お兄ちゃんがほしいなぁ…
妹がほしいなぁ…
────────────────────────────────────────・・・・
そんなこと、叶うはずもないのに思ったことがありませんか?
これは、そんな願いをもった一人の中学生と、一人の大学生の話。
>>2 作者からのお願い、ルールなど。
>>3 登場人物 >>4 予備
「「なんでお兄ちゃんと妹がほしいと願う人が互いにいるのに、 二人は兄弟になれないんだろう…」」
ややこしい名前でゴメン(-_-;)
えっと、改めて自己紹介するねっ☆
名前 海沙 カイサだよ〜
更新待ってますね\(^o^)/
海沙ちゃん!よろしくね。
私は一応春ルなので、そっちでお願いします。
更新します↓
「待った…かな?」
息を切らせながら外に出る。
風が気持ちよく吹いており晴れ。最高の天気だ。
そんな中、お兄ちゃんは家の前の電柱によりかかり、暇そうにスマホをいじっていた。
首にはえんじ色のマフラーに少し生地の暑そうなパーカーとジーパン。
こんなので寒くないのだろうか… 私なんかこの前お兄ちゃんに話した白い手袋にコートまで着ているのに。
私に気づいたお兄ちゃんはスマホをポケットにしまいこう言った。
「うん、待った。」
「あ、ごめんなさい。」
確かに私が鞄をどこにおいたか忘れてしまい、あげくのはて20分も外でお兄ちゃんを待たのだから私が悪いけど、
楽しみにしていた日、お兄ちゃんの最初の会話がこうなるとまた傷つく。
「お前、なんで息きらせてんだよ…家の中からでてきただけなのに…」
お兄ちゃんが私のことをじっと見て呆れながらそう言った。
「あー、えっといろいろありまして…」
私は焦りながら答える。
お金持ちの家の長女が朝から家の中を走り回り、飛び回り?、
ベッドの下を自動販売機のおつりがとられずに残っているか確かめる人のように覗いてましたなんて言えるもんじゃない。
「まぁ、いいや。行こうぜ。」
お兄ちゃんはそう行って遊園地の方へと歩きだした。
交通手段はお兄ちゃんに任せてしまったが、遊園地までは8qほどあるので途中でバスかなにかに乗るかもしれない。
「あ、うん…」
私もお兄ちゃんのあとに続いて歩き出す。
なんかお兄ちゃん、変…? 見た目とかは全然変わんないんだけど…
さっきのお兄ちゃんの言葉を聞いて私はそう思った。 少し小走りする。
お兄ちゃんは歩幅が大きくて普通に歩いていたら置いていかれてしまう。
いつものお兄ちゃんなら、10分も待たせたら怒るよね…
顔ちょっと赤いし、風邪、とか…?
あっ、やっぱり待たせたとき、冷えて風邪引いたのかな?
うわあ、どうしよう… もしそうだったらどうしよ、怒られるしなにもしないってわけには…
「百愛」
そんなことを歩きながら考えているうちに、お兄ちゃんに呼ばれ、私はびくっとして勢いよく「はい!」と返事をする。
「ほら乗るぞ。これ、ちゃんとつけろよな。」
いつの間にかどこか知らない駐車場についており、目の前にあるのはバイクだった。
バ、バイクぅ〜?!
おにーちゃん何やってんだよヽ(`Д´)ノプンプン
「バイク!?えぇっ、お兄ちゃんのバイク!?これ乗るの?」
目の前にある黒い大きなバイクに少し興奮する。まさかバイクに!?
「そんな驚くこともないだろ?俺、大学生だし、そんな貧乏じゃねーし。ほら、乗るぞ。」
バイクに乗るなんて生まれて初めてだ。ドキドキしながらバイクに一歩近づいたとき、ふと思った。
お兄ちゃんが風邪をひいていて、それで運転でもしたら…
「あ、あのっ、お兄ちゃん…なんか変だよ?何かあったの…?」
私は戸惑いながらもバイクに乗る準備をしている後ろ姿のお兄ちゃんを呼び止めた。
風邪なんてひいていたら運転できないし、遊園地にいっても歩けなくなるだろう。
「朝、待たせたとき、風邪とかひいちゃったかな?」
「いや、そんなんじゃ…」
お兄ちゃんは顔に冷や汗のようなものをかいている。
風邪じゃないなら何?
