みかぜです。テーマは『気持ち』(多分)です。
ルール
荒らし禁止
もちろん、悪口、なりすましも禁止。
感想やコメント、アドバイスをできれば欲しいです。
>>2 登場人物
>>3 ストーリー
>>4 プロローグ
>>2、>>3、>>4はレス禁です。
「はい!皆さん席について〜!」
藤原先生はいつものように教室へ入る。
なんで平然としているのだろうか…
「皆さんびっくりしましたか〜?」
「もう!びっくりしましたよ!先生〜!」
「そうですよ!」
藤原先生は意地悪な笑顔を浮かべながらみんなに聞く。
結が最初に少し怒り気味で言うと、みんなもざわざわとしてきた。
「はい!静かに!ちょっと皆さんにお願いがあるんだけどいいかしら?今からプリントを配るので見てくださいね〜」
先生はプリントを次々と渡しながら言う。
私は渡されたプリントをさっそく見始めた。
えっと何々…『結婚式招待』?何それ?私の将来のこと?
私は頭に『?』を浮かばせながら続きを読んだ。
「藤原美香先生が婚約されて結婚式をあげる……えーーーー!!」
私は声に出して読んだ瞬間目を真ん丸にさせて驚いた。
みんなも驚いた様子だったのだ。
「先生…前に婚約したって言ったのにまだしてなかったんだ〜」
「じ、時間がなかったのよ!
それで皆さんにお願いがあります。プリントに書いてある通り先生の結婚式に来てくれる人への招待状なのでちゃんと親に見せてくださいね。では、帰りの準備をしてくださいね」
先生は焦ったあといつも通りになってみんなに呼びかけた。
結婚式かぁ〜!見てみたいかも!
「では、先生は職員室に忘れ物をしたので先に帰りの会とかをしてくださいね」
先生がそう言うと、教室から出るとまたまたざわつき始めた。
「夢〜!どうする?行く?」
美代奈はリュックに物を入れながら私に聞く。
「私は行きたいと思ってるよ!美代奈は?」
「私も行きたいと思ってるよ!雫と結はどうだろうね」
私はニコッと笑って答えると、美代奈も笑って返してくれた。
確かに…結と雫は行くのかな?
「では、さようなら!中学校の入学式は4月8日です!忘れないでくださいね!」
先生は大きな声でみんなに言う。
私達はハッとしてさくらちゃんと木下さんのところに行った。
「おーい!さくらちゃんと木下さん!」
私は大きな声で手を振りながらさくらちゃん達を呼びかける。
「夢ちゃん達…どうかしたの?」
「これ!手紙!ずっと友達だからね!」
私達は一斉に木下さんとさくらちゃんに渡す。二人とも驚く表情だった。
「ありがとう!私達からも!」
さくらちゃんと木下さんはリュックから手紙を出して私達に渡した。
「んじゃ、結婚式行けたら結婚式で会おうね!」
木下さんとさくらちゃんは嬉しそうににっこりして手を振り、私達より先に階段をおりていく。
「ただいま〜」
「お姉ちゃん!」
私が帰宅すると、雪はドタバタしながら私に抱きつく。
近所迷惑になりそうだな〜…
「どうかしたの?」
「卒業アルバム見たい!」
「もう!しょうがないな〜!」
雪は目を輝かせて言うと、あっさり許した。
私が部屋に戻ると、雪も一緒に来る。
「私手洗いしてくるから。雪やったの?」
「してない」
「じゃあしよう?」
「はーい」
私は、洗面所に行こうとドアを開けようとした時に雪に聞く。
すると、雪は首を振って言う。
私と雪は部屋に出て、手を洗った。
「よし!手を洗ったし卒業アルバム見よう!」
私がリュックから卒業アルバムを出すと、雪が隣に寄ってくる。
そして、ゆっくり卒業アルバムを開く。
そして、『6年1組』と書いてあるページを開く。
すると、6年1組のみんなの顔が写っている。
「あ!お姉ちゃんだ!」
雪はすばやく私の写真を見つける。
私は自分の写真を見る。自分で言うのもあれだけど、凄く良い笑顔!
「あ!これお姉ちゃんが1年生の時だ!」
「だね〜」
雪はまたすばやく私を見つける。確かに…
これは確か…入学式だな〜!この服まえあったな!
