…あんた、分かるだろ?
何処へ行くかも分からん時に…
酒の一杯も飲まにゃア 足も働きたかねぇさ
____見えて来たぜ …安心しなよ、あんたは銭なしで良い
〖映世の河原〗に冷てぇ所は無いんだぜ…
( … "波動砲"、体内で精製された波動を物理的な
破壊エネルギーに変換し、光弾化させ 装填…
発射、までのプロセスをR単機で実行するべく
搭載された "応用可能戦闘機能" 。…この内 )
( 矢機専用のカスタマイズ、『圧縮 単発式』は
非常に多くの波動を消耗する代わりとして
連射可能、破壊力大 …という超攻撃的なもの )
____それは最大までチャージされた状態で…
( …死に神の放たんとした __血赤の両鎌、…その秘める
深すぎた危険性に …矢機の、それは及ぶか否か )
確実なのは "深手" を以て結果が示される事 …成。
( …首が飛ぶのか 顔が砕かれるのか
両者の気迫は相手を死に至らしめんと
阿修羅の眼をして 激しく睨むように… )
_____"死" の脳裏に踊るその刹那
" 激 突 "
[___コォォ…]
( … 粉塵が空高く巻き上がり、陽光を遮る
砂の幾重は場の認識を大幅に遅らせていた )
___気になる両者は …佇んでいた
( そう、…両者は無傷で …少なからず
_____困惑している )
… 止めだ 両者並びに戦闘を中断せよ
( 黒赤の大楯を手に 割って入ったその男を前にして…)
……
( 訳アリ、…知った顔をしている
小鎌 矢機は 殆ど同時に声を発した )
〖 ヲさ 〗 『 お前は… 』
《 其方は …初めてではないな、アロー・ヘッド
さぁ お嬢、言った通りだ 戦闘を中止し
現場の収集を私に譲り、帰投しろ 》
( … 小鎌は無言のまま 表すのは不服 )
( …場の空気は、ともかく死の濃い薫りが薄れてゆき
紅い空間に満ちた緊張感は1を数えれば途端に消え去る
片刃を抑えた小鎌も 溜めを解いた矢機も… 昼下がりの
昼が、光に照らされ …警戒を保ちつつ、戦意を縮め )
___男は、小鎌と同じ赤い装甲と漆黒の布を纏う
…"能面"とは違ったメカニカルな面甲、言わば
"機械系"。…矢機や、黒機と似たような姿であった
〖 …エモノ,… わたし の モノ 〗
《 命令だ、帰投せよ …
"間違い"だ、これ以上手を出すな 》
( ___…一進、一退には見えるが
小鎌はどうにも何も言えないようで )
_____.....________
_____ ....はッ ...ぁ ..? ...私、は ...
( ...どうにも 死 を纏い ...激突した瞬間に ...意識が軽く飛んでいたらしい ... ...頭がズキズキと痛みを伴い
...眼前、広がる光景、を凝視する .... )
_____ ...をさ、おさ ..... ....“長”?
“カシラ”
彼が 頭と言う事か__..?
( ....心を落ち着かせて ...矢機の元へと寄る )
「 ...見た目通り、怪我はないと判断して良いんだね? ...ドリフト .... 」
( ...矢機を守る様に少しばかり前に出て ...半笑いを浮かべるも
....決して油断はしていない、雰囲気を医霊は纏う )
___陽光にいるのは、此方側 ...陰に片足を入れているのが死神側 ...そう言ったライン引き。
( ...メカニカルな格好 ... ...下手をすれば全身が凶器
...騙し討ちなんかはお手の物だろうし ...目からビームは出るだろうし )
「 .......( ...お嬢って呼び方、可愛くて良いなぁ ... ...死神にも乙女の部分はあるのか... ) 」
____ .......決して、油断は、しない
(__ もしも、…戦闘が続くなら。
その可能性は十分に、あると矢機も感じとり
…医霊に並んで、警戒と臨戦の態勢は解かずに )
『( 右銃が壊れて…何回かQ.D(クイックダッシュ)を緊急で
吹かしたから、…機能停止とまでは行かなくても
しばらく高速戦ができない …後は問題ない )』
…状況も 医霊にのみ、小声で伝える
______
(…一方の、"死神"たちは理性的な側面を色濃く
その場で表し、…戦闘の必要性を欠かせるやり取りを
…ほぼ、無警戒に思える身振りで続けていた)
《 このまま "予定外" を続ければ
お嬢、…04番を除隊する事になる… 止せ 》
〖…〗
( …遂に、小鎌は物言いを止めると
矢機たちに背を向け、… 名残は惜しそうに )
[たっ ___]
___跳び …その場を去っていった
________ … …さて
( …赤と、黒 威圧的な色合いに威圧的な装甲と
纏う布 …死神に相応しく睨みの利いたデザインの
__メカニカルな大柄の、…男が此方に向き直る )
(…当然、矢機は視線を鋭く体を強張らせる が)
《 …お騒がせした、… では 済まないな
詳細を説明し …此方に敵意がない事を伝えよう 》
《 … 充分な"時間"を用意する必要がある
___恐縮だが此処で、5分程待機して貰いたい 》
(ノイズ混じりだが…落ち着いた声が、迎える)
「 ( ....あぁ、分かった ...その時は
遠慮無く距離を取ってくれると良いよ ....
....もしもにはなるけれどね、私は ....余り君に
________傷ついてほしくは無い ) 」
( そんなもしもは訪れない事が一番だが ...起きてしまえば、その時は_____ ...見られたく無い姿を見せてしまうだろう ... )
_____...長刀、胸に挟みながら矢機に近寄る
___________________
「 ....貴公はまだ話が通じる様だ、少なくとも今は ...信用に値するよ ... ...今はだがね
...もしも外道ならば ...今が最大のチャンスではあるからね、攻撃を仕掛けるには 」
( .....相手の会話から情報は読み取り聞き取り逃さない ..
....決して、油断を解く気は無いらしい )
「 ( ....【04番】... ...それは、隊の数か、それとも ...
ドリフトの様な機会No.か ...
....何にせよ一枚岩では無いみたいだな......
そして .... “時間”? 説明位直ぐに出来そうなのに )
___騙し討ち? ....そう、思いたくは無いが。
「 ....5分程度で良いのならば、待とう 」
( その選択が吉か凶かは ..やってみなければ分からない )
『(ルージュ…きみはその悩ましい仕草で
わたしに何を思わせてるのか、…口に出さずに
どれ程きみに卑しているかわからないだろうな)』
( 温度差が生まれる …心の中、決して口を開けられない
ような事を思い浮かべ、視線は医霊の胸に注ぎきる )
___とは言えど警戒を解かない姿勢に違いはない
《 警戒するのはもっとも、というのは重々承知している
…だが 訂正が必要だ … 》
[ウ"ゥゥン]
《 私に敵の背を狙う必要はない 》
( 大楯を二枚 …黒赤の黒赤大楯を背に掛けるが
二枚は姿を変え、流星を思わせる翼となって
…男の滞空を助け ___尚且つ男の姿が透け消える )
《 …5分後に迎えを約束する 》
___[シュドゥッ]___…
____翼より空気の圧を放出し …体を透かした
赤黒の男は飛び去っていった _驚くべき事を、遺して
…展開 滞空 離脱をあんな速度で…
『 … あんな速度は万全でもわたしには出せない
…戦闘にならなくて、一先ずは良かった 』
( 矢機の額を …一筋の汗が滑り落ちる )
あれは …勝てない。
________"映世の河原・郊外付近"…屋台ラーメン
《: …午前11時30分頃、河原都市部では… :》
ズズズッ …ズズズズッ
( ラジオの音声…豚骨麺を二人の男が啜っている
…1人は至って取り上げる所は無いが、強面に額の傷
もう1人は黒い服装…隣と比較して異様に体格が良かった )
____あんたがた
〖ここいらじゃ見ない顔だね …こんな田舎に何か用かい?〗
(…話かけられ 手を止めた黒服が答える)
「 いえ 都市部に用事がありまして 」
〖あぁ …あんた、"影国"の?
自転車で来るような距離じゃあるめぇに
遠路はるばるご苦労さん〗
(…ラジオに耳を傾け、話を終わらせる主人
…食事に戻ろうとすると今度は強面が口を開いた)
『 あァ… あんちゃんも都市部か?』
(…やはり手を止め、黒服が話に応じる)
「 えぇ …知り合いが身重になったそうでして 」
『 へェ まぁ丁度いいや あんちゃん、
俺っちもちっと都市部に行きてえんだ
行き先、同じなんだからよ… 駅、教えてくれよ 』
_____…来訪者の …因果が交わり始めた
.......黒赤の男が離脱して数秒、意識が少しばかり空く
「 _____ッは ...彼は ...あぁ、行ったのか ...いや、しかし ...ふむ 」
( ...警戒ばかりはしていたが、一先ずは信用して良い敵らしい ... ...言葉の中に誠実さが垣間見えた ...少なくとも、騙し討ちという点は考え難い )
「 ...それに 」
__ただ速いだけならば ..対応は幾らでも可能だ。
「 安心してくれると良い、ドリフト ...私には策があるんだ ...まぁ、戦闘に関しては面倒だからあまりしたく無いと言うのが本音だがね ..... ...... 」
( ...溜め息、自分が撒いた種とは言え )
「 __厄介な事に首を突っ込んでしまったな ... ...はぁ 」
...ふらり、矢機に身体を預けて
___5分だけ眠らせてくれ ...そうしたら、回復する
___[どすっ]
『と。… 安心って、…今の君が言うには
行動が伴っていないよ …無いってことは無いにしても』
( 空を駆け巡っているのか、それとも離れたのか
分からないまま男は消え 帰りを待つ羽目になる
…医霊、なら我慢の範疇だけれど ___ )
『 意外だよ…そういうの、好きかと思った 』
( …情けない状態に陥る医霊、…それを任されれば
仕方なく膝に医霊の頭を乗せ、…悩ましい薙刀を降ろす )
_____重いよ …ルージュ
(見えぬ体を激しく軌道させる …疾く疾く)
…霊空の高き位置 __男は一定の範囲で急旋回を繰り返した
《!افتحه بسرعة!《افتحه بسرعة!》افتحه بسرعة》
...... .....く、ぅううう .....
( ..小さくいびきをかく位には、しっかりと眠る ...
....重いと言われている事は、勿論分かっていない ... ... )
