お兄ちゃんと妹がほしいと願う人が互いにいるのに、なぜ二人は兄弟になれないのだろうか。

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1:匿名:2015/04/05(日) 17:13 ID:Y7U


お兄ちゃんがほしいなぁ…

妹がほしいなぁ…

────────────────────────────────────────・・・・

そんなこと、叶うはずもないのに思ったことがありませんか?

これは、そんな願いをもった一人の中学生と、一人の大学生の話。

>>2 作者からのお願い、ルールなど。
>>3 登場人物 >>4 予備

「「なんでお兄ちゃんと妹がほしいと願う人が互いにいるのに、 二人は兄弟になれないんだろう…」」

98:菜都琉◆/M:2015/08/26(水) 13:05 ID:Y7U


午後4時33分。もうお兄ちゃんは家から出て中国地方の病院へと向かっているころだろう。 そんなことを考えるとなんか悲しくなって、『.2』をあけられずにはいられなった。

162:匿名:2021/12/23(日) 11:03 ID:qwe1
なう?

163:ゆり:2021/12/23(日) 11:03 ID:asd4
あああ…

164:匿名:2021/12/23(日) 11:03 ID:qwe1
ばーか

165:ゆり:2021/12/23(日) 11:04 ID:asd4
ばかっていう方が馬鹿なんだよー、ばーか

166:匿名:2021/12/23(日) 11:05 ID:qwe1
は…?

167:ゆり:2021/12/23(日) 11:06 ID:asd4
えへへ、うるさくてけっこうだよー お兄ちゃん頑張ってね!

168:匿名:2021/12/23(日) 11:06 ID:qwe1
おう!

169:匿名:2021/12/23(日) 20:34 ID:qwe1
着いた。 ゆり、会えなくてさみしい?さみしい?さみしくて氏にそう?

ここまではいつものお兄ちゃんとの会話だった。
私はいつもどおりお兄ちゃんの調子の乗った言葉に返信しようとしていた。 だけど、これは____


170:ゆり:2021/12/23(日) 20:34 ID:asd4
寂しがるわけないよー
もうお兄ちゃんいなくても平気だもんね!


____何?なんなのこれは。

私、こんなこと書き込んだっけ? でも名前も、IDも同じ… 寝ぼけて、いつの間にか書き込んでたとか…?

続きを読んでいく。


171:匿名:2021/12/23(日) 20:38 ID:qwe1
強がってるのか?

171:ゆり:2021/12/23(日) 20:38 ID:asd4
ほんとほんと!もうお兄ちゃん帰ってこなくていいよー

172:匿名:2021/12/23(日) 20:40 ID:qwe1
何だよ、それ…あまりにも寂しいじゃん

173:ゆり:2021/12/23(日) 20:40 ID:asd4
なんてね、嘘ですー!

174:匿名:2021/12/23(日) 20:41 ID:qwe1
なんだよ…


そう、ここは私とお兄ちゃんしか開けられないし、書き込めない。 やっぱりこれは私なの?

不安がどんどんつもっていく。 頭の整理がなかなかつかない、今の状況が把握できていない…

私はもう一度『.2』をリロードした。

99:菜都琉◆/M hoge:2015/08/31(月) 13:25 ID:Y7U


175:ゆり:2021/12/23(日) 20:42 ID:asd4
なんですか、わがままお兄ちゃん

ぞくっ……!私はこのレスをみると、一瞬で血の気が引いた。
時計を見ると、時間は午後8時43分。ということは、8時42分に書き込まれているこの書き込みは、私じゃないはず。
確かに私はずっとこのスレッドをみていた。キーボードにもさわっていない、マウスしかさわっていない。
誰、誰なの?この人は、これを書き込んだのは誰?

というか、こんなことずっと考えてるんじゃない。
私じゃないゆりの書き込みは、一見普通に見えるが、一つ一つの言葉に小さな刺のある言葉を発っしていく。
特に気にしなければきっと私じゃないことには気づかない。
このまま会話が続けば徐々にお兄ちゃんと、偽ゆりの距離は遠くなり、私はお兄ちゃんに嫌われる…!

私はそのことは絶対に避けたくて、焦って文字をうっていく。
だけど手汗がどんどん出てきて、すべりやすくなり、キーがいつもどおり早く打てない。
頭も今のおかしい状況を整理するのにパンパンだから、上手く文章がまとまらなく、文章を打ち込むのに少し時間がかかった。
『おにいちゃん!そのゆりは私じゃない!』
そう完成した文章を書き込むボタンをクリックして、書き込んだ、はずだったのに出てきたのは__


■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドから退出しましょう!


なに、なになになになに!?ハッキング!?そんなの私してない、なんでこんなのでてくるの!?

私はもう一度おなじ文を打って、書き込むボタンをクリックする。 でもでてくるのは何度やってもおなじ。

■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!

