…あんた、分かるだろ?
何処へ行くかも分からん時に…
酒の一杯も飲まにゃア 足も働きたかねぇさ
____見えて来たぜ …安心しなよ、あんたは銭なしで良い
〖映世の河原〗に冷てぇ所は無いんだぜ…
_____外れのおでん屋
( ロールキャベツなど、…よい香りが漂う )
『 …お客サん、飲"みスギだぜ 』
___
「 ぅ"ー …ほっといてよォ
… もっと頂戴!強いのっ! 」
( …少年の不足により 体に似合わない
酒に訴える蒼い超常、旧の聖職姿の少女… )
_____噴射音が耳をつんざく
( __雲を掻き分け 突き進む翼なき異形の人型 )
〖:ジェネレーター出力安定 待機フェーズに移行〗
( __黒い装甲、空を舞うには不釣り合いな重い姿
… 束縛にも近い今の姿は、自分が望んだ日々に最も
近い特性を有している ___皮肉ながらに … )
____今も与えられた命令に沿って この広がる空で…
( … 遥か遠く 離れた地上を見渡す )
___とぼ… とぼ …とぼ…
『 -- … ………- …--- 』
____夏であろうと夜道に吹く風は冷たい
( よくない飲み物をお腹に入れた
…よくない心の吐露をヘンなヤツに言った
……よくない、…よくない道を進んでる )
_______…
「 ………… 」
( …不器用さは、時に 罪だ
正直に接することが出来ない私への… )
_____心はさむい …だから冷たい
____わたしを取り囲む人の潜む路地裏の風は…
「 ………… 」
( …路地裏の奥、… 失意にも近い心の中のまま
迷い混むようにここに来れば… __急に取り囲む人が数人 )
_____
「 …何よ? あんたたち 」
(____一斉に人が蒼へ距離を詰める)
「 …!! 」( …威圧を感じ、…蒼は身構える )
「 ........ん 」
( ...何か不穏な気配を感じて、路地裏を見る者一人 .... ...寒く 冷たく ...孤独感も感じる )
....チャキ ( 銃のトリガーに手を掛けて ...ゆっくり入る者 ...暗視ゴーグルを着用して ...深く 帽子を被る
右耳に付けた0と1が合体した様な小さなピアス ... )
「 ...何だか行った方が良さそうだよね .... ....それにしても、大丈夫なのかなぁ... 」
_____……
… … オネガイシマス
… … オネガイシマス
… … オネガイシマス
______
「 ……… 」 __死んだ眼 …無視しながら蒼が行く…
… オネガイシマス … ファンナンデス
… オテヲニギラセテ … セメテサインヲ
… ワタシノノウニヒトミヲ … ウチュウヘノコウシンヲ
「( __なんでこんな街に来てまで邪教崇拝が寄って来んのよ )」
( …我が道を歩く蒼の背後、… 触手が纏まったぐちゃぐちゃ
皮と骨だけの球状に膨張した脳の人 … よく分からん奴。)
______我が身の妙な重さ。… 流れて止まらない溜め息
_______
( …別に、気にするようなこたぁない )
__実際くだらない問題ではあるだろう…
「( ……… )」
___何の気紛れかは知らない 忘れた
………突然、目の前に建っている赤い屋根の家
その鮮やかな赤を見た途端に…__
眠たくなった。___ 目が覚めてみれば…
ナーオ ミャー ゴロゴロ ゥー フミャー
「 (--;) 」
____オレは野良猫のたむろにされていた…
『 ヨグちゃんヨグちゃ〜〜〜んっ!!サインちょ〜〜だいっ!! 」
( ...そんな中 教徒達の頭を踏みながら蒼に近寄る .....うざったらしい影 聞き覚えのある声 ... )
『 しっかしこんなに多いんだねぇ ..ファンクラブ 』
______________________
「 ....う、わぁ ...気持ち悪い .......え、この先 ...? 」
( ...赤黒い体液だったり肉片だったり目玉だったりが落ちている路地裏 ...進むのに抵抗を持ちながら ...しっかりと銃を構えて ...進む )
「 ..無事で、いて欲しいんだけれど ..なぁ ... 」
______
( ...野良猫達に近付く ....一際デカい猫 ....緑の毛のある ..珍しい猫 )
「 ...おい、そこまでだよお前ら〜〜 ..そのデカ女からは離れておいた方が良い ...食われるぞ、ルコが言うんだから間違い無い 」
( ...尻尾を揺らめかし ...溜息を放ちながら屈んではジッと見下ろす )
「 ...何してるんだ、こんな所で 」
( ..流石に戸惑いを覚える )
[ピグッ] ____サッ
( 振り向き 声の元へ銀杖を向けっ__)
「〖يختفي〗〖هذه〗〖شاب〗!!!」
[صوت قوي!!!]
( ___銀杖から迸るdarkは前方をeatし 吹き飛ばす! )
____信者は寧ろ飛び込んで吹っ飛ばされた
「 ……たすけてくれェ 」
___
( 腹に乗られてる訳でもない、が
__上着の中 脇 組んだ足の上 腹の隣… )
_____アパートじみて寝込む猫たち
「 …うごけねぇんだ … おれぁベッドじゃねぇよォ… 」
『 .....wow ...it's a crazy ...なんつってね! 』
( ..当然と言わんばかりに壁に貼り付く ....服越しとはいえ背中部分 ...謎の隆起を壁に押し付けている )
『 そう怯えなくとも私とヨグちゃん ..友達じゃんね? ...ね〜っ! 』
( 表しようのない狂気 ...恐怖 ...闇を躱して嬉しそうに ...神官服を着た ...何かは笑う )
______________あっっぶな!?
( 蒼より離れた ...遠い路地 ...必死に闇を躱す ....追いかけて来た者 )
『 ...前にも言ったが猫は気紛れ ...つまり、今ルコ達含めてだらけたい気分 ..それを否定するのはアイデンティティの否定 ...よって却下だデカ女 」
( ...何より見ている側からすれば此れはとっても面白くラッキーで ... )
「 良いじゃないか、ベッドは広い方が沢山寝れる....
...ルコはな!お前がちょっぴり!ちょっぴりだが ...嫌いだ! ..だから助けない 」
( ...あの輪に混ざりたいと思っているのか耳や尻尾は激しく ....
...しかしそんな態度を表には出さないと、人差し指をさして堂々と )
『 …知らないヤツには興味ないの 分かる? 』
( 銀杖を地に突き、不満な顔
…慣れた表情だ … そして面倒な表情… )
『 さっさと消えなさい
わたしの気に触れる前に 』
( 踵を返すと、… 反対側へ歩き始め )
「 … 初対面でケチゆーと嫌われっぞ?
ぁー。…しゃーない、… ふぁ 」
( 欠伸。… 手元の三毛シャム雑種を腹に乗せ
___空いた小脇に誘うように手を広げて )
…ほれ、こーい
『 私は興味が有るんですぅ〜〜 ...知ってる神様だから!ヤダ断る!でも断る ..待って下さいよぉ〜〜 』
( ...蛇の尾の様な物を垂らしながら近づいて来る ...
