戦禍__ 渦巻き__
陽 __ 拝めども___
覆い猛らん___ あやかしどもの____
百鬼____ 参らん____……!
「─いやはや、今宵は騒がしいだけかと思いましたが、─ええ、久しい顔が見られました!」
「…星明様…」
そこに降り立つは先の式神を数体周りに浮かせ、胡散臭い笑みを浮かべた男
「これは…星明様もこちらにいらっしゃっていましたか」
「はい!とても楽しい宴かと思いましたので!」
>>162
[バキッ!][ザザザッ!]ザザーッ!
( 式神に叩きのめされ、壊れた数体を最後…
____逃げ出し始める提灯ども )
____コキンッ コキンッ コキンッ コキンッ
>>161
「────『粘弾射出』」
(しかし、逃がさない
提灯の足元に、的確に粘弾射出······まるでとり餅のようにして
······追いついた双月は、その背中に向けて刀を振り下ろす)
「おや、逃げてしまった、困りますねぇ、これからだと言うのに」
「……」
この人は相変わらず…考えていることが分からないな、と思いながら逃げ出してゆく妖をみやる
星明、かの安倍晴明と蘆屋道満、それぞれの力を一遍にやどす、稀代の陰陽師
「(…本当に、敵に回したくないお方だ…)」
>>166
[ぬちゃり] ___べたべたばたばた
( 引きちぎれない。…当然そのまま )
スパキィンッ
( …背中(?)に振り下ろされた拍子に
とっても気持ち良い音と共に両断。 )
____コキンッ コキンッ コキンッ コキンッ
( …提灯ども、… まだ遠くにいるそれらも
纏めて逃走を図り始める …そう、あの
とても小気味良い音が鳴り響いた途端に。 )
>>160
「――そこかッ!」
勁牙、彼方に強敵の気配を感じとり地面を踏みしめ疾走。
「あ、待って、一人で行くのは危険で……」
全てを言い終わる前に彼は止められないと悟り、左右に散った提灯達に一撃を浴びせ後を追い。
_____コキンッ コキンッ コキンッ コキンッ
森に …広がる灯りは更にはっきりと
____ぼう ぼう、勢い強く …怪しく
____コキンッ コキンッ コキンッ コキンッ
___コキンッ コキンッ コキンッ
>>168
「「······?」」
(ひとしきり暴れ回った双月二人の耳にも小気味いい音が届く。······他の提灯が逃げ出すのを見て、回想。
この間の戦いから考えるに、退却ということは······近いうちにもう一波、来るだろう。
それを察し、深追いせずその場に留まる。)
___コキンッ …ココココ…
( 森から姿を現し …立ち(?)止まる。 )
____…明るさを内側より爛々と照らす巨提灯
〖 火 吹 提 灯 〗
(…ジロ,ジロ, … 左右を眺め
…戦場に散る紙、木屑を見つけ)
____[シュボッ]
[ボボボボボボボッッゥ!!!]
____口を開けば "燃え盛る舌"。
( 振り回しては辺り一面へ火を散らし… )
[ ボオォーーーーーーーーーーーーッッ ]
____戦地を火の海へと変えた…ッ
>>172
「」←立ちくらみ
「おやおや」
「おやおやではありませんよ星明様」
「いえ、んふふ、このままでは当たり一体消し炭ですねぇ」
「なぜそんなにも楽しげなのですか星明様」
>>172
「「火······!?」」
(周囲には倒しすぎた提灯の残骸。あっという間に火は回り、やむなく一旦下がる)
>>172
「火か……」
火の海と化す戦場、半鬼と言えど火は脅威、その場に足を止め思案。
答えはすぐに出た。
「それなら、熱さを感じる前に駆け抜ければいい――」
勁牙再び疾走し、巨大提灯に鉄籠手を叩き付け――。
「…まずいですかね、どちらかというと僕の能力だと被害が拡大しそうです」
「雷撃に焔!いやはや素敵な花火になりそうですねぇ」
「星明様」
「…ふふ、これは失敬、では、何とか致しましょうね」
─展開─
「さて、どう処理されるのがご所望でしょうか」
そう告げれば、待とう式神たちがまた飛び出す、何故か紙でできているはずのそれは、炎の中に包まれても消し炭になることなく飛び回る
>>175
["ガ・ン"]
____凄まじく重々しく …凹みもせず音が鳴る
[ジロ]___…
( 眼前にまで迫って殴ってきた鬼を視認。__)
[ボボッ]____
[ベロンベロンベロンボボボバッ!]