「じゃあどうしたの?無理してるんですか?そんなこといいから帰ろうよー」
お兄ちゃんのパーカーをくいっと引っ張りながら言う。
病気だなんてそんなこともわからないのに色々考えてしまう。
「ちげーし、このばかが。」
「え…?」
いきなり私の考えを否定されて驚いた。本当になんだというの?
「だから風邪じゃないし!少し外で待ってただけで風邪とか?んなのひくわけねーし!」
「じゃあ…え?」
くるっとこっちに顔を向け言うお兄ちゃん。
それなら何だと言うんですか? もしかして酔っぱらい?えええ、お兄ちゃん何しているの!?飲しゅ運転になっちゃうよ!?
「────いんだよ」
「な、え?」
僅かに小さい声でお兄ちゃんは下を向きながら言った。
いきなりなうえ、声が小さくて最後しか聞き取れず、聞き返した。
「おまっ、どんだけはてななの、どんだけ聞き返してんの?耳遠いの?おばあちゃん!?」
お兄ちゃんは顔を紅潮させながら顔をあげ、いきよいよく早口で言う。
いやっ、まだ14歳ですよ!ぴちぴちの中学二年生ですよ!?
「いや、もう、だから可愛いっていってんの!!」
「え…?」
「いやだから『え?』じゃねぇって!お前がかわい、すぎ、て…」
いきおいのあったお兄ちゃんの声は最後の方で小さくなり、髪の毛を手でくしゃくしゃしながらまた下を向いた。
「朝、お前が玄関からでて『待ったかな?』なんて言った時点で駄目だったんだ。
百愛は何故か息切らしてるし、髪おろしてるし、可愛い私服着やがって…」
「お兄ちゃん…」
私の顔はどんどん赤くなっていった。まさかそんなんでお兄ちゃんがいつもと違ってただなんて…
「わっ、私もお兄ちゃんを見たとき、すごいドキドキしたよ!」
私は声を震わせながらも精一杯答えた。するとお兄ちゃんは顔をあげた。
「いや、嘘だろ…」
「いやいやっ、嘘じゃないよ!お兄ちゃんかっこよすぎて鼻血でると思ったよ!!」
「えー、俺にはただ俺を怖がっているようにしか…」
図星…!!
「まぁいいからさ、早く遊園地行こうよ!人いっぱいになっちゃうよ!」
焦ってこの場からしのぐため、話を進めた。
お兄ちゃんは お兄ちゃんは「たっく…」言い、肩をすくめながらバイクのヘルメットをつけた。
「ほら、お前の分。」
そう言ってヘルメットを渡されたので、ヘルメットをつけてバイクの後ろの方にまたがった。
「俺の背中、ちゃんとつかんでろよ。」
お兄ちゃんは私の前に座り、バイクのエンジンをかけた。
私はお兄ちゃんにぎゅっとつかまった。
>>76
バイク乗せちゃ駄目かな…((´・-・`;))
え
いいっけ…
それはさておき,
どんどん恋愛っぽくなってきたねえ〜
楽しみだ〜ふふふ←キモい
82:海沙:2015/07/23(木) 08:13 ID:tdc 立て続けにごめんっ!
私のスレッドに、この話、面白いよ〜って載せてもいいかな?
小説読みたがりや旅日記っていうやつなのだけど…
名前同じだから多分すぐわかるよ〜
>>79-82
諱区帙ュ縲√◎繧後ッ縺ゥ縺縺九↑?
縺頑・ス縺励∩縺ォ縺ュ!
繧上=螫峨@縺縺ァ縺!