1分経てば、隈が少しずつ薄くなり
2分経てば、身体の凝りが取れて
3分経てば ...霊力は回復 .... ... ...超短時間の睡眠
__それだけで、医霊はいつも以上に元気に ...
...何より、強くなる
( 纏う霊気は ... ...濃く、紫の色が強くなる ... )
_____浮かべる笑みは ...どこか、安心し切って
.....安らかで、気持ち良さそう。
ィィ_____ン…
『 …… 』
( …医霊の笑みに __癒える体に反応するよりは早く
消えた黒装の男が残した赫色が空に耀くと … )
___一瞬 …霊天を染め上げて
ピコーン〖 開門 〗
__一際輝きを増した"流星"となり
…真っ直ぐに此方へと墜ちてくる__
[ 星が 墜ちてくる ]…見たを染める災いの輝き
あれが約束された導きの星なのか …終わりを告げるのか
途方もない接近が迫る __瞬けば消えてしまいそうな中で
( 医霊の体を抱き締める …赫阿は往くを染め上げて )
____降りた輝きが二人を呑み込んだ
・ 河原"裏"__ 〗アビス〖 [ボォォ_ン]
____"深くまで沈んだ気配がする"…
____"最低でも1ヶ月だな""だな""だな""だな""だー"
( __奇怪なる者モノ物ものMonoの伝える口は並んで1つに
続くだけの口が4つと遅れる白痴は1つにあっては
言葉続くを我が物の前と言わんと我先に塗り固まる
真白の糖玉が1つを飲み、他の5つは見ていたが
続いて戻す前に5つが同じを並んで繰り返した )
__何かが削れる前に"それ"は普通を持つ
〖 前例が"が"ない"ない""ない"んだよ
われ"れー"われと同じ同士なら"なら"
診た"診た"、分かる"分かる""分かる"が 〗「なぁー」
____ベッドに転がる姉御は訝しげに制止する
「 その"EXILE"みたいなの…
…なんとかならないのかぃ?やかましいんだ… 」
__真鍮色の医服に身を包む 灰色の …髪と位置するので
生物的な質感の結ばないロングヘアに、…中高生位の
背丈、にしては大人びた …というより謎めいた
独特な …姉のようで違うアトモスフィアを持つ雌型
___顔は良いが …それが全く同じ容姿で五人居て
マトモに喋る1人目に続いて他が割って入る…
(…先頭の1人以外が顔を見合わせるが、
その答を聞く前に先頭が蚊を払うように手を揺らす)
____4人がすごすご病室から立ち去る…
・ …奇っ怪な医服が治める此処、…何処かの病院
出産(産卵?)の世話を受けた後で 姉御はこの…
奇妙で奇っ怪な医服の者にまたもや世話となっていた
〖 …まさか外のなんか、…それも獣と
子、…仔?…を作るとはまさに前例がない
妙な病気や体調破壊で外のなんかとか
変なのに世話になっても参る、…
卵は抱かせてやる、…面会や同居
色々許すから1ヶ月は此処に済むことなんだ 〗
( …姉御は反論を口に含んだ、…けれど
恩があり、更に話が長くなりそうで出しはしない )
〖 ナィーァ、のヤツに許可もカネも貰った
…意地でも出さんし出させん、覚悟して
療養に集中し励んで貰うことだ 〗
__では自由時間だ …卵は明日から抱けるようにすることだ
( 4人を引き連れ、…医服は他の部屋へと去る )
「 …っ ん … 〜〜ーッ …は… 」
___姉御は大きく、…おおーきく延びをした
(…豊満になった各部は、…強調される)
「 …ヒマになっちまいそうだね 」
___お腹は引っ込み …私服で、いつもの姉御
...身体が、軽い
....軽い?何故?だって私は____
〈 5分、ジャスト 〉
[.....ぱち、ぱち ]
「 ...寝ている間に、何処か別の世界にでも飛ばされてしまったか? .....いや、それより ___ドリフト? 」
( 周囲からは ...全く、逆の気配 ...それよりも
..自分は矢機に身を寄せていた筈、なのに今は ..? )
だが一つ分かる事は
恐らくこれがあの男の言う迎えであり
私達は ...また、面倒な罠に引っ掛かったのかもしれない
__医霊は小さな溜め息を吐いた
そんな姉御の考え事はただの杞憂
___何故なら。
ケモノタチイリキンシ、ナンテジョウダンジャナイゾーッ!ジブンハテホプノ ...オット?ヨメ?ワカンナイケド ...トニカクカンケイシャダーーッ!!
___ゴツンッッ!!!
____...スマナイネ、メイワクカケタミタイデ .... ...デモコイツモワルイヤツジャナイカラサ、ユルシテホシイネ ...アァ、モチロンスグニデテイクトモ、オサワガセシタネ ...
( 外から何かしら聞き慣れた声、しかし...
..何やらトラブルを起こしたみたいで残念ながらかe .. )
...?外から大きく声が ..
...ーーーねーーーごっっ!
( 窓、カブトムシ達が持ち上げて無理矢理入って来た ..
元気そうな緑子と ... たんこぶを腫れ上がらせ気絶する赤猫と、苦笑を浮かべて ...体を簀巻き状態にされた氷の鬼 )
__現在病院内、リトルグリーンカーテン状態
「 ...ちょっと、いやかなり強引ですけど ...来ちゃいました! 」
( ...手にはお見舞い果物たくさん )
___あ、起きた
__確かに5分 …だけど寝坊助に
感じるのはなんでだろうね ルージュ
( …過ぎ去るまでを待たずして、目覚めを出迎えるは
二機の声 … 僅かに毒を吐く声と、軽率そうな声… )
____続くのは …、
〖 …此処へ関係者以外を招いたのはいつぶりか
アビスへようこそ… ミス・B.s。私は "レグナント" 〗
___翼を外した "男" の声が追うように響いた
〗異空拠点:アビス〖
___地面と、…認識しうる踏み締めたモノは
黒を多分に含む …濃すぎた蒼の物質 …
深海を思わせる空間に和室の装いが一角に
集められ、…其処に"四体"は集まっていた
___ちゃぶ台で医霊の食事を用意する矢機
…正坐し、医霊を眺める死神部隊の男
__座布団で作った布団に寝かされていた医霊と…
__男の前に座らされていた …"黒機"。
…何時もの黒い装甲ではなく、死神部隊カラー
( …目覚めた、医霊にざぁっと視界が押し寄せた__ )
………
( …表が騒がしい、というより院内が騒がしい
そして騒ぎの起きる手前に聞こえた声は__
…だが __自分の部屋にまで聞こえる騒ぎを
あの院長が見逃す筈もない … しかしながら
こういう騒がしさだけでも中々気が晴れるもの…
___せめて …顔でもしっかり思っておこう
…赤く 情熱に溶かす __ネコのだんな様
青く したたかだが、…蕩けさせるオニのだんな様
…緑深く、__弟分面してて …けれどしっかりもの )
__思い浮かべれば …ふふ、と寂しく笑みを浮かべて
…雲に面影を求めて __青空広がる窓を見れば
ん_______?
…凄まじくしぃっかりとした三匹の顔が其処にあった
「」…っっ
_____う"ぎゃーーーーーッッ!!!??
_________
なッ、… な な __なぁ …な
「 ど ど… どっから入ってきてんだっ!?[ばっ]
と …て てか、…こ この騒ぎはお前らで…っ 」
( 大慌てに驚き、…思わず胸元を守るを行い
__落ち着く暇も与えられず事態は連鎖反応を起こす )
___キャーッ!センセイッ!ソンナモノモッテキチャダメェー!
__ダレカーッ! トメテーッ!
ぎっ! …… うッ ぬ…!!
____姉御は三匹へと手を伸ばした_____
ジャリッ … ギリィッ …ジャリッ …ギィッ!
[ B A N ❗!❗ ]
____金属でも引き摺るような音が近寄り
…"ドアがクラッシュレベルで叩き開けられた"
[チャッ] ___ゥゥウウウウウウウウウ__!!!!
( __"肩から腹に腰に足に…弾帯を巻いた院長"
…手の"重ガトリング"の銃身が悪魔的な唸りを上げる…!!!)
〖 よっつき…ちょっと話があることだ…ッ[ギリ…!]〗
___________
___(それ"お話"切り出せるスタイルじゃねェよ…)
……少し布団が __僅かに、膨れた姉御が冷や汗を流す
〖 …あの害 獣ドもは居ることだ!?
差し出せ! ブチこ… 追い出してやることだ…!!〗
[wyiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!!!]
____背後ではリトルガーデンの対処に
…患者の防衛に __院長への恐怖に。
混乱する職員達が不安そうに見つめる…!!
____あ ー それ、…ならよ
( …果物の籠を見せ…姉御は肝を固めて口を開く )
「 コレだけ置いて行っちまったさ …
だからそのうるさいの引っ込めておくれよ… 」
…… [wyiiii… …カンカンカンカン…]
_________
〖 …次は逃がさんと伝えておくことだ 〗
___院長 …身を翻すと、…職員へ指示を飛ばしつつ
扉を閉めて再び部屋へと静寂を残した。
________________
__________しばらく経って。
…… ったく …
( 布団を少し上げ …中を覗けば )
「 来て早々忙しくてすまないね… えぇ? 」
__咄嗟に隠して足で挟んだ旦那たち。
____姉御の匂いが …冷や汗で濃くなっていた
[チュンチュン] ___
( ...医霊、何が何だか分からず受け入れられない
...そんな表情を浮かべる )
・ ・ ・ ?
[ 少しの沈黙 ]
「 ...そうか、分かった、成る程 ...
中々生々しい夢だな、びっくりしたよ 」
( ...もう一度座布団で作られた布団に頭を下ろして
...寝ようと __した所で改めて現実へ直視
...溜息を吐いて、起き上がり ...頭を抑える )
「 ...済まない、誰か状況を説明出来るかい?
此処は一体何処なのか、何故その ...黒狼機がいるのか
何故こうして団欒し食事を摂ろうとしてるのか ...
..色々とその、突っ込み所か多過ぎると思うんだ 」
( 軽い頭痛が起きてしまいそうなシュールな光景 ...
...和室だから落ち着くとか、そんな事は一切無い )
「 ...あぁ、レグナント ...直球に聞く、キミは敵か?
それとも害の無い存在か? ...いや、そこじゃないな
__死神部隊、と言うものは一体なんだ? ... 」
( ...どうにも気は抜けない
言い換えれば此処は彼のテリトリーに等しい
...いつ襲われても、仕方ない、だろう
...食事が喉を通る様な気はしない、流石に )
___気を詰め過ぎて、空腹を忘れているのも事実
__てへへっ
( 照れ臭そうに笑う弟分 ...そんな状況では無いけれど
やっぱり久しぶりに元気な姿が見れて、嬉しそう )
「 あ、え〜と ...壁?と言うか柵を越えて ...
こうして窓から来ました! ...はい、不法侵入ですね本当にすみませんでもこうするしか無かったんですよ姉御ぉっ ...!! 」
( ....やらかしてしまった猫と鬼の尻拭い、半ば無理矢理こうして入るしか、出会う方法は無かった )
まず三人で正面から入る、そこで出逢えると思ってた
...赤猫がそもそも院内へ入れない事が分かる
ペット禁止もとい、猫アレルギーの持ち込み回避の為
__そしてまぁ、怒って ..はしたなく、騒いで
( 今の赤猫のおっきなたんこぶの原因 )
次に氷鬼
赤猫を少々強引に止めて立ち去るまでは良いものの
...ちょっとその力が強過ぎて、床にヒビをいれた
そしてその事に気付かずに出た所で ...弟分に捕まる
( 今の氷鬼の簀巻きの原因 )
なんやかんやで見返すと弟分が、一番やっている事は
悪くて ...とても、壮大で、出禁間違いなしなんだけど
___その時はその時
__アドリブで生きて来たので ...結局、此処へ到達
「 んと、それで ...姉御、体調のほ ...ぉおおッ!?______
( 三匹共に、布団の中へ )
....院長が嵐の様に去った後
「 ...だ、だひ、大丈夫、です ...はひ ... 」
( ....色々と感情が忙しく、呂律が回らなくなった弟分
院長に黒騎士のトラウマを思い出した恐怖と
...姉御に零距離、こうして触れ合っている喜び )
__何より濃厚なその匂い
...本当に、久方振りだから我慢してた分
......思わず理性を忘れてしまいそうになるけれど
..........必死に我慢、我慢!!!
この忙しさこそが、何より愛おしい ...それは
恐怖を簡単に忘れさせてくれる
_____さて、此処で一つ問題
__弟分でこれならば
"猫"と"鬼"は ........?
答えは簡単。両者とも
[ フーーーッ ...フーーーッ❗️ ] 獣の吐く息に加えて
[ ギリギリ ... ....ギギギ❗️] 歯軋りは酷い
( ...猫も鬼も眼は血走り、身体を姉御に擦り寄せて ...
...猫は尻尾をぺちぺち、太腿に軽く押し付けて ...匂いを嗅ぎながら ... ...ちらちらと、機嫌を伺う様に見上げる )
( ..鬼はもう簀巻きの状態を破り、四肢を解放 ...
....寂しさと恋しさで、禁酒が続いたからか ...我慢を忘れて ...舌舐めずりを、繰り返す )
A.理性が今にも飛びそうな程発情中。
(争いの気配はしない …結構な事だが困惑はそれだけ多く
今も医霊に渦巻く混乱が、今を受け入れる事や観点を
拭う事を難しくさせている __理解し易くするには)
『 ルージュ。…気持ちは、わかる
けど 1度に2も3も聞こうとすれば
きみ如きの理解の範疇に終えなくなる 』
(医霊の首輪を握る者の手が必要)
_____________
『 …それにきみの健康状態を忘れてはいないよ?
道端で果てたカエルみたいに不足が多い上で
わたしという、…ものがありながらまだ欲を…
…出す位には疲れて崩れた精神状態。…見逃せないね 』
『 ……へぇー 胃袋も握ってるんだ 』
(ワカメを混ぜたおかゆをお椀によそう矢機
…男に睨まれている気配の黒機は、…別段 平然と)
〖 一理ある 心配無く、順を追って説明しよう
…お嬢、04番の襲撃についても説明を約束する
今はアロー、ヘッドの指示に従う事を勧める
…あぁ 今は、『エンジェル・ドリフト』か 〗
_____矢機は訝しげに…
__見えたのはケモノの眼光 ヨクボウと情愛に飢えた…
…ぁー
( だんな、兼 …婚約者三匹の精神状態と
緩んで無防備な魅力になった自分のカラダ
…思い出すのは、あの夜 …三匹に貪られた あの日 )
「(やっばい …なー … ド発情しちゃってるなぁ
…ひさびさだし つき合ってやっても …いいかな
でも … 今度こそ___)」
( 久々…だけじゃない __大きくなって …張る胸
開いて …閉じれない股 赤く染め …緩く笑んだ顔 )
__壊されちゃいそーだなぁ…
… (でも… なー)
( 姉御はわかってる …単に久々ごぶさたの情欲だけじゃ
…多分、ないってこと。寂しさが爆発したみたいな…
わかりやすいのは弟分で __我慢と戦ってる )
[もぞ …](…姉御、…用で大きい布団 …首まで被って)
[するり] ___辛そうだもんなー…
__緩んだ笑みと …染めた頬が三匹を眺める
…服をたくしあげて …育った双椀、許して
やわらかで縮んだお腹も 見せて
[する… ]…下着 太股まで …下ろして
_____ぱさ
( ____開けていた …布団の隙間を閉じて )
… んにゃ…ぁ 🖤
____照れくさそうなネコの鳴きまね
「 ...ドリフトぉ、君は私を少し過小評価し過ぎ
...これでも赤城の中では1、2を .....
