらり… で )
「 ぁっ 此所って患者さん… うん!患者さんの場所
だったんですか!… ぁ、…じゃー …ぇ…えっと… 」
_______燃え盛り続ける紫炎の墓地
( いやな 予感に冷や汗をたらりと流す )
「 私は気にして無いから平気、だよ。此処に残ってた骨達は、罪人達の生きた証。死んだ人達が作った、片道切符だから。... 気にしなくて良いよ、レイチェルの妹さん。で、合ってるよね、間違いじゃ無かったら 」
( 鳥人は軽く気絶に落ちる、火傷の痛みや急激な高低の移動に、身体が少し耐えれてない。精神を消耗していた所に追い討ちで来た為、休息も出来ておらず ...
...結果として、鳥人より小柄な少女に抱えられたまま、地に着く事となる )
「 それより心配なのはレイチェルの妹さんの方だよ、一応ロイは、これでも組織の記号付きだし、傷も浅い ....でも、貴女は違う。炎の中に飛び込んだ みたいだったから 」
( 背後にて燃え盛り灰に還る骨と怨念。何処か鬼火の様に紫に耀き、それでいて無い筈なのに力強い意志を感じる....。
冷や汗を拭いながら顔色を伺う 果たして平気なのか )
( トリップミスだよ )
123:アルスター◆.s:2021/04/22(木) 23:54
( …驚きの連続が小娘をただ 襲って回る )
「(何故分かる!?.此所そういう所!?.罪人!?.高い高い❗)」
__________..
はっ
「[ばっ]はっ はいっ❗…んんっ…そそそそうですっ、
"レイチェル"っ 同じ名を持つねえ様の妹がわたしッ!
…っ… れれ、れ"レイチェル・アルスター"ッ❗…です…っ 」
( 持つ光りの剣を落とさぬようにしっかりと抱え
…溢れんばかりに拡がる紫炎に息を呑み、助かった今に感謝)
________そして木製の"左義足"に燃え移る炎
「 あっ "アルスター"で結構ですっ! …それにしてもっ
やっぱりねえ様の患者さんだったんですねっ、って
患者さんこそ大丈夫ですかっ?お体丈夫そうでは
ありますけどっ… 」
_____..."死に骸は土へと還る"
"火となり燃ゆるを霊と呼ふ"
「 何だか似てないね、レイチェルの妹。テンション、戦闘方法、声色、目の色、他にも沢山。ただ、不思議と罪人って感じがしない、寧ろ此れは何方かと言うなら、聖人に近い様な 」
( ....どうにも、あの姉と同一人物とは思えない、確かに強い、強いがそのベクトルが違う。そして何より感の鋭さ ...現に今も。
三角跳びの要領で勢い良く地面に降りて行く、安全性もへったくれもない )
「 罪人に罰を与える、その分、残りの命は私に加算される。生命力が上がる、つまりは回復力も上がる。だから多少は無茶しても大丈夫。こんな風に 」
[ ジュウゥゥゥウ.... ]
( 左足の義足、燃える火をそのまま手の中に握り締めては酸素を取り込めなくさせて、無理矢理の鎮火。当然火傷はするし痛みも来る、が、傷はみるみるうちに回復をする )
「私が喰人鬼だからって言うのもあるけれど、此の与えられた力って凄く便利。患者って言うのは良く分からないけれど、大丈夫。アルスターがレイチェルの妹なら、私は手助けをする。この力 ...【カーニバル(食人)を、レイチェル達の為に活用して」
亡骸は遂に還る
身が消える、魂は安堵をする
執行人の長い時は ...終わりを告げようとしていた
( /遅くなってごめんなさい、だね。やっと顔を出せたよ )
んなっ___
「 にっ…似てない…とかっ❗ ひャぁ!? 」
( 似てないとか聞くいなや 頬を風船のように膨らませ
__しかし着地の激しさにころりと眼の色を変えて )
「 … … 待って下さい ちょっといろいろ整理しますっ 」
( __小娘は… 知っているようで 知らない。
関係性 詳細 …近くに知るが まるで、今は… )
「(……っ というか…) …あ あのぅ…患者さんの…お名前は? 」
(/遅れに遅れはわたしだって同じですっ!お気に留めず!)
「 ....うん、似てない。レイチェルならいつも...平常って言うか、落ち着いてる。アルスターは良くも悪くも感性が豊かって感じで、見ていて面白い人種に入ると、私は思う 」
( 一喜一憂の激しさ、本当に同じ血が繋がっているのかと疑問に思える様な。....いつかは知るんだろうけど、そのいつかって、本当にいつになるんだろう
.....巡り会える其の時まで、サポートが出来れば良いけれど )
「 ア・スフクター。其れが私の名前。星、花、未来、役者、そんな多い意味が込められたらしい、よ? .....結構、組織の事は知ってる。色んな人と会った事があるから 」
(/そう言ってくれると、此方も助かるよ。今月からはゆっくり出来るから早めに返していく、ね? )
「(っ…っ… ーーーーーーーっ)」
( 図星図星と当てられ尽くして脳内は沸騰
…表情を見れば分かること、子供が怒ってる感情!
に、近いけれどそれが過ぎて判断が出来ない顔。)
「 すっ …スフクター…さんっ…!
聞きようによっては今の失礼ですっ!失礼っ!
ホントに似てないってよく言われますけどぉっ!
堂々と言われたら怒りにくいですっ…ですっっ!! 」
( ___睨んでるのだろうか )
( 光りの剣を抱き締めながら威圧不足の怒り顔 )
「 名前っ… 素敵ですけどっ…素敵ですけどっ…❗ 」
「 あぁ、ごめんね?気分を害したならば、遠慮無く沢山怒って良いよ。私こんな見た目だけれど、多分アルスターより年上だから。
私は正直に思って言ってみたからね、似てない様な気がしたから。でも、似てる所も結構有るよ 」
( その場に座り片膝に肘をつく、じっと見上げる形になり、怒る相手に対し眉一つ動かさない。....ゆっくり、褒める時だけゆっくりと、声を上げる )
「 勇気 」「 優しさ 」「 この辺はとても似てるなって思うよ 」
( 誰でも持てる物かもしれない、だけれど簡単には持てない。
そんな物をこの姉妹は持っていた、其れで、救われた )
「 質問、あれば答えるよ。組織についてとか、色々 」
っ …… ぅ__
( 色々、… 怒りづらい。と 小娘は強く思った )
「 むぅー 、何だかずるいです スフクターさん…
よく分かりませんけど …ねえ様とおんなじくらい… 」
( 渋々、といったようすでその場に正座して
不服な表情 隠せずそのまま、光りの薄れた剣を背負う )
____質問は 考えてる途中
「 それは褒めてるの、かな。良く分からないけれど。まぁレイチェルと一緒って言うのはお世辞だったら、凄く嬉しいけれど、ね 」
( やはり見ていて分かりやすいと感じる小娘の表情、話がしやすく助かる。
先程より薄く輝く剣には警戒を怠らない、不慮の事故が起きた場合一番危険なのは此の子だから )
「 大丈夫、ゆっくり悩んで、もし無ければ無理に聞かなくても平気 」
( 鳥人を降ろしては軽く寝かせつつ、胡座を掻きながらゆっくり待つ。時間はいくらでもある )
(_____小娘思案中)
「 …… うぅーん。… 色々、お伺いしたいことって
たくさんあるんですけど… …その前に、スフクターさん 」
( 焼け野原に近しい周囲の惨状__
…しかし何処か誇らしげに吹く風、
多くを知らぬ小娘には図りかねない… そんな風。)
( 不安げに 辺りを見渡す小娘、…鈍い光りの剣 )
「 此処、って… あの、…お話できる、場所…ですか?
