初めて小説書きます!薫(かおる)です。
地道に更新していきます!
文章もかなりゴタゴタで読みにくいと思いますが、よろしくお願いします!
また、読んだ感想、アドバイスもお願いします!辛口OKです(荒らしは止めてください)
それでは、『解決事務所 パワフル☆ピース』(略して解フル☆)はじまります!
電話を切ったあとは、クラスに転校生が来た話をした。
「長田隼人って名前の男子で、少し取っ付きにくい感じもするけど、悪い子じゃないと思うよ。隣の席になったんだ」
わたしが給食中の会話について説明をしていると…ララさんが、不意に目を見開いた。
「ララさん…どうしっ…」
たの…。言おうとしたけれど、言えなかった。
カッ…と音がしそうなほどに鋭く大きく見開かれた瞳は……いつもとは違い、真っ赤に染まっていたから。
えっ…??
わたしが混乱しているとララさんは、
「どうかしたの?」
と涼しげな表情…元に戻っていた。
今のは、一体……??
気のせいだったのかもね。
混乱しつつも、わたしはそう結論付けると、また口を開く。
「でね、隼…」
「トウナ」
「はっ、はいっ!?」
反射的に返事をしてしまった。
ララさん…いつもと違う。
「その子のこと、詳しく教えて」
ララは隼人のことを知りたいっていうのは、知り合いだから?
303:薫@ゆず◆xs:2018/04/29(日) 20:20 ら、ララさんを呼び捨てにしたのアーヤが初めてかも…。
どうだろうね?そこは何とも言えないなぁ。。。
えっ、呼び捨てしたのって私が初めて!?
305:まつり@ゆず◆Go ハンネ、トリップ変えました!:2018/05/12(土) 18:03うん、アーヤが初めてだよ〜!
306:まつり@ゆず◆xs ハンネ、トリップ変えました!証拠に前のトリップです。:2018/05/12(土) 18:12 幕間劇.ミオウの話
眠い目を擦って、教科書の文字を視界に入れる。
教科書は一番の参考書。市販の問題集も悪くはないけれど、塾のテキストと教科書が一番分かりやすい。
「あーあ」
脳が文字を拒否しているようだ。
思い切りのびをして、姿勢を正す。
寝る間も惜しんで勉強をしている。
それなのに、上手く行かないのは何故だろう。
……そんなの知っている。
――逃げているからだ。
逃げてばかりの自分が嫌で、それを認めたくなくて、そんなこと思うひねくれた自分が嫌で嫌で嫌で……!
向き合わないと。変わろうとしないと。
そう思いつつ行動ができない私は、すごく卑怯なんだ。
12.次の相談者はミオウです
家に帰ってわたしは、布団にくるまりながら考えた。
この先、どうしたら良いのか…。
菅名さんの相談には、やっぱり一人で乗った方が良いのかな。
でも、ミオウのことも考えると……!
どうも決断ができないし、良い解決案が思い浮かばない。
今日、少し前進したのかな?
変わらずに現状維持?
前進したと思いたい。
ツインテールをほどいた髪に触れながら、頭をまわす。
「ミオウに、正直になってもらうには…相談してもらうには…」
わたしに、汚い部分も見せてほしい。
改めてそう感じたとき、わたしの頭に光がふってきた!
「ララさ〜〜〜ん!!わたし、良いこと思い付いちゃったっ!!」
翌日。事務所の扉を派手に開け放ち、わたしは叫んでいた。
だってだってっ、浄坂桃奈の今までの人生で、最高に良いことを思い付いちゃったんだから!
「次の相談者はミオウ!決まりっ!!」
わたしのハイテンションボイス&満面の笑みに、ララさんとソウマは二つ返事。
「分かった。相談者として来れるようにしておくわね」
「おー、頑張れよ」
……良かった。ちゃんと協力してくれる。
当たり前なのに…そんな些細なことにもありがたみを感じるようになった。
悪いことではないよね…?