...ごと、き、如きかぁ .... .... 」
( ...意外とショック、首輪を握られっぱなしで主導権と言うものはやはり ... ...不慣れ
...少しばかり不満そうに溜め息を吐いた )
_____________________
「 ...アレがいつも通りなんだけれど、ねぇ ...
( ....まぁでも ...そうか、今や私だけの身体じゃない、か )
....欲を小出しにした点については許して欲しいね
...ついトラブルに耳を傾けてしまった事もあわよくば 」
( ..色々甘く、その場の空気に流して欲しいと望む
...側から見れば一家団欒にも見えるこの光景
出来る限り早めに終わらせたいと言う想いが占める )
「 ....はぁあ、分かった ...仕方ないね、流石に
それじゃあ、頼んでも平気かい?ドリフト ... 」
( ...栄養不足と空腹は、ちょっと我慢が難しいし )
そんな鳴き真似 ...例え、下手でも
三匹の理性を破壊するには充分で ....
...我慢、と言う選択肢は簡単に消えてしまう
[ ...すり、すり ]
「 ....いっつも、いっつもテホプはそうなんだ ...
...もう、どうなっても、知らにゃ、いぞ?
数ヶ月、ぶりなんだから ...こうして、味わえるのは、久しぶりなん、だし ....ぅる、ぐ ...るるる っ ..! 」
( ...赤猫、想いをぶつけながら ...ギラギラと眼を輝かせて、少し弛んだけれど ...変わらず、柔らかさと固さを程々に備えたお腹に、頭を擦り付けて ....唸る )
___居ない寂しさ、居ない辛さを、味わい過ぎて ...さっきはつい、暴走してしまった
__だって、大好きだから
___戦う相手としても、恋人としても
___魅力が多過ぎて、伝えられない ...ぞ
....んにゃあっ ...にゃうぅうう ...❤️
( 共鳴する様に、鳴き声をあげる
歓喜と寂しさを拭う為 ... ... )
[ ...しゅる、する ]
( ...尻尾、臀部を軽く擽りながら )
__残りの二匹も、赤猫に続いて ....飛び、抱く
....特に、禁酒していた鬼は、欲の抑えが効かず
[ かぷり ] ( ....片椀に軽く口を開けて、納めながら ...[ むにゅ、にゅ ] ..半ば無遠慮、少々強引 ...でもどこか、優しく、揉み始める )
酒が無くとも ...ただ、甘い蜜だけで
..半酔いになる程には、すっかり魅了されてしまって
...甘く、溶けに溶けた笑みを見せながら
...不意に耳に顔を近付ける
〔 ...もぉ、あたいらは、がまんばっかで
げんかいなんだ ...だからねぇ
こわすから、ね ...💙てってぇてきに、こわしたげるから、ね💙 .....あじわい、つくすから ....んに、ぇへ 〕
メインディッシュは ...一番の魅力は
___目に見えて我慢してた弟分
...ごめん、なさいっ、こんな、事しちゃって
...で、でも、がまん、限界なんですっ ...
姉御、ゆるして、くだ、しゃあ ...ぃ ..!
( 覆い被さる様に ...降ろした下着の上 ...牝の部分
...上目遣いで、見上げながら、身体を近付ける )
「 あね、ごぉ ...💚 」
( 情欲に塗れた声 ...吐息は、荒く熱っぽい ...
...動かす腰も、発情気味で、前後に ...雄の真似 )
(__程無くして… 場の体制が組み立てた予定に従い
配置と、用意と …必要程度の警戒が完了する)
(…食事を載せた机を挟んで男が真正面
訳ありげに死神の色さ纏うオオカミが机の横
__医霊は男の正面 …警戒も、攻撃もし易い)
〖 M.Bs、まず 我々に詮索を求めるのなら
この地 河原について知る必要がある 〗
〖 "映世の河原"は人類誕生以前から存在する
"輪廻・待機並行用の神力"の具現化した空間
言うなれば死者、魂霊浄化システムのことだ 〗
____________
・机の上のラインナップ
[ねぎしゃけわかめのトロおかゆ][ホウレン草の鰹節浸し]
[ひとくち唐揚げ][焼きマシュマロ]___
(…お粥を掬い、…医霊に寄る首輪の主)
『 あーん、…しようか? …ルージュ 』
___どんな時でも屈辱を迫る
________
〖 輪廻を前に尻込みをする魂霊達に向けた
未練解消サービス、…警戒され 滞る輪廻の
原因となる魂霊の"やり残し"をゼロに抑え
円滑な死者運びを実現するという… "ハデス"
の意向と力が、この地を作る起因となっている 〗
____[ぺろ…]
( __呻くように …撒かれるようで、濃縮してぶつけられる
…情熱 情愛 愛欲 歓喜 蹂躙。_ネコに… 唇 …舌で濡らし)
ぐぃっ …[んゅっ…!]
___むにぃっ… ぐぅっ…
[ん… ちゅ、ぐむ ぺろぉ…にゅぅ]
溶け蕩けるネコを …腰を圧して顔近くまで持ってきて…
__口付け …__肉圧な舌を 小さなクチ、抉じ開け入れ…
…背中、片手で圧して …鋭くて細い牙 舐めて…唾液も__
ぽとぽと零れ落としながら頬っぺたの内側… 舐め回して
__トロォ …とぷ …とぷ
飲み干そうとせんばかりの …鬼ん子、…__少し背を浮かせて…
豊満になった柔らかでなだらかな山 …白く、甘い液を見せる
…強調 __しながら… 残った手で横から圧し __溢れて…
我慢、…やりきった鬼へと 脳髄を侵蝕する甘い 甘い誘惑…
___[ぎゅぅ…!]…っ …ん… ふっ…
…ネコで、__鬼で …薄くなっていく、酸素 …染められた
愛濡れ色の瞳がネコと …鬼に注がれる間も …股、責められ
緩んで 緩みきった太股の奥は …真似事でも、…
しかたがないほど濡れ、…脚で __腰、押して …激しく
_____…ぷは…ぁ
__ぜんぶ、…ぜん ぶ … 受け止めるかおの姉御
唾液 …喉、流し込んで __ごくりと喉が鳴る
…ネコに __カラダの中までマーキングされたみたいに
きひ…ひっ __もう 二人目が…欲しいって、かぁ…?
…気ぃ … 早ぇんだねぇ __いーよ… やりな?
__なん …ぴきでも… 産んで、…やる よぉ♥️
「 ...なるほど、やり残した事がほんの少しの間とは言え、この河原ではする事が出来るのか ...
とは言え、彼等 ...魂霊達からはその"気"と言う物が全く感じられなかったが ..それもその、ハデスの力 ...
...と言う認識で構わないのかい? 」
[ ...ぱく ]
( 無言でお粥を食べながらジロリと睨む ...
...年齢やプライドとかは置いておいて
...胃に優しく、温まる味に落ち着く ... )
___不意にドリフトの頭を撫でつつ、真面目に話を聞く
________
「 ...スムーズに事運びができる様に、か
...ハデス、と言うのは死神部隊 ...いや、あの娘か?
それならば色々納得いく点もある ..まぁ、違うのなら
これはただの独り言として認識してくれ 」
( ....さっきから黒のオオカミが気になって仕方ない
..まだ理解して、整理できる頭を持っているから良いが
これが魔人の場合 ...既にショートする )
___本当に、ずるい ...そして、悪い
こんな風にしたのは自分達、だけども ..それでも
____いつの間にか自分達の方が虜になってて...
[ ...ぺち、とちゅ、とん、ぺとん ]
( 一定のリズムで ...猫は尻尾を、打つ ...
ゆっくり、ゆっくり、でも確実に ...腰から下を
撫でる様に ...それでいて ...自覚させる様に )
「 んにゃ、ふ ...うにゃ ...んぁ、はぁあ ...んむ
...ふゅう ...んぁ ....ぅむ、みゃ ....んゅ ....っ 」
___...れぇろ、ん ...ぐむ ...ぢゅ ... ...りぇろぉっ
あっつい唾液、ドロドロに溶けそうな唾液 ...舌に絡み、飲ませ ..瞳、ギラギラと燃え上がり ...
...口付けを続ける、...姉御の発言で更に、止められなくなったみたいで ...肉食性を出して ...齧り付く
...もちもちほっぺも舐められて、蕩け気味 ...ぎゅうとしがみついて、熱が襲う_____
ごきゅっ ..んぐっ ...ごくんっ __ぷはぁっ
....あれ、おしゃけのんめない、のひ、よっりぇ...
自覚は無いが、禁酒をすればする程 ...ツマミにも飢えて ...頼れる姉御製の甘い蜜は ...その何方も満たす
...顔面ごと、双椀に寄せて、擦り付き ...溢してしまわない様に、飲み続ける ...甘い誘惑、耐え切れず ...
...口の中に含んで、吸って ...頭をぽわぽわ、思考が出来ない様に....
...余った手、不意に ...先端を弾く ...身体、密着して ...冷が襲う_____
.....緑は、少し怖い位に静か ...?
___なら、ならっ ...次は ...
___私の、子を ....つ、くっ ....て!
( ...恥ずかしがりながら、堂々と言った )
『"デッドマン"、話が分かりにくい』
__此処で、…詰め込みすぎた話を見かね矢機が口を出す
(…レグナント、死神の男が動作を止め
カメラ・アイを水色に光らせる…)
〖 失礼した__[対話プログラムの修正を開始…]〗
〖[完了]。__整理の為、一度巻き戻して会話を行う〗
_______
〖 …生物の殆どは、自らの望みを叶える前に死を迎える
寿命、事故、殺傷… 原因は様々… 〗
( …矢機は、黙ってお粥をすくい 医霊の口に寄せ…
序でに…机の配膳につまみ食いを試みる黒機に睨みを掛け )
〖 そうやって死んでいった"何か"は、…問題を起こす
恐ろしさ、怒り …何より "やりのこし" を叶えんと 〗
___モノアイが医霊を直視する
〖 "死後の世界" から逃げ出し現世に縋ってしまう。
…ミス、B.s… あなたならお分かりですね 〗
_________
〖 だが … 〗
_____
〖 その "未練" は叶わない。…肉体をもってして、
…叶わなかった。…そんな願いを、どう叶えられる?〗
( 矢機は、…コンソメの効いたポテトスープをすくい
ふーっふーっしてから食べさせようとして… )
〖 捨てきれないから"未練"、諦められないから"幽霊"、
…一時期、増え続ける "霊" により此処、死後の世界は
"輪廻転生"。…死んでは、生まれ変わる魂のサイクルを…
上手く機能させる事が出来なくなってしまった 〗
____
〖 この悪循環に悩みを抱えている者は当然、多く
中でも最も強大な存在である冥府、死者の神…
"ハデス"は、自らこの問題に挑み …解決法を得た 〗
___ハデスは言った
"死神どもよ、連れ戻すのはもはや時代遅れとなった"
"霊は、逃げ出すからいかんのだ …冥府を改革するぞ"
_________
〖 方針が立つ…丁度、死神は生物の "未練" に詳しい
ハデスの力と、死神の知恵 …その末に作られたのが… 〗
_____…矢機が、…医霊に続きを促す
___ぐっ (…要望を、…熱を … 情欲を)
__ぐぐぐ… (…聞き __いちど三匹を剥がして…)
_________
体勢は …四つん這い。__雌が、…雄に奉仕と服従を
…自信に屈辱的なプロポーションの強調を強いる姿勢
( …顔の、…前に体育座りさせた赤ネコの
__尻尾を口で咥え、…舌で巻き …苛め
…浮く体を右手で支え __上目で )
[くちゅ …くちゅ… ぬちゅ…]__
やらしく粘液にねばつく音 …唇につつと垂れて
___________________
( 体勢で …豊満で柔らかな双椀は揺れ __垂れ
鬼はその __先が目の前にある …苛め …弾き
__吸われ …じわりと 湿って __甘い 液が溢れる )
たぷっ …たぷ… __むにゅ… __ぷるん
________________
…体を __捻り、…バックの位置で待つ 弟分を見て
__目を薄く開け …左手で、…秘唇を左右に 広げ…
: …やりな?