いぇっ、雰囲気とかではなくてっ!寧ろ雰囲気は
好きな方ですけどっ… 」
「 ....大丈夫、確かに盗聴されら心配は有るかもしれないけれど、この場は凄惨だしね。余り見ようともしないよ。監視もさっき来たあの人みたいに三日に一回の頻度で、見にくる位だから、話せるよ 」
( 改めて骨が灰に変われば中々広い事が分かる場、家具や収納棚も何も無い。
燃えずに残ったのは黄金の牙のストック。そして一つの大きな頭蓋骨。....何故か其れには傷が付いていないし、瞳には二色の宝石が嵌っている )
「 家具とかは基本的に無いから、お話はし辛いかも。其の辺は御免ね、私も必要としてないから 」
( 其の鈍い光にも感じるのは、明るい未来。....自身が手に入れられない様な )
(再び小娘、思案中____)
( ___悩む顔に汗は浮かばない )
( …思案、思案に重ねて思うものは楽しいことばかり。
荒れ地 古き遺体の積まれし場所 薄暗き場所___
…それだけで 一体どれほど小娘は心踊ることか! )
「 ……んー、…じゃぁ、心配ないんですね! 」
( 言葉に甘える事を決めた小娘、…それ。
今にその瞳は …淡い光の剣を追い越す光に煌めく )
[すちゃっ]___手元に持たれる ぶ厚い紙束
「 あのっ … なんでも、
…なんでも聞いていいんですか!? 」
( 数百年も前の遺体も全部消えてしまったが、其の名を忘れるという罪を執行人は犯さない。見え難いが薄暗い空の下、壁には刻まれた多量の名前。脳内には顔と声と、血肉の味が残り続ける。永遠に忘れる事は出来ない。それでも慣れたもので、見た目は何も変わらない、分からない )
「 うん、何でも良いよ、アルスター。答えられる事なら何でも答えるから、遠慮無くね。
私も、こうしてじっくり話すのは、余りした事が無いから好きだし、ね 」
( その明るさが、羨ましい。光が羨ましい。綺麗で、とても、憧れる )
「 さぁ、沢山話そうか、アルスター 」
( 聞くなり…___[シャカカッ]っ と始めに書き込むのは
『規模-それなり の墓地?』… 自らそれに頷いて )
「 はいっ ではではっ…
今やそう呼ぶものか分かりませんがこの墓地?らしき
場所に名称となる場所はあるのでしょうかっ??__ 」
( …まわりを見渡す… 広々さが増しただけ
…何かしら、見えるものでも無いかな… )
( 残った大きな頭蓋骨を撫でながら思い出す )
「 名称、か。私はシンプルに『処刑場』と呼んでいたけれど、噂に聞くのはこんな名称 」
ムクロノ 【 無情の骸夢 】 トガユメ
「 と、言われてるらしいよ。意味は良く知らないけれど、其の儘なんじゃないかな。
でも逆にスッキリしたね、夢は夢でも吉夢だね。そこまで悲観する程の場所じゃ無くなったよ、ちょっと暗いけれど 」
( 何も無いと言いたいけれど、有る物が一つだけ。それは[ 塔 ] 避雷針の立った、薄茶色のローマにある感じの塔。
塔の中は機械だらけ。発電だったり、地図だったり )
「 むくろ… …ふむふむっ![するする]
言葉の羅列には "棄て墓地" の意を感じますね…!」
( メモを取りながら …或いは予想や考察を
書き足しながら わくわくする話を前にして
…一言、それも聞き逃さないよう ぎゅうと耳を傾けて )
「 で、はっ!… 」
( と …出たところで口をつぐむ。
…先程から、自分のペースで押しすぎだ… )
「 … … … ……良ければ …
スフクター、さんの… お話でも
お聞かせしてくれませんか?__昔のお話とかを… 」
「 ....... 」
「 ( 言えない、そんな事。夢を壊す一言だから。この場にある名称としてメジャーなのは『ゴミ捨て場』
でも、自我を保つ為には演じなくちゃいけない。何より、壊したくない、から ) 」
( 静かに眺め続ける、気が高揚しスラスラと書き進められて白から黒へ染まっていくメモ用紙。
楽しんでくれるのなら、それで良いと考えるは執行人 )
「 私の昔話、か。聞いてもつまらないし、長いよ。それでも良いのなら、話すけれどね
あ、楽な姿勢で聞いてね。胡座とか 」
( 望まれたのならば話そう___古い古い、自分の原初を )
「 齢四歳_____その頃から、この組織にいたんだ 」
「 あぁ、今の私の年齢だけれど、分からないよ.... ....多分16、7位、かな 」
[ピコンッ] 「 … … … 」
( …小娘の驚いた眼 )
( 脚を両方下に敷く、所謂は正座の姿勢
明るみにすら見えるスフクターを視界一点に絞って )
「 … … ろい、さんとお仕事が同じなら…
ちょっとばかり …年齢の噛み合いがあんまり
良くないように感じます… 」
「 ん... .....まぁ、続けるね 」
「 6歳まではちゃんと“教育”がされたの、だから簡単な。其れこそ生きる為に必要な事は、教えられた。簡単な数の数え方、方角、とかそんな程度だけれど 」
「 でも7歳になったら、そこからは組織の雑用、もとい下っ端。鉄砲玉と言っても過言じゃない生活を送られる。
与えられる部屋も、豚小屋みたいな感じで、狭くて小汚いの。....今の此処の方が暗いし汚いかもしれないけれど、ね 」
( 改めて辺りを見渡し、数年間の住処となった“庭”を懐かしく感じる。...一息吐いてから今でも忘れられない ....××を話す )
「 齢9歳 _________初めて人を殺したんだ、組織の同僚だった人達を 」
「 ………… 」
( …予想はしていた事。…けれど
いざ、聞けば… 流石に眼には
強張りが浮かんでは 慌てて隠す )
「 …… そんな… … そんなの…子供が生きられる環境じゃ… 」
( はっ …と 口を塞ぐ )
大鉄でキソポンズのオーナーにあった。メンチが異様に恐い。
143:アヒル hoge:2021/06/04(金) 18:18大鉄でキソポンズのオーナーにあった。メンチが異様に恐い。
144:ア・スフクター◆5U:2021/06/06(日) 11:09
「 大丈夫、そんな事聞き慣れた、言われ慣れた。だからアルスターが気にする必要は無いよ 」
( 同年代...年下?に聞かせるにしては酷な内容だったかと今更ながら反省。
暫しの気まずい空気の中、何事も無かったかの様に首を傾ける )
「 続き、まだ話した方が良さそう、かな?...山場を越えた、とは思ってないけど 」
「 …… 兎も角、続きも聞かせて下さい。
…これ以降の知見なくしてはこの場への
考察も中途半端に止まってしまいます… 」
( 目に映る光を曇らせつつ__ グッと真剣に
…言葉遣いの裏側に光るものをつらぬく鋭いまなざし )
「 …(思っていた以上… とは言えません…) 」
(忘れてはいたい。…けれど、慕うからこそ見ることになる)
(___姉 …尊敬する"月の尾"__)
____その筆跡には常に不安が付き纏う
「 初めての殺しはね ...同僚。つまりは同年代で、同じ時期に組織に入って、同じ釜の飯を食べて、沢山笑って、泣いて、怒ってを繰り返した、そんな人。