無許可で、着いていく ... )
『 ...サーイン、サインサーインッ 』
( ...某バニラのリズムでサインを強請る ... 謎が多い )
____________
「 .....き、きつい .... 」
( ..生臭さや見た目で生理的嫌悪 ...実際に見ると鳥肌が止まらない ...足取り重く ... ..銃も仕舞い、片手に懐中電灯を持って ..進む ...この先にいる ... 会う為に )
『 ...もう嫌われてる、だから慣れた ....風は悪戯好きだからな ...色々やらかしてたらお尋ね者だ 』
( ...獣人型から猫型へ ....普通よりもちょっとデカくて ...尻尾が二又ある ...薄緑の猫 ...若干黄混じり )
『 ...仕方ないから来てやった 』
( 嬉しそうに耳や尻尾は ..ぴょこぴょこと激しさを増す )
『 … なんなの… もう 』
_______こんなヤツと…
( … 自分、という存在や経歴が 回り巡っては
他ならぬ自分に枷を嵌め、何処にも湧き出す… )
( ____嫌悪 …後をついてくる存在と 自分への。 )
_______
___…( …あの少年を けれど、求めながら )
「 …嬉しいね、じゃあオレとぁ同じ穴のネコさ 」
( 寄ってくっつくネコを軽く撫でてやり
… しばらくは此処で動かないという意思を固める )
「 おーよ、…しばらく寝とけ 」
____どことなく暖かで 安全で…
『 んあ〜 ...もしかしてさぁ、嫌い?私ん事 』
( ...突然目の前に頭が飛び出す ...音も無く 急に前へと回ったのだ )
『 好きになって欲しいからな〜 ..何か私の良い所アピールしないと .... 』
( ...器用に後ろ歩きしながら ...どうでも良い事で悩む )
_____あ、私が人造なキメラとか良いアピールじゃ無いですか!?
_________________
「 ......ん ( ...近い、かな .....久しぶりの ..気配を感じる ) 」
_________( ...直ぐそこまで、近付く )
『 ....お前がか?デカ女 ...何かやらかした様には見えない 』
( ...身体を丸めて ...寄りにも寄って頭の上に寝転ぶ ...尻尾を首に巻き付けマフラーの様に )
『 ...まぁ、脅威からは一番安全か ...ならこのまま少し .... 』
( ....熱は ..少し、思い出す ......猫の ...リーダーを )
「 …… 」
( ___銀杖を伸ばし… )
[グイッ] ( "異形再生"の首に引っ掛け )
_____ズリ ズリ ズリ…
「 __っ さっさと、言う のよ!そー ゆーこ、とはァッ❗」
( __ぷりぷりと怒り散らして来た道を引き返す )
_______
「 ん、 … フロ 居たんじゃない 」
( そしてしれっと少年を… )
「ちょ、オーイ…
____んぶ。
( …顔の感覚はふっさふさ、ふっかふか。…
口は動かせても毛が中に入ってくる )
「(___…ぁ"ー、懐いたネコってのはなんでこーも、よぉ…)」
(…別に、良いけどさ)
「 …オレも尻の青い小娘の頃は、昔は親への恩知らずなワル、
…いーや くだらんチンピラみてぇなことしてたのさ 」
___それこそ授業サボるだの ケンカ三昧だの… へへっ
「 今となっちゃいー思い出だがよー?…てめーらみたいなの
見りゃ、よく思い出すもんだ …懐かしい空気ってヤツ、さ 」
( 空いた手で、…大きいネコを軽く掴み撫で )
『 あいたっ、やぁっと ...へはへへへっ!認めてくれたんですねぇ 〜 ... 私とぉっても嬉しいのですよ〜! 』
( 首 引っ掛けられてズリズリと引き摺られる ...しかし声色はとても豊かに 嬉しそうに ... )
『 あぁ〜 ...怒り散らかしてる所もまじかわゆいんですよね〜〜... あ、そろそろ一旦 スリープモード 入っときましょっと ... 』
( ........何より、呑気に )
____________________
!
「 よ、ぐっ!!大丈夫、だった!? ...こ、この辺 変な化け物達がうじゃうじゃって ...い、いるから ...! 」
( 蒼の声が聞こえた瞬間に安心した様な表情と 気遣う様な表情がごちゃ混ぜに ...近寄って ...傷が無いかを見る )
「 ...そ、それと ..さ? ..その ...えぇっと ...御免ね ..? ...中々、会えなくて ..... 」
( ...人差し指 モジモジしながら ...申し訳なさそうに 顔を俯かせ )
『 言っておくが不満は聞かない ....OKを貰った時点で細かい事は無しだ ... 』
( ...そよ風が猫の体中から吹きながら ...静かに身体を丸める ..ギロリと猫の目 輝かせ ....
.....尊敬する赤猫の匂いが微かに漂う事に安心して )
『 ..ふぅん、デカ女はヤンキー女だったって訳か? ...別にまだマシだとルコは思う ....ルコはもう ...色々盗んだり ....まぁ ....兎に角手癖が悪くてな?
...だから実質親からの勘当を今受けている感じ ...その方が何より 楽しかったし ...太陽に会えたから 後悔はしてないんだけれど 』
( ...撫でられる事には 悪く無く ..寧ろ気持ち良さそうに反応を続ける )
「 …っ なぁ〜〜に言ってんのよっ、怖がりなクセして… 」
____しかし表情 すす、と明るく
( 何だかんだと言っても嬉しい
心配してる事が、___私を想ってくれることが )
[ ひしっ ]____女のコ誘うみたいに肩を抱いて歩く
「 あ た し は、だいじょーぶ。…それよりアンタ… 」
_____僅かに悪げな 小さな笑み
「 この後、色々付き合ってもらうわよ?
ま あんたも悪いって思ってるんだし当然よね 」
______銀杖で引き摺られるモノへの気遣い 0
「 … ぉ〜よ、んなケチな事いぃやしないさ… 」
___いよいよ猫のロックで動けない
( … 匂いが得意なネコの事、… 浮気でも疑われやしないか
そんな別の心配を胸に、ゆぅっくり、と体を落ち着ける )
「 どっちだって変わらねぇよ、オレぁ バカで…
生きてんだからさ… そりゃ間違った事だって
教えられなけりゃぁ、いけないもんはいけないけどよ… 」
「 … お前や昔のオレみたいに
若いときのやんちゃは財産だぜ、もっと稼いどけ 」
____もふもふ、もふもふ
「 ....正直に言うと ...結構 ..怖かったし ...なんか変な人?っぽいのがいて ....結構飛沫とか掛かって辛い...んだよ、ね ....あは、は.... 」
( ...冷や汗だらけ .....安心し切ったのか 肩の力を抜き銃を腰に掛けて仕舞う ....肩を抱かれては ...びくっと飛び跳ねながら____ )
_____ぴぃッ!? ...も、もうちょっとお手柔らかにお願いヨグぅ .........!
( ....性別と立場が逆と思える程 気弱な声 ...不安そうに首を傾げながら視線は蒼の後ろへ ... )
「 ......え、ぼ ..僕は良いけれど ....えっと、そこの引き摺られてる人は ...? 」
『 ンァ? ....あ、私の事はお気になさらず! 今から簡易的スリープなので ....カップル同士イチャつきやがれくだせぇ! ....へへへはぁっ ! 」
( ....最後まで騒がしかった 謎の残るソイツは ....変な笑い声を最後に ...音を無くす )
「 ....なんか、アレみたいだ ...不良の先輩? ...まぁ、ルコも学校とかまともに行ってないから良く知らないんだけど な ....ん、あったかい ... 」
( ....憧れの太陽の先輩と同じ 熱 ....徐々に誘われていく、眠気 .....安心感 ....警戒心も解れていく )
「 ....ヤンチャしてる方が格好良いし ....なんか、つよそ〜に見えるとルコは思うんだ やり過ぎなのは分かってるけどな!
....でもま、後悔はしてない 」
( ....身体を擦り寄せる ....もふもふの緑の毛を押し寄せて .... ...風が少しだけ内側から吹いているような気もする )
_____...デカ女にもっと早く、出会ってたかったぞ
「 グズグズしてないでさっさと行くのよっ!