[(…ねばつきが開いて卑らしく _誘い)]
「 ...まぁ、そうだろうな ...生前の私もどう死んだのかは分からないが、心残りがあるから ...こうして存在を保ち続けている ..夢が夢であるからこそ ...無念は残り続ける ....[ はむっ ] ....ありがとう、ドリフト 」
( ...抵抗も面倒になり、差し出されたお粥一口で食べた後に静かに笑う ... ...黒機に対しては呆れながらも、食べたいのならば好きに食べさせてあげようと ...
...こっそり最近ハマってる野菜チップスを矢機には見えない様に差し出して )
__まぁ私は純粋で何も悪さなどしていない霊だがね
[ ...ちゅう ]
...濁した口は冷まし途中のスープで直ぐに潤す ...
...照れ隠しも含めて飲み干した後
「 ...んんっ! ...あ〜〜、つまり此処は霊達にとって
その未練や悩みを可能な限り解消させる ...河原と言う名の、転生の狭間 ... ...なの、かい? 」
__言い換えるならば逃げようとは思えない程
__道楽を発達させた監獄でもあるが
( ...輪廻転生するその中で、溢れた怨みの残る魂の欠片を ..私利私欲の為と言うか、武器として使用している事がバレたら色々と怒られてしまいそうな気がして ...少し不安な声に )
「 ...しかしまぁ、それで何故君達が此処へ出張して来たのか ...そろそろ聞かせてくれても良いんじゃないか? 」
....健康料理の摘みとしてはとても聞きやすい話
...問題は少し空気感が重い事 ...何故かこう圧迫面接的な ...雰囲気を感じて身が重い
「 ...んぇへ、テホプぅ ... ふ〜〜〜 ...っ
ひ、ぅ ...ん、ひゃ ....はぁあ...っ ... 」
( 目の前で四つん這いになり ...奉仕し続ける ...昔では考えられない姉御の刺激的な姿に ...興奮は止まらず ...
...高揚する表情に ....頭を撫でたりしながらも ...尻尾を動かして ....自身からも貪る ...口端から垂れる液
...爪で掬い、舐め取りながら ...くつくつと笑って )
_____________
[ ....むに、むに ]
( ....鬼は無我夢中に揉んだり揺すったりしつつ、垂れる甘い液を舐めて ...口に含み ....転がす
軽く歯も立てて ...噛み跡をつけながら ...女体に酔いを見せる ...何度も、喉を鳴らす )
__ぷはっ ....ん、へ ...んひひ ...ん ...
むに、むにゅ ...るんっ ...かぶ、ごく ....
( た〜っぷり、音も立てて .... )
_____________
[ ....こくん ]
___喋る事さえ忘れて ....広げられたそこに ...ゆっく〜〜〜〜り....
つぷんっ ...
( _____命の種を植え付ける )
〖 概ね、的を射ていますが 修正点が少し…
…"ハデス" は冥府の王にして 神。…その領域は
死者の受け入れる "冥府" であり、転生はまた別です 〗
( __黒機への威嚇は男が無言のまま行い
…差し入れに手を伸ばせず、渋々正座を続ける )
〖 …"河原" は元々、…いや 今でも "冥府" の世界。
この何もない空間こそが死者の恐怖 …冥府本来の姿
その上に、"ハデス"は新たな世界を上書きし
上皮を被せるようにして "河原" を作りました 〗
____
〖 …この "天国" …死者を快く受け入れる地が産まれ
問題となっていた 霊 は確かに減少しつつあります
…では 霊を連れ戻す我ら死神が職を失ったかと言えば…
そうでは、無かったのです …残念なことに 〗
( …矢機は医霊にすり寄るように食事を補助し続けた
__お粥をよそう、スープを注ぐ、鳥煮をつまむ… )
〖 "未練"の種類によるもの "河原" すらも死後の世界と
恐れ、逃げ出す者 __加え、治安を乱す者が現れ…
死神の一部は引き続き霊を連れ戻す元の鞘に就き
…残る大多数は "河原" の治安維持を請け負いました 〗
____赫耀色之輝けるモノアイが医霊を直視する
〖 古くから居た私は第1番防衛隊、隊長に任命されました
…この、"アビス" と呼ばれる元々の冥府を拠点に…
"河原" を、…限りのない世界を維持し続ける為に。
…これが我々が此処に居る理由です
__早い話、…我々は "警察組織" なのです 〗
____そして
〖 …今回の、"手違い"について
…謝罪 並びに説明を続けさせて頂きたい 〗
(___黒機が、冷や汗をかき始めた)
___っ ふ …ぅ…
( じわり じわりと赤青緑に …カラダも 大事なとこも
__お好み色に …染め上げられていく …甘い …液も
…唾液にしごかれ 喜んでしまう喉奥からの甘え声も
___再びおなかの奥で …結わった感覚も___ )
______ テホプさーん 入りますよー
____ガラガラガラッ
『 テホプさーん ご飯のお時間でーす 』
「 ん ぉ… …ぉぅ 」
( …気付けばもうお昼時。…ナースが食事を運んできた
ちょっと言いづらそうな姉御の様子ではあったが
…別段様子が変わっているようには見えない )
『 お熱は図って頂けました? 』
「 あー …6.9分。だぁいじょぉぶ 平熱さね 」
_____仰向けに布団から顔を出した姉御の …胸から 下
…ネコを抱き抱え、…谷間に鬼ん子を押し込み
__弟分を両足で …真似事姿勢のままホールド
"…布団の中は異様な熱気が籠っている…"
「 ...はぁ、それは中々面倒と言うか大変と言うか
...ご愁傷様だね、君達は頑張っていると言うのに
....私の見た限りでは治安は乱れていなかった
___そして、とても懐かしさを感じた ...だからそんなに、気にしてはいなかったが ...成る程、そんな事情があったのか 」
( ...直視されても、対して気には留めず ...既に気をかなり抜いた状態で ...補助され続ける食事を胃の中へ
...矢機のお陰か、かなり落ち着いた状態で話せるのは幸い ... ...優しい味に、改めて感謝して噛み締める )
「 ....驚いたね、君が上の存在だとは思っていたが
...成る程、そう言う事だったか ...
...お疲れ様だね、色々と ...どうやら、遠くも無い縁として、君には感謝しないといけないようだ 」
___それは霊から死神への ...嫌悪を示す物では無く
ただ、純粋なる ...感謝を告げる
....色々理解して、点と点が繋がった事で
頭のモヤモヤも消えていっているので ...医霊としては正直 ...もう特に何も思っていないのだが
...手違い、と言う単語にぴくり
...眉を顰める
「 ...それはやはり、私が襲われた事、かな?
...まぁ、安心して欲しい、私が怒る事はそんなに無い
__だから、詳しく説明を頼むね .... 」
( ...黒機に対してチラチラ視線を送りつつ )
___布団の中でも ....止める事を知らず。
( ...布団から耳がぴょこんと時々出たり、布団がもぞもぞ蠢いたりしながらも ...今はただ、その欲に夢中 )
ネコは時々 ...肩に噛み跡を付けたり ...後ろから尻尾で背中をくすぐったり .... ...熱を出しっぱなしで、サウナ状態に。
鬼は両頬に当たる双椀に夢中で ...珍しく冷える事を忘れて ... ...擦り寄りつつ、時々悪く笑い ... ...噛み、吸い、 ...舌を蛇のように這わせて、悪戯し続ける
___姉御の事情だとかバレたら困るだとか
...そんな事は置いて、1秒を大事にして ...
..いつもはストッパー、この面子ではまともな弟分も
...静かに腰を動かし続ける
[ぎュ …]
(流石に… この雰囲気で__ サドで恥させ過ぎるのも
__"奥方"としてはよろしくない、…と自覚してか…
…少しばかりの卑しさで 医霊の腰本に身をすり寄せる )
( 戦う姿にどうも惚れ直してしまったらしい )
_________
〖 まず、我々は貴女に用があった。…いや、狩ることや
連れ戻す方面ではない、其処は安心して下さい 〗
(死神は続け 黒機の冷や汗は加速する)
〖 …我々、死神の大多数が"河原"の防衛に回されたのは
先程聞いて頂きましたね …しかし、多様な霊による
欲求を満たすが為に作られた"河原"は、あらゆる
"要素"を納めた"無限"の空間。…幾ら、我々が
"河原"各所へ転移可能な"アビス"を持つとは言えど… 〗
( …"レグナント"は屈み、手作りグラフを机の上に置く
___死神の労力の莫大さ、…それでも間に合わない
"河原"、維持に必要な莫大の労力… )
〖 …更に、人の文化に触れ 人としての生き方に
興味を示した死神が 辞職をするようにもなりました
死神、全体の中でもそれらは既に3%にまで増え…
本格的に …"人手不足"が表面化してきたのです 〗
____
〖 …お察しの通り、貴女への用事というのは"スカウト"。
…"霊魂使役"、"死を経た霊体"…更に貴女達には
"違法霊魂使役組織 Madness"を潰し、結果的に
解体にまで追い込み …新たに正常な"魂機"の産地
我々にとっても喜ばしい地を作った実績がある 〗
___(お見通し。)
( …そして、そこまで言うと"レグナント"は
黒機をちらりと見… )
[ズン]問題は此処から、…ひとまずは申し訳ありません。
___"死神部隊隊長"が 医霊に向かって頭を下げる
〖 …貴女の勧誘を決めた時、私には別の用事が
私自身が直接出向けなくなり …貴女より先に
バイトとして雇った …CHARONに通達を頼みました
…〖ミス B.sをスカウトしたいと本人に相談を〗。〗
( 黒機が横目で冷や汗を流し続ける )
〖 実際に出回った通達の、…要約はこうなります
〖B.s ルージュを"ヘッドハンティング"する予定〗
…無論、意味としてはほぼ同じになりますが … 〗
____"アンジャッシュ。"
「ッ…」『テホプさん?』
( __容赦なく続けられる愛撫 …漏れそうになる声
…思わず口を手で抑えれば、ナースは心配そうに )
____
ちゅくっ …ごちゅ …んちゅ …にゅるっ
____
( …猫耳、出ようとする度片手で戻して
布団が動きかければ足で違和感なく整えて
__尚且つ会話と、表情に集中する… )
『 気分悪いですか? …食べ過ぎとか… 』
「 い …ゃ …か かふゅん… か… な 」
『 …花粉症… …窓、閉めておきますね?
お食事、置いておきますけど …何かあったら… 』
[ビクンッ!]「!!ッ…よ …ひょぶ…ッ …よぶから…ッ」
____もう …いひ… いぃ… から…ッ
( __必死の様相、…ナースは不安そうに
部屋から出て行く ___"姉御一人"になる部屋。 )
…ン…ん …ん… ゥ…ッ!
___手で口を抑えて …
( ...静かに擦り寄って来た矢機を優しく受け止めて ...軽く頭を撫でて ...癒し癒されながら
...微笑みを浮かべて、話に本腰を入れやすく ...改めて気持ちを整理する )
「 ...あぁ〜 ...なるほどね ...確かにそれは、勘違いしても仕方がない内容の伝達で ...それでか、つまりは 」
( 若干頭を抱えて ...納得をしてしまえば、溜め息がつい出てしまう ...悪気が無かったとは言えそのミスが無駄な戦闘を招いてしまったのには変わりない )
___スカウトに関しては、問題無いよ
ただし私は医者だ ...死者よりも生者を優先して診て
... ...可能な限り欲求を満たしてあげたい
「 ...それでも構わないだろうか? 」
( ...黒機の背中を指で伝いうなじ部分を何度も押しながら、男に問う ...それは恐らく譲れぬ想い ...
死後にその欲求を解消するのも役目だけれど ...それ以前に死神も少しは余裕が出来る ...そう言った流れを医霊は作りたい )
__...本音を言うならば、私なんかではお役に立てない
過大評価をし過ぎている ...なんて弱音を吐き出したい
...しかし此処まで信用されている事
そして矢機の前と言う些細な事がプライドを保つ為
...吐きたい弱音を飲み込んで 人聞きを良くする ...