繧ゅ■繧阪s縺縺繧医√≠繧翫′縺ィ縺!!
文字化けした…
>>79-82
恋愛ね、それはどうかな?
お楽しみに!
嬉しい!
もちろんいいです!ありがとう!!
ありがと!
載せとくから、ぜひ見てね!
楽しみにしてまーす☆
縲後>縺縺ェ縺√√ヰ繧、繧ッ縲らァ√ッ縺縺、繧よュゥ縺阪°閾ェ霆「霆翫□縺代←窶ヲ縲
遘√ッ縺、縺カ繧縺縺溘
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縺昴@縺ヲ豌励▼縺代ー驕雁恍蝨ー縺ョ隕ウ隕ァ霆翫′逶ョ縺ョ蜑阪↓縺ソ縺医※縺縺溘
縺薙l縺九i驕雁恍蝨ー縺ァ縺雁縺。繧繧薙→驕翫∋繧九→諤昴≧縺ィ縲√☆縺斐¥繧上¥繧上¥縺励◆縲
うわあ、また化けた。
いやんなる。
海沙ちゃん読んだよ!すごい嬉しい!
題名、長いから変えようか迷ってるんだけど、どうした方がいいかな?
「ねぇねぇ、何のる?もう一回ジェットコースター乗る?あ、ポップコーン食べる?」
「ええ!?ジェットコースターなんてもう乗りたくないです。こんなあとにお菓子食べたくないです。」
「お前、乗る前ははしゃいでたのに、乗ったらすごい叫んで終わったとき、涙目だったよな」
「だってー…こんなこわいとは思わなかったし……けほん、ちょっと喉痛い…」
「いや、こんなにジェットコースターぐるぐる回ってるし、前の人だって泣いてる人いたじゃん」
「私なら平気かなーって…」
「いや、無理だろ」
遊園地に着いて、私とお兄ちゃんは3Dシアター、メリーゴーランドなど軽いものから乗っていた。
4このアトラクションを終えたあと、ジェットコースターに乗ったのだった。
そのジェットコースターはかなり大きく、高いところから落ちたり、ぐるりと一回転したりと、
見た目からしてもかなり怖そうなものだった。
なのに乗る前の私はテンションがあがっていたからなのか、
お兄ちゃんの誘いをうけ、すぐさまジェットコースターに乗ったのだった。
案の定、そのジェットコースターは最後には声を出せないぐらいに怖くて、私は泣いていた。
そのとなりでお兄ちゃんはずっと手をあげて笑っていた…
すみません!>>88はなかったことにしてください。
90:春もすぎて夏ルです。◆ZQ:2015/07/28(火) 16:42 ID:Y7U
「いいなぁ、私はいつも歩きか自転車だけど…」
大学の教諭と医者の娘。
そんな子はお手伝いさんがいて、いつも車で移動しているのかと思うかもしれない。
だけどうちはお手伝いさんなんていない、親は仕事で忙しいので車にも乗れない。
お手伝いさんがいない理由は母親曰、「自分の事は自分がやるのが当たり前。人に頼んでたら生きていけないわよ。」らしい。
と言っても親はやはり忙しいので、私の祖母がうちに遊びに来るついでにやっていたり、私が家事をやったりしている。
私もこの「お手伝いさんを雇わない」は気に入っている。
料理も上手くなるし、他の人に任せていたらこれから仕事にもつけないと思う。
いつも車に乗っていたら運動不足にもなって太っちゃうし…
「あ、そういえば…」
さっきお兄ちゃんは「これでいつも大学に行ってる。」と言っていたけど、どんな大学にいっているんだろう…
「お兄ちゃん、どんな学校に行ってるの!?」
「んー、何か言ったかー!?」
どうやら聞こえなかったらしい。
これ以上大きな声を出すのも疲れるので、「着いてから言うー!!」と大きな声で言って終わらせた。
そして気づけば遊園地の観覧車が目の前にみえていた。 これから遊園地でお兄ちゃんと遊べると思うと、すごくドキドキした。
「ねぇねぇ、何のる?もう一回ジェットコースター乗る?あ、ポップコーン食べる?」