ったく、相っ変わらずふわふわみたいねアンタ… 」
( 殆ど無視して路地から引っ張り出て… )
「 …じゃ まずコイツを預けに行くから…
"安楽診療所"に向かうわ、途中 買いたいものとか
食事のリクエストとか 考えながら歩きなさい けど
あたしから10m離れない事。上下左右前後何処でも!わかった?」
「 …ふぁー… …ぁあ、そろそろオレも二度寝のお時間だ
… まだ、眠くないとか言ってくれるなよ…?」
( … 面白くも思える、可愛げのある奴だとも…
特に、素直じゃない様子は出会い初めの赤猫に
そっくりだった。だから…という訳と認めはしないが)
「 おれぁ…目ぇ覚めたらこのもっふもふだったのさ
眠くなるなって言われても、参るぜ… ぁぁぁ…ふ 」
( ___眼、ぱちぱち )
____ぁー… なんてェ?
「 そ、それ褒めてくれてるのかな ...ふわふわ、って ....ま、まぁ ..うんっ 分かった .....い、急いでついてくからそんな焦らなくてもぉ... 」
( 気弱にもじもじと ...一人の時よりも安心感は強くて 歩く速度も少し早い )
「 ...上下!?上下ってそれ僕もう連れ去られてない!? ...うぅ、そんなに考えてなかったんだけれど ...なにが、良いかなぁ ... ...こう言う所って見るのだけでも何処でも楽しいから逆に迷っちゃう ... 」
( ...下顎に手を当て悩む ...ブツブツと絶えず呟き )
「 ....何でもない ほら、眠いんならさっさと寝ろ ....さもないと .....跡つけるぞ? ルコ特製の 」
( 照れを隠す様に更にもふもふを押し付けながら ....んべぇと舌と牙を出す
...牙の先端は小さな孔が空いておりそこから空気をと言う芸当も____ )
「 ...似ているんだなぁ .... デカ女は 」
暖かな態様と_______赤猫に
「 ......起きたら後でちょっと付き合え ...良い、な? 」
( …少年への視線 半ば飽きれ )
「 … ま、いートコって考えときゃ良いの
それに関してはあたしも好きな部分だし 」
___と どつくように唐突ののろけ
[イライラ]「 っ… はぁ〜 ホンットふわふわねアンタ!! 」
_____通行人の視線は奇異の眼…(主に、蒼のせい)
「 …まず服を見るわ、近くにマーケットがあるから
寄って… 興味ないならお菓子でも買ってなさい。 」
「[んむぐ]」
____口も塞がる
( …立派な毛皮、ながらもふもふでふわふわな
暖かさを持った肌触りはいっそ暴力的ですらあり
直接、肌に触れてしまえば、一気に眠りを誘う… )
[ ・・・ ]
( ____寝息… )
( …集中が、緩んでか …毛皮の下でとても無邪気な寝顔… )
「 ...だ、だからこそさっきみたいに変な人?に絡まれてたら ...まぁ、威嚇射撃位なら普通にするから ..あ、安心して? 」
( ...ほんの少し照れながら ..どんと胸を張る ...実際いつでも銃は抜ける様にはしてる )
「 ...そんなふわふわ、してるかなぁ ...と、と言うか服って ..えっと、ヨグの?
僕のはこれで充分、だと思ってるんだけれど .... 」
( ...枝毛を触りながら悩む ... )
___現在の少年の服装 袖が余った黒コートを羽織り、赤ネクタイつきのスーツ ...腰元にチェーン付き。
「 .....ふぅ 」
( ...何故かどっと疲れた .... ...無邪気な寝顔を軽く揉みながら ぐぐぅ〜っと猫らしく伸びる )
______猫足でゆっくり離れようと立ち上がる
「 ...話は沢山聞けた、か ..ルコの役に立ってくれて嬉しいね 」
( ....もふもふの毛皮は毛並みが落ち着き さらさらに )
「 んなもんあたしがブッ飛ばすわよ 」 (…)
______
「 …服装だけならあんた、フツーに男子って感じね
ま、ご察しのとおりあたしの服よ。… あんたが言う通り
この服で下着が見えちゃうのも困りものなんだし 」
( 神官を思わせる蒼い服装 …ロングなのにガードは低め
____思わず、少年の視線を引くような言葉ながら… )
「 …なぁにジロジロ見てんのよっ ほら、さっさと歩くっ!」
_理不じ… [黙りなさいよっ] __…
____く〜…
( 気付く、事のない深い眠り
__無邪気とすら思える寝顔… )
___んひゃ …寒ぃんなら… はい…れ…ぉ
____れぎ …ぉん
「 ...た、頼もしい .... ..で、でもいざと言う時は僕も! 」
_________
「 一応 ....まぁ ..その、昔 ..間違われたからさ ....レッドのアドバイスも受けて ...男らしい?感じの服にして貰った ....! ....ま、まぁ ..ヨグの選んでくれた服も着てみたいけれど.... 」
.......し、した ....ぎっ ......
( ....一瞬そちらの方へ視線を移して 慌てて湧き上がった煩悩を振り払う ... ...ただどうにも気になっては
ちらりちらりと ..何度も見てしまう ...
...蒼の言葉で意識がハッキリとすれば少し早足に )
「 っあ、ご、ごめんっ! ...うぅう .....と、と言うか女の子があんまりそう言う格好しない方が .... 」
[ ぎろり ]
( その漏らした一言 ...名前に反応しては瞳を見開き ...瞬きもせずに獣のように睨み付ける )
.....やっぱりデカ女 ...お前は____
( ......近寄っては ....丸まり 体を押し付ける )
...おてんと様のあの人の手掛かり ....ルコはもう逃がさないんだ ....もう少し付き纏わさせて貰おっか、やはり。
( 意見や煩悩に抗う様子をほぼ無視し… )
_____此処よ
:…結構、シンプルなマーケット
____看板には "ALL" と…
「 …だから、"そんな格好" しないように
これから服を選ぶんじゃない …ところで 」
( …じろり )
「 "そんな格好"…ね
…言うほど目、引くような格好なの? コレ。 」
_______……不穏の気配
( …それでも、… 目蓋を下ろした彼女は起きない
… 吉が、凶が出るか … どちらで、あっても… )
_____眠さには勝てないものなのだ…
______〖北欧霊道__6番街〗
( …北欧の屈強な民草を育てる厳しい気候
だからこそ見上げる空はより青く、昇る陽は輝かしい
…体は覚える、生の実感を …この地が霊界であろうとも )
____………
___厳しい気候を息も切らさず歩むは "母" 。
____振り向き、… "子" らへと 呼び掛ける
「: 三人とも…足の疲れは大丈夫? 」
______ウォーキング。… 教育にも、生育にもよろしい
「 ...う、うぅん ...悪い視線は集めるから ....す、少しは露出を減らした方が良いんじゃ無い ...か、な? 」
( ....蒼の服装に目を向けない様にしながら、シンプルながらにして大きな店へと ..意識を集中させる )
「 ...確かにこれは、す、凄いね ....でも ..んと ...服、選ぶんだったら ..僕は不適切だったと思う、よ? 」
_____自信は無い ....そしてそれ以上に
「 ( ..今のヨグの服も、好きなんて ..言えなさそう、だし .... ) 」 ....葛藤
________.....はぁ。
( ....もふもふの毛玉。良く眠る身体に押しつけて安眠剤に .... ......慌てる必要は無い 時間はまだまだある ...だから )
「 .......今はゆっくり寝とけ、その"子"の為にも ... 」
( ....重ねて ....その眼を閉じる )
______そんな母にピッタリと張り付くのが ....紙子。
「 えっへへぇ ...うちは全然大丈夫!寧ろもっとペースアップしても全然へぇき ...此れは誇っても良さそう?鼻にかけても良さそう? ...かな? 」
( 何せ近距離から遠距離まで対応可能な能力 ...更に紙を集めて結構重たくもするので見た目以上には体力もあり ...子供の中では運動能力が高い )
「 ...ふぅううううっ!私もまぁ ...今のペースならなんとかいけそう! あ、でもでも ..ちょっとは落とした方が良いのかも?だってだって ..後ろ 」
( 程々に息を切らすも"まだ"健康的な汗をかき ... ...疲れも少し出つつ一歩程遅くしっかりとついて来る ...花想 )
......で。
...ゼェッ ...ヒュゥゥ ...ハァ ....ッッ ......
