__AGE :20XX [かつて日本と呼ばれた国の都市]
時は近未来 __平穏の都市へと
僅かな進歩を迎えた科学技術が牙を剥く!
日常を切り裂き! 襲来する鉄の怪物!
___奴らが狙うは "ディストピア" 設立!
暴れまわるロボットの軍団!__人はあまりに無力だった!
人の世、危うし!勢い付くロボットの軍団!
だが __近付く混沌! 突如 奴らを超える怪物が現れた!
無敵の暴力が奴らを蹴散らし 晴れた空を仰ぐ!
「…ええ、まぁ、こちらとしても、彼らの対応には思うところがありまして」
さすがに、車両から声が聞こえてくるとは思ってはおらず、ひとつ驚きに目を少し開くが、すぐに平静を取り戻す
「先も思いましたが、この当たりはなんとも…機会による暴動が多く見られますね…、どうにも戦闘形態のものが多いというか…」
横髪を耳にかけながら考えるようにつぶやく
『(…武力を以て武力を納める__
__この都市は、この世界はその成り立ちを選びました)』
『(これは誰もが知り得る必然的な事… …ですが、
貴方はその理の外で産まれた様に見えます)』
________
(__列車は走る… くらやみに点在する白い光りを追うように)
『(__"襲撃"はここ最近、我々の統括AIが主導する
地下BS生産施設によるものを皮切りに… )』
『(…BS企業内での抗争として、__貴女達の活躍により
戦闘範囲は縮小されつつも、…地下各地で多発しています)』
_____{駆動音}
『(…申し遅れました)』
『(私は… 生産施設、元BSパイロット補佐"オペレーター"
現、輸送車両責任者 ルーシー・ティオシェルト です)』
「あら、企業内の抗争で、なるほど、それはまた似たもの同士ですわ」
くすりと微笑む、懐かしい、あの子が起こした抗争のようだ
「それにしても、ルーシー様、『元』、ということは」
あなたはその企業から、外れていらっしゃるので?と問いかける
『(__元々の計画では、"襲撃"…ひいては戦闘範囲も
都市、全域に及ぶ予定でした。…企業内抗争に収まり
地下生産施設の劣勢は 貴女達…)』
『("イレギュラー"の介入による… 初回"襲撃"の撃退。
…出鼻を挫き、戦闘範囲を此処まで縮小した結果です)』
_________(__不穏の気配)
『(…申し訳ありませんが…
問答は、少し先延ばしにしてください)』
____{…重厚な駆動音}…!!!
『(BS企業、ランク5 "スクロール"…接近しています)』
_____
{駆動音}____ (…列車は速度を上げる…)
「…そのようですね」
近づくその気配に、刀に手をかけ、構えをとる
「……はやくあの子と合流したいものです」
『(…"スクロール" ミッションエリアに侵入)』
_______
{無限軌道音…!!!}____
『 面倒は嫌いなんだよ… さっさと落ちな 』
(__列車に追い付く程の走行速度…!
キャタピラ上にBS上体を搭載した"タンク型BS"!!!)
{連続炸裂音!!!}___
( 重火満載、炸裂大型砲弾の連続発射!!! )
『(__これ以上、車両にダメージは受けられません)』
(列車は速度を上げるも… __逃れる気配はない)
「安心してくださいませ、ここであったのもなにかのご縁です」
そういって、勢いよく刀を引き抜き、素早い速度で砲弾の全てを切り倒す
「─全て、私が切り伏せます」
そう、本体に切りかかろうとした瞬間
ドゴンッッッッ
そう、目の前の機械に、『自分ではない』攻撃が与えられる
「どこをうろついてやがんのかと思ったら、あんたこんな地下に嫌がったのかよ」
「────!」
「ったく、部下に仕事投げて自分は違う厄介事に首出しやがって…1人で楽しんでんなよ、俺も混ぜやがれ、綴さん」
「…まったく、国まで任せたというのに、君も随分と自由奔放だね、朧くん」
{摩擦音!!!}__『[防御力低下]増援?…イレギュラーめ…』
( 壁に叩き付けられる"スクロール"。されど
重厚な装甲は未だに戦闘可能の基準を満たす…!)
『("スクロール"、中破。油断しないで下さい)』
____
{無限軌道音!!!} 『 [ブースト残量低下] 』
( 一気に接近してくるBSの巨体!!!__ )
{連続発射音❗}『[残弾 20%]』
( 距離を詰め 再び大火の一斉発射!
