みかぜです。テーマは『気持ち』(多分)です。
ルール
荒らし禁止
もちろん、悪口、なりすましも禁止。
感想やコメント、アドバイスをできれば欲しいです。
>>2 登場人物
>>3 ストーリー
>>4 プロローグ
>>2、>>3、>>4はレス禁です。
みんなは、いっせいに、椅子の周りを歩いた。そして、先生が、音楽をとめた時、みんなは、また、考えた。
「身長が高い人が椅子に座ってそして順に座る」
と、雫が考えた。え?ということは、私が2人を乗せる?!あぁ。私最悪だわ……
「夢ちゃん私重いよ?」
びびっているのは、岡本恵美ちゃん。痩せてると思うけどな。
「じゃあ、乗るよ?」
恵美ちゃんが私の上に座ると、軽いじゃん!
「次私だ。えみみんと、ゆめりんごめん!」
謝っているのは、桜島杏子ちゃん。何もしてないじゃん
「謝らなくても大丈夫!」
私は、にっこりして言った。
「私も準備okだよ!」
恵美ちゃんはにっこりとして言った。
「じゃあ、乗るよ?」
杏子ちゃんは、目をつぶって、恵美ちゃんと、私の上に乗った。
「……」
ずしっときたが、重くなくね?
「みんな写真撮るよ!」
先生は、カメラを構えて写真を撮った。
「先生見せて〜!」
結は、先生のところへ行って、カメラを覗いた。すると、結は、笑いをこらえていた。
「結どうかした?」
美代奈は、ちょっと首をかしげて聞いた。
「だ、だって……」
結は、笑いをこらえていた。
「夢の顔が写ってなくて、ピースしてる手だけ写ってて……」
言われてみれば……って、これ笑えないだろ!
「結」
私は笑顔で結を呼んだ
「夢どした?」
ニコニコしている結が振り向いた瞬間
「夢それだけはやめておくれ…」
私が結にやったのは、頭グリグリだ。
「謝れよ?」
私は、笑顔になって言った。笑顔だけど、ブラックオーラが出ているからね?結ちゃん?
「ご、ごめんなしゃい……」
結は泣きそうな顔をしていた。私は、結の頭を撫でた。
「次からはしないでね?」
「はーい!」
結は、ぱぁっと笑顔になった。それこそが、結だよ!
「次に、しりとりをします!」
先生は、黒板にすらすらと大きくしりとりと書いた。
「えー!!絶対に面白くないでしょ!ドッヂボールとかしようぜ!」
男子がいちいち文句を言う。男子うるさい…
「でもん雨降ってますし、体育館では、他の学年が使っています。教室だと凄く危ないです。」
「じゃあ、しりとりで良いですよ!」
カイト君は、手をあげてにっこりと笑った。
「じゃあ、先生からです!しりとり」
先生からしりとりが始まった。
「林檎!」
結は、元気良く言った。林檎は、あの果物のことね!
「胡麻!」
胡麻か。てっきり、ゴリラって言うかと………
「ママ!」
男子が、大きな声で『ママ』と言った。ママってお母さんのこと?!
「お前馬鹿か?」
結は、めっちゃ笑った。結……さっき注意したばっかりですよ?
「はい!続けますよ!」
「はーい」
こうして、楽しかったお別れ会も終わる…
「今日は楽しかったね!」
結は、ぐーんとのびをして言った。
「そうだね。さくらちゃんともお別れだし。」
「雫やめてよ〜!悲しくなるじゃん!」
結は、泣き目になって言った。って!本当に泣きそうじゃん!
「結大丈夫だって!」
私は、凄く焦った。結って泣き虫か?!
「うん」
結は、ちょっと静かになった。下校の時……
「今日楽しかったね!」
美代奈は、ニコニコして言った。どうやら満足したご様子。
「ねぇ、さくらちゃんと木下さんにプレゼントあげない?」
「あ!良いね!買いにいこう!」
私が、言った意見に結は、目を輝かせて言った。美代奈と雫は、にっこりしてうなずいた。
「じゃあ、明日買いにいこう!」
「おーー!!」
思いやりがあってすごい!
279:レア◆t/k 小説書くのを辞めようかな:2017/09/24(日) 21:24 私達は、近くのデパートでさくらちゃんと木下さんのプレゼントを買いにいった。
「じゃあ、2人グループで、プレゼント探そう!私は、雫と!夢と美代奈で、よろぴこ〜!!」
よろぴこってなんだよ……まぁいいや。
「じゃあ、集合場所は、噴水がある場所ね!!」
「了解!!」
こうして、私と美代奈、雫と結とペアを作り、さくらちゃんと、木下さんのプレゼントを選びに行った。
side 夢&美代奈
「ねぇねぇ、夢これなんてどう?」
美代奈が見せてきたのは……
「色紙?」
「そう!!これで、みんなから、さくらちゃんと、木下さんへのメッセージを書くの!」
「おっ!それ良いね!」
「じゃあ、お会計してこよう!」
私と美代奈は、お会計をした。
side 結&雫
「結!これなんてどう?」
「え?!これ?!なんで?!」
「理由は、ゴニョゴニョ……」
「お!それ良いじゃん!じゃあ、2枚買おう!」
そして、私と美代奈は、待ち合わせの噴水があるところに行った。
「お待たせー!待ったー?!」
駆け足で来る結と雫の姿が見えた。
「なんか買えた?」
結は、ニコニコしながら聞いてきた。
「買えたよ!じゃあ、いっせいに見せる?」
「良いね!いっせーのーでで!じゃあ……」
「いっせーのーで!」
私達は、プレゼントを見せた。すると、驚くことが……
「プレゼントが一緒?!」
私と美代奈と雫と結は声を合わせて、驚いた。
「どうするの?!2枚ずつだけど?!」
結は、あわあわとしていた。
「結落ち着いて!」
雫は、結の肩をガシッとつかんだ。
「あ!そうだ!!」
私は、ひらめいたことがある。
「え?!夢どうしたの?!」
「あのね。2枚あるし、こうしよう…!」
「おっ!良いね!」
「じゃあ、みんなに呼びかける!」
そして、翌日に……私達は、いろんな人に色紙にメッセージを書いてもらった。
「はい。」
ふぅ……最後の人が書き終わった……
「ねぇ、これっていつ渡すの?」
結は、首をかしげて聞いてきた。
「卒業式の時に、サプライズで2人に渡す!」
「あぁ!それ良いね!」
早く卒業式にならないかな……でも、悲しくなりそう…
私は、家に帰った。明日は職員会議で休みだ。再来週は卒業式………みんなとお別れか…………みんなっていうか、さくらちゃんと木下さんとか……
「お姉ちゃん!電話!」
雪が、リビングの方で大きな声で私を呼んでいた。私は、部屋から出て、雪とかわった。
「はい。もしもし」
「あ。夢?」
この声は、雫だ。
「うんうん……わかった。今行くね。」
「お姉ちゃんどうしたの?」
雪が、ソファーでお菓子を食べながら聞いてきた。
「ごめん!ちょっと出掛けてくる!」
「お姉ちゃん気を付けてよ!」
「うん!」
私は、雪に手を振って、玄関から飛び出した。私は、走っていつもの公園に向かった。すると、雫がいた。他にも結と美代奈がいた。
「…どうしたの?」
「伝えたいことがあるの」
「何?」
なんだろう。今日おかしくない?なんか、雰囲気がいつもより暗い……
「あのね。私、夢に黙ってたけど、私もね、夢と同じことをされたことがあったの……」
「え?!それって…!」
「そう。いじめだよ…」
雫は、顔を暗くして言った。こんなの嘘だ!なんで……なんで?!雫がいじめられてたの?!雫は良い子なのに!