( ..普段は浮いてろくに体を使わない為 ...母から見ればかなり距離が空いた先に ...壁に手を着き息を整えるもこもこシャラル ..... ...息も絶え絶え ...其れでも、何とかついて来る )
「 …………… 」
(____なんとなく …なんとなくだが
着替えてほしくなさそうな顔…に 見えた )
( だが実際、自分も着なれた服以外を選ぶのは
…少し … …多大に気が引ける。言い訳になる、が
___互いに望まないなら… )
[ぐいっ] …行きましょ? …ロッソ
「 …気が変わったわ、… 服はまた今度。
…先に食事を済ましょ …何食べたいか決めた? 」
____流すのも …悪くはない
「: 勿論だとも、リン! …健脚を自負する私にここまで
付随して来れるのだから折り紙付きを進呈しよう!
…ソウも よく頑張るね。… シャラ…る… ___
______oh… 」
( …運動は、苦手そうだとは思っていた …体は華奢、
加えて殆ど活発的に動かないシャラル、…その為の
ウォーキングだったのだが… ___中々に予想外 )
「: …そろそろ休憩にしようか…
___シャラルーっ …此処まで一人で来れるかなーっ?」
( 荷物を紐解き …ひらけた公園の一角にシートを広げる。
…次女、三女の頭を撫でること …長女への呼び掛けも
決して忘れない ______明るみがとても心地よい )
( 返答を悩む内に ...腕を引かれれば、驚いた様な顔 ...それと同時に、少し嬉しそうに明るく ... )
「 ...っ、う、うんっ ..よ、ヨグがそう言うのなら ..!! .....その服も ...と、とっても ...カワイイ ...しっ .. 」 ...所々小声。
「 ...........え、え〜〜と ....なんだろ、何が良いかなぁ ...... ....く、クレープとか? ....ま、まぁ何でも平気だよ! ...結構お腹、空いて来たし 」
( ...悩む ...多分、どこへ行って食べても美味しいだろうし ...何より楽しいだろうから ....
...少年、年相応に ......笑い、先導して 手を引く )
何より守られてばかりじゃいられないって .... ....いつかは、守れる様に ...頼られる様に
___ただ知識を持ってるだけじゃなく .......なりたい。
_________ ............グッ。
( 遠く離れた所で 高く肩を上げて ...親指を立てる長女 ....休憩という言葉や目の前に開かれていくシート(飯補給の予想)に ...やる気が回復すれば、早歩きで ....母や妹達の待つ場所へ急ぐ )
「 ...ぁ、あははっ ...結構体力に差が有っちゃう ..ね? ....でも無理は駄目だよ〜〜っ!! うちらは遅くても平気だから!! 」
( 大声で呼び掛ける一番元気で体力のある彼女 ....シートに長座で座りながら 景色を眺める )
「 ...私も、ちょっときついから、休憩 ...するぅ〜〜 ... 」
( ...ソウも何方かと言うなら後方支援型 ....シートの上にうつ伏せで倒れる.... ...陽の光が心地良く気を抜けば簡単に眠ってしまいそう )
....ハァ ...ハァア ...ッ ...ア、アトスコシ ....ィッ ...! ...ガンバレシャラルゥ ....ッ ...ゼェ ..ゼェ ...ッ ..!!
_______体力:E
「 わっ ___ 」
( 驚くなら …直後の行動は正直に。…
引いた手に合わせて体は前へと動く )
…………
( …驚いた それだけ、だった。…拒否も
…不安もない …不思議を感じる位に )
(____彼の前を向いた動きが …嬉しいのだ)
___…ふふっ
( ___微笑、…浮かべてただ …少年に付いていく )
[フーッ] ………
ちょっと…
「 ……(考えが甘かったか…)」
( 歩行発電機に接続した機器で湯沸かしを行いつつ
…本来の目的が "失敗" の色濃厚であることを予測し…
長女、あまりの苦難苦痛ぶりに思わず冷や汗が流れた)
_____…リン、ソウ
[ひょい]「…姉ちゃんが来るまで髪直そっか」
( それは、そう、と。…乱れた髪を発見し
…とりあえず 今、元気のある次女?リンを
抱っこして膝上に乗せて、…髪櫛を手に取る )
______弁当は、ある …けど長女が来るまでは…
・黒店・
[ナイ=アの個人が開いてる何でも屋。
…ホントに何でも出来るが気分次第で
結構な金額を巻き上げられたりもする]
________
…あの…
( 簡易的なカウンターを挟んで、… 読書する黒
少し焦り気味で黒に向かう、矢機… なにやら難航の…)
『 その "エチゴヤのオカシ?" …というのは
本当にルージュ… …女性に献上すれば
喜ばれる物…なのか…? 』
「 …疑うなら結構 」
____
(それはちょっとした思い付き。
…珍しいものでもプレゼントしようとする企み…)
( ...笑い声が聞こえた瞬間、くるりと振り向き ...慌てて前を、向く
...少し良いものが聞こえたからか、テンションは上々とし ...転けない程度に早歩き )
「 ...い、良い感じに ...身体、冷やしておかないと ....や、火傷しそ ..ぅうう... 」
( ..辺りキョロキョロ 物珍しい顔で見渡しながら ..偶に蒼の事をちらり
...取り敢えず甘い物でも食べて 糖分を送って冷静になりたい ...当初の目的通り、クレープ屋にする事に )
「 ど、こか良いところっ ..ある、かな.... ..あったらそこで、休憩しよう ..ね?ヨグっ.... 」
________一歩の距離はだんだん大きく ...
_____ ....ハ ...ァッ ...フー ..フーーーッ ...!
( 下半身は筋肉痛が既に酷く ...それでもなんとか、ゆっくりと向かって歩いて来る
...此処まで来たからには ズル[浮遊]は出来ない ..ましてや母や子が待っていると言うのに自分だけ楽をするのは... ...ちょっと、ポリシーに反する気がする )
___顔色は悪いが ..瞳はギラギラ ...あと少しで辿り着けるほどには、頑張る。
「 ..あ、じゃあお願い出来るのならばします ..うちの髪が終わったら 「 次あたし〜っ!が、良いなっ! 」 ...手こずるかもだけど、お母さんは大丈夫? 」
( 寝そべったまま手を高く上げて元気な三女 ...苦笑しながらも 下も上も思いやる気持ちを忘れない次女 ...ぴょこっと跳ねた癖毛は直さなければ ...
...勿論我慢は出来る子達。むしろこの時間は時間で楽しむ )
__何より母ととっても近い ..暖かさと言うものを感じるから、少し得。
長女の影 ..少しずつ、大きく____
____医霊 ...眠そうに揺蕩う中で 違和感皆無に街を放浪中
「 ....2、徹 ..うぅん、前はこれ位余裕だった筈なんだが ..... 」
( 矢機のお陰で少しずつ健康的には戻って来ている ..も、時々言いつけを破り ....診察に取り掛かり、書を作ったりと大忙し )
( ...で、その矢機ともはぐれてしまった )
「 ...さて、どうしようか ..取り敢えず ....何処かで、もたれかかって ... ____寝よう... 」
疲労困憊____糖分不足。
[ぎゅーっ]____んな事一々聞かなくても
「 あんたが行くなら何処でも行くわ
いーの。ヘンに気なんて回したって… 」
____あんたらしく無くなっちゃうじゃない
( 胸を張って引く腕の… 二の腕を絡ませあってて
交友の深さを自他へ強調する歩き方。…視線は強め )
「 さ 行き先決めたならとっとと引っ張りなさいよ
… それだけで結構楽しいのよ? あ・た・し は! 」
「 …はいはい 焦らず、急がさず
お母さんは丈夫だからね 」
( 次女三女、そして長女の様子にひとまず安心し
お腹を抱くみたいにして座るところを固定すると
…ぴょこりと立った癖っ毛と、乱れて波打つ
さらさらヘアーを解いて、するりと直していく )
「 …ソウ 待ってる間、水筒の果汁水… レモン水を
ゆっくり飲むといい …姉ちゃんたちの分も残すんだよ?」
(__忙しい。…けれど、この忙しさに苦痛は感じない
はしゃぐ次女たちと …しっかりもので可愛い長女
__子供、という嬉しさ。…だから今も笑顔で、髪を解く )
___少し振り向いて
「 ____がんばれーっ シャラルーっ 」
ォ"いあん"タ、大"丈夫"カ?
