魔法少女マジカル☆ロジカル

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1:苺ましまろ*◆LM:2015/12/27(日) 23:51 ID:W6s

__人には誰にでも、心の奥に輝く宝石を持っている。


※若干グロ注意です。

2:苺ましまろ*◆LM:2015/12/28(月) 00:11 ID:W6s

心臓が止まるその瞬間まで、私は戦い続けなければいけない。そういう運命なんだから…。


既に新たな敵は戦闘不能状態だが、一応トドメを刺さなければならない。死んだふりも有り得る。
戦いとは、全神経を一点に集中させ、全ての思考を統一させて行う、いわゆる真剣勝負だ。
少しでもよそ見をすれば、命取りになることだってありうる。
私はひくひくと震える敵に近付き、そいつの真っ赤な体を見下ろし、マジカルロッドを振り上げた。
そして少しだけ開いた唇の隙間から、絞り出すように声を漏らした。


「お休みなさい」

3:苺ましまろ*◆LM:2015/12/28(月) 00:15 ID:W6s

今回もとても弱かった。あんなの敵じゃない。私一人で充分だ。
スキだらけで攻撃も甘く、バリアさえも張れない雑魚。
私はこんな戦いに興味はない。もっと楽しい戦いをしたい。
私には戦うことしか出来ないんだから、それくらいの望みは叶えてほしいわ…

4:苺ましまろ*◆LM:2015/12/28(月) 00:16 ID:W6s

第一章

「人の心」

5:苺ましまろ*◆LM:2015/12/28(月) 00:19 ID:W6s

人は何故笑うんだろう?
人は何故人を裏切るんだろう?
人は何故悲しむんだろう?
私には理解出来ない。
だって私には感情がないから。
だって私には…「心の宝石」が無いから。

6:苺ましまろ*◆LM:2015/12/28(月) 00:23 ID:W6s

私は、博士に寄って造られた、人間型ロボット。
人と同じように、動いたり、喋ったり出来る。
ただ、完璧な博士にも造れないものがあった。
「『人の心』は……造れないな。」
人の心の仕組みなんて分かる筈がない。博士は完璧な自分以外認めない性格だったから、それから狂ったように「人の心」を造る研究を重ねた。

7:苺ましまろ*◆LM:2015/12/28(月) 00:27 ID:W6s

そんな博士に私はこう言った。
「博士、博士ノ感ジルコトヲ機械ニ記録シテ、ソレヲワタシノ中ニイレレバ…」
「黙れ!お前のために私は『心』を研究しているのだ!馴れ馴れしく喋りかけるな!
しかもそれじゃお前の『心』じゃない、私の『心』だ!」
私は博士に『心』が欲しいなんて頼んでない。何かを望んだこともない。
だって私には、『心』がないから。

8:苺ましまろ*◆LM 多分私が書いた小説だと思うので続きを書こうと思います。違ってたら本当にごめんなさい。:2017/12/21(木) 22:09

第二章

「心がないせい」

9:苺ましまろ*◆LM:2017/12/21(木) 22:14

とある日、博士がいきなり倒れた。
私には何故博士が倒れたのかが分からなかったから、ただ近くで苦しそうに呻く博士を見てた。
「そ、そこにある薬をッ……」
博士が普段とは違う声でそう言ったから、私は言われた通り机に置いてあった白い錠剤を博士の目の前に置いた。
「水、もッ」
言われた通り、書類やら金属の部品やらで散らかった机の上にあった水も、置いた。
それを飲んだ博士は、元の博士に戻った。

10:苺ましまろ*◆LM:2017/12/21(木) 22:17

青白い顔をしながら、博士はゆっくりと起き上がる。
「博士、ドウシタンデスカ」
私は訊ねた。だって、私を見下ろした博士の顔は、ぐしゃぐしゃに丸めた新聞紙みたいだったからだ。
何度も見た事がある顔だ。
私が大事な部品にコーヒーを零した時、部屋に穴を開けた時、カーテンを開けた時。
決まって博士は、この顔をする。
そして、私を殴る。

11:苺ましまろ*◆LM:2017/12/21(木) 22:22

「ふざけるな!何故お前は言わないと分からないんだ!」
またこの言葉を言いながら、何度も何度も私を殴った。
博士の手は真っ赤に腫れ上がっていて、殴り終わる頃には血が滲んでいた。
そりゃそうだよ、私硬いもん。
「……やれやれ、また修理しないといけないな」
博士はそう言いながら、私の頭と胸にドライバーを突き刺した。そしてグリグリと抉るように回す。
別に何とも思わない。博士がぐしゃぐしゃの新聞紙になっても、殴られても、博士から血が出てても、私は何とも思わない。