「あ!プロフのやつだー!」
雪はめっちゃページを飛ばして見つける。
おい…ちゃんと見なさいよ…まぁ、後で一人でじっくり見るか…
「結ちゃんってバスケが趣味なの?」
「うん。バスケ習ってるからね」
「すごーい!そう言えば悠君も習ってた!」
雪は結のプロフを指さしながら聞いてくる。
私はうなずいて答えると、雪は意外そうに目を輝かせる。
ちなみにプロフにはお題がある。
名前、ニックネーム、誕生日、趣味が書いてある。
「あ!私のだ!」
私は自分の指さして見つける。
雪はハッとして私が指さしてるところを見る。
『名前:咲良 夢
ニックネーム:夢
誕生日:4月21日
趣味:漫画を読むこと』
と、自分が言うのはあれだけど、いつもよりも字を綺麗に書いてある。
これが自分の字かが全然わからない。
最後のページを開くと、卒業式の時の写真が写っていた。
卒業証書を貰っている姿、入退場の写真も忘れずに撮られている。
____________
「ただいま〜」
夜になると、お父さんとお母さんが声を揃えて帰ってくる。
「お帰り〜」
私と雪は玄関まで迎えに行く。
お父さんとお母さんのバッグを持つと、ダッシュでお父さんとお母さんの部屋のベッドに置く。
置き終わると、リビングへ戻った。
「あのね、お父さんとお母さん。今度ね、藤原先生の結婚式があるんだ」
私はファイルの中から結婚式についてのプリントをお父さんとお母さんに渡す。
「あら、そうだったの?」
「うん。それでね行ってもいい?」
お母さんはびっくりしている。
私はびっくりしているお母さんに行ってもいいかを聞く。
「そうね〜…春休み中は何もないから良いわよ」
「本当に!?ありがとう!」
私はお母さんが「良いよ」って言ってくれた時、跳び跳ねるくらい嬉しかった!
だって!藤原先生のドレス姿見れるんだもん!
第22章ー藤原先生の結婚式!ー
あれから何日がたちました。
今日は藤原先生の結婚式!
私は白いワンピースに薄ピンクのカーディガン、小さいお花のピンをつけて、結婚式場の出入り口で結達と待ち合わせをする。
「あ!おーい!みんな〜!」
私は結達を見つけると、大きく手を振り、小走りで向かう。
「おはよ!」
「夢似合ってるよ〜!」
結は私にハイタッチをして挨拶をする。
雫と美代奈は目を輝かせて私の服装をジロジロとみる。
みんないつも通りだな〜…
「中に入ろっか」
「そうだね」
美代奈は腕時計をチラッと見たら、にっこり笑って言う。
私はこくりとうなずき、結婚式場に入る。
「あ!おーい!咲良達〜!」
広場に入ると、クラスのみんなが私達を見つけて、手を大きく振っている。
私達はみんなが手を振っているのを見つけて、小走りで向かう。
「先生まだ来てない?」
「ううん。まだだよ」
私は周りをキョロキョロしながら聞くと、カイト君はにっこりして教えてくれる。
そう言えば、カイト君と付き合ってるってこと意識してなかった……
「あ!先生来たよ!」
美代奈は出入り口の方を指指してみんなに教える。
みんなは美代奈が指さしてる場所を振り向く。
「わぁ…」
私は軽く手を合わせて、先生のドレス姿に私はうっとりする。先生が別人のように綺麗だったのだ。
「先生〜!先生!」
みんなは先生に手を大きく振ると、先生はにっこりして手を振る。
私もいつかこんな綺麗なドレスを着るんだ…
その後、広場で先生をみんなで待った。
「みんないいかな〜?」
後ろから、里見先生が小走りで向かってくる。
「これ書いてね」
「なんですか?これ」
「『6年1組 8年後の将来』っていう企画よ!」
里見先生は自作のポスターを見せて言う。
説明によると、私達は今12歳。8年後は20歳。だから、20歳の自分はどんな風に過ごしてるかを書くと言うことだ。
里見先生は6年1組のみんなに渡すと、そのまま去っていく。
「将来か…」
私は考えながら、ボソッと言う。
「なんか考えた?」
美代奈が顔をヒョコッと出して、私をニコニコして見る。
「ううん…結と雫は?」
「あそこにいるよ」
美代奈は指をさす。指した方を見ると、なんだか結が暴れているご様子。
ははは…なんか大変そうだな…
「ちなみに、美代奈は何って書いた?」
「私?私はこれ!」
美代奈は私に紙を見せる。そこには、『学校の先生』と書いてあった。
「先生になりたいの?」
「うん。いじめたこと一応今でも後悔してる。先生になったらいじめてたやつにしっかり教える」
美代奈は顔を下げて言う。
美代奈…今でも後悔してるんだ…
美代奈が別に悪いってことじゃないよ…私だって悪いんだから…