「理由とかはあるの?」
美代奈は、心配な顔をして言った。
「うん。あるよ。それは……私が良い子過ぎるってことだよ……」
「え………」
私は、だんだん真っ青になり、頭が真っ白になっていく……
「私は、勉強はできる。テストでは、70点以上。それが、イラついたらしくていじめたらしいの…」
「………ない」
「え?」
「許せない!!!」
私は、顔を真っ赤にして怒った。
「ゆ、夢?」
「絶対に許せないんだから!!」
「夢待って!!」
私は、勝手に体が動いて、家まで走っていった。美代奈と雫と結が私を呼ぶ叫び声が聞こえたが、振り向きたかったけど、振り向けられなかった……
「なんで………」
私は、自分の部屋に行き、顔を真っ青にして考え込んだ。
「私は、何に怒ってるの?」
雫をいじめてたのが許せないの?それとも、雫がずっと黙ってたから怒ったの?わかんないよ……誰かぁ…助けてよ……
夢ちゃん……なんとなく、夢ちゃんの気持ち分かるかも。
私、何に対して怒ってるのかな、って……。
そして、雫ちゃんいじめられてたの?驚き‼
そういえば、結ちゃんは低学年の時転校してきたんだっけ?(ちがってたらごめん!曖昧な記憶だから……)
>>286
うん。そうだよ。今度書く予定!
次の日に、私は暗くなりながら学校へ向かった。
「おはよう………」
私は、いつも元気良く挨拶をするのに、今日は暗い。
「夢ちゃん大丈夫?体調悪い?」
カイト君が、とても心配な顔をして私の顔を覗き込んだ。
「うん。大丈夫……」
「そう?無理しないでね?」
カイト君にも迷惑をかけてしまう……だから、黙っておこう。
「おはよう」
結と雫と美代奈が教室に入ってきた。昨日のことを謝りたいけど、言えない。勇気が出ないのだ。
「夢………」
声をかけたのは、雫だった。
「あ。え、えっと……」
「ごめんなさい!」
私と雫は、声を合わせて謝った。
「え?なんで雫が謝るの?」
「そっちこそなんで夢が謝るの?」
私と雫が訳がわからなくなった。
「私は、夢に私の秘密を言ってなかったからそれで、怒ってたのかなって…」
「私は、雫をいじめてた子に対して怒ってるの。」
「今日夢と結と美代奈と私の4人でまた帰ろっか」
「うん!」
やっと、いつも通りの4人が復活した。
下校の時、私達はいつも通り帰った。
「昨日はびっくりしたよ!だって、夢公園から飛び出していったから!」
結は、ぷんぷんとした感じで怒った。正直言うと、結の怒り方可愛いわ。
「ごめん。ちょっとね…」
私は、苦笑いをした。これ黒歴史なりそうだな……
「じゃあ、今日はみんな解散!また明日!」
「バイバーイ!」
みんなは、十字路で別れた。今日は雫と仲直りできたし、なんかすっきりした感じの一日だったな!
そして、日の流れが早く、そして卒業まで残り今日も合わせて、5日……卒業式は今週の土曜日。
「みんなおはよう!」
「夢おはよう!」
雫と結と美代奈がニコニコしながら手を振っていた。
「おはよう。どうかした?」
「ううん。今日は少しテンションが高い感じなの!」
「そうなんだ。」
どうかしたのかな?嬉しいこと?
おひさ!
トリップ変えたよ。
みんなポジティブ&いい子だね!
卒業まであとちょっと。
頑張って!
>>292
コメントしてくれてありがとう!
うん!頑張るよ!岬も頑張ってね!
いよいよ、合唱練習……6年生は体育館へ行った。
「はい!では、体育館で歌の練習をします。まずは、全学年で歌う曲を歌いましょう。では、お願いします」
里見先生が合図をすると、藤原先生が弾く、ピアノの音色が体育館に響く。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪
そして、藤原先生が弾いてたピアノの音が聴こえなくなると、体育館に響いていた私達の歌声と藤原先生が弾いていたピアノの音が消えていった
情景の使い方上手いね!
296:渚◆t/k:2017/10/14(土) 15:46 >>295
ありがとう!
でも、岬の方が上手だよ!!
いやいや、渚の方が…
298:渚◆t/k:2017/10/14(土) 15:49 >>297
じゃあ、どっちもで!
「はい!皆さん!とてもきれいな声ですね!では、この調子で、6年生の合唱も頑張りましょう!!」
里見先生は、やる気を出して言った。そして、合唱練習が終わった。
「う〜ん!疲れた!!」
結は、ぐーんと伸びをした。
「結疲れてるの?」
美代奈は、苦笑いをしながら結に聞いた。
「まぁね……」
すると、結も苦笑いをして答えた。
「そう言えば、結、楽譜は?」
「え?!あ!置いて来ちゃった!!」
結は、キョロキョロと探した。
「ペンポ持ってあげるから体育館から取ってきな!待ってるから。」
「うん!急いで持ってくる!」
結は、人混みのところをかわして、体育館へ戻った。
皆様へ
あの日の物語が300レスになりました!コメントしてくれた皆様、いつも見てくれている皆様(絶対にいません)、誠にありがとうございます!あの日の物語が始まってから何ヵ月か立ちました!!
これからも、応援よろしくお願いします!
dy 作者 渚(みかぜ)
「もぅ!結かわいいなぁ……」
私は、ボソッと言葉に出した。
「おっ!これは、レズですかぁ?」
「レズって……!!な訳ないじゃん!親友としてかわいいの!」
あ。レズの意味が知らない人に説明しましょう!たぶん、間違えてるかもしれないけど、レズとは、女子が女子のことを好きになることだよ!!
「ははーん?」
美代奈は、ニヤニヤと笑っていた。
「お待たせ!待った?」
結は、廊下を早歩きで来た。なんか、動物に見えるような………
「ううん。早すぎ」
「えぇ?!これくらい当たり前だよ!」
結は、めっちゃびっくりして、目を丸くしていた。
「冗談よ。教室戻ろう?」
「うん!」
私達4人は、階段をのぼった。
私達が、教室に戻るとみんな席に座っていた。え?!もう、授業始まってる?!
「はい!では、今から卒業アルバムのための写真を撮ります。ちなみに、卒業アルバムは、離任式の日に渡されますので。」
「はーい」
卒業アルバムかぁ……卒園アルバムしかないけど、卒業アルバムなんてなんかわくわくする!
「せんせーい!質問でーす!」
田中が手をあげて質問をした。
「はい。田中君」
「なぜ、卒業式にアルバムを渡さないんですかぁ??」
田中………君はバカなの?
「卒業式の写真も載せるのでね」
先生は、ニコッと笑いながら答えた。
「先生って絶対化粧濃くしますよね?」
「服大丈夫なんですかぁ?」
みんな、先生に対して、いろいろなことを言っている。先生に困ってるじゃん…
「い、いい加減にしなさーい!」
先生は大きな声で天然みたいな怒りを出した。
「先生の化粧そんなに濃いですか?!」
「うん。俺はそう思うぜ!」
先生は、自分の顔を指でさした。すると、田中は元気よく手をあげた。
田中!先生に失礼だろ!!