余剰火力がトンネルの外壁を焼き焦がす__❗ )
「は?なに?喋んのこののりもん」
「こら、朧くん、ルーシー様に失礼よ」
「は?名前も着いてんの??」
目の前の火力に怖じけることも無く、いつものように会話をする
ガンっっと、また、ヒールがなる、そうすれば影はトンネルにまでひろがり
「感動の再会なのですから、もうすこし情緒というものを知りなさいな、あなた」
「機械に情緒とか、言っても無駄でしょ」
こちらまで届かんとしている攻撃を、飲み込む
『[防衛力 突破不可能]__出来ないってのか 』
{連続発射音!!!}__(苛立つようなミサイル乱射…)
{爆発音}{爆発音}
___『(……ランク5 "スクロール"…)』
( 狙いも定まっていないミサイル群が
外壁に炸裂する中… ___ぎこちなく 音は鳴る )
『(__企業が抱える専属傭兵、"スクロール"は
過剰なまでの重火、殲滅意識による攻撃性から
…既存の単純な防衛技術では 抑えが効かないと
____判断されていました、…今までは)』
{炸裂音}
『(…イレギュラー、…貴女達は…
_____何者ですか)』
「おら、よっ!!」
乱雑なミサイルに向け、己の相棒を投げつける、それはまるで見えているのかのようにミサイルの微かな、隙間とも言えないような場所に次々と刺さりこみ、爆発を誘導する
「…………ふふ」
そんな部下を見て、こちらも負けないというように己の影からマシンガンを取り出す、打ち出すそれは本体へ
そして、問いかけられた質問に、声を発する
「何者か、ですか?」
「そんなの、なァ?」
「「1国を潰した反逆者ですわ/だよ」」
『 生身が連帯可能な銃器__そんなもので…? 』
{跳弾音…}____
__重厚なBSの装甲__ 銃器程度の相手は遥かに超えた存在
『[残弾 5%] __ブーストチャージ、起動』
{無限軌道爆音❗❗}{大駆動音❗❗}___!!!
(__余裕は既に無くとも手段は残る
タンク型BSの重量、頑強をそのまま武器とする…
急接近__ 所謂 "規格外の体当たり"!!! )
________
(___最早、その猛攻に反応すら しない)
『( ……ミッション、終了後に__
少し、話をさせて下さい )』
『( …貴女達は "例外" 、…最低限は
____知っておく必要があります )』
「あら、どうやら銃火器ではあまり効き目がないようですね」
「いやー、どっちかっつーと綴さん、刀でぶった斬った方がはえーだろ、腕力的に?」
「あら、うふふ、いま女性に腕力と言いましたか?」
「…おっかね」
会話を続ける、いつものように、そして
「………合わせなさい、朧」
「言われるまでもなく、隊長」
太刀、乾坤圏、似ても似つかないその武器を、各々らしく構える
立ち向かうは、迫り来る巨体
「一刀両断」
「一撃必殺」
歩を踏み出し、そう告げる、ねらうはその核
まるでひとつの物のように、揃って放たれたそれは、迷いなく、一点へ
{貫通音!!!}_____
( コクピット__ 機体 腹部を破壊し
__間も無く 接近していた"巨体砲丸"は停止する )
{正に一撃必殺 偽り無し!!!}
________
『(___"スクロール"、撃破を確認)』
( …車両、損傷率70% __速度、辛うじて維持 )
『( ……本当に__ ランク5を… )』
「…朧くん、着地お願いします」
「あ、あんた疲れたな?限度を理解しろ限度を」
そんな愚痴を零しながらも、飛び退いた彼女を抱きとめ、横抱きにして、列車に着地する
「はーい着地、とーぶんやすんでろよ綴さん」
「お言葉に甘えて」
「なーんの迷いもねーのな」
_________
『(___輸送ミッション、終了しました
…本、列車はこのまま "第6生産施設"へ
路線を変更し 車両修理を行います)』
{軽い駆動音}__(…少しだけ、列車の速度が上がる)
『(…話は其処で行いましょう
___今は 少しでも休んで下さい)』
「ええ、ご無理のないようお願いしますね、ルーシー様」
「…ほんとに機械喋ってんだな、驚きもんだ」
綴を抱えた状態で、スタスタと列車の上をあるく、速度はあるはずだがそれをものともしておらず、先頭車両を目指す
「にしても、だ、綴さん、あんた戦ってたのここだけじゃねーな?聞こえてたぞ」
「あら、そう?まさか君もここに来ているとは思わなかったんだもの、知ってたらもっと上手くやったわ」
「だからこんな疲れてんだろうが懲りろ!!!」
