初めて小説書きます!薫(かおる)です。
地道に更新していきます!
文章もかなりゴタゴタで読みにくいと思いますが、よろしくお願いします!
また、読んだ感想、アドバイスもお願いします!辛口OKです(荒らしは止めてください)
それでは、『解決事務所 パワフル☆ピース』(略して解フル☆)はじまります!
13.緊張の……
……と、実行に移したのは良いものの…。
わたし、ちゃんと話せるかな!?
だってだって、ミオウが相手とか緊張するしっ、これでも喧嘩してる(?)っぽくなってるし!!
ああ…ヤバいよヤバいよ……。
ララさんやソウマは、そんなわたしを黙って見てるのみ。
わたし自身の問題だから、当たり前なんだけど…
「ううっ、緊張で口から心臓が飛び出しそう……」
今までにないくらい緊張している事実。
どうにか頑張ろう、うん。
でも…普段に増して落ち着きのないわたしは、あっちこっちをうろうろ。
「ヤバい、ヤバい…」
なんて、ブツクサ言いながら。
自分で言うのもだけど、わたしらしくない。
しっかりしないと!!
と渇を入れるため、ほっぺたをペシペシ。思いきり叩く。
「あーあー、あー」
謎の発声練習も。
なんでこんなに緊張してるのかなぁ…?
「おい、トウナ。トーウーナ」
小声でソウマに呼ばれて振り返る。
「なっ、なにっ!?」
空気を読めないわたしは、当然いつも通りの声量(要するに大声)で聞き返す。
するとソウマは、小さくドアの方を指差し。
「ミオウ来てるぞ。なにやってんだよ」
……小声でわたしに言ってのけた。
14.やらかした…?
「えっ、あっ、わあっ、ごめん!!」
無表情で立っているミオウに初めて気がついて、テンパる。
……やっちゃった。
「ええっと、すわっ、てっ!ください!!」
そして謎の敬語。おまけにカミカミ。
仕事だから、頑張らないとなのに…!
改めてミオウを見ると。
「……」
無言、だったけど…。
なんだろう。さっきよりも口角が上がっている気がする。
それに気付いた瞬間、肩の力が抜けた。
すごくリラックスできる。緊張が薄れて。
自然と微笑むことができたんだ。
「ミオウ、久しぶり。えっと…元気だった?」
不自然でない笑顔で話し始めることができて、安堵する。
ただ……ミオウの心境は、どうなのだろうか。
わたしは笑っていて大丈夫かな?
……多分、大丈夫。
笑うことしかできない。笑うことができる。
わたしらしく話を聴くのが、わたしの仕事だろう。
「……元気、だよ。多分…」
意外にもあっさりと答えが返ってきて、少し驚く。
それが顔にも出てしまったのだろうか。
「ずっと、逃げてた……なのに、ここに来ると正直になれる。不思議ね」
さらに付け足してくれた。
……微笑んで。
「相談者の気持ち、分かった気がするな」
「ミオウ、今は相談者だからね!」
なんだろう。少し、少しだけ……いつものノリに戻れた気がする。
それに対する違和感があまりにも少なくて。
逆に違和感を覚えてしまうような、そんな雰囲気。
15.向き合うこと
「……向き合うことってさ。難しいよね」
不意に。聞こえた言葉が自分の声だと気付いた。
わたしが、無意識に発した言葉。
それは、ミオウも同じで…。
「そう、だよね」
噛み締めるようにポツンと言ってから。
「ごめんね。私、あんなこと…本当は、あんなこと思っていないんだ」
その口調があまりにも静かすぎて…。
「……知ってた。知ってたよ、わたし……っ」
噛み締めるように、わたしも声を発した。
「ごめんね、トウナ。本当にごめん」
ミオウの声は、あくまで静かだ。
こんなに、あっさりも謝ってくれて。
「私……逃げたかったの。現実から、逃げたかったの…!」
何かを押し殺しているような。
伏せた目も、何かをこらえていて。
「…………向き合う、から」
わたしも。
このセリフは、どちらのものだったっけ。