「ええ!?ジェットコースターなんてもう乗りたくないです。こんなあとにお菓子食べたくないです。」
「お前、乗る前ははしゃいでたのに、乗ったらすごい叫んで終わったとき、涙目だったよな」
「だってー…こんなこわいとは思わなかったし……けほん、ちょっと喉痛い…」
「いや、こんなにジェットコースターぐるぐる回ってるし、前の人だって泣いてる人いたじゃん」
「私なら平気かなーって…」
「いや、無理だろ」
遊園地に着いて、私とお兄ちゃんは3Dシアター、メリーゴーランドなど軽いものから乗っていた。
4このアトラクションを終えたあと、ジェットコースターに乗ったのだった。
そのジェットコースターはかなり大きく、高いところから落ちたり、ぐるりと一回転したりと、
見た目からしてもかなり怖そうなものだった。
なのに乗る前の私はテンションがあがっていたからなのか、
お兄ちゃんの誘いをうけ、すぐさまジェットコースターに乗ったのだった。
案の定、そのジェットコースターは最後には声を出せないぐらいに怖くて、私は泣いていた。
そのとなりでお兄ちゃんはずっと手をあげて笑っていた…
「じゃああそこのベンチ座ろう?落ち着いたら何か食べたいし」
私はそう言って近くにあったベンチを指差した。
「なんだ、結局食べるのかよ。」
「疲れたときは食べればいいの!」
「お前、そんなこと言って太るぞ?」
「そんな食べないし!私は食べても太りません!」
そんなふうに会話をして、アトラクションに乗って、食べて歩いて、夕方まで過ごした。
日はとっくに沈み、遊園地には灯りがともなり、疲れてくだくだ歩いてる人もみえるなか、
遊園地の大部分では夜のパレードが行われていた。
私とお兄ちゃんもそのパレードをベンチに座ってみていた。
「お兄ちゃん、綺麗だね。」
夜のパレードは大きい広間、道、湖をつかったもので、派手な服装をしたサーカス団のような人が躍り、
音楽を奏で、全面に明るい光が照らされ、湖の水に反射し、きらきらと光っていた。 とても幻想的なもの。
「うん。まぁ百愛よりは綺麗じゃないかな。」
「え?」
真っ直ぐ前を向いて、無表情で言うお兄ちゃんに、私はまた'はてな'で返した。 きっと嘘なんだろうけど。
「あはっ、嘘だよばーか。」
笑いながらお兄ちゃんはこっちを向いて言い、ニカッと白い歯をみせた。
「やっぱり…」 「あれ、気づいてた?なんだ、つまんねぇの。」
お兄ちゃんは口をとがらせ、また前を向いた。
「もうそんなのわかります…いっつも私を馬鹿にするんだもん…」
お兄ちゃんは私のことをめったに誉めない。
私は頬を膨らませた。
「まぁまぁ怒るなって。可愛い顔が台無しだよ?」
「怒ってないし!」
私はそっぽを向く。
お兄ちゃんはいつもほんとに面倒だなぁ…
「怒ってるじゃん。」
「怒ってないです。」
「嘘。」
「本当!」
「あは、怒った百愛も可愛いよ?」
「もう…」
もう疲れてしまった私は、またお兄ちゃんの方を向いた。
お兄ちゃんは立ち上がり、こう言った。
「行こう?パレードも終わったみたいだしな。」
「うん…」
私も立ち上がり、先に歩き始めたお兄ちゃんのあとを追った。
「あ、そういえば…」
お兄ちゃんは急に立ち止まった。
お兄ちゃんの歩くスピードが速かったおかげでぶつからずに済んだ。
そしてお兄ちゃんは私の方を向いて悲しそうに言った。
「しばらく、百愛に会えないや。」
「なっ、なんで…?」
「といってもたったの一ヶ月だけど?就職活動みたいなもんだよ。」
しばらくなんていうもんだから何ヵ月とか思っていたけど、よかった。
「そうなんだ。じゃあ待ってるね。 ていうか、大学ってお兄ちゃん、どこの大学なの?」
ずっと気になっていて、ずっと忘れていたことをやっと聞けた。