____[大五 元BS企業生産施設]
(___車両の窓より 眺める機械の往く景色…
進むにつれ、広がり続け __いずれはただ 鋼の世界__ )
__[来訪]__
{車両音___}__人型、多脚型… 多数の機械が見える施設_
( …人、二人を載せた列車は 目的地へと辿り着く)
『(…到着しました …話が出来るまで、少し掛かりますが)』
______{駆動音}
( 車両は駅に入り、…損害具合に慌てるような様子で
人間程の機械達が後部の車両へと接近する… )
『 任務完了を確認する 』
{歩行音}__ (その内、…小型、多脚型が先頭車両へ)
『(防衛隊長、車両修理のほか
積み荷についての報告が幾つか…
書類の作成、整理の為 元、管理室を
貸しきりにして頂けますでしょうか?)』
{駆動音}____
『 何かとトラブルがあったようだな
分かった、部屋の者は下がらせておこう
…行きたまえ ルーシー君 』
_______{小さな音声}
『(…お二人様、聞こえますか?)』
「はい、YESですわ、ルーシー様」
「悪ぃけどこのまんま行かせてくれな、この人加減がわかってねぇから、休憩中だ」
ガタンと列車の上から飛び降りる、両の腕で綴を抱えつつも、お互い特に周りの目を気にする様子はない
「にしても、ここも音がすげぇな、綴さん探すために能力全開にしてたせいであたまがいてぇわ」
「あらあら」
{駆動音}_____
( …訝しげな視線もどきが
幾所、各所から人間ふたりへ降り注ぐ )
___無論、眼前の警備隊長からも
____{サーチ音}
『 …ルーシー君、これはどういう事か? 』
{起動、駆動音}_____(列車より音は響く)
{蒸気音}______
『 :その方々は"積み荷"です、…危険性はありません:』
(___列車より降りてくる"人型"それは二人の隣へ)
『 ルーシー君、しかしだな 』
{歩行音}_____
(女性の標準的な体つき、装備混じりの制服姿
___なびく金髪を後ろに束ね 薄い光沢でグリーンの瞳)
『 :詳細は後に説明致します …御二人様、此方へ: 』
{歩行音}___(その場を 淡々と離れ、手を招く)
「あらあら、こちらではあまり、…いえ、今は必要ない言葉ですね」
「………」
「こら、朧くん」
こちらに向けられる視線を体で感じ、そちらの方を無言で向く朧の額に、こんと拳の甲を当てて声をかける
「ほら、ルーシー様がおよびなのだから、お願いね」
「………うーす」
その声に、不満が滲みながらもルーシーの方へ向かう
{駆動音}___(訝しげな視線の集う、その場を後に…)
______[元、管理室]__
( …元々は、人が用いる場所だったのであろう
その名残 …柔らかなソファーや、観葉植物が
幾つか寂しく置いてある___ )
{扉 施錠音}___
『 :__お疲れ様でした 此処でなら話が出来ます: 』
( 照明の電源を入れ、椅子を机に寄せ
__お茶を注ぎ 機影は向かい側に座る )
『 : …生憎、こんなものしか出せませんが
__話をするには問題はありませんね …さて : 』
『 : ようこそ …機影、生産施設へ : 』
「…綴さん」
「うん、ありがとう朧くん」
通された部屋に入り、ソファに彼女を下ろす
「いえ、ありがとうございますわ、ルーシー様」
そして用意されたそれにかるく頭を下げる
「………話ねぇ、俺は詳しいことはわかんねぇが、…」
「 あはっ、また会えて嬉し〜よ、桜のお姉さま、…やっぱり人増えてたねぇ、皆さんごきげんよう〜 」
( とんと音とともにいつの間にか管理室に現れた人物はそっと笑顔を浮かべながら手を振る。ビンゴ〜といいながらまぁ今回はあの子に協力してもらったからねぇとぼんやりと未来が変わってなくてよかた…とそっと胸をなで下ろして。名前…どうしようかなぁと思いつつ、気の抜けるような笑顔を作る )
「 怪しいものじゃないから安心してねぇ〜…桜のお姉さまの隣にいるお兄さまと…ロボット…さん? 」
「あら、先程の、体のお加減は大丈夫ですか?」
首を傾げながら問いかける、驚く様子はあまりない
「…………………」
この部屋に入った瞬間から能力を発動していたおかげで認識はしていたが、桜のお姉さん、そして上司の反応に、なんとも言えない表情をしている
{小 音}___
『: …分からない、そう言うには 深い部分まで
既にあなた達は踏み入っています …綴さん、朧さん
__呼び名は、この形で宜しいでしょうか? :』
( 外から切り離されたように 静かで 静かな部屋 )