その次に、その子の親を殺して、祖父母を殺して、兎に角関係のある血の繋がった者は全員殺したよ。
理由は私にも詳しくは分かってない。有力なのは組織の歯車を壊す大事な中枢、情報を掴んだらしいんだ。今ではそれを確認するのはとても難しいけれども、ね 」
ポ タ ..... ポタッ ....ポタ
( 再び垂れ始めた涙。仕事をして来て ...訂正。やめて、初めての涙。過去は、人の原初であり、痛みの象徴。そして罰の現れ。だから、話すのは止めない。止めてしまえばもう二度と話せない。今ここで、楽に )
「 次の誕生日、食べたのはその一族。.......残さず綺麗に食べて、飲んで、一人で全部、罪を果たしたよ。
その後ね、皮肉にも目覚めたんだ。私の能力が。...ヒトを食べれば食べる程強くなれた。強い人を、種族を食べれば、とても強くなれた。喰人種にピッタリの、力だったんだ。
お陰で、その能力はね。【節制】が目を付けて、今の立場に居れるんだ。此処まで上がれたのは、本当、あの人のお陰なんだ
......逆にいうなら、此れが今の私の限界なんだろうね。無意味に罪人を、人を食べ続けて、食欲を満たして、チカラを伸ばす努力をしてなかった、今の私の限界だよ。でもね、私は ....もっと、強くなれる様に頑張りたい。それはレイチェルと、アルスターが気付かせてくれた。」
私はレイチェルに着いていって外の世界を見たい。
私はアルスターを守りたい。
其れが今の生きる目的だよ、私はもう、“執行人”をしたくない。この肩書きを...捨てたいんだ。
( 次々と口に出した本音。喰人種は一斗缶を膝の上に乗せて撫でながら、向き合い話をする )
「 こんな所かな、ご静聴有難うね。過去話じゃ無くなっちゃったけど、途中から 」
「 …………… 」
______ペンを走らせる …言葉 紡がれるたびに
(___姉は ねぇ様はやっぱり … "人"の心を
救おうとしているのだ …哀しく 濡れた言葉は
その一言が胸に 重くのし掛かる。…小娘は
…重圧の中で、負ける事はなく …ゆっくりと
時間を掛けてでも… ___メモの上に文字を走らせる )
______浄化槽 …その考えについての疑問を浮かべる
( … 罪の浄化 死体の浄化 …骨の風化…
__土壌生物が行う、それを大規模にしたような
活動には、…何処か 綺麗さを感じたモノだが… )
_____明らかな浄化"以外"の殺害行動に眼を向ける
……前、に
[パタン] 「 ……此方こそ、詳しくありがとうございます! 」
( メモを 閉じ… 深く、頭を下げてから )
「 …… ……スフクター、さんも…
ねぇ様の事、大好きなんですね…!」
(______心の底から 笑顔が浮かんだ)
........................................................
「 ...そう、考えるんだ、アルスターの場合 」
( メモを取り終わった様子の相手から 放たれた言葉に一度時が止まった様な長い時間 空白が作られる。当たり前だけれどこんな事を話して、軽蔑の眼差しを受けると思っていた。なのに、此の子は─── )
「 アルスター、貴女はやっぱりレイチェルと同じ血が流れてる。とても優しいんだ 優しすぎるんだ
その優しさは、多分...『一つの罪』だよ。必ず何処かで、その優しさで .....『足元が掬われてしまう』そう思ってしまうんだ 」
( 沢山の人を見てきた者からの 一つの助言。いつかはその優しさを捨てた方が、良いと思う 合理的にもっと、生きた方が...幸せになれるんじゃないか、って )
( 咎を気にせず、善意を信じてくれる。そんな純粋無垢な子に対して、無邪気に 何も隠さずに ただ本能的な____告白を )
「 大好きだよ、レイチェルの事は 」
( 想いは沢山詰められた そんな好意。心の底からの笑顔に対して、微笑みを越えて ....とっても嬉しそうに、笑顔が浮かんだ )
「 他に聞きたい事は無いのかな。有れば、答えてみるよ 」
( ....可能な限り喋りたい 有利な情報を、教えたい )
__________
(とん、…メモをかばんに仕舞えば軽い音
…お話に耳を傾け 小娘に浮かぶ普段の晴れ心)
「 … ねえ様は …それを、誇りと言ってくれました
なによりも 抱き、棄てないことが誠に貴きこと と… 」
胸に手を当てる…__ 暖かで、途切れぬ小さな鼓動
「 __大事なことを教えてくれる時、大好きなねえ様は
いつも優しい声で… わたしの頭を撫でてくれながら
…一言、一言… 丁寧に __分かるまで 教えてくれました 」
「 誰かの "明るみ" であれ …底抜けに "明るくあれ"!
__ずっと、ずっとこの胸に抱いていたこの言葉、この心…
ねえ様から教わった とっても、とっても大切な "心"! 」
______欠けた眼帯… 義足、それらを見つめ
「 …その過程として、…結果として傷付く事があったとしても…
わたしは諦めません!___今まで さんざそうしたように! 」
(__喪うモノ 纏わる暗がり…
"何もかも吹き飛ばす満面の笑み"
___ネバー、ギブアップ。…諦めぬ希望の物語)
「 っと! …すみませんっ💦
ね、ねえ様の話になるといっつもこうでっ… 」
( 慌てて頭を下げ )
「 ううん、大丈夫。聞けば聞くほど、アルスターがレイチェルの事好きなんだって分かるし、血が同じって事が改めて分かるから。レイチェルもそんな人だった。とっても....良い人だから 」
「 アルスターは強いね、とても明るい 」
( 進むべき先に闇は少ししか無い様に見える。義足の理由。歳下にも関わらず壮絶な生き様を送って来たのは一目瞭然。なのに....辛さを感じさせない、強い笑み。
其れは私達に足りない“心”。足りない明るい勇気 )
「 私はもう、諦めてたんだ。心は折れていたんだ。日の光も、広い世界も、知る事無く、朽ち果てるまで此処で過ごすんだろうなって 」
「 そんな絶望って、とても小さかったんだなって、今のアルスターを見てると思えるんだ。
私もまだ、生きて頑張れるんだな、って 」
( 笑みの真似。無理矢理頬肉を上げ牙を露出させ、綺麗な笑みの真似。まだまだ醜く、自然には出来ない )
「 貴女達の血に、感謝を。レイチェル、有難う 」
___今はこれだけの事しか出来ない。本当の謝礼は必ず、払わなくちゃ。
( /待たせたね、昨日一昨日と返せたのだけど...“お楽しみ中”そうだったから )
( …口かどがへの字に曲がる程には恥ずかしがり )
[つ つ つー] (話が終わる頃に 視線は何処か 横目__)
「 ぇ、ぇ… えへへ、… べ、べたべたに褒められる…のって
やっぱり結構はずかしいです… す、スフクターさん 」
( …視線は 右往左往と誤魔化すものを求め…
二度、三度辺りを放浪する僅かな旅は、未だに
音沙汰のない鳥人の横たわる姿を見つける )
「 …っ[💦]… ろいさん、ろいさん?
