『 あはは、ばけものーー! 』
『 おいおい、自、さつするなよ?』
まわりにいる奴らは最低なやつばっかり。
誰も私のことなんかわかってくれない。
……でも胸が痛い。涙が溢れる。
私は“ばけもの”だ。フツウじゃない。
「 こんな世界なんてだいっきらい……」
登場人物
「 じろじろみらないで 」
・空羽 美憂( そらはね みゆう )
中学生の時にいじめられていた。
相手を見るだけで石化させる能力をもつ。
コントロールしてるが感情が不安定になったりすると暴走してしまう
家族以外の人が苦手というか嫌い。不登校だったがとある高校にいくことに…?
「 美憂ちゃん!私、美憂ちゃんと仲良くなりたいの… 」
・夜音 せな ( よるね せな )
高校一年生でそのとある高校に入ってきた美憂と仲良くなりたいと意気込む。
悪口をいわれてもいつもにこにこ。何をいわれても常に微笑んでいる。
光と闇を操る能力をもつ。
「 ………やめろ 」
・天野 竜飛( あまはら りゅうひ )
せなのクラスメイト。しっかりしてるように見えて人見知りだったりする
双子らしい。
テレポートの能力を持っている。
story
中学のときにいじめられて不登校になった空羽美憂。
高校一年生になっても引きこもっていた。
ある日、両親にとある学校にいくように勧められる。
いってみるとそこは自分と同じような能力をもつもの…〈能力者〉だけの学校だった。
国家プロジェクトがどうたらこうたら…などまぁいい加減な学校だけど日に日に学校というものが好きになっていき…?
こんな感じですね!!
まぁ要するに能力者達がschoollifeを全力で楽しむ小説です!
ギャグありシリアスあり…!
めちゃくちゃかもしれませんがよろしくお願いします!
1話 ハチャメチャschoollife、はじまります!?
……朝も昼も夜ももうわからない。そんなのドウデモイイ。
私はそんなことを思いつつも目の前の液晶画面だけに注目する。
いつ敵がでてくるか…よし!今だ!
剣と銃を器用に使いながら敵をやっつける。雄叫びをあげて消えていく。
イヤホンをつけてるから尚更。え?何故イヤホンでやるのかって?
なんとなく…ってとこ。
深い意味なんてない。と、毎日のようにゲームをやっていた。
これからも永遠にこの日常が続く……と思っていた。
ガチャ!!
勢いよくドアが開き、仁王立ちをしてこちらを見つめている母親。
オーラ的に怒っては………ないね。うん。
私がずっと母親を見ていると母親はどかどかと部屋の中に入り込んでくる。
「 あ、ちょ… 」
何してるの、という前に母親は私の目の前に紙を突きつけてくる。
その紙にはこうかいていた。
希望丘高校 入学許可書
………え?
「 あなたにはこれからそこに行ってもらいます 」
「 ……………えーーーーーーー!? 」
これが私のはじまりの朝。
訂正です!希望丘高校ではなく、希望丘学園・高等部にします
「 絶対に嫌 」
とにかく私は着替えてリビングに行こうと廊下にでる。
ひんやりして冷たい…。夏というのにクーラーがガンガン効いてる…。
下に誰かいるのか話し声がするし…いいや、能力で動けなくしてやろう。
私の能力はコントロールできたら動けなくすることもできる。
ドアノブをもつ。なんだか重たい……。片手じゃなんだか開けなくて両手で掴む。
そしてあける。ゆっくり、ゆっくりと…。
ドアをあけ、座っていた母親と男の人。
男の人は三十路くらいだろう。そして髪の毛はぼさぼさ。服も所々ほつれているというだらしない感じがした。
どこか天然そうというか…悪くいうとバカっぽい。
「 やぁ、君が空羽美憂さん? 」
あははと陽気な声を出し頭をかきながら私を見つめる。私はすうっと息を吸い睨みつける。
「 入学しませんから。それに私はフツウなんかじゃない 」
私がぷいっとそっぽを向こうとする。
「 美憂…希望丘学園はただの学校じゃないの 」
椅子から立ち上がり私の肩にそっと触れる。
……?私は意味がわからなかった。
すると次の瞬間、男の人はとんでもないことをいう。
「 君さ、能力を持ってるだろ?人を石にできる 」
「 っ!?」
私の体に衝撃が走る。確かに持ってる…けど私はそれをきっかけにいじめられた…。
何故、あいつが知ってる?ナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼナゼ?
