そこには誰かが居た
人間かもしれない、化け物かもしれない
それは知り合いかもしれないし、赤の他人かもしれない
ただ、ここではそんなものは関係ない
この場所では、世界の仕切りなどない、多重に重なる世界線の枷は、ここでは意味をなさない
数多の世界の訪問者たちが集う場所
“クロスオーバー”
物語には、番外編というものが付き物である
さぁ、“スピンオフ”を始めよう
「へぇ……なるほど……って、ん?」
(よくできてるな、とかいう興味の視線を投げ掛ける。……が、その隣にいるシキに……生命の可能性の究極を発見し、隠れた少女から意識を外す)
「…ん?あれ、なぁに、対象は僕に変わったのかい?」
(意識がこちらに向いていることに気がつき、わざとらしく問う)
「ふぅん······俺が『やった』人以外で不死身の奴は初めて見たな······」
(興味の目を向けて)
「ん〜?そうなのかい?まぁ僕も他人にこうされた身ではあるけど、きみたちの権能はすごいねぇ」
(興味にまみれているよ、と笑う)
「……し、し、シキさまっ」
「?なんだいリィンちゃん」
(くいっと、隠れていた相手の袖を引く)
「り、り、りぃんは、そ、そろそろ、おいとま、させていただきますっ、その…あまりここに居るのも、…えと…す、すこし、問題がありまして…」
(斜め下に目を逸らしながら、告げる)
「おや、それはそれは、うむ、了解したよ、気が向いたらまた来るといい、まぁ自己意思で来れるものなのかは分からないが」
(まっているぞう、と頭を撫でる)
「え、えへ…は、はい、っ」
(よろしく、おねがい、します、と告げる、その言葉を告げた少女は、もうその場から姿を消していた)
このスレ下がったままにしておくのはもったいない気がする。
369:◆Qc:2022/01/16(日) 23:06 「「······」」
(気付けばここにいた、と言わんばかりに、ここへ現れてからもしばらくは動かなかった。
見渡せば、かつてここが栄えていた証拠と思しき、整然と整理された机、椅子···
月の名残を追い、双月がやって来た。)
「おや、来客とは珍しいこともあるものだ」
(一体何時からそこに居たのか、2つの椅子を並べたベッドに横たわり、シルバーアッシュの長髪を床に垂らすセーラー服姿の少女、彼女は二人の姿を視界に入れると、横たわった体勢のまま笑みを見せて)
「「······遅いですよ」」
(······二人は一瞬前まで全く感じなかった気配に僅かに泡を食った。だが『ここ』はそういう場所だと頭のどこかで理解もしていたので、口をついて出てきたのは恨み節のようにも聞こえるそんな言葉。······実際結構待っていたのだ。)
「別に良いだろう? 待ち合わせをしていた訳でもあるまいし」
(ゆっくりと上体を起こしながら、面白くなってきたと言わんばかりの楽しげな口調で言い、二人に改めて視線を向け)
「さてと、自己紹介が必要かな、私の名は十七夜月(かのう)スフィアだ」
「「わたしは···双月です」」
(がらんどうとした机椅子の群れを見回して、向き直る)
「「とりあえず、少しの間······よろしくお願いします」」
(そして近くにあった椅子を同時に持ってきて、座る。その動きにラグはない)
「ふふっ、まるで鏡だな、意識しての行動でないなら大したものだ」
(何から何までシンクロする二人の動きに感嘆の声を上げ、席についた二人を目だけを動かし見比べて)
「こちらこそよろしく、ミス・ソウゲツ」