....腹八分目、それでも気持ちは満たされた
___て〜〜ほ〜〜ぷっ ...
___てほぷぅ ...んぷっ、はぁ
___あねご ..あね、ごぉっ
“ “ “ だい すき ” ” ”
( ナースが去った事を知り、布団の中からそれぞれ
..眼を光らせて ... ...肉体を堪能する、貪る ... ...情欲を味わい続ける )
浮かべる笑みは喰らうもの
滴る唾液は、捕食者のそれ
骨の髄まで、隅々まで
そう言う痕をつけちゃって
子を作り 交わり ... 静かに静かに
姉御を虜に、しつつされつつ ...
....添える口を無理矢理猫の手が外す
何も隠さないように ....ね
(…了承の途中で手のひらを見せ、話が遮られる)
〖 相応不全の否。元より雇用程、本格的な事は
計画してはおらず、…その上 あれ程の御迷惑を
お掛けした上で貴女方に不自由を課すなど
…仮にも神を冠する者の名折れ。そこで__[プルルッ]〗
(電話の音が会話を中絶させる …〖失礼〗、と
レグナントは席を離れ 電話の相手と何やら応対し…)
(…)
〖 …お恥ずかしい話ですが 急ぎ、対応せねば
ならない事が起きまして… …R-13B、プランの提示と
お詫びの品の贈呈を。___失礼します 〗
( せめて頭の下げ方を懇切に終え…
銀翼ユニットを装備し、…死神はその場を去る )
_________
『 …エェート… …まずセクハラやめよーよ、ねー?』
( ふてぶてしく医霊の指を払い
…戸棚に寄って何かを探す黒機 )
『 …体の肉が少し厚くなった気がするね ルージュ…
今度、運動しようか? マラソンが良さそうだよ 』
___矢機は…医霊のお腹を…空気読まずにつっつく。
__ん …ふぁ…ぐ …ぅっ… …ひゃ… め…っ__ふぁぁ…っ
( 緊張と警戒と…張り続けた意識を弄られ続けて
もう色々敏感に、唇重ねて ざらざらなネコ舌を
絡められる度 …張って掴まれた双椀を…まるで
乳牛のように絞られ …揉み飲まれる度に
…__秘唇を雄のように叩き付けられる度に
__受け止めても …小鹿のように体は細かく震えて )
___漏れる雌の声を …どうしようもなく晒す
…んっ…む、…ひゃんっ にゃぅ…
ぁ…ぐ …ひっ… ぅ …う、…あぁっ…ッ
_______
たっぷり …搾られ、…貪られ尽くしたあと___
『 …ったく 』
( …ちょっぴりぷんすか模様で食事をしつつ
…服も着直した姉御が三匹に方頬を膨らませる )
『 …後がつっかえて産んでほしいのも分かるし
寂しかったのも分かる ったってよぉ?
あんなにサカる事ってあるかい、…このちび供め… 』
__本気では怒ってない …眉間から目下が少し赤く染まる
「 ....良い所で ...ま、まぁ仕方が無いな
...話をしてくれて助かったよ、ありがとう ...れぐ、なんと。
...また機会があれば是非 ...もし次会う事があれば、今度はもう少し砕けてくれて構わないからね 」
( ...此処に来ての台風の目が去る事 ...もとい
矢機に対する抑止力、が減る事に対していささか不安を覚えるものの、急用を止める訳にはいかず ...銀翼をつけたかの機械を手を振り見送る )
____は、ぁあ〜〜 ....
緊張の糸が途切れ、体の力が抜ける ...しりあすむ〜ど
終了の合図
____________
「 あ、すまない ...まぁ、先程の一件に関しての罰という事で ...アレだけで済ませる事にしよう 」
( ...手を引っ込めつつ ...黒機が探している間に
撫でた指を舐め上げ ... 悪く口を三日月状に__ )
むにゅ
ぅ ... 「 ...そ、それは余り、言わないで欲しいなぁ
...ドリフト ... ...余り、走るのとかは
したくないの、だけれど ...ねぇ... 」
( 矢機の指摘は的確で、突っつけば少し余分な位柔らかい ....良く捉えれば前より成長、悪く言えばそれも不健康 ....
...流石に顔を赤らめるしか無く、徐々に声色は小さく .... )
_______疲労がたっぷり身体に溜まる程
....た〜〜〜くさん、発散した後に
( ...部屋の隅にて ...同じく服を着直して
___一応反省してるのか、全員正座 .... )
「 悪いのはテホプだと思うんだぞ〜 ...
少なくとも、あんな匂いや熱を感じたら自分は我慢出来ない! ...する方が、酷だぞ ... むぅ 」
( ...同じ様に頬を膨らませて言い訳ばかり。
...正直なんやかんやでやり過ぎたというのは
猫が一番自覚してる ...かも?
...それはそれとして、食事に対して ...
...鼻を鳴らした後にジィッと目線を向ける )
「 ...ふふふ、めでたい事だったからねぇ ...つい 」
( ....思わず酒瓶に手を伸ばして ....
...歯軋りして、震える手を止めて
..口内を涎で満たす位には欲しいけれど ...
少なくとも、まだ、まだ飲む気はないって
禁酒を継続 ...鬼の嘘は、とても大きい約束だから )
「 ...スイマセンデシタ 」
( ....事の重大さって物を一番理解してる緑子
...頭のてっぺんから煙を出して小声で早口になる
...それ位には色々悶えている )
三者三様、それでもしっかり ....満たされた事に変わりは無い。
___エェト どれどれ…
(黒機は言われるままに関連の書類を山と積むと
丸小眼鏡を掛け、…雑談混じりに内容を端折り初める
時間が必要なようだ __矢機が医霊にまだ絡む)
『 …タイミングが良かったね、副業なり …何なり
忙しさが足されれば 運動の足しになるかもしれない
もし…カロリー燃焼が追い付かなくても安心して、
キミを後ろからモーニング、カウのように蹴飛ばしてでも
この辺りをランニングさせるようにするから。』
____黒機が説明を初め、…矢機は黙った
…副業は嫁にハードワークを付け足される為の…
口実に使われるかもしれない。__暗雲を感じて
…医霊の話は、此処で一旦途切れる事となる__
_____…銀翼が 轟音を撒いて飛翔する
… 河原に。続いている日常を目掛け…
____忍び寄る …"闇"への睨み
〖献立表〗
白米 山盛り手羽中唐揚げ 豆腐とワカメの味噌汁
食用サボテン サニーレタスサラダ みかん2個
[じろ〜〜〜〜りッ]
(ハングリーが漏れる二匹を姉御は眺める
見てりゃ、もろばれ。…溜め息ひとつで次に…)
「 …そりゃ不可抗力っつー …てか盛り過ぎだい
いや、まー 誘ったオレもオレで悪いんだけどよ
[__コロ,…空き皿に15本の手羽中を載せてベッドの下に]
ほれ …ちと多いから食っときな__ んで 」
_____鬼と、…緑子へ手招き
「 ダッコ、ヴェル …来な 」
[緑子をお腹に乗せて抱き、…鬼子傍らに寄せてやり
片椀 …露にして 未だに染み出る甘い …液を飲みやすく]
( 世話焼きに関する欲求が深くなっているのを感じる
…何より自分が雌で、分からせられた事には少し…
嫌気、を思考で感じて …心では静かに喜ぶ )
…はぁー
___ネコに、…付けられた時と同じ感覚を覚える
…お腹を撫でながら 確かな喜びと…少しの、…溜め息
「 …リベンジマッチは延期になりそうだ 」
「 ...ほ〜んと、テホプは優しいんだぞ ...
...そう言うところが大好きなんだけれどな!
[ がぶりっ! ] ....んっ、は〜〜〜 ...うんまいぞ〜〜 .. 」
( ベッドの下に滑り込みながら ...手羽先に齧り付く
...肉汁が溢れて、口に広がる美味に ...幸せそう ...
...がぶかぶ、骨にまで喰らいつく音が静かに響く )
「 ....くふふ、今とっても幸せだぞ ...自分達 」
( 三人だけでも最近は楽しいけれど ...やっぱりそれ以上に、精神的支柱が一本あれば ...楽しさは倍増するし ...幸せも増す )
___いつも以上に、笑みは絶えない
[ ちゅ〜〜 ... ] ( 甘く、弱く、吸い続け ...ニタァと口角を上げる ... ...出来るだけ刺激はしない様にしながら ... ...心から、酒以上に悪酔いして )
因みに緑子は____
[ きゅうぅ〜〜 ... ] ___限界に、姉御の身体の上にて気絶する。
...既に三人とも、姉御色に染められて
「 ...あたいでよければ、いつでも付き合うよ 」
____舌先に甘蜜を一雫乗せて ...喜びを満たす様に
___ん…
(鬼の言葉に …手を払って制する)
「 いや 違うヤツさ …オレだって
お次の子種を貰う旦那を殴りたかないからねェ 」
[軽く茶化して笑み溢し]
「 …〜♪ 〜♪ 」
( 口ずさむ小さな子守唄 __意識を落とした、
半ば眠る弟分にゃァひと撫でふた撫で …
オマケで軽い歌で布団を掛けりゃあいい )
___すっかり… 三匹色に染まって奉仕を続け
___河原都市部 都市部に到着しました お降りの方は・・・
…へぇ〜 でっけぇ街だな、こらぁよぉ…
(駅を発ち 今も霊が営みを続ける都市を目の当たりに
黒服を連れ立つ強面は …広大なその規模に感嘆する)
「 では 私はこれで 」
__黒服は、急ぎのようだ
振り向く強面 …呼び止めはせず
『 おゥ あんちゃん、わざわざありがとよ 』
_______
『 さァて …どっから探すかなァ
ま ボチボチ行きャそのうち … 』
( …強面、街へ__ )
________
___授乳 …それが5分を越した後…
( …鬼ん子や弟分の背中に撫でをする最中
ふと 先ほどの発言を思い出して … )
「 んー ・・・ お前ぇら教えた事あったっけ?