力が抜け倒れそうになる体を母親が支える。
「 違うわ。美憂。希望丘学園はそんな人を集めているの 」
そんな人?さらにわからなくなる。頭がぐるぐるして吐き気がする。
「 詳しくいうとね〜 」
男の人はう〜んと首をかしげる。そして口を開け出す
「 希望丘学園は能力を使うもの・〈能力者〉を集めてる学校なんだ。小学部とかあるぞ。
小、中、高…能力者が全国から集められてできてるんだ。能力のコントロールやそれを活かす方法…
ぶっちゃけいうと秘密なんで詳しく言えないがこれは国家プロジェクトだ 」
「 国家プロジェクト………? 」
私と同じような人がいっぱい…?でも…
「 友達ごっこなんてしないから 」
自分でもわかるくらい冷たい声。
すると男の人はナゼだからニッと笑う
「 面白いな… 」
面白い…?意味がわからない。
本当に今日はおかしな日…。
新しい小説 おめでとうございます。
凄く面白そうな小説ですね。
これからどんなストーリーなのか楽しみです。
>>7
感想、ありがとうございます、!
はい、掛け持ちとか多いですが頑張りますね
>>8
いえいえ。素敵なキャラがたくさん登場で あなたなら素敵な小説に出来ると思います。
あと、オリキャラの非募集スレ 上げておきました。(無駄レス作ってしまいましたが)
>>9僕の小説も批評してほしいです
11:聖夢◆Yc:2017/07/20(木) 12:47
「 でも空羽、意外と綺麗な顔つきしてるしモテるんじゃないか〜? 」
にやにやと笑ってこちらを見つめる。ああ、この先生はそうとうな阿保だ
「 ……ゴマをすって学校にこさせる気ですか?本当に考えることまで阿保なんですね 」
母親はこの先生に2人っきりにさせてほしいと頼まれ外に出た。
その人は一瞬、驚き目を丸くさせたかと思うと笑い出した。
( うん、表情もコロコロ変わるんだな )
なんだか先生っぽくない。
「 いいねぇ〜…!さらに気に入ったよ。あ、名前を言ってなかったな。先生は神谷裕司(かみや ゆうじ)だ 」
神谷裕司……。神というよりかは疫病神でしょ?
「 空羽ひどいぞー!」
けらけらと笑う。普通は傷つくとこでしょ?ほんっとうに可笑しい。
「 空羽、真面目な話をするぞ 」
神谷さんの表情からは笑顔が消えて急に重々しいオーラを放つ。
( この先生、ただの先生じゃない )
なんだか違和感を感じる。
「 空羽はいじめられて…そして先生からも見捨てられて引きこもったんだよな?言い返したりしなかったのか?」
「 そうね、ばけものって言われて言い返せなかったもの。私は小学生の時、クラスメイトを動けなくさせたことがあるの。それから… 」
話したくないのにこの人を見てると話さなきゃと思う。
どうせ嫌な目で見られるのに…
「 …そうか。でも先生はお前の能力、素敵だと思うぞ。それにお前のこと気に入った。空羽は素敵な少女だ。ばけものなんかじゃない 」
頬に伝うあたたかい水。悲しい涙じゃない、嬉しい涙だ。
こんな阿保っぽい先生なのに…。私は理解して欲しかった。家族以外の人にも。
優しくてあたたかい言葉が欲しかった。
「 ………ねぇ先生。」
「 なんだ?」
「 ありがとう。私、希望丘学園に行ってみるよ。まだ怖いけど 」
私と同じ能力者。そして阿保っぽくて頼りなさそうな神谷先生。
少し、期待してる。もし、私にチャンスをくれるのなら…
変わるチャンスを……。
「 ……… 」
中学以来にきた制服。チェックとかリボンがあって可愛い…。
スカートも短くて本当に好みだ。鏡を見る。
うん、自分でもいうのもなんだがなかなかだ。
その場をくるりとまわってみる。スカートがひらりとまう。
「 よし、いってきます 」
部屋を見渡し今できるとびっきりの笑みを浮かべる。
ま、今日は下見だけだけど…。
いつも歩いてる廊下も照明がいつもより明るく感じてなんだか目がチカチカする。
いつも見てる景色と違う…