遊園地にきたら楽しすぎてすっかり頭になかった。
「洸進大学、臨床検査技師部。」
「洸進大学…!お兄ちゃん、そんなに頭よかったの!?」
洸進大学。 全国でも有名な、国立医療大学。
細胞検査士、診療放射線技師、理学療法士など、さまざまな医療技術者について学べる大学。
お兄ちゃんはその大学の臨床検査技師科についてるらしい。
臨床検査技師の分野は、医師が適切な診断や治療を行うには、
患者様から得られた検査情報を正確に評価する必要があることから設けられたもの。
これらの検査情報を得るための専門的な技術と知識をもつ職能集団が臨床検査技師という。
臨床検査技師の業務(任務)は、医師又は歯科医師の指示の下、
検体や患者様の身体から得られた検査情報を正確に分析・評価し、それを医師に報告することらしい。
私の母親は医者なので、こういった職業の人とも関わりがある。
それで、この職業を知り、ネットで調べたときがあった。 その職業についてお兄ちゃんが勉強してたなんて…
「お兄ちゃん、将来の夢は…?」
そんなことなんとなくわかっているけど、流れてきになんとなく聞いてしまった。
「もちろん臨床検査技師!」
「そうだよねー……頑張ってね!応援する!」
「応援されなくても全然大丈夫だけどな。あと冬休み中も勉強しとけよな。」
「っ、いったぁ… 」
髪の分け目を手でチョップされた。
大して痛くもないのに、反射的にそう言ってしまう。
「冬休み、本当はみっちり勉強させようと思ったんだけどなー」
私の頭に手をのけたままお兄ちゃんは話す。
「大丈夫ー私だけで頑張れますー」
「さみしがって泣くんじゃねーぞ?」
「お兄ちゃんいなくなっても悲しくないもん。たったの一ヶ月だし。」
そう、たったの一ヶ月我慢すればいいんだ。たったの…
「それに私たちには掲示板があるので!」
全力の笑顔で私は答えた。
「そうだな。じゃあ行こうか。」
そう言うとお兄ちゃんはやっと私の頭から手をどけて、また歩きだした。
「あ、ちょっ、お兄ちゃん待って!」
また大切なことを忘れていた。
さっきのは違って、本当に今ではないといけない大切なこと_
私がお兄ちゃんを呼び止めると、お兄ちゃんの歩いていた足がとまり、振り向いた。
「ん?何?」
お兄ちゃんもすっかり忘れていたようだ。 お兄ちゃんが言ったのに…『何かくれ』って…
「あのね、えっと、私ね、お菓子つくったの…」
そう言いながら鞄の中をあさるようにお兄ちゃんに渡すものを探した。
なんかすごく照れくさい。こんなものを渡してお兄ちゃんは喜ぶのだろうか。
こんな漫画にありきたりなもの…
「はい!クッキー!」
見つかったものを両手でお兄ちゃんの前へと差し出す。
恥ずかしいので、顔は下を向いて。
「あ…忘れてた…」
お兄ちゃんは少し驚いたように言った。
すると手にかかってる重力が消えた。私はお兄ちゃんをドキドキしながら見上げた。
袋を持って、じろじろと観察するようにみていた。
「これ、くれるんだよな?」
お兄ちゃんは袋から目を離して私をみながら言う。
「うん。すっかり忘れてたんだけど…作ったの、食べてみて…?」
お兄ちゃんは何も言わず、その場で袋を開けた。そして、私のつくったクッキーを口に運んだ。
どうだろう、料理には自信があるけど、お兄ちゃんの口にあうかどうか…
でも電車で会ったあとに、苦いのは苦手だと言ってたから、甘いのは好きなんだと思うんだけど…
「……おいしい………」
クッキーを一個食べ終わったあと、小さく言った。
「ほんと!?」
お兄ちゃんに誉められた!つくったかいがあった! 自分が得意としているものを誉められるというのは、とても嬉しい。跳ね上がりたい気分!