さっき言った …素手喧嘩で負けた相手の事… 」
___多分、言ってなかった気ィするけどよォ…
[…もふもふ]
( 鬼の髪毛 …中々の具合に
ネコとやるようなじゃれつき。 )
_____癒され中の三匹
( 猫は食事をとっくに終えて、そのまま夢の中へと丸まり入って ...緑子もウトウトと夢見心地 ...撫でに安心をすればする程、心も体も安らいで、ただ静かに ...目を閉じて行く )
年長のみが、酒も抜け始めながら起きていて
切り出された発言に、首を傾げる
「 ...んいや、あたいらはそんなの聞いて ...ないとおもうよぉ? ...ふ〜〜ん、何さ?仇でもとってほひいって? ...ふへへ 」
( 猫よりも柔らかさは劣るものの、触り心地の滑らかさは格別で ....透き通る様な水色髪は、かなり珍しく
それでいて、城の中でも例外に近いと言える )
緩いじゃれつき、降り立った気配に気付かず
平和ボケ、をしてしまっている
( 滴る絵筆の、束ねたように滑らかな青髪は
手ざわり1つで質の良さ 育ちの高さを充分
以上に思わせる __そしてネコにもやるように
…熊手形に開いた右手の豪快な手櫛で髪を解く )
[(___大層なツノには注意を払いつつ)]
「 いやぁ …おめぇらにはちょっと無理かもな〜…
っと[くしくし]… ひひ、何となくだけどヨ
…おめぇら辺りに話しといた方が良いみてぇだ 」
( 左手でお腹をしっかりと抱いて寄せる
身長の違いで、姉妹とかに見えるかも… )
「 中でもおめェが起きといて良かったぞ
…こんなかじゃ、たんと聞くのも覚えるのも…
落ち着いてんのもおめぇが一番だもんなぁ〜
___ひひっ…このやろ [わしわしわし]」
[(荒っぽく、…頭を撫でて)]
( 額に生えている一角は正に鬼の象徴 ...言わば誇り
...一応青鬼、これでも“名家”の出であり ... ...酷く酒好きではあるものの、食事の作法やマナーはしっかり弁えている ...なんて 無論誰にも言った事無いが )
「[ むっ ... ] ...あたいらの事、ちょ〜っと舐めてないかい? ...強さだけなら指折り付きだって言っても過言じゃないってのにさぁ〜 ... ...ま、聞かせてよ...なんやかんやで ...あたいとテホプ こうして二人で腹を割って話すのは初めて、だしぃ ? 」
( ..小さいけれど、猫とは違って膨らみは若干ある
...硬めだし、基本的に和の服を好む為 ...分かり辛いけど ... )
「 そりゃ ...酒飲んでないあたいだよ? ...それにま メラーやダレちゃんを引っ張るのは ..あたいじゃないとね ... ...ん、へへ ...ぁ〜〜 きんもちぃ〜〜 .... 」
( 褒められて悪い気はせず ...寧ろ撫でられる事で嬉しさはよりブースト ...少々酒飲みたくなった気分を抑えながら ....嬉しそうに笑い )
___責任感は、若干強め ... ...だからこそ
...赤子の世話も 一番考えてたりする
「 残念。オレから見りゃぁまだまだだってのさ
…そーゆー、自信たっぷりのオレが未だに負け通して
仕方なぃ奴なんだ …ま 聞いとけ ____ 」
(__大きさなんて 可笑しくなるような胸の厚みで圧し
…懐かしむ様子で当時の記憶を語りだす)
[ 当時 人間として6歳 ]
____
「 …人間っつー生き方に触れ始めたのはガキの頃さね
その頃のオレぁ …いっちばんヤンチャしてたのさ
まだまだニャルと並べてギャーギャー言って聞かない
姉貴泣かせなバカ妹だった。…そんなんだから… 」
( 鬼ん子の小さな手をくるりと包んでぎゅぅと握り )
「 姉貴を一回、本気で怒らせやがってねぇ
思いっきし喧嘩したあと家から出て行っちまった 」
__あぁ家出さ …バカやってたもんだね
「 …とーぜん、メシもなけりゃ寝るとこもありゃしない
けど …バカなオレにゃぁ今さら姉貴にワビ入れるって
事ぁ、ずいぶん情けなく思いやがってたのさ …で
くだらないプライドでトボトボ、外の世界を歩いてたんだ
それでもう限界、…ってとこで …オレぁ眼ぇ付けて貰えた
___"おやっさん"。オレの親代わりとの…出会いだよ 」
(…懐かしさに、微笑を溢して鬼の頭に顎を乗せる
__ひんやりとした空気がとても、心地よい)
_____そのまま…じぃっと話すのも暇そうで
( ちょっとばかし、…悪ぅーい手つき
抱いた鬼ん子の 魅惑的なお腹をさわり撫で )
「 っても、おやっさんは真面目な人だったけどよ
オレぁ懲りずに学校行っても馬鹿やり放題な有り様さ
…一発、センコーからぶん殴られてちったぁ…
まぁ …真面目に工業学び出しても、代わりに
色んな奴らと喧嘩ばっかやっちまった。…ひひっ 」
(悔いるような口調…の、割には楽しそうな顔をして
___懲りたり反省していた訳ではなさそう)
「 人間相手に腐ってもラトテップの血筋だ
とーぜん。毎日負け知らずで通ってたんだけどよ…
…唐突に、突然オレぁ負けた。そりゃもうコテンパンに…
下らねぇプライドも自慢の腕っぷしも …へし折られた 」
____ 邪楼 影。…ってバケモノにさ
..暫し整理をするも ...あまりにも不可解
「 .... ....人間、相手? ...ただの、人間に?
...負けた、ってのかい?テホプが? ...どんな化け物なのさ、それぇ 」
( ...過去の重なる部分がどうにも ...不思議と
“氷鬼”自身にも重なる事柄が多く ... ...つい聞き入ってしまえば ...笑って、笑って、 ...信じられないとばかりに驚く )
怪力は鬼に匹敵し 体内の熱は猫に匹敵し ...また細かな技や技術は更に其れらを底上げしている ...そりゃあ此処までなるのに長い年月が掛かったかもしれない、されども
‘人間’相手に敗北するその姿は ...想像も出来ない
( ..お腹、ぷにぷに ...でも冷んやりとしていて
...数ミリ冷気の壁を鬼の周りに作れば ...抱けば抱く程、冷気が程良く気持ち良い物に )
......興味と畏怖は同時に心身に降り掛かり
そしてまた ...好奇心が身を包む
...どうにもやはり、鬼の血には逆らえないらしく
「 ...それで、その後はどうなったのさ!? 」
___目を輝かせて、昔話の華に過剰な程水を注ぐ
「 まーまー 順序踏ませるくらいは待ちな。
…そーだなぁ… ヴェル、…一発負けたってんなら
おめェ、オレが何しようってタマかぁ分かるよな?
…けど、ヤツは偶然やって来たらしくてよ?
あいつが叩きのめした不良の連中に聞いたら
治療費払って、どっか別の街に行ったらしーのさ 」
___("勝ち逃げされた気分だったねェ"…それはそれは
残念無念を、声に含めば 十全とはっきり 伝わるほど)
「 …… ホントによ? …歯が立たなかったのさ
殴る蹴るも、…火まで吐いてオレぁ挑んだ。
…けど そいつは受け流すばかりで、ちっとも
喧嘩に乗ってこなかった。…聞いてみりゃぁよ
" 生憎、拳を痛めてね "… 逆に気を使われる始末さ
むかっ腹を立てて、…我が儘言うみたいに
何度もオレと戦えだ、…逃げりゃ追うぞと
ずぅーっ…と、叫び続けてたらよ…
___一発、…右ストレートの一撃だけで
おれぁ… ブチのめされちまった。」
( …ちびちび、小さく当時の事を細かく説明する
未だに覚えている鳩尾に喰らった鋭いパンチと
…黒いコートにスーツ、帽子というお堅い出で立ち
__のちにリスペクトして自分も着たという服装
… 丁寧な話し方、___謎だらけの大男。 )
____けどよ…!
「 …あの時たぁ、違う。オレぁもっと鍛えたんだ!
今なら …リハビリすりゃあ、あいつにだって…
っと、…まぁ 忘れきれねぇんだ。
また見つけ出して… 勝たねぇことには…よ! 」
(__凍てつく、鬼を抱きながらも …内なる鉱炉は
メラメラ燃えて …焼けつく石炭のような煌めく瞳に
…"盗み聞いた話"で、期待が踊る外の街を映す…)
「 …そんな事があったからよ?…此処に来ることにしたのさ
ふるさともいーけど。…おめェらの若頭に届いた手紙…
それと、…ニャルから聞ぃた話によりゃあ…
___此処に …この街に。… ヤツが、居るらしいんだ
…名前だけしか録に知らなかったあの野郎…が、さ!
…っと、…まぁ まずは、リハビリなんだけどな 」
(…熱くなりすぎた。…鬼の、指を握って ぎゅっと抱く)
「 ....狐にでも化かされてるんじゃないかって言いたい位 ...とても不思議で ... ...人間じゃないみたいだ
...しょ〜じきタフネスだけなら ...それこそ 鬼に匹敵するテホプが ...一撃で ねぇ 」
( ...聞けば聞く程信じられない ...だからこそ 戦闘意欲と言う物は妙に湧き上がり ...敵わないと分かっていても挑みたくなる 一目見たくなる ...その暴力的な強さとは反比例する様な 見た目と言動でも ... 例え中身が親切極まりない者でも )
[ うず うず ] ___猫では無いけれど
闘志の炎が溜まり始めて ..
「 ...うんうん そうだねぇ ...ふふ、なら
リハビリに ...2人同時に戦ってでもみるかい?
...あたいとあの子(ダレット)か
レギオンとあの子か .....それとも
あたいとレギオンの ...激強コンビか! ...なぁ〜んて ...勿論先ずは、体を治してからなんだけどさ? 」
( ...鬼と猫のコンビ を口に出した時
普段のへべれけ鬼からは感じられない圧と寒気
....姉御が未だ知らない“強さ”を軽く感じながらも
...抱かれながら 鋭い歯を見せながら笑い )
熱くなった身体は ...ゆっくりと冷まされて
でも僅かに秘めた ...灯火は消す事無く
久しぶりに ... ...鬼も血に飢える
「 ま、その影って奴とやる時ゃ ...お望みはタイマン、だろう? ...ふふふ、なぁら ...あたいらは邪魔しない! ...プライドを取り戻す為にはその方が ... ...燃えるんだろう?テホプ的にもっ 」
( 愛用している ...姉御特製金棒の手入れと
秘蔵の酒の準備をしなくてはと思いながら )
___狸寝入りしている猫と弟分に目を向けて
....こっそり、ウィンク。
『へっくちっ』
_____[どこかでおきつね]
「 …んー、でもダッコの番でもう …やっちまったし
あとおめェら此処が病院だって忘れてンじゃないかぃ?
___まぁったく患者としての信用も無ェからよぉ?
…ヤツが見付かって 戦えるようになる頃には
どっか行っちまってそーだ。…さぁて
… でも戦りたぃからねェ…どぉすっか 」
___腕組んで、…考えは深く 悩みめいた様子も見せる。
なにより自分で分かってる、…てめェ独りの身じゃあねェ
…かといって ___戦えない現実を公開したりはしない
(…何処かしら、雰囲気はすごく淑女らしくなって
__どうも 療養している間は、この状態が続きそう…)
「 … 戦れねェんなら戦れないで、そんじゃァ
…いっそ だぁんなさん方にカッコいいトコでも
見せて貰うったァ贅沢言い過ぎかい? …ひひっ 」
____豪気で、満面。「ま、いーや」って感じの笑顔。
… ま。別に …よ?
[ぎゅぅ〜] _____"kiss"
( 鬼ん子を片手に抱いて …顔を眺めながら
下手っぴで __冷や汗流しながらキスを投げる )
「 退屈しなぃってだけで
オレあ結構満足だからねぇ。
…んだろ?… だぁんなども🖤 」
_____無自覚に …労うだけの筈の …誘惑。
________________
__ 姉御が居る病院より、それほど離れていない場所…
だぁんなさまぁ…
ほぉんとにこの辺りですの?
( …真夏の陽射し。__余計とも、必須とも
意見は別れる陽光が再現された光が降る
そんな…川原の暑い日和の中、日傘に潜み
…魔人と、幼竜と連れ立って歩く黒い少女 )
「 …"影国将軍"、直々のアポイントメント。
重要なコトでしょうけれど、なにも __
天下往来の場に建ってる個室カフェだなんて
…行き来に困ってしまいましてよ … 」
____此処へ至る前日の夜…
:甘える黒に …呆れて受ける魔人。…営みの夜更けに
突然ポストが音を鳴らし 開けてみれば影色の便箋。
___丁寧なアポイントメントと 奇怪な判、
…黒は不振がりながらも 留守番を
申し出た魔子を破壊者に預け
川原の一角へ家族で向かう…
_____[ペロリ]…
(幼竜はアイスクリームを舐めながら
…とことこ、両親について歩く。…)
....ふふふっ、あぁ、もちろんだよ ...てほぷ!
( ...恋に酔う鬼は ...投げキッスだけでもやる気は充分に注入されて ... ... ...退屈させないって言う決意と ...
しっかりと ...自分達のかっこいい所を見せ付けてやるって ... ...贅沢なお願いも ...希望を叶えさせる )
「 しっかり、あたい等が責任を持って
....療養、してあげよう ...ふふふ だからまぁ
ゆっくり、休むんだよ? ...あたい等の
花嫁、さん ...! 」
( 静かに燃えて ...そうしてまた、結ばれる
...その為にも 彼女達の努力も ...あぁ、更に もっと )
____さて、その件の男は ...?
____________________
「 ... ...此処な筈なんだよな ...なんにせよ、交渉か ..はたまた堂々とした果し状かはおいといて ...呼ばれたからには、来ないといけないだろ 」
___魔人 街へと到達
___.....てめェ等いい加減にしろよ、なんて
破壊者の一言が聞こえた気がする .....
「 ...ま、もし本当に危なそうだったらさ ...
さっさと逃げろ ...な? ...にひひ 」
( 暑い陽光には負けず ... ...楽しそうな笑みを浮かべながら ...幼竜の頭を撫でながら
...自信はたっぷり ... ...期待と ... )
やる気って奴を漲らせて ...向かうは面会の場
「 あらあら、生意気仰いますこと。
だんな様こそ 普段面倒がお嫌い
なのでしたら、この可愛いお嫁の
後ろにお立ちになればよろしくてよ? …くひひっ」
( 似た者夫婦。…小馬鹿にするように
だけど純粋に楽しそうな笑顔で向き合う )
___暫く進んだ先で…
"個室カフェ ___〖ショート・メイソン〗"
: … 黒い建物に、こ洒落た装飾が施され
草木は意外と調和を図ってくれるカフェ
「 あら。わたくしみたいなセンスですこと 」
( 料金を眺めながら …黒はひとこと。
わりかし人気なのか、予約制だった )
: 中から1人、スーツ姿の従業員が進み出ると…
『 "ショート・メイソン"へようこそ。
〖イニール夫妻〗様、予約は承っております
…"122"室へどうぞ【邪楼 影】様がお待ちに… 』
___合鍵を差し出す…
「 ...最近体が鈍ってるのも事実だからねぇ ...