私が玄関にて靴をはいてるとお母さんがやってきて心配そうにこちらを見つめる。
「 美憂、辛くなったらいつでも戻ってきてね 」
そういって母はぎゅうっと後ろから抱きつく。ほんのりいい香りがする。
落ち着く香り
「 大丈夫だよ。というか勧めたのはお母さんでしょ?」
私はあははと微笑む。それに私には神谷先生がいるんだから。かけて欲しかった言葉をかけてくれた。
まぁ阿保っぽいけど国に関わってたりする人と思う。
そこはふれないほうがいいけど。
「 いってらっしゃい 」
「 いってきます 」
私はピースをし母親に向ける。
さ、学園に
暑い……ギラギラと照りつける太陽。ゆらゆらと揺れる陽炎。
本当に夏なんだな、と感じる。
本当に暑すぎてどうかなりそう…
私は急いで赤い車を探す。
「 あ、あった 」
家の広い駐車場にとめてあった赤い車。上に屋根みたいのがあるから多分涼しいはず…
どっちにしろ神谷先生が乗ってるから涼しいとは思うけど。
私は車へとあるき出す。
神谷先生はこちらに気づき手を振る。そして助手席ドアを開ける。
急いで駆け込む。
「 はぁ〜…すずしい〜 」
思った通り車の中はクーラーが効いていた。入った途端、ひんやりと冷気がし背中にかいてた汗を冷たくする。
「 はは!引きこもり&不登校だったから今日は特別だ。体力がないだろ?俺かっけ…ぐっ!」
私は思いっきりハイカットで先生の足を踏む。
「 は?体力ぐらいあるし。たまに本屋とかでてますけど?あとかっこいいは絶対にないです 」
「 空羽、恐ろしい生徒…。お前絶対能力者とかじゃなかったら不良とかになってただろ?いや性格がそうか 」
「 先生?これ以上言うと石にしますよ?」
私はにっこりとできるだけ笑い、威圧感をだす。全く、先生っぽくないよね。
「 はい……それより希望丘学園について話そう!」
しゅんとし、すぐさまキラキラと効果音がつきそうな明るすぎる雰囲気になる。
「 希望丘学園はさっきも言った通り全国とかから能力者が集められている!国家プロジェクトのこともあるぞ 」
ほい、っと私にパンフレットを渡す。国家プロジェクトねぇ〜。この先生もそれに関する人なんだろう。普段は演じて。
「 意外と能力者は多いぞ。お前のいく高等部の一年なんか二クラスあるからな 」
私は驚き眉を寄せた。能力者ってそこまでいるものなの…?
「 あ、今驚いただろ〜?」
「 うん、意外といるんですねー… 」
「 全国だから遠いところから来る人は寮があるんだ!空羽の家から希望丘学園は近いからこれはまぁいいな 」
うんうんと頷く先生
「 ま、言ってみたほうがはやいわけだ!」
腕を組みうん!と言う先生。
「 じゃあ出発だ! 」
とてもおもしろいです。
頑張ってください。
>>14
まいさん、感想ありがとうございますね(*^^*)
まだまだ至らないところもありますが楽しんでもらえるよう、頑張ります!
「 ここがヶ丘学園… 」
学校とは思えない。外見は中世ヨーロッパのお城みたいで庭も広くて花々が咲き誇ってる。みるからに広く、さすが国家プロジェクト…と言えるくらいのスケールだ。
私は入り口のまえで突っ立ってる。
「 すごいだろー?」
神谷先生はふっふーんと自慢げにいう。私はまだ実感がわかない。これからここの生徒として能力者達と学校生活をすごす。本当に夢なのではないだろうか?
「 夢じゃないぞ。これは現実だ!」
私の思いを察したのかにこりと優しい笑みを浮かべる。
ずるい。こんな時ばかり先生になって。
「 空羽のクラスは一年一組だ 」
「 わかりました 」
ふいに中へと引っ張られる感覚がする。力が入らない。
中も綺麗で広い。私はクリーム色の廊下の上に足をそっと置く。変な感覚がする。ふわふわして…感覚が麻痺ってるのだろう。
それでも私は進む。光のさす教室へと
>>16の最初のセリフがヶ丘学園だけになってますけど正しくは「希望丘学園」です!