い、今… …えーと [7時30分]…です 」
(/…アルスターさんのいじわる )
153:ア・スフクター◆5U:2021/07/08(木) 03:27 ( そんな照れる、恥ずかしがる姿を見てはつい喰人鬼に笑みが溢れる。ちょっとだけ、友達みたいな事が出来た..と思う、から )
「 私は悪い気はしなかった、かな。人の良い所を見つけて沢山褒めるのって、ある意味善を成してると思うし 」
( 誤魔化す為に歩く姿も年相応。さっきまで見せてた覚悟とはまた別に愛おしい、と思い易かった。
何より不思議...ゆっくりと一緒に鳥人の元へ向かう )
すぅ〜〜〜〜〜 .........
( 静かに寝息を立てて、近づいて来た子供は見事その翼に呑まれて包まれる餌食となる。
..起きてはいるのか、震えている )
「 ....まじっスか、私そんな寝てたッスか? .....なんか久々に幸せな夢見たんッスよね。だから ...アルスターちゃんも寝るッスか? 一旦 」
( さっきまでの乱暴な風とは違う、心地よくて優しい風が吹く )
( /ふふ、ごめんね?..楽しいんだ )
[ふぁさっ] ぴゃっ
____備えもない小娘、あっという間に羽の中
「 わっ ……んーーーっ …やーです!やーですっ!
もっとこの辺り調べ回るんですっ!疲れてないですっ!」
( 頬をいっぱいに膨らませて …僅かにばたばたしても
力強い鳥人の腕を動かすことも出来なくて___
…だけれど __肌触りの良い羽毛に包まれ続ければ )
「 ん…… [ふぁ〜]… [はっ]… ……やーーっ 」
( __籠る元気も 残りわずかなじたじたばたばた )
(/ ……むーっ 新手の悪戯スフクターさん…! )
「 …………ハァ 」
( 溜め息、鳥人は子供の言う事が聞こえない様に羽の中に閉じ込める。もがく子供に無意味だと教えるように、徐々に羽は閉じていく。…檻みたいに )
「 ...嘘は駄目だよアルスター、貴女はとても疲れている 一度休むべきだよ 」
「 そうッスよ …ほら、リラックスリラックス〜…寝たら忘れられるッスよ…体力も回復するッス…だから休むッスよ〜〜… 」
( 喰人鬼は母が子にする様に頭を撫でて、鳥人もあやす様な優しい声 …ゆっくりと眠りの世界へ誘う )
「 ……起きた後、探検を続けるッスよ …ね? 」
「 むぅー 嘘なんて…て……はぉ… 」
[すぴー]「 んん… …… … … 」
( 抵抗したら、返ってきた。…小娘を眠りへ誘う波状攻撃!
…あくびをしちゃえば逃げられない。羽のふかふか 優しい声)
[すぴー][ころころころ][…ふーっ]
( __時間もそうは立たずに )
[ぎゅー]
( …鳥人に抱き付き 聞こえる小さな寝息__ )
("それは僅かな安息…"
"しかし何より尊き人の育む時間")
("__僅かなそれは 時折命を救うのだ")
………寝たッスか?、 うん、寝たみたいだよ
( 子供の眠った後、起こさない様に刺激しながら、鳥人と喰人鬼は相談を始める )
「 さて、此処からどうするッスかね 」
「 起きてから、で良いと思う。アルスターを逃すか、この子達に私達の命運を託すか、其れはこの子の返答次第だよ。少なくとも今は、休むべきだと思うし。
アルスターも、私達も 」
( 隠してはいたが、ズキズキ痛む頭。ヒリヒリと軽い火傷が今になって地味なダメージとして襲う。と言っても寝れば済む物。
喰人鬼も羽根に軽く頭を押し付けながら、ゆっくりと目を閉じる。警戒だけは、しっかりとしながら )
「 …助けられたのは、私達も同じッスからね。守るべき、子ッスね 」
___うへへへぇ… ろい…ひゃん… ふかふかぁ…
( 肌から伝わってくるふっかふかのもっふもふ
___ロクにベッドを用いない小娘には尊すぎる代物、
けれど気兼ねなく包まれる心地よさ … 思わず寝言を誘う )
____________
_____…どこかに 置き忘れた聖剣
…沈むような 重い風が墓場へとやってくる
暖かな鳥人たちを避けて … 誰かの忘れ物を
____無造作に地面に刺さる光りの剣を
羽虫が群がるように覆い 光りを呑み込む…
…………
( …誰かが 近寄る___ 忘れられた光りの剣に。 )
________数分後、寝息は三つに増える
すぅ、すぅ________
すや、すや_________ ぐっすりと、眠る子等
( 見た目だけで言えば全員未成年も良い所。静かに寝息を立てて、肉体や精神の疲労を癒す。
羽根のトラップのみが辺りにばら撒かれてはいるが、それでもかなり 無防備 )
聖剣に近寄る者に、気付かないまま。
休睡の時を安らかに 過ごすのみ。
不穏な事を 忘れたまま___
____………
〖黒い影は __光りの剣を前に溜め息を吐き〗
___〖遠く 見える幼きものたちを眺め〗
(____ …)
_____________________静寂 …夜の長き
____…………
[チリチリ …チリチリ]
( ___朝か __夜中か …微かに聞こえる火の音 )
______僅かに生臭さが漂う……
(__…朝か夜か 何れか
…少し離れた所に焚かれる
無造作な焚き火、木枝で刺し置かれた
肉付きの悪くない川魚が幾つか。)
_____…小娘は眠っていた … 近くには誰も居なかった
_________________________ん、ん?
( 先に目覚めるは鳥人、喰人鬼は久方振りにぐっすりと睡眠不足に悩む事無く、静かに眠り続ける。
焚き火で捻れた風の向きに反応をして、瞳を開けて…眠る2人を起こさない様に、慎重に身を起こす )
「 …一体これは、誰……、ッスか? 」
( 焼いた魚の場に残る痕跡、感じた事の無い気配。組織に居た時に、姉について行き、微かに上の者達、スペリオールとはまた違う、様な…。
警戒だけは怠らず、恐る恐る…小魚へと近付く )
罠の可能性、有り…しかし何故か、小娘や喰人鬼から何処か感じた事のある様な____気も、した。
__まるで ゆめ、まぼろし。…墓場と呼ばれる場所に、
眠る三人の元へ … 突然、現れる焚き火に 食物。
…誰かのもの?誰かが置いたもの?…分からなくても
しっかりと消えずに、暖かさと 魚の匂いがそこにある
[___ふるっ]
( 小娘は、…いざ知らず。柔らかさと、暖かさが
自分から離れては …少しばかり身を震わせて。)
(けれど近くに… 手が、喰人鬼を見付けてしまえば
喜んで抱き締める… __あとは小さく寝息が響くだけ )
__丁度、手頃な魚が焼け… 皮の下からパチパチと脂を散らす
「 …敵にしては親切過ぎるッスよね、姉貴達がこんな事するとは到底思えないッス…つまり 」
( 未だに安らかに眠り続ける、小娘を見る。とても良い寝顔。其れと似た…気もする、しかし少なくとも、私の知る者では無い。………第三勢力?それのメリットは?考えていても何も解決には進まないので、鳥人は恐る恐る焼けた魚を手に取って、直ぐに焚き火から離れる )
すん、すん ……ぐぅうう ______ぱくり
( 怪しい匂いも特にしない、疑う必要は無い。匂いを嗅げば、忘れていた食欲が戻って来て、一口で頭から腹まで頬張る。
しっかりと鋭い歯で身をほぐし、塩味を舌で確かめて味わい、微かに香る…魚らしい匂いを楽しむ )
打って変わって、鳥人は今一人。
改めて、冷静になって、考える。寝た事で少し、落ち着いた。
( 落ち着いて、と言う事を体現するかの様に優しく手を握り、暖かさを忘れない様に身体を擦り付ける。
少しだけ眠気が覚めたけれど…再び、夢の中へ )