そぉれに ...にひひ ...偶にはかっこい〜旦那様に頼ってみろよ? ...そもそもナイアはそんなに武闘派じゃ無いでしょ ...ふふ 」
( ...時々頭を撫でて ...それでも 明るく 怯まず
...それでいて、楽しそうに )
_______カフェ、到着
「 ...おっしゃれぇ〜〜〜 ... 」
( ...辺りは見渡しながらも ...金銭面は見ない事にする 見たら気が遠くなりそう ...
...合鍵を受け取っては くるくると人差し指で回して 刻まれたNo.を目に抑え )
「 122 ...122ね〜 ...よぉし、行くか 」
( ...幼竜と黒の機嫌や様子も確認し続けながら..
向かう足取りは何処かるんるん気分 ... ... )
_______〖122〗室の前 ____
「 彼処のようですわね、…あらあら 物騒ですこと 」
( 到着した部屋を一目見るや、黒は遠慮なく一言
扉の横でこの場所に似つかわしくない "影の騎士"。
"将軍"を守る為であろう、フルプレートの鎧がおり
… "帯剣"したまま直立不動で構えていた )
____此方を見ることさえせず …寡黙に動かず
「 …じゃ、さっそく頼らせていただけるかしらぁ? 」
____魔人みたいな、…わるい笑顔。
「 ...やれやれ、招かれた筈なんだけれどなぁ 」
___一つ溜息を吐いては ... 堂々 近寄り
「 やぁ、お初にお目に掛かるね ...お呼びになった、魔人ことザレッド ...邪楼 影さんは此処に居るんだよね? ...ボディガードご苦労様、悪いけれど入らせてくれる? 」
[ クルクル ... ] 鍵を人差し指で回しながら ...若干おちゃらけ能天気 ... ただし、表面上は
( 魔人の背中から伸びる無数の腕は ...剣を抜かせまいと強く柄から下を押さえ付けて ...足首や手首 膝や肘 ...様々な関節部分を鷲掴み ...それ、即ち )
___戦闘する場合、魔人も命は取らないが
容赦はしないと ...示唆していた
・・・・・・・・・・・・
近寄らば __斜めにぶった斬られそうな威圧感
黒く堅牢。…高身長。魔人の背丈半分を超す直剣。
… 無言、不動に脅しを流し …無言に … 無言に
_____…?
・・・・・・・・・・・
(黒の隣を抜け、…幼竜が見上げる)
[トコトコトコ…]『 [じっ]……… 』
・・・・・・・・・・・
(__あまりの無反応ぶりに黒も不思議がり
幼竜を抱きながら。…背伸びして覗き…)
「 …………あら 」
・・・・・・・・・[フゴーッ…フゴーッ]
(_____扉の前に仁王立ち …待機、凡そ"9時間"
堅牢な騎士と言えども、睡魔があるとは
言えど、…言えども __あまりに堂々と)
・・・・・・・・[フゴーッ…]…お おぉ!
『 すまぬ、眠り転けていた… [ガシャガシャ]
私はラタレアの騎士ジークムルト [(む?…体が…)]
訳あり、此処で人を待っている [(いかんな…)]
…だが あまりに見えぬのでな [(凝ったかな)]
待ちながら、眠っていた訳だ
ハッハッハッハッ!…いかんな
鎧を着て眠った後は肩が凝る…
どうも体が動かぬ、ウーム… 』
___________
:…魔人の隣についた二人。__騎士を見上げ…
「 …何というか、豪胆なお人でございますわね 」
___現に …拘束された状況にすら気付いてない
「 .....えぇ〜〜〜〜〜 ..... 」
( 思わずズッコケてしまいそうな程 ... 気が抜ける
...鎧を着ていたから気付かないと言うのもあるけれど ... 流石にちょっと 用心し過ぎたかと 魔人も思う ...
__現に今は ...側から見れば此方が悪人の様な物だろう )
「 ...あ、あぁ〜〜 ...おはようさん
いやなに ...その、かなり待たせた俺等も悪いからさ、気にしないでくれ ... ...うん、多分だけどさ
その、貴方が待ってる人が ...俺達なんだよ
...いや、うん ...済まないな お詫びと言ったらなんだが、凝ってるみたいだし肩を揉ませて貰うよ 」
( ...申し訳なさが一杯になれば ...全身覆う鎧の隙間に手を潜り込ませて 生身の肩を揉み解しながら ...拘束していた手を一つ一つ外していく ...冷や汗掻きながらも
...流石にこの状況 立場は下になりながら )
「 ( ...バレません様にバレません様に ) 」
____威圧感は消えたものの ...魔人を襲うは罪悪感
せめて肩揉みで ...消えれば良いと、心を少し込めて
____な、なんとっ…
『 誠ならばこのジークムルト…
王位の方々を前に粗相をしでかしたか…!
いやはや!このご無礼、お許し下され
さて面目も最早立ちませぬが… ようこそ!
お出でくださいました、赤城の若君殿。
わが主は、この部屋でお待ちです 』
(__騎士が返したは、肩揉みという…王族が振る舞うには
過ぎた"奉仕"に対する…"拒否"、やんわりと身動ぎ
を行い 纏わり付いた手々を身から落としていく…)
:身に触れた手々により …魔人は、目の前の騎士が
並々ならぬ体躯の持ち主と知った __岩肌を思わせる
頑丈…かつ、古傷が所々に刻まれ…鍛え抜かれた肌。
___戦士として…騎士として死線を潜り抜けた
… 肌を通じ、凄まじさを垣間見る
『 ウーム…? 』
「 … (護衛でこのクラス、…それにしては…
"影の国ラタレア"…さて、聞き覚えが
ないのですけれど ___一体…?) 」
「 あ〜〜、良いって良いって ...元々は待たせ過ぎた俺等が悪いんだからさ そんな畏まらなくても大丈夫 ...
...にしても 中々固いね ...凝ってるとかじゃ無く 鍛錬の賜物って奴だけどさ ... ...ふぅむ 」
( 肉体の強度は ...とても頑丈で 肩を揉むにも握力をしっかり込めないといけない様な程に固い ...
彼が呼び出し人の ...邪楼 影だと言われても納得する強者 ... ...主人と呼ばれるからには当然 これよりも強いのだろうが ...少なくとも、魔人よりも 肉弾戦は明らかに上の実力だと理解出来る )
「 ...とは言え 改めてお招き有難うね ...
それじゃあ あんたの主人とご対面させて貰うよ?
...あ、俺の後ろの二人も連れて行って大丈夫?ナイアとヴォリン ... まぁ、タイマンでも良くはあるんだけどさ ... ...一応、ね? 」
( 両肩から手を離して ...若干痺れた手を休ませながら 幼竜と黒を指差す ... ...無論 扉の先にある人物が一対一を望むのならばそれを優先する ... )
「 ( .....恐らくだけど、勝てないかもしんないしね ) 」
____不安を少しばかり、覚えて
『 ウーム? (…何やら肩が軽くなった)
いえいえ 此の程度騎士として当然のたしなみ
さて、某ごときの話もさして実はありますまい
わが主には、『お連れになった方も通せ』…と
仰せ遣っておりますぞ、では お通りを! 』
:抜けた所のある騎士。…庶民派な雰囲気を纏う男は
[ 122 ]室 __"将軍" を待たせる扉を促す…
[ぽふんっ]…
「 かぁっこ…___つけすぎですわぁ?だぁんな様。
血の気が多いのは結構なのだけれど、あなたさま
御一人に負担掛けるのはわたくしの名折れですことよ 」
(魔人に …抱いた幼竜ごと身を任せていき
___ … 眼が合う騎士に、畏まった礼をして)
「 御初にお目にかかりますわ、影の騎士様。
わたくし、ザレッド・イニールに娶られし
『ナイ=ア・イニール』でございますわ
___此方は娘の"ヴォリン"。はい、挨拶… 」
〖 がう… 〗 ___『 おぉ…これはこれは! 』
… :緊張感は雲散霧消に溶けて無くなり…
( ..バレてない事に一安心、手を引っ込めて ...
...冷や汗、拭って 大きな溜め息を吐いては ...信頼していたからこそ黒に色々任せる )
「 ... ...やれやれだぁね ...ま、とは言え少なくともジークムルト、貴方が悪い人では無いと知れただけ俺的には安心だけれどもね ... ..さんきゅ、ナイア
...お陰で軽く気を抜けたから、柔らかく話せそうだよ 」
( ....幼竜の頭を撫でて 黒と騎士への感謝を述べて ...作り笑いとはなるが それでも中々何時もの魔人らしさが戻ってる .... )
「 ...ま、とは言え 戦闘になる確率が0になったとは言えないからな ..い〜い?ナイア、もしそうなったら下がりなよ? ...怪我してほしくは無いから 」
________ガチャ ...
( プレッシャーは程々に ...扉を開けて
待ち人に出会うとする ...さて、度々その名は聞いて来たからこそ ...逆に それが ....期待を先走らせる! )
( ご夫妻と子息を通す、ひとまずは必達事項に
[済]を付け 騎士は安堵の息を吐いた …だが
休む暇はない __再び、扉の前に二脚を置き )
・・・・・・・・・・・・・
[ グ… グゥ ] ____フゴーッ…
____________
[部屋模様]
"ショート・メイソン"
お客様 当店のモットーとは
[価値:ある:隠蔽]にございます
誠に心躍るアンティ_クを取り揃え
外聞からの隔絶に彩りを給仕し…
お客様に[秘密]を提供します事が
われわれへ総意を課した"誇り"の糧
ご安心と、満足感のほどをご期待くださいませ
・探偵事務所を思わせる…
アンティ…ク な家具の数々 木製のシーリングファン
大きめの観葉植物 鍵付きの扉 大きい机に小さい椅子
時代錯誤に等しい固定電話 年季とニスの輝く古時計
____この部屋に相応しい人物とは…?
例えば 堅気らしいシャツの色はホワイト オンリー
しかしトレンチのコートやハットは黒でピシッと決め
足を組もうと 腕を組もうと違和感のない薄黒ズボン
キックが強烈なブーツで威圧し、ネクタイで和らげる
… 手元にコーヒーを置き、書類を山積みにすれば完璧だ
___そう … 前方で座したあの男のように
「 ……………… 」
__"理想的な男"だ、この部屋に相応しく…
怪しくピシッとキメた "探偵" の佇まい
黒短髪に水色の瞳 __"次女"を越した身長
寄ればビリリと激しい威圧 …彼は此方を認め
[ カッ… ]面と向かって ゆっくりと起立する。
__________________
「 遠方より … わざわざ脚を運ばせた非礼を
まずはお許し頂こう … お初にお目に掛かる 」
( 帽子を脱ぎ 胸の前に持ってきて"礼"をする )
「 非正規のアポを要請した"影の国" 将軍___
[邪楼 影]がオレだ … 以降、よろしく頼む 」
(__…魔人の影に隠れた黒と、幼い竜)
「[ヒソ…]あの御仁に覚えがありませんわ
…雰囲気が凄まじいですこと 」
〖 … … 〗「 … あら、ヴォリン?… 」
___幼竜は、"将軍"を凝視し なにかを感じている
部屋の内装に見惚れるよりも先に ...
一人、その存在感が主張して視線を離さない ...
( 対象の人物 ...身長は魔人を越して ...見た目もお洒落 ...それでいて礼儀もしっかりとしている
...軽くお辞儀をした後、無言でジッと見詰める ...さて、噂に聴こえて居たその人物、第一印象は ... )
この“若さ”で ___将軍?
人の事は言えないが ...見た目の若さとその称号 ...不釣り合いに近い、と思ってしまう
...纏う圧は、似ている様で全く違う ...“強さ”を秘めている事だけは、分かる ...
少なくとも__扉の前に立っていた騎士よりも強く ... ...カリスマ性が有る ...だからこそ__様子を見ながら 期待を寄せる .....
「 ...自己紹介恐縮のいたり ...お噂は色々聞かせて貰ってる ...出会えて嬉しいよ ...
...ザレッド・イニール ...悪いね、こう言う時は現 “長”同士が合うんだろうけれど ...まだなってないもので
...あぁ、後ろに隠れてる彼女達は気にしないでくれ、俺の付き添い ...家族とも言えるか
黒っぽい方がナイア ...子供がヴォリン ...ま、これに関しては覚えるも覚えないも貴方の判断に任せよう 」
( ..流石の魔人も此処では丁寧に ...普段の茶らけた空気は纏った形跡も無い
...黒と幼竜への紹介はしながら、腕を回して守る様なスタンス ... 緊張感がその場にピリピリ走る )
___ただし “上”は譲れない
「 さて、...単刀直入に聞こうか?