「悔しいけど!認めたくないけど!お前に得意なことがあるとムカつくけど!」
「なっ…なんでよ!私に得意なことあっちゃいけないですか!」
「別に少しぐらいあってもいいかもしれないけど!これじゃあ料理に関して百愛を罵られないんだよ!」
「……Sだ!お兄ちゃんSだぁ…」
「Sじゃねぇし!」
今日もこうして最後までお兄ちゃんと言い合って、一日が終わろうとしていた。
「ふぅ、たっく…もういいや、帰ろうか。」
言い合いにも疲れたし、さすがにもう開園時かんなので帰ることにした。
そして、遊園地の出口に向かってると何かを感じた。
「─────あれ、誰か…」
誰かが私をみてるような気がして後ろを振り返った。
しかし誰もいないので気にせずお兄ちゃんのあとをおいかけていった。
151:ゆり:2021/12/23(日) 09:23 ID:asd4
昨日は楽しかったです!
152:匿名:2021/12/23(日) 10:45 ID:qwe1
本当?
153:ゆり:2021/12/23(日) 10:50 ID:asd4
うん!ありがとうー
154:匿名:2021/12/23(日) 10:51 ID:qwe1
俺が行きたかったわけだし…
それとクッキーはどうも。
155:ゆり:2021/12/23(日) 10:53 ID:asd4
料理は得意なので!
お兄ちゃん、いつからお出掛け?
156:匿名:2021/12/23(日) 10:53 ID:qwe1
今日の午後。
157:ゆり:2021/12/23(日) 10:54 ID:asd4
そっか、体気を付けてね。
158:匿名:2021/12/23(日) 10:56 ID:qwe1
お前よりは体全然丈夫だし。 ゆりこそ気を付けろよな?
159:ゆり:2021/12/23(日) 10:57 ID:asd4
大丈夫だよー 私、普通に体丈夫なんだからね
160:匿名:2021/12/23(日) 10:59 ID:qwe1
あ、あれか。馬鹿は風邪引かないってやつ。
161:ゆり:2021/12/23(日) 11:00 ID:asd4
ばかじゃなうもん!
162:匿名:2021/12/23(日) 11:03 ID:qwe1
なう?
163:ゆり:2021/12/23(日) 11:03 ID:asd4
あああ…間違えた…
163:匿名:2021/12/23(日) 11:03 ID:qwe1
ばーか
165:ゆり:2021/12/23(日) 11:04 ID:asd4
ばかっていう方が馬鹿なんだよ、ばーか
166:匿名:2021/12/23(日) 11:05 ID:qwe1
は…?
167:ゆり:2021/12/23(日) 11:06 ID:asd4
あ、すみません…
じゃ、お兄ちゃん頑張ってね!
168:匿名:2021/12/23(日) 11:06 ID:qwe1
おう!
・
・
・
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
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カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
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カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタ……………………………………
「これで_______」
ポチッ
「できたぁっ_______!!」
HN変わりました、トリップは元に戻しました、こんにちは。
またHN変わると思いますが、トリップは変えない予定なのでー
これからhoge進行でいこうかと思っております。
午後4時33分。もうお兄ちゃんは家から出て中国地方の病院へと向かっているころだろう。 そんなことを考えるとなんか悲しくなって、『.2』をあけられずにはいられなった。
162:匿名:2021/12/23(日) 11:03 ID:qwe1
なう?
163:ゆり:2021/12/23(日) 11:03 ID:asd4
あああ…
164:匿名:2021/12/23(日) 11:03 ID:qwe1
ばーか
165:ゆり:2021/12/23(日) 11:04 ID:asd4
ばかっていう方が馬鹿なんだよー、ばーか
166:匿名:2021/12/23(日) 11:05 ID:qwe1
は…?