此処は墓場。何者も夢のあと。
執行人[元敵]のテリトリー。鳥人[良い奴]が始末する筈だった二人を見逃して、助ける事に。
___それに納得、する者ばかり?
当然の疑問 しかし、無毒と余計な危険のない焚き火が
そこに存在するのだから、勘繰る必要性や考えは
魚の脂に舌を打つなかでも 増していくばかり__?
…そう 考えていればその最中には注意の穴が。
______いつの間にか すぐ近くに足音と色々な香り
……___束ねた金髪のなびく … 長身の白衣を着た女性
( …まず、目が行くのは 背中の魚。__鮭らしいが
背負う程大きい。… ほぼ下準備済みの野菜を入れた
布袋、抱える橙色のカボチャ、ホールチーズに加え
木の容器に納められた各種の調味料の香り。……大鍋。)
「 ……ふむ、アルスターとなら…
もう少し眠っていると思ったのだがな 」
[すぴぃ __くー]
( … 呑気な眠りが、未だにそこにある
身近の暖かさもあるけれど… …来訪する、白衣との
奇妙な運命が 小娘の目覚めを少し、…先延ばしにしたから )
_____喰人鬼を抱き締めて …当分目覚めそうにない
[ ざっ …はむ、むぐ……じぃ ]
( 足音が聞こえた方向から距離を取る。魚は咥えたまま、少し苦味のある内臓も食べて、栄養を摂取する。
疑う目、何処となくあの娘に似ている気配。親と似ている気も、遠からずとも近からずな気配。…恐らく敵では無い )
「 ……アンタ、あ〜いや…貴女が、こうして焚き火や魚を用意してくれた人ッスか?そして多分、私達と同じ目的を持った味方ッスよね…?
…あぁ、鳥人は夜行性な奴も居るッス。私は単に睡眠時間が少ない方が落ち着くッすけど 」
( …多様な食料に調味料。健康的で栄養も豊富に含まれた野菜や魚。髪の毛を少し退かし、金の目が合う様に…少し何か手伝おうかと思えば、近寄る )
[ すぅ、すぅ…ん … ]
( 何か、来た気配に夢から醒めようと…したけれど、誰かに抱かれてて起き上がれない…。動けないから、身体を起こすのも面倒だから、寝続ける。
その人が、とても会いたい人だったとは知らずに………ゆっくりと )
__焚き火の火力を調節し、回りに石を積み上げて
焚き火の上に鍋を置く … 水を注いで あ、という間に
下準備を行う… 喋る前に、素早く手が動く
「 まぁ、… 目的の程は分からないが …君はあの子と
一緒に眠っていたね?… 少なくとも、友達以下の
存在、というわけでは無いだろう。ならば私には
君たちの助けとなる必要があるのだよ 」
( … しばし、鳥人に目を向け
雄大とすら言える翼の羽根、一枚を撫でる )
「 手を私はそもそも、鳥人という生き物に
会った事が少ないものでね… …そういった
知識には欠けるが、美しく 逞しい翼を持つ
種である事は重々承知している。…しかし、これ程とは 」
「 …ま、それもそうッスね。…正確に言うならこれ以上巻き込みたくは無いッスけど。少し、忘れていた 心 って物を、アルスターちゃんは思い出させてくれたッス。スフクターの奴も喜んでると思うッスよ 」
( 手際良く進む調理。ただ眺めているしか出来ないが、とても面白く感じる )
( 羽根の一枚は皮膚の様に柔らかくも固くも有り、大きさは10cmとなっている )
「 …姉貴達はもっと立派な翼を持っているッスよ。
それでいて頑丈で強靭で、羽根の一枚一枚がナイフと同じみたいなもんッス。
私は…少しの時間しか集中して固くするのが出来ないッスから。
………組織は面白い所ッスよ、色んな種族が集まってるッス。個性溢れる奴等が 」
「 …………… 」
( 撫でる羽根から手を離し、処理を済ませた巨大なサケを
煮え湯に突っ込み 各種調味料やオニオン、鶏肉を放っては
火力を上げてグツグツとベースの味を極めて行く… )
「 ……個性がある … つまりは自分の持ち味や欲求がある 」
_______
「 …スフクター、… そしてきみ … 私にはどうにも…
君達が生きるにはこの環境は… 強いずとも、不適切なように
度々思えてならない …あぁ、聞き忘れていた … 君、名前は?」
_____煮えた魚の香りが漂う
( 刻んだ野菜を投入し、落ち着いた色合いのスープが
…一旦 出来上がる。…__小皿に掬うと 鳥人に )
「 ……ふむ まだダメだな 」
(…味見後、丸々と置いてあるカボチャに手を伸ばす)
「 …そう捉える事も出来るんスか〜〜、多方面から見てて面白いッスねぇ〜… 」
( 適当に腰掛けながら、静かに見守る。香りに食欲を誘われて、理性を忘れて齧り付きたくなるものの、しっかりと我慢だけは忘れずに自制して )
─────
「 …ん〜〜、まぁ、言われてみればって感じッスよね。
御二方が来るまで少なくとも私は違和感とか、全く感じ無かったし、寧ろ住みやすいと思ってたスから。
其れに自分的には…幸せだったッス。確かに立場的には下でいつ切り捨てられてもおかしく無いッスけれど………姉貴達が、居たから 」
( …手渡されたスープを啜りながら、話を続ける。落ち着いて、安心する味わい。調味料の匂いが魚の匂いに混じり微かに香りながら、栄養的にも過不足無い事に満足する )
「 …………美味しいッス。あ、名前は…長くなるッスけれど、 [ アンゲスト・エウロス・ロイ ]…末っ子ッスね、所謂。…立場的には 【 三之剣 】 ッス 」
( …しっかりとした食事を取ったのは、久方振りかもしれない )
「 エウロス・ロイ ロイ君か … 」
( カボチャを皮ごとスイカのように6つに割り
乱雑にスープへと放り込む… __まろやかさが
増したように思える、事実ほろ甘い香り… )
_________
「 …明日も分からぬ身を自他に強いる生き方、ね
……悪くは、無いのかもしれないな …だが 」
「 ロイ君、…君もスフクターも… 出会ってしまった。
……アルスターというライトサイドに、不屈の純粋に
…私にはできぬ、"アルスター"という生きざまに 」
( …スープを味見し、喰人鬼に抱き付く小娘を眺め… )
________目覚めの前触れを遅れて気付く。
[!!!]