>>96
{驚}___(妙な視線)
『: …あなたも"例外"、…確認された異常な存在 :』
( それに慌てるような真似は同じく、無い
___ )
『: …… :』
「そうですよ朧くん、それに…『聞いてましたよね』?」
「………………はぁ…あーはいはい、聞いてました、きーてましたよ」
全部
そう彼は告げた
「正直、俺はこの人を連れて帰るためにここに来た、だからこの街のことに深入りはしたくねぇ、戦闘に参加したのだって、この人が独りで戦ってやがったからだ」
「あら、でも君、見捨てられるほど冷酷でしたっけ?」
「…………綴さん」
「うふふ」
「 うんっ!友だちに少し協力してもらったから平気だよぉ〜…実験データも集めろって言われたから具合悪くても来てたけどねぇ 」
( くるくると人差し指に嵌めている指輪を回して笑顔で呟き。そのまま隣にいる人物に視線を向けてどうしたものかなぁと首を傾げながら、感情を感じさせない笑顔を浮かべて。もう一方の視線と聞こえた声に少し首を傾げながら不思議そうに呟いて。 )
「 初めましてのはずなんだけどボクのこと知ってるんだねぇ 」
『: ___ともかく、話をしたい方々は
…なんの偶然か此処に揃いました :』
( ___ )
『: …私などが信頼に足るとは到底思えませんが
それでも"都市"と関わる以上、最低限と幾つか
…若しくは 少々の決断材料となるもの__:』
『: "情報の一部"を あなた達には…
伝えなくてはなりません …"イレギュラー" :』
「えぇ、えぇ、大丈夫ですよ、どうぞお話くださいませ」
「…………」
………この人も、人がいい──
・・・・・・
ふりが上手い、そう思う
「………」
聞くだけ聞いて、全ての判断はその後、だが、どんな理由であろうと、関わらないと断捨離する程の冷酷さを、俺とは違って彼女は持ち合わせている
「……はぁ、…聞くだけな」
どうなることやら
「 …どうしたものかなぁ 」
( その言葉を聞き、面小さく呟き、面倒事に足を突っ込んだなぁと思いながら周りの様子を伺う。どうしたものかと考えながらそっとため息をつく。まぁ今更どうでもいいや、そんなことを思いながら次の言葉が紡がれるのを目を閉じて待つ。 )
{音}___
『: …我々が存在しているこの場所、街に名はなく
"都市"とただ呼称されている人間の生活圏__ :』
『: 此処には、機械と複雑に絡み合った世界
…関わりに憶測すら迷い混むような、奇妙な世界が
固く構築されています。…当然、それらの拗れは
戦いと言う形としても表面に現れていました :』
( ___窓を眺めれば 外に無数の機械達 )
『: …あなた達はこの混沌とした世界に突如として現れ
__高い武力を以て 機械と人間の争いに介入しました
それも …よりにもよって小さなひとつではなく… :』
(___)
『: __巨大と化し、結末を呼ぶ戦い。
…その、ふたつに__ あなた達は現れてしまいました :』
「…ふむ、思っていたよりも、大きな争いに足を踏み入れたようですね」
足と腕を組みながら、彼女を見据えつつそう呟く
「ホントだよ、なんでこんなところに来てんだよあんた」
「世界を旅しているのです、知らないところに来た方が楽しいでしょう?」
「そのおかげで俺があんた探すのにどんだけ苦労したと思ってんだ」
(___)
『: …ですが、まだあなた達には…
__自由が残されています。…あなた達は :』
『: __この都市で、この世界で
____どうするつもりなのですか? :』
( 彼らの様子に、変わりものへの目を変え )
『: …機械、人間…どちらを取り
敵を定める…その、意志がありますか? :』
「(…うわ)」
綴さんに、選択肢を出した
己は口を閉じつつも、ちらりと隣の彼女を見る
「……………ふむ」
口元に手を添えて、それだけを零す、そして
「─正直にいってしまうと、私は機械の味方でも、人間の味方にもなりませんわ、あの場所場所で私が戦ったのは、それが『一方的な武力行使』であったからにすぎません」
敵にはなるが、味方にはならない、そう、彼女は告げる
「どちらかが一方的に、武器を持たない相手に殲滅を測るのであれば、なるのであれば、私はそちらを壊します、互いが武器を持ち、戦争をするのであれば、私はそれを傍観します」
「ということで、どちらでもよいのです、さほど興味は湧きませんから」
強いて言うのであれば、今後の展開次第ですわ!