_______霊の横からしわがれたような爛れたような…
〖声〗
〖こコ"おォどお"りだぞ"❔
ぁんまシ"ふらフら"してッと
霊車にブ"つかっちマうぜ〗
(_____凄まじく物々しさを匂わせる…) 〖"声"〗
______
【エチゴヤノオカシ (¥50000)】
『 ……… 』 「…買わないなら帰って頂けますこと?」
___値段と財布のにらめっこ
「 ...なっ、ちょ ..ぅ、き、距離 ...っ ..! ..うぅううう...! 」
( ...腕に絡まれ ....僅かに当たる其れを意識してしまっては顔は真っ赤になり ...いつも通りのきょどきょど感 ....
....とても足早に早歩きしては ....悶々と )
「 ...ぅ、こ、こけないように..ね.... ? ....くれーぷ、お、奢る..から! 」
( ....くるると小さく腹は鳴る .... ...蒼の手、離さず握りながら ...歩いてく ..一歩、一歩 楽しさに溢れながら )
( ..焦らないのが良い事なんだろうけれど ...それでも、応援されたからには ....確実にズル無しで到達しようと決意 ... ......足が棒の様になるも それでも ...それでも___ )
...一歩は小さいが、シャラルにとっては偉大な一歩である。
「 ん、はぁ〜いっ ... [ ごく、ごく ... ] ..ん!このレモン水全然酸っぱく感じないっ!甘い ..気がする、感じる! ...美味し〜〜〜っ! 」
「 ちょっ ..ちゃんとうち達の分も残しておいて欲しいなぁ〜っ..!そんなに言われちゃうと ..むぅ、飲みたくなって来たし ...あ、でもお母さんのヘアマッサージ気持ち良い〜 ..ふふ、徳、徳! 」
( ..わいわい、がやがや ....とても子供らしくはしゃぎ続ける .... 互いが互いを思いやり ...母親と子供達と言う関係は出来ている。
勿論ちゃんと果汁水は残すし ...髪の毛の解き方も、お母さんにされて貰って覚えようとする ...
......言動に反して、次女三女もしっかり者達 ____....そしてついに )
__________ザッ .....
( .....“到達” )
「 .....ん ...あぁ、これは御迷惑を掛けたね ...いやなに、少しばかり気を抜いていたよ ....
....厳しくも、私を思いやってくれている子が側に居ないからね ...はは 」
( 苦笑を浮かべながら見えない『声』に軽い謝罪 ....何やかんや、矢機の存在は大事で ...とても、愛おしいものだと自覚する )
「 ...霊車か、何度か見た事は有るし懐かしいな .... .... 脱走させてしまったなぁ 」
( ほろ苦い思い出 ...今よりも行動力に長けて 少しやんちゃとも言えた頃 ......自身の力を補強する為にも、自由の為にも ... ...死後のルールを破った事がある
...兎に角当たらない様道の端にもたれながら ...ふらふらと、左右に揺れながら ...前へ進む )
「 ( ...寂しさを覚える位には 身も心もどうやら触れられているみたいだね ... ..私もまだ、面白い ) 」
「 ……… (あら) 」
( 距離が近い …その事に気付くのは少年の
不自然な反応から、…だが。… 悪い気はしない )
______なにしろ…
「 …はいはい …歩くから、焦んないの 」
( お腹も空いて、… 来た。…
先を行く少年の足並みから、三歩後ろを歩く )
______…少し後に 少年少女は、何処かで…
「 …… 」
( … 町で見掛けるおなごたちと同じ、子供への
…労力、気遣い、苦労… 経験してみれば確かに、
大変さに参りそうにはなっている … )
(____息を切らす以上の様子 …見て、微笑む
次女の髪を整え終えて、…二人を手招く )
______(そんな苦労が …心の中、とても楽しく感じる
…改めて、良かった … 子供を持てて)
「 …髪を解いたら昼食を用意しよう 」
______… 姉妹と、母の… 外出は、少し後に
___霊界とはいえ、真昼間の歩道は人が目立つ…
(…だというのに、容姿端麗ながら挙動不審にすら
思える程に足取りの覚束無いまま歩む医霊…)
[ざわ…] [ざわざわ…]
(___道行く、多くもない者たちも避け
ざわつき …ぶつかるような者も居はしない)
‘例外’を除いては
[ドンッ] __(医霊はぶつかる …大きくもない背の誰かと)
______…気付けば、…医霊の足元には薄く霧が這い
___"誰か" の纏う黒い衣の …姿を、薄く見せる
… 顔を 眺めれば
( 背負った華奢な …巨大な 鎌
________フードの下、顔の一部も漏らさぬ… )
〖女の …能面〗
____(…"誰か"、は …医霊へ面を向け
挨拶もなく …謝罪もなく 黙りこくる )
_________
『 …買おう 一箱 』
「 袋は持ってるのかしら?
エコ違反は高く付きますわよ 」
『 …袋は …いらない 』
「 …貴女、袋にも入れずにお菓子をお持ちになられますの?」
(…交渉中)
「 ...うん、気持ち良いね ...これは 」
( 活気に満ち溢れていて ....人の生きる音、表情が見れるだけで ...満足感に溢れる ...
...まだこの場に医者は必要では無い、少しは楽だ ..脳裏に確かにそんな思いはあるが ...
...其れよりも、疲労は強い ...糖分が足りなければ頭は回らず ...千鳥足の様に 酷い足取り ... )
_____ぶつかった事、数秒後に気付き。
「 ..おや、済まないね ...良く周りを見ていなかったよ、お嬢さん ..... .... ...物騒なものを持ってるね、君は死神的なアレかい? 」
( ...濃い隈、隠そうともせずに ..軽く膝を曲げて ...目線、合わせながら無理に笑う ....
.....鎌に目を向ければ、少々の親近感 .... )
「 私も似た様な得物は持っているよ ....ほら ____...中々格好良い、だろうっ ..... 」
( 体内から取り出す ...身長と大差ない愛用の長刀 ...___ただ、見せびらかすのみ )
____少し、情緒不安定。
〖…………〗
( __黙るまま …あるいは、奇行ぶりに
絶句しているのだろうか___ )
〖_〗
(__だが、…ふいに能面が揺れ …
不思議なものでも、覗くように
___医霊の …顔を覗き込む)
〖…………〗
(…眺める)
______
『!! !! !!』
「__ ? ____」
(__…交渉中)
「 .......あ、あ〜〜〜 ...その、お嬢さん ...君はもしかして、喋れないタイプかい? 」
( ...沈黙が続くのは苦手 ... ...軽く膝を曲げて目線を合わせながら .....少しばかり困り顔 )
____....え、え〜〜と。
「 ..私の顔、何かついていたりする ...のかな? ...は、ははは... 」
( ...刀は背中に括り付け ... どうにも苦笑が絶えない ...じぃ〜〜〜〜〜っと
何故かこう __...全部見られてる気がして恥ずかしくなる )
( .....ふと、能面に興味がいく
...顔を隠さなくてはいけない事情でもある ..のだろうか? )
....! [ 関わるネタを見つけた ]
「 _____...顔、怪我しているのなら私に任せて欲しい! ..何せ私は医者だからね! 出来ない事は無い! 」
( 自信満々に胸を張った .....のち、すぐに頭がガクンと下がる ....