「ひ、酷い……」
先生は、机で落ち込んでしまった。顔を見なくても、落ち込んでしまったオーラがある。
「田中謝りなよ〜」
「田中の責任だからね!!」
みんなは、ざわざわとしながら田中に文句?を言った。まぁ、田中が悪いんだしね。
「さーせん」
田中は、ふくれた顔をして先生に謝った。
「それでこそ、私のクラスの生徒よ!」
先生は、田中をがしっとつかみ、目を輝かせた。
「先生離してくださいよ…」
田中は、ちぇっとした顔をした。
「あら、ごめんなさいね…おほほ…」
「は、ははは…」
みんなは先生の笑い方に苦笑いをした。なんか、婦人みたいだな。
「き、気を取り直して!今から、視聴覚室で写真を撮ります。出席番号順にならんでくださいね。」
先生は、優しい笑顔でみんなに言った。
「はーい」
みんなは、静かに出席番号順にならんで、視聴覚室に向かった。
視聴覚室に向かうと、2組がゾロゾロと戻ってきたのだ。でも、私達はそれを気にせず、視聴覚室に入った。
「では、出席番号順に並びましたか?先に男子から写真を撮ります。静かに待っててくださいね。」
「皆さんおはようございます。」
カメラマンが視聴覚室に元気よく入ってきた。
「では、撮りますね。私がハイ!って言ったら、笑ってくださいね!」
カメラマンは、40歳くらいの女の人だ。これでも元気で凄いな。
「じゃあ、ハイ!!」
「ハイィ」
一番最初に撮った石田君は、緊張で失敗した。
「ぎゃはは!お前面白すぎ!ははは!」
みんなは笑った。でも、中で一番爆笑していたのは…田中だ………迷惑過ぎる大爆笑でみんなは困っていた。すると、雫が立ち上がった。
「し、雫?!」
美代奈はびっくりして雫に言った。でも、雫は田中に近づいた。
「でこぴん」
と、言って田中にでこぴんをした。しかも、笑顔で……雫恐るべし……
そして、写真が撮り終わると、みんなさっきよりホッとしていた。みんな、緊張してたのかな?
「では、教室に戻りましょう」
先生が言うと、みんないっせいに視聴覚室から出ていった。
「よっしゃー!一番のりー!」
田中は、椅子の上に立ち、偉そうにした。はぁ……バカだな……
「田中甘いな!」
すると、席に座っている結がドヤ顔をした。
「な、なんでだよ!」
田中は、結のところへ乱暴な歩きで行った。
「勝負は、次の準備までだよ?次は筆記用具だけだからね」
結は、さっきより凄いドヤ顔になった。なんか、結もヤバいんだが……
次の日、今日は3時間も卒業式練習がある!めんどくさいな!
「では、今から卒業式の練習をします。まず、入場です。吹奏楽クラブの皆さんは準備をしてください」
誰先生かわからないけどマイクを持ってみんなに呼び掛けた。すると、威風堂々の音楽を吹奏楽クラブが吹いている。トランペットなどな。
「皆さん大きな拍手を!」
すると、体育館に拍手が響いた。
「では、行きますよ!」
藤原先生はニコニコして廊下から体育館へ入った。みんな真剣な顔をしている。私も頑張らないと!
そして、私は体育館へ入った。入場するとき、笑いそうになったが、笑いをこらえて、体育館を歩いた。
入った瞬間さっきまで小さかった拍手が大きくなった。すると、雪が見えた。手を振りたかったが、本番は手を振れないから……私は椅子に座った。はじめて、この椅子に座った。
「では、歌は後で練習して、お別れの言葉でお願いします。」
そう先生が言うと、隣にいた結は大きく息をすって、
「そろそろ桜も咲きます。」
結頑張った!次は雫頑張れ!
「1年生の時は小さかったけど今は、卒業できるくらいになりました。」
雫も頑張った!次は、美代奈だ!頑張れ!
「今日で私達は……」
「卒業します!!」
私は大きな声で言った。すると、みんなも続いて、
「卒業します!!」
と言った。そして、卒業生の歌を歌い終わったふりをして、退場みたいな感じだな。
卒業式練習が終わると、私は伸びをした。
「練習は緊張しないけど、本番だと緊張しちゃう!」
結ハラハラしながら言った。今も緊張しているのかな?
「お姉ちゃん!」
私は後ろを向くと、雪と……雪の友達かな?
「ん?どうかした?」
私は首をかしげて聞いた。
「雪ちゃんのお姉ちゃんおしゃれ〜!」
「友達もおしゃれ〜!」
雪の友達は、私の他に、結、雫、美代奈にも褒めた。おかげで、みんな嬉しそうだな。
みんなファイトー!
卒業式練習も、本番も。
もちろんナギもね。
>>310
ありがとう!
「さすが!雪ちゃんと、雪ちゃんの友達が私達の魅力がわかるんだな!」
結は偉そうな顔をしてえっへんとして言った。
「私は自分がかわいくないと思っていたけど、雪ちゃん達からそう言われて、なんだか自分に自信が持てた気がする…」
雫は、少し照れながら言った。
「まっ!夢の妹はさすがだねぇ〜!」
美代奈は、ニィッと笑って私のほっぺを触ってきた。
「おやおや、美代奈は、私のほっぺがぷにぷにしてると言いたいのか?」
「だって、柔らかくて、気持ちいいんだも〜ん!」
美代奈は、私のほっぺを連打するように優しく触った。
「なんか、私のほっぺがぷにぷにの理由、太ってるからに聞こえる気がする…」
き、気のせいかな…??
「気のせいじゃない?」
み、美代奈に空気読まれてる?!
(※絶対に違います。)
き、気のせいだよね!って、美代奈と同じ台詞言ってる私がいるな……
「柔らかくてストレス解消できる〜!」
ますます、イラついてきたわ……
「あ。夢怒りそうだからあとはやめとこ!」
また、空気を読まれた!!おーい!
「ん?なぁに?」
えぇ?!なんだ?美代奈って何者なんだ?!謎過ぎる………
第16章ー涙と笑顔の卒業式ー
いよいよ卒業式になった。私達6年生はみんなより遅れて学校に来る。お父さんとお母さんと一緒に学校へ向かう。
「行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい!」
私は雪に手を振った。毎日雪と途中まで一緒に、登校していたのに久しぶりに雪の元気な声を聞いた気がする。
「さて…夢〜!今、8時15分だから制服着なさい。学校行くの8時30分なんだから。」
お母さんは時計に指をさして私に言った。
「はーい。」
私は自分の部屋に行き、制服に着替えた。初めての制服に少し違和感があるけど、大人っぽく感じて、今までの自分が変わったように見える。
「さて…髪をとかすか。」
私は、ブラシを持って髪をとかした。ピンは白くて小さなパールがついているピンをつけた。
そして、制服の赤いリボンをキュッときつく縛らない程度につけた。
「夢〜!行くわよ〜!」
「はーい!」
私とお母さん、お父さんは家から出た。雰囲気が違う私の登場だ!
「あら!夢ちゃん!」
玄関の鍵を閉めると、お隣の佐田さんがニコニコして話しかけてきた。
「今から卒業式かしら?」
「はい!」
「早いわねぇ……早いけど卒業おめでとう」
佐田さんはふんわりした笑顔で祝ってくれた。私は大きな声で
「ありがとうございます!」
と、しっかりお礼を言った。すると、佐田さんは腕時計を見て、
「そろそろ行かなくちゃ!じゃーねぇ」
佐田さんは小走りで、エレベーターに乗って下に降りていった。
私とお父さんとお母さんが歩いていると…
「夢!おはよう!」
後ろから美代奈、雫、結がいた。4人でか!嬉しいな!