と、そう、笑顔で、彼女は告げた
「……………」
(相変わらずだなぁ、この人は、軍を辞めてから味方をする側がいなくなってから、さらに顕著に出てやがる)
・・・・・・・・
綴さんの、公平癖
『: ………… :』
( 改め、窓 扉…外へ通ずるあらゆるものを見
…最後に 綴と、そう呼ばれる和服の女へ眼を向ける )
『: …それがあなたの意思、…あなたの姿勢
__"イレギュラー"、その考えのみであるなら…:』
_______
『: …今回の件ついては、本当に感謝しています :』
____ですが…
『: …貴女は …もう、私とは
関わらぬ方が良いでしょう :』
(____鋭い視線)
「……」
「待ちなさい、朧くん」
がたりと、椅子から立ち上がる部下を制止し、目の前の彼女を見る
「……それは、一方的な戦いになるから、なのでしょうか?」
微笑みを崩すことはなく、といかける
『: ……貴女の思想、言い分…それらが
嘘を含めないのならは… …私と… …いえ
〖我々〗は必ず貴女と戦うことになります :』
『: …無意味で、残念な事です …
あらゆる場所の 如何なる争いよりも。
___それを避ける為に … :』
( 手元の端末を操作し … )
『: …私たちは会わない方が良いのです
___思想でも 消費でも …個人的にも
貴女との戦いは 無いようにしなくては… :』
「…………そうですか、残念ですわ、せっかく知り合えたというのに」
そこまでの言葉を聞いて、見ていた彼女から視線を外す
「……一方的、そうおもって、手を出したつもりでしたが、そうですね、そう告げられるのであれば」
「えぇ、傍観者となりましょう、そして、あなた方が、無力に対してその力を振るうのであれば」
私は敵へとなりましょう
( 会話を聞きながら表情を消し少し考え込む様子を見せた後、また食えない笑顔を浮かべて、肩をすくめ、目を閉じ首をふる。そもそもそう言われてもボクには分からない…自分にできることは )
「 そう言われてもなぁ…、せいぜいボクにできることは言われたとーりに動くだけだからなぁ 」
( あはっと笑いながら人差し指の指輪を触りながら、少し困ったように眉を下げる。「研究員の人にもなにも言われてないし、ボクそういうの決められないの、ごめんねぇ」と笑顔で付け足し、緊張感の欠片もなくふわぁとあくびをした後眠そうに目を擦りながら言葉を続ける )
「 だからボクもお姉様方と同じ傍観者ってことになるのかなぁ…?んー、よく分からない 」
『: ……帰りの道を用意しました。…今、首都へ繋がる
第5線路に存在する防衛部隊を退去させています :』
( 扉の鍵を開き …3人の顔を見ようとも せずに )
『: 私に可能な事、提供可能な物事はこれだけです
……貴女方が、これから先 敵となると加味する
その結果としては、こうなるだけなのですが__:』
( 一足、先と部屋を出 …三名に向けて振り向く )
『: …… :』
(___そこからは …もう、言葉もない)
「………」
指を頬に添え、彼女の様子を見る
「……あなたは、本当に、この街で争いを起こしたいのでしょうか」
そして疑問を呟く
「いえ、正確には、争いに加担したいのか、という事でしょうか、うーん上手く言葉が見つかりませんね」
もっとわかりやすく…どうしようかしら、などと、困ったように告げる
「あなた、あまりにも優しすぎますわ、このまま逃せば、私たちは敵対することになるやもしれないのに、どうにか味方に引き入れようとする素振りもなく、まるで諦めているかのよう」
( … その言葉に 暫し、脚を留める )
『: … 最後の問答にしましょう
結論から言えば、その質問の答えは [ノー] です:』
『: "我々"の行動目的、それは… 都市の人間
地下のAI …それらを含めた、この世界に於ける
ありとあらゆる全ての抑制、調整、修正…"再生"。