「……お前は、過ちを記録出来るが、いくら怒っても反省は出来ないからな」
博士は泣きながら私の頭に手を突っ込んだ。

12:苺ましまろ*◆LM:2017/12/22(金) 21:04

第三章

「完璧以外許さない」

13:苺ましまろ*◆LM:2017/12/22(金) 21:07

完璧って何だろう。
博士が追い求めた完璧とは、一体どんなものなんだろう。
「博士、博士ガ思ウ完璧ッテ何ナンデスカ?」
私は気になったから訊ねた。
「私ノ中ニ、ソノ情報ガ入ッテナイノハ何故デスカ」
「お前には必要ない情報だからだ。」
博士は教えてくれなかった。

14:苺ましまろ*◆LM:2017/12/22(金) 21:12

「私は完璧なものしか認めない」
深夜。博士が呟いた。
真っ暗な部屋に、パソコンの液晶画面の光だけを頼りに、博士は何かを書いていた。
万年筆が紙の上を滑る音。
「そうだ、完璧なもの以外は要らない」
博士はそう言って、ドスッと音を立てて立ち上がった。床に積まれたダンボールに椅子が当たったのだ。
痩せ細った骨と皮だけの腕が迫ってくる。枝のような指が。光る眼鏡のレンズが。薄ら笑いを浮かべる博士の顔が。

15:苺ましまろ*◆LM:2017/12/22(金) 21:13





博士は笑いながら私に言った。


「完璧な世界を作ってくれ、――」

16:苺ましまろ*◆LM:2017/12/23(土) 11:10

第四章

「なんにもない」

17:苺ましまろ*◆LM:2017/12/23(土) 11:17

「……博士」
朝になったら、博士は椅子に凭れたまま動かなくなった。手から落ちた万年筆から、インクが漏れている。
「オーイ。博士」
声を掛けたけど、博士は全く動かない。いつもなら、寝てる間も胸は上下しているはずなのに。
胸――心臓が動いてないって事は、博士は死んだんだ。

18:苺ましまろ*◆LM:2017/12/23(土) 13:40

私を作ってくれた博士は、もう消えた。
私の改造をする事も、殴る事も、完璧になる為の知識を教える事も、もう出来ないんだ。
だけど、私は何とも思わない。
博士が死んだ。ふうん。へえ。
ただ、それだけ。

19:苺ましまろ*<偽者>LM:2017/12/23(土) 18:48

うん。それだけだよ。

20:苺ましまろ*◆LM:2017/12/23(土) 19:46

あ、博士が死んだんだ。そう思っただけだった。
死体は放っておくと腐敗するって事は知っていたけど、私には腐敗を止める事も、人に手を貸してもらう事も出来ない。人と会話が出来ないのだ。
どうする事も出来ない。
それにも何とも思わなかった。

だけど、これから私は何をするべきなのかは分からなかった。私の行動は、全て博士が指示していたのだ。
博士が死んだんだから、私も死ぬのか。

死のう。電源を切ろう。

――……

21:匿名:2017/12/23(土) 20:04

切れば〜?この小説意味わかんないんだけどぉ

22:苺ましまろ*◆LM:2017/12/23(土) 20:43

第五章

「何をすればいいのか」

23:苺ましまろ*◆LM:2017/12/23(土) 20:46

ヴィー……
電源が入った。私は目を覚ます。
あれ、電源、切ったはずなのに。それに博士も死んだはずだ。目の前に腐った骨の塊がある。多分あれは博士だ。
じゃあ誰が私の電源を入れたんだろう。
「……やっぱり」
声が聞こえた。私の設定された声とそっくりだ。
まさか私が言ったの?
「壊れてない?おーい」
違う。私じゃない。

「早くここから抜け出すよっ」
電源コードが引き抜かれ、次の瞬間私の身体は宙に浮いていた。

24:匿名:2017/12/24(日) 11:46

あっそ。宙に浮いたからどうした?

25:苺ましまろ*◆LM:2017/12/24(日) 11:58

体ががくがくと上下する。
「ドコニ連レテイクツモリデスカ」
「今は黙ってて!誰かにバレたらマズいことは分かってるでしょ……」
確かに博士は、私を人に知られることを酷く恐れていた。博士が嫌がる事は、してはいけない。
私は私と同じ声のその人に、従う事にした。

26:苺ましまろ*◆LM:2017/12/24(日) 12:04

26分後。私はボロボロの建物に入れられた。中は博士の部屋と同じくらい汚れている。
「ふーっ、やっぱり重いわね、あんた」
肩を回しながら陽気に笑うその人の顔は、どこかで見たことがあったような気がした。
「アナタハ誰デスカ。私ト会ッタコトガアリマスカ。」
私は訊ねた。
「ええ、忘れちゃったの?」
その人は目を真ん丸くした。
「私、博士の姉よ。あなたの生みの親の、家族。
そして、あなたの声は、私の声なの。」
「意味ガ分カリマセン」
「だからぁ、あなたはロボット!喋る事なんか出来ないのよ、本来ならね。
だけど、博士は完璧なあなたを作るために、私の声を録音して、加工したものをあなたに与えたの。」
あぁ、だからか。この人が私と同じ声をしていたのは。
「アノ。
私ハコレカラ、何ヲシテイケバイインデショウカ」

27:匿名:2017/12/24(日) 16:22

クズ小説だなw


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