「夢〜!美代奈ちゃん達と先に学校行ってて良いわよ。」
「うん!」
私と結と雫と美代奈はぺちゃくちゃ喋りながら登校した。でも、親の前で喋る。話したのは、卒業式の後にある式とか、卒業アルバムにメッセージを書いてという話だ。確か写真撮影もあるよね。
いざ卒業式!
小学校最後の最高の思い出を創ろう!
>>318
うん!私も早く卒業したいよ…
「みんなおはよう!」
私は、いつもより元気な声で挨拶をした。なんだか、いい気分!
「あ!ゆめめん!おはよう!制服似合ってるね!」
まきほちゃんは目を輝かせて私に言った。最近まきほちゃんは、私のことを『ゆめめん』と呼ぶようになりました。ゆめめんってなんだか可愛い!
「あれ?夢ちゃん?!」
「ん?どうしたの?カイト君…」
カイト君は私を見てとても驚いていた。なんか私悪いことした?
「制服似合いすぎて別人に見えた…」
カイト君は顔を赤くして言った。べ、別人?!そうかな?いつも通りにしてみたんだけど……
「皆さん席について!」
藤原先生は私達の制服のように輝いている華やかな着物を着て教室に来た。なんだか化粧が濃い気がする…
「先生!化粧濃くないですかぁ?!」
「あと、着物派手じゃね?」
うぅ…!やっぱり男子達!特に田中!今日は大事な卒業式なんだから!先生達に私達の成長をしたところを見てもらうんだよ!!もうガキだな!
「はいはい!みんな静かに!今日で最後の健康観察って思いましたけど、離任式ありましたね!」
先生はニコニコと笑っていった。先生はきっと嬉しいのかな?
「では、健康観察をします…1番!」
そして、健康観察が終わってもうすぐで9時……
「ねぇ、卒業式終わったら写真撮ろうよ!」
「良いね!」
みんなは9時になるまでお喋りをしていた。先生が珍しく許可を出してくれた。
「夢〜!おいで〜!」
椅子に座っている結が呼んでいる。その横には、美代奈と雫がいた。
私は、自分の席から椅子を出して美代奈達がいるところに行った。
「もう卒業だね〜…」
結は寂しそうな顔をして言った。
「大丈夫!卒業アルバムでみんなを写真見れるでしょ!」
雫は苦笑いをしながら結の頭を優しく撫でていた。
「だ、だって〜…」
結はムスッとした顔で下を向いた。ははは……
「皆さ〜ん!そろそろ行きますので入場順に並んでくださーい!」
先生は大きな声でみんなに呼びかけた。みんなは椅子を片付けて入場順に並んだ。結と私が一緒に入場して、雫と美代奈が一緒に入場することになっている。
「ほ、ほら……結泣き止んで?卒業する前に泣いてどうするの?!」
私は一生懸命、結を慰めた。でも、やっと慰めが成功した……
「では、行きましょう。」
私達6年生は卒業式が行われる体育館へ向かった。体育館では、在校生の歌が廊下からも聴こえる。
私は髪型を直して緊張していた。私は隣の結を見ると……って!めっちゃ震えてる?!
「ゆ、結?!」
「ゆ、夢〜……弟とかいるから緊張して……」
と泣き目になりながら言っていた。まぁ…私も雪いるし……
「大丈夫!みんなを食べ物に例えるの良いよ!」
「た、食べ物……?」
結は涙を引っ込んで、首をかしげて聞いた。
「例えば、結の好きな食べ物は?」
「唐揚げ…」
唐揚げか……確かに給食の時唐揚げ出だ時に給食じゃんけんしてたな…ほとんど負けて、私のあげてたな…
「その見ている人を唐揚げと例えると緊張しないよ!」
私はにっこりと笑って結に言うと、結はやる気を出して、
「うん!頑張るよ!」
とさっきまでの結が嘘のように変わった。
「それでは6年生の入場です!大きな拍手で迎えましょう。」
先生がマイクで合図をした。すると、体育館の廊下からとても大きな拍手がパラパラと聞こえる。
さぁ!行こう!私達の………
最後の舞台!!
第17章ー私達のラスト!ー
体育館のドアがガラッと大きく開くと、威風堂々を吹奏楽クラブが綺麗な音色で吹いている。
「6年1組の入場です。」
教頭先生がアナウンスをすると、先生を先頭にしてみんなが藤原先生に着いていく。みんなは真剣な顔をしている。私も頑張ろう。
そして、次は私と結!前の人が行ったら、私と結は体育館に入った。
体育館に入って4年生のところに来ると雪が笑顔になりながら私を見た。私も少しにっこりと笑った。そして、椅子のところまで行って、2組が来ると、校歌を歌った。
「卒業証書」
と、教頭先生が言うと、出席番号1番の男子が席から立って、ステージにあがった。
「卒業証書 赤井ユウマ」
「はい!」
みんな次々と行く。そろそろ私の番か………
「よし。そろそろ行こう。」
私は美代奈だけに聞こえるくらいの声で言った。すると、美代奈は、
「夢頑張って。」
とにっこり笑って言った。私はこくりとうなずいた。
そして、ステージにあがると、胸が飛び出すくらいドキドキした。
「卒業証書 咲良夢」
「はい!」
私は大きな声で元気よく挨拶をした。そして、私は横に移動して、美代奈とお辞儀をした。私は、ステージにある前の階段をくだった。
「卒業証書 鈴木美代奈」
「はい!」
美代奈の声は私のところまで響いた。そして、卒業証書は終わった。いよいよだ……お別れの言葉…
「卒業生 答辞」
教頭先生がマイクに向かって言った。泣きそうになってる。
「そろそろ桜も咲きます。」
結は少し声が震えていて足がガクガクしていたけど頑張って言った。
「1年生の時は小さかったけど今は、卒業できるくらいになりました」
雫は普通に練習と同じように冷静な感じだった。
「今日で僕達!!」
「今日で私達は!!」
田中もちゃんと言ってくれたけど、練習より調子乗りすぎてるような…田中の次にちゃんと美代奈は自分の台詞を大きな声で言った。
「卒業します!!」
私は大きな声で体育館に響くように言った。そしてみんなも
「卒業します!!!」
そして、卒業生の合唱で、体育館に綺麗な歌声を響かせた。
そして、全校生徒で歌う合唱は体育館ではなく…この学校全体に響かせた。
「卒業生が退場します。皆さん大きな拍手で見送りましょう。」
教頭先生がみんなに合図?をすると、入場する時より大きな拍手が響いた。
「う、嬉しいよ……」
私は嬉しくて口を軽く抑えて大粒の涙を溢した。
「夢!大丈夫?!」
隣に居た結は凄く涙目になりながらおまけにぷるぷる震えていた。
「うん……大丈夫…結こそ大丈夫?」
「大丈夫…じゃないよ……!」
と、私にギュッと抱きついた。
「ほら!早く行きなさい!」
私は軽く結を押して追い付けるようにした。そして、1組の最後は私と美代奈。私と美代奈は、3学期の途中に転校してきた。だから出席番号順で最後だからです。
そして、私と美代奈が体育館から出ると先生は、
「それでは教室に戻ってください。先生は、最後に体育館の前でお辞儀をするんで。」
と小声で言った。そもそも、みんな教室に戻ることはわかっていたから教室に戻った。
教室に戻るとみんなはざわつき始めた。
「もう……卒業式終わっちゃったね…」
私は、悲しそうな顔をして言った。美代奈は少し私の背中を優しくさすってくれた。
「大丈夫だよ。」
美代奈は優しい声で私を慰めてくれた。結は、ドタドタと来て、
「美代奈〜!!私にもなでなでしてよぉ〜!!」
結は、凄く泣きながら美代奈に抱きつきお願いをした。美代奈はもちろん結を慰めた。頭を優しく撫でながら。
「みなさーん!あとで、写真撮影があるので今のうちに、トイレ、水飲みをしてくださいね〜!」
先生は少し疲れた顔をして大きな声でみんなに呼び掛けた。言い終わると、とても疲れているせいか、先生がなんだかダルく感じているように見えた。ダルくって言うより疲れた?ん?