これはきっと、今回の件で新たに学んだことだろうから。
「ありがとう!わたし、頑張りますっ!」
――そう。だからわたしは、それを全力で伝えるよ。
幕間劇U.ミオウの話
学校から帰宅する途中。
ミサンガの近くで、道を見付けた。
いつも通っている…いや、通っていた道。
いいや、違う……もう一度通ることとなる道である。
私、呼ばれているみたい。
初めて通るこの道は、とても不思議な空間だった。
13.緊張の……
……と、実行に移したのは良いものの…。
わたし、ちゃんと話せるかな!?
だってだって、ミオウが相手とか緊張するしっ、これでも喧嘩してる(?)っぽくなってるし!!
ああ…ヤバいよヤバいよ……。
ララさんやソウマは、そんなわたしを黙って見てるのみ。
わたし自身の問題だから、当たり前なんだけど…
「ううっ、緊張で口から心臓が飛び出しそう……」
今までにないくらい緊張している事実。
どうにか頑張ろう、うん。
でも…普段に増して落ち着きのないわたしは、あっちこっちをうろうろ。
「ヤバい、ヤバい…」
なんて、ブツクサ言いながら。
自分で言うのもだけど、わたしらしくない。
しっかりしないと!!
と渇を入れるため、ほっぺたをペシペシ。思いきり叩く。
「あーあー、あー」
謎の発声練習も。
なんでこんなに緊張してるのかなぁ…?
「おい、トウナ。トーウーナ」
小声でソウマに呼ばれて振り返る。
「なっ、なにっ!?」
空気を読めないわたしは、当然いつも通りの声量(要するに大声)で聞き返す。
するとソウマは、小さくドアの方を指差し。
「ミオウ来てるぞ。なにやってんだよ」
……小声でわたしに言ってのけた。
14.やらかした…?
「えっ、あっ、わあっ、ごめん!!」
無表情で立っているミオウに初めて気がついて、テンパる。
……やっちゃった。
「ええっと、すわっ、てっ!ください!!」
そして謎の敬語。おまけにカミカミ。
仕事だから、頑張らないとなのに…!
改めてミオウを見ると。
「……」
無言、だったけど…。
なんだろう。さっきよりも口角が上がっている気がする。
それに気付いた瞬間、肩の力が抜けた。
すごくリラックスできる。緊張が薄れて。
自然と微笑むことができたんだ。
「ミオウ、久しぶり。えっと…元気だった?」
不自然でない笑顔で話し始めることができて、安堵する。
ただ……ミオウの心境は、どうなのだろうか。
わたしは笑っていて大丈夫かな?
……多分、大丈夫。
笑うことしかできない。笑うことができる。
わたしらしく話を聴くのが、わたしの仕事だろう。
「……元気、だよ。多分…」
意外にもあっさりと答えが返ってきて、少し驚く。
それが顔にも出てしまったのだろうか。
「ずっと、逃げてた……なのに、ここに来ると正直になれる。不思議ね」
さらに付け足してくれた。
……微笑んで。
「相談者の気持ち、分かった気がするな」
「ミオウ、今は相談者だからね!」
なんだろう。少し、少しだけ……いつものノリに戻れた気がする。
それに対する違和感があまりにも少なくて。
逆に違和感を覚えてしまうような、そんな雰囲気。
15.向き合うこと
「……向き合うことってさ。難しいよね」
不意に。聞こえた言葉が自分の声だと気付いた。
わたしが、無意識に発した言葉。
それは、ミオウも同じで…。
「そう、だよね」
噛み締めるようにポツンと言ってから。
「ごめんね。私、あんなこと…本当は、あんなこと思っていないんだ」
その口調があまりにも静かすぎて…。
「……知ってた。知ってたよ、わたし……っ」
噛み締めるように、わたしも声を発した。
「ごめんね、トウナ。本当にごめん」
ミオウの声は、あくまで静かだ。
こんなに、あっさりも謝ってくれて。
「私……逃げたかったの。現実から、逃げたかったの…!」
何かを押し殺しているような。
伏せた目も、何かをこらえていて。
「…………向き合う、から」
わたしも。
このセリフは、どちらのものだったっけ。