167:ゆり:2021/12/23(日) 11:06 ID:asd4
えへへ、うるさくてけっこうだよー お兄ちゃん頑張ってね!
168:匿名:2021/12/23(日) 11:06 ID:qwe1
おう!
169:匿名:2021/12/23(日) 20:34 ID:qwe1
着いた。 ゆり、会えなくてさみしい?さみしい?さみしくて氏にそう?
ここまではいつものお兄ちゃんとの会話だった。
私はいつもどおりお兄ちゃんの調子の乗った言葉に返信しようとしていた。 だけど、これは____
170:ゆり:2021/12/23(日) 20:34 ID:asd4
寂しがるわけないよー
もうお兄ちゃんいなくても平気だもんね!
____何?なんなのこれは。
私、こんなこと書き込んだっけ? でも名前も、IDも同じ… 寝ぼけて、いつの間にか書き込んでたとか…?
続きを読んでいく。
171:匿名:2021/12/23(日) 20:38 ID:qwe1
強がってるのか?
171:ゆり:2021/12/23(日) 20:38 ID:asd4
ほんとほんと!もうお兄ちゃん帰ってこなくていいよー
172:匿名:2021/12/23(日) 20:40 ID:qwe1
何だよ、それ…あまりにも寂しいじゃん
173:ゆり:2021/12/23(日) 20:40 ID:asd4
なんてね、嘘ですー!
174:匿名:2021/12/23(日) 20:41 ID:qwe1
なんだよ…
そう、ここは私とお兄ちゃんしか開けられないし、書き込めない。 やっぱりこれは私なの?
不安がどんどんつもっていく。 頭の整理がなかなかつかない、今の状況が把握できていない…
私はもう一度『.2』をリロードした。
175:ゆり:2021/12/23(日) 20:42 ID:asd4
なんですか、わがままお兄ちゃん
ぞくっ……!私はこのレスをみると、一瞬で血の気が引いた。
時計を見ると、時間は午後8時43分。ということは、8時42分に書き込まれているこの書き込みは、私じゃないはず。
確かに私はずっとこのスレッドをみていた。キーボードにもさわっていない、マウスしかさわっていない。
誰、誰なの?この人は、これを書き込んだのは誰?
というか、こんなことずっと考えてるんじゃない。
私じゃないゆりの書き込みは、一見普通に見えるが、一つ一つの言葉に小さな刺のある言葉を発っしていく。
特に気にしなければきっと私じゃないことには気づかない。
このまま会話が続けば徐々にお兄ちゃんと、偽ゆりの距離は遠くなり、私はお兄ちゃんに嫌われる…!
私はそのことは絶対に避けたくて、焦って文字をうっていく。
だけど手汗がどんどん出てきて、すべりやすくなり、キーがいつもどおり早く打てない。
頭も今のおかしい状況を整理するのにパンパンだから、上手く文章がまとまらなく、文章を打ち込むのに少し時間がかかった。
『おにいちゃん!そのゆりは私じゃない!』
そう完成した文章を書き込むボタンをクリックして、書き込んだ、はずだったのに出てきたのは__
■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドから退出しましょう!
なに、なになになになに!?ハッキング!?そんなの私してない、なんでこんなのでてくるの!?
私はもう一度おなじ文を打って、書き込むボタンをクリックする。 でもでてくるのは何度やってもおなじ。
■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!
「なんで…?」
■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!
「なんで…」
■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!
「え…」
■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!
「…………………………」
■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!
「うぅ…………………」
何度やっても同じ。書き込めない。
私は繰り返しみるこの画面にイラついた。
訳のわからないことばかりで、「なんで、どうして」という感情が溢れてくる。
私はボーッとしながらも、次はどうするかを考えていた。
>>100
文字化けしたりもしましたが、ついに100いきました〜!
私はゆっくりでも続けることを目標としているので、200目指して書いていこうと思います!