.....気を抜いたら寝てしまいそう )
なぁ、あの紀章…
死神部隊___
(___遠巻きに眺める野次馬のざわめきが大きくなる)
〖死んでる〗。
___________
(…気が付けば、___眼を開いた、…その先にいた)
____能面の何者かは 忽然と消え失せた
____彼女に…
(…貴女の声は届いたのかは定かではない
事実を知る術は、…たった今 消えてしまった
__ただ 奇妙な一言のみを残して…)
____それ以外に確かなのは
___すぐ後ろの矢機に少なくとも…
…死に目に遭わされる事だろう
_____
『 …… 』
( …買い物袋を抱えた、…小さな
__幽霊の飼い主が 僅かに怒気を発する )
『 …………ねぇ …ルージュ 』
浮気…?
「 ...なんだ、君 ..結構な有名人なの .... ....あれ? 」
( 周囲からの騒ぎに聞き耳を立てれば ..何やら聞き逃せない “死神部隊”と言う単語に敏感に反応をする ... .... )
.......[きょろ、きょろ]
( ....しかし、そう興味を持った対象は ..一瞬の隙に消え去っていた ..多くの謎を残して
..見渡しても見当たらない .... ....疑問は多く、多く ... )
______ゾワッ
( “二つ”の恐怖に気付く )
___彼女は私が死んでいる事を知っていた。
生体として振る舞っていた ..脈等は確かに触れたら分かるが ...どうやって?
しかし、それよりも ..もっともっと
大きな 巨きな 恐 怖
[ ...ギ ギ ギ ギ ] 壊れた人形の様にゆっくりと背後を振り向く ...
( 怒気を発する矢機の表情を見付けた瞬間に ...決して事実では無いのに ...無いのに 説明するよりもまず )
誠 ❗️ 心 ❗️ 誠 ❗️ 意 ❗️
_______土下座ッ❗️❗️❗️
「 ちちち、違うんだドリフトッ!あの子は ..私にも良く分からない子で ...け、決して浮気なんかじゃ無いっ、無いんだぁっ ..!! だ、だからちょっと話を聞いてくれ ..誤解なんだ! ...き、君なら分かってくれるだろう..?寧ろその .....えぇと、ちょっと寝不足でフラついてぶつかって ..!! 」
( ..周囲の人の目を気にする余裕も 無かった )
____余りにその場は謎が、多い …溢れている
___だからこそ歩み寄る"事実"の感情は惨憺たるもの
( 謝罪の規模とは不釣り合いな感情の大きさ
…しかし確実な、…確固たる怒気は放たれ、距離を詰め… )
(__頭の前で屈み 何時も発している声で、言う)
『分かるよ』
____
『 …きみが話していたのが …奴らなら 』
[ザッ] _____そう
『 死神部隊。』
(…場に、緊迫感が戻る …刺々しい感覚を
今度は矢機も感じとり、視線を背後へ向ける)
先程の子
_______『 死神 』が立っていた
( ....溢れんばかりの怒り 其れが幽霊に対してだと考えれば ...考えていると、 ....普段の声
...しかし、それでは説明がつかない程の気を感じる )
「 .....?分かって、くれるのかい? 」
( ...嬉しさよりも..どうにも、違和感が勝つ )
_______________っ!?
緊迫感、気配 ... 察知をすれば 距離を取る
「 ...君達は.... 知り合いなのかい? ..ドリフト
...いや、それよりも ...__目的、は一体 ..? 」
( 先程の物言わぬ 能面を被っていた子。 ...無意識に自身の得物に手を置く )
…… 物言わぬ死神
(__あれは 幽界に於いても非日常的な存在
…体格は …小柄な部類なのだけれど 纏う黒い衣に
所々へ放り捨てるように付いた赤いチョバム・アーマー )
____…アンバランスな女の能面が一層の異彩を放つ
_____ 〖 ... お まえを 〗
〖 ころ しに きた 〗
________
___…突然、無造作に言い放たれた"開戦宣言"
(…全方位20m、…その中で眼に入る人影は三つ)
…医霊と
…矢機、
___そして 死神。
(__…医霊へ背を向けた矢機の体が強張り
持っていた袋が、…地面に落ちて中身をぶちまけた
彼女は それを気にする様子も 余裕も、無い)
『 ……… 』
________辺りの空気が不穏の色へと変わる…
( ...矢機に背中を少し預けた後 ...地に落とした何か甘い どろっとした音で
....少し意識は、落ち着く ... ...皮肉にも )
.....そうか、こんな所にもそう言った者はいるのか。
日常に慣れ過ぎていて 久方振りの非日常 ...
殺されるかもしれない極限の状態 ..
なのに、恐怖を覚えず
胸が躍るのは ..ワクワクするのは何故だろう
( 開戦宣言に全て納得する ... ...互いにいつかは狙われる理由はあった ... ...何処かでこういう時が来るとは分かっていた
.... ..詳しい理由を知るのは後で構わない ...今はもう引けない )
......ドリフト、下がっているんだ。
( 冷静に そして冷酷に ...言い放つ ...刀身を軽く露出させる )
____… 反り返った刃はそれだけでも
肉を裂く姿を脳裏へと送り …震わせる
___…反射する光が _鋭敏に …そうさせた
____
(…医霊にとっても 矢機にとっても
__慣れを失った"戦い"の気配が躍る
…死は、等しい 体を強張らせる矢機は
その言葉を胸に、"恐れ" …集中するが)
…その為に ___許した。
__前に出た …出てしまった彼女に眼を見開く
(瞬間 時と光が交錯する)
矢機が医霊を蹴り倒し
急ぎ銃を振り下ろす___
(__…なんの事もない 後はその場を抜く光が)
____[スル…]
…!!
(___振った銃器に …線を入れ "割って"行った)
コンッ____
( …"割れた"銃の半身が、…ずれて 地面に落ちる頃 )
『危ない__ ?』
___矢機は …二秒後に 呑み込んだ言葉を吐いた
___死神は
( __ずっと …後ろでさも当然のように たたずむ )
0.5…秒
______銀色に輝きを放ち 鏡のように光を反射する反り返る刃 切れ味の良さは保証されている .."力"で勝てるとは思っていない 空いた差は技で詰めるしか ___無かった。
なのに ...何の変哲も無さそうに立つ死神。
........."死"を錯覚する 恐怖。 ...今のままではとても、厳しい。
「 .......もう一度言う、頼むから ...下がってくれ、ドリフト。___君じゃあ ...殺されてしまう 」
( 何処か ...はらわたが煮えくり変える程 歯を食い縛りながら ...矢機を守る様に言う )
[ ...ふらり、ふらり ] ___幽霊の立ち上がる速度は遅く ...其れに 足取りはやはり重い。
...安心させる為か それとも余裕か
こんな状況でも 笑って 見せた
( ...決断するのは矢機の自由 それでも ..それでもどうか ..任せてほしいと言う気持ちは あった )
『 ……… 』
_____余裕は、…無い
____…だが …死神が動かない …内に
『 …分 かった 』
(_…ブースターを吹かし
ルージュと …死神と、距離を取る)
『 __…状況を見て …手を貸す 』
_______
〖 宣言 __処刑権限 〗
_____ 周辺 15m以内を戦闘距離とする
(…死神の真上に光の柱が伸び)
__周囲の屋根の、…少し 高い位置に伸びると
赤い光の膜に変わり …医霊と 死神の __周囲を 覆った
______
〖 … お まえで 2、7人目 〗
______死神は …反り返る刃を横に構え …柄を揺らす
〖 おそれるな 〗 ___シャコンッ
(揺らした …柄の逆先、__巨大な反り刃と
対に位置する位置に …一回り小柄に より鋭い刃が生え)
〖 …じかんが きた、それだけだ 〗
パキンッ___
(__…双刃の中程を 二つに分ける)
2つ鎌の __異色二刀流
( ...矢機の退いた先へ視線を向ける ...物悲しく )
「 ....ドリフト、君は其れよりも .... ...いや、良いか
...“頼んだ”よ 」
やる気があるのは良い事だ ただしこう言う命のやり取り以外で .... ...本音を言うのならば
もっと、安全な所へ...______ 行って欲しかった。
_____________
「 ....死神部隊と呼ばれるだけあって 流石にかなりの人数を殺して来てるのか ........ 度し難いな 君とは 」
( 愛用の長刀 柄の部分から刃先迄真っ直ぐ 2m弱の太刀 ...