そして、いよいよ最後の撮影…卒業アルバムに載る卒業式の集合写真だ。
「はい!1組もうちょっとこっちに向いて〜!じゃあ〜はい!!」
「はい!!」
何回も撮り写真を撮り終えた。写真撮影の時に少し真剣な顔をしてたから凄く疲れた。
「よし!あとは結婚式場で行われる卒業パーティーのみ!」
私は目を輝かせて言った。すると、結は私を見て少しよだれをたらしている姿が……
「結!よだれ拭きなさいよ!」
雫はバッと駆けつけて、制服のポケットからポケットティッシュを取り出して、1枚を結に渡した。
「雫〜!今までありがとう……」
結はうるうるした目で雫を見つめた。
「はいはい。中学一緒だけどね」
雫は、苦笑いをしながら結の頭をぽんぽんと撫でた。
第18章ー笑顔で笑え!卒業パーティー!ー
卒業式が終わり、2時間がたった。卒業式は、4時間目までだった。
もうすぐで、卒業パーティーの時間……
「夢と雪〜!そろそろ着替えなさい!」
お母さんが、大きな声で私と雪に呼び掛けた。たぶん、お母さんは着替えてると思う。
「はーい」
私と雪は声を合わせて返事をした。卒業生は制服のままで行くらしいのだ。
「準備終わった?」
お母さんが、私の部屋を覗きに来た。私は「もちろん!」と元気な声で言った。
「じゃあ、行くわよ。」
お母さんは少し低めのヒールを履いて外に出た。私はスニーカーを履いて雪と一緒に外に出た。
タクシーで行き、10分……結婚式場に着いた。お金を払い、私達は出入り口に入った。
「おーい!雪ちゃ〜ん!」
雫の妹の南ちゃんが手を大きく優しく振って雪に合図?をしている。他にも、雫の弟、南ちゃんと双子の充君、結の弟の悠君がいた。
「行っておいで!」
私は、トンと優しく雪の背中を押した。
「いっていいの?」
雪はちょこんと少し首をかしげて私に聞いてきた。
「うん!もちろん!」
私は、ニコニコ笑いながら雪に言った。すると、雪はパァッと笑顔になり、みんなのところへ向かった。
「おーい!夢〜!」
向こうから大きな声で私を呼ぶ声が聞こえて、聞こえる方を向くと、結と雫が居た。
「あ!結と雫!お父さんとお母さん行ってくるね!」
私は、お母さんとお父さんに手を振って、小走りで結と雫のところへ向かった。お母さんとお父さんは、雫と結のお母さんとお父さんがいるところへ行った。
「美代奈は?」
私は、周りをキョロキョロして美代奈を探した。
「美代奈はまだ来てないよ」
「あっ!来たよ!」
雫もキョロキョロして美代奈を探していると、結は美代奈が来たときに、美代奈を指さした。
「ごめん!遅くなっちゃった…」
「ううん、私は今来たところだよ!」
美代奈は、小走りで私達のところに来て、謝った。私は、首を軽く振った。
「私達は20分前から居たからね!」
結はドヤ顔をして上から目線のように自慢をした。
「あはは…椅子を座ろうか」
「うん!」
私達は、同じテーブルで4人席のところに座った。まぁ、全部4人席だけどね…(笑)
「皆さん!今日は私達は星野砂第一小学校の卒業式でした!そして、卒業パーティー!お別れの人といよいよお別れです!皆さん今日は卒業パーティーなので遠慮しないで食べてください!!」
「イェーーイ!!」
先生のお話が終わると、みんながざわつき始めた。
「飲み物は何にしますか?」
店員さんは、飲み物のメニューを私達に渡して選び始めた。
「何にしようかな……」
「う〜ん……」
少し飲み物を何にするかを考えた。私はロイヤルミルクティー、結はオレンジジュース、雫はレモンスカッシュ、美代奈は烏龍茶を頼んだ。
「では、皆さん飲み物を頼んで渡されましたね?では、かんぱーい!!」
「かんぱーい!」
私達は、大きな声で響くような声で言った。さぁ!パーティーの始まりだ!
いつも読んでます!すっごく面白い\(^o^)/
336:瑞◆MIZU/j3v.s:2018/01/06(土) 15:21 >>335
本当ですか!?嬉しいです!ありがとうございます!
「ゲーセンでまた、プリ撮ろうよ!」
「良いね!」
私達は、春休みに遊ぶ計画を早めにたてた。
「あ!星野砂ビルって確か、映画館あるから映画観に行こうよ!」
「良いね!」
星野砂ビルか………行ったことないな…
「あ……美代奈と夢は、星野砂ビル知ってる?」
「ううん」
雫は、ハッとして、私と美代奈に星野砂ビルのことを聞いた。私と美代奈は同時に首を振った。
「んじゃ、結と私で案内するからいつもの公園で集合しようね!」
「うん!」
映画か……一応先かな……6年生最後の映画を観に行く日!わくわくする!
