戦禍__ 渦巻き__
陽 __ 拝めども___
覆い猛らん___ あやかしどもの____
百鬼____ 参らん____……!
❗ ❗ ❗
( 遂に己を仕留めんばかりの一撃に肝冷やして
この世の終わりを叫ぶ勢いで暴れに暴れる提灯… )
___だが舌が抜けない …抜けない …抜けない…!
[ぶち。]
[ビシャァンッ!!!] ドン!ガラ!ゴンッ!
____舌、千切れて雷が空を切って落ちる…
( …提灯、目を回してふらりふらりと )
[ ゴロンゴロンゴロン ]
____単眼ぐるぐるに回す…
( …火の海なととうの昔に消え去り
焼け跡すら残らず、…火種の舌もなく
固い体も仕留めかけられた。___摘み )
「さすが源ノくん、言うことなしの一撃ですね」
「…いえ、ええ、まぁ、負担も多いわけですが」
ふらりと、前回の大狼との傷もあり、体が揺らぐが持ちこたえる
「…よろしい、あとは私がひきうけましょう、先にお戻りなさい」
「…申し訳ない」
「勁くん大丈夫? 怪我は?」
雨でぬかるみ始めた地面を蹴って駆け寄る戦友。
「ねぇよ、手が熱かったぐらいだ」
「良かった……まだ戦えるね」
「当たり前だ」
「「······間に合わなかった」」
(ふう、とため息。だが逆に······双月は全く消耗していない。次の戦いは前線に立とうと決意する)
[…………]
( ……提灯は流石に思案する…
___勝つ術はない、だが
逃れられないわけでもない )
________どうする…?
「………」
頼を見送り、また提灯へと目を向ける
「…ンフフ」