鞘は腰に差して ...天から中へ刀を振り 構える )
「 ...何も恐れてなんかいない 」
[ ____ヒュォオオォォ ]
( おどろおどろしい嘆きの声 ....霊魂
医霊の背中から現れて 浮き ... 一定の位置で固定される )
「 私は まだ死なないんだ ... ...死ぬ時は今じゃない死神の審判は ...信じないよ 間違いだらけだからね 」
___もう体調の悪さも眠気も 【恐怖】も無い
「 ........やろうか、死神 」
ひゅぅ
(…死神は …無造作に此方へ、歩を進める
___一歩 二歩 三歩で…)
____横薙ぎ
____遅れて二打目
離れ ___光撃
(終えると そっと離れる)
____一歩、二歩 …詰める動きは非常に遅く
… 流れを強引に、…切って突然死角から刃が来る
黒布が擦れるような動き …水に沈んだような鈍足
____その為 疾るまたたきの一撃が …余計に早いのだ
( 何かは分からない ...何かは分からないが 防御をしないと絶対にヤバいのを確信する ..! )
[ キィーンッ ...ガキィッ ]
( 嫌なほどの金属音 ...フェイント混じりかつ 速度もバラバラ ..防御するだけでも一苦労
分かりやすい横薙ぎと二打目は手首から刀を動かして防御 )
光撃は ...惜しむ間も無く霊力を使う
『 ゴースト・シールド 』
( 手軽に使えるが岩よりは硬く 熱に弱い ...あればマシ程度の防御の力、基本的に何重も重ねて使わないとまともな守りにならない )
[ ミシィッ ] ( ...音を立てて ..破壊された霊壁 ..本体へダメージを喰らう前に 反撃開始)
「 防戦一方は余り ..好ましく無い! 」
[ ヒュンッッ ]
刀をくるりと一回転させた後 振り上げて 突き刺す様に二撃
___死角から霊魂を動かして 腰辺りに放ちながら
反対の手で鞘を用いて ...ぶつけるフリを一発。
少し時間が経てば身体が思い出す 昔の戦闘慣れを。
ただ余りにも ...足りないのは "威力"
____!
『ルージュ …』
ふわぁ …
(__刃が布に達する …違和感 それは…
"到達"が布の感触すら与えない事
___空でも切って …呆気に取られたような)
_____其処まで考えに回る辺りで
… 呼ぶ声 __現実へ引き戻す声
" 視界から奴が消失した事実 "
_____背後… っ!
(…___声は 今度は、間に合った)
直後に肩目掛けた鋏のように鎌を合わせた断ち切り…
「 ( ...気配を断つ事が上手い ..技術で此処まで出来るもの、か? ) 」
( 疑問を抱いている間も感覚は機敏にさせて ..決して瞬きの一度もせず 油断はしない )
視界からの消失 ...冷や汗が垂れるもそれでも
..一瞬聞こえたその声に安堵をし ...此方に集中
見る者によっては美しささえ覚えそうな立ち回り
.....瞳を閉じて 集中する 呼吸を止めて ...次の一撃を大きく 重く
...刃を上にして 剥き出しの刀を腰に ...鞘に納めて
( もう 医霊は 戦闘経験を取り戻した )
_____あぁ、分かったとも。
『 裏陽・透り道 』
_______スルゥ ...
( 針の穴に糸を通す様に 絹のように ..滑らかで 斬る動作は見えない ....しかしもう、鋏が閉じられる頃には )
浮かぶ医霊と
___裂かれた黒布に鎌の傷
(__…切り裂かれたのは _黒い布
目に、生気を正しく取り戻したルージュに
一旦は安堵する …しかしそれも、僅か )
『………(見た)』
_____…あの時、…いや その前も…
__ "動く" と言うには異次元的にすら思える …だが
____ "虚影" を 確かに切っていた。
かぱ。
_____… 能面、口の辺りが耳まで割れ…
山姥の様相を呈する …大口の仮面と化す
____ ごぉぉ… …
(大口 …に、見える部分より 濃霧を吐き出す
____真白い濃霧は …すぐに辺り一面を覆い尽くす…)
『(…見えない…!)』
___… 幻影っ …注意するんだ!ルージュ…
_____幻影 ……濃霧へと溶け込む…
( 地上より3m離れて空に浮かび ...刀を再び鞘に納める .... ...互いに傷が無いからこそ 一度喰らえばそれが命取り )
「 ...中々面白いお面だね ....面皮君が喜びそうな ...と、言っているほど暇じゃないか ... ...はぁ やれやれ 」
.... ...切り札を使う事も考えておかなくちゃ、な
( 濃霧で視界は真っ白 ... ...1m先も見えない )
_____ ....しかしその方が“医霊”にとっては好都合
ありがとう、わざわざ私の得意な ...こうした戦場へと変えてくれて
頼るのは 聴覚と霊力
..... 再び呼吸を止めて目を閉じる
意識を深く深く ...落として 落として
慣れた 暗闇の中へ ....
___気配 気配 …気配 …気配
……… 『……!… !?』
___面食らい …驚き …しかし、声を出せない
…この光景は… __医霊が眼を閉じていて…良かった
___気配 幾重もの…
___気配 同一の弱気が幾つもの…
_____内 …2つが医霊へ近寄り
キャアアアアアアアアアア
(悲鳴 __耳を切り裂く甲高さ)
キャアアアアアアアアアアアア
(悲鳴 __霊など吹き飛ばしてしまいそうな)
連鎖する…
悲鳴 悲鳴 悲鳴 悲鳴 悲鳴…!!
_____死神と …同じ面が幾つも宙に浮かび
____ 近寄り …爆発のように叫ぶ…
"気配"も "音" も
_____ 掻き消え … しかし
? ? ? ?
____迫る。
________やめろ、やめろ ...!
( 悲鳴が響く度 ズキズキと心が痛む ...まやかしにしても それでも ..救ってやれなくてすまないと 考える
..違う 意識を逸らしている場合じゃない )
死神は医霊を殺しに来たと言った。
でも医霊は普通では殺せない __不死身に近い。
なのにあの自信、あれは確実に殺せる何かがある。
油断をすれば即_______
.....聞くな 聞くな 聞くな 聞くな 聞くな 聞くな 聞くな 聞くな 聞くな 聞くな 聞くな ..!!!
( 罪悪感に押し潰される前に ...前に ケリをつけなくてはいけないと言うのに .... ...全くもって場所の検討もつかない )
.......... .......ふっ
___医霊はそれでも鼻で笑い飛ばす
( 刀を持ちながら手を合わせて__合掌 )
"壱縷"
_________________
______________
(____より …短く より 遅い)
___ゆえにひと糸に限るたった僅か…
…一本の… 糸、____光撃…
『… …!!』
(__いつの間にか …ルージュの ___彼女の
__首元にまで …それどころか)
能面の口 …ひとつ ひとつ ひとつ
___すべてから。
糸の …ような"光撃"が張り巡り
____彼女を包むように包囲するのを …矢機は見た
…そして
____ ルージュっ!
"脚" と
"首" に迫る
______反り返った刃をも。
(声は 、間に合って …いない)
糸の光撃 迫る刃 ...其れよりも先に口は開かれて たった一言呟く
_____"君の負け"、と。
[パァンッ] 破裂音が響く ....