「料理をお持ちしました」
店員さんは、テーブルに次々と料理を置いていく。
「これうまし!」
結は、ローストビーフを食べた瞬間目を輝かせた。
「もぅ!結大げさよ……」
雫は、苦笑いをしながら料理を食べていた。
「私もー!うましー!」
美代奈も、ローストビーフを食べた瞬間…結と同じように目を輝かせた。
「うまし同士よ!」
「おぉ!」
結と美代奈はバンと手を二人でハイタッチをした。
「なんだ……この…試合で『良い試合だったぞ!』と言ってそうな雰囲気は…」
私は、冷たい目で苦笑いをしながら、ロイヤルミルクティーをストローで飲んだ。
「まずは、香りから……う〜ん…なんというクリーミーな甘さのような香りです」
結は、食レポのようにふざけ始めた。てか、これコンソメスープじゃん…
「ではまず、このいい色をしている訳のわからんものを…」
結はフォークをコンソメスープの中に入れて、野菜を取った。スプーンで取れば良いのに…
「おぉ!美味しい…うまCを越えて、うまD!!」
結は、目を輝かせて幸せそうな顔をしていた。
「はぁ……」
私は苦笑いをしてため息をつき、コンソメスープを飲んだ。ホントに美味しいな…温まる…
「これはポテチに合いそうですね!ご結婚されるようです!」
結はまたコンソメスープを飲み、目を輝かせておふざけの続きをした。
「いや!実際にポテチにコンソメ味あるから!」
美代奈と雫は、結の肩をガシッと掴み、怖い笑顔で笑いながら言った。
「す、すまん……」
結は、美代奈と雫の怖い顔を見て固まった。
「ん〜!!店員さん!ジャンジャーエールください!」
結は、手をあげて店員さんに注文した。
「結オレンジジュース飲むのはやっ!」
烏龍茶を飲んでいる美代奈は、『あはは…』と苦笑いをして言った。
「おまたせしました。ジンジャーエールです」
店員さんが結にジンジャーエールを渡した。しかも、サービスでストロー…こっちにあるんだけど…
「うんめぇ……これは私のビールさっ!」
「……へぇ〜…」
結は、『ぷはぁ〜!』とジンジャーエールを飲み、冷たい視線で見る雫…
「夢………お願い」
雫は、軽く私を押して、なぜか私を任した。
「君…未成年なのに何したんだい?」
私は少し低めの声で結に聞いた。
「ビールを飲みました!飲む?」
結は、私の顔にジンジャエールを近づけた。
「君未成年の癖に飲んじゃダメじゃねぇか…カツ丼食えや…」
私は結のテーブルの前に、カツ丼の変わりにスープの入れ物に入っているビーフシチューを差し出した。
「おぉ!旨そう!いただきまーす!」
結はビーフシチューをパクパクと食べた。
「さぁ…君本当のことを言いなさい?」
「ジンジャエール飲んだよぉ!」
結は、スプーンを置いてわけがわからなくピースをした。
楽しく食事をしていたのがあっという間に終わり…卒業生が歌う時が来た。
「それでは、卒業式で歌ったふるさとをもう一度歌います」
藤原先生が言うと、里見先生が指揮を初めてピアノの音が響いた。
うぅ………雪とかがいるから卒業式の時より緊張する……
〜〜〜〜〜♪
〜〜〜〜〜♪〜〜♪
歌い終わるとパラパラと拍手が響いた。みんなは歌ったあと少し息切れをしていた。
「では、保護者の皆さんからの合唱で、『秋桜の約束』です」
藤原先生がマイクで言うと、CDの音楽が流れた。しかも、雪と悠君、南ちゃん、充君も!?
「あぁ……悠…お前大きな口で開けなさいよ…」
結は、『やっちまった…』という顔をして言った。
「でも、歌ってくれてるなら良いじゃん…」
私は『あはは』と笑い、結の背中を擦った。
「はい!今日は皆さんありがとうございました!離任式で会いましょう!」
先生は大きな声で言った。離任式で最後か…
「夢〜!!!」
結は後ろからギュッと私に抱きついてきた。
「春休み映画行こうね!」
「うん!」
私と結、美代奈、雫がニコニコして話していると、
「お姉ちゃ〜ん!帰るよ〜!」
雪が大きな声で私を呼んでいた。
「はーい!じゃ、日にちは明日遊ぶ時ね!」
「うん!じゃあね〜!」
私は雫達に手を振り、お父さんとお母さん、雪がいるところまで走っていった。
夜、お風呂からあがると、頭を拭きながら部屋に戻った。
「今日は楽しかったな〜!」
私は思わずにやけてきた。私は勉強机に座り、アリエルのリングノートを出した。このリングノートは日記帳。
「〜♪」
私は楽しく鼻歌を歌いながら、日記帳を書いた。
『3月18日
今日は卒業式!さくらちゃんと木下さんとお別れなんて寂しいよ…
でも合唱でみんなに私達の思いを届けられて良かった!
卒業パーティーでは結がおふざけまくって面白かった!一生忘れない思い出!』
第19章ー最後の春休みー
春休みから1週間がたった。私はもう宿題を終わらした。そして、今日は美代奈達と映画を観に行く。
「行ってきまーす!」
私はドアを開けて、いつもの公園に集合した。公園には美代奈と雫、結の姿があった。
「ごめん!待った?」
「ううん!バス停にレッツゴー!」
バスに乗り、10〜15分たつと、星野砂ビルに着いた。
「わぁ!高〜い!」
私は星野砂ビルは初めて来たから凄く目を輝かせた。
「よし!中入ろう!」
私達はビルへ走っていった。
ビルに入るととても広い!映画館、プリクラ、雑貨屋などたくさんあった!
「よし!すみませーん!」
結は店員さんに聞こえるくらいの声で店員さんに声をかけた。
「はい。あ、えっと何の映画を観ますか?」
店員さんはニコニコしながら聞いてきた。
「『未成年だけどオトナじゃない』です!」
「かしこまりました。シアター5の11時20分からで宜しかったでしょうか?」
「はい」
私達は声を揃えて返事をした。
「ではお席を選びください」
私達は席を選んだ。なるべくトイレに行くときに迷惑がかからないところを選んだ。
「では、まだ時間があるので御自由にお過ごしください」
お会計が終わると、映画館から出て、プリクラを撮りに行った。
「んじゃ、400円だから一人一枚ね!」
一人一枚ずつ100円を入れた。みんな入れ終わったから、最後は私…私はプリクラ機のお金を入れる場所に100円を入れた。
「よし!入ろう!」
結は楽しそうにしながら入った。楽しそうな結を見てクスッと笑い結の後ろに着いていった。
「まずはドヤ顔〜!」
パシャッとシャッターがなったとき私は思わず目をつぶってしまった。大丈夫だった……
他にも、どうぶつフレンズのポーズ、猫のポーズなどいろいろ撮った
「よし!次は落書き〜♪」
結はウキウキしながら落書きするところに向かった。
「よし!やるぞぉ!!!」
落書きをしたときに、スタンプをつけまくったり、名前をイニシャルで書いたりをした。
「あぁ!楽しかった!」
結疲れたらしくて、大きくのびをした。
「あと10分あるから食べ物とか買いに行こっか」
雫は腕時計を見ながら私に行った。すぐにエスカレーターに乗って、映画館へ速歩きで向かった。
「いらっしゃいませ〜!」
店員さんはニコニコと笑いながらお出迎えをした。
「えっと…チュリトスを一つで、飲み物はジンジャーエールでお願いします!」
個人でお会計をした。ちなみに私は、チュリトスにジンジャーエールを頼んだ!
みんなお会計が終わると、食べ物を持っていき、『ミセオト』がある場所へ向かった。
「楽しみだね〜!」
私達は映画が始まる前にコソコソと話した。
映画が始まるとなんだかわくわくしてきた。
映画を観てから2、3時間がたった…映画を見終わり、外に出ると目がチカチカした。
「雑貨屋でお揃いの物買おっか!」
私はにっこりしてみんなに言った。
雑貨屋に行くと、かわいい小物がたくさん売っていた。みんなは兄弟へのお土産などを探していた。
「雪は〜…」
私は小さい声で独り言を言っていたら、雪が欲しそうなキーホルダーがあった。雪は1月生まれで雪の結晶が好きそうだから雪の結晶のキーホルダーを買った。
「400円です」
400円……少し高い……私はそっと500円を出して、おつりで100円を渡された。
「夢〜!お揃いの物これにしない?」
結が指をさした物は………
「わぁ!かわいい!」
星のキーホルダーだった。色は4色。
「でも…お金が…」
私は苦笑いをして言うと、みんなはこくりこくりとうなずいた。
「もったいないよね!」
「プリクラ撮っただけでお揃いっておとだし!」
みんなは私のことを納得してくれた。ありがとう……
「ただいま〜」
帰宅すると、雪はドタバタと私へ抱きついてきた。
「どうかしたの?」
私は暑苦しくて雪に聞いた。
「お土産は〜?」
雪は目を輝かせて私に聞いてきた。私はため息をついて、バッグから袋を取り出して、雪に渡した。
「かわいい!ありがとう!」
雪は嬉しそうに部屋へ戻った。
「あら!夢お帰り」
お母さんは嬉しそうにニコッと笑った。
「どうしたの?そんなにニコニコして…」
私はお母さんの嬉しそうな顔につられて、ニコニコ笑いながら聞いた。
「自分の部屋行ってからのお楽しみよ!」
お母さんはふふふと笑いながら言った。
私は「ん?」と思いながら自分の部屋に行った。
「わぁ!」
私は目を輝かせた。私が目を輝かせた先には、白いリボンのおしゃれなネックレスだった。
「びっくりした?」
お母さんは私の部屋にヒョコッと出てきて聞いてきた。
「うん!かわいい!ありがとう!」
私は嬉しそうにニコニコと笑った。
次の日……私はお母さんから貰ったネックレスを今日さっそくつけた。
「似合うかな…?」
私はドキドキしながら独り言を言った。
「お姉ちゃん!電話鳴ってるよ!」
雪が私の部屋に来て教えてくれた。私は電話があるところへ向かった。
「はい。咲良です」
「あーえっと…夢ちゃん…?」
「あ、うん…えっと誰…?」
なんか聞き覚えのある声だった。
「五十嵐カイトだよ」
「あ!カイト君か!で、どうかした……?