… …それ以上の行動論理は存在せず また必要としません:』
(貴女の、…顔を眺める 揺らぎに感じる、或いは付随しない)
『: … その理由には、一部として私の個人感情が
混じっているかもしれません。… …ですが、…
____今 これは知るべきでは無いことでもあります :』
( ……段々と、外の空気に不穏の混じり行く__ )
『: 何時か。…、私の言うように 貴女達が
その立場、高い干渉と武力を示したと判断した時…
……答えを示しましょう … …以上です :』
( 扉の陰、… 歩き去れば、後は出口が残るのみ )
______[襲撃] 間際。
「 ……んふっ」
( 飴を一つ口に含みカラコロと転がしながらそっと目を閉じる。交渉が失敗したってことはそうなるよねぇっと見えた未来に対して心のなかでそう呟き。先ほど桜のお姉さまが提示した条件などを考えれば、こちらからは手を出せない、はず…。傍観者って立ち位置を選んだのは一応ボクだしねぇと考えながらそっと指輪をくるっと回し。まぁあの反応からみるに桜のお姉さまはともかく隣にいるお兄さまに対しては無駄な努力なんだろうなとおもいつつも、欠伸をこぼしながら小さな声で誰にも聞こえぬように呟く)
「 ボク囮役やるのが一番生存率あがりそ〜 」
( あくまでも未来は仮定にすぎない。何事もなく終わるのが一番だよねぇともうなにも確信に近いことをいってくれなくなった彼女の背を見てぼんやりと考え )
「…綴さん」
「…えぇ、わかりました、これで終わりでございます」
朧が声をかけながら、す、と差し出した手に、己の手を重ね、立ち上がりながらそう告げる
「お嬢様、あまりそんなことを仰らないで、大丈夫です、きちんとお守り致しますから」
「そーだぞガキ、……つーかお前マジで誰」
そして囮、という言葉に、一人は柔らかに微笑み、一人は眉間をしかめながら少女に対して指を指す
「 あはっ、二人とも雪梅みたいなこと言うんだねぇ〜 」
「 まぁ、ボク腕と足の二、三本吹き飛んでもへーきだし!いたいとかわからないからねぇ〜 」
( こてんと首をかしげながらくすくすと笑いながらすっと目を細めて。まぁあの子とはそのうち合流するんだろうなぁととぼんやりと思いながら、名前を聞かれてどうしようかなぁと少し考え込む様子をみせて。この前あった情報屋の彼の顔を思いだしなら楪でいったほうが無難かなぁなんて考えながらにぃっと笑顔を作り、へらへらとした様子で話しかけて )
「 ん〜、桜のお姉さまはアルファお兄さまとお知り合いなんだよねぇ 」
「 なら「楪」、ゆずとでも好きなように呼んでねぇ〜、性別とかもわからないからお姉さまとお兄さまがそうだとおもった性別で接してくれればいいよ〜 」
「あら、あらあら、そうでしたか、それはそれは」
口に手を添えながら、告げられた言葉に少し目をはる
「………」
「では、楪様、よろしくお願いしますね、でも、ご無理はなされませんように」
そう告げる綴とは違い、何も発さない朧
「(……アルファねぇ…)」
____[地上への脱出口]
夜のくらやみ …いずれは陽明け。__並みいる鋼
残らず立ち去り__ 残り 待ちいずる、ー 牛歩夜道__!
( … ひときわ、警備の目立ちに事を欠かない
登りの車両 …そして トンネル。…約束の通り
警護に群がる機影が失せども、…地上へ続く道
それでも穴の内に籠る闇、無限に思えるほどの暗__ )
___[設備全体放送音]
『( 警備部隊 警備部隊全体へ
これより正面、地上トンネルを使用し
地上で待機中の車両へ特殊物資を輸送します … )』
『( 非常に機密性の高い物資であるため
展開中の警備部隊は退去してください
繰り返します、地上トンネルの警備部隊は退去してください )』
____
( 何やら、妙だ。 と__訝しげに放送の指示に従い
トンネル周辺の機影たちは蜘蛛の子を散らすように… )
(…一応上げ)
画像|お絵かき|長文/一行モード|自動更新