「 …ろ ロイ君、悪いが話は中断だ …ち、ちょっと
これを混ぜては貰えないだろうか… 」
( 大きめのお玉を差し出し、お椀を幾つか置けば
ホール・チーズを抱えて… )
[チョポンっ] 「 た、頼んだっ! 」
( スープが跳ねない程度の勢いで
香りの良い、ホール・チーズを
鍋の中へと放り込んだっ! )
__________
「 ……… 」
( 此処まで手間を掛けた料理。さぞ味が凝縮され、食べるだけで幸福感が満たされるのでは無いかと勝手に鳥人は考える。…味の想像は出来ない。だからこそ楽しみ )
「 …其れは、そうッスけれど。彼処まで心が綺麗で濁ってない子を見たのは、始めてッス。裏社会に自分達は慣れ過ぎたから、とても新鮮に感じたッスね。
でも、それを言う貴女も、まだ綺麗だと思うッスよ?そりゃあの子程とは言わないッスけれど、綺麗な方ッス。言うならば自分達は黒、アルスターちゃんは白、貴女は…あ〜、グレーッスかね? 」
( そんな雑談に身を馳せていたのも少しの間。急に慌て出した彼女について行く事が出来ず )
ポチャン ホールチーズの落ちる音で意識を戻す。
「 …する事は一つッスね 」
( 渡されたお玉でゆっくり、飛び散らない様に、しかししっかりと混ざる様念入りにかき混ぜる )
(去り際に…)
「 ……… 」
(目覚める兆しを見せつつも …安らかな顔の小娘と
中の良い姉妹のように眠る、… 一人の"女の子"を眺め)
__微かに 何かを呟き
( …笑みを溢して、その場を後にした。
__消える幻のように しかし煮えたスープを残して )
________
… ん__ …
( …てんや、わんやの少し後
小娘が目を軽く擦り、頭を上げる… )
「 ……あれ 」
( 消えた瞬間、変な違和感が頭に走る。まるで掛かっていた靄が消えた様な…。
自分は一体、何をしていたのかと鳥人は考える。無意識の内にスープでも作っていたのか、と。…こんな良質なスープを? )
「 …まぁいいや 」
__何となく、混ぜ続ける。その方が美味しくなると思うから。
__________
すぅ …ん…んん……
( 隣で未だ寝続ける、喰人鬼。しかし眠りは浅くなっているのか、軽いいびき。
開放感と喪失感が身体に来る。…不思議な事に )
___[ぐるるるるるっ]
( あきれる程食欲という甘い誘惑に正直なお腹の音… )
〜〜〜〜っ
______大鍋の隣でよだれを垂らして目を輝かせる小娘
……
____ 雪山風ミネストローネだぁ…!
( … 抱き締めていた喰人鬼を手放して
いつの間にか隣に来ていた小娘が一匹
視線はじぃっと溶けたチーズの色合い、
香り豊かなチーズ・スープを眺めて…! )
「 こっ …これ、ろいさん…っ 食べても良いですかっ!?」
…! ( 腹の音は鳥人の耳にまで )
「 ……うおっ、お、おはようッスアルスターちゃ、ん?…あぁ、腹減ってるんスね、いやまぁ 良いと思うッスよ?少なくとも毒は入ってないッス 」
( …本当、悪い人に騙されないか不安になる程の純真な性格。ましてや自分が作った物でも無いから少しだけ食べさせるのに不安になる )
「 …そんな目で見ないで欲しいッスね、断れないんで …食べるッスか? 」
( 混ぜて混ぜて、程良く混ざり合った。熱でチーズも溶けて充分染み込んだだろう。逆にこれ以上混ぜようものなら風味を損ねてしまう可能性有り。なので、此処ぞと言うタイミングで食べさせる…其れが鳥人にとっても、子にとっても、調理者の彼女も…幸せだろう、多分 )
( …喰人鬼、未だ眠る。然し少し熱を失い、眠りは浅くなる。何処か逆に解放された… )
「 こう言った何気ない幸せ、続けば良いッスねぇ 」
___笑顔はぽぁっと急かす
( 許可を得た、と見るや あっつあつのスープを
お腹が求めるままに勢いよく空きビンに入れて… )
「 いっただっきっ… まぁす! 」
______… その半分を飲み干し…
ッッ…!!!
__ (瓶を落として口を抑えてその場にうずくまる)
…………………………は?
「 ッッッッ、あ、アルスターちゃんっ!?だいじょ…しっかりするッスッ!!! 」
( あんなに優しそうな人が毒を盛った?まさかそんな…でも、こんなにうずくまるなんて。
…地に落ちる前に、空き瓶を翼で受け止めて、改めてスープの中身を確認する )
「 (何か…何か間違えた?でも、なんで) 」
( …ある可能性は鳥人の頭から抜け落ちる )
「 ぁ… __ぁ… ! 」
( 細かく 震え上がりながら小娘は__
舌を出し、苦しむ素振りの元を明らかにする )
(ヒリヒリとじわじわ痛む舌、__ぼろりと涙を溢して…)
「 あ… っ…つ…い … ぅ〜っ… 」
( ___白衣の女が去ってから 未だ2分と経ってはいない )
____飲み干した瓶すらとっても熱い 出来立てスープ
( …甘い誘惑を勝手に手繰り寄せ
小娘はそんなモノを一気に飲み干すバカをやったのだ )
「 ぁひゅぃ…ぃぇふ…ぅ… __ろ、い…ひゃぁ…ん 」
( __漫画表現的な涙目と顔で見上げる小娘 )
「 ………えぇ …まぁ、安心したッスけれど 」
( 安堵の溜め息、子供らしい悩み。確かに痛いけれど、命に別状は無い為…鳥人は安心する )
「 …ちゃんとふーふー、しないッスからぁ …まぁ、こう言うのは熱い方が美味しいッスけれども 」
( 涙を羽根で拭い、熱々スープの瓶を翼で包み、少しずつ冷ましながら…出された舌に吐息を吹き掛け )
「 …これで、本当に少しだけッスけれどマシじゃないスか? 」
「 ぁぅー、…ぅ〜… 」
( やけどしそうな舌の熱い感覚は中々取れない
…ひり、ひり 単に痛むだけでなく、じわりじわりと
響く感覚には… むず痒さを覚える それも心から )
( そんな感覚が辛くて …自分だけで耐えられそうも
無いから 鳥人の胴を抱き締めて何とか … グッと堪える )
[ぎゅむぅ]「 早く… このぁたり…調べたい…のひぃ… 」
( 痛くて 色々考えられない...