[パキンッ] [ ビギィッ]何か割れた様な音が響く ...骨では、無い。
医霊 糸を体中に絡み付かれながら
___"薬品"を落とす ...つまり コートを裂かれて白肌を晒しながら
"全ての能面"に僅かに傷をつける ...360°の一振りと 霊魂の破裂。
そして刃を再び ..刀で迎撃 ....しかし
...徐々に押され始める
( 目ぐるましく変わり続ける攻勢
__霊に 死神に …何れも奇々怪々
…しかし、…ある一点に矢機は 驚く )
『(実体…!?)』
_____幻影。… そう思っていた
だが "触っている" "砕かれている"
___よく見れば 、…彼女に迫る鎌の 腕も…
___両右手。…
『左____
_____!!』
(…突然矢機の背後から首元に添えられる巨刃
突然の襲撃、…反応が出来ず __引く、意思は感じず
ただ… 大人しく、…しかし気配を探る)
___両、…右手の鎌は砕けた仮面に並んでルージュを襲い
___今、両左が自分に鎌を添え 封じ込めた
『 ……! (コイツ,も… 実体がある…!?) 』
数 …割れかけの能面、10 …
両左の死神 両右の死神 ___
異常は明らかだった
…数が、霧を張った瞬間から増えている
( じりじりと切先を向けて ...死神の黒布を破りながら ... ...息を整える )
「 君はつまり ..合わせ鏡みたいなものだと ..私は思った 」
( 直刀を振り続け ...能面を撃墜しながら無論徹底的に鎌からの斬撃を防御する ... 両右手に今更気付くが
...それは鎌と相性が良い とても良い ...死角が限りなく薄くなるから )
霊魂は医霊の肉体から放たれ続けて、風船のように膨張した後破裂を繰り返して ____能面に傷をつける
( ..悲鳴を無理矢理忘れて 再び聴覚の発達 )
「 .....どうなんだい、死神 ..! 」
...冷静を保つが実際は ____体力はもう無い
勝利宣言をする位にはそれでも ...手段はある。
『………』
____周囲を …忘れる、…一旦は 彼女も。
・考察する
(…数を、増やせる。…如何なる形であれそれは明らかだ
幻影らしきものを使えるのも。…だが、幻影そのものは
霧を張る前から精度が高い状態で使えていた …なら)
(__この霧は何の為に出した…?
…幻影を使う際、…視線に集中していた自分ですら
欺くような透明 隠密の術すら使える、…奴が何の為に?)
_____もし
…増やす術に、"リスク"が存在するとしたら?
___とても強力な… 反則にも近い術を。…使うリスクが…
"今も続いているとしたら"?
___当然、…増やしたものに戦闘を任せて
… "本体" は隠そうとするだろう…!!
________[カッ] ___矢機、…復帰。
『…(チャージ80%)』
【過剰反応装甲】
____
( 矢機が復帰する …装甲の合間から
溜め込んだ波動を一気に解放。…__)
____ビュゴォォン!
____背後に回っていた両手左を吹き飛ばし…っ
『…ルージュ… ___』
______ 耐えろっ!
______
能面が __…一気に矢機の方へ向かう。
両、右はここぞとばかりに籠めた力を強め…!
_____ 了解、ドリフトっ!
何かに頼られた命は ...守ろうとする命は
不思議と心の底から勇気という力が湧き上がるものだ
「 ...さて死神君 ...君は非力な私さえ倒せないんだ ドリフトを倒す事は出来ないだろうね
....それに言ったろう? ...もう勝ったんだ、私"達"は 」
( 矢機に向かう能面達の数が ...じわじわと遅くなる )
【 水 堕 ち 】
( 破裂させた霊魂はベッタリと能面に張り付き ...取り憑いて ...物理的に身動きが重くなる ... そう言った技の一つ 正確に言えば"恨み" "呪い" ...矢機に任せる為 追っては少ない方が良い )
籠められた力 ...強くされれば
あえて医霊は 弱くして ...飛び退く!
( 反動で死神の...両右の身体に ..僅かだが隙を出させようと___ 両手で柄を持ち直して )
___更に矢機は大気を取り込んで溜める
(…矢機の周囲を青白い光が薄い 膜のように展開
___防御意図のものではないが …その代わり)
____より多くエネルギーを溜め込み…!
【圧縮 単発式強波動砲】
__________
( 矢機は発射する ___青白い光、…突き進む光弾
___しかし医霊の止める両右には目もくれず
… 行く先、向いた先の )
ぶわぁっ
___"濃い霧"を凪ぎ払った!
(__狙いを損じた訳ではない …ちゃんと理由がある
まず、奴が使ってきた能力は三つ…
"透明"、"幻影" そして "増やす"。)
( …増やし 手数で此方を潰すのであれば
本体も混じるか、透明で自分のみ隠せば良い筈
___だが 奴はどちらも使わない
…本体で襲う絶好のタイミングは何度もあったのに、
わざわざ仮面の能力に頼って霧を蒔き、増やした。 )
( ___"増やす" ことによる、消耗が…
"透明"すら使えない程だとするのなら?
____ならば …吹き飛ばすべき箇所は…! )
『 …(居た) 』
_____濃い、霧が払われると
…
(膝を付き …___異様なオーラを発する
死神が此方を睨みながら姿を現す…!)
( ...両右を押し出して 笑みを浮かべる ...
...矢機への賞賛 死神への賞賛 ...何方も兼ねて )
「 ....しかし勿体無いな、死神 ...君のその素質だけでお釣りが来る ... ...それ位満ち溢れているよ 才能に .... ...だからこそ、本当に .... ....敵対しているのが惜しいと思うよ 私は 」
( ...独り言、ブツブツと呟きながら ...両右に背を向けて ____本体を直視 霧が消えたからハッキリと改めてその姿を見れる )
「 ...良くやったね、ドリフト 」
____不意に高く 空高く
結界ギリギリの場へと飛ぶ医霊。
( ...瞳を"閉じず"開いたまま 片手に柄を待ち ...突き上げ 月明かりを反射させて ..
銀色の刀身を ...ゆっくりと死神に向ける )
......覚悟は出来たかい、死神
きり…
___!
___医霊は …反応出来なかった
瞬きひとつの間に始まる"本番"が。
____瞬間に矢機が銃器で叩き伏せ
___死神。これを鎌で受け流し …後方へ回転
(互いに)
(飛び)
__"粒子ブースター"を (疾走を)
" 発動。 "
ぶつかり …離れ、撃ち合う光体が二つ
それぞれ… ____赤い尾を ___青い尾を
[ ヒ ュ ッ ]
(飛び交う音速の中で死神が片鎌で横刈り)
[シャッ__ ] ____DAN"!! DAN DAN DANG!!
(矢機は下降、__即座の宙返りで背後に付き発砲)
__死神 0.6秒間地面擦れに飛行 着地!
(薙いで光撃し)
_____(上昇 斬撃を避け__)
[ シュドド! ]
ミサイル。__…死神 回転並びに鎌を振り
飛び上がり全ミサイルを切り落とす…
___ぶつかる 離れる __目から 一々…消える。
「 .....ふぅ、む 」
( 上から見下ろす形になる為 ...幸い攻撃は当たらない蚊帳の外だが ....いかんせん、早い )
...医霊に見えているものは全て 残像でしかない
赤い線と青い線 ...落ちるミサイルの音しか、聞こえない。
「 ...参ったな さっきは勝利宣言をしていたが...うぅむ 」 ...後悔先に立たず
___もしドリフトが負けた時 ....本気を出さないと恐らく、勝てないだろうから ...願うのは勝利と生存 ... ..欲張るのならば 無事に ... "互いに五体満足"
..冷や汗が背中を這う感覚に、ゾクっと
___静かに、興奮をする
______その後も続く数回の肉薄、…
くるっ [シュゥゥ___]
(大きく旋回する ___殆ど、同時に。
…無論意思の疎通は不可能であり 不要だった)
"決定打"
___撃つなら "今"、と
(____両方が判断したまで…!)
____【圧縮 単発式強波動砲】
対するは
(__両鎌を旋回させるように放り投げ …自身は
あの異様なオーラを腕から発して急加速…)
[カキィッ]
__戻ってきた鎌、再び1つに戻り。
: TRAGEDIES of "RED" :
______双方見据え真正面…!