( 炎の舌で舐め回さんと迫るッ! )
>>176
[ベロシュボッ!]
( もののついでとばかりに飛び回る紙へ
舌を振り回しては焼き付くさんと跳ねる! )
______
「──」
雨乞い、安倍晴明も実際に行ったとされる儀式
「さぁ、恵みを、祈りを」
そう唱えれば、飛び交っていた式神たちは、火を噴く提灯の真上で縁を何重にも描くように回る
指で五芒の星をあむ
「来たれり、来たれり」
さらに唱えれば、なんど、空を舞う式神から水が流れ落ちはじめる
>>177
「さっきのよりは強いな」
勁牙、ニヤリと笑う。この少年は攻撃が効かなかったことに恐れではなく喜びを感じていた。
「熱いんだよ、この舌」
燃え盛る妖魔の舌を掴み、引き千切ろうと力を込め。
>>173
(埒があかないと見え、まだ燃え盛っていた周辺の火を最低粘度の粘弾で消していく双月。······道を作り、
······提灯に向けて疾走)
>>179 >>180
[ギギュッ…] ガガ…
( …恐れ? 痛み? … 知らぬとばかりに燃える舌を
掴む鬼に流石の化け提灯も目を見開く…っ )
____更に間も悪く…
________雨
(___降り注ぐ雨が炎を消し …木くずや紙くず濡らし
…火の海を瞬く間に消してしまった)
のみならず。
[ジュゥオーーッッ!!!] ガガンガガンガガガガッッ!!!
( 燃え盛る舌にも落ちる雨が提灯を苦しませる!!!
___引っ込めようと踠けど離れない鬼の腕!!! )
「これじゃあ近寄れない……」
火の海を前に立ち尽くす、人間であるBENKEIは半鬼のようには動けない。
「師匠直伝――大旋風」
大薙刀を高く掲げ高速旋回、巻き起こる風で炎を消そうと試みる。
[ ブンブンブンッッ ] ガラガラガラッッ
( 雨に苦しみ、必死で舌や体を振り回すッ )
「お、効いていますねぇ」
「……なるほど、これならば」
そういうと、刀をしまい、右手の指をふたつ立て、目を閉じる
「招来、鳴神」
そう唱えた瞬間!提灯の頭上から巨大な落雷が迫る!
「感電、というには、いささか度は超えていますが、良しとしましょう」
>>182
「はぁー、今日はお互いついてねぇな、これで終わりにしてやるよッ!」
雨で戦いの熱が冷めたのか、勁牙は掴んでいた舌から手を放し、代わりに提灯妖魔を殴りつけ。
❗ ❗ ❗
( 遂に己を仕留めんばかりの一撃に肝冷やして
この世の終わりを叫ぶ勢いで暴れに暴れる提灯… )
___だが舌が抜けない …抜けない …抜けない…!
[ぶち。]
[ビシャァンッ!!!] ドン!ガラ!ゴンッ!
____舌、千切れて雷が空を切って落ちる…
( …提灯、目を回してふらりふらりと )
[ ゴロンゴロンゴロン ]
____単眼ぐるぐるに回す…
( …火の海なととうの昔に消え去り
焼け跡すら残らず、…火種の舌もなく
固い体も仕留めかけられた。___摘み )
「さすが源ノくん、言うことなしの一撃ですね」
「…いえ、ええ、まぁ、負担も多いわけですが」
ふらりと、前回の大狼との傷もあり、体が揺らぐが持ちこたえる
「…よろしい、あとは私がひきうけましょう、先にお戻りなさい」
「…申し訳ない」
「勁くん大丈夫? 怪我は?」
雨でぬかるみ始めた地面を蹴って駆け寄る戦友。
「ねぇよ、手が熱かったぐらいだ」
「良かった……まだ戦えるね」
「当たり前だ」
「「······間に合わなかった」」
(ふう、とため息。だが逆に······双月は全く消耗していない。次の戦いは前線に立とうと決意する)
[…………]
( ……提灯は流石に思案する…
___勝つ術はない、だが
逃れられないわけでもない )
________どうする…?
「………」
頼を見送り、また提灯へと目を向ける
「…ンフフ」