少なくとも 此処が元々、危険なことを忘れる程度には )
「 …アルスターちゃん、焦らなくても良いんスよ? 時間は有限とは言えたっぷりあるッス。そんなに焦っても良い事は余り無いッスよ 」
( 翼で頭を軽く撫でて落ち着かせながら、痛みを抑える為 そよ風程度の風を吹かせる。涼しさが少しでもその、痛みの熱を冷まさられたのならと思って )
「 ……因みにッスけれど、アルスターちゃんはどうするつもりッスか?この辺りを調べて何をするつもりッスか? 」
( …今はもう、鳥人や喰人鬼が子供を襲う事は無いが…元々はやはり、凶暴で残虐。此処はそう言った所。だからこそ…身を案じる )
( ………辛い運命を歩もうとしているのなら 少しでも助けに … )
「 (……) …えっと… 」
( 舌に残る …痛みも引いては来るけれど__)
「(…… 元々、は調べるだけの予定で…)」
「(でもっ、でもねえ様にも会いたいし
ろいさんたちも…えっと、解決しなきゃだし…)」
「(でも…ここ、あの危ない人が来るかもしれないし)」
______重量のある目的が3つで弧を描く…
[…ぐるんぐるんぐるん]
___小娘は勝手に眼を回した
「 と …り、あえずぅ…
んんっ!とりあえずはここで
しばらく暮らすつもりですっ!」
「 ……暮らす ………暮らす!?
…なんて言うか、アルスターちゃん ぶっ飛んでるッスね、結構… 」
( …口ではそう言いながらも、心の中、満たされていく安心感。…此の儘居なくなって欲しく無かったと言うのが恥ずかしながらも事実 )
「 じゃあ、先ずは住ッスね。流石にこの近辺に家が建てられたら不自然ッスし …何処かに匿って貰えたり 地下とかならバレにくいと思うんスけれどねぇ〜 …
…一応、最終手段もあるにはあるッスけれどちょっとリスキーなんスよ 」
( …翼を戻して、自身の身体を軽く扇ぐ …肘から上から翼が生えて、そこから下は人間らしい 細い腕。戦闘中は飛ぶ為に補助する翼膜へと変化するもの。
…何度か軽く手を開いて閉じてを繰り返してから、優しく頭に手を乗せる )
「 そんなに悩む必要は無いッス、アルスターちゃん! …自分の好きな様に生きれば良いッスよ! 」
( … 少し、冷めてきたスープ。抜け目なく小娘は
ビン詰めに… しちゃえば、食料はしばらく大丈夫! )
___舌の痛みも引いてきた
「 やっぱり …あの、ヘンなひと達って
わたしのことキライなんですか?…ぁっ
ろ、ろいさんとかスフクターさんじゃなくて! 」
[あたふた]__[あわあわ]
___!
( …見たら、よく見たら… 不思議、と不思議な腕翼
__力強さと美しさだけじゃない …生物らしい
ムダの感じられない機能面もある ちょっと羨まし……)
[ぽふっ] にゃッ!
___頭はふかふか …笑って上目と楽しい表情!
( 冷めても香りは衰える事無く、丁度飲み易い。味はコクが少し深まった様な気がする )
「 …ヘンな人達 …ん〜〜〜ッとスね?アルスターちゃんだけに言うッスよ?
私らん所の最終的な目標は …私の知る中で一つッス 」
『組織に属さない全人類の根絶』
「 …分かるッスか?だから、嫌いと言うよりかは基本的に、アルスターちゃん達は命を狙われる身にあるんス。
…無論、此れを拒む者や良く無いと思ってる奴も居るッスけれど 」
( 身体を羽で包みながら優しく人間の手で頭を抑えて …静かに告げる。若しかしたらもっと別の目標が有るかもしれないから。
楽しい表情に安心をして、出来る限り。___出来る限り明るく顔色を良くする )
「 でも、アルスターちゃんなら大丈夫ッス。何故か死なないって感じがとてもするッス 」
「 … ぇ〜と … とりあえず気を付けますッ 」
( 嬉しくなるやら恐れるやらがこんがらこんがる
…今、どう行動すべきか… その基準は自分にはない
どーしたところで鳥人と 喰人鬼に頼らざるを得なそうだ )
[〜〜] ___でも撫でてくれるのは嬉しい
「 ・・・ ーー〜〜〜っ はぁっ!
とっ …とりあえず… スフクター、さんも起こしませんか? 」
( リュックを背負って )
「 ………だから 」
ぎゅっ って …腕を回して軽く抱く
「 生きてくださいッス …一つお願いをするならば 」
( その後、再び撫で続ける。喜んでいるのが分かったからにはその喜ぶ事を飽きるまで )
「 あ、そッスね …取り敢えずスフクターを起こしてk
「 ------その心配は無いよ 」
…大丈夫みたいッスね 」
( とっくにどうやら起きていたらしい喰人鬼。片目だけ半開きで少し眠そうではあるが、一斗缶を脇に抱えて犬の様に座る。足首に付け牙を装着し、いつでも行けると言うのが見て分かる )
「 それで、アルスターは何処へ行きたいのか聞いておきたい 」
「 あ〜〜…ま、そッスね。此処からだと〜〜… 」
危険度低:蒼月の入江、アルカナ大橋
危険度中:祭り囃子の響く山、百目の屋敷
危険度高:永久降雨の森、天の競技場
______危険度MAX:本拠地【ニュー・アスガルディア】
「(…心配してた筈が、されちゃいました)」
( … よく、こう…調査地、現地の人々に
なんだか 気遣われてしまう …、きまずい )
「 ぁの〜 …ろい、さん? …ちょっぴり
…恥ずかしい… っていうか! むーっ!
子供扱いしないでくださいったら〜っ!
…あ、…おはようございます 」
( 骨塚は去り 只、広がり荒涼とした無縁墓地__
… 似つかわしくないものだ、… スープの香りも
元気いっぱいの子供も 溢れる希望も… )
____だから小娘は"目"を付けられる …
( 一旦、…小暴れるのを止めて
思案にふけ、羽の感覚に気を休め )
「 うーん…文明が存在してるんですから流石に…首長さんに
アポイントメントを取って探索許可を得たいですね!…
えっと …その "百目の屋敷" に、首長(町長)に通ずる
方はいらっしゃいませんか? 」
「 … 」
( アルスターは、私のもう一つの …こうならなかった道。正しい道に進んでいる方の、私。だからこそ、応援したくなる。…だって )
━━━━私を助けたのは貴女で、貴女を助けたのは…私だから。
( 羽でアルスターを捉えたまま胡座を掻いて座り、小娘も座らせる。口元についたスープの艶を羽で拭きながら、話を進める )
「 いるよ、とっても変な人。…タロット付きでは無いけれど、私達よりも圧倒的に強い人 。
と言うか別に要らないと思うけれどね、そんな探索許可なんか。組織がある時点で手が回っている所は無法地帯になっているから、ね 」
( ただそれでも、危険度的には低い方だろう。取って人を食おうなんて人では無い。其の屋敷の長は違うのだ。…まぁ、小娘の選択についていくのみ。喰人鬼と、鳥人は…小娘の助けになる事をする )
「 …そうッスね …危険は余り及び難いッスから、探索許可位ならば簡単に取れるはずッスよ 」
「 それでもまぁ、一つ気を付けなければいけない事はあるけれど 」
____
「 "交渉時のごたごたが予想される"…と 」
( … 姉に、抱かれてるような恥ずかしさ
けれども 慣れてみたらやっぱり、羽毛の厚みは
座るにしても心地よく …そのままメモを取り始める )
( …今の所には小娘に"助けた"と、感じてはいない
自分はここに勝手に来て、ごたごたを起こして
…けれども、優しい姉さんたちと知り合えた。…その程度 )
_____だから心の中では…
「 ……( … 恥じない自分、目指さなきゃ…! ) 」
______
「 …… えっと、…お金が必要 とか…ですか?」
( 気を付けること、と聞けばポーチを探り )
( …もし自分に妹が出来ていたなら 私以降も産まれていたなら、こんな感じだったんだろうなと密かに思いながら…ただ 抱き、締める )
____________
「 其れなら逆ッスね、そこならお金を少し位なら稼げるッス。…気に入られたらの話ッスけれど 」
「 そうだね、嘘はいけないから。…あの人の前では全てが見透かされてる、そう思った方が良いよ。
下手に嘘をつくと辛くなるのは自分、首を絞めてしまうからね 」
まぁでも
「「 アルスター(ちゃん)なら心配は無い(ッス!) 」」
( 信頼はかなり高い、少なくとも無駄な嘘をつくとは思えないから )
「 …と言うかお金位私が出す、どうせ使ってなかったから 」
( 地面に埋めていた隠し貯金、今までの給料全部 )
___
( …2人のお姉さんが出来た気分。… 浮かれながらにも
心に強く根付いた"職"の性分が、一部で冷静に… 思考…)
「 …いえ "わたし" が此処でやっかいになるんですから
…えぇっと、できるだけわたしの事はわたしでやります!」
(___少なくとも、今まで見てきた調査地の中でも…)
比較的高い "文明" が存在する珍しいケース。
( …それに終わらない
___わたしたち、処かあらゆる人種と敵対する存在
人外、としても物珍しい種族たち …広さ )
____…わくわくは収まらない …けど
( …だからこそ瞳に映る陽炎の光りはきりりと引き締まる)
「 …そろそろ、出発しませんかっ!