…………あ、うん。わかった…」
私は、携帯を持ち、寒くない格好で家を出た。もちろん、雪にも言った。
外は春に近づいているのに、冷たい風が肌に当たる。
「ごめん!待った?」
私は雫達とよくいる公園まで走って、息切れをした。
「ううん。今来たとこ」
カイト君はにっこりと笑っていた。
「…で、話って?」
私は首をちょこんとかしげた。
「俺と付き合って…」
第20章ー夢&カイトのカップル誕生!?ー
「え!?」
私は、カイト君がまさか告白をするなんて…とびっくりしていた。
「あ…ごめんね。」
「ううん!」
これは夢?現実?どっちなんだ……
「えっと…」
「あ!返事だよね!」
やっべぇ!返事考えないと!私も一応好き…でも、カイト君ファンクラブから…睨まれる可能性が……!
「わ、私もカイト君のことが好き!」
私は目をギュッと閉じて、勇気を出して返事をした。
「ほ、本当に…?よかったぁ!」
カイト君はびっくりした表情からみるみるうちに、笑顔になっていた。
「カイト君ファンクラブからは…」
私はあわあわとしながら言った。
「俺から説明しとく!」
「あ、ありがと…」
私はふんっ!とぷいっと後ろを向いて言った。あぁ…絶対にカイト君を傷つけてしまった……
「えーー!?カイトと!?」
美代奈と雫、結は目を真ん丸にしてびっくりしていた。
「シッ!静かにして!」
私は焦りながら3人に言った。
「ごめんごめん!でも凄いね!」
「やっと夢の恋が叶った!」
「クソ!リア充爆発しろ!」
美代奈と雫は嬉しそうにしていたけど。結は『ケッ』とした顔で言った。おい…
「結…爆発しろはないでしょ…」
私はあははと苦笑いをしながら言った。
「ごめん!なんか羨ましくてさ!」
結はニヒヒと笑った。
「デートの予定は?」
美代奈と雫は目を輝かせて聞いてきた。
「まだ決めてないよ…カイト君も忙しいと思うし…」
「そんなのダメだよ!!」
私はカイト君のことを思いながら言うと、美代奈と雫はドスドスとこっちへ近づいて言った。
「え!?でも、春休み中は練習があるって…」
「なんの!?」
「サッカー」
私が『サッカー』と言うと、美代奈と雫と結は『あちゃ〜…』とした顔をしていた。
「あいつ完全にサッカーバカだ…」
「はぁ……」
雫と結は暗い顔をして大きくため息をついた。
「え?」
私と美代奈はぽかーんとして首をかしげた。
「ううん!なんでもないよ!」
「ところで、今日何して遊ぶ〜?」
結は楽しそうな笑顔で聞いてきた。
「今日……家だと迷惑かかっちゃうし…」
美代奈と雫はう〜ん…と考えた。私はパッと思いついた。
「駄菓子屋なんてどう?」
「駄菓子屋?」
私が走り出すと、みんなは私に着いてきた。
着いたのは『星野砂駄菓子屋』というところだ。前に雪と星野砂町を探検した時に見つけた。
「いらっしゃい」
駄菓子屋のおばちゃんはお茶をすすりながら言った。
「わぁ!駄菓子たくさんあるね〜!」
結達は目を輝かせてはしゃいでる。一応、初めて行った時に私と雪もはしゃいでたけど…
「あ!ラムネ!これ美味しいよね!」
美代奈が手に持ったのは、よくスーパーの駄菓子売り場にあるラムネだった。
「んじゃ、1人1個美味しそうな物を買って交換しようよ!」
「良いね!」
それぞれ駄菓子屋で美味しそうな物を選んだ。
選んで買ったら、おばちゃんから案内された席に座った。「使っていいわよ。帰る時は言ってね」と言い、その場を去った。
「じゃあ、せーのじゃん!」
私達は一斉に駄菓子を見せた。
「……」
私はポッチー、結はうんめぇ棒、雫は小さなヨーグルト、美代奈はさっき手に取ったラムネ。
「みんなそれぞれ違うね…」
私達はそれぞれ違うのを見て、ドッと笑った。
「んじゃ、夢、結、雫、私の順番ね!」
美代奈は一人一人を指さして言った。最初に私の目の前に来たのは、美代奈が買ったラムネ。私はパクッと食べた。
「美味しい〜♪」
私は目を輝かせながら言った。
口に入れると、少ししゅわしゅわする…
「うぉーー!!!」
すると、隣にいた結はなぜか叫んでいた。
「このポッチー上手すぎだろ!」
結はパクパクと目を輝かせながら食べていた。1個まるごと食べて欲しくないな…これでも300円はかかったんだから…
「んじゃ、交換!」
そして、このラムネを結に渡した。
「次は雫のヨーグルトか…」
私は木のスプーンを取ってヨーグルトを3個のうち一つを取って食べた。
「甘……」
少し酸っぱい感じもあるけど甘くて美味しい。
「んじゃ、交換!」
私は残り2つを結に渡した。
「これ全部食べていいの!?」
「雫も食べるのよ…」
よだれをたらして、目を輝かせてる結に私は苦笑いをして言った。
「次はうんめぇ棒…」
しかも、全部コンポタ味…
「……」
私は少し黙ってたから食べると意外と美味しかった。意外と甘い…
そして、最後に私が買ったポッチーが渡された。
「んじゃ、せーので食べよう。せーの!」
美代奈が言うと、みんなは一斉に自分で買ったものを食べた。
「美味しい〜!」
私と雫と結、美代奈は目を輝かせながら言った。
「あれ?咲良達じゃん」
声が聞こえる方を向くと、そこにはカイト君達がいた。
「なにしてんの?」
男子達は首をかしげて聞いてきた。
「駄菓子トレード」
結はドヤ顔をしながら言った。ネーミングセンス悪っ……
「お前センスわりぃ〜〜!!」
男子は結のネーミングセンスに爆笑した。男子もかよ…
「う、うるさいな!私達帰る!行こっ!3人とも!」
結は怒って私を引っ張って駄菓子屋から出た。
「えっと、おばちゃんありがとうございました!」
私は言い忘れたことをおばちゃんに言うと、こくりこくりとうなずいて手を振ってくれた。
「キィーー!!!」
公園に着くと、結は木の枝を手に取り、猿のような声をして何かを書いていた。
「何書いてるの?」
私は結の前にしゃがんで見た。すると人が描いてあった。
「誰?」
「宮野」
私が聞くと、結真顔で言った。結の真顔こわっ…みんな怖いけど…
一応、宮野から言われたからね…
「な、何に使うの?」
「踏み潰す」
結はなぜかドヤ顔をした。
すると、さっそく踏み始めた。
「あのせんべいバカ!バカ宮野!いや、バカ野!!」
結木の枝で書いた絵をどんどん踏んだ。
「誰がバカ野だよ」
後ろから声がして振り返ると宮野が居た。
「お、お前は!?」
結は宮野を見て、ギョッとしていた。
「お前さっきバカ野って言ったよな?」
「はぁ!?言ってねぇよ!」
結をギロリと睨みつける宮野に、結は『ははーん』と女王様のような偉そうな目をした。
「麻生今から俺と勝負しろ!」
「は?」
宮野は結を指さして、結に勝負を挑んだ。ところが、宮野がいったい何を言っているのかがわからなく冷たい視線で宮野を見つめた。
宮野を冷たい視線で見ているとき春なのにとても寒い風が吹いた。
「おい!そこは反応しろよ!」
宮野はなぜかキレた。構って欲しいの?