何故非正規で、何故わざわざ俺を指名して此処に呼び出したのか ...
...一体全体要件はなんなのか、ハッキリと聞かせて欲しい 」
___言った後で ...体が熱を発する ..背中に汗も垂れる ... プレッシャーは何故か とても大きく感じるばかり ...
...とは言え、聞けたっ ...ちゃんと、聞けたっ
これで一体何の用なのかは聞ける ...身の上話はその後でも良い、からっ ...
ちょっと位 ...ナイアやヴォリンの前だからカッコ付けたがるのは ...致し方ない
… 返されるは簡潔な言葉に当て嵌まらず
魔人に対し、ある種 挑戦的とすら見える
… その類いに位置する"言葉"が来た
_________
… 帽子を胸に。__その姿勢を保持した姿のまま
男は返す … 内面を、余裕の薄さを突くように
「 話はそう単純ではない …時間を取るのが先になる
"赤城代表"千手の魔人殿、… だが先に申しておこう
自、及び俺を従える"女王"の言伝てをまだ聞くに早いが
この[事]を適切に運べなければ…
___ あなたは死ぬ。…伴侶も、家族も 赤き城も 」
_______
… 冷たい空気 __それは威圧の含みはまるでない
淡々と"事実"を述べた、背筋を伝う悪寒にも近く…
「/ [ヒソ…] … まるで在りたいが掴めませんわ
なにか引き出すまで、話に乗りまして?」
(小さな伴侶はまるで貴方が気圧される事を思わないようだ
助言と、男を凝視する竜娘への視線に注力し…支えている)
__________
「 時間はそれなりに長い …立ち話が不向きな位には。
… "カフェ"に来たんだ、空いた椅子に座る自由は
この場の誰にでもある … 其処に掛けて貰っていい
ついでにメニューも回そう __金銭負担は此方が負う 」
(男は貴方が椅子に掛けるのを待ち …メニューを置いた)
・たっぷりハニーのアーモンドトースト
・ベリィ:ロースト ケーキ
・ヴェルダン級 ツリー:スタンプショコラ
・[昼食によさそうな料理もろもろ]
・[コーヒーの類い…種類は少ない]
聞いた瞬間 ...脈が早まるのを感じる ...
先程よりも尋常じゃない ..冷や汗が全身を包む ...
「 ....いや、何となくだけど俺は理解出来るよ、ナイア .... 」
( 潜む黒に対して ...真剣な目付き
偶然か、必然か ...魔人はその苦々しい内容を知っているかもしれない ...似た事柄か、それとも全く違う事か ..
思い出されるトラウマは ...あり得たかもしれない未来 ... ...改めてチラッと今の無事な黒の様子を伺いながら ...目の前の将軍へと向き合う ...
___近付いて居るのかもしれない、そろそろ ...改めて覚悟をしなければならない時が、来たのかも ...と )
「 ランチは簡単に過ぎるかもね...じゃ、ヴォリンとナイアの分も奢って欲しい
...此方からは、まだ条件を聞いて居ないが ...
少なくとも今の所は、...邪楼 影 ...貴方に全面協力を、俺は惜しまないつもりだ ...意外かもしれないけどね 」
“嘘”とは思えない気迫に ...呼吸を整えて、席に座り ...
「 ...料理を惜しむつもりはないけどさ!
[ ヴェルダン級 ツリー:スタンプショコラ ] ひとつ! 」
「 ? 」 〖 … … 〗[じぃぃ…]
( 黒の知りもせぬ"悲劇"に震える魔人、…五体満足
貴くも ネコかぶりな小さい家内の視線は不思議そう
いかに…超常たるや反則気味な黒とは言っても…
ただならぬ魔人の空気、しかし原因も知れぬ空気に
理解を得られないのだ __そう "知らない" から。
その点では、…愛娘、幼き竜のヴォリンの方が積極的…
何故か先ほどから この謎多き[将軍]をじぃぃっ…と
__ずぅ…っと眺め、食い入るように目を離さない )
_________
… "将軍"は二歩程の間を置いて着席する __
こうして、面と向かい合う位置関係となり
両者を観察する機会が生まれる …今回の場合
… 黒い壁じみた巨躯 __"将軍"の全長を前
半端ではない圧迫感以外を思う事が難しい
「 気を揉む事柄は後で言おう …今は非礼の補償に__
いや …俺が決める事柄じゃない、この話もまた後だ
"菓子折り"すら用意できない此方の不甲斐なさの詫び
及び、あなた方への挨拶として昼食を負担させていただく
… 重い言い方に抵抗があるなら、"気にせず食え"…と
申し上げよう、…行き掛けの駄賃代わりと思ってくれ 」
____(終えると …将軍はコーヒーを片手に新聞を眺める)
( …何処と無いいたたまれなさ、が起きる前に
黒は進んで "ラジオ" のスイッチを入れて …
___元気よく …遠慮なくメニューを指差す )
「 ここ(ハンバーグ・ランチ[デミグラス])から
[つつ――――――――――――]…ここまでお願い致しますわ!」
・プッタネスカ[娼婦風スパゲッティ]
・ラタトゥイユ[夏野菜風]
・チキン・ステェキ[こんがり黒胡椒]
・11種のチーズ&サラド
_____etc…… ランチメニュー殆ど。
[ゴブッ]… … … … …
(__さしもの彼もコーヒーを啜る手付きが跳ねた)
[ … 利用料金も併せ[110000\]を越している … ]
____[ニィッ]
「 … 将軍様。二言はございませんですわね? 」
「 …………… 」
( …魔人、その奥方は__かの"将軍"に一目置かれるだろう
[むろん 意味合いは考慮せんとして]… なんだかんだ …
魔人の"泊"は何をせんでも上がって行きそうだ
… 新聞の向こうで、彼はどんな表情をしていることか… )
____昼食タイム!
「 ...はぁ、やれやれ ...何だか悪いね、将軍さん?
...とは言え貴方も男だ、一度吐いた唾は飲まないで欲しいね ...にひひ 」
( ...そう、今のこの状況は寧ろナイアを見習うべきなんだろう ... 魔人も重い空気は好きじゃない )
「 ...あぁ、ヴォリンは何かいらないか?
何でも好きな物を頼んでも良いらしいけれど 」
( ...珍しい程物静かな幼竜へと視線を向ければ
将軍の方を何故かじっと見ている ..惹かれる何かがあったからか、ただの気まぐれか ...何にせよ頭を軽く撫でては ... ...遠慮は無用と背中を押してあげる
寧ろこういう時、この状況 ...一番喜びそうなまであるのに ... )
_________注文中 ...魔人も改めて席に着く
ふと、対面する事になれば ...頬杖を突き相手の事を今一度、じっくりと眺める ...
「 ( ...にしてもしっかし、身嗜みの気遣いとか凄いなぁ ...上に立つ者として、やっぱそう言う感じで威厳は出した方が良いのかもなぁ ... ...とは言えいくら何でも丁寧過ぎる様な気も ... ) 」
( ...観察すればする程 __強いのが良く分かる
...だからこそ、まだ謎しか無い 解明された事実が少ない
もうそんなに危惧していないとは言えど ...油断大敵に変わり無し ...そんな評価が今は妥当
__何より【悪夢】にどう関わるか
それが魔人にとっては一番優先する事 )
「 ( ....でもなんか一番に思う事は何というか ) 」
___苦労してそうだなぁ ...
( 何時しか向ける視線は同情的に ... )
「 世知辛い展開は好きじゃない、…てめぇが吐いたコト
今になってセコく取消す真似ぁ 飲み食いでも出来ねぇよ 」
しっとりとした重みを含む"ウラの大物"じみた声色
太鼓音のように …言葉ひとつが心臓へ響く箔を抱えて
どうとも無い部屋の空気を __火山のように揺るがした。
( … __しかしそれは、彼の意図するモノではなかった
… 焦りか、僅かに指を震わせ 新聞紙を畳み顔を晒す
其処に魔人と、黒が見たのは先程と同じ将軍の顔だ … )
「 … 悪い、あまり気にしないでくれ 」
____ …再び、彼は新聞紙の向うへと顔を隠す
思わず…黒は、幼竜と魔人に寄り添い __驚愕する
いつしか 我が身に無縁と決め込む"危険"のシグナル
余裕綽々と、身軽を支える精神の牙城がたった今、
___眼前で座した男に …脆く、容易く崩された。
その要因が …"言葉"ひとつである事は実際信じ難く
故にナイア・イニール、彼女は目の前の男の名乗る …
"将軍"という肩書きへの【不相応】を放り捨てた
_________
( 魔人の隣、…それも二の腕へ抱き付く"怯え"の行動
理で臆さずとも、身体が動いたと理解したナイアは…
正直 単に殊勝な若者と見放す己を恥じ、気を取り直す )
「[ヒソ…]
(__ハッキリ致しましたわね …この御仁は間違いなく
〖将軍〗。…廊下の騎士さまを従えるに相応しい方ですわ)」
___しかし、…黒に怯えは見られない。…身体は臆せど
理や、心では全く以て平然とした態度は変わらない!
「 いえいえ__言うべきをしゃんと口に出せるコトは
紛れなく良いところと存じておりましてよ。…ゆえ
わたくしの注文は些末な出来事とお流しになる、と
___そーいうことにございますわね?将軍様。」
____黒は、変わらず飄々とすら思える軽さでからかい
「 ……… 」
____将軍は軽い言い負かしに …口数を減らす羽目に
( … して、幼い竜はうんともすんとも言わず )
『 ……… 』[じぃ〜]
___将軍を、…ずぅっと眺め続けている。
( かくして結局、__部屋の雰囲気は緩いまま変わらない )
「 ...いや、別に良いよ ...寧ろ今将軍としての威厳を感じさせて貰ったよ ...やっぱさ
“強い”ね ... 何もかもが ...流石と言うべきなんだろうね いや本当 凄いと思うよ .... 」
( 放たれた声に含まれた威厳が ... 『魔人』を萎縮させて ...『魔王』を歓喜させる ...闘志を僅かに漲らさせる ...
笑みを浮かべて ... 直ぐに切り替えが可能な点も 何もかも ...参考にしやすいと思えた ...
自分も上に立つ者としての自覚を持とうとも思えて ... ...近寄って来た黒の頭を優しく撫でて落ち着かせる )
「 ...大人気ねぇなぁ ...ま、それはそれとしてだ
何も気にしない事にするよ ...折角なら この場でビリつくやんてお互い望ましくないものだよなぁ ...
____でさっ! ...頼んだスイーツはまだかなっ!? 」
( 魔人の興味 ...将軍<昼食
...さっきの考えはすぐに消えて 若さがどうにも隠せない ...と言うか今は糖分が足りていない
摂取したらまともな話も出来そうだ ... )
____「 ( ...しっかし ヴォリンはそんなに何処に惹かれてるのやら ... ) 」
( 吃驚する位視線が外れないままな幼竜が ...やっぱり、不思議 )
「 ………… 」 パサッ
( 魔人…いや【若き魔王】が溢し、…紡ぐ賛美に嘘はなく
故に"将軍"__彼もまた、隔てる紙束を下げねばならない
… 沈黙を答えと取られる前に、…彼もまた__返す言葉を、
あぐねる事は決して許されぬ…我が "箔" を腹に据える )
「 俺ぁ … 其処まで期待されるような __
真っ当な謂れで生きてきた男じゃない、
てめぇが言った事、頑なにスジ通す位しか能のねぇ
録な学のない半端モンだ。… 俺が座ってるこの"イス"も
チンピラみてぇな"見栄"張る為に … 担がれただけの
… カラッポの ____イスでしかねえ 」
( ___どうやら … 先程の声色こそが "素" であるらしい
たとえ腿を抉られ、脇腹撃たれようが曇る未来が見えない
「男」。… 人となり故の威光を放つ眼力が否応なしに圧を生む )
「 … だが 」
「 名ばかりのイスが役に立つ時もある …
担ぎ上げられた奴にしか … 出来ねぇこともある
… その時まで 俺は腐るわけにはいかねぇ
それが … 将軍になった俺が絶対に通すべき
__"己龍 和真"って男の〖筋〗だ 」
(_____)
影国十二将連合〖頭目〗: ラタレアの龍
己龍 和真
[ ドォーン ]
( … 異様な"重み"に ___黒は、…口を半ばで開いて停止し )
____幼き竜は … 変わらぬ調子で "龍" を見ていた