… えっと 道案内、とか… お願いします! 」
___
( …でも、自分から2人と離れる事は出来なかった
___そんなことを思いもしない。…だって大好きになったから )
この先 どれだけ辛い運命が待っていようが
鳥人は天風として彼女を導き、喰人鬼は地業として彼女を支える。
先は長く、終わらないかもしれない調査の地。
其れでも同じく灯火は点いて、数多の喜怒哀楽が来れる事は間違い無し。
「 其れじゃあ、いくッスよ! 」
「 …急いで怪我はしないようにね、アルスター 」
( ボロボロに空いた穴だらけの服を喰人鬼は着直して、金銭を貯めて詰めた箱を脇に抱えながら、リュック的な役目の鞄を背負う。
鳥人は爪で傷付けない様な安全靴を履いては、ポーチやバッグの中身を確認して、大丈夫と確信しては振り向いて小娘に明るく元気な笑顔。
何が起こるかは分からない、だからこそ )
_______________ぎょ…ろんっ…________
目は覗き、期待に胸を弾ませながら
…"歓迎"の準備をして
_________………そして____
"骸場の塔"から"塔"へ
叛逆の意思を持つ者と
__???____へとなり得る子達を
組織指定の リストへ_________
____けれどしばらくして…
( …そこは道半ば、… 目的を得た3人の
ただ 半歩、半分に満ちるかどうかも分からぬ場所… )
「 …………………… 」
(___………瓶詰めスープを溢して … 不貞腐れる体育座り )
「 ………………幸先……悪いですよぉ… 」
「 …………う、うぅん…まぁ、ほら、き、切り替えていくッスよ、ね? 」
( 慰める鳥人。零したスープには余り目を向けず、体育座りで凹む子に近付いては、少し本人も焦りながら優しい言葉を向ける。…スープ自体は鳥人も少量確保済み )
「 そんな些細な事で一々躓いていられると、此方も困る。早く立ち直って 」
( 毒舌に立ち止まる子を無視し、道を進む喰人鬼。溜め息も堂々と放って、先へ先へ )
( 冷たい様に見えるけれど、それも一つの……… 接し方 )
(__…鈍りを自覚 …再起は早く )
[とんっ]__よぉしっ
「 えぇーいっ … 」
(___確かに幸先は悪い …だがそれは今までも同じこと )
___運命はいつでも重い …苦難は多く、奪い去る
(__… そんなもの …吹き飛ばせずして何が "自分"か)
…それに
___己に道は見えず …だが先行く者へと付いていく
…先立つものもない過去の道とはまるで違う
( …だから、いままで以上に )
「 元気良く! 」
「 脚は軽くっ! 」
「 心晴れやかにっ ___いざっ! 」
____ しゅっ ぱつっ …でぇっ 〜す!!
(…道を行こう __おわりのない道だとしても
… 誰かがいる …心くじけず ずっと __ずっと…)
───── 百目の屋敷 ─────
( 長い、長い道を進んで辿り着いたのは )
( ...少しばかり、古い屋敷
森林の奥にポツンとある様な ...一つの町から少し離れた、大きな屋敷 )
「 此処、此処がそう。百目の屋敷。多分大丈夫だとは思う。
此処の主人、あの人は基本的に、優しいから 」
( 喰人鬼も、少しの間は世話になった点から見ても
...此処以外に頼れて、近い所は数少ないと感じている )
「 ( だから、気紛れに負けない事を祈っているから ) 」
___ルスターちゃん、アルスターちゃん、起きるッスよ〜〜! ...着いたッス!!
( 疲労が溜まっているであろう勇子を羽根で覆い ...この場所まで運んで来た鳥人
....軽く揺さぶり、起床の合図 )
___信じている、運命が味方する事を。
( 積まれた遺骸は成り果て、地となる場は喰人の住みか
…離れ 渡ればまた先を渡る道の最中にこそ見えた森で )
( __目にする事になろう館もやはり隠れて血は匂う )
「 …森の中とは言っても1つ前にひらけた立地ですね 」
「 遂に来ました…か! それにしても大きな館…!
…実力主義の地で築いた寝ぐらがこれと言うなら
並みを外れた力の持ち主であることも納得の証…!」
______
(__否、小娘は既に眼を見開いて場を意識した)
__攻め込み易い平坦かつひらけた立地に
深い森の中は敵が潜むに事を欠かない…
だが、目の前に建っている館は…
俄然と生き残る歴史とその理由を誇示していた
…守り続ける、力を持った 主人 が我にはあると
( 感じた歴史に心を震わせ …小娘は降り立つ
まだ、楽しめる内に軽率と感覚を制御する )
「 …案内に留まらず、色々ありがとうございます!」
「 そりゃあね、此処の主人は中々に曲者。それでいて確かな実績と実力があるから正直来客は少ない。
でも、人間を喰う事は無いから、私達みたいにね 」
( 事実のみを述べる、それでも僅かに香る血は、獣の一匹や二匹程度では済まない事がハッキリと分かる。
…屋敷は森林の中に大きく目立ち、塀は何度も白で上塗りされた、らしい様子 )
「 兎に角頑張ってね、歓迎されると良いけど 」
______________________
( …鳥人は、子供の背中を撫でて押す、更に元気を出させようと )
「 でも、案内出来るのは此処までッスね…その、中には一人でいってくれるッスか?…アタシ、痛い目見たく無いんスよね
まぁ、アルスターちゃんは何も攻撃されるとは思わないッスけどね?組織の者じゃ無いッスし 」
( …感謝される程の事をしていないのは、事実
…そして、何故か不安を煽る一言を残し続ける、二人 )
「 ( 外に出ようと思えた、場所。此処に来たから、長く長く、あの場所で待ったんだ。
だから、頼むよアルスター ) 」
──私に、世界を教えて。