「と、とにかく!麻生!俺と勝負しろ!」
「あいよ」
結はめんどくさそうな顔で勝負を受けた。宮野はメラメラと燃えている。
第20章ー宮野VS結!?ー
「じゃ、じゃあ…いくよ…位置についてよーいドン!」
私は合図をすると、結と宮野は一斉に走り出した。勝負方法は公園を一周走って速く来た方が勝ちなのだ。この星野砂公園は広いのだ。
「あ!結が最初に来るのか!?」
私は結を見るとピクッとした。さぁ…結果は……
「よっしゃぁー!!!」
結がゴールしたときに結は嬉しそうにピョンピョン跳ねている。
「クソ!この俺が!」
宮野は悔しそうにしていた。
作者からメッセージ
皆さんどうも!作者の瑞(元みかぜ)です!本当に見てくださっている方、応援してくれている方…本当にありがとうございます!
まぁ……私の小説はゴミのようにヤバいですけど……
でも少しでも成長できるように頑張りたいと思います!
ここでお知らせです!今月の6日で
『あの日の物語』が1周年を迎えます!皆様のおかげです!おめコメもできればほしいです…どうかよろしくお願いします!
まだまだ夢達の物語は終わりません!完結するまで暖かく夢達の応援をよろしくお願いします!
by 瑞
「も、もう一回勝負しようぜ…」
「………チッ…」
宮野はぷるぷる震えながら言った。勝ちを認めたくないらしい…でも、結は嫌そうに舌打ちをした。
「お、お前舌打ちしただろ!?」
「してねぇよ」
宮野と結の喧嘩が訳がわからなくなってしまった……
「クソォ……ホラよ」
宮野は財布から10円玉を出した。
「何よ」
結はギロリとにらんだ。
「お前が勝ったらうんめぇ棒奢ってやる。お前が負けたら俺が好きなものを奢ってもらうのはどうだ?」
「別に良いけど、私が奢るの嫌だよ」
「俺も嫌なんだよぉ!!」
「はいはい…二人とも時間の無駄よ」
雫は二人の真ん中に立ち、結と宮野の喧嘩をとめた。
「んじゃ、行くよ〜。よーいドン」
私は雫が宮野と結の場所から去ると、私は合図をすると、宮野と結は同時に走り出した。
「おぉ…二人ともはやーい」
美代奈は結と宮野の走りを見ながら関心していた。
side 結
「お前には負けたくない!」
私は走りながら宮野に言った。
「ははーん…それはどうかな?」
宮野は私を見ると、にやりと笑った。なによ…ズル?それは駄目だよ…
「あ!もう少しで駄菓子屋だぞ〜!お先に〜♪」
駄菓子屋が見えると、宮野がだんだん速くなった。私はだんだん悔しくなって思いっきり走った。その結果…
side 夢
「遅いなぁ……」
私はボソッと呟いた。
「夢!結と宮野が来たよ!」
雫と美代奈は声を合わせて、結と宮野がいるところに指を指した。
「おーい!結〜!」
私と雫と美代奈は結に大きく手を振った。結は私達を見てニコッと笑って走ってきた。
「どうだったの!?」
私と美代奈と雫は胸をドキドキさせながら聞いた。
「ダメだった〜…」
結はしょぼんとしながら言った。
ご覧の皆様
皆様今回も見てくださりありがとうございます。(見てる人いないと思うけど(笑))
前に言った通り、明日は『あの日の物語』が一周年を迎えます!明日メモに『あの日の物語 一周年!』と書くのでそれを見つけたら『おめでとう!』と言ってくれると幸いです!
「えぇ…マジか…」
私達は喜びが一瞬で消えた。
「こいつ勝ったよ…」
「ちょっ!なんで!」
宮野凄くあきれた顔をして教えてくれた。
「そ、そうだったの!?」
私は腰を抜かしそうになるくらいびっくりした。てか、結最近ドッキリとか好きだな〜…
「もうバレたならしょうがない…ほら!うんめぇ棒!」
結は後ろからうんめぇ棒を取り出した。
「今度は何味なの?」
美代奈は期待しながら聞いた。
「チョコ味!」
「え…なんかまずそう…」
結はニッコニコで言うと、雫は顔を真っ青にして言った。
「ちょっと!雫!美味しいんだから!うんめぇ棒に味がついていないときにチョコがコーティングされてるの!」
結はうんめぇ棒をいつの間にか食べながら答えた。
「そうなんだ…それなら私も食べれそうね…」
雫は安心して言った。そんなに食べたくなかったの…?
「で、でも…宮野…これも10円だったんでしょ?」
私は少し困った笑顔をしながら聞いた。
「いや…これを見ろよ…」
宮野は目が死にながら私にレシートを渡した。
「何々?ん…?」
私はレシートをジッと見ると、こう書いてあった。
『うんめぇ棒チョコ味 50円』
「それで落ち込むなんてだっさ〜!」
美代奈は私の横からピョコッと顔を出して笑っていた。
「う、うるせぇ!あいつ一番高いやつ取りやがって…」
宮野は最後に「チッ」と舌打ちをしながら言った。
「あのさ…宮野本当のこといっていい?」
「あ?」
「あのさ…うんめぇ棒で一番高い値段わかる…?」
そして、私は少し苦笑いをして宮野にこう言った。
すると、宮野はツンデレみたいに答えた。
「知らねぇよ」
「これ言っていいかわからないけど、うんめぇ棒で一番高いのは200円のやつだから…」
私が言うと、偶然に冷たい風が肌に当たった。
「ま、マジで…?」
宮野は目が死にながら聞いてきた。私は苦笑いをして黙ってうなずいた。
「なんでだよぉーー!!」
宮野は大きな声で叫んだ。
「ち、ちなみに高いうんめぇ棒って何味なの…?」
美代奈は少し苦笑いをしながら聞いてきた。
「ふふん!それはこのうんめぇ棒博士の麻生結にお任せぇ!」
結は教える気満々で割り込みをした。
「…で、何味が高いの?」
雫は首をかしげて聞いてきた。
「ふふん…その名は……」
結は少し黙っている。そうやると余計気になる…私はドキドキしながらごくりと唾を飲んだ。
「プレミアムチョコ味!」
結は目をキラキラに輝かせながら言った。
「は?」
結以外一同は訳がわからなくなった。