「なんで…?」

■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!

「なんで…」

■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!

「え…」

■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!

「…………………………」

■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!

「うぅ…………………」

何度やっても同じ。書き込めない。
私は繰り返しみるこの画面にイラついた。
訳のわからないことばかりで、「なんで、どうして」という感情が溢れてくる。
私はボーッとしながらも、次はどうするかを考えていた。

100:亜紀琉◆/M hoge:2015/09/04(金) 17:19 ID:Y7U



>>100

文字化けしたりもしましたが、ついに100いきました〜!
私はゆっくりでも続けることを目標としているので、200目指して書いていこうと思います!

それと難民のスレ一覧みていたらTriviaさんのスレタイが「.」で、
泰彦と百愛のスレも「.」なのですが、パクリとかじゃないです、ほんとに偶然です..

これからもよろしくお願いします!
いつか泰彦さんの番外編書こうと思ってます!

101:亜紀琉◆/M hoge:2015/09/06(日) 14:26 ID:Y7U


「っ!そうだっ、メール!!」

掲示板に書き込めなくてもメールがあった。
メールならハッキングとかないよね…?

私は携帯のメール画面を開いた。
希望がみえて嬉しいドキドキ感と、もし失敗したらというふたつの緊張がまざった。
麻生泰彦、麻生泰彦、麻生泰彦、麻生泰彦、麻生泰彦…
私は目を大きくし、一心不乱にお兄ちゃんの名前を探した。
久しぶりに会ったときにメアド交換して、それから何回もメールしたのに―

お兄ちゃんのメアドが見当たらない…………

確かに登録しておいたはずなのに、ユーザー自体消えてしまっている。
なんでないの?
今までのメールのやりとりは全部幻覚…?
受信メールにもお兄ちゃんのメールはなかったし、ほんとになんで──?

ここでまた私は絶望的になった。
これではお兄ちゃんと連絡の手段がなくなってしまった。
会いに行くっていっても今の私じゃとうてい行けそうもないし、行けたとしても場所がわからない。
お兄ちゃんは忙しいだろうし、あのゆりが私じゃないことだって気づいてないかもしれない。
そんなことを考えると、今まで以上に悲しくなってしまい、涙がとまらなくでてきた。
今おこってることがとても怖くて、どうすればいいのかわからなくて、不安で…

「なっ、なんでよぉ…」

私は地面にぺたりと崩れ、つぶやいた。
おさえていた涙はもうとめることはできず、たまっていたたくさんの涙がいっきにでてきた。
涙が眼鏡を汚す。私はそれが嫌で眼鏡をはずして涙をぬぐった。
それでもどんどん涙はでてきて、いつまでたっても途絶えない。
もう、どうすればいいの?おにちゃん……

102: 春瑠 ◆/M hoge:2015/10/03(土) 18:24 ID:Y7U


....疲れた....

夕方から驚きと恐怖の連発で、私の体は衰弱してしまった。
今はもう太陽もとっくに沈んだ9時。
あれからずっとぼーっとしていた。
記憶が曖昧なので、もしかすると勉強していたかもしれないし、本を読んでいたかもしれない。
こうしてぼーっとしているのも何故か疲れてしまていることに気付き、私は寝ることにした。
お腹もすいてる、目が赤い、髪はぼっさぼさ。
だけどご飯も食べる気にならず、動く気力もなく、ただベッドに入って眠りにつこうとする。
まだ9時だというのに、瞼がとても重くていつの間にか寝ていた。

朝起きたのは午前06時22分。
暖かい冬の日差しが、寝起きの私を迎えてくれた。
今日の夢はどんなだっけ?と、記憶を探るがでてきそうででてこない。
体を起きこして敷布団をみると、私のかおがあったところがしめっていて、
白いシーツが透け、シーツがかけてある布団の葉っぱの模様が見えていた。
きっと寝ながら涙を流していたのだろう。

私は自分のメンタルが弱いと自覚している。 嫌なことがあったりするとすぐ弱い心がでてしまう。
そんな自分がとても嫌で、普段はポジティブに物事を考えているけど、それもずっとは続かない。
まぁ逆に言えばメンタル弱子になっていても、落ち着いたらポジティブになれる。

今は寝て体も休まり落ち着いていて、そうポジティブに物事を考えられる私になっている。

布団からムクッとでて外れていた眼鏡をかけ、パソコンを開いて書き込めるか確かめる。
一日たてば書き込めるようになっているかもしれない。
そして一番気になるのは、私が「.」をみなくなったあと、更新されてないかだ。
お兄ちゃんと違うゆりが新しく書き込んでいたならそれは見るしかない。
絶対に真相を見つけ出して、またお兄ちゃんと話せるようにすると、私は固く思った。


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