それと難民のスレ一覧みていたらTriviaさんのスレタイが「.」で、
泰彦と百愛のスレも「.」なのですが、パクリとかじゃないです、ほんとに偶然です..
これからもよろしくお願いします!
いつか泰彦さんの番外編書こうと思ってます!
「っ!そうだっ、メール!!」
掲示板に書き込めなくてもメールがあった。
メールならハッキングとかないよね…?
私は携帯のメール画面を開いた。
希望がみえて嬉しいドキドキ感と、もし失敗したらというふたつの緊張がまざった。
麻生泰彦、麻生泰彦、麻生泰彦、麻生泰彦、麻生泰彦…
私は目を大きくし、一心不乱にお兄ちゃんの名前を探した。
久しぶりに会ったときにメアド交換して、それから何回もメールしたのに―
お兄ちゃんのメアドが見当たらない…………
確かに登録しておいたはずなのに、ユーザー自体消えてしまっている。
なんでないの?
今までのメールのやりとりは全部幻覚…?
受信メールにもお兄ちゃんのメールはなかったし、ほんとになんで──?
ここでまた私は絶望的になった。
これではお兄ちゃんと連絡の手段がなくなってしまった。
会いに行くっていっても今の私じゃとうてい行けそうもないし、行けたとしても場所がわからない。
お兄ちゃんは忙しいだろうし、あのゆりが私じゃないことだって気づいてないかもしれない。
そんなことを考えると、今まで以上に悲しくなってしまい、涙がとまらなくでてきた。
今おこってることがとても怖くて、どうすればいいのかわからなくて、不安で…
「なっ、なんでよぉ…」
私は地面にぺたりと崩れ、つぶやいた。
おさえていた涙はもうとめることはできず、たまっていたたくさんの涙がいっきにでてきた。
涙が眼鏡を汚す。私はそれが嫌で眼鏡をはずして涙をぬぐった。
それでもどんどん涙はでてきて、いつまでたっても途絶えない。
もう、どうすればいいの?おにちゃん……
....疲れた....
夕方から驚きと恐怖の連発で、私の体は衰弱してしまった。
今はもう太陽もとっくに沈んだ9時。
あれからずっとぼーっとしていた。
記憶が曖昧なので、もしかすると勉強していたかもしれないし、本を読んでいたかもしれない。
こうしてぼーっとしているのも何故か疲れてしまていることに気付き、私は寝ることにした。
お腹もすいてる、目が赤い、髪はぼっさぼさ。
だけどご飯も食べる気にならず、動く気力もなく、ただベッドに入って眠りにつこうとする。
まだ9時だというのに、瞼がとても重くていつの間にか寝ていた。
朝起きたのは午前06時22分。
暖かい冬の日差しが、寝起きの私を迎えてくれた。
今日の夢はどんなだっけ?と、記憶を探るがでてきそうででてこない。
体を起きこして敷布団をみると、私のかおがあったところがしめっていて、
白いシーツが透け、シーツがかけてある布団の葉っぱの模様が見えていた。
きっと寝ながら涙を流していたのだろう。
私は自分のメンタルが弱いと自覚している。 嫌なことがあったりするとすぐ弱い心がでてしまう。
そんな自分がとても嫌で、普段はポジティブに物事を考えているけど、それもずっとは続かない。
まぁ逆に言えばメンタル弱子になっていても、落ち着いたらポジティブになれる。
今は寝て体も休まり落ち着いていて、そうポジティブに物事を考えられる私になっている。
布団からムクッとでて外れていた眼鏡をかけ、パソコンを開いて書き込めるか確かめる。
一日たてば書き込めるようになっているかもしれない。
そして一番気になるのは、私が「.」をみなくなったあと、更新されてないかだ。
お兄ちゃんと違うゆりが新しく書き込んでいたならそれは見るしかない。
絶対に真相を見つけ出して、またお兄ちゃんと話